JP2001075767A - ジョブ転送制御方法およびジョブ実行装置 - Google Patents

ジョブ転送制御方法およびジョブ実行装置

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JP2001075767A
JP2001075767A JP2000130539A JP2000130539A JP2001075767A JP 2001075767 A JP2001075767 A JP 2001075767A JP 2000130539 A JP2000130539 A JP 2000130539A JP 2000130539 A JP2000130539 A JP 2000130539A JP 2001075767 A JP2001075767 A JP 2001075767A
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JP2000130539A
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Koshiro Inomata
浩司郎 猪股
Yasuyori Maeda
康順 前田
Kazuo Kobayashi
和男 小林
Katsuya Mitsutake
克也 光武
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバの転送処理を最適化させてサーバでの
ジョブ処理のスループットを向上させる。 【解決手段】 クライアント30から転送要求がある
と、サーバ20の転送制御手段210が進捗監視手段2
11にスプールジョブ数を問い合わせ、ジョブ数が所定
値を下回っていればクライアント30の転送開始手段3
10に転送可能を通知する。クライアント30の転送開
始手段310は転送可能の通知に基づいてジョブの転送
を開始する。サーバ20の転送制御手段210は、クラ
イアント30から送られたジョブをスプール203に蓄
え、イメージング処理部202はスプール203からジ
ョブを取り出してイメージング処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョブ転送を制御
する技術に関し、とくに、ジョブ処理状態に適合させて
ジョブの転送を行うようにしてものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ネットワークプリントシステム
は、プリントジョブを送信する複数のクライアントと、
プリントジョブを受信するプリントサーバと、実際にプ
リントを実行するIOT(画像出力装置。例えばプリン
タ)とを含んで構成される。図1は、このようなネット
ワークプリントシステムの一例を示す。図1において、
ネットワーク10にはプリントサーバ(以下、単にサー
バということもある)20および複数のクライアント3
0が接続されている。サーバ20にはIOT40が接続
されている。サーバ20はプリントジョブを受信する伝
送処理部201とプリントイメージを生成・処理するイ
メージング処理部202とを有している。サーバ20に
は、通常、転送されたプリントジョブを溜めておくスプ
ールディスク(以下、単にスプールということもある)
203が存在し、伝送処理部201において受信したプ
リントジョブ(以下、単にジョブということもある)を
このスプール203に溜め、イメージング処理部202
ではスプール203からジョブを読み出してイメージン
グ処理を行う。なお、クライアント30も例えば伝送処
理部301、アプリケーション302およびスプール3
03を含んで構成される。
【0003】クライアント30からサーバ20にジョブ
を転送する方式としては、lpd(ラインプリンタデー
モン)プロトコルを用いたものが一般的である。lpd
プロトコルでは、サーバ20のスプール203に空きが
あれば、クライアント30からの転送要求を受け付け、
スプール203がいっぱいだった場合には、クライアン
ト30に対し「転送待ち」を通知して、クライアント3
0からのジョブ転送を待たせる。また、例えば特開平9
−272243号公報に開示されるように、サーバ20
にスプール203を持たない場合の転送方式も考えられ
るが、その場合でもスプールディスク203に相当する
メモリをもっており、本質的には違わない。
【0004】ところで、サーバ20側のスプールディス
ク203あるいはそれに相当するメモリの容量が小さい
場合は、スプール203に、イメージング処理部202
が次に処理するジョブが溜まらないため、イメージング
処理部202の処理が、ジョブが伝送されるまで待たさ
れ、結果的にクライアント30からプリント要求があっ
てからプリントアウトされるまでの、全体のスループッ
トが低下する。そこで、サーバ20側には一般に複数ジ
ョブを溜められるだけの大き目のスプールディスク20
3を用意し、伝送処理部201ではイメージング処理部
202の処理に関係なく、スプールディスク203に空
きがある間はジョブ伝送を受け付けてスプール203に
溜めておき、イメージング処理部202ではスプール2
03に溜まっているジョブを処理する。つまり、伝送処
理部201とイメージング処理部202とをスプールデ
ィスク203を介して分離することにより、イメージン
グ処理部202がジョブの伝送待ちにより待たされる事
態を防ぎ、全体のスループット向上を図ってきた。この
様子を図2に示す。
【0005】しかし、サーバ20の伝送処理部201と
イメージング処理部202とは、同一CPUで処理され
ている場合が多い。この場合、イメージング処理部20
2は伝送処理部201によって受信されたジョブに対し
て処理を行うが、サーバ20が連続してジョブを受信す
る際には、ジョブ受信プロセスはイメージングプロセス
よりも優先されるため、サーバ20のCPUは伝送処理
部201に主に使われる。その結果、イメージング処理
部202に割くCPU処理量が減るため、イメージング
処理に要する時間がかかり、そのページのプリントアウ
ト時間が遅くなるという問題がある。
【0006】同種の問題はネットワークプリントシステ
ムに限らず、「伝送処理部」(201)の処理と伝送さ
れたジョブに対してそのサーバ固有の処理をサーバ上の
同一CPUで処理する場合に生じる。従って、ここで上
述の「イメージング処理部」(202)を「ジョブを受
信した後にそのジョブに対して行う処理」という意味で
「ジョブ受信後処理部」と捉えることができる。このよ
うに、本発明はクライアントからサーバにジョブを転送
するシステム全般に適用可能であることが理解できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の問題はジョブ伝
送が集中すると「伝送処理部」に使用されるCPU処理
量が増え、「イメージング処理部」(「ジョブ受信後処
理部」)に使用されるCPU処理量が減ってしまうため
に生ずる。従って「イメージング処理」に使用できるC
PU処理量を増やすことが課題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、特許請求の範囲に記載のとおりの構成
を採用している。以下、本発明について詳細に説明す
る。
【0009】「イメージング処理部」に使用できるCP
U処理量を増やすためにはCPUの能力を上げれば良い
が、それはコスト増を招く。そこで、「伝送処理部」に
使用されるCPU処理量を減らすことによって「イメー
ジング処理部」に使用できるCPU処理量を増やすこと
を考える。従来「伝送処理部」と「イメージング処理
部」での処理が連携していなかったため、「イメージン
グ処理部」の処理状況にかかわらず、「伝送処理部」は
ジョブの受信処理を行っていた。しかし伝送された後に
次の処理が存在する場合、次のジョブ処理が開始される
までにそのジョブが伝送されていれば良く、前のジョブ
処理が終了していないのにそれ以降のジョブを大量に伝
送して、スプールディスクに溜めていても無駄である。
そこで本発明は、「伝送処理部」と「イメージング処理
部」との連携をとり、「イメージング処理部」の進捗状
況に合わせて適応的に受信を制御することによって「伝
送処理部」に使われるCPU処理量を抑え、「イメージ
ング処理部」が使用できるCPU処理量を増やして上記
課題を解決する。この様子を図3に示す。図3において
は、負荷計測手段手段204を設け、これにより、伝送
処理部201およびイメージング処理部202の連携を
図るようにしている。なお、図3において、図1および
図2と対応する個所には対応する符号を付した。また、
図3においてブロックで示される各機能の少なくとも一
部はコンピュータソフトウェアで実現することができ
る。このソフトウェアは、例えば、記録媒体205また
はネットワーク10(図4、図1参照)を用いてサーバ
20にインストールできる。また、必要な場合には、同
様にしてクライアント30(図4、図1参照)にもクラ
イアント用ソフトウェアをインストールする。
【0010】連携のための手段として、例えば、イメー
ジング処理の負荷を計測する「負荷計測手段」、「負荷
計測手段」からの情報を受けて転送を制御する「転送制
御手段」、そして実際に転送を行う「転送手段」の3つ
の手段を設ける。
【0011】「負荷計測手段」における具体的な手段と
しては「進捗監視手段」又は「CPU監視手段」を設け
る。「CPU監視手段」はCPU負荷を直接計測する手
段であり、「進捗監視手段」はスプールに溜まるジョブ
数を監視することによって間接的にCPU負荷を計測す
る手段である。これは、スプールに溜まっているジョブ
数が多ければ、イメージング処理部の処理が進んでいな
い、つまりイメージング処理の負荷が高いという考えに
よるものである。
【0012】「転送制御手段」は「負荷計測手段」から
の情報を受けて転送可能性の判断を行う方式(方式1)
と転送帯域を決定する方式(方式2)の2つの方式があ
る。方式1は伝送間隔を間引くことにより伝送部処理が
集中することを回避する考え方によるものであり、方式
2は帯域を絞ることで常にイメージング処理のためにC
PUを空けておくという考え方によるものである。
【0013】「転送手段」における具体的な手段として
は「転送開始手段」、「送信帯域制御手段」、「受信帯
域制御手段」がある。「転送開始手段」は方式1の「転
送制御手段」の情報を受けてジョブ転送を待たせたり開
始する手段である。「送信帯域制御手段」は方式2の
「転送制御手段」の情報を受けてジョブを送信する際の
帯域を制御する手段である。「受信帯域制御手段」は方
式2の「転送制御手段」の情報を受けてジョブを受信す
る際の帯域を制御する手段である。
【0014】なお、本発明は、ジョブ転送制御方法とし
て実現することもでき、ジョブ実行装置として実現する
こともできる。また、少なくとも一部をコンピュータプ
ログラム製品として実現することもできる。また、本発
明において、プリントサーバは、単体のサーバ処理装置
でもよいし、プリントサーバアダプタでもよいし、イン
テリジェント化されたプリント自体であってもよい。ま
た、本発明では、クライアントが1つしか接続されてい
ない場合にも適用可能である。
【0015】また、本発明はクライアント・サーバ・シ
ステムに限定されるものではなく、ジョブを実行する装
置がジョブの受信プロセスとジョブの実行自体のプロセ
スとを行う場合に広く適用される。
【0016】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施例について説
明する。 [実施例1]本発明の実施例1は、複数のクライアント
とサーバとがネットワークに接続されているネットワー
クシステムにおいて、クライアントに「転送開始手段」
を持ち、サーバに「転送制御手段」と「進捗監視手段」
を持つ構成である。なお、図4において、図1と対応す
る箇所には対応する符号を付した。
【0017】図4において、プリントサーバ20は、イ
メージング処理部202、スプール203、転送制御手
段210および進捗監視手段211を含んで構成されて
いる。進捗監視手段211はスプールジョブ数保持部2
12を含んでいる。スプールジョブ数保持部212は、
スプール203のジョブ数を保持するものであり、専用
のバッファ・メモリとして構成しても良いし、プリント
サーバ20のメモリ上に割り当てられた所定の作業領域
として構成してもよい。
【0018】つぎに、実施例1の動作について説明す
る。図5は、実施例1のシーケンスを示すものである。
図5において、クライアント30のアプリケーション3
02からサーバ30への転送要求を受けた転送開始手段
310はサーバ30の転送制御手段210に対し、転送
要求x101を通知する。転送要求x101を受けた転
送制御手段210は進捗監視手段211に問い合わせx
111を行う。問い合わせx111を受けた進捗監視手
段211はスプールジョブ数情報保持部212のジョブ
数Sを転送制御手段211に返答する(x112)。進
捗監視手段211から返答x112を受けた転送制御手
段210は返答されたジョブ数Sに基づいて後述する条
件判断を行い、進捗監視手段211にジョブ転送通知1
13を行った後、クライアント30の転送開始手段31
0に転送応答x102を通知する。ここでジョブ転送通
知x113を受け取った進捗監視手段211はスプール
ジョブ数保持部212に保持されているジョブ数Sの値
を1つ増やす。また、「転送可」の転送応答x102を
通知された転送開始手段310はジョブ転送を実行する
(x103)。ジョブ転送が終了し、転送終了通知x1
04を受け取った転送制御手段210は転送終了通知を
進捗監視手段211に通知する(x114)。転送終了
通知を受け取った進捗監視手段211はジョブ到着通知
x121をイメージング処理部202に通知する。イメ
ージング処理部202ではイメージング処理が終了して
スプール203からジョブを削除したら、ジョブ削除通
知x122を進捗監視手段211に通知する。ジョブ削
除通知を受けた進捗監視手段211はスプールジョブ数
保持部212に保持されているジョブ数Sの値を1つ減
らす。
【0019】サーバ20の転送制御手段210における
条件判断は、図6のフローチャートによる。進捗監視手
段211からジョブ数Sを受け取った転送制御手段21
0はジョブ数SとTを比較する(S11)。ここでTは
あらかじめ決めておく定数であるが、この値が小さいと
イメージング処理部202の処理が早く終わったときに
次のジョブが到着しないという問題が発生し、この値が
大きいと伝送処理部201の負荷が高くなってしまうの
で、2〜4までの数であるのがよい。そしてS<Tであ
ったなら進捗監視手段211にジョブ転送通知x113
を通知するとともに、転送開始手段310に「転送可」
の転送応答x102を通知する(S13)。S<Tでな
かったなら、転送開始手段310に「転送待ち」の転送
応答x105を通知し、一定時間毎に進捗監視手段21
1に問い合わせを行う(S12)。
【0020】転送制御手段210における条件判断で
「転送待ち」を判断した場合は、図5のシーケンス図で
進捗監視手段211からジョブ数Sを受信してから(x
112)、進捗監視手段211にジョブ転送通知x11
3を行うまでのシーケンスは図7に示すようになる。つ
まり、転送制御手段210は転送開始手段310に「待
ち」の転送応答x105を通知し、「待ち」の転送応答
x105を通知された転送開始手段310は転送を待
つ。転送制御手段210は進捗監視手段211に一定時
間毎にジョブ数Sの問い合わせを行い(x111)、図
6のステップS11における判断がYesになるまで繰
り返す。ステップS11の判断でYesとなって進捗監
視手段211にジョブ転送通知x113を行った後は前
述した図5の場合と同様に処理される。
【0021】なお、進捗監視手段211におけるスプー
ルジョブ数保持部212におけるジョブ数Sの初期値は
0とし、転送制御手段210からジョブ転送通知x11
3を受け取ったときに進捗監視手段211がジョブ数S
の値を1増やし、イメージング処理部202からジョブ
削除通知x132を受け取ったときに逆にジョブ数Sの
値を1減らす。
【0022】[実施例2]つぎに本発明の実施例2につ
いて説明する。図8は、実施例2の構成を示している。
実施例2は、実施例1の転送開始手段310を既存のプ
ロトコル実現手段で置き換えたものである。すなわち、
図8において、クライアント30にはプロトコルエンテ
ィティ320、321…が設けられ、またサーバ20に
は対応するプロトコルエンティティ220、221…が
設けられている。プロトコルエンティティ320、32
1…およびプロトコルエンティティ220、221…は
既存のプロトコルを実現する手段であり、周知のもので
ある。なお、既存のプロトコルは複数であってもよい
し、1つであってもよい。
【0023】なお、図8において図1または図4と対応
する箇所には対応する符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0024】通常、lpdやAppleTalk(米国
アプルコンピュータ社の商標)では、クライアント30
上のプリントプロトコルエンティティ320、321…
がサーバ20上のプリントプロトコルエンティティ22
0、221…に対して転送可能かどうかの問い合わせを
行い、サーバ20上のプリントプロトコルエンティティ
220、221…はその要求に対して、ACK(転送
可)又はNACK(転送待ち)を返す。このネゴチエー
ションは実施例1の場合の転送開始手段310と転送制
御手段210とのやり取りx101〜x105に他なら
ない。従って、サーバ20上の既存プロトコルのプリン
トプロトコルエンティティ220、221…に転送制御
手段210とやり取りをするインターフェースを追加す
れば、後は実施例1の場合と同様に構成される(図9の
シーケンス図参照)。ここで、転送制御手段210は複
数のプリントプロトコルエンティティ220、221…
からの転送要求x131に対して図6のフローチャート
に従って判断を行い、各プリントプロトコルエンティテ
ィ220、221…に転送可の転送応答x132又は転
送待ちの転送応答x133を返せばよい。なお図8にお
いて、クライアント30のプリントプロトコルエンティ
ティ320、321…はサーバ20のプリントプロトコ
ルエンティティ220、221…の内の対応するものと
やり取りする。
【0025】なお、図9において図5と対応する箇所に
は対応する符号を付した。動作については図5に関連し
て説明したものとほぼ同様であるので説明を繰り返さな
【0026】[実施例3]つぎに本発明の実施例3につ
いて説明する。図10は実施例3の構成を示しており、
図1または図4と対応する個所には対応する符号を付し
て詳細な説明を省略する。実施例3は、複数のクライア
ントとサーバがネットワークに接続されているネットワ
ークシステムにおいて、クライアント30に送信帯域制
御手段330を設け、サーバ20に転送制御手段210
と進捗監視手段211を設けている。
【0027】図11は、つぎに実施例3の動作を示して
いる。図11の動作は、転送制御手段210が転送可の
転送応答x102を通知するか、帯域制御量N(x10
6、図11)を通知するかの違いをのぞけば、基本的に
図5の動作と同じである。ただし転送制御手段210に
おける処理は図12のようになる。すなわち、図12に
おいて、送信帯域制御手段330から転送要求を受け取
った転送制御手段210は、進捗監視手段211から受
け取ったジョブ数Sと定数Tの値を比較し(S21)、
S>Tならば帯域制御量Nとして(S−T)を送信帯域
制御手段330に通知する(S22)。そうでなければ
帯域制御量Nとして1を送信帯域制御手段330に通知
する(S23)。帯域制御量Nを通知された送信帯域制
御手段330はシェイパー等の帯域制御装置に、送信最
大帯域の1/Nの帯域を設定して送信を開始する。ここ
でシェイパーとは、例えばパケット送信間隔を一定時間
空ける等によって送信帯域を調整する装置である。ま
た、定数Tの値は実施例1の場合と同様2〜4までの数
であればよい。
【0028】なお、図11において図5と対応する箇所
には対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
【0029】[実施例4]つぎに本発明の実施例4につ
いて説明する。図13は実施例4の構成を示しており、
この図においても図1または図4と対応する個所には対
応する符号を付して詳細な説明を省略する。実施例4
は、複数のクライアントとサーバがネットワークに接続
されているネットワークシステムにおいて、サーバ20
に受信帯域制御手段230、転送制御手段210、進捗
監視手段211を設け、クライアント30に転送開始手
段310を設けている。
【0030】この実施例においては、転送開始手段31
0から転送要求を受けた受信帯域制御手段230は転送
制御手段210に転送要求x141(図14)を通知す
る。そして、実施例3の場合と同様に転送制御手段21
0は図12のフローチャートにしたがって帯域制御量N
を決定し、受信帯域制御手段230に帯域制御量Nを通
知する(x142)。帯域制御量Nを通知された受信帯
域制御手段230は最大受信帯域の1/Nの帯域をシェ
イパー等の帯域制御装置に設定して、受信する帯域を制
限する。そして、転送可の転送応答を転送開始手段31
0に通知する。以後の処理は実施例1の場合と同様であ
る。なお、受信帯域制御手段230はクライアント30
からの転送が終了すると転送終了を転送制御手段210
に通知する(x143、図14)。
【0031】図14はこの実施例の動作を示すものであ
る。図14において図5等と対応する箇所には対応する
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0032】[実施例5]つぎに本発明の実施例5につ
いて説明する。図15は実施例5の構成を示しており、
図15において、図1または図4と対応する箇所には対
応する符号を付した。実施例5は、複数のクライアント
とサーバがネットワークに接続されているネットワーク
システムにおいて、クライアント30に転送開始手段3
10を設け、サーバ20に転送制御手段210とCPU
監視手段240を設けている。
【0033】つぎに実施例5の動作について図16を参
照して説明する。図16において、クライアント30の
アプリケーションからサーバ20への転送要求を受けた
転送開始手段310は転送制御手段210に対し、転送
要求x101を通知する。転送要求x101を受けた転
送制御手段210はCPU監視手段240に問い合わせ
を行う(x115)。問い合わせx115を受けたCP
U監視手段40はCPU使用率情報保持部241のCP
U使用率C_Aと伝送処理部使用率C_Tを転送制御手
段210に返答する(x116)。CPU監視手段24
0から返答x116を受けた転送制御手段210は返答
されたCPU使用率C_Aと伝送処理部CPU使用率C
_Tに基づいて後述する条件判断を行い、転送開始手段
310に転送応答x102を通知する。以降は実施例1
と同様である。
【0034】ここで、転送制御手段210における条件
判断は、図16のフローチャートにしたがって行う。C
PU監視手段240からサーバ20のCPU使用率C_
Aと伝送処理部が使用しているCPU使用率C_Tを受
け取った転送制御手段210は、まずC_AとCo_A
を比較する(S31)。ここでCo_Aはあらかじめ決
めておく定数で、サーバ20にとってそれ以上のCPU
使用率だと負荷が高いと思われる値を設定しておけばよ
い。そしてC_A<Co_A、つまりサーバ20の負荷
がそれほど高くないときは、転送開始手段310に「転
送可」の転送応答x102を通知する(S32)。C_
A<Co_Aでなかったなら、C_TとCo_Tを比較
する(S33)。ここでCo_Tはあらかじめ決めてお
く定数で、「イメージング処理部」の負荷が高いときに
伝送処理部が使うCPU使用率としての上限の値を設定
しておけばよい。そしてC_T<Co_T、つまり「伝
送処理部」の負荷がほとんどないときは、転送開始手段
310に「転送可」の転送応答x102を通知する(S
32)。逆にC_T<Co_Tでないときは、転送開始
手段310に「転送待ち」の転送応答x105を通知
し、一定時間毎にCPU監視手段240に問い合わせを
行う(S34)。
【0035】なお、CPU使用率C_Aと伝送処理部が
使用しているCPU使用率C_Tは、転送制御手段21
0から問い合わせx105を受けたときに、CPU監視
手段240がサーバ20のオペレーティングシステムに
問い合わせて取得し、CPU使用率情報保持部241に
格納する。ここで、CPU使用率とは例えば、全命令中
のNOP命令(なにも実行しないという命令)以外の命
令が占める割合を調べることによって計測することが出
来、通常、オペレーティングシステムが用意するシステ
ムコールによって取得することが出来る。
【0036】[実施例6]つぎに本発明の実施例6につ
いて説明する。図18は、実施例6の構成を示してい
る。図18において図1または図4と対応する個所には
対応する符号を付して詳細な説明を省略する。この実施
例は、実施例5において、転送開始手段310を既存の
プロトコルで置き換えた構成である。この時、既存のプ
ロトコルは複数であってもよいし、1つであってもよ
い。
【0037】図19は、実施例6の動作を示している。
図19において、サーバ20のプリントプロトコルエン
ティティ220、221…が転送制御手段210に転送
要求を通知するまでは実施例2と同様である。転送要求
を受けた転送制御手段210はCPU監視手段240に
問い合わせを行い、問い合わせを受けたCPU監視手段
240はCPU使用率情報保持部241のCPU使用率
C_Aと伝送処理部使用率C_Tを転送制御手段210
に返答する。CPU監視手段240から返答を受けた転
送制御手段210は返答されたCPU使用率C_Aと伝
送処理部CPU使用率C_Tに基づいて実施例5と同様
の条件判断を行い、サーバ20のプリントプロトコルエ
ンテlティ220,221…に転送応答を通知する。さ
らにサーバ20のプリントプロトコルエンティティ22
0、221…はクライアント30のプリントプロトコル
エンティティ320、321…に転送応答を返す。以降
は実施例2と同様である。
【0038】以上で実施例の説明を終了する。なお、こ
の発明は上述の実施利に限定されるものではなく種々変
更が可能である。例えば、図4、図8、図10、図13
において、進捗監視手段211は、スプールディスクの
ジョブ数を保持するスプールジョブ数情報保持部212
を備えている。これは、専用のバッファ・メモリで構成
しても良いし、サーバ20のメモリ上に割り当てられた
所定の作業領域で構成してもよい。又、図15、図18
において、CPU監視手段240は、CPU使用率を保
持するCPU使用率情報保持部241を備えている。C
PU使用率情報保持部241にはサーバ20のCPU使
用率C_Aと伝送処理部が使用しているCPU使用率C
_Tが格納されている。CPU使用率情報保持部241
は専用のバッファ・メモリに格納されていても、サーバ
20のメモリ上に割り当てられた所定の作業領域であっ
てもよい。
【0039】なお、上述実施例における、サーバやクラ
イアントの装置は、例えば、汎用のPC装置のメモリに
処理プログラムを格納して実行する構成としてもよい。
処理プログラムは、例えば、CD−ROMあるいはDV
D−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、
のような各種の光ディスクに格納してもよい。また、ハ
ードディスクあるいはフロッピー(登録商標)ディスク
のような磁気ディスクに格納してもよい。また、半導体
メモリや、さらに、DATあるいは8mmといったテー
プメディアに格納してもよい。いずれにしても、上述し
た処理を実行する処理プログラムを供給するプログラム
媒体から、直接にあるいはネットワークを介して間接的
に、その処理プログラムを読み出して実行する構成とす
ることができる。
【0040】また、上述実施例においては、プリントジ
ョブを転送し、イメージング処理を行う処理について説
明したが、この発明はプリントジョブに限定されること
なく、種々のジョブを受信し、このジョブについて受信
後に処理を行う場合に広く適用可能であることはもちろ
んである。
【0041】この発明は、とくにオンラインバッチ処理
に適用して好適である。ここで、バッチ処理とは、デー
タ処理において必要なデータを貯めておき、それを一括
して処理する方式であり、オンラインバッチ処理とは、
データ発生地点に端末を置いて通信回線を利用してセン
タのホストコンピュータでバッチ処理を行う方式であ
る。例としては商品受注システムや、銀行の預金システ
ム等があげられる。バッチ処理は、処理手順が決まって
いる場合に好適であり、システムの単位時間あたりの処
理料(スループット)を向上させることと、利用者がジ
ョブを計算機システムに投入してから結果が出るまでの
時間(ターンアラウンドタイム)を要求時間内に治める
ことが重要である。この発明を適用すると、スループッ
ト及びターンアラウンドタイムの双方が向上する。
【0042】本発明の実施例によれば、「伝送処理部」
のCPU処理量が方式1では分散され、方式2では常に
抑えられる。その結果、どちらの方式でも「イメージン
グ処理部」に使用できるCPU処理量が増加し、イメー
ジング処理時間が短くなるという効果がある。
【0043】実際に本発明の実施例1をネットワークプ
リントシステムに実装した所、「イメージング処理部」
における処理時間が80.0%に減少したことを確認し
た。また、この値は「イメージング処理部」のみがサー
バで動いていた場合の「イメージング処理部」における
処理時間に比べて僅かしか増加していない。つまり「イ
メージング処理部」の処理時間は、ほぼ限界まで短縮さ
れており、これ以上短かくすることは出来ない。さら
に、転送ジョブが集中した場合のイメージング処理時間
だけでなく、全体のスループットも向上した。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ジョブ転送処理を制約することによりジョブ転送後の処
理例えばプリントジョブに対するイメージング処理を高
効率に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ネットワークプリントシステムを説明するブ
ロック図である。
【図2】 従来システムのサーバにおける動作を説明ず
る図である。
【図3】 本発明のサーバにおける動作を説明する図で
ある。
【図4】 本発明の実施例1の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】 実施例1のシーケンスを説明する図である。
【図6】 実施例1の転送制御手段210における動作
を説明するフローチャートである。
【図7】 実施例1の転送待ちを通知する場合のシーケ
ンスを説明する図である。
【図8】 本発明の実施例2の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】 実施例2におけるシーケンスを説明する図で
ある。
【図10】 本発明の実施例3の構成を示すブロック図
である。
【図11】 実施例3におけるシーケンスを説明する図
である。
【図12】 実施例3の転送制御手段210における動
作を説明するフローチャートである。
【図13】 本発明の実施例4の構成を示すブロック図
である。
【図14】 実施例4におけるシーケンスを説明する図
である。
【図15】 本発明の実施例5の構成を示すブロック図
である
【図16】 実施例5におけるシーケンスを説明する図
である。
【図17】 実施例5の転送制御手段210における動
作を説明するフローチャートである。
【図18】 本発明の実施例6の構成を示すブロック図
である。
【図19】 実施例6におけるシーケンスを説明する図
である。
【符号の説明】
10 ネットワーク 20 サーバ 30 クライアント 201 転送処理部 202 イメージング処理部 203 スプールディスク 210 転送制御手段 211 進捗監視手段 212 スプールジョブ数保持部 220、221 サーバ・プリント・プロトコル・エ
ンティティ 230 受信帯域制御手段 240 CPU監視手段 241 CPU使用率情報保持部 310 転送開始手段 320、321 クライアント・プリント・プロトコ
ル・エンティティ 330 送信帯域制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 13/00 351 G06F 13/00 351A 15/177 674 15/177 674B (72)発明者 小林 和男 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 光武 克也 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアントとサーバとがネットワーク
    に接続されているネットワークシステムにおいて前記ク
    ライアントから前記サーバへのジョブの転送を制御する
    方法において、前記サーバ上で前記クライアントからジ
    ョブの受信処理を行う伝送処理部と、前記サーバ上で前
    記受信したジョブに対して処理を行うジョブ受信後処理
    部とを、連携して動作させ、前記ジョブ受信後処理部の
    処理時間を短くすることを特徴とするジョブ転送制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記ジョブ受信後処理部における負荷が
    高いときに、前記伝送処理部において、前記クライアン
    トからのジョブ受信を制限することにより、前記ジョブ
    受信後処理部の処理時間を短くする請求項1記載のジョ
    ブ転送制御方法。
  3. 【請求項3】 クライアントとサーバとがネットワーク
    に接続され所定のジョブを実行するジョブ実行装置にお
    いて、 前記サーバ上で前記クライアントからのジョブを受信処
    理する伝送処理手段と、 前記サーバ上で前記受信したジョブに対して処理を行う
    ジョブ受信後処理手段と、 前記ジョブ受信後処理手段の負荷を計測する負荷計測手
    段と、 前記負荷計測手段からの計測結果情報を受けて前記ジョ
    ブの転送を制御する転送制御手段と、 前記転送制御手段からの制御情報を受けて転送を行う転
    送手段とを有することを特徴とするジョブ実行装置。
  4. 【請求項4】 前記負荷計測手段として、前記サーバの
    スプールディスクに溜まるジョブ数を監視する進捗監視
    手段を持つ請求項3記載のジョブ実行装置。
  5. 【請求項5】 前記負荷計測手段として、前記サーバの
    CPU負荷を監視するCPU監視手段を持つ請求項3記
    載のジョブ実行装置。
  6. 【請求項6】 前記転送制御手段において、前記進捗監
    視手段からのスプールジョブ数が一定数以上ならば転送
    待ちを通知し、一定数より小さければ転送開始を通知す
    る請求項4記載のジョブ実行装置。
  7. 【請求項7】 前記転送制御手段において、前記CPU
    監視手段から通知されるCPU負荷が第1の閾値より高
    く、かつ前記CPU監視手段から通知される伝送処理部
    のCPU負荷が第2の閾値より高い場合は前記クライア
    ントに転送待ちを通知し、そうではない場合は前記クラ
    イアントに転送開始を通知する請求項5記載のジョブ実
    行装置。
  8. 【請求項8】 前記進捗監視手段と前記転送制御手段と
    を前記サーバに持ち、前記クライアントに前記転送手段
    として前記転送制御手段から通知された転送帯域で転送
    を行う送信帯域制御手段を持つ請求項3記載のジョブ実
    行装置。
  9. 【請求項9】 前記転送制御手段において、前記進捗監
    視手段からのスプールジョブ数が一定数以下ならば最大
    送信帯域を通知し、一定数より大きければスプールジョ
    ブ数に応じて制限された帯域を通知する請求項8記載の
    ジョブ実行装置。
  10. 【請求項10】 前記進捗監視手段と前記転送制御手段
    とを前記サーバに持ち、さらに前記サーバに前記転送手
    段として前記転送制御手段から通知された転送帯域で受
    信を行う受信帯域制御手段を持つ請求項3記載のジョブ
    実行装置。
  11. 【請求項11】 クライアントとプリントサーバとがネ
    ットワークに接続されているネットワークプリントシス
    テムにおいて、前記プリントサーバ上で前記クライアン
    トからジョブの受信処理を行う伝送処理部と、前記サー
    バ上で受信したジョブに対してイメージング処理を行う
    イメージング処理部とを、連携させることにより、前記
    イメージング処理部の処理時間を短くすることを特徴と
    するプリントジョブ転送制御方法。
  12. 【請求項12】 前記イメージング処理部における負荷
    が高いときは、前記伝送処理部において、前記クライア
    ントからのジョブ受信を制限することにより、前記イメ
    ージング処理部の処理時間を短くする請求項11記載の
    プリントジョブ転送制御方法。
  13. 【請求項13】 ネットワークに接続されクライアント
    からのジョブを受信して前記ジョブを処理するサーバに
    おいて、 前記クライアントからのジョブを受信処理する伝送処理
    手段と、 前記受信したジョブに対して処理を行うジョブ受信後処
    理手段と、 前記ジョブ受信後処理手段の負荷を計測する負荷計測手
    段と、 前記負荷計測手段からの計測結果情報を受けて前記ジョ
    ブの転送を制御する転送制御手段とを有することを特徴
    とするサーバ。
  14. 【請求項14】 ジョブ発行装置とジョブ処理装置とが
    ネットワークに接続され所定のジョブを実行するジョブ
    実行装置において、 前記ジョブ処理装置上で前記ジョブ発行装置からのジョ
    ブを受信処理する伝送処理手段と、 前記ジョブ処理装置上で前記受信したジョブに対して処
    理を行うジョブ受信後処理手段と、 前記ジョブ受信後処理手段の負荷を計測する負荷計測手
    段と、 前記負荷計測手段からの計測結果情報を受けて前記ジョ
    ブの転送を制御する転送制御手段と、 前記転送制御手段からの制御情報を受けて実際に転送を
    行う転送手段とを有することを特徴とするジョブ実行装
    置。
  15. 【請求項15】 クライアントとサーバとがネットワー
    クに接続されているネットワークシステムにおいて用い
    られ、上記サーバで実行されるプログラムを少なくとも
    記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、 前記クライアントからのジョブを受信するジョブ受信ス
    テップと、 上記受信したジョブを処理するステップと、 上記受信したジョブの処理時間を短くするために、上記
    受信したジョブの処理と連携して上記ジョブの受信を制
    御するステップとを上記サーバに実行させるためのプロ
    グラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  16. 【請求項16】 上記プログラムは、上記サーバに、上
    記受信したジョブの処理に要する負荷に応じて上記クラ
    イアントから受信するジョブの転送を制御させるステッ
    プを実行させる請求項15記載のコンピュータ読取り可
    能な記録媒体。
  17. 【請求項17】 上記サーバが、プリントするためのプ
    リントサーバであって、上記プログラムは、上記プリン
    トサーバに、受信したジョブのイメージング処理に要す
    る負荷に連携して上記クライアントから受信するジョブ
    の転送を制御するステップを実行させる請求項15記載
    のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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