JPH11279589A - 住宅用抗菌洗浄剤 - Google Patents

住宅用抗菌洗浄剤

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JPH11279589A
JPH11279589A JP10083965A JP8396598A JPH11279589A JP H11279589 A JPH11279589 A JP H11279589A JP 10083965 A JP10083965 A JP 10083965A JP 8396598 A JP8396598 A JP 8396598A JP H11279589 A JPH11279589 A JP H11279589A
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JP
Japan
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weight
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alkyl
antibacterial
carbon atoms
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JP10083965A
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English (en)
Inventor
Kazufumi Okumura
和史 奥村
Asuka Hayashi
あす香 林
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Nicca Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nicca Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】住宅用壁紙などの洗浄剤に要求される洗浄性と
仕上がり感を備え、しかも簡単な洗浄方法で使用して優
れた抗菌性を付与することができる住宅用抗菌洗浄剤を
提供する。 【解決手段】非イオン界面活性剤及び/又は両性界面活
性剤、リン酸エステルイオンを対イオンとするカチオン
界面活性剤、アルカリ剤、グリコールエーテル系溶剤、
シリコーンエマルジョンを含有する住宅用抗菌洗浄剤で
あって、非イオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤
の含有量が0.1〜15重量%であり、リン酸エステル
イオンを対イオンとするカチオン界面活性剤の含有量が
0.01〜10重量%であり、アルカリ剤の含有量が0.
05〜10重量%であり、グリコールエーテル系溶剤の
含有量が0.5〜15重量%であり、シリコーンエマル
ジョンの含有量が不揮発分換算で0.1〜10重量%で
あることを特徴とする住宅用抗菌洗浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅用抗菌洗浄剤
に関する。さらに詳しくは、本発明は、住宅の壁紙、家
電製品、家具、照明機器、換気扇などの表面に付着した
油汚れ、煙草のヤニ、手垢、クレヨンなどの洗浄性に優
れ、被洗浄物の表面にさらさら感と滑り感を与え、経時
安定性に優れ、しかも被洗浄物の表面に抗菌性を付与す
ることができる住宅用抗菌洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅用の洗浄剤としては、
床、壁、建具、家具、電機製品などに付着した埃や手垢
の除去を目的とするライトデューティー用洗浄剤と、台
所の換気扇やガスレンジなどに付着した油汚れの除去を
目的とするヘビーデューティー用洗浄剤が使用されてい
る。ライトデューティー用洗浄剤は、非イオン界面活性
剤やアニオン界面活性剤を主成分とし、ポリアクリル酸
塩やアルカノールアミンなどが配合されているタイプの
ものが多い。また、ヘビーデューティー用洗浄剤は、水
酸化ナトリウムやケイ酸ナトリウムなどの強力なアルカ
リ剤と界面活性剤を含有するものが多い。これらの洗浄
剤は、いずれも汚れを除去することのみを目的として各
成分が配合されているために、洗浄性においては優れた
ものとなっている。しかし、近年になって清潔志向が高
まるについて、住宅用洗浄剤にも抗菌性付与効果が求め
られるようになってきた。このような要求に応えて、種
々の殺菌剤が配合された洗浄剤が市販されているが、抗
菌効果において満足し得るものはいまだでていない。一
方、住宅用壁紙など自体に抗菌処理を施したものが開発
されているが、費用や効果の点で問題が多い。このた
め、洗浄性に優れ、しかも住宅用壁紙などを簡単な方法
により洗浄するのみで除菌し、抗菌性を付与することが
できる住宅用抗菌洗浄剤が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、住宅用壁紙
などの洗浄剤に要求される洗浄性と仕上がり感を備え、
しかも簡単な洗浄方法で使用して優れた抗菌性を付与す
ることができる住宅用抗菌洗浄剤を提供することを目的
としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、リン酸エステル
イオンを対イオンとする第4級アンモニウム塩型のカチ
オン界面活性剤を含有する特定の組成を有する洗浄剤
が、油汚れや煙草のヤニなどの洗浄性を損なうことな
く、被洗浄物に優れた抗菌性を付与し得ることを見いだ
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は、(1)非イオン界面活性剤及び/又
は両性界面活性剤、一般式[1]で表されるカチオン界
面活性剤、アルカリ剤、グリコールエーテル系溶剤、シ
リコーンエマルジョンを含有する住宅用抗菌洗浄剤であ
って、非イオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤の
含有量が0.1〜15重量%であり、一般式[1]で表
されるカチオン界面活性剤の含有量が0.01〜10重
量%であり、アルカリ剤の含有量が0.05〜10重量
%であり、グリコールエーテル系溶剤の含有量が0.5
〜15重量%であり、シリコーンエマルジョンの含有量
が不揮発分換算で0.1〜10重量%であることを特徴
とする住宅用抗菌洗浄剤、
【化4】 (ただし、式中、R1は炭素数10〜18のアルキル基
又はアルケニル基であり、R2及びR3は炭素数1〜5の
アルキル基であり、R2とR3は同一であっても異なって
いてもよく、R4は炭素数2〜4のアルキレン基であ
り、nは1〜5であり、mは1又は2であり、Xは一般
式[2]又は[3]で表されるアルキルリン酸エステル
イオン又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン
酸エステルイオンであり、Xは一般式[2]又は[3]
で表されるイオンの1種であっても、2種の混合物であ
ってもよい。)
【化5】 (ただし、式中、R5及びR6は、炭素数1〜12のアル
キル基若しくはアルケニル基又は炭素数1〜12の脂肪
族アルコールにアルキレンオキサイドを付加して得られ
るポリオキシアルキレンアルキルエーテルの残基であ
り、R5とR6は同一であっても異なっていてもよい。)
【化6】 (ただし、式中、R7は、炭素数1〜12のアルキル基
若しくはアルケニル基又は炭素数1〜12の脂肪族アル
コールにアルキレンオキサイドを付加して得られるポリ
オキシアルキレンアルキルエーテルの残基である。)、
(2)非イオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤
が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリ
コール脂肪酸モノエステル、脂肪酸アルカノールアミ
ド、アルキルジメチルベタイン、アルキルアミノカルボ
ン酸塩、アルキルジヒドロキシエチルベタイン、アルキ
ルイミダゾリニウムベタインである第(1)項記載の住宅
用抗菌洗浄剤、及び、(3)シリコーンエマルジョン
が、粘度10万〜300万cStのポリジメチルシロキサ
ンを乳化重合したものである第(1)項又は第(2)項記載
の住宅用抗菌洗浄剤、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の住宅用抗菌洗浄剤は、非
イオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤、一般式
[1]で表されるカチオン界面活性剤、アルカリ剤、グ
リコールエーテル系溶剤、シリコーンエマルジョンを含
有する。本発明の洗浄剤に用いる非イオン性界面活性剤
には特に制限はなく、例えば、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸モノエステル、
脂肪酸アルカノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ショ糖脂肪酸エステル、モノグリセライドなどを挙
げることができる。これらの中で、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸モノエステ
ル及び脂肪酸アルカノールアミドは、安全性が高く、洗
浄力、起泡性が良好なので、特に好適に使用することが
できる。本発明の洗浄剤に用いる両性界面活性剤には特
に制限はなく、例えば、アルキルジメチルベタイン、ア
ルキルアミノカルボン酸塩、アルキルジヒドロキシエチ
ルベタイン、アルキルイミダゾリニウムベタイン、アル
キルスルホベタインなどを挙げることができる。これら
の中で、アルキルジメチルベタイン、アルキルアミノカ
ルボン酸塩、アルキルジヒドロキシエチルベタイン及び
アルキルイミダゾリニウムベタインは、安全性が高く、
洗浄力、起泡性が良好なので、特に好適に使用すること
ができる。本発明の洗浄剤において、非イオン界面活性
剤及び/又は両性界面活性剤は、1種を単独で用いるこ
とができ、あるいは2種以上を組み合わせて用いること
もできる。本発明の洗浄剤において、非イオン界面活性
剤及び/又は両性界面活性剤の含有量は、0.1〜15
重量%であり、より好ましくは0.5〜10重量%であ
り、さらに好ましくは2〜8重量%である。非イオン界
面活性剤及び/又は両性界面活性剤の含有量が0.1重
量%未満であると、汚れに対する洗浄力が不足するおそ
れがある。非イオン界面活性剤及び/又は両性界面活性
剤の含有量が15重量%を超えると、洗浄剤の経時安定
性が低下するとともに、高粘度となってスプレー噴霧が
困難となるおそれがある。
【0006】本発明の洗浄剤は、一般式[1]で表され
るリン酸エステルイオンを対イオンとするカチオン界面
活性剤を含有する。
【化7】 一般式[1]において、R1は炭素数10〜18のアル
キル基又はアルケニル基であり、R2及びR3は炭素数1
〜5のアルキル基であり、R2とR3は同一であっても異
なっていてもよい。また、R4は炭素数2〜4のアルキ
レン基であり、nは1〜5であり、mは1又は2であ
る。Xは、一般式[2]又は一般式[3]で表されるア
ルキルリン酸エステルイオン又はポリオキシアルキレン
アルキルエーテルリン酸エステルイオンであり、一般式
[2]又は一般式[3]で表されるイオンの1種であっ
ても、2種の混合物であってもよい。
【化8】 一般式[2]において、R5及びR6は、炭素数1〜12
のアルキル基若しくはアルケニル基又は炭素数1〜12
の脂肪族アルコールにアルキレンオキサイドを付加して
得られるポリオキシアルキレンアルキルエーテルの残基
であり、R5とR6は同一であっても異なっていてもよ
い。
【化9】 一般式[3]において、R7は、炭素数1〜12のアル
キル基若しくはアルケニル基又は炭素数1〜12の脂肪
族アルコールにアルキレンオキサイドを付加して得られ
るポリオキシアルキレンアルキルエーテルの残基であ
る。一般式[1]で表されるカチオン界面活性剤として
は、例えば、リン酸ジブチルイオン又はリン酸モノブチ
ルイオンを対イオンとするラウリルジメチルヒドロキシ
エチルアンモニウムからなるカチオン界面活性剤などを
挙げることができる。本発明の洗浄剤において、一般式
[1]で表されるカチオン界面活性剤は、1種を単独で
用いることができ、あるいは2種以上を組み合わせて用
いることもできる。本発明の洗浄剤において、一般式
[1]で表されるカチオン界面活性剤の含有量は0.0
1〜10重量%であり、より好ましくは0.1〜8重量
%であり、さらに好ましくは0.5〜5重量%である。
一般式[1]で表されるカチオン界面活性剤の含有量が
0.01重量%未満であると、十分な抗菌効果が発現し
ないおそれがある。一般式[1]で表されるカチオン界
面活性剤の含有量が10重量%を超えると、洗浄剤の経
時安定性が低下するおそれがある。
【0007】本発明の洗浄剤に用いるアルカリ剤には特
に制限はなく、有機アルカリ剤、無機アルカリ剤のいず
れをも用いることができる。有機アルカリ剤としては、
例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン、グル
コン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどのオキシカ
ルボン酸塩などを挙げることができる。無機アルカリ剤
としては、例えば、炭酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、
アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどを
挙げることができる。これらのアルカリ剤は、洗浄ビル
ダーとしての作用も有し、界面活性剤との相乗効果によ
り、洗浄力を向上させることができる。これらのアルカ
リ剤の中で、有機アルカリ剤を好適に使用することがで
き、ジエタノールアミンを特に好適に使用することがで
きる。これらのアルカリ剤は、1種を単独で用いること
ができ、あるいは2種以上を組み合わせて用いることも
できる。本発明の洗浄剤において、アルカリ剤の含有量
は0.05〜10重量%であり、より好ましくは0.1〜
7重量%であり、さらに好ましくは0.5〜2重量%で
ある。アルカリ剤の含有量が0.05重量%未満である
と、クレヨンなどの除去性と仕上がり感が低下するおそ
れがある。アルカリ剤の含有量が10重量%を超える
と、洗浄剤の使用時に刺激臭が感じられるおそれがあ
る。
【0008】本発明の洗浄剤に用いるグリコールエーテ
ル系溶剤には特に制限はなく、例えば、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエー
テル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシル
エーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレング
リコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチ
ルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノールなど
を挙げることができる。これらのグリコールエーテル系
溶剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは2種
以上を組み合わせて用いることもできる。これらの中
で、3−メチル−3−メトキシブタノールを特に好適に
使用することができる。本発明の洗浄剤において、グリ
コールエーテル系溶剤の含有量は0.5〜15重量%で
あり、より好ましくは1〜10重量%であり、さらに好
ましくは2〜7重量%である。グリコールエーテル系溶
剤の含有量が0.5重量%未満であると、汚れに対する
洗浄力が不足するおそれがある。グリコールエーテル系
溶剤の含有量が15重量%を超えると、洗浄剤の経時安
定性が低下するとともに、高粘度となってスプレー噴霧
が困難となるおそれがある。
【0009】本発明の洗浄剤に用いるシリコーンエマル
ジョンには特に制限はなく、例えば、粘度が10万〜3
00万cStのポリジメチルシロキサンを乳化重合したも
のや、アミノエチルアミノプロピルシロキサン−ジメチ
ルシロキサン共重合体エマルジョンなどを挙げることが
できる。これらの中で、粘度が10万〜300万cStの
ポリジメチルシロキサンを乳化重合したシリコーンエマ
ルジョンを好適に使用することができる。このようなシ
リコーンエマルジョンとしては、例えば、東レ・ダウコ
ーニング・シリコーン(株)製のシリコーンSH8710
(乳化重合、粘度約10万cSt)、シリコーンSM87
01(乳化重合、粘度約100万cSt)、シリコーンS
M8705(乳化重合、粘度約300万cSt)などを挙
げることができる。本発明の洗浄剤において、シリコー
ンエマルジョンの含有量は、不揮発分換算で0.1〜1
0重量%であり、より好ましくは0.3〜5重量%であ
り、さらに好ましくは0.6〜2重量%である。シリコ
ーンエマルジョンの含有量が不揮発分換算で0.1重量
%未満であると、拭き取り後の滑り感が不足するおそれ
がある。シリコーンエマルジョンの含有量が不揮発分換
算で10重量%を超えると、べたつき感が強くなり、あ
るいは洗浄剤の経時安定性が低下するおそれがある。
【0010】本発明の洗浄剤においては、必要に応じ
て、合成高分子化合物からなるキレート剤を配合し、洗
浄力を向上することができる。使用するキレート剤には
特に制限はなく、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリ
ル酸ナトリウムなどを挙げることができる。これらのキ
レート剤の配合量は、0.01〜5重量%であることが
好ましい。本発明の住宅用抗菌洗浄剤は、ハンドスプレ
ー器具などを用いて噴霧し、壁紙、天井、床面、あるい
は、換気扇、レンジフードなどの台所周り、家具などに
付着した手垢や、煙草のヤニ、油汚れ、浴室の壁や、ト
イレットなどの陶器部分などに適用することができる。
これらの汚れに対して、本発明の住宅用抗菌洗浄剤を噴
霧することにより、汚れが浮き上がり、しばらく放置し
た後にその塗布面を雑巾やタオルなどで拭き取ることに
より、汚れを簡便に、かつきれいに拭き取ることができ
る。しかも、洗浄剤を拭き取った後は、シリコーンの皮
膜が形成されて、外観的には艶があり、触感的には滑り
感のある良好な仕上がりになる。また、含有するカチオ
ン界面活性剤の抗菌作用により、塗布した表面には菌が
増殖することがなく、清潔に保つことができる。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て、評価は下記の方法により行った。 (1)抗菌性 E/C(ポリエステル/綿:65/35)試験布(大き
さ20cm×20cm)を抗菌洗浄剤に浸漬したのち、水分
をろ紙で吸い取る。さらに乾燥したのち、ハローテスト
法により抗菌性を評価する。ハローテスト法は、抗菌洗
浄剤で処理した試験布を、黄色ブドウ球菌(Staph
ylococcus aureus)混濁培地の上に置
き、37℃で24時間培養したのち、ハロー(生育阻止
体)の幅(mm)を測定する。ハローが0mmのとき、試験
布の裏面に菌が繁殖していない場合は「0(−)」、試験
布の裏面にも菌が繁殖している場合は「0」と表示す
る。 (2)油汚れに対する洗浄性 使用ずみのテンプラ油をステンレス板に塗りつけて、2
4時間放置したものを試験汚垢板とする。この試験汚垢
板上に抗菌洗浄剤0.5mlを滴下し、5分間放置したの
ち、ガーゼで拭き取り、油汚れの除去の程度を目視によ
り評価する。 ○:汚れが完全に除去されている。 △:残っている汚れが50%未満である。 ×:残っている汚れが50%以上である。 (3)煙草ヤニに対する洗浄性 煙草[日本たばこ産業(株)、マイルドセブン]1本を1
00mlの水に混濁させ、1日放置したのち上澄み液をろ
過し、ステンレス板に塗りつけて24時間放置したもの
を試験汚垢板とする。この試験汚垢板の上にガーゼを置
き、抗菌洗浄剤0.5mlを滴下し、5分間放置したの
ち、ガーゼで擦ってヤニの除去の程度を目視により評価
する。 ○:汚れが完全に除去されている。 △:残っている汚れが50%未満である。 ×:残っている汚れが50%以上である。 (4)手垢に対する洗浄性 抗菌洗浄剤を、照明灯のスイッチ近傍の壁面が手垢で汚
れているところにスプレーし、ガーゼで拭き取ったの
ち、手垢の除去の程度を目視により評価する。 ○:汚れが完全に除去されている。 △:残っている汚れが50%未満である。 ×:残っている汚れが50%以上である。 (5)クレヨンの除去性 ビニルレザークロス(JIS K 6772、2種1号)
に赤色クレヨンを塗りつけ、その上に抗菌洗浄剤0.5m
lを滴下し、5分放置したのちガーゼで擦り、クレヨン
の除去の程度を目視により評価する。 ○:汚れが完全に除去されている。 △:残っている汚れが50%未満である。 ×:残っている汚れが50%以上である。 (6)仕上がり感 抗菌洗浄剤をビニルレザークロスを張った壁面にスプレ
ーし、ガーゼで拭き取ったのち、表面を手で触れ、触感
により評価する。 ○:表面がさらさらし又は滑りがある。 △:表面が少しべたつき又は引っかかりがある。 ×:表面のべたつき又は引っかかりが強い。 (7)刺激臭 抗菌洗浄剤を壁面にスプレーして、刺激臭の有無を評価
する。 ○:刺激臭がない。 ×:刺激臭が感じられる。 (8)経時安定性 抗菌洗浄剤を室温において1週間放置したのち、目視に
より外観を観察して評価する。 ○:安定で、外観上の変化が認められない。 △:白濁する。 ×:相分離を生ずる。 また、実施例及び比較例において使用した化合物の構造
式又は名称を以下に示す。 (1)非イオン界面活性剤A ポリオキシエチレン(7モル)ラウリルエーテル。 (2)非イオン界面活性剤B ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド。 (3)両性界面活性剤C 2−ラウリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン。 (4)カチオン界面活性剤D
【化10】 (5)カチオン界面活性剤E
【化11】 (6)カチオン界面活性剤F
【化12】 (7)カチオン界面活性剤G
【化13】 (8)アルカリ剤 ジエタノールアミン。 (9)グリコールエーテル系溶剤 3−メチル−3−メトキシブタノール。 (10)シリコーンエマルジョンH ポリジメチルシロキサンエマルジョン[東レ・ダウコー
ニング・シリコーン(株)、SH8710、粘度約10万
cSt、不揮発分38重量%]。 (11)シリコーンエマルジョンI ポリジメチルシロキサンエマルジョン[東レ・ダウコー
ニング・シリコーン(株)、SH8701、粘度約100
万cSt、不揮発分30重量%]。 (12)シリコーンエマルジョンJ ポリジメチルシロキサンエマルジョン[東レ・ダウコー
ニング・シリコーン(株)、SM8705、粘度約300
万cSt、不揮発分30重量%]。 実施例1 非イオン界面活性剤A0.5重量部、カチオン界面活性
剤D0.01重量部、ジエタノールアミン0.5重量部、
3−メチル−3−メトキシブタノール5重量部、シリコ
ーンエマルジョンH2重量部及び水91.99重量部を
配合して、抗菌洗浄剤を調製し、評価を行った。抗菌性
試験において、ハローの幅は1mmであった。油汚れ、煙
草ヤニ及び手垢に対する洗浄性試験において、汚れはい
ずれも完全に除去されていた。ビニルレザークロスに塗
りつけたクレヨンも、完全に除去されていた。抗菌洗浄
剤をスプレーし、ガーゼで拭き取ったのちの壁面は、さ
らさらしていた。刺激臭は、感じられなかった。抗菌洗
浄剤を室温で1週間放置したのちも、外観の変化は認め
られなかった。 実施例2〜10 第1表に示す組成の抗菌洗浄剤を調製し、評価を行っ
た。結果を第3表に示す。 比較例1 両性界面活性剤C0.1重量部、カチオン界面活性剤D
0.005重量部、ジエタノールアミン0.5重量部、シ
リコーンエマルジョンH2重量部及び水97.395重
量部を配合して、抗菌洗浄剤を調製し、評価を行った。
抗菌性試験において、ハローは現れず、試験布の裏面に
も菌が繁殖していた。油汚れ、煙草ヤニ及び手垢に対す
る洗浄性試験において、汚れはいずれも50%以上残っ
ていた。ビニルレザークロスに塗りつけたクレヨンも、
50%以上残っていた。抗菌洗浄剤をスプレーし、ガー
ゼで拭き取ったのちの壁面は、少しべたついていた。刺
激臭は、感じられなかった。抗菌洗浄剤を室温で1週間
放置したのちも、外観の変化は認められなかった。 比較例2〜10 第2表に示す組成の抗菌洗浄剤を調製し、評価を行っ
た。結果を第4表に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】
【表5】
【0017】
【表6】
【0018】
【表7】
【0019】
【表8】
【0020】第3表に見られるように、実施例1〜10
の本発明の住宅用抗菌洗浄剤は、抗菌性に優れ、油汚
れ、煙草ヤニ及び手垢を完全に除去し、ビニルレザーク
ロスに塗りつけたクレヨンをほとんど完全に除去してい
る。また、壁面にスプレーしたのち拭きとると、壁面は
さらさら感、滑り感を有し、スプレーしたときに刺激臭
がなく、抗菌洗浄剤の経時安定性にも優れている。これ
に対し、カチオン性界面活性剤の含有量が少なく、グリ
コールエーテル系溶剤を含有しない比較例1の抗菌洗浄
剤は、抗菌性がなく、各種の汚れに対する洗浄力が乏し
く、仕上がり感もやや劣る。カチオン界面活性剤の対イ
オンがエチル硫酸イオンであり、グリコールエーテル系
溶剤を含有しない比較例2の抗菌洗浄剤は、抗菌性がな
く、クレヨンの除去性にやや劣る。カチオン界面活性剤
の対イオンがメチル硫酸イオンであり、アルカリ剤を含
有せず、シリコーンエマルジョンの含有量が少ない比較
例3の抗菌洗浄剤は、抗菌性がなく、煙草ヤニに対する
洗浄性とクレヨンの除去性がやや劣り、仕上がり感が不
良である。カチオン界面活性剤の対イオンが塩素イオン
であり、ジエタノールアミンの含有量とシリコーンエマ
ルジョンの含有量が少なく、グリコールエーテル系溶剤
を含有しない比較例4の抗菌洗浄剤は、抗菌性がほとん
どなく、クレヨンの除去性が乏しく、仕上がり感も不良
である。非イオン界面活性剤も両性界面活性剤も含有せ
ず、カチオン界面活性剤の対イオンがエチル硫酸イオン
であり、シリコーンエマルジョンの含有量が少ない比較
例5の抗菌洗浄剤は、抗菌性がなく、各種の汚れに対す
る洗浄性とクレヨンの除去性がやや劣り、仕上がり感が
不良である。3−メチル−3−メトキシブタノールの含
有量が多すぎ、シリコーンエマルジョンを含有しない比
較例6の抗菌洗浄剤は、仕上がり感が劣り、1週間の放
置により相分離を生ずる。ジエタノールアミンの含有量
が多すぎる比較例7の抗菌洗浄剤は、仕上がり感がやや
劣り、使用時に刺激臭が感じられる。シリコーンエマル
ジョンの含有量が多すぎる比較例8の抗菌洗浄剤は、1
週間の放置により相分離を生ずる。非イオン界面活性剤
の含有量が多すぎる比較例9の抗菌洗浄剤は、仕上がり
感がやや劣り、1週間の放置により白濁する。非イオン
界面活性剤とカチオン界面活性剤の含有量がいずれも多
すぎる比較例10の抗菌洗浄剤は、1週間の放置により
白濁ないし相分離を生ずる。
【0021】
【発明の効果】本発明の住宅用抗菌洗浄剤は、油汚れ、
煙草ヤニ、手垢などの洗浄性に優れ、クレヨンを除去す
ることができ、仕上がり感に優れ、使用時の刺激臭がな
く、洗浄剤の経時安定性も良好であり、しかも、住宅用
壁紙などに優れた抗菌性を付与することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 3/075 C11D 3/075 3/20 3/20 3/30 3/30 3/37 3/37 3/43 3/43

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非イオン界面活性剤及び/又は両性界面活
    性剤、一般式[1]で表されるカチオン界面活性剤、ア
    ルカリ剤、グリコールエーテル系溶剤、シリコーンエマ
    ルジョンを含有する住宅用抗菌洗浄剤であって、非イオ
    ン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤の含有量が0.
    1〜15重量%であり、一般式[1]で表されるカチオ
    ン界面活性剤の含有量が0.01〜10重量%であり、
    アルカリ剤の含有量が0.05〜10重量%であり、グ
    リコールエーテル系溶剤の含有量が0.5〜15重量%
    であり、シリコーンエマルジョンの含有量が不揮発分換
    算で0.1〜10重量%であることを特徴とする住宅用
    抗菌洗浄剤。 【化1】 (ただし、式中、R1は炭素数10〜18のアルキル基
    又はアルケニル基であり、R2及びR3は炭素数1〜5の
    アルキル基であり、R2とR3は同一であっても異なって
    いてもよく、R4は炭素数2〜4のアルキレン基であ
    り、nは1〜5であり、mは1又は2であり、Xは一般
    式[2]又は[3]で表されるアルキルリン酸エステル
    イオン又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン
    酸エステルイオンであり、Xは一般式[2]又は[3]
    で表されるイオンの1種であっても、2種の混合物であ
    ってもよい。) 【化2】 (ただし、式中、R5及びR6は、炭素数1〜12のアル
    キル基若しくはアルケニル基又は炭素数1〜12の脂肪
    族アルコールにアルキレンオキサイドを付加して得られ
    るポリオキシアルキレンアルキルエーテルの残基であ
    り、R5とR6は同一であっても異なっていてもよい。) 【化3】 (ただし、式中、R7は、炭素数1〜12のアルキル基
    若しくはアルケニル基又は炭素数1〜12の脂肪族アル
    コールにアルキレンオキサイドを付加して得られるポリ
    オキシアルキレンアルキルエーテルの残基である。)
  2. 【請求項2】非イオン界面活性剤及び/又は両性界面活
    性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
    キシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリエチレン
    グリコール脂肪酸モノエステル、脂肪酸アルカノールア
    ミド、アルキルジメチルベタイン、アルキルアミノカル
    ボン酸塩、アルキルジヒドロキシエチルベタイン、アル
    キルイミダゾリニウムベタインである請求項1記載の住
    宅用抗菌洗浄剤。
  3. 【請求項3】シリコーンエマルジョンが、粘度10万〜
    300万cStのポリジメチルシロキサンを乳化重合した
    ものである請求項1又は請求項2記載の住宅用抗菌洗浄
    剤。
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