JPH0461916B2

JPH0461916B2 -

Info

Publication number: JPH0461916B2
Application number: JP59132621A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Yamazaki; Shoichi Myano; Koichi Yamada
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1984-06-27
Filing date: 1984-06-27
Publication date: 1992-10-02
Also published as: JPS6112798A

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は湯桶、洗面器などの浴室備品ないしは
浴槽などに付着した湯垢に対して優れた洗浄力を
発揮し、しかも溶剤臭のない液体洗浄剤組成物に
関する。浴室内の汚れは一般に、脂肪酸金属塩（主とし
てカルシウム塩などの多価金属塩）、遊離脂肪酸、
グリセライド、含窒素化合物などで例示される有
機物ないしは無機物からなり、これらの汚れを落
とすには、酸物質、界面活性剤及び溶剤を主成分
とする酸性洗浄剤が有効であるとされている。しかしながら、従来の浴室用洗浄剤は、エチレ
ングリコール又はジエチレングリコールのモノア
ルキルエーテルなどを溶剤として使用している関
係で溶剤臭が強く、これを隠蔽するためには多量
の香料を配合しなければならない欠点があつた。本発明者は溶剤臭がなく、しかも洗浄力に優れ
た浴室用洗浄剤組成物を開発すべく、鋭意研究を
重ねた結果、界面活性剤とヒドロキシ多価カルボ
ン酸又はその塩の混合物に、溶剤としてモノテル
ペン及びセスキテルペンから選ばれるテルペン系
炭化水素溶剤を配合することにより、所期の目的
が達成できることを見出し、本発明を完成した。而して、本発明に係る浴室用液体洗浄剤組成物
は、 (A) 界面活性剤：１〜20wt％ (B) ヒドロキシ多価カルボン酸及び／又はその塩
：１〜10wt％ (C) モノテルペン及びセスキテルペンから選ばれ
るテルペン系炭化水素溶剤：１〜70wt％を含有することを特徴とする。本発明に於て、(A)成分として用いる界面活性剤
は特に限定されるものではなく、(C)成分を乳化分
散又は可溶化し、汚垢に対する湿潤作用及び分散
作用を促進するものであれば、アニオン性、ノニ
オン性及び両性の各界面活性剤がいずれも使用可
能である。(A)成分として使用可能な界面活性剤の
典型例を例示すれば次の通りである。 (イ) アニオン性界面活性剤 (1) スルホネート系直鎖又は分岐アルキル（C_8〜22）ベンゼンスル
ホン酸塩、長鎖アルキル（C_8〜22）スルホン酸塩
など、 (2) サルフエート系長鎖モノアルキル（C_8〜22）硫酸エステル塩、
ポリオキシエチレン（１〜６モル）長鎖アルキル
（C_8〜22）エーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエ
チレン（１〜６モル）アルキル（C_8〜18）フエニ
ルエーテル硫酸エステル塩など、 (3) ホスフエート系長鎖モノアルキル、ジアルキル又はセスキアル
キル（C_8〜22）リン酸塩、ポリオキシエチレン
（１〜６モル）モノアルキル、ジアルキル又はセ
スキアルキル（C_8〜22）リン酸塩など、上記各アニオン性界面活性剤の対イオン（陽イ
オン）は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム
などのアルカリ金属又はアルカリ土類金属イオン
及びモノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミンなどのアルカノールア
ミンイオンのいずれであつても差支えない。 (ロ) ノニオン性界面活性剤ポリオキシエチレン（１〜20モル）長鎖アルキ
ル（C_8〜22）エーテル、ポリオキシエチレン（１
〜20モル）アルキル（C_8〜18）フエニルエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンプロツ
クポリマー、高級脂肪酸アルカノールアミド又は
そのアルキレンオキシド付加物、長鎖型第３級ア
ミンオキシド（C_12〜14）など、 (ハ) 両性界面活性剤アミノ酸型両性界面活性剤、アルキルスルホベ
タイン、アルキル酢酸ベタインなどのベタイン型
両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤
など、上に例示したものを含む各界面活性剤は、それぞ
れ単独で(A)成分として使用することもできれば、
２種以上を組合わせて用いることもできる。界面
活性剤の配合量は洗浄剤組成物の１〜20wt％、
好ましくは３〜15wt％の範囲にある。界面活性
剤量が1wt％未満では、汚垢を湿潤せしめ、後記
する(B)成分と汚れとの反応を促進させる効果が十
分でない。一方、20wt％を越える量で界面活性
剤を配合することは、洗浄力に格別な向上を期待
できないばかりでなく、泡切れ、すすぎ性を劣化
させるので好ましくない。本発明の(B)成分としては、次式で示されるヒド
ロキシ多価カルボン酸又はその塩が使用される。 HOCXYCOOH （式中、ＸはＨ，CH₃，CH₂OH，CH₂COOH又
はHOCHCOOHであり、ＹはＨ又はCH₂COOH
である）本発明で使用可能なヒドロキシ多価カルボン酸
のなかでは、リンゴ酸及びクエン酸が特に好まし
く、またヒドロキシ多価カルボン酸の塩として
は、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金
属塩及びモノエタノールアミン塩、ジエタノール
アミン塩、トリエタノールアミン塩などのアルカ
ノールアミン塩が好ましい。(B)成分の配合量は洗
浄剤組成物の１〜10wt％の範囲を可とする。1wt
％未満では洗浄力が不十分であり、10wt％超の
配合は洗浄力の向上に格別の効果をもたらさない
からである。本発明の(C)成分には、植物芳香油に含まれるモ
ノテルペン炭化水素又はセスキテルペン炭化水素
が使用される。そしてモノテルペン炭化水素とし
ては、オレンジ油、レモン油などに含まれるＤ−
又はＬ−リモネン、テレビン油などに含まれるα
−又はβ−ピネンなどを例示することができ、セ
スキテルペン炭化水素としては、シダ油、クロー
バー油、カナンガ油に多く含まれるカリオフイレ
ン、セドレンなどを例示することができる。モノ
テルペン及びセスキテルペンから選ばれる各テル
ペン系炭化水素は、それぞれ単独で本発明の(C)成
分として使用できるばかりでなく、２種以上を混
合して使用することができ、さらにはオレンジ
油、テレビン油、パイン油のままでも本発明の組
成物に配合することが可能である。(C)成分の配合
量は洗浄剤組成物の１〜70wt％の範囲が適当で
あつて、1wt％未満では汚垢の除去に満足な効果
が得られず、80wt％以上配合には、組成物の安
定性が損われる不都合がある。本発明の液体洗浄剤組成物は、上記した(A)〜(C)
の３成分を必須構成成分とするが、当該組成物に
は、必要に応じて任意成分が配合可能である。そ
うした任意成分としては、低温下又は高温下での
液体を保持するために配合される低級アルコー
ル、低級アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩
などのハイドロトロープ剤、低重合度のポリプロ
ピレングリコール、BHT（２，６−ジ−第３級ブ
チル−ｐ−クレゾール）、BHA（ブチルヒドロキ
シアニソール）、α−トコフエロールなどの酸化
防止剤、殺菌剤、防腐及び防カビ剤、色素、香
料、紫外線吸収剤などを挙げることができる。以下実施例を掲げて本発明の内容を具体的に説
明するが、それに先立ち実施例における洗浄剤の
評価方法を下記に示す。１湯垢汚れに対する洗浄力こすつた程度では容易に除去できない風呂桶
（ポリプロピレン製）に付着した湯垢汚れ（１ケ
月使用品）に、洗浄液（原液）をふりかけ桶表面
を約500gの荷重にてスポンジ（ウレタン製）に
て10回往復こすり、汚れの除去状態を視覚判定す
る。〇：汚れ落ち良好 △：汚れ落ちにむらがある ×：汚れがほとんど落ちない２溶剤臭洗浄液の臭気を官能評価する。〇：溶剤臭がない △：溶剤臭が若干ある ×：強い溶剤臭がある実施例１表−１に示す各種溶剤を配合した下記の組成の
洗浄液を調製し、湯垢汚れに対する洗浄力及び溶
剤臭を評価した。結果を表−１に示す。組成：セカンダリーアルコールEO付加物^*
：5wt％ LAS−Na ：３〃クエン酸：５〃エチルアルコール：15〃溶剤（表−１中に記載）：５〃水：バランス＊商品名ソフタノール30（日本解媒(株)）（C_12〜14
セカンダリーアルコールEO付加物（EO：３モ
ル）

【表】実施例２表−２に示す組成の浴室用洗浄剤を調製し、各
洗浄剤の性能を評価した。結果を表−２に示す。

【表】

Claims

【特許請求の範囲】１ (A) 界面活性剤：１〜20wt％ (B) 一般式HOCXYCOOH（式中、ＸはＨ，CH₃，
CH₂OH，CH₂COOH又はHOCHCOOHであり、
ＹはＨ又はCH₂COOHである）で表わされるヒドロキシ多価カルボン酸及び／又
はその塩：１〜10wt％ (C) モノテルペン及びセスキテルペンから選ばれ
るテルペン系炭化水素溶剤：１〜70wt％を含有することを特徴とする浴室用液体洗浄剤組
成物。