JPH0953092A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JPH0953092A
JPH0953092A JP7207979A JP20797995A JPH0953092A JP H0953092 A JPH0953092 A JP H0953092A JP 7207979 A JP7207979 A JP 7207979A JP 20797995 A JP20797995 A JP 20797995A JP H0953092 A JPH0953092 A JP H0953092A
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carbon atoms
alkyl
linear
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Kazukuni Tsukuda
一訓 佃
Takumi Inoue
卓巳 井上
Naoki Iso
直樹 磯
Masaki Tosaka
正樹 登坂
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (a)アルキルトリメチルアンモニウム
塩等のカチオン界面活性剤、(b)アルキルアミノ酢酸
ベタイン等の両性界面活性剤及び(c)長鎖脂肪酸塩等
の石ケンを含有する液体洗浄剤組成物。 【効果】 石ケンスカム汚れや皮脂汚れに対する洗浄力
が極めて強く、かつ起泡力、すすぎ性が良好であり、浴
室、洗面台等の硬質表面の洗浄に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体洗浄剤組成物に
関し、更に詳しくは硬質表面に対する洗浄力、特に浴室
等のスカム汚れや皮脂汚れに対する洗浄力及び起泡力に
優れ、かつ洗浄後のすすぎ性が良好な液体洗浄剤組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】硬質表面、特に浴室や浴槽の洗浄剤とし
ては、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、
有機酸及び溶剤を主体とした酸性洗浄剤;非イオン性界
面活性剤及びアニオン性界面活性剤を組み合せた中性洗
浄剤;並びに非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活
性剤及び金属イオン封鎖剤を主体としたアルカリ性洗浄
剤等が広く用いられている。
【0003】しかし、浴室や浴槽等の汚れは他の住居汚
れとはその汚れ成分が異なり、金属石ケン、特に脂肪酸
カルシウム塩を主体とし、これにタンパク、核酸、脂質
等の油分が結合したものであり、従来のこのような洗浄
剤では、洗浄力において必ずしも満足のいくものではな
かった。また、非イオン性界面活性剤やアニオン性界面
活性剤を主体としているがために、洗浄時の泡立ち性が
不十分であったり、泡立ちが良好であっても、洗浄後の
すすぎ性が良くないものであった。
【0004】かかる観点から中性で、かつ金属石ケンス
カムに対する洗浄力の優れた洗浄剤の開発が行われ、カ
チオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を組み合
せた中性洗浄剤(特開昭61−283696号);カチ
オン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び水溶性溶
剤を組み合せた洗浄剤(特開昭61−283697
号);カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及
びマレイン酸を組み合せた洗浄剤(特開昭61−283
700号)等が報告されている。しかしながら、これら
の洗浄剤でも金属石ケンスカム汚れに対しては、特に長
期間にわたって蓄積した汚れに対しては未だ十分に満足
できるものとはいえず、また、皮脂汚れに対しても必ず
しも十分な洗浄力を有しているとはいえなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、洗浄時の起泡力、かつ洗浄後のすすぎ性に優れ、特
に浴室等の金属石ケンスカムの汚れにとどまらず、皮脂
汚れに対しても優れた洗浄性を示す液体洗浄剤組成物を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
金属石ケンスカム汚れ及び皮脂汚れに対する洗浄力及び
洗浄時の起泡力、洗浄後のすすぎ性について、界面活性
剤の複合効果、溶剤、キレート剤との相互作用について
種々検討した結果、特定のカチオン活性剤と両性活性剤
及び石ケンを併用することにより、起泡力、すすぎ性に
優れ、かつスカム汚れ、皮脂汚れに対して良好な洗浄力
を示す洗浄剤が得られることを見い出し、これに溶剤、
キレート剤を併用することにより更に起泡力、洗浄力に
優れた洗浄剤組成物が得られることを見い出し本発明を
完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は次の成分(a)、
(b)及び(c): (a)一般式(1)、(2)及び(3)
【0008】
【化7】
【0009】〔式中、R1 は炭素数6〜20の直鎖又は
分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、R2 はメチ
ル基又は炭素数6〜20の直鎖若しくは分岐鎖のアルキ
ル若しくはアルケニル基を示し、R3 は炭素数6〜20
の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、
Xはハロゲン原子又はアルキル硫酸残基を示す〕
【0010】
【化8】
【0011】〔式中、R4 は炭素数1〜30の直鎖又は
分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、R5 は水素
原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、R6 は炭素
数1〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル
基、アラルキル基、アリール基、
【0012】
【化9】
【0013】を示し、l、l′、n及びn′はそれぞれ
0〜3の数を示し、p、m及びm′は0又は1の数を示
し(ただし、l、m及びn又はl′、m′及びn′が同
時に0になることはない)、Aは
【0014】
【化10】
【0015】を示し、Xはハロゲン原子又はアルキル硫
酸残基を示し、qは(3)式中のカチオンの数を示す〕
で表される第4級アンモニウム塩から選ばれるカチオン
界面活性剤;
【0016】(b)一般式(4)、(5)、(6)及び
(7)
【0017】
【化11】
【0018】〔式中、R7 は炭素数8〜22の直鎖又は
分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、R8 及びR
9 は同一又は異なって水酸基が置換していてもよい炭素
数1〜5のアルキル基を示し、R10は炭素数7〜21の
直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、Y
は水素原子又は水酸基を示し、r、s及びtは1〜3の
整数を示し、uは1〜5の整数を示し、vは1以上の整
数を示し、wとxとは0≦w+x≦4である整数を示
す〕で表されるベタイン類から選ばれる両性界面活性
剤;
【0019】(c)一般式(8)
【化12】R11COOM (8) (式中、R11は炭素数7〜17の直鎖又は分岐鎖のアル
キル又はアルケニル基を示し、Mは水素原子、アルカリ
金属、アンモニア又はアルカノールアミンを示す)で表
される脂肪酸又はその塩;を含有する液体洗浄剤組成物
を提供するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】成分(a)のカチオン性界面活性
剤は、それ自体で脂肪酸金属塩の金属イオンと置換反応
を生じ金属石ケンスカムを分解するものであり、特定の
両性活性剤を併用した時に、その効果が著しく向上す
る。更に、石ケンを組み合せることにより金属石ケンス
カムだけでなく皮脂汚れに対しても高い洗浄効果が得ら
れる。このことは、カチオン性界面活性剤と石ケンとが
コンプレックスを形成することによって、汚れの界面に
効率よく吸着することにより、汚れとの界面張力を低下
させるためと考えられる。また、カチオン性界面活性剤
と両性界面活性剤との混合系に、石ケンを併用すること
により、洗浄時の起泡力、洗浄後のすすぎ性も合わせて
向上させることができる。本発明においては前記一般式
(1)、(2)及び(3)で表される第4級アンモニウ
ム塩から選ばれる1種又は2種以上が使用される。
【0021】一般式(1)中、R1 又はR2 で示される
直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基の好ましい
鎖長は洗浄力の観点から6〜20であるが、より好まし
くは6〜14、更に好ましくは6〜12、特に好ましく
は6〜10である。また、当該R1、R2 のうち、直鎖
又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、特に直鎖アルキル
基が好ましく、更に炭素数6〜14の直鎖アルキル基、
更に6〜12、特に6〜10の直鎖アルキル基が好まし
い。また、一般式(1)のカチオン性界面活性剤のう
ち、R1 及びR2 のいずれもが炭素数6〜14の直鎖又
は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基であるジアルキル
(アルケニル)ジメチル第4級アンモニウム塩が、特に
炭素数6〜10の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケ
ニル基であるジアルキル(アルケニル)ジメチル第4級
アンモニウム塩が好ましい。また、R2 がメチル基の場
合には、R1 は炭素数6〜16の、特に炭素数6〜10
の直鎖又は分岐鎖のアルキルトリメチル第4級アンモニ
ウム塩が好ましい。
【0022】また、一般式(2)中のR3 で示される直
鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基の好ましい鎖
長は6〜20であるが、より好ましくは6〜14、更に
好ましくは6〜12、特に好ましくは6〜10である。
また、当該R3 のうち、直鎖又は分岐鎖のアルキル基が
好ましく、特に直鎖アルキル基が好ましく、より好まし
くは炭素数6〜14、更には炭素数6〜12、特に炭素
数6〜10の直鎖アルキル基が好ましい。
【0023】また、一般式(3)の中では、次の一般式
(3a)〜(3f)から選ばれる第4級アンモニウム
塩、中でも特に一般式(3a)、(3b)、(3c)か
ら選ばれる第4級アンモニウム塩が好ましい。
【0024】
【化13】
【0025】〔式中、y及びzは1〜6の数を示し、R
4 、R5 、R6 及びXは前記と同じ〕
【0026】上記一般式(3)中のR4 のアルキル又は
アルケニル基としては炭素数5〜19、更に5〜15、
特に7〜11のものが洗浄力の点から好ましい。また、
アルキル基とアルケニル基ではアルキル基が好ましく、
特に直鎖アルキル基が好ましい。
【0027】R5 は水素原子又は炭素数1〜5のアルキ
ル基を示すが、炭素数1〜5のアルキル基としてはメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、s
ec−ブチル、t−ブチル、ペンチル基等が挙げられ
る。R5 としては水素原子が特に好ましい。また、R6
のアルキル又はアルケニル基としては前記R5 と同様の
基が挙げられるが、炭素数1〜5のアルキル基がより好
ましく、メチル基が特に好ましい。また、R6 のアラル
キル基としてはベンジル、フェネチル基等が挙げられる
が、ベンジル基が特に好ましい。また、R6 のアリール
基としてはフェニル基が好ましい。l、l′、n及び
n′としては1〜3が好ましく、特に1〜2が好まし
い。また、yとしては1〜3がより好ましく、2が特に
好ましい。
【0028】また、これらのカチオン性界面活性剤の対
イオンを示すXのうち、ハロゲン原子としては臭素原
子、ヨウ素原子、塩素原子が挙げられ、アルキル硫酸残
基としてはメタンスルホン酸、エタンスルホン酸等が挙
げられるが、このうちハロゲン原子、特に臭素原子又は
塩素原子が好ましい。
【0029】これら成分(a)は、本発明の液体洗浄剤
中に洗浄能の面から、0.1〜30重量%(以下、単に
%で示す)、より好ましくは0.3〜15%、特に好ま
しくは0.5〜10%配合される。
【0030】成分(b)の両性界面活性剤は、成分
(a)のカチオン活性剤と併用することにより金属石ケ
ンスカム汚れに対する洗浄力を大幅に向上させるための
もので、本発明においては前記一般式(4)、(5)、
(6)及び(7)で表されるベタイン類から選ばれる1
種又は2種以上が使用される。
【0031】一般式(4)中、R7 は洗浄力の点で炭素
数8〜18の飽和アルキル基が好ましく、更に10〜1
6の飽和アルキル基が好ましい。同様の理由でR8 、R
9 は、それぞれメチル基、エチル基又はヒドロキシエチ
ル基が、rは1が好ましい。一般式(5)中、R7 は洗
浄力の点で、炭素数8〜18の飽和アルキル基が好まし
く、更に10〜16の飽和アルキル基が好ましい。同様
の理由で、R8 、R9はそれぞれメチル基、エチル基又
はヒドロキシエチル基が、sは1がtは1が好ましい。
【0032】また、本発明に使用されるアミドベタイン
型両性界面活性剤(6)、(7)においてR10は洗浄力
の点で炭素数9〜15の飽和アルキル基が好ましい。同
様の理由でR8 及びR9 は、それぞれメチル、エチル又
はヒドロキシエチル基が、uは2又は3が、vは1が、
wは1が、xは1が好ましい。これらの具体例として
は、アルキルアミドプロピル−N,N−ジメチル酢酸ベ
タイン、アルキルアミドプロピル−N,N−ジメチル−
2−ヒドロキシプロピルスルホベタイン、アルキルアミ
ドプロピル−N,N−ジメチル−プロピルスルホベタイ
ンなどが挙げられるが、洗浄力、起泡力という点で、ラ
ウリン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル酢酸ベタイ
ン、ミリスチン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル酢
酸ベタイン、コカミドアミドプロピル−N,N−ジメチ
ル酢酸ベタイン、ヒドロキシスルホベタイン、ラウリン
酸アミドプロピル−N,N−ジメチル−2−ヒドロキシ
プロピルベタイン等が好ましい。
【0033】これら(b)成分の配合量は、洗浄力、起
泡力の点より0.1〜30%が好ましく、0.3〜15
%がより好ましく、0.5〜10%が特に好ましい。
【0034】成分(c)の式(8)で表される脂肪酸又
はその塩としては、7〜17の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル又はアルケニル基を有する脂肪酸若しくはそのアルカ
リ金属塩若しくはアンモニウム塩若しくはモノ、ジ、ト
リ等のアルカノール置換アンモニウム塩が挙げられる。
具体例としては、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、ヤシ
酸、パーム核酸、牛脂酸、メチル分岐酸である「エマゾ
ール871」、「エマゾール875」(エメリー社製)
又はその水溶性塩が挙げられる。
【0035】なお、すすぎ性及び配合の容易さという点
から最も好ましい脂肪酸又はその塩は飽和アルキル鎖の
炭素数が11〜15の脂肪酸又はその塩である。具体例
としては直鎖又は分岐鎖のミリスチン酸であり、全脂肪
酸組成中そのミリスチン酸含量が30%以上であること
が更に好ましく、特に60%以上であることがより好ま
しい。
【0036】脂肪酸又はその塩(c)は、本発明組成物
中に好ましくは0.1〜10%、より好ましくは0.3
〜5%、特に好ましくは0.5〜3%配合される。
【0037】成分(c)は、脂肪酸をそれぞれ単独で
も、また、2種以上を混合して使用してもよい。
【0038】前記成分(a)、(b)及び(c)の本発
明組成物中の含有量の和は、0.3〜30%で、成分
(a)と(b)の重量比が(a)/(b)=9/1〜1
/9で、かつ成分(a)と(b)の含有量の和と(c)
の重量比が(a+b)/(c)=20/1〜1/1であ
るのがより好ましい。
【0039】また成分(a)と(b)の配合割合は重量
比でa/b=9/1〜1/9が好ましく、7/3〜1.
5/8.5とするのがより好ましい。この割合が9/1
を超えるか又は1/9未満であると石ケンカス汚れに対
する洗浄力が低下することがある。また(c)成分の添
加は前述のように(a)、(b)成分との併用により起
泡力、すすぎ性の向上だけにとどまらず、石ケンスカム
だけでなく皮脂汚れに対しても高い洗浄力をもたらす。
(a)+(b)/(c)の配合割合が20/1を超える
と起泡力、すすぎ性が悪化することがあり、1/1未満
では洗浄力、起泡力が低下してしまうことがある。
【0040】更に、皮脂汚れ、金属石ケンカス汚れに対
する洗浄力を更に向上させるため、特に長期間蓄積した
汚れに対して優れた洗浄性を付与するために更に(d)
成分として水溶性溶剤、(e)成分として金属イオン封
鎖剤を配合するのがより好ましい。
【0041】本発明に用いる成分(d)の水溶性溶剤
は、特に限定されるものではないが、次の一般式(9)
〜(11)で表される化合物、炭素数4〜12の二価ア
ルコール及び炭素数1〜5の一価アルコールから選ばれ
る1種又は2種以上が好ましい。
【0042】
【化14】
【0043】(式中、R12及びR13は、それぞれ水素原
子、炭素数1〜8のアルキル、フェニル又はベンジル基
を示すが、R12及びR13の双方が水素原子となる場合を
除く。aは0〜10の整数、bは0〜10の整数を示す
が、a及びbの双方が0である場合を除く。R14及びR
15は炭素数1〜3のアルキル基を示す。R16は炭素数1
〜3のアルキル基を示す)
【0044】上記一般式(9)で表される水溶性溶剤に
おいて、R12、R13がアルキル基である場合の炭素数は
1〜4が特に好ましい。また、式(9)中、エチレンオ
キサイド(E.O.)及びプロピレンオキサイド(P.
O.)の平均付加モル数のa及びbは、それぞれ0〜1
0のものが用いられるが、これらの付加順序は特に限定
されず、ランダム付加したものであってもよい。この化
合物(9)の具体例としては、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
ブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエー
テル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオ
キシエチレン(p=2〜3)ポリオキシプロピレン(p
=2〜3)グリコールジメチルエーテル(pは平均付加
モル数を示す)、ポリオキシエチレン(p=3)グリコ
ールフェニルエーテル、フェニルカルビトール、フェニ
ルセロソルブ、ベンジルカルビトール等が挙げられる。
このうち、洗浄力及び使用感の点から、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=1〜4)グ
リコールフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノブチルエーテルが好ましい。
【0045】また、一般式(10)で表される化合物と
しては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノンが好適なもの
として例示され、一般式(11)で表される化合物とし
ては3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−エトキ
シ−3−メチルブタノール、1,8−オクタンジオール
等が好ましい。
【0046】また、炭素数4〜12の二価アルコールと
しては、イソプレングリコール、2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタジオール、1,8−オクタンジオー
ル等が例示される。
【0047】更に炭素数1〜5の一価アルコールとして
はメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等
が例示される。これらの低級アルコールを配合すること
により、組成物の低温安定性が向上する。
【0048】成分(d)の水溶性溶剤は、皮脂汚れに対
する洗浄能の面から本発明組成物中に好ましくは0.1
〜30%配合されるが、より好ましくは1〜15%、特
に好ましくは5〜10%配合される。
【0049】成分(e)の金属イオン封鎖剤としては、
金属イオンをキレート化して封鎖する能力を有するもの
であれば特に制限されないが、例えばヒドロキシカルボ
ン酸又はその塩、アミノカルボン酸又はその塩が挙げら
れる。具体的にはエチレンジアミンテトラ酢酸、ヒドロ
キシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ジエチレントリ
アミンペンタ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテ
トラミンヘキサ酢酸、ホスホン酸類、トリポリリン酸、
エチレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)
テトラ酢酸、クエン酸、マレイン酸、ポリアクリル酸、
イソアミレン−マレイン酸共重合体、ケイ酸、グルコン
酸、ヒドロキシベンジルイミジノ酢酸、イミジノ酢酸及
びこれらの塩が挙げられる。このうち、エチレンジアミ
ンテトラ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ
酢酸、クエン酸又はこれらの塩が特に好ましい。
【0050】成分(e)は、スカム洗浄能の面から本発
明組成物中に好ましくは0.1〜20%配合されるが、
0.5〜10%配合するのがより好ましく、1〜5%配
合するのが特に好ましい。
【0051】本発明の液体洗浄剤組成物には、更に皮脂
汚れに対する洗浄力を向上させる目的で、非イオン性界
面活性剤及び/又はアニオン界面活性剤をそれぞれ0.
1〜15%配合することができる。
【0052】本発明に使用される非イオン性界面活性剤
は、特に限定されないが、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル類又はポリオキシエチレンアルケニルエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシ
プロピレンアルケニルエーテル類、ポリオキシブチレン
アルキルエーテル類、ポリオキシブチレンアルケニルエ
ーテル類、アルキレンオキシド付加アルキル基又はアル
ケニル基含有非イオン性界面活性剤混合物、蔗糖脂肪酸
エステル類、脂肪族アルカノールアミド類、脂肪酸グリ
セリンモノエステル類、アミンオキサイド類、酸化エチ
レン縮合型界面活性剤及びアルキルグリコシド類から選
ばれる1種又は2種以上が好ましい。
【0053】本発明に使用されるアニオン性界面活性剤
は、特に制限されないが配合安定性の点からポリオキシ
アルキレン基を有するものが望ましい。
【0054】ポリオキシアルキレン基を有するアニオン
性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキル
エーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエー
テル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエ
ーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルアリー
ルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンモノ−又はジ
−アルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンモ
ノ−又はジ−アルケニルエーテルリン酸塩、ポリオキシ
アルキレンモノ−又はジフェニルエーテルリン酸塩、ポ
リオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポ
リオキシアルキレンアルケニルエーテルカルボン酸塩、
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオ
キシアルキレンアルケニルエーテル酢酸塩等が挙げられ
るが、このうちポリオキシアルキレンアルキルエーテル
硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸
塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩及び
ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル酢酸塩が特に
好ましい。
【0055】また、本発明組成物には、アルカノールア
ミン等のアルカリ剤(0.1〜15%)、増粘剤、顔
料、着色剤、香料、殺菌剤、防腐剤及び組成物総重量を
100%とする量の水等を配合することができる。
【0056】本発明組成物は、前記成分を常法に従って
混合することにより製造され、そのpHは好ましくは3〜
12、より好ましくは5〜10の範囲で、特に好ましく
は6〜8の範囲である。これ以外の範囲では手荒れ等の
問題が生じることがある。
【0057】本発明組成物はタイル、セラミックス、ホ
ーロー、強化プラスチック(FRP)、ステンレス、木
等からなる浴槽、風呂釜の洗浄用として、すなわち、浴
室用洗浄剤や、洗面台、流し台等の硬質表面用洗浄剤と
して好適である。
【0058】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるもので
はない。
【0059】実施例1 表1に示す組成の液体洗浄剤組成物を調製し、その汚れ
除去力及び起泡力、すすぎ性の評価を行なった。表中の
数字は重量%を示す。
【0060】一般家庭で、約2ケ月洗浄していない洗面
台の流しの部分の汚れを、スポンジにてこすり洗いし、
洗浄力及び洗浄時の起泡力、すすぎ性を評価した。評価
点は以下の通りである。
【0061】<汚れ落ち> 視覚により下記の5段階で
評価し、n=5の平均値を評点とした。 5:汚れ落ちが非常に良好。 4:汚れ落ちが良好。 3:汚れ落ちにむらがある。 2:若干汚れが落ちる程度。 1:ほとんど汚れが落ちない。
【0062】<起泡力> スポンジでこすり洗いをして
いる際の起泡力を、視覚により評価した。 ○:起泡力非常に良好。 △:起泡力やや良好。 ×:起泡力あまり良好でない。
【0063】<すすぎ性> スポンジでこすり洗いした
後、シャワーですすぎ、その時の排水口付近のすすぎ性
(泡切れ性)を視覚により評価した。 ○:すすぎ性非常に良好。 △:すすぎ性やや良好。 ×:すすぎ性あまり良好でない。
【0064】
【表1】
【0065】表1より、成分(a)、(b)及び(c)
を配合した本発明組成物は洗浄力、起泡力及びすすぎ性
に優れており、これに成分(d)を配合した組成物は更
に洗浄力が向上することがわかる。
【0066】実施例2 表2に示す組成の液体洗浄剤組成物を調製し、その汚れ
除去力、起泡性及びすすぎ性の評価を行なった。表中の
数字は重量%を示す。
【0067】一般家庭で3ケ月間使用した風呂汚れが付
着したポリプロピレン製洗面器及び風呂いす汚れを、洗
浄剤組成物を含ませたスポンジにてこすり洗いをし、洗
浄力の評価を行なった(洗浄力A)。また、FRP製の
浴槽に、成人4人が入浴し、1晩放置し、その後排水し
約1週間自然乾燥させた浴槽の汚れに対して、スポンジ
で軽くこすった場合の洗浄力評価を行なった(洗浄力
B)。また同時に、起泡力とすすぎ性の評価も実施例1
と同様にして行なった。評価点は以下の通りである。
【0068】 <洗浄力> ○:汚れ落ち非常に良好。 △:汚れ落ちやや良好。 ×:汚れ落ちあまり良好でない。
【0069】
【表2】
【0070】表2により本発明組成物は、石ケンスカム
及び皮脂の両者が付着した汚れに対する洗浄力が優れて
おり、かつ起泡性及びすすぎ性も良好であることがわか
る。
【0071】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、石ケンス
カム汚れや皮脂汚れに対する洗浄力が極めて強く、かつ
起泡力、すすぎ性が良好であり、浴室、洗面台等の硬質
表面の洗浄に有用である。
フロントページの続き (72)発明者 登坂 正樹 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)、(b)及び(c): (a)一般式(1)、(2)及び(3) 【化1】 〔式中、R1 は炭素数6〜20の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル又はアルケニル基を示し、R2 はメチル基又は炭素
    数6〜20の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル若しくはア
    ルケニル基を示し、R3 は炭素数6〜20の直鎖又は分
    岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、Xはハロゲン
    原子又はアルキル硫酸残基を示す〕 【化2】 〔式中、R4 は炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル又はアルケニル基を示し、R5 は水素原子又は炭素
    数1〜5のアルキル基を示し、R6 は炭素数1〜30の
    直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基、アラルキ
    ル基、アリール基、 【化3】 を示し、l、l′、n及びn′はそれぞれ0〜3の数を
    示し、p、m及びm′は0又は1の数を示し(ただし、
    l、m及びn又はl′、m′及びn′が同時に0になる
    ことはない)、Aは 【化4】 を示し、Xはハロゲン原子又はアルキル硫酸残基を示
    し、qは(3)式中のカチオンの数を示す〕で表される
    第4級アンモニウム塩から選ばれるカチオン界面活性
    剤; (b)一般式(4)、(5)、(6)及び(7) 【化5】 〔式中、R7 は炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル又はアルケニル基を示し、R8 及びR9 は同一又は
    異なって水酸基が置換していてもよい炭素数1〜5のア
    ルキル基を示し、R10は炭素数7〜21の直鎖又は分岐
    鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、Yは水素原子又
    は水酸基を示し、r、s及びtは1〜3の整数を示し、
    uは1〜5の整数を示し、vは1以上の整数を示し、w
    とxとは0≦w+x≦4である整数を示す〕で表される
    ベタイン類から選ばれる両性界面活性剤; (c)一般式(8) 【化6】R11COOM (8) (式中、R11は炭素数7〜17の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル又はアルケニル基を示し、Mは水素原子、アルカリ
    金属、アンモニア又はアルカノールアミンを示す)で表
    される脂肪酸又はその塩;を含有する液体洗浄剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 成分(a)、(b)及び(c)の含有量
    の和が0.3〜30重量%で、成分(a)と(b)の重
    量比が(a)/(b)=9/1〜1/9で、かつ成分
    (a)と(b)の含有量の和と成分(c)の重量比が、
    (a+b)/(c)=20/1〜1/1である請求項1
    記載の液体洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 更に水溶性溶剤(d)を含有する請求項
    1又は2記載の液体洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 更に金属イオン封鎖剤(e)を含有する
    請求項1、2又は3記載の液体洗浄剤組成物。
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Cited By (7)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000001235A1 (de) * 1998-07-03 2000-01-13 Cognis Deutschland Gmbh Verwendung von quartären ammoniumsalzen als biozide
CN1115328C (zh) * 1999-07-12 2003-07-23 南京化工大学 羟基和胺基改性季铵盐的制备方法
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JP2009203473A (ja) * 2008-01-31 2009-09-10 Parker Corp 水系洗浄剤組成物および物品の洗浄方法
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WO2023145469A1 (ja) * 2022-01-26 2023-08-03 株式会社 資生堂 化粧料

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