JPH11296316A - 周辺処理装置およびその制御方法 - Google Patents
周辺処理装置およびその制御方法Info
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- JPH11296316A JPH11296316A JP10497798A JP10497798A JPH11296316A JP H11296316 A JPH11296316 A JP H11296316A JP 10497798 A JP10497798 A JP 10497798A JP 10497798 A JP10497798 A JP 10497798A JP H11296316 A JPH11296316 A JP H11296316A
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Abstract
SBインタフェースを用いてステータス情報を送信する
際に、ステータス情報の即時性を担保すると共にバンド
幅を広く開放可能な周辺処理装置およびその制御方法を
提供する。 【解決手段】 プリンタ15にUSBのバルク転送でス
テータス情報を送信可能な第1の転送機能37と、割り
込み転送でステータス情報を送信可能な第2の転送機能
38を設ける。ホストからの要求に応答するステータス
情報で、その発行されるタイミングがホストで把握可能
なステータス情報は第1の転送機能37によりバルク転
送で送信しバンド幅をバルク転送のために確保する。一
方、ホストでタイミングの分からない自発的なステータ
ス情報は第2の転送機能38により転送周期の短い割り
込み転送で送信しステータス情報の即時性を確保する。
Description
なプリンタなどの周辺処理装置(周辺機器)およびその
制御方法に関するものである。
どをホストコンピュータ(以降においてはホスト)とし
てプリンタなどを含めた広範囲の周辺機器あるいは周辺
処理装置(デバイス)との間でデータ交換を可能にする
ユニバーサル・シリアル・バス(以降においてはUS
B)が多くのパソコンおよびデバイスの標準インタフェ
ースとして採用されつつある。このUSBは、ケーブル
接続型のシリアルバスであり、多くのデバイスに対し同
時アクセスが可能で、データの信頼性が高く、さらに、
ホストあるいはデバイスの動作中に接続、構成、使用お
よび切断するホットプラギングが可能なので、今後、さ
らに多くの周辺機器の接続インタフェースとして採用さ
れるものと考えられている。
送は、複数のデバイス(周辺機器)に対し同時にアクセ
スできるように、デバイス毎に割り当てられたUSB上
のデバイス・アドレス(以降においてはアドレス)およ
びデータの送信あるいは発生元(ソース)また受信ある
いは消費先(シンク)を示すデバイス・エンドポイント
(以降においてはエンドポイント)を備えたトークン・
パケットをホスト側から周辺機器側に送信することで開
始される。たとえば、プリンタあるいはスキャナなどと
の間で交換される大量のデータ(処理データ)に対して
は、ホストとデバイス間にバルク転送用のパイプが設定
され、トークン・パケットに続き、交換するデータを備
えたデータ・パケットと、さらに、送受信状態を示すハ
ンドシェーク・パケットが順次交換される。ホストとデ
バイス間には、バルク転送用のパイプ(送信および受信
の2方向)に加え、デバイスが最初に接続された時点で
使用されるコントロール転送用のパイプ、そして、割り
込みデータの転送用に使用される割り込み転送用のパイ
プが設定されるようになっており、これらのパイプに属
するデータの交換(トランザクション)も上記の一連の
パケットによって構成される。そして、複数のトランザ
クションによって1ms間隔のフレームが構成され、フ
レームを繰り返すことによりホストと複数のデバイスと
の間で同時にさまざまなデータの交換が行われる。ま
た、ハンドシェーク・パケットによりデータ交換中にエ
ラーが発生した場合はデータ交換をリトライする機能が
サプライされているので、大量のデータを高速で確実に
転送することが可能となっている。
リンタを例にすると、印刷するためのビットマップなど
の処理データおよび紙送り機構の制御などを行うコマン
ドデータに加え、オンラインあるいはオフラインの状
態、用紙の有無、カバーオープン、バッファフル、イン
クの有無、さらにはエラー状態であるかないかなどの稼
動状態を示すステータス情報がパソコンなどのホストと
の間で送受信される。これらのステータス情報は、通
常、ホストからのステータス要求コマンドに対し応答す
る形で送出されるため、通常の処理データと同様にバル
ク転送用のパイプを介してホストに送出される。
イプは、単位時間当たりに転送されるデータ量(バンド
幅)に余裕ができたときに設定されるので、転送時期に
ついては保証されない。したがって、ステータス情報を
バルク転送により送信すると、必ずしも即時性を持たせ
た通信にはならない。このため、バッファフルにも関わ
らず処理データを転送して処理データが欠けてしまった
り、カバーオープンの状態でありながら処理データの送
信が継続されて印刷が滞るなどの事態が発生する。
短い間隔で周期的に設定され、ポーリングされたときに
データがあれば即座にそのデータをホストに送信するこ
とができる。したがって、パイプに対して最大限のサー
ビス周期が保証されているので即時性は高く、また、バ
ス上のエラーにより転送が失敗しても次の周期で転送が
リトライされるのでデータの信頼性も非常に高い。した
がって、ステータス情報をすべて割り込み転送で送信す
ることも可能であり、これにより、即時性とデータの信
頼性を確保することができる。しかしながら、バンド幅
を確保するために割り込み転送で転送できるデータ・パ
ケットのサイズは制限されており、また、処理データの
通信速度を確保するためはバルク転送用にバンド幅を開
放することが望ましく、割り込み転送によるデータ転送
が少ない方が望ましい。
報の即時性を担保できると共に、さらに、処理データあ
るいはコマンドを効率良く交換できるようにバンド幅も
十分に確保でき、処理データなどの通信速度も速い周辺
処理装置およびその制御方法を提供することを目的とし
ている。
処理装置においては、ステータス情報をバルク転送ある
いは割り込み転送のいずれか一方に限ることなく、状況
に応じていずれかの転送用のパイプを用いて送出できる
ようにして、即時性を担保すると共にバルク転送用に最
大限のバンド幅を確保できるようにしている。すなわ
ち、本発明の周辺処理装置は、稼動状態を示すステータ
ス情報をホストへ送出可能なステータス送信部と、ホス
トとの間でデータを送受信可能なインタフェース部とを
有し、このインタフェース部は、USBインタフェース
のバルク転送に対応する、転送時間が確保されたときに
ホストから送出される入出力コマンドに基づきデータを
送受信可能な第1の転送形態と、割り込み転送に対応す
る、定期的にホストから送出される入力コマンドに基づ
きデータを送信可能な第2の転送形態の少なくとも2つ
の形態によりデータを送受信可能であり、ステータス送
信部は、第1の転送形態によりステータス情報を送信可
能な第1の送信機能と、第2の転送形態によりステータ
ス情報を送信可能な第2の送信機能とを備えていること
を特徴としている。また、本発明の周辺処理装置の制御
方法は、転送時間が確保されたときにホストから送出さ
れる入出力コマンドに基づきデータを送受信可能な第1
の転送形態により稼動状態を示すステータス情報をホス
トへ送出可能な第1のステータス送信工程と、定期的に
ホストから送出される入力コマンドに基づきステータス
情報をホストへ送出可能な第2のステータス送信工程と
を有することを特徴としており、このような制御方法は
それぞれの工程に対応する処理を実行可能な命令を有す
る制御プログラムとして記録媒体に記録して提供し、あ
るいは使用することができる。
法においては、第1の送信機能あるいは第1のステータ
ス送信工程により、ホストからの要求に基づくステータ
ス情報を送信し、第2の送信機能あるいは第2のステー
タス送信工程により、自発的なステータス情報を送信す
ることができ、これにより、即時性が要求されるステー
タス情報は即座に第2の送信機能により送信し、即時性
の要求されないステータス情報は第1の送信機能によっ
て送信することが可能である。すなわち、ホストからの
要求に基づくステータス情報が発行されるケースは、ホ
スト側においてステータス情報を確認してから次の処理
が行われるケースがほとんどであり、それほどの即時性
を要求されない。また、緊急性を要する場合でも、ホス
トでそのような状況にあることが把握されているので、
適当なタイミングでステータス情報を第1の転送形態、
すなわち、バルク転送用のパイプを介して収集すること
が可能である。これに対し、周辺処理装置が自発的にス
テータス情報を発行する場合は、その事態がホストでは
把握されていないので即時性を有する。したがって、第
2の転送形態、すなわち、割り込み転送用のパイプを用
いてステータス情報を発行することにより即時性を確保
することができる。
その制御方法においては、USBのような少なくとも2
種類の異なるパイプを設定してデータ交換を行うインタ
フェースを介してステータス情報を交換するときに、即
時性がもっとも必要とされるステータス情報だけを最も
サービス周期の短い第2の転送形態、すなわち、割り込
み転送用のパイプを用いて転送し、その他のケースでは
バルク転送用のパイプを用いて転送するようにしてい
る。このため、ステータス情報を発行するために不必要
にバンド幅を占有することがなく、バルク転送用のパイ
プを用いた処理データの通信速度も十分に確保できる。
このため、印刷機構あるいは読み取り機構などの外界に
対し処理データを出力または入力可能な処理機構と、こ
の処理機構で処理する処理データを第1の転送形態によ
り送信または受信可能な制御部とを有する周辺処理装置
の能力を損なうことなく、ステータス情報の即時性も十
分に確保することができる。
実施の形態を説明する。図1に、本発明に係る周辺処理
装置をUSBインタフェースを介して接続してPOSシ
ステム1を構成した例を示してある。本例のPOSシス
テム1は、USBインタフェース5を介してデータの交
換を行うパソコン11がホストコンピュータとして採用
されており、このホスト11にターミナルプリンタ1
5、カスタマディスプレイ16、カードリーダ17およ
びバーコードスキャナ18がハブ12を介して接続され
ている。これらのターミナルプリンタ15、カスタマデ
ィスプレイ16、カードリーダ17およびバーコードス
キャナ18といった各々の周辺処理装置もUSBインタ
フェース5を備えており、ホスト11とUSBを介して
データを交換できるようになっている。
ーミナルプリンタ15を例に本発明を説明する。図2
に、本例のターミナルプリンタ15の概略構成をブロッ
ク図を用いて示してある。本例のターミナルプリンタ1
5は、印刷を行う印刷機構31と、この制御を行うアプ
リケーションソフトウェア(以降においてはアプリケー
ション)32とを備えており、アプリケーション32の
機能は、不図示のCPUと、プログラムあるいは設定値
などが記憶されたROMと、印刷データおよびコマンド
などのバッファとしても使用されるRAMなどによって
構成される。アプリケーション32には、クライアント
ドライバ36を介してUSBインタフェース5が接続さ
れている。USBインタフェース5は、USBインタフ
ェースのハード的な接続環境を提供するポート21と、
このポート21を介して行う通信をハード的に制御する
ユニバーサルコントローラ22と、送受信されるデータ
をパケット化するなどのソフトウェア的な制御を行うU
SBドライバ23を備えている。したがって、USBド
ライバ23およびターミナルプリンタ用のクライアント
ドライバ36を介し、アプリケーション32およびホス
ト11はUSBを用いて印刷データおよび制御コマンド
が交換できるようになっている。
るいは表示用のデータなどの大量のデータを交換できる
バルク転送用のパイプをサポートする第1の転送部25
と、短いサービス周期で常に形成される割り込み転送用
のパイプをサポートする第2の転送部26と、周辺処理
装置(デバイス)をホストに接続したときにUSB上の
デバイスを構成するために使用されるコントロール転送
用のパイプをサポートする第3の転送部27と、音声の
ように等時性が要求されるデータを交換する際に形成さ
れるISO転送用のパイプをサポートする第4の転送部
28を備えている。
うに、ホスト11から送出されるトークン・パケット5
1によって設定される。ホスト11からプリンタ15に
データを送るタイプのバルク転送用のパイプにおいて
は、出力タイプのトークン・パケット(アウトトーク
ン)51に続いてデータ・パケット52がホスト側から
送信される。トークン・パケット51は、パケットタイ
プを示すパケットID(PID)61と、USB上のデ
バイスを識別するためのアドレス62と、デバイス上の
データの消費地あるいは発生地を示すエンドポイント6
3と誤り訂正用の巡回符号(CRC)64を備えてい
る。ホスト11からデータが送信されるときは、送信で
あることを示すPID61と、送信先のデバイスのアド
レス(本例ではターミナルプリンタのアドレス)62
と、そのデータの消費先を示すエンドポイント、すなわ
ち、アプリケーション32を示すエンドポイント63が
トークン・パケット51としてホスト11のUSBイン
タフェース5から送信される。ターミナルプリンタ15
のUSBインタフェース5は、このトークン・パケット
51に含まれる情報をデコードし、アドレス62がター
ミナルプリンタ15に割り当てられた番号であれば、ト
ークン・パケット51およびそれに続くデータ・パケッ
ト52を受信する。このように、トークン・パケットで
アドレスおよびエンドポイントを設定し、デバイス毎に
マルチパイプを設定できるので、USBインタフェース
を用いることにより複数の周辺機器とホスト11の間で
略同時にデータの交換を行うことができる。
ト51で与えられたアドレスおよびエンドポイントをデ
コードし、それがターミナルプリンタ15のアプリケー
ション32を示すものであれば、これに続くデータ・パ
ケット52を受信してデータの入力を受け、あるいは、
トークン・パケット51がイン・トークンであればアプ
リケーション32で用意されている出力データあるいは
コマンドを送出する。データ・パケット52はPID6
1と、データ65と、さらにCRC64を備えている。
データ・パケット52の受信または送信が無事に終了す
ると、さらに、ハンドシェーク・パケット53が送受信
される。ハンドシェーク・パケット53は、PID61
だけで構成されており、エラーなくデータが受信された
ことを示すACK、データが受信されなかったことを示
すNAK、および受信側がストールしていることを示す
STALLの3状態を返せるようになっている。したが
って、ホスト11は、ハンドシェーク・パケット53に
よってNAKを受信した場合は、同じデータ・パケット
52の送信をリトライし、これによってデータ通信の信
頼性を高めている。また、ストールしている場合はホス
トが介入してストールの原因が解消されるようにする。
で交信可能な時間(USB時間)を1ms間隔のフレー
ムFに分割してデータを交換している。フレームFは、
フレーム開始トークンSOF54によって開始される。
SOF54に続いて、割り込み転送用のトランザクショ
ン56がデバイス毎に実行される。割り込み転送用のト
ランザクション56の転送周期が各デバイス毎に最短に
設定されていれば、1フレーム毎に4つのデバイスに対
し割り込み転送用のトランザクション56が実行され、
さらに、フレームFに余裕があれば、バルク転送用のト
ランザクション56が実行される。また、音声などの等
時性が要求されるデータの交換が必要なときは、割り込
み転送用のトランザクション56に続いて、ISO転送
用のトランザクションが続いて実行される。
おいては、上述したバルク転送における入力トランザク
ションと同じようにパケットが交換される。すなわち、
まず、イン・トークン51がホスト11から発行され、
デバイス側にイン・トークン51に応じて送信するデー
タがあればデータパケット52に纏められて即座に送信
される。これに続いてホスト側からハンドシェーク・パ
ケット53が送出され、データがエラーなく交換された
か否かが判る。一方、デバイス側に送るデータがなけれ
ば、NAKあるいはSATLLを示すハンドシェーク・
パケット53がホスト11に返されてそのデバイスに対
する割り込み転送用のパイプは解除される。したがっ
て、割り込み転送用のトランザクション56によって、
各デバイスは最短のケースではフレーム周期のタイミン
グでポーリングされ、その時にデータがあれば即座にホ
スト11に送出することができる。
刷用のデータおよびコマンドに加えて、プリンタ15の
稼動状態(例えば、上述したようにカバーオープン、用
紙無し、バッファフルあるいはエラー状態の有無など)
を示すステータス情報もUSBインタフェース5を介し
てホスト11に送られるようになっている。このため、
本例のクライアントドライバ36に、アプリケーション
32で検出されたステータス情報がわたされ、USBイ
ンタフェース5を介して適当なタイミングでホスト11
に送出される。上記にて説明したUSBインタフェース
で用いられる4つのパイプの内、ステータス情報を送出
するには、バルク転送、割り込み転送およびISO転送
の3種類のパイプが考えられる。これらの内、ISO転
送は、データの等時性を保証すべく遅延が最小となるよ
うにUSBのバンド幅(フレーム)の専用部分が割り当
てられる。しかしながら、データに損失が生じてもリト
ライされることはないので、データの信頼性は高くな
い。したがって、ステータス情報を送出するパイプとし
ては適していない。
には適しているが、USBバンド幅(フレーム)に余裕
ができたときにしか設定されない。このため、データの
通信速度およびタイミングについては保証されない。し
かしながら、ハンドシェーク・パケットにより受信状態
が確認されるので、読み取りに失敗したときは、次のタ
イミングでリトライされデータの信頼性は高い。割り込
み転送は、デバイス毎に周期を設定できるが、最短の周
期で設定すればフレームFのタイミングでポーリングさ
れるので、ほぼ即時的にデータをホスト11に転送で
き、さらに、データに損失が生じると、次のタイミング
でリトライされるので、データの信頼性も高い。しかし
ながら、割り込み転送あるいはISO転送といった周期
的なアクセスがUSBでは優先されるので、フレームF
の内、割り込み転送のトランザクションの占めるバンド
幅が広がると、バルク転送用のバンド幅が確保できなく
なるので印刷データなどの転送速度が低下することにな
る。
は、クライアント用のドライバ36に、ステータス情報
をバルク転送によって送出できる第1の転送機能37
と、割り込み転送によって送出できる第2の転送機能3
8とを設け、ステータス情報の種類によってステータス
情報をホスト11に送るパイプ(転送モード)に振り分
けて転送することにより、ステータス情報の即時性と、
バンド幅の確保を両立させるようにしている。
情報を送信する要因は次の3種類に分けることができ
る。1つは、通常のステータス要求コマンドに対して応
答する場合であり、印刷データと同じグレードでホスト
11から送信されたステータス要求コマンドに対してス
テータス情報を送信するケースである。このステータス
要求コマンドは、印刷データと共にバッファ内に収納さ
れて、印刷データあるいは他のコマンドと共に受信され
た順番に処理されるものである。したがって、このステ
ータス要求コマンドに応答して送信されるステータス情
報は緊急性が低くバルク転送によって送信することで問
題は生じない。さらに、ステータス要求コマンドはホス
ト11からプリンタ15に送信されているので、ホスト
11はステータス要求コマンドに応答するステータス情
報がプリンタ15で用意されていることを認識してい
る。したがって、ホスト11からプリンタ15のアドレ
スを指定してイン・トークン51を送出することによ
り、適当なタイミングでステータス情報を取得すること
ができる。このような点を考慮し、本例のプリンタ15
では、第1の転送機能37を用いてバルク転送用のパイ
プを用いて転送している。
マンドに応答する場合である。リアルタイムコマンド
は、ホスト11から送られてプリンタ15で受信される
と、バッファに格納される前に処理されるコマンドであ
り、他のコマンドあるいは印刷データに優先して処理さ
れる緊急性の高いものである。したがって、プリンタ1
5からホスト11に対してもステータス情報が早いタイ
ミングで送出されることが必要である。しかしながら、
このケースも、ホスト11からステータス要求コマンド
が送出されているので、ホスト11はUSBにイン・ト
ークン51を頻繁に発行してステータス情報の取得に勤
めることができる。したがって、緊急性を要するリアル
タイムステータス要求コマンドに応答するステータス情
報であっても、ホスト11の側で転送のタイミングある
いは速度を制御できるので、本例のプリンタ15におい
ては、バルク転送用のパイプ、すなわち第1の転送機能
37を用いて転送している。
ータス情報を送信する場合である。このようなステータ
ス情報を送出する機能は自動ステータス送信機能(AS
B)とも呼ばれており、あらかじめホスト11によって
設定された条件が成立すると、プリンタ15が自動的に
所定のステータス情報をホスト11に送信するようにな
っている。例えば、カバーオープンという条件が設定さ
れていると、何らかの条件でプリンタのカバーが開放さ
れたときにステータス情報が発生し、それがホスト11
に送信される。このようなステータス情報は、印刷デー
タの欠損などの回復不可能なエラーにも繋がる重要なも
のである。例えば、印刷中あるいは印刷データを送信し
ている間にカバーオープンが発生すると印刷が継続でき
ないので、ジョブを中断する必要がある。しかしなが
ら、この状態で印刷データを送りつづけるとプリンタ1
5のバッファに印刷データが収まらず抜け落ちてしまう
可能性がある。したがって、プリンタ15から自発的に
発行されるステータス情報はリアルタイムでホスト11
に送信されることが望ましい。さらに、そのステータス
情報が発行されたタイミングはホスト11で認識できな
いので、適当なタイミングでイン・トークン51を送っ
てステータス情報を取得することもできない。そこで、
本例のプリンタ15においては、このような自発的なス
テータス情報は第2の転送機能38を用いて割り込み転
送パイプを介してホスト11に送信するようにしてい
る。割り込み転送パイプであれば、上述したように、最
短に設定されていればフレーム単位でポーリングされる
ので、ほぼリアルタイムでステータス情報をホスト11
に送信することができる。
ス情報をホストに送信する処理の概要をフローチャート
を用いて示してある。まず、ステップ71で、ステータ
ス情報がアプリケーション32から発行されると、ステ
ップ72において、そのステータス情報が自発、すなわ
ちASB機能によるステータス情報であることを判断す
る。ASB機能に起因するステータス情報であれば、ス
テップ73で割り込み転送用のイン・トークンが受信さ
れるのを待ち、割り込み転送用のパイプが接続されると
ステップ74でステータス情報を送信する。割り込み転
送の周期は、上述したように、最も短いサービス周期、
すなわち、フレーム毎に設定することもできるので、略
リアルタイムでステータス情報を送信することができ
る。一方、発行されたステータス情報がASB機能に起
因するものでない場合は、ステップ75でバルク転送用
のパイプが接続されるのを待ち、バルク転送用のイン・
トークンを受信するとステップ76でステータス情報を
送信する。
は、USBインタフェースを用いてステータス情報をホ
ストに送信する際に、ASB機能による自発的なステー
タス情報は割り込み転送用のパイプを用いて転送し、一
方、その他のホストからのステータス要求に基づくステ
ータス情報はバルク転送用のパイプを用いて転送するよ
うにしている。これにより、緊急性を要し、さらに、ホ
ストではステータス情報が発行されるタイミングを把握
できない自発的なステータス情報はリアルタイムで転送
することが可能である。そして、緊急性を要しないか、
あるいは、ホストでステータス情報が発行されるタイミ
ングを把握できるものについてはバルク転送用のパイプ
は用いることにより、割り込み転送の負荷を減らしてバ
ンド幅が専有されるのを防止し、バルク転送用のバンド
幅を確保できるようにしている。したがって、ステータ
ス情報の即時性を確保できると共にバンド幅も確保して
データ転送速度の速いプリンタおよびその制御方法を提
供することができる。また、上記のフリーチャートに示
した制御方法は、それぞれの処理を実行可能な命令を有
する制御プログラムとして磁気ディスクなどの記録媒体
に記録して提供することができ、ROMなどの記録媒体
にインストールして使用することができる。
明しているが、他の周辺処理装置、例えば、ディスプレ
イ16、リーダ17あるいはスキャナ18などにおいて
も同様の処理あるいは構成でステータス情報をホストに
送信することができる。また、本例では、ホストから要
求があったステータス情報はバルク転送によってホスト
に送信しているが、緊急性を要するリアルタイムステー
タス要求コマンドに応答するステータス情報も含めて割
り込み転送でホストに転送し、バルク転送では通常のス
テータス要求コマンドに応答するステータス情報だけを
転送するようにすることも可能である。このような方法
でステータス情報を転送しても、割り込み転送ですべて
のステータス情報を送る場合よりもはるかにバンド幅が
バルク転送のために開放され、また、リアルタイムステ
ータス要求コマンドに対するステータス情報の即時性も
確保される。しかしながら、USBは、ホストで送信お
よび受信のタイミングも含めてすべてがコントロールさ
れるバスであるので、ホスト側から送出された要求コマ
ンドに応答するステータス情報に対してはバスク転送で
あっても適当なタイミングでホストに送信することがで
きる。したがって、本例のように、ホスト側で発行され
るタイミングが把握できない自発的なステータス情報の
みを割り込み転送パイプで転送し、他のホストでタイミ
ングの把握できるステータス情報はバルク転送パイプで
転送することにより、ステータス情報の即時性を確保し
つつ他のデータの転送効率の高くなるようにUSBを最
適に制御することができる。
理装置およびその制御方法においては、今後、ホストと
周辺処理装置とを接続する上で有用と考えられているU
SBのバルク転送ように、転送時間が確保された時にホ
ストから送出される入出力コマンドに基づきデータを送
受信可能な第1の転送形態と、割り込み転送のように、
定期的にホストから送出される入力コマンドに基づきデ
ータを送信可能な第2の転送形態といった複数の転送形
態を備えたバスを用いてホストと通信する際に、ステー
タス情報をその発行要因によって第1および第2の転送
形態に振り分けてホストに転送できるようにしている。
特に、ホストでステータス情報が発生するタイミングの
判らない自発的なステータス情報は周期の短い割り込み
転送の形態を用いることにより即時性を担保することが
でき、ホストからの要求に応答するステータス情報にお
いてはバルク転送の形態を用いることによりUSBのバ
ンド幅をバルク転送のために開放することができる。し
たがって、本発明により、ステータス情報の即時性を確
保しながら通常のデータの転送効率も高く保つことが可
能な周辺処理装置およびその制御方法を提供を提供でき
る。
要を示す図である。
すブロック図である。
り、図3(a)はトークン・パケットの構成を示し、図
3(b)はデータ・パケットの構成を示し、さらに、図
3(c)はハンドシェーク・パケットの構成を示してあ
る。
である。
タス情報の送信処理の概要を示すフローチャートであ
る。
転送機能 38・・割り込み転送でステータス情報を送信する第2
の転送機能 51・・トークン・パケット 52・・データ・パケット 53・・ハンドシェーク・パケット
Claims (12)
- 【請求項1】 稼動状態を示すステータス情報をホスト
へ送出可能なステータス送信部と、 ホストとの間でデータを送受信可能なインタフェース部
とを有し、 このインタフェース部は、転送時間が確保されたときに
ホストから送出される入出力コマンドに基づきデータを
送受信可能な第1の転送形態と、定期的にホストから送
出される入力コマンドに基づきデータを送信可能な第2
の転送形態の少なくとも2つの転送形態によりデータを
送受信可能であり、 前記ステータス送信部は、前記第1の転送形態によりス
テータス情報を送信可能な第1の送信機能と、前記第2
の転送形態によりステータス情報を送信可能な第2の送
信機能とを備えていることを特徴とする周辺処理装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記第1の送信機能
は、ホストからの要求に基づくステータス情報を送信可
能であり、前記第2の送信機能は、自発的なステータス
情報を送信可能であることを特徴とする周辺処理装置。 - 【請求項3】 請求項1において、外界に対しデータを
出力または入力可能な処理機構と、この処理機構で処理
する処理データを前記第1の転送形態により送信または
受信可能な制御部とを有することを特徴とする周辺処理
装置。 - 【請求項4】 請求項1において、前記インタフェース
部はUSBインタフェースであり、前記第1の転送形態
はバルク転送形態、前記第2の転送形態は割り込み転送
形態であることを特徴とする周辺処理装置。 - 【請求項5】 転送時間が確保されたときにホストから
送出される入出力コマンドに基づきデータを送受信可能
な第1の転送形態により稼動状態を示すステータス情報
をホストへ送出可能な第1のステータス送信工程と、 定期的にホストから送出される入力コマンドに基づきス
テータス情報をホストへ送出可能な第2のステータス送
信工程とを有することを特徴とする周辺処理装置の制御
方法。 - 【請求項6】 請求項5において、前記第1のステータ
ス送信工程では、ホストからの要求に基づくステータス
情報を送信し、前記第2のステータス送信工程では、自
発的なステータス情報を送信することを特徴とする周辺
処理装置の制御方法。 - 【請求項7】 請求項5において、外界に対しデータを
出力または入力可能な処理機構により処理する処理デー
タを前記第1の転送形態により送信または受信可能な処
理データ交換工程をさらに有することを特徴とする周辺
処理装置の制御方法。 - 【請求項8】 請求項5において、前記第1の転送形態
はUSBインタフェースによりサポートされるバルク転
送形態であり、前記第2の転送形態は割り込み転送形態
であることを特徴とする周辺処理装置の制御方法。 - 【請求項9】 転送時間が確保されたときにホストから
送出される入出力コマンドに基づきデータを送受信可能
な第1の転送形態により稼動状態を示すステータス情報
をホストへ送出可能な第1のステータス送信処理と、 定期的にホストから送出される入力コマンドに基づきス
テータス情報をホストへ送出可能な第2のステータス送
信処理とを実行可能な命令を有する周辺処理装置の制御
プログラムが記録されていることを特徴とする記録媒
体。 - 【請求項10】 請求項9において、前記第1のステー
タス送信処理では、ホストからの要求に基づくステータ
ス情報を送信し、前記第2のステータス送信処理では、
自発的なステータス情報を送信可能な命令を有する前記
制御プログラムが記録されていることを特徴とする記録
媒体。 - 【請求項11】 請求項9において、外界に対しデータ
を出力または入力可能な処理機構により処理する処理デ
ータを前記第1の転送形態により送信または受信可能な
処理データ交換処理を実行可能な命令をさらに有する前
記制御プログラムが記録されていることを特徴とする記
録媒体。 - 【請求項12】 請求項9において、前記第1の転送形
態としてUSBインタフェースによりサポートされるバ
ルク転送形態を用い、前記第2の転送形態として割り込
み転送形態を用いた処理を実行可能な命令を有する前記
制御プログラムが記録されていることを特徴とする記録
媒体。
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