JP2006124696A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】屈折率1.55以上の高屈折率の含硫黄プラスチックレンズ樹脂汚れに対して、高い洗浄力を有する洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】(a)無機系アルカリ剤2〜30重量%、(b)アニオン界面活性剤および非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤0.5〜20重量%、(c)カルシウム塩0.01〜2重量%〔カルシウムイオン換算〕、(d)カルシウムイオン捕捉剤0.1〜15重量%、(e)水溶性有機溶剤1〜30重量%、ならびに(f)水20〜95重量%を含有する洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、本発明は、洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法に関する。
プラスチックレンズは、無機系ガラスレンズに比べて、軽くて割れ難く、染色し易い。加えて、ハードコート技術の向上と、より高屈折率の樹脂材料の開発によって、より薄くて軽いレンズの加工ができるようになった。これにより、眼鏡レンズをはじめ、多くの光学素子の分野で、無機系ガラスレンズに代わって普及してきた。
プラスチックレンズ用の樹脂として最も広く用いられてきたのはアリルジグリコールカーボネート(ADC)をラジカル重合して得られる樹脂である。しかし、最近、より高屈折率の樹脂材料が開発されてきた。その代表的なものは、含硫黄ウレタン樹脂、含硫黄エポキシ樹脂、ポリチオ(メタ)アクリレート樹脂、含硫黄ポリ(メタ)アクリレート樹脂、エピスルフィド樹脂などの屈折率1.55以上の含硫黄プラスチックレンズ樹脂である。
プラスチックレンズの製造には、一般的に、成形ガラス型が用いられる。この成形ガラス型は、レンズ成形後、洗浄され、何度も繰り返し使用される。プラスチックレンズ成形の際に成形ガラス型に付着する汚れとしては、プラスチックレンズ成形用原料、未反応モノマー、オリゴマー、ポリマー(樹脂)、ガスケットからブリードアウトした成分、可塑剤、接着剤、モールド固定用テープ由来の粘着剤などの高分子量の樹脂状汚れ、作業者の指紋、雰囲気中のほこりなどがある。これらの中でも、プラスチックレンズ樹脂は高度に架橋し、非常に強固に固着しているため、極めて洗浄し難い。
成形ガラス型の洗浄剤として、従来、アルカリ剤、特定の界面活性剤、カルシウムイオン放出物質及び水を含有した洗浄剤組成物など(特許文献1)が知られている。この文献では、洗浄対象物として従来主流のジエチレングリコールビスアリルカーボネート系プラスチックレンズ樹脂やウレタン系樹脂などの屈折率が1.50以下の低屈折率樹脂について具体的に開示されている。
特開平11−172300号公報
本発明は、プラスチックレンズ成形ガラス型の表面に付着し、洗浄が困難なポリマー(樹脂)、接着剤、モールド固定用テープ由来の粘着剤などの高分子量の樹脂状汚れ、プラスチックレンズ成形用原料、未反応モノマー、オリゴマー、ガスケットからブリードアウトした成分、可塑剤、作業者の指紋、雰囲気中のほこりなどの汚れ、中でも、特に屈折率1.55以上の高屈折率の含硫黄プラスチックレンズ樹脂汚れに対して高い洗浄力を有し、ガラス型の防食性に優れ、組成物の安定性の良好なプラスチックレンズ成形ガラス型用の洗浄剤組成物、およびそれを用いた洗浄方法を提供することを課題とする。
本発明は、
(a)無機系アルカリ剤 2〜30重量%、
(b)アニオン界面活性剤および非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤 0.5〜20重量%、
(c)カルシウム塩 0.01〜2重量%〔カルシウムイオン換算〕、
(d)カルシウムイオン捕捉剤 0.1〜15重量%、
(e)水溶性有機溶剤 1〜30重量%、ならびに
(f)水 20〜95重量%を含有する洗浄剤組成物を提供する。
また本発明は、(A)プラスチックレンズ成形ガラス型を上記発明の洗浄剤組成物を用いて洗浄し、(B)洗浄された前記成形ガラス型をすすぎ水ですすぐ、洗浄方法を提供する。さらに、上記洗浄剤組成物のプラスチックレンズ成形ガラス型洗浄用途を提供する。
本発明の洗浄剤組成物を用いることにより、プラスチックレンズ成形ガラス型の表面に付着し、洗浄が困難なプラスチックレンズ樹脂、ガスケットからブリードアウトした可塑剤、固定用テープの粘着剤、作業者の指紋、雰囲気中のほこりなどの汚れ、中でも特に、屈折率1.55以上の高屈折率の含硫黄プラスチックレンズ樹脂汚れに対して、高い洗浄力を発揮し、成形ガラス型の腐食も抑制され、なおかつ、組成物の安定性が良好に確保される。
最近、市場に出回ってきた屈折率1.55以上の高屈折率系含硫黄プラスチックレンズの製造に用いられる成形ガラス型においては、従来の低屈折率系の樹脂汚れと比較しても、樹脂汚れがより強固に付着して剥離し難いだけではなく、その付着量も増加しているため、より洗浄し難くなっている。
本発明者らは、かかる困難を解決するため、組成物を高アルカリに設定して、樹脂状汚れの洗浄性を向上する一方で、高アルカリ下でも防食性を良好に確保し、組成物を安定にするための手段を検討した結果、本発明の完成に至った。
<洗浄剤組成物>
(a)成分
(a)成分の無機系アルカリ剤は、(b)成分の界面活性剤と併用することにより、プラスチックレンズ成形ガラス型に付着した種々の樹脂状汚れの溶解性、種々の樹脂状汚れへの浸透性および樹脂状汚れの膨潤性、ならびにそれに伴う汚れの崩壊性を相乗的に高めるように作用する。
(a)成分の無機系アルカリ剤としては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属弱酸塩などが挙げられる。
アルカリ金属水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられる。
アルカリ金属弱酸塩としては、ケイ酸リチウム、炭酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、炭酸カリウムなどが挙げられる。
なお、アルカリ金属水酸化物及びアルカリ金属弱酸塩は、いずれも組成物中にアルカリ金属又はその金属酸化物として配合されたものが、組成物中に配合された水、弱酸又は弱酸水溶液と反応した結果、生成されたものも含む。
(a)成分の中では、高アルカリ性を有することにより、樹脂汚れの低分子量化と剥離性を高め、優れた洗浄性能を付与する観点から、アルカリ金属水酸化物が好ましい。さらに、入手の容易性及び経済性の観点から、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムがより好ましい。
(a)成分の無機系アルカリ剤の含有量は、洗浄性を向上させる観点から、2重量%以上であり、4重量%以上が好ましく、6重量%以上がより好ましく、8重量%以上がさらに好ましい。また、取り扱いの上の安全性の観点から、30重量%以下であり、28重量%以下が好ましく、24重量%以下がより好ましく、20重量%以下がさらに好ましい。
(b)成分
(b)成分のアニオン界面活性剤および非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤は、上記したとおり、(a)成分と併用することで、プラスチックレンズ成形ガラス型に付着した樹脂状汚れの分解による低分子量化および樹脂状汚れの剥離性が飛躍的に高め、さらに剥離した汚れの再付着を防止することから、洗浄性を格段に向上させるように作用する。
以下においては、炭素数1〜18であることを「(C1〜18)」のように略記する場合がある。また、例えば「POE1〜5」と略記したときは、エチレンオキサイドが平均で1〜5モル付加したことを意味する。また、HLBは、Griffinの式に基づいて算出されたものである。
アニオン界面活性剤としては、カルボン酸塩型アニオン界面活性剤、硫酸エステル塩型アニオン界面活性剤、スルホン酸塩型アニオン界面活性剤、リン酸エステル塩型アニオン界面活性剤などが挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤、多価アルコール型非イオン界面活性剤などが挙げられる。
界面活性剤の中では、(a)成分を高濃度で使用する際の洗浄剤組成物の均一性や洗浄性および洗浄後のリンスの容易性の観点から、硫酸エステル塩型アニオン界面活性剤、スルホン酸塩型アニオン界面活性剤、平均HLB(親水性親油性バランス)が4〜18の非イオン界面活性剤が好ましい。
硫酸エステル塩型アニオン界面活性剤としては、炭素数10〜20の直鎖アルキル基または分岐鎖アルキル基を有するアルキル硫酸塩;炭素数10〜20のアルケニル基を有するアルケニル硫酸塩;炭素数10〜20の直鎖アルキル基または分岐鎖アルキル基を有し、かつPOE2〜25のポリオキシエチレンアルキル硫酸塩などが挙げられる。
スルホン酸塩型アニオン界面活性剤としては、炭素数10〜20の直鎖アルキル基または分岐鎖アルキル基を有するアルキルスルホン酸塩;炭素数10〜20のアルケニル基を有するアルケニルスルホン酸塩;炭素数8〜16の直鎖アルキル基または分岐鎖アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩;炭素数2〜6の直鎖アルキル基または分岐鎖アルキル基を有するアルキルナフタレンスルホン酸塩;炭素数10〜20の直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基または環状アルキル基を有するアルキルスルホコハク酸;炭素数10〜20のアルケニル基を有するアルケニルスルホコハク酸塩;炭素数6〜18の直鎖アルキル基または分岐鎖アルキル基を有するアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩;炭素数6〜18のアルケニル基を有するアルケニルジフェニルエーテルなどが挙げられる。
平均HLBが4〜18の非イオン界面活性剤としては、(POE2〜37)(C12〜14)合成アルコールエーテル、(POE1〜34)ラウリルエーテル、(POE2〜46)セチルエーテル、(POE2〜51)ステアリルエーテル、(POE2〜51)オレイルエーテル、(POE2〜38)オクチルフェニルエーテル、(POE2〜41)ノニルフェニルエーテルなどが挙げられる。
非イオン界面活性剤の平均HLBは、無機イオン成分が高濃度に存在する場合の洗浄後のリンス性の観点から、4以上が好ましく、8以上がより好ましく、10以上がさらに好ましく、11以上特に好ましく、洗浄性の観点から、18以下が好ましく、15以下がより好ましく、14以下がさらに好ましく、13以下が特に好ましい。
さらに、(a)成分の含有量が2重量%以上、特に4重量%以上の場合、硫酸エステル塩型アニオン界面活性剤およびスルホン酸塩型アニオン界面活性剤がより好ましい。
硫酸エステル塩型アニオン界面活性剤およびスルホン酸塩型アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸エステルナトリウム、テトラデシル硫酸エステルナトリウム、ラウリル硫酸エステルアンモニウム、ラウリル硫酸エステルトリエタノールアミン;(POE3〜10)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、(POE3〜10)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、(POE2〜10)(C12〜13)合成アルコールエーテル硫酸ナトリウム、(POE20〜25)オレイルエーテル硫酸ナトリウム、(POE2〜10)オクチルフェノールエーテル硫酸ナトリウム、(POE4〜18)ノニルフェノールエーテル硫酸ナトリウム;オクチルスルホン酸ナトリウム、(C10〜18)α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム;ジ2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジイソトリデシルスルホコハク酸ナトリウム、ジシクロヘキシルスルホコハク酸ナトリウム;オクチルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムなどがあげられ、これらはいずれも樹脂状汚れの洗浄性の向上、洗浄能力の持続性および経済性の観点から好ましい。
さらに、(a)成分の含有量が2重量%以上、特に6重量%以上の組成物である場合、洗浄剤組成物の均一性と洗浄性能を十分に発揮させる観点から、(b)成分は、(POE3〜10)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、(POE3〜10)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、(POE2〜10)(C12〜13)合成アルコールエーテル硫酸ナトリウム、(POE20〜25)オレイルエーテル硫酸ナトリウム、(POE2〜10)オクチルフェノールエーテル硫酸ナトリウム、(POE4〜18)ノニルフェノールエーテル硫酸ナトリウム;オクチルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムから選ばれた少なくとも1種であることがさらに好ましい。
(b)成分の界面活性剤の含有量は、洗浄性の観点から、0.5重量%以上であり、1.0重量%以上が好ましく、1.5重量%以上より好ましく、2重量%以上がさらに好ましい。また、洗浄剤の粘度が上昇するなどの洗浄剤の使用時における取り扱い性の観点から、20重量%以下であり、15重量%以下が好ましく、10重量%以下がより好ましく、5重量%以下がさらに好ましい。
(c)成分
(c)成分のカルシウム塩は、(a)成分による成形ガラス型の腐食を防止し、(a)成分および(b)成分の併用効果を高めるように作用する。
(c)成分としては、無機系カルシウム塩、有機系カルシウム塩などが挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を用いることができる。
無機系カルシウム塩としては、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、亜硝酸カルシウム、次亜リン酸カルシウム、リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、トリポリリン酸カルシウム、ポリリン酸カルシウムなどが挙げられる。
なお、(c)成分は、金属カルシウムまたは酸化カルシウムを洗浄剤組成物に配合し、水、無機酸塩などと反応させることにより、水酸化カルシウムや、炭酸カルシウムなどの無機酸カルシウム塩を生成させたものでもよい。
有機系カルシウム塩としては、直鎖アルキルカルボン酸カルシウム、アルキレンカルボン酸カルシウム、芳香族カルボン酸カルシウム、オキシカルボン酸カルシウム、多価カルボン酸カルシウム、アミノカルボン酸カルシウム、有機硫酸カルシウム、有機スルホン酸カルシウム、有機リン酸カルシウムなどが挙げられる。
直鎖アルキルカルボン酸カルシウムおよびアルキレンカルボン酸カルシウムとしては、ギ酸カルシウム、酢酸カルシウム,プロピオン酸カルシウムなどが挙げられる。
芳香族カルボン酸カルシウムとしては、安息香酸カルシウム、m−ヒドロキシ安息香酸カルシウム、p−ヒドロキシ安息香酸カルシウム、2,3−ジヒドロキシ安息香酸カルシウム、2,5−ジヒドロキシ安息香酸カルシウム、α−レゾルシン酸カルシウム、β−レゾルシン酸カルシウム、γ−レゾルシン酸カルシウム、プロトカテク酸カルシウム、没食子酸カルシウム、ベンジル酸カルシウムなどが挙げられる。
オキシカルボン酸カルシウムとしては、グリオキシル酸カルシウム、グリコール酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、タートロン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、酒石酸カルシウム、クエン酸カルシウム、ムチン酸カルシウムなどが挙げられる。
多価カルボン酸カルシウムとしては、シュウ酸カルシウム、L-アスパラギン酸カルシウムなどが挙げられる。
アミノカルボン酸カルシウムとしては、パントテン酸カルシウム,エチレンジアミン四酢酸カルシウム、N−ヒドロキシエチレンジアミン−N,N’,N’−三酢酸カルシウム、ジエチレントリアミン五酢酸カルシウム、ニトリロ三酢酸カルシウム、トリエチレンテトラミン六酢酸カルシウム、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸カルシウム、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸カルシウム、N, N−ジ(2−ヒドロキシエチル)グリシンカルシウムなどが挙げられる。
有機硫酸カルシウムとしては、アルキル硫酸エステルカルシウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸カルシウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸カルシウムなどが挙げられる。
有機スルホン酸カルシウムとしては、アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム、アルキルナフタレンスルホン酸カルシウム、ジアルキルスルホコハク酸カルシウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸カルシウム、β−ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物のカルシウム塩などが挙げられる。
有機リン酸カルシウムとしては、グリセロリン酸カルシウム,アミノトリ(メチレンホスホン酸)カルシウム、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸カルシウム、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)カルシウム、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)カルシウムなどが挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物は(a)成分を2重量%以上含有するため、洗浄剤組成物の均一性とガラスの腐食防止の観点から、(c)成分の中でも、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、次亜リン酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム、安息香酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウムから選ばれた少なくとも1種であることがさらに好ましい。
(c)成分の含有量(カルシウムイオン換算量)は、ガラスの腐食を防止する観点から、0.01重量%以上であり、0.02重量%以上が好ましく、0.036重量%以上がより好ましく、0.055重量%以上がさらに好ましい。また、製品の均一性およびガラス表面の品質保持の観点から、2重量%以下であり、1重量%以下が好ましく、0.5重量%以下がより好ましく、0.2重量%以下がさらに好ましい。
(d)成分
(d)成分のカルシウムイオン捕捉剤は、洗浄性やガラスの腐食防止効果の持続性をはじめ、(a)成分、(b)成分、(c)成分および(f)成分の水を配合する際の相溶性および製品の均一性を向上させるものである。
ここに、カルシウムイオン捕捉剤とは、カルシウムとのキレート安定度定数logKCaが1〜14である化合物をいう。キレート安定度定数logKCaは、以下の方法で測
定する。
(1)まず、カルシウムイオン標準水溶液(検量線用水溶液)を次のように調製する。即ち、塩化カルシウム・2水和物を用いて、Ca2+イオンが0.01mol/L、0.001mol/L、0.0001mol/Lの水溶液を各々50mLずつ調製し、4.8%の水酸化ナトリウム水溶液でpH9〜11に調整した後、塩化カリウムの4mol/L水溶液を1mL加える。
(2)次に、測定サンプルの水溶液を調製する。即ち、固形分換算で10mgのカルシウムイオン捕捉剤を100mLのビーカーに秤量し、塩化カルシウム・2水和物を用いて調製した0.001mol/Lのカルシウムイオン水溶液を50mL加え、スターラーで均一に攪拌した後、4.8%の水酸化ナトリウム水溶液でpH9〜11に調整し、塩化カリウムの4mol/L水溶液を1mL加える。
(3)測定は、オリオン社製のイオンアナライザーEA920を用いて、オリオン社製のカルシウムイオン電極9302により行う。
(4)検量線及びサンプル(重合体)の測定値から、サンプルが捕捉したカルシウムイオン量を求め、カルシウムイオン捕捉剤固形分1g当たりの捕捉量を炭酸カルシウム換算のmg数で表し、その値をカルシウムイオン捕捉能値とする。
(5)測定で求めたカルシウムイオン捕捉能値を用いて、「柴田村治,錯体化学入門,共立出版(1963)」や「上野景平,入門キレート化学,南江堂(1969)」に記載の下記式
Figure 2006124696
より、キレート安定度定数logKCaを求める。
本発明における「キレート安定度定数logKCa」に関し、種々の化合物についての具体的な数値としては、例えば、小林道夫,藤本昌利,水町邦彦訳,金属キレート化合物,共立出版株式会社,1960年、R. M. Smith and A. E. Martell, Critical Stability Constans, Vol. 2, Plenum Press, New York, 1975およびL. G. Sillen and A. E.. Martell, Stability Constants of Metal-Ion Complexes, Supplement No.1, Special Publication No.25, The Chemical Society, Burlington House, London, 1971, p.273など
の多くの文献に記載されている。
(d)成分としては、オキシカルボン酸およびその塩、カルボン酸または多価カルボン酸およびその塩、芳香族カルボン酸およびその塩、アミノカルボン酸およびその塩、ホスホン酸およびその塩、リン酸およびその塩、ヒドロキシベンゼン、多価アルコール、アミノナフトールスルホン酸およびその塩、トリエタノールアミンなどが挙げられる。なお、前記カルシウムイオン捕捉剤は、単独でまたは2種以上を用いることができる。
オキシカルボン酸およびその塩としては、グリオキシル酸、グリコール酸、乳酸、グルコン酸、マンデル酸、タートロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、ムチン酸 (mucic acid)、これらのアルカリ金属または低級アミン塩などが挙げられる。
カルボン酸または多価カルボン酸およびその塩としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、ジグリコール酸、L-アスパラギン酸、これらのアルカリ金属または低級アミン塩などが挙げられる。
芳香族カルボン酸およびその塩としては、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、α−レゾルシン酸、β−レゾルシン酸、γ−レゾルシン酸、プロトカテク酸、没食子酸(gallic acid)、タンニン酸、3,5−ジニトロサリチル酸、サリチル酸、これらのアルカリ金属または低級アミン塩などが挙げられる。
アミノカルボン酸およびその塩としては、エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン二酢酸、ニトリロ三酢酸、N−ヒドロキシエチレンジアミン−N,N’,N’−三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、テトラエチレンテトラミン六酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)グリシン、イミノ二酢酸、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸、これらのアルカリ金属または低級アミン塩などが挙げられる。
ホスホン酸およびその塩としては、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、これらのアルカリ金属または低級アミン塩などが挙げられる。
リン酸およびその塩としては、ピロリン酸カリウム、トリポリリン酸カリウム、ポリリン酸カリウムなどが挙げられる。
ヒドロキシベンゼンとしては、2−ヒドロキシフェノール、3−ヒドロキシフェノール、2,3−ジヒドロキシフェノール(ピロガロール)、3,5−ジヒドロキシフェノール、ヘキサヒドロキシシクロヘキサン、アミノナフトールなどが挙げられる。
多価アルコールとしては、D−ソルビトール、D−マンニトール、ズルシトール、D−アラビノース、キシリトール、グルコノラクトン、D−マンノース、D−ガラクトース、トレイトールなどが挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物は(a)成分を2重量%以上含有するため、洗浄剤組成物の均一性とガラスの腐食防止の観点から、(d)成分の中でも、乳酸、グルコン酸、酒石酸、クエン酸、シュウ酸、マレイン酸、没食子酸、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、これらのアルカリ金属または低級アミン塩から選ばれた少なくとも1種であることがさらに好ましい。
(d)成分の含有量は、洗浄性や、(a)成分、(b)成分、(c)成分および(f)成分との相溶性の観点から、0.1重量%以上であり、0.3重量%以上が好ましく、0.5重量%以上がより好ましく、0.8重量%以上がさらに好ましい。また、ガラス腐食防止効果および洗浄時における取り扱いの容易性の観点から、15重量%以下であり、10重量%以下が好ましく、5重量%以下がより好ましく、3重量%以下がさらに好ましい。
(d)成分において、オキシカルボン酸またはカルシウムイオンとのキレート安定度定数logKCaが1〜4のカルシウムイオン捕捉剤(d1)と、カルシウムイオンとのキレート安定度定数logKCaが5〜13のカルシウムイオン捕捉剤(d2)とを組み合わせることによって、(a)成分が高濃度の洗浄剤組成物の保存安定性とガラスの腐食防止効果の観点からより良好な効果が得られる。これらを組み合わせる場合、(d1)と(d2)の配合比率(d1/d2:重量比)は98/2〜50/50であり、95/5〜60/40が好ましく、90/10〜65/35がより好ましく、85/15〜70/30がさらに好ましい。
(d)成分としては、(a)成分を2重量%以上含有する場合においても水溶性が高く、優れたカルシウムイオン補足効果を発現するものとして、オキシカルボン酸およびその塩、アミノカルボン酸およびその塩、ならびに有機ホスホン酸およびその塩から選ばれる組み合わせがより好ましい。
(e)成分
(e)水溶性有機溶剤は、(a)成分を2重量%以上含有する場合においても、洗浄性や洗浄後のすすぎ性、水などの他の成分を配合する際の相溶性を向上させるものである。
(e)成分としては、25℃で、水100gに対して20g以上溶解できる、アルコール、エーテル、アセタール、ケトン、アルデヒド、多価アルコール、含窒素化合物、アルキレンオキサイド化合物が好ましい。具体例としては以下に示す化合物が挙げられる。
(1)アルコール類として,メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロピルアル、コール、イソプロピルアルコール、t−ブチルアルコール、アリルアルコール、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコールなど。
(2)エーテル、アセタール類として、ジメチルエーテル、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフランなど。
(3)ケトン、アルデヒド類として、アセトアルデヒド、アセトン、ジアセトンアルコール、メチルエチルケトンなど。
(4)多価アルコール類として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、ヘキサエチレングリコール、ヘプタエチレングリコール、オクタエチレングリコール、ノナエチレングリコール、デカエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,3−オクチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−ブテンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなど。
(5)含窒素化合物類として、アセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、アミルアミン、アリルアミン、イソブチルアミン、イソプロパノ−ルアミン、イソプロピルアミン、N−エチルエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、カプロラクタム、ジアミルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチレントリアミン、シクロヘキシルアミン、ジメチルアミン、テトラエチレンペンタミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、トリエタノールアミン、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、N−メチルホルムアミド、モノエタノールアミン、モノメチルアミン、モノエチルアミンなど。
(6)アルキレンオキサイド化合物類として、一般式(I):
1−O−(R2−O)m−R3 (I)
(式中、R1は炭素数1〜8の炭化水素基、R2はエチレン基、R3は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、mは(R2−O)の平均付加モル数で、1〜7の数を示す。)
で表されるアルキレンオキサイド化合物A、および一般式(II):
Figure 2006124696
(式中、R1、R2およびR3は前記と同じ、pは(R2−O)の平均付加モル数で、1〜5の数、qは(R2−O)の平均付加モル数で、0または1〜5の数を示す。)で表されるアルキレンオキサイド化合物Bなど。
一般式(I)、(II)で表されるアルキレンオキサイド化合物において、R1は炭素数1〜8の炭化水素基であるが、広い温度範囲での洗浄剤組成物の均一性を確保する観点から、炭素数1〜4の炭化水素基であることが好ましい。
1が炭素数1〜8の炭化水素基でない場合、洗浄剤組成物の均一性を確保することができないことがある。
炭素数1〜8の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基などの直鎖飽和炭化水素基;イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基などの分岐鎖飽和炭化水素基;ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基などの直鎖不飽和炭化水素基;イソプロペニル基などの分岐鎖不飽和炭化水素基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基などの環状飽和炭化水素基;シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、シクロオクテニル基などの環状不飽和炭化水素基;フェニル基、ベンジル基、フェネチル基などの芳香族炭化水素基などが挙げられる。
2はエチレン基である。炭素数が1である場合には、前記アルキレンオキサイド化合物の製造が非常に困難となり、また炭素数が3以上の場合には、水溶性が低下し、洗浄剤組成物の均一性が低下することがある。
3は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基を示すが、炭素数が4を超える場合には、洗浄剤組成物の均一性が低下することがある。炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられる。
また、mは1〜7の数、pは1〜5の数、qは0または1〜5の数である。ここで、qは0であってもよい。したがって、p+qは1〜10の数となる。水に対する溶解性および洗浄剤組成物の均一性の観点から、mは、2〜7の数であることが好ましく、2〜4の数であることがより好ましい。また、同様の観点から、p+qは、1〜8の数であることが好ましく、2〜6の数であることがより好ましい。
一般式(I)、(II)で表されるアルキレンオキサイド化合物は、通常、それぞれ単独でまたはそれらの2種以上を用いることができる。
一般式(I)で表されるアルキレンオキサイド化合物Aとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノール、ヘキサノール、オクタノールなどの直鎖または分岐鎖を有するアルキル基を有するアルコール類;フェノール、クレゾールなどのフェノール類;シクロヘキサノールなどの脂環式アルコール類などに、苛性ソーダなどの触媒下、加熱しながら炭素数2〜4のアルキレン(エチレン、プロピレン、ブチレンなど)オキサイドを、液状または気体状で、単独または複数加えて反応させることにより得られたものなどが挙げられ、さらに、これらのアルキレンオキサイド付加物の末端水酸基をアルキルクロライドなどによりメチル化、エチル化またはブチル化させたり、酢酸やプロピオン酸などでエステル化させた化合物などが挙げられる。
一般式(I)で表されるアルキレンオキサイド化合物Aとしては、(POE1〜7)モノメチルエーテル、(POE1〜7)モノエチルエーテル、(POE1〜7)モノプロピルエーテル、(POE1〜7)モノブチルエーテル、(POE1〜7)モノイソブチルエーテル、(POE1〜7)モノアリルエーテル、(POE1〜7)モノヘキシルエーテル、(POE1〜7)モノ2−エチルヘキシルエーテル、(POE1〜7)モノオクチルエーテル、(POE4〜7)モノフェニルエーテル、(POE4〜7)モノベンジルエーテルなどのエチレングリコールモノエーテル類;(POE2〜7)ジメチルエーテル、(POE2〜7)ジエチルエーテル、(POE2〜7)ジプロピルエーテル、(POE3〜7)ジブチルエーテル、(POE3〜7)ジイソブチルエーテル、(POE3〜7)ジアリルエーテル、(POE4〜7)ジヘキシルエーテル、(POE4〜7)ジ2−エチルヘキシルエーテル、(POE4〜7)ジオクチルエーテル、(POE4〜7)ジフェニルエーテル、(POE4〜7)ジベンジルエーテル、(POE2〜7)エチルメチルエーテル、(POE3〜7)ブチルメチルエーテル、(POE3〜7)2−エチルヘキシルメチルエーテルなどのエチレングリコールジエーテル類などが挙げられる。
これらの中でも、洗浄剤組成物の均一性と入手の容易性の観点から、(POE1〜5)モノメチルエーテル、(POE1〜5)モノエチルエーテル、(POE1〜5)モノプロピルエーテル、(POE1〜5)モノブチルエーテル、(POE1〜2)モノイソブチルエーテル、(POE1〜2)モノアリルエーテル、(POE1〜2)モノヘキシルエーテル、(POE1〜2)モノ2−エチルヘキシルエーテル、(POE4〜5)モノフェニルエーテル、(POE4〜5)モノベンジルエーテル;(POE1〜4)ジメチルエーテル、(POE1〜2)ジエチルエーテル、(POE1〜2)ジプロピルエーテル、(POE1〜2)ジブチルエーテル、(POE2)エチルメチルエーテル、(POE2)ブチルメチルエーテル、(POE2)2−エチルヘキシルメチルエーテルが好ましい。
これらのアルキレンオキサイド化合物Aは、それぞれ単独でまたは2種以上を用いることができる。
一般式(II)で表されるアルキレンオキサイド化合物Bとしては、エチルアミン、ジエチルアミン、ヘキシルアミン、ブチルアミン、オクチルアミン、ベンジルアミン、シクロヘキシルアミンなどの直鎖、分岐鎖、芳香族または脂環式の炭化水素基を有するアミン類などを原料に用いて、一般式(I)と同様な方法で合成した化合物などが挙げられる。
一般式(II)で表されるアルキレンオキサイド化合物Bとしては、(POE1〜7)エチルアミン、(POE1〜7)ジエチルアミン、(POE1 〜7)ヘキシルアミン、(POE1〜7)ブチルアミン、(POE1〜7)オクチルアミン、(POE1〜7)ベンジルアミン、(POE1〜7)シクロヘキシルアミンなどのグリコールモノアミン類などが挙げられる。
その中でも、洗浄剤組成物の均一性と入手の容易性の観点から、(POE1〜5)モノエチルアミン、(POE1〜5)ジエチルアミン、(POE1〜5)ヘキシルアミン、(POE1〜5)ブチルアミン、(POE1〜5)オクチルアミン、(POE1〜5)ベンジルアミン、(POE1〜5)シクロヘキシルアミン;が好ましい。
これらのアルキレンオキサイド化合物Bは、それぞれ単独でまたは2種以上を用いることができる。
なお、洗浄剤組成物の均一性の観点から、一般式(I)で表されるアルキレンオキサイド化合物Aが本発明において特に好適に使用できる。
(e)成分は、その溶解性パラメーターが21.5〜31J1/2・cm-3/2のものが好ましく、23〜30J1/2・cm-3/2のものがさらに好ましく、24.5〜29J1/2・cm-3/2のものがさらに好ましく、25.5〜28J1/2・cm-3/2のものが特に好ましい。高温での保存安定性の観点から溶解性パラメーターが24.5J1/2・cm-3/2以上のものがより好ましく、低温での保存安定性の観点から29J1/2・cm-3/2以下のものがより好ましい。
分子の溶解性パラメータδは以下の式で定義される。
δ≡(δd 2+δp 2+δh 21/2
ここに、δdはLondon分散力項、δpは分子分極項、δhは水素結合項という。
各項は、当該分子の構成原子団iの各項のモル引力乗数(Fdi,Fpi,Ehi)及びモル体積Viを用いて以下の式で計算される。
δd 2=ΣFdi/ΣVi
δp 2=(ΣFpi 21/2/ΣVi
δh 2=(ΣEhi/ΣVi1/2
構成原子団iの各項のモル引力乗数(Fdi,Fpi,Ehi)及び分子容Viは表1に掲載の数値を用いる。この表に掲載されていない原子団については、各項のモル引力乗数(Fdi,Fpi,Ehi)はvan Krevelenによる値(Literatures A and B)を使用し(Literatures A and B)、モル体積ViはFedorsによる値(Literature C)を使用する。
Literature A:K.E.Meusburger : "Pesticide Formulations : Innovations and Developments" Chapter 14 (Am. Chem.Soc.), 151-162(1988)
Literature B:A.F.M.Barton : "Handbook of Solubility Parameters and Other Cohesion Parameters" (CRC Press Inc., Boca Raton,FL) (1983)
Literature C:R.F.Fedors : Polymer Eng. Sci., 14,(2), 147-154 (1974)
(3次元溶解度パラメータ計算表)
Figure 2006124696
(e)成分としては、(a)成分を2重量%以上含有する場合においても安定で、洗浄剤組成物の均一性や優れたリンス性(すすぎ性)を発現するものとして、(e−1)多価アルコール類,(e−2)含窒素化合物類および(e−3)アルキレンオキサイド化合物類がより好ましい。
(e−1)(e−2)および(e−3)は以下に記載した化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種であることがより好ましい。
(e−1)ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、ヘキサエチレングリコール、ヘプタエチレングリコール、オクタエチレングリコール、ノナエチレングリコール、デカエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール及びトリメチレングリコール。
(e−2)アセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、アミルアミン、アリルアミン、イソブチルアミン、イソプロパノ−ルアミン、イソプロピルアミン、N−エチルエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、カプロラクタム、ジアミルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチレントリアミン、シクロヘキシルアミン、ジメチルアミン、テトラエチレンペンタミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、トリエタノールアミン、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、N−メチルホルムアミド、モノエタノールアミン、モノメチルアミン及びモノエチルアミン。
(e−3)(POE1〜5)モノメチルエーテル、(POE1〜5)モノエチルエーテル、(POE1〜5)モノプロピルエーテル、(POE1〜5)モノブチルエーテル、(POE1〜2)モノイソブチルエーテル、(POE1〜2)モノアリルエーテル。
(e−1)多価アルコール類は、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ヘプタエチレングリコール,ヘキサエチレングリコール、ノナエチレングリコール,ジプロピレングリコール,トリプロピレングリコールがさらにより好ましい。
(e−2)含窒素化合物類はN,N−ジメチルアセトアミドまたはモルホリンがさらにより好ましい。
(e−3)アルキレンオキサイド化合物類としては、(POE1〜5)モノメチルエーテル,(POE1〜5)モノエチルエーテル、(POE1〜5)モノプロピルエーテルがさらにより好ましい。
より好ましくは、多価アルコール類及び含窒素含有化合物類であり、更に好ましくは多価アルコール類である。
(e)成分の含有量は、(a)成分を2重量%以上含有する場合においても、洗浄後のすすぎ性、水などの他の成分を配合する際の相溶性を向上させる観点から、1重量%以上であり、2重量%以上であることが好ましく、3重量%以上であることがより好ましく、5重量%以上であることが特に好ましい。また、洗浄性の観点から、30重量%以下であり、25重量%以下であることが好ましく、20重量%以下であることがより好ましく、18重量%以下であることが特に好ましい。
(f)水
(f)成分の水は、(a)〜(e)成分を均一に溶解させる溶媒として、また(a)成分のアルカリ作用を促進させる溶媒として用いられる。
(f)成分の種類は、本発明の洗浄剤組成物の目的が妨げられないものであれば、特に限定されるものでない。(f)成分としては、超純水、純水、イオン交換水、蒸留水、通常の水道水などが挙げられる。
(f)成分の含有量は、本発明の洗浄剤組成物の各成分を配合した際の相溶性および(a)成分が有する樹脂状汚れの剥離効果を十分に発現させる観点から、20重量%以上、好ましくは30重量%以上、より好ましくは40重量%以上、さらに好ましくは50重量%以上である。また、優れた洗浄性を発現させる観点から、95重量%以下、好ましくは90重量%以下、より好ましくは85重量%以下、さらに好ましくは80重量%以下である。
本発明の洗浄剤組成物は、(a)成分〜(f)成分を常法により混合することによって製造することができる。上記した(a)成分〜(f)成分において列挙されている各成分は、いずれを使用しても本発明の課題を解決することができる。但し、使用する成分間による効果の違いは存在する。
本発明の洗浄剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、通常洗剤に用いられる防腐剤、防錆剤、シリコーン等の消泡剤、酸化防止剤等を適宜併用することができる。
本発明の洗浄剤組成物は、プラスチックレンズ成形ガラス型表面に付着したプラスチックレンズ成形用原料、未反応モノマー、オリゴマー、ポリマー(樹脂)、ガスケットからブリードアウトした成分、可塑剤、接着剤、モールド固定用テープ由来の粘着剤などの高分子量の樹脂状汚れ、作業者の指紋、雰囲気中のほこりなどの汚れの洗浄用に適している。なお、汚れの付着強度から考えて、ポリマー(樹脂)や粘着剤などの高分子量の樹脂状汚れが洗浄除去できる場合には、他の汚れも除去できる。
本発明の洗浄剤組成物は、種々の樹脂状の汚れに対して優れた洗浄性を有し、しかもプラスチックレンズ成形ガラス型を腐食させない性質を有しており、人体に対する安全性の高い組成であるため、洗浄時において安全に作業することができる。
<洗浄方法>
次に、本発明の洗浄方法について説明する。
洗浄工程(A)は、本発明の洗浄剤組成物を用いてプラスチックレンズ成形ガラス型を洗浄する工程である。
洗浄剤組成物を用いてプラスチックレンズ成形ガラス型を洗浄する方法は、特に限定がなく、通常用いられている公知の方法を使用することができる。かかる洗浄方法としては、例えば、浸漬法、浸漬揺動法、超音波洗浄法、スプレー法、手拭き法などの洗浄方法が挙げられる。また、洗浄剤組成物の温度、洗浄時間などの洗浄条件は、特に限定されるものではない。
すすぎ工程(B)は、洗浄工程(A)で洗浄された成形ガラス型をすすぎ水ですすぐ工程である。
すすぎ水としては、成形ガラス型表面に残留する汚染物を除去することができるものであれば特に限定がないが、例えば、必要に応じて加温した、超純水、純水、イオン交換水、蒸留水、水道水などがすすぎの容易性の観点から好ましい。また、すすぎ方法にも特に限定されるものではなく、工程(A)の洗浄方法と同様の方法を用いることができる。また、すすぎ条件にも特に限定がない。
浸漬法、浸漬揺動法、超音波洗浄法を適用した場合の洗浄方法の実施形態について説明する。各洗浄方法においては、汚れの程度に応じて、洗浄とすすぎを複数回繰り返すことができる。
(浸漬法)
本発明の洗浄剤組成物〔水の含有量50重量%,液温:室温(好ましくは20℃)〜70℃〕を入れた容器内に、プラスチックレンズ成形ガラス型の全体を浸漬した状態で、0.5〜3時間放置する。ガラス型を取り出した後、流水〔水温:室温(好ましくは20℃)〜50℃〕で1〜2分間すすぐ。
(浸漬揺動法)
本発明の洗浄剤組成物〔水の含有量60重量%,液温:室温(好ましくは20℃)〜70℃〕を入れた容器内に、プラスチックレンズ成形ガラス型の全体を浸漬した状態で、攪拌機にて、循環流量5〜20L/分(100L槽)の条件で、0.5〜3時間、連続的又は断続的に攪拌する。ガラス型を取り出した後、流水〔水温:室温(好ましくは20℃)〜50℃〕で1〜2分間すすぐ。
(超音波洗浄法)
本発明の洗浄剤組成物(水の含有量70重量%,液温:室温(好ましくは20℃)〜70℃)を入れた超音波洗浄機内に、プラスチックレンズ成形ガラス型の全体を浸漬した状態で、26〜40kHz(10〜30W/L)で20〜300秒間、超音波洗浄する。ガラス型を取り出した後、超音波洗浄機にて、前記同条件で20〜300秒間すすぐ。
本発明の洗浄剤組成物を用いた洗浄方法によれば、高分子量の樹脂状汚れに対する洗浄性が優れ、成形ガラス型を腐食させずに種々の樹脂状汚れを洗浄することができるほか、洗浄時における人体に対する安全性も優れている。
製造例〔テストピース〕
(1)ジエチレングリコールビスアリルカーボネート(ADC)樹脂状汚れの調製(未反応のモノマー乃至オリゴマー汚れも含む)
直径20mm、最大深さ2mmの時計皿状のくぼみを3個有する、ガラス製の4.7mm×75.4mm×26.0mmの3穴ホールスライドガラス((株)井内盛栄堂製)を用意した。
モノマーとしてADC(PPG社製、商品名:CR−39モノマー)100重量部と、重合開始剤としてジイソプロピルパーオキシジカーボネート〔日本油脂(株)製、商品名:パーロイルIPP−27(CR)〕11重量部とを、低温(−10〜10℃)で均一な組成となるように攪拌して混合物を得た。
得られた混合物を、水平に保った前記スライドガラスのくぼみに、スライドガラス上面と同じ表面高さとなるように、各々0.22mLずつ注入し、3穴ホールスライドガラス1枚あたりの樹脂の注入量を0.66mLとし、均一な形状の重合物を得た。
この3穴ホールスライドガラスをステンレス鋼製の蓋付きトレーに入れ、内部を窒素ガスに置換した後、完全に密閉した。その後、40℃で2時間、60℃で2時間、さらに80℃で18時間加熱することによって重合、固形化させて、ADC樹脂状汚れに対する洗浄性試験用のテストピースを得た。
(2)含硫黄ウレタン樹脂汚れ(未反応のモノマー乃至オリゴマー汚れも含む)付着成形ガラス型 硝酸カリウムにて化学強化処理した直径約8cmの成形ガラス型の使用面側に、直径約1cmのMR−8樹脂(三井化学(株)製、含硫黄ウレタン樹脂系屈折率1.60)の固まりを5個成形した(0.05g/直径1cm・1個当たり)。プラスチックレンズ樹脂の重合条件:30℃で6時間、40℃で7時間、50℃で3時間、60℃で2時間、100℃で3時間、120℃で3時間の合計24時間加熱することによって重合、固形化させた。
(3)ガラス腐食性試験用テストピースの製造
1.1mm×76.0mm×26.0mmのアルカリ珪酸ガラス(組成:70%SiO2、12%Na2O、6.5%CaO、4%K2O、4%ZnO、1%MgO、1%BaO、1%Al23、0.5%TiO2)製のスライドガラス〔松浪硝子工業(株)製、商品名:S−1112〕を、410〜430℃に保持した硝酸カリウム溶融塩中に12時間浸漬した。その後、ゆっくりと室温まで冷却し、流水にて、硝酸カリウムを洗い流した。よく水を切って、風乾後、ガラス腐食試験用化学強化ガラステストピースとした。
実施例1〜12および比較例1〜13
表2及び表4に示す組成(組成比単位は重量%)の各種洗浄剤組成物を調製し、これらの洗浄剤組成物を用いて、ADC樹脂状汚れおよび含硫黄ウレタン樹脂汚れに対する洗浄性試験およびガラス腐食性試験を行った。表2の組成物の試験結果を表3に示し、表4の組成物の試験結果を表5に示す。洗浄性試験とガラス腐食性試験の方法およびその評価基準を以下に示す。
〔洗浄性試験〕
洗浄工程(A)
ADC樹脂状汚れと含硫黄ウレタン樹脂汚れに対する洗浄性試験用のテストピースを、60℃に保持した洗浄剤組成物に浸漬し、39kHz、200Wの超音波洗浄装置(シャープ(株)製、商品名:SILENTSONIC UT−204)で60秒間洗浄した。
すすぎ工程(B)
次いで、30℃のイオン交換水に浸漬し、洗浄と同様の超音波洗浄装置で50秒間リンスした(第1リンス)。さらに、同じく30℃のイオン交換水に浸漬し、超音波洗浄装置で50秒間仕上げリンスした(第2リンス)。その後、50秒間エアーブローし、送風定温乾燥機((株)東洋製作所製、商品名:FV−630)にて80℃、10分間乾燥した。
各洗浄剤組成物について、上記の条件で、ADC樹脂状汚れと含硫黄ウレタン樹脂汚れに対する洗浄性試験用のテストピース各々5枚を洗浄し、それぞれの樹脂状汚れに対する洗浄率を、洗浄前後のテストピースの重量の変化より求め、これら平均値をとって、洗浄率(%)とした。
〔ガラス腐食性試験〕
ガラス腐食性試験用化学強化ガラステストピースを、各々70℃に保った洗浄剤組成物に48時間浸漬した。洗浄剤組成物から取り出したテストピースを、清浄なイオン交換水にて十分にすすいだ後、1分間エアーブローし、室内にて風乾した。
ガラス腐食性試験は、重量減少率(%)(−を付けたものは重量が減少したことを示す。)および目視判定により行った。
重量減少率は、各洗浄剤組成物について、上記の条件で、5枚のテストピースを処理し、ガラス腐食によって溶解し、重量が現象した割合を、処理前後のテストピースの重量変化より求め、その平均値をとることにより算出した。また、目視判定は、同様の条件で、5枚のテストピースを処理し、処理後のガラス表面の状態を目視にて判定した。その際の判定基準は以下の通りである。
(目視判定の判定基準)
◎:変化なし
○:ごくわずかに、部分的に白色化
△:部分的に白色化
×:全体的に白色化
〔組成物の安定性試験(配合10分後)〕
500mLのガラス製ビーカーに(a)成分〜(f)成分を全量で500gになるように投入し、混合後、室温にて、5cmのマグネチックスターラでよく攪拌した(500〜600r/minで10分間)。室温にて、10分間静置後の組成物の状態を目視及び攪拌棒で確認した。
(安定性の判定基準)
◎:均一透明状態。曇り、層分離、析出物がない。
○:均一状態。透明ではなく、濁りがある。層分離、析出物がない。
×:層分離が生じている、或いは粘性又は析出物がある。
〔組成物の安定性試験(60℃、24時間保存後)〕
500mLのガラス製ビーカーに(a)成分〜(f)成分を全量で500gになるように投入し、混合後、室温にて、5cmのマグネチックスターラでよく攪拌した(500〜600r/minで10分間)。室温にて、10分間静置後の組成物の状態を目視及び攪拌棒で確認した。また、この組成物を500mLのポリエチレン製ボトルに入れ、蓋をして、60℃で24時間保存した。その後、室温に戻してから30分後の組成物の状態を目視及び攪拌棒で確認した。
(安定性の判定基準)
◎:均一透明状態。曇り、層分離、析出物がない。
○:均一状態。透明ではなく、濁りがある。層分離、析出物がない。
×:層分離が生じている、或いは粘性又は析出物がある。
Figure 2006124696
Figure 2006124696
Figure 2006124696
Figure 2006124696

Claims (10)

  1. (a)無機系アルカリ剤 2〜30重量%、
    (b)アニオン界面活性剤および非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤 0.5〜20重量%、
    (c)カルシウム塩 0.01〜2重量%〔カルシウムイオン換算〕、
    (d)カルシウムイオン捕捉剤 0.1〜15重量%、
    (e)水溶性有機溶剤 1〜30重量%、ならびに
    (f)水 20〜95重量%を含有する洗浄剤組成物。
  2. (d)成分のカルシウムイオン捕捉剤が、オキシカルボン酸および/またはカルシウムイオンとのキレート安定度定数logKCaが1〜4のカルシウムイオン捕捉剤(d1)と、カルシウムイオンとのキレート安定度定数logKCaが5〜13のカルシウムイオン捕捉剤(d2)を、(d1)/(d2)=98/2〜50/50(重量比)の割合で含有する請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. (e)成分の水溶性有機溶剤の溶解性パラメーターが21.5〜31J1/2・cm-3/2である請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
  4. (e)成分が、(e−1)多価アルコール、(e−2)含窒素化合物または(e−3)アルキレンオキサイド化合物である請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
  5. (e−1)(e−2)および(e−3)が以下に記載した化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項4記載の洗浄剤組成物。
    (e−1)ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、ヘキサエチレングリコール、ヘプタエチレングリコール、オクタエチレングリコール、ノナエチレングリコール、デカエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール及びトリメチレングリコール。
    (e−2)アセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、アミルアミン、アリルアミン、イソブチルアミン、イソプロパノ−ルアミン、イソプロピルアミン、N−エチルエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、カプロラクタム、ジアミルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチレントリアミン、シクロヘキシルアミン、ジメチルアミン、テトラエチレンペンタミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、トリエタノールアミン、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、N−メチルホルムアミド、モノエタノールアミン、モノメチルアミン及びモノエチルアミン。
    (e−3)(POE1〜5)モノメチルエーテル、(POE1〜5)モノエチルエーテル、(POE1〜5)モノプロピルエーテル、(POE1〜5)モノブチルエーテル、(POE1〜2)モノイソブチルエーテル、(POE1〜2)モノアリルエーテル。
  6. 請求項1〜5のいずれか記載の洗浄剤組成物を用いたプラスチックレンズ成形ガラスの洗浄方法。
  7. (A)プラスチックレンズ成形ガラス型を請求項1〜5のいずれか記載の洗浄剤組成物を用いて洗浄し、(B)洗浄された前記成形ガラス型をすすぎ水ですすぐ、洗浄方法。
  8. (A)工程において、プラスチックレンズ成形ガラス型を洗浄剤組成物に浸漬して洗浄する請求項6に記載した方法。
  9. (A)工程において、プラスチックレンズ成形ガラス型を洗浄剤組成物に浸漬し、さらに揺動して洗浄する請求項6に記載した方法。
  10. (A)工程において、プラスチックレンズ成形ガラス型を洗浄剤組成物に浸漬し、さらに超音波洗浄して洗浄する請求項6に記載した方法。
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