JPH11296113A - イメージ表示シートおよびイメージ表示システム - Google Patents
イメージ表示シートおよびイメージ表示システムInfo
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- JPH11296113A JPH11296113A JP10056643A JP5664398A JPH11296113A JP H11296113 A JPH11296113 A JP H11296113A JP 10056643 A JP10056643 A JP 10056643A JP 5664398 A JP5664398 A JP 5664398A JP H11296113 A JPH11296113 A JP H11296113A
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Abstract
トを高め、高入射角側での輝度の低下を効果的に防止
し、高入射角側の光に対する反射イメージの視認性を向
上させることができる、反射型イメージ表示シートを提
供する。 【解決手段】 再帰性反射シートとその反射面上に配置
されたイメージ要素とを有するイメージ表示シートであ
り、イメージ要素は、平坦面と該平坦面の反対面に配置
された平行プリズムとを有する光透過性プリズムシート
及びそのプリズムシートの一面を該反射面に接着する接
着層を含むプリズム要素を含み、プリズム要素がイメー
ジを表す形状を有するか;又はイメージ要素は、該反射
面上に配置され、イメージを表す形状の光透過性着色層
及び該着色層を被覆したプリズム要素を含み、プリズム
要素は、平坦面と該平坦面の反対面に配置された平行プ
リズムとを有する光透過性プリズムシートと該プリズム
シートの一面を着色層に接着する接着層とからなる。
Description
トおよびイメージ表示システムに関し、更に詳しくは、
再帰性反射シートの反射面に配置された文字、記号、図
案等のイメージを表示するイメージ要素を有する反射型
のイメージ表示シート、およびその様なイメージ表示シ
ートを用いたイメージ表示システムに関する。
表示体には、反射面にイメージが形成された再帰性反射
シート(以下、「反射シート」と呼ぶこともある。)が
用いられてきた。この様な反射シートとしては、露出レ
ンズ型、封入レンズ(Enclosedlens)型、カプセルレン
ズ(Encapsulated lens)型反射シート等が使用されて
きた。上記レンズとしては、ガラス微小球等のビーズレ
ンズ、プラスチックシートの少なくとも一方に面に形成
されたキューブコーナーレンズ等が知られている。
射シートの反射面の法線からの角度)がゼロ度(0°)
付近の光に対して最大反射輝度が得られる様に設計さ
れ、一定の入射角度を超えると輝度が低下する傾向があ
る。したがって、通常のイメージ形成方法、すなわち、
反射シートの反射面に着色層だけを配置してイメージを
形成した場合、比較的高入射角度の光による照明では、
イメージの視認性が低下することになる。それ故、良好
な視認性を実現するためには、光源の配置(すなわち、
光の入射角範囲)が限定される傾向があった。このこと
は、たとえば、道路標識の標識面(イメージ面)の周縁
部に近接して光源を配置し、標識を照明する様に標識表
示(イメージ表示)システムを構成することを困難にし
ていた。
°以上)の輝度を向上させるために、反射シート等の表
面に凹凸を形成することが試みられてきた。この様な反
射シート等は、たとえば、特開昭55−65224号公
報、特開昭57−193352号公報、特開昭53−4
6363号公報、特開昭53−46371号公報、特開
昭57−10102号公報、特開昭58−237243
号公報、特公平7−84726号公報、実公昭62−4
1804号公報、国際出願公開WO97/01677号
公報、同WO97/01678号公報等に開示されてい
る。これらはすべて、再帰性反射シートの全体を凹凸に
し、反射面を凹凸にすることにより、高入射角側の輝度
(すなわち、高入射角特性)の向上を実現している。し
かしながら、反射シートの凹凸反射面に、印刷等の通常
の手段を用いて視認性の良好なイメージを形成し、イメ
ージ表示シートを形成することは困難である。また、入
射角がゼロ度(0°)付近の光に対する輝度は、低下す
る傾向がある。また、米国特許5,657,162号公
報には、キューブコーナーレンズシートの凸部の表面の
一部に金属反射膜を設け、他の部分に着色された接着層
を密着させ、その接着層を介して支持体に接着して形成
した再帰性反射シートが開示されている。上記接着層
は、上記レンズシート平坦面の方向から観察した場合、
着色されたイメージとして視認できる。しかしながら、
比較的低角度の入射光に対して、イメージ以外の部分は
イメージ部分よりも高輝度で観察できるものの、イメー
ジ部分は再帰性反射しないので、視認性を高めることは
困難である。しかも、金属反射膜を設けた部分は、日中
黒っぽく見え、イメージの外観を損なう。
と、その背景上に配置され、背景とは異なる反射特性を
有するイメージ要素とを含んでなる反射型のイメージ表
示体(標識等)も知られている。たとえば、米国特許第
4,726,134号公報および同第5,050,32
7号公報には、第1再帰性反射シートからなる背景領域
と、第2再帰性反射シートからなる指標(イメージ)領
域とを有する標識が開示されている。この標識では、2
つの反射シートにおいて、最大反射輝度が得られる入射
角度が互いに異なる様にし、1つの反射シートを用いた
場合よりも、比較的広い入射角範囲における視認性の向
上が可能である。しかしながら、2つの反射シート単体
をそれぞれ背景および指標として用いるので、比較的高
入射角側(たとえば70°以上)での輝度の向上は困難
であり、この様な高入射角側でのイメージの視認性が低
下する傾向があった。
は、ビーズレンズの表面が露出した再帰性反射層と、そ
の反射層に部分的に接着したキューブコーナーレンズ型
の再帰性反射フィルムとを含んでなり、再帰性反射フィ
ルムのキューブコーナーレンズは、上記露出したビーズ
レンズと対向し、かつ、再帰性反射層と再帰性反射フィ
ルムとの間には、空気層が存在した反射シートが開示さ
れている。このシートでは、2つの再帰性反射要素の相
乗効果により、比較的広い入射角範囲における輝度が全
体的に向上し、結果として高入射角特性も向上する。ま
た、反射面(再帰性反射シートの平坦面)に、通常の手
段を用いてイメージを形成し、視認性の良好なイメージ
表示シートを形成することも容易である。
開昭52−110592号公報に開示の反射シートで
は、反射面全体の輝度が向上するだけで、イメージ部分
(文字や図案自体、文字や図案を含む領域等)の輝度
と、背景となるその他の部分の輝度との間に効果的な差
を設け、視認イメージのコントラストを高めることによ
り、視認性を向上させることはできない。また、米国特
許第4,726,134号公報等の標識の様に、イメー
ジ要素にも再帰性反射シートを用いた場合は、視認イメ
ージのコントラストを高めることが比較的容易である
が、前述の様に、比較的高入射角側での輝度の向上は困
難である。
と背景部分との間のコントラストを高め、かつ、高入射
角側での輝度の低下を効果的に防止し、高入射角側(通
常70°以上)の光に対する、反射イメージの視認性を
向上させることができる、反射型のイメージ表示シート
およびイメージ表示システムを提供することにある。
に、第1形態では、本発明は、再帰性反射シートと、そ
の再帰性反射シートの反射面上に配置されたイメージ要
素とを有してなるイメージ表示シートにおいて、上記イ
メージ要素は、(1)平坦面と、その平坦面と反対側の
面に配置された複数の平行プリズムとを有する光透過性
プリズムシート、および(2)そのプリズムシートの一
方の面を、上記再帰性反射シートの反射面に向けて接着
する接着層を含んでなるプリズム要素を含んでなり、上
記プリズム要素が、イメージを表す形状を有することを
特徴とする、イメージ表示シートを提供する。
態では、本発明は、再帰性反射シートと、その再帰性反
射シートの反射面上に配置されたイメージ要素とを有し
てなるイメージ表示シートにおいて、上記イメージ要素
は、(a)上記再帰性反射シートの反射面上に配置さ
れ、イメージを表す形状を有する光透過性着色層、およ
び(b)上記着色層を被覆したプリズム要素を含んでな
り、上記プリズム要素は、(b−1)平坦面と、その平
坦面と反対側の面に配置された複数の平行プリズムとを
有する光透過性プリズムシートと、(b−2)上記プリ
ズムシートの一方の面を、上記着色層に向けて接着する
接着層とからなることを特徴とする、イメージ表示シー
トを提供する。
形態では、本発明は、再帰性反射シートと、その再帰性
反射シートの反射面上に配置されたイメージ要素とを有
してなるイメージ表示シートと、そのイメージ表示シー
トを照明する光源とを含んでなるイメージ表示システム
において、上記イメージ表示シートは、本発明の上記第
1形態または第2形態のイメージ表示シートであり、上
記光源が、前記平行プリズムの配列方向と実質的に直交
する方向から、上記再帰性反射シートの反射面の法線に
対して10°以上90°未満の範囲の角度で、光をイメ
ージ表示面に入射する様に配置されたことを特徴とす
る、イメージ表示システムを提供する。
示シートはともに、イメージ要素がプリズムシートを含
んでなる。このプリズムシートにより、高入射角側(通
常70°以上)でのイメージ要素の輝度を高められる。
プリズムシートの詳細については後述するが、平行プリ
ズムが配置されたプリズム面が、反射シートの反射面と
向かい合う様にプリズム要素を配置しても、プリズムシ
ートの平坦面が反射面と向かい合う様にしても良い。高
入射角特性を高めるために、好適には、プリズムシート
の平坦面が反射シートの反射面と向かい合う様に、プリ
ズム要素を配置する。
では、光源を、プリズムシートの背面に位置する再帰性
反射シートの反射面の法線に対して10°以上90°未
満の範囲の角度で、プリズムシートの平行プリズムの配
列方向と実質的に直交する方向(例えば、平行プリズム
の配列方向と直交する方向またはその方向から20°以
下ずれた方向)から、光をイメージ表示面に入射する様
に配置する。この範囲であれば、イメージの視認性を高
めるのが容易である。
好適な範囲を決定できる。たとえば、プリズムシートの
プリズム面を、反射シートの反射面と対向する様に配置
した場合、光の入射角度は20°以上80°以下の範囲
が好適である。この範囲であれば、イメージと背景(反
射シートの反射面)とのコントラストが特に容易に高め
られ、またコントラストの低い中間領域ではシート全体
が明るく見えるからである。また、プリズムシートの平
坦面が、反射シートの反射面と向かい合う様に配置した
場合、光の入射角度は、好適には60°以上90°未
満、特に好適には70°以上87°以下の範囲である。
この範囲であれば、イメージが高輝度の「明」として視
認でき、背景とのコントラストも高いからである。
識、広告看板、可変イメージ表示体として利用できる。
また、カーブのあるガードレールやトンネル等におい
て、視線誘導標識として用いることもできる。上記道路
標識、視線誘導標識等としてイメージ表示シートを使用
する場合、好適には、プリズム要素の平行プリズムの延
在方向が、走行する車両が通過する平面に対して垂直に
なる様に、イメージ要素を配置する。
第1形態では、イメージ要素の周囲の背景は通常の再帰
性反射シートの反射面から形成されるので、高入射角側
での背景の輝度が低下し、プリズム要素を含んでなるイ
メージ要素と背景との間のコントラストを効果的に高め
ることができる。すなわち、高輝度の「明」のイメージ
が、輝度の低い背景に対して際立って見え、視認性が効
果的に高められる。また、本発明の第1形態では、プリ
ズムシートの加工形状(すなわち、イメージ要素の形
状)自体がイメージを表す。したがって、低入射角側
(たとえば、0°付近)では、高入射角側の場合とは反
対に、背景の方が明るく、イメージ要素は比較的暗くな
り、互いのコントラストにより、イメージは良好に視認
できる。すなわち、本発明のイメージ表示シートでは、
0°〜90°付近(たとえば、87°)の広い角度範囲
の入射光に対して、イメージの視認性を高めることもで
きる。
景の輝度をイメージ要素の輝度に比べて高くし、視認イ
メージのコントラストを効果的に高める。 (2)比較的高い一定の入射角範囲の光に対しては、
(1)とは反対に、イメージ要素の輝度を背景の輝度に
比べて高くし、視認イメージのコントラストを効果的に
高める。 上記(1)と(2)の間には、イメージ要素と背景の輝
度がほとんど同じで、コントラストが高められない中間
領域が存在するが、この様な領域は、双方の輝度がとも
に高い入射角範囲に現れる様にでき、イメージの視認性
の低下を効果的に防止する。なお、第1形態の場合、プ
リズム要素は、この様に加工されたプリズムシートと、
そのプリズムシートを、反射シートの反射面に向けて接
着する接着層とからなる。この様なプリズム要素は、た
とえば、文字や記号を表す様に、接着層付きプリズムシ
ートを裁断(切り文字等)して形成する。
の表面(反射シートと接着していない面)の反射輝度は
非常に低いが、次の様にして視認される。プリズムシー
ト自体の表面に入射された光は、プリズムシートを透過
し、反射シートの反射面に到達し、反射される。反射光
は、再びプリズムシートを透過し、その光を観察者が知
覚し、上記イメージが視認される。この時、プリズムシ
ートは反射面に対して特定の角度方向から入射した光
を、屈折して反射面に到達させる。すなわち、本来であ
れば、反射シートの輝度が低下する高角度方向から入射
した光を、プリズムシートの作用により、プリズムシー
トの背面の反射面に対して、視認性が低下しない程度に
十分に高い輝度が得られる角度の光として入射させるこ
とができる。したがって、背景が比較的暗く、イメージ
が明るく際立って見える。一方、高輝度が得られる低角
度方向からの入射光は、プリズムシートの作用により光
の進行方向が変えられ、イメージの視認輝度は低下する
が、背景は明るく見えるので、互いのコントラストによ
りイメージの視認性は低下しない。
反射シートの反射面上に配置され、イメージを表す光透
過性着色層と、その着色層を被覆したプリズム要素とを
含んでなる。着色層は、たとえば、通常の光透過性イン
クを用いて文字列等のイメージを反射シートの反射面上
に印刷して形成する。また、この場合、プリズム要素
は、上記イメージ全体を被覆する様な形状および寸法の
プリズムシートと、接着層とからなる。
反射シートの反射面で反射した光を観察者が知覚した場
合、明るいイメージが視認される。プリズムシートの作
用は、上記第1形態の場合と同様である。第2形態にお
いても、第1形態と同様に、高入射角側(通常70°以
上)でのイメージ要素の輝度を高められ、イメージの視
認性が向上する。また、プリズム要素が、イメージと略
同一の形状になる様に加工された場合、第1形態の場合
と同様に、低入射角側でのイメージの視認性も高められ
る。第2形態におけるプリズム要素は、本発明の効果を
損なわない限り、他の形状であっても良い。イメージと
異なる形状のプリズム要素の場合でも、イメージ近傍の
部分(プリズム要素で覆われた部分)と、それ以外の背
景部分とのコントラスト効果も期待できるからである。
の平面形状がイメージの形状と異なる場合、次の様にし
て用いることもできる。たとえば、同一反射面上に形成
された2つのイメージ要素からなるイメージを有する場
合、所望の入射角条件では一方のイメージ要素だけがは
っきりと視認できる様にすることもできる。これを、上
記2つのイメージ要素が、互いに同じイメージ(文字列
等)を表す場合を例にとって説明する。一方のイメージ
要素のプリズム要素の屈折特性と他方のイメージ要素の
プリズム要素の屈折特性とを異なる様にしておき、一方
は低入射角側で高輝度で視認でき、他方は高入射角側で
高輝度で視認できる様にする。これにより、広い入射角
範囲で、イメージの視認性が向上する。プリズム要素の
屈折特性を異なる様にするには、たとえば、プリズム面
の向き(反射シート側に向くか、外側に向くか)、平行
プリズムの形状、寸法や間隔が互いに異なる様にすれば
良い。上記の様な第2形態の場合、プリズムシートの平
面形状は、たとえば、略長方形、略円形、略楕円形等の
幾何学図形が好適である。
示シートは、たとえば、道路標識、看板等のイメージ表
示体を形成するのに用いることができる。たとえば、標
識基板の表面にイメージ表示シートを接着して標識を形
成する。また、この様なイメージ表示体と、イメージ表
示シートを照明する光源と組み合わせ、イメージ表示シ
ステムを構成することができる。
(反射シート)のタイプは、本発明の効果を損なわない
限り、特に限定されない。好適には、キューブコーナー
型、カプセルレンズ型、または封入レンズ型反射シート
である。これら反射シートは、入射角が約87°におい
て1cpl以上の輝度が容易に得られ、イメージ要素の
高入射角側で輝度を効果的に高めることができるからで
ある。特に好適には、キューブコーナー型またはカプセ
ルレンズ型反射シートである。
IS Z 9117で定める1級以上(入射角4度で7
0cpl以上)が好適である。反射シートの厚みは特に
限定されないが、通常100〜1000μmである。本
発明の第2形態の場合、反射シートの反射面は、平坦で
あるのが好ましい。通常の印刷手段により着色層が容易
に形成できるからである。上記のキューブコーナー型、
カプセルレンズ型、および封入レンズ型反射シートの反
射面は平坦であるので、この点からも好適である。
面と、その平坦面と反対側の面とを有し、その反対側の
面には複数の平行プリズムが配置されているシートであ
る。この様なプリズムシートは、通常、光透過性ポリマ
ーから形成される。上記平行プリズムは、通常、3つの
長さ方向側面のうちの1つを、上記平坦面と平行にして
配置した三角柱プリズムである。すなわち、プリズムシ
ートは、これら三角柱プリズムの複数が、長さ方向に沿
って互いに平行になる様に配置されたプリズム面を有す
る。
合、頂角(長さ方向と直交する横断面の三角形の、プリ
ズムシートの上記平坦面から最も離れた頂角)は、通常
70〜110°、好適には80〜100°の範囲であ
る。この範囲であれば、高入射角特性が特に効果的に高
められるからである。この様なプリズムシートの具体例
として、「Optical lighting film」,「Light directin
g film(光方向制御フィルム)」、「Brightness enhan
cement film(輝度上昇フィルム)」等の名称で知られ
ている光学フィルムを挙げることができる。たとえば、
3M(株)社製の「(商標)SOLF」、同「(商標)
BEF」、同「TRAF」等である。
ない限り、三角柱以外でも良い。たとえば、三角柱プリ
ズムの稜線(頂部)の部分を丸めたものや、長さ方向と
直交する横断面形状の辺が直線ではなく、例えば円弧ま
たは楕円弧であるものでも良い。なお、上記「平行プリ
ズム」には、キューブコーナープリズムは含まれない。
プリズムの頂角(プリズムシートの上記平坦面から最も
離れた頂角)間の距離は、通常20〜1000μmであ
り、また、プリズムの高さ(三角柱プリズムの場合、長
さ方向と直交する横断面の三角形の、上記平坦面と平行
な底辺と上記頂角との間の距離)は、通常20〜300
0μmである。また、プリズムシートの厚さ(プリズム
の頂角とプリズムシートの平坦面との距離)は、通常
0.1〜3mmである。
ートと、それを反射シートの反射面に接着するための接
着層とを含んでなる。接着層は、アクリル系粘着剤等の
接着剤を含有する層であり、通常1〜200μmの範囲
の厚さを有する。接着層は、接着剤の他に各種添加剤を
含有することができる。たとえば、第1形態において、
接着層が蛍光染料を含む場合、昼間や薄暮時のイメ―ジ
の視認性も向上する。蛍光染料は、たとえば、ペリレン
系蛍光染料が好適である。このタイプの染料は、耐候性
にすぐれるので、イメージ表示シートを屋外で使用する
際に、イメージの退色を防止できる。蛍光染料の含有量
は、接着剤100重量部に対して、通常0.1〜5重量
部の範囲である。少なすぎると発色性が低下し、視認性
向上効果が低下するおそれがあり、反対に多すぎると接
着剤(または接着剤溶液)との相溶性が悪くなり、外観
が損なわれるおそれがある。
光透過率は通常60%以上である。しかしながら、プリ
ズムシートを部分的に接着する場合、特に光透過性であ
る必要はない。部分接着の場合、プリズム要素の接着面
積(すなわち、接着層と反射シートの反射面との接着面
積)は、通常30〜80%の範囲である。また、プリズ
ム要素のプリズム面が上向きの(イメージ要素の表面側
に向いた)場合、再帰性反射シートとプリズムシートの
平坦面との間には、空気層が存在しないのが好適であ
る。空気層がない場合、再帰性反射シートで反射された
光が、プリズムシートの平坦面と空気層との界面で反射
されるのを効果的に防ぎ、イメージ要素の輝度を高める
のが容易である。一方、プリズム面が下向きの(反射シ
ートの反射面と向かい合う)場合は、再帰性反射シート
とプリズムシートのプリズム面との間の距離は、特に限
定されない。しかしながら、ゴミ等の異物の混入を効果
的に防止するために、5mm以下にするのが好適であ
る。
る着色層は、通常の光透過性インクが使用できる。その
光透過率は、通常3〜90%の範囲である。本明細書に
おける「光透過率」は、紫外/可視分光光度計を使用
し、550nmの光を用いて測定された光線透過率を意
味する。光透過性インクは、通常、バインダーと色材と
を含有する。バインダーは、たとえば、アクリル、塩化
ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル、ポリエステル等の樹
脂を含んでなる。また、色材は、たとえば、無機顔料、
塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル等の樹脂中に顔料
を分散して形成した加工顔料、蛍光染料等の染料であ
る。
等の印刷手段や、ロールコート、バーコート等の塗布手
段を用いて形成できる。また、光透過性着色粘着シート
をイメージの形に加工して貼り付けても良い。なお、着
色層の厚みは、通常1〜100ミクロンの範囲である。
の様な効果をさらに有する。上記特開昭52−1105
92号公報に開示の反射シートの様に、印刷等の通常手
段を用いて上記反射面に形成されたイメージは、風雨等
の外的ダメージを受け、損傷する恐れがある。しかしな
がら、着色層(印刷層)をプリズム要素で被覆した場
合、屋外で使用した場合でも、この様なイメージの損傷
を効果的に防止できる。
リズム要素(プリズムシート)をイメージの形に加工
し、イメージ要素を形成する。加工法としては、ダイカ
ット、キスカット等の裁断手段が使用できる。また、プ
リズムシート自体が着色されていても良い。なお、第1
および第2形態ともに、イメージ要素の平面寸法は特に
限定されない。たとえば、イメージとして文字(列)を
採用した場合、1文字当たりの平面寸法は、通常10c
mx10cm〜1mx1mの正方形(またはこれに相当
する面積の平面図形)内に納まる大きさである。
層付きプリズムシート(すなわち、プリズム要素)をま
ず用意し、これを反射シートの反射面上に接着する。接
着層付きプリズムシートは、たとえば、一旦、セパレー
ター(離型紙)上に接着剤溶液を塗布、乾燥して接着層
を形成し、その上にプリズムシートを積層して形成する
ことができる。反射シートの反射面上に接着層を配置し
た後、プリズムシートを接着層上に配置して形成するこ
ともできる。
ジ表示システムに用いられる光源は、イメージ表示シー
トの表面(被照明面)を、前述の条件にて照明できるも
のであれば特に限定されない。たとえば、スポットライ
ト、サーチライト等の投光器を備えた照明装置である。
また、光源は、自動車のヘッドライトであっても良い。
光源の光強度は、それを板面照度で表せば、通常10〜
400Lx(ルクス)である。また、光源に用いられる
発光体は、白熱電球、ハロゲン電球、蛍光ランプ、メタ
ルハライドランプ、キセノンランプ、ナトリウムランプ
等である。なお、光源と、イメージ表示シートの表示面
(被照明面)との間の距離は、通常3〜50m、好適に
は5〜25mある。
角は、プリズム面の向きによって、好適な範囲を決定で
きる。たとえば、プリズムシートのプリズム面が上向き
の(イメージ要素の表面側に向いた)場合、第1および
第2形態のいずれの場合も、高入射角特性(通常70°
以上の角度)が効果的に高められる。また、プリズム面
が下向きの(反射シートの反射面と向かい合う)場合、
通常10°〜85°の広範囲の入射角の光に対する輝度
が効果的に高められる。
要素は、プリズムシートのプリズム面が上向きの場合、
上記の様な高入射角範囲の光に対しては、背景となる再
帰性反射シートの反射面よりもイメージの輝度が高く、
コントラストが高められ、その結果、イメージの視認性
が向上する。一方、比較的低い入射角範囲の光に対して
は、背景となる再帰性反射シートの反射面の方が輝度が
高く、コントラストが高められ、イメージの視認性が向
上する。ところが、通常、60〜70°の範囲で、プリ
ズム要素の部分と背景の再帰性反射シートの部分との輝
度が一致し、この様な入射条件ではコントラストの向上
は望めない。しかしながら、再帰性反射シートの種類を
選択し、反射輝度の絶対値を高く(たとえば、10cd
/lux・m2以上)することにより、視認性の低下を
効果的に防止できる。
0°〜85°の広範囲の入射角の光に対する輝度が効果
的に高められる。したがって、プリズム要素を加工して
形成したイメージ要素は、10°未満の入射角範囲で
は、背景となる再帰性反射シートの反射面の方が輝度が
高いので、コントラストが高められ、イメージの視認性
が向上する。また、通常65°〜85°の入射角条件で
は、背景となる再帰性反射シートの反射面よりもイメー
ジの輝度が高いので、コントラストが高められ、イメー
ジの視認性が向上する。一方、通常10°〜65°の範
囲では、プリズム要素の部分と、背景の再帰性反射シー
トの部分との両方の輝度が高い(たとえば、10cd/
lux・m2以上)ので、視認性が向上する。
1プリズム要素と、プリズム面を下に向けて配置した第
2プリズム要素とを組み合わせることにより、入射角度
によってイメージの見え方を異なる様にすることができ
る。たとえば、第1プリズム要素(プリズム面が上)を
含むイメージは、第2プリズム要素(プリズム面が下)
を含むイメージに比べて、通常入射角が0〜10°の範
囲と、70°以上の範囲とではっきり見え、25〜65
°の範囲では、反対に第2プリズム要素を含むイメージ
の方がよりはっきり見える。これを利用し、上記第1プ
リズム要素を含む第1イメージ要素と、上記第2プリズ
ム要素を含む第2イメージ要素とを同一の反射面上に配
置し、光源の照明角(光の入射角)を可変にした光源と
組み合わせて、次のような効果を有する可変イメージ表
示システムを形成できる。すなわち、第1の照明角では
第1イメージ要素のみをはっきり視認させ、第1の照明
角と異なる第2の照明角では、第2イメージ要素のみを
はっきり視認させることができる。
を確認するために、以下に説明する再帰性反射シートの
反射面にプリズム要素(下記AおよびBの2種類)を接
着し、プリズム要素付き再帰性反射シートからなるサン
プルを作製した。 再帰性反射シート:3M(株)社製カプセルレンズ型再
帰性反射シート「(品番)3870」を用いた。 プリズム要素:平面寸法15cmx15cmのプリズム
要素A(図1参照)と、同様の平面寸法(15cmx1
5cm)のプリズム要素B(図2参照)とを用いた。プ
リズム要素Aは、プリズムシート1(3M(株)社製
「(商標)SOLF」)の「平坦面」の四隅に、両面接着テ
ープ2(3M(株)社製「(商標)VHB」;厚さ1.
1mm、幅25mm)を貼り付けて形成した。一方、プ
リズム要素Bは、上記プリズムシート1の「プリズム」
配置面の四隅に、上記両面接着テープ2を接着して形成
した。なお、「(商標)SOLF」の三角柱プリズムの
頂角θは約90度、頂上間の距離Lは約360μmであ
った。粘着層の厚みは40μmであり、その光透過率は
85%であった。
を0°から約90°まで徐々に変化させ、観測角約0.
2°の観測条件での輝度を測定した。結果を図3のグラ
フに示す。再帰性反射シートだけの場合(四角でプロッ
ト)に比べて、高入射角側(特に約70°以上の範囲)
で、プリズム要素付き反射シートの輝度が向上すること
がわかった。また、前述の様に、プリズム要素A(プリ
ズム面上向き)を用いた場合(三角でプロット)と、プ
リズム要素B(プリズム面下向き)の場合(菱形でプロ
ット)とで、輝度の入射角特性が異なる。
た。 再帰性反射シート:3M(株)社製の封入レンズ型再帰
性反射シート「(品番)580−10」を用いた。 イメージ要素:プリズム要素を切り抜いて、「この先カ
ーブ、スピードおとせ」の各文字を形成した。これらプ
リズムシートの切り文字を、プリズム面を上にして、上
記再帰性反射シートの反射面(被覆フィルム層の表面)
に貼り付けた。用いたプリズム要素は、シリコン処理剥
離紙上に、以下の配合の粘着剤塗料を塗布し、約80℃
の温度で乾燥して形成した粘着層と、プリズムシート
(3M(株)社製「(商標)SOLF」)の平坦面とを、約
1.5Kg/cm2の圧力条件にて貼りあわせて形成した。 粘着剤塗料の配合 *粘着性ポリマー (イソオクチルアクリレート−アクリル酸共重合体):99.375重量部 *ビスアミド系架橋剤: 0.625重量部
組み合わせてイメージ表示システムを形成し、屋外に配
置した。このシステムでは、イメージ面を、地面にたい
して鉛直方向に沿って配置した。このシステムにおい
て、夜間、光入射角を0°から約90°まで徐々に変化
させ、観測角約0.2°、の観察条件で、イメージ(上
記「この先カーブ、スピードおとせ」の文字列)の見え
方を観察した。本例では、すべての入射角範囲におい
て、イメージがはっきりと視認でき、視認性は「良好」
と評価された。特に、約70°以上の入射角では、背景
となった反射シートの反射面に比べて切り文字部分の輝
度の方が高く、上記文字列が浮き上がってはっきりと視
認できた。なお、観察は、自動車のヘッドライトを光源
とし、イメージ表示シートと光源の距離を10mにして
行った。
ず、上記反射シートの反射面に「この先カーブ、スピー
ドおとせ」の文字列を印刷したものを用い、同様の条件
で観察した。この場合、約70°以上の入射角では輝度
が低下し、従来の表示シートの様に反射面に印刷された
文字列(プリズム要素での被覆なし)は、ほとんど視認
できなかった。
1と同様にして、本例のイメージ表示シートを作製し
た。 粘着剤塗料の配合 *上記粘着性ポリマー: 99.375重量部 *ビスアミド系架橋剤: 0.625重量部 *赤色蛍光染料(BASF(株)社製 「(品名)ルモゲンF Red300): 0.500重量部
1と同様にしてイメージ表示システムを形成し、同様に
観察したところ、イメージの視認性は「良好」と評価さ
れた。特に約70°以上の入射角では、背景となった反
射シートの反射面に比べて切り文字部分の輝度の方が高
く、上記文字列が浮き上がってはっきりと視認できた。
また、粘着剤に蛍光染料が含まれるため、昼間や薄暮時
のイメ―ジ(文字列)の視認性も良好であった。
再帰性反射シート「(品番)3870」に換えた以外は
実施例1と同様にして、本例のイメージ表示シートを作
製した。本例のイメージ表示シートを用い、実施例1と
同様にしてイメージ表示システムを形成し、同様に観察
したところ、イメージの視認性は「良好」と評価され
た。特に約70°以上の入射角では、背景となった反射
シートの反射面に比べて切り文字部分の輝度の方が高
く、上記文字列が浮き上がってはっきりと視認できた。
型再帰性反射シート「(品番)3990」に換えた以外
は実施例1と同様にして、本例のイメージ表示シートを
作製した。本例のイメージ表示シートを用い、実施例1
と同様にしてイメージ表示システムを形成し、同様に観
察したところ、イメージの視認性は「良好」と評価され
た。特に約65°以上の入射角では、背景となった反射
シートの反射面に比べて切り文字部分の輝度の方が高
く、上記文字列が浮き上がってはっきりと視認できた。
ート−粘着層積層体を用いた以外は、実施例1と同様に
して本例のイメージ表示シートを作製した。本例で用い
たプリズム要素は、図4に示した様に、プリズムシート
1(上記「(商標)SOLF」)のプリズム面に、部分的に
密着させた粘着層3を有していた。この部分的密着は、
実施例1で用いた粘着剤塗料をシルクスクリーン印刷し
て形成した、粘着剤の正六角形(一辺約3mm)を複数
組み合わせてなるハニカム状粘着層を用いて形成した。
粘着層の厚みは約20μm、上記一辺の幅は約540μ
mであった。なお、使用するまで、粘着層を、剥離紙4
により被覆しておいた。
1と同様にしてイメージ表示システムを形成し、同様に
観察したところ、イメージの視認性は「良好」と評価さ
れた。特に約40〜80°の範囲の入射角では、背景と
なった反射シートの反射面に比べて切り文字部分の輝度
の方が高く、上記文字列が浮き上がって視認できた。
は、実施例5と同様にして本例のイメージ表示シートを
作製した。本例のイメージ表示シートを用い、実施例1
と同様にしてイメージ表示システムを形成し、同様に観
察したところ、夜間、昼間および薄暮時のイメージの視
認性は「良好」と評価された。特に夜間では、約40〜
80°の範囲の入射角では、背景となった反射シートの
反射面に比べて切り文字部分の輝度の方が高く、上記文
字列が浮き上がって視認できた。
再帰性反射シート「(品番)3870」に換えた以外は
実施例5と同様にして、本例のイメージ表示シートを作
製した。本例のイメージ表示シートを用い、実施例1と
同様にしてイメージ表示システムを形成し、同様に観察
したところ、イメージの視認性は「良好」と評価され
た。特に約60〜85°の範囲の入射角では、背景とな
った反射シートの反射面に比べて切り文字部分の輝度の
方が高く、上記文字列が浮き上がって視認できた。
型再帰性反射シート「(品番)3990」に換えた以外
は実施例5と同様にして、本例のイメージ表示シートを
作製した。本例のイメージ表示シートを用い、実施例1
と同様にしてイメージ表示システムを形成し、同様に観
察したところ、イメージの視認性は「良好」と評価され
た。特に約50〜90°の範囲入射角では、背景となっ
た反射シートの反射面に比べて切り文字部分の輝度の方
が高く、上記文字列が浮き上がって視認できた。
「この先カーブ、」までの文字列を形成し、実施例5で
用いたプリズム要素(プリズム面下向き)で「スピード
おとせ」の文字列を形成した以外は、実施例1と同様に
して本例のイメージ表示シートを作製した。本例のイメ
ージ表示シートを用い、実施例1と同様にしてイメージ
表示システムを形成し、同様に観察したところ、イメー
ジの視認性は「良好」と評価された。また、入射角度に
よってイメージの見え方が異なった。
リズム面が下の文字列に比べて、入射角が0〜約10°
の範囲と、約75°以上の範囲ではっきり見え、約25
〜70°の範囲では、反対にプリズム面が下の文字列の
方がよりはっきり見えた。この結果から、プリズム面を
上にして形成した第1イメージ要素と、プリズム面を下
にして形成した第2イメージ要素とを同一の反射面上に
配置し、光源の照明角(光の入射角)を可変した光源と
組み合わせ、前述の様な可変イメージ表示システムを形
成できることが分かった。
再帰性反射シート「(品番)3870」に換えた以外は
実施例9と同様にして、本例のイメージ表示シートを作
製した。本例のイメージ表示シートを用い、実施例1と
同様にしてイメージ表示システムを形成し、同様に観察
したところ、イメージの視認性は「良好」と評価され
た。また、実施例9と同様に、入射角度によってイメー
ジの見え方が異なった。
型再帰性反射シート「(品番)3990」に換えた以外
は実施例9と同様にして、本例のイメージ表示シートを
作製した。本例のイメージ表示シートを用い、実施例1
と同様にしてイメージ表示システムを形成し、同様に観
察したところ、イメージの視認性は「良好」と評価され
た。また、上記と同様に、入射角度によってイメージの
見え方が異なった。
た。 再帰性反射シート:封入レンズ型再帰性反射シート(3
M(株)社製「(品番)580−10」)を用いた。 イメージ要素:まず、道路標識用印刷インク(3M
(株)社製「(品番)1000シリーズ」)を用い、1
50メッシュの版を用い、上記再帰性反射シートの反射
面(被覆フィルム層の表面)に、スクリーン印刷によ
り、「この先カーブ、スピードおとせ」の文字列からな
る情報表示(着色層)を形成した。さらに、これら文字
列を被覆する様にして、以下に説明するプリスム要素を
貼り付け、イメージ要素を形成した。 プリズム要素:プリズム要素として、上記文字列のう
ち、「この先カーブ、」までの部分全部を覆い隠す程度
の平面寸法(15cmx15cm)のプリズム要素A
(参考例および図1参照)と、同様に「スピードおと
せ」の部分を全部を覆い隠す程度の平面寸法(15cm
x15cm)のプリズム要素B(参考例および図2参
照)とを用いた。本例のイメージ表示シートを用い、実
施例1と同様にしてイメージ表示システムを形成し、同
様に観察したところ、イメージの視認性は「良好」と評
価された。また、上記と同様に、入射角度によってイメ
ージの見え方が異なった。
再帰性反射シート「(品番)3870」に換えた以外は
実施例12と同様にして、本例のイメージ表示シートを
作製した。本例のイメージ表示シートを用い、実施例1
と同様にしてイメージ表示システムを形成し、同様に観
察したところ、イメージの視認性は「良好」と評価され
た。また、上記と同様に、入射角度によってイメージの
見え方が異なった。
型再帰性反射シート「(品番)3990」に換えた以外
は実施例12と同様にして、本例のイメージ表示シート
を作製した。本例のイメージ表示シートを用い、実施例
1と同様にしてイメージ表示システムを形成し、同様に
観察したところ、イメージの視認性は「良好」と評価さ
れた。また、上記と同様に、入射角度によってイメージ
の見え方が異なった。
ピュータ印刷システム「(商標)スコッチプリント」を
用いて形成した図案を使用し、上記プリズム要素Aだけ
を用いた以外は、実施例12と同様にして、本例のイメ
ージ表示シートを形成した。本例のイメージ表示シート
を用い、実施例1と同様にしてイメージ表示システムを
形成し、同様に観察したところ、イメージの視認性は
「良好」と評価された。本例では、反射シートの平坦な
反射面に図案を印刷したので、図案の細部までも良好に
視認できた。また、プリズム面が上向きのプリズム要素
を用いたので、約70°以上の高入射角でも上記図案が
はっきりと視認できた。
し、その図案を部分的に被覆する様に、実施例1で用い
たプリズム要素(切り文字)を貼り付けた以外は、実施
例1と同様にして本例のイメージ表示シートを形成し
た。本例のシートでは、入射角の小さい場合は図案の方
がプリズムシートの文字よりはっきり見えるが、入射角
の大きい場合(約60°以上)は文字しか見えなかっ
た。したがって、プリズムシートの文字を「隠し文字」
として使うことができることが示された。
素を用いた以外は、実施例12と同様にして本例のイメ
ージ表示シートを形成した。本例のイメージ表示シート
を用い、実施例1と同様にしてイメージ表示システムを
形成し、同様に観察したところ、イメージの視認性は
「良好」と評価された。また、上記と同様に、入射角度
によってイメージの見え方が異なった。
の断面図である。
の断面図である。
反射輝度の入射角依存性を示すグラフである。
ある。
層。
Claims (3)
- 【請求項1】 再帰性反射シートと、その再帰性反射シ
ートの反射面上に配置されたイメージ要素とを有してな
るイメージ表示シートにおいて、 上記イメージ要素は、 (1)平坦面と、その平坦面と反対側の面に配置された
複数の平行プリズムとを有する光透過性プリズムシー
ト、および(2)そのプリズムシートの一方の面を、上
記再帰性反射シートの反射面に向けて接着する接着層を
含んでなるプリズム要素を含んでなり、 上記プリズム要素が、イメージを表す形状を有すること
を特徴とする、イメージ表示シート。 - 【請求項2】 再帰性反射シートと、その再帰性反射シ
ートの反射面上に配置されたイメージ要素とを有してな
るイメージ表示シートにおいて、 上記イメージ要素は、 (a)上記再帰性反射シートの反射面上に配置され、イ
メージを表す形状を有する光透過性着色層、および
(b)上記着色層を被覆したプリズム要素を含んでな
り、 上記プリズム要素は、 (b−1)平坦面と、その平坦面と反対側の面に配置さ
れた複数の平行プリズムとを有する光透過性プリズムシ
ートと、 (b−2)上記プリズムシートの一方の面を、上記着色
層に向けて接着する接着層とからなることを特徴とす
る、イメージ表示シート。 - 【請求項3】 再帰性反射シートと、その再帰性反射シ
ートの反射面上に配置されたイメージ要素とを有してな
るイメージ表示シートと、 そのイメージ表示シートを照明する光源とを含んでなる
イメージ表示システムにおいて、 上記イメージ表示シートは請求項1または2に記載のイ
メージ表示シートであり、 上記光源が、前記平行プリズムの配列方向と実質的に直
交する方向から、上記再帰性反射シートの反射面の法線
に対して10°以上90°未満の範囲の角度で、光をイ
メージ表示面に入射する様に配置されたことを特徴とす
る、イメージ表示システム。
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