JP2012511177A - 図形を有するプリズム状再帰反射性物品及びその作製方法 - Google Patents

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Abstract

図形を有するプリズム状再帰反射性物品及びこれを作製する方法。プリズム状再帰反射性物品は、前面、及び内部反射キューブコーナー光学素子によって少なくとも部分的に画定される後部構造化表面を含む光学層を含み得る。後部構造化表面は光学層の前面から観察した際に、プリズム状再帰反射性物品が図形を再帰反射するように図形を注入され得る。本方法は、図形ドナーシートを提供する工程と、図形ドナーシートをプリズム状再帰反射性物品に連結して複合材料を形成する工程と、熱及び圧力を複合材料に適用して昇華着色剤の少なくとも一部を図形ドナーシートから光学層の後部構造化表面に移送する工程と、を含み得る。
【選択図】図1

Description

本開示は一般的に、所望の色及び/又は画像を有する再帰反射性物品を提供するための図形を有するプリズム状再帰反射性物品、並びに特に、図形を有する光学層を含む再帰反射性物品に関する。
再帰反射性物品は、様々な剛性及び可撓性材料に顕著性を提供するために使用され得る。いくつかの再帰反射性物品は、いずれかの照明条件下における顕著性の向上のために、これらが適用される材料に昼間及び夜間の可視性を提供し得る。いくつかの再帰反射性物品は、少なくとも昼間の照明条件下において可視である色及び/又は図形を含み得る。
図形は所望の視覚効果を供給するために使用され得、かつ再帰反射性物品をカスタマイズするために使用され得る。いくつかの既存のシステムにおいて、このようなカスタマイズは、色及び/又は画像が可視であるように、図形を再帰反射性物品の外側に面する表面に適用することによって生じる。このようなカスタマイズは物品又はサービスの供給源を特定することを助けることができ、及び/又は情報若しくは注意書きを有するテキスト図形を含み得る。
本開示の一態様は、図形を有するプリズム状再帰反射性物品を提供する。プリズム状再帰反射性物品は、内部反射キューブコーナー光学素子を含む光学層を含み得る。光学層は、前面及び前面と反対側の後部構造化表面を有してもよく、後部構造化表面はキューブコーナー光学素子によって少なくとも部分的に画定される。後部構造化表面は光学層の前面から観察した際に、プリズム状再帰反射性物品が図形を再帰反射するように図形を注入され得る。
本開示の別の態様は、図形を有するプリズム状再帰反射性物品の作製方法を提供する。本方法は、昇華着色剤を含む第1表面を含む図形ドナーシートを提供する工程と、内部反射キューブコーナー光学素子によって少なくとも部分的に画定される後部構造化表面を含む光学層を含む、プリズム状再帰反射性物品を提供する工程と、を含み得る。本方法は、図形ドナーシートの第1表面が光学層の後部構造化表面に連結されるように、図形ドナーシートをプリズム状再帰反射性物品に連結して複合材料を形成する工程を更に含み得る。本方法は、光学層に図形が注入されるように、熱及び圧力を複合材料に適用して昇華着色剤の少なくとも一部を図形ドナーシートから光学層の後部構造化表面に移送する工程を更に含み得る。
本開示の他の特徴及び態様は、発明を実施するための形態及び付属の図面を考慮することによって明らかとなろう。
本開示の一実施形態による、図形を有するプリズム状再帰反射性物品の概略透視図。 明確さのために図形を取り除いた、図1のプリズム状再帰反射性物品の後部構造化表面の平面図。 本開示の別の実施形態による再帰反射性物品の概略側面図。 本開示の一実施形態による図形を有する再帰反射性物品の作製方法。
本開示のいずれの実施形態が詳細に説明される前に、本発明は、以下の記述で説明される、又は以下の図面に図示される構成の詳細及び構成要素の配置の用途に限定されないことが理解される。本発明には他の実施形態が可能であり、本発明は様々な方法で実施又は実行することが可能である。また、本明細書で使用される専門語及び専門用語は、説明目的のためであり、限定するものと見なされるべきではないことが理解されるべきである。「含む(including)」、「備える(comprising)」、又は「有する(having)」、及びこれらの変形は、それらの後に列記される要素及びそれらの均等物、並びに更なる要素を包含することを意味するものである。特に指示されるか又は限定しないかぎり、「接続された」及び「連結された」、並びにその変化形は広義の意味で使用され、直接及び間接的な接続及び連結の両方を含むものである。更に、「接続された」及び「連結された」は、物理的又は機械的な接続又は連結に限定されない。その他の実施形態を利用することも可能であり、本開示の範囲から逸脱することなく構造的又は論理的な変更を行うことが可能である点は理解されるべきである。更に、「前部」、「後部」等のような用語は、要素の互いの関係を記載するためにのみ使用され、装置の特定の向きを述べること、又は装置に必要である若しくは要求される向きを指示すること、若しくは暗示すること、あるいは本明細書に記載される本発明が、使用中にどのように使用されるか、搭載されるか、表示されるか若しくは設置されるかを特定すること、を決して意図しない。
本開示は一般的に、所望の色及び/又は画像を有する再帰反射性物品を提供するための図形を有するプリズム状再帰反射性物品に関する。本開示は更に、図形を有する光学層を含む再帰反射性物品に関する。
様々な使用及び用途のための再帰反射性物品が、所望の色、画像、商標、ロゴなどを有するように、ユーザーの仕様にカスタマイズされ得る。再帰反射性物品の光学層自体をカスタマイズすることは、図形が昼間及び夜間の照明条件において可視であるように、再帰反射性物品が図形を再帰反射することを可能にする場合があり、かつまた追加的な保護オーバーレイ材料を必要とすることなく図形が保護されるように、「埋め込まれた」図形を提供する場合がある。再帰反射性物品の光学層をカスタマイズする従来の試みとしては、(1)図形を光学層の前面に適用しようとすること(例えば、光学素子の反対側の表面)、(2)図形を光学素子自体に適用しようとすること、又は両方が挙げられる。
第1の試みと関連する潜在的な問題が存在する。図形が光学層の前面に適用されるいくつかの場合において、図形を環境条件から保護するために、図形の上部に追加的な層を配置することが必要とされる場合がある。加えて、このような図形の定置(すなわち、再帰反射性物品の層の間の)は、ユーザーにとって利用可能なカスタマイズを最小化し、特定の顧客のニーズを満たすために、広範な種類の製品を製造する再帰反射性物品の供給元を必要とする場合がある。
第2の試みに関連する潜在的な問題としては(1)図形適用プロセス中に生じ得る光学素子の歪みによる低い光学/再帰反射性能、(2)光学素子の後部の境界面の故障による低い光学/再帰反射性能、又は(3)これらの組み合わせが挙げられる。いくつかの既存の印刷方法は、接触式であっても非接触式であっても、一定の流動又は湿潤作用を有するインク又は同様の材料をこれが適用される表面上に、インクが乾燥するか又は硬化するまで、堆積する。このような堆積又は湿潤作用は、光学素子(例えば、微細複製した素子)の必要なトポグラフィーを歪め、かつ破壊する場合がある。例えば、キューブコーナー光学素子を利用する実施形態では、光学層は、光学素子の外形に均一に従うのではなく、小平面、頂点及び谷部を含み、ここで印刷媒体(インク)が様々な厚さで集まることがある。このような印刷媒体の集まりは、再帰反射性物品の再帰反射性を歪める及び/又は破壊することがある。
しかしながら、光学素子のカスタマイズはいくつかの利益を提供し得る。本発明者らは、再帰反射性物品の光学層の光学素子を図形でカスタマイズさせることにより、供給元が様々な顧客のニーズを満たす1つの再帰反射性物品を製造することができ、かつ顧客はその仕様に応じた再帰反射性物品をカスタマイズすることができることを見出した。
加えて、いくつかの場合において、再帰反射性物品は、標準的な印刷及び/又はコーティング方法により、前面に質の高い再現可能な色及び/又は画像を得ることを困難にする前面トポグラフィーを含む場合がある。再帰反射性物品の前面の代わりに光学層をカスタマイズすることにより、ユーザーは比較的粗い基材又は表面トポグラフィーを有する基材上への印刷に関わる、色/画像デザイン制限、費用、困難さ、無駄の多さ及び/又は生じ得る低品質の製品を回避することができる。
「再帰反射」物品は、光源に位置するか又は光源の近くの観察者又は検出器が反射光を見るか検出することができるように、入射光を入射方向にほぼ平行又は殆ど平行な方向に反射する。「光」という語は一般的に、電磁スペクトル内の可視放射線を指す。
用語「プリズム状」とは、再帰反射性物品に関して使用されるとき、一般的にキューブコーナー光学素子の配列を指す。「キューブコーナー光学素子」としては一般的に、入射光を再帰反射するために、単一の角部で接する互いにおよそ垂直な3つの側面(すなわち、キューブコーナー)を有する三面構造(すなわち、キューブコーナー)が挙げられる。「プリズム状再帰反射性物品」としては一般的に、そのいくつか又は全てがキューブコーナー光学素子として構成される3つの反射性面を含む、複数の幾何学構造を含む、構造化後面(すなわち、入射光が向けられる表面と反対側の表面)が挙げられる。キューブコーナー系再帰反射性物品の代表的な例は、米国特許第5,138,488号(Szczech)、同第5,387,458号(Pavelka)、同第5,450,235号(Smith)、同第5,605,761号(Burns)、同第5,614,286号(Bacon)及び同第5,691,846号(Benson,Jr.)に開示され、それぞれ本明細書において参照により組み込まれる。
単語「ポリマー」は、ホモポリマー及びコポリマーを含む。用語「コポリマー」は、ランダムポリマー及びブロックポリマーの両方を含む。
用語「透明」は、その通常の意味に従って使用される。いくつかの実施形態において、所定の波長において、垂直軸に沿って測定した際に入射光の強度の少なくとも約50%を透過することができる材料又は層を指すために使用される。いくつかの実施形態において、本開示の再帰反射性シート材に使用される材料又は層(例えば、ポリマー)は、約70%超、いくつかの実施形態においては約80%超、いくつかの実施形態においては約90%超の光透過率を有する。
用語「内部反射」は、キューブコーナー光学素子に関して使用される際、キューブコーナー素子後面上の空気境界面又はキューブコーナー素子後面上の反射性コーティング(例えば、金属化コーティング、反射顔料を含むコーティング又は反射率不整合を有するコーティング層の積層体など)のいずれかにより、素子を通じて入射光を反射して戻す素子を指すものとして、本明細書において幅広く使用される。
図1〜2は、本開示の一実施形態による再帰反射性物品100(また場合により「再帰反射性シート材」とも称される)、及び特に、プリズム状再帰反射性物品100を例示する。再帰反射性物品100は、透明本体部分104及び光学層106を含む。再帰反射性物品100は、前部101及び後部103を有し、各層は、それぞれ前面及び後面を有するプリズム状再帰反射性物品100を構成している。例えば、本体部分104は、前面105及び後面107を有し、光学層106は、本体部分104の後面107に連結された前面109及び後面111を有する。再帰反射性物品100を構成する高分子材料は、光透過性であり得、いくつかの場合においては透明であり得る。
図1に図示されるように、光学層106は図形114が再帰反射性物品100の前部101に対して埋め込まれるようにして図形114を含む。特に、図形114は、光学層106の前面109に対して、加えて本体部分104に対して埋め込まれている。
再帰反射性物品100の再帰反射係数(R)又は再帰反射率は、最終的な物品の所望の特性によって変化し得る。いくつかの実施形態において、再帰反射性物品100の再帰反射係数は、0°〜90°の配置角度において、ANSI/ISEA 107−2004基準及びEN471規格を満たすのに十分である。いくつかの実施形態において、再帰反射係数は、色付き再帰反射層に関して、約5カンデラ/ルクス/平方メートル(cd/lux/m)〜約1500cd/lux/mの範囲に及ぶ(再帰反射性シート材の再帰反射係数に関するASTM E−810試験方法又はCIE 54.2;2001試験方法により、0.2°観察角及び+5°(又は−4.0°)入射角において測定した際)。いくつかの実施形態において、再帰反射性物品100の再帰反射係数は少なくとも約330cd/lux/m、いくつかの実施形態において、少なくとも約500cd/lux/m及びいくつかの実施形態において、少なくとも約700cd/lux/mである(ASTM E−810試験方法又はCIE 54.2;2001試験方法により、0.2°観察角及び+5°(又は−4.0°)入射角において測定した際)。
上記のように、光学層106は再帰反射性物品100の前部101に対して埋め込まれ、また光学層106の前面109に対して埋め込まれた図形114を含む。埋め込まれた図形114を利用することにより、図形114が保護され(例えば、光学層106の前部又は再帰反射性物品100の他の層により)、それによって図形114に耐汚染性、低い摩擦係数、化学耐性、耐候性、強度及び摩耗耐性の1つ以上が提供され得る。
図形114は、連続的な色であり得るか又は図形114は画像、パターン又はデザインを含んでもよく、これは場合により本明細書において「画像付き」と称される。いくつかの実施形態において、図形114は、色付きかつ画像付きであり、それにより図形114はデザイン、ロゴ、パターンなどを含みかつまた1つ以上の色を含む。用語「図形」は本明細書において、色、画像及びこれらの任意の組み合わせを指すものとして使用される。
図1を参照し、図形114は格子パターンを含み、かつ画像付き部分(例えば、格子)118及び画像無し部分(例えば、格子の間の空白)120を有する。格子パターンは単に例として、かつ単純化のために図示される。加えて、単に例として、かつ単純化のために、図1の格子パターンの画像付き部分118(例えば、格子)が同じ色で図示される。しかしながら、格子パターンの各格子が異なる色、解像度、色濃度、不透明度、色勾配又はこれらの組み合わせから形成される、更に様々な格子パターンが利用され得ることが理解されるべきである。更に、図形114は、図1に図示される代表的な格子パターンに限定されず、様々なデザイン、ロゴ、パターン、文章及びこれらの組み合わせが、任意の数又は種類の色、解像度、色濃度、不透明度、色勾配及びこれらの組み合わせで、図形114に利用され得る。
本体部分104は単に例示のために図1に図示されるが、本体部分104は再帰反射性物品100の任意の構成要素であり得ることが理解されるべきである。利用される場合、本体部分104は、約13×10Pa(1.3GPa)、いくつかの実施形態では、約10×10Pa未満、いくつかの実施形態では、約7×10Pa未満、いくつかの実施形態では約5×10Pa未満及びいくつかの実施形態では約3×10Pa未満の弾性係数を有する可撓性で透明な高分子材料から形成され得る。本体部分104は一般的に再帰反射性物品100を環境的要因から保護する及び/又は再帰反射性物品100に機械的一体性を提供するように機能する。
可撓性の本体部分104は再帰反射性物品100が、トレーラ防水布、巻き上げ標識、シャツ、ズボン、帽子、作業服及びベストなどの高可視性衣装及び衣類、臨時交通標識及び描写、並びに救命胴衣及び救命ボートなどの海洋用途の1つ以上が挙げられるがこれらに限定されない、一定の度合いの可塑性及び/又は柔軟性を必要とする様々な用途に使用されることを可能にする。
結合部分104は、フッ素化ポリマー、エチレンコポリマー、アイオノマーエチレンコポリマー、低密度ポリエチレン、可塑化ポリ(塩化ビニル)などの可塑化ハロゲン化ビニルポリマー、ポリエチレンコポリマー、脂肪族及び芳香族ポリウレタン、メチルメタクリレートブチルメタクリレートコポリマー、ポリビニルブチラール、コポリエステル並びにこれらの組み合わせの1つ以上が挙げられるがこれらに限定されない様々な高分子材料から形成され得る。
図2に図示されるように、光学層106は、複数のキューブコーナー光学素子126から構造化され形成される後面111を含む。各キューブコーナー光学素子126は、三面角錐プリズムを形成するように配置された、3つの解放形の露出した小平面128及び頂点130により画定される。キューブコーナー光学素子126は、再帰反射性シート100の一側面に規則的な配列で対応対として配置される(図2の視点から見た際にページから突出するように図示される)。小平面128は例えば、互い実質的に垂直であってもよい(部屋の角部のように)。隣接するキューブコーナー光学素子の小平面128の間の角度は配列中の各キューブコーナー素子126において実質的に同じであり得、約90°であり得る。隣接するキューブコーナー光学素子126の間の角度はしかしながら、例えば米国特許第4,775,219号に記載されるように、90°からずれていてもよい。各キューブコーナー光学素子126の頂点130は、例えば米国特許第3,684,348号に記載されるようにキューブコーナー光学素子基部の中央に、垂直に位置合わせされてもよいが、頂点130はまた、例えば米国特許第4,588,258号に記載されるように傾いていてもよい。したがって、本開示は、いずれかの特定のキューブコーナー形状に限定されず、現在既知の又は今後開発される形状のいずれかが利用されてもよい。
使用する際、再帰反射性物品100は、その前部101が概ね、意図される観察者及び入射光源の予想位置の方を向いて配置される状態で、配置される。光は、前部101を通じて再帰反射性物品100に入る場合があり、次に、本体部分104を通過し、キューブコーナー光学素子126の小平面128に接触し、光が来た方向とほぼ平行な方向で(すなわち、これに向かって)反射し、結果キューブコーナー光学素子126は内部反射している。例えば、再帰反射性物品100が水分に曝露され得るいくつかの実施形態では、キューブコーナー光学素子126は、封止フィルム(図示されない)で封入され得る。このような封止方法としては、超音波、高周波及び/又は熱接着方法が挙げられる。いくつかの実施形態において、光学層106の後面111は、鏡面反射性材料(例えば、金属層)を含む場合があり、いくつかの実施形態において、キューブコーナー光学素子126は、後部構造化表面111を保護するために、より疎水性/親油性の材料から形成されるか、これによりコーティングされ得る。利用される場合、鏡面反射性材料は、蒸気被覆、化学蒸着及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない様々な方法で光学層106の後面111に適用され得る。鏡面反射性層を利用する実施形態では、図形114は、鏡面反射性材料が適用される前又は後に光学層106の後面111に適用され得る。以下の実施例5〜7は、鏡面反射性物品が後部構造表面に適用された後に、光学層の後部構造化表面に図形を提供する工程を実証する。実施例5〜7に示されるように、いくつかの実施形態において、昇華着色剤は鏡面反射性材料を有する後部構造化表面上に昇華される場合があり、昇華着色剤は昇華プロセス中に鏡面反射性材料を透過する場合があり、それによって注入される図形の少なくとも一部が生じる光学層の鏡面反射性材料の前に位置付けられる場合がある。
いくつかの実施形態において、キューブコーナー光学素子126は、約14×10Pa超、いくつかの実施形態においては約16×10Pa、いくつかの実施形態においては約18×10Pa、いくつかの実施形態では約20×10Pa超の弾性係数を有する透明の高分子材料から形成される。したがって、いくつかの実施形態では、キューブコーナー素子126は、本体部分104の高分子材料よりも少なくとも約1×10Pa大きく、及び本体部分104の高分子材料より少なくとも約5×10、約9×10、約11×10、約13×10、又は更に約17×10Pa大きいことのある弾性係数を有する高分子材料から形成され得る。
光学層106は、ポリ(メチルメタクリレート)などのアクリルポリマー、ポリカーボネート、セルロースアセテート、セルロース(アセテート−コ−ブチラート)、硝酸セルロースなどのセルロース系、エポキシ、ポリ(ブチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンテレフタレート)などのポリエステル、ポリ(クロロフルオロエチレン)、ポリ(フッ化ビニリデン)などのフルオロポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリ(カプロラクタム)、ポリ(アミノカプロン酸)、ポリ(アミノカプロン酸)、ポリ(ヘキサメチレンジアミン−コ−アジピン酸)、ポリ(アミド−コ−イミド)及びポリ(エステル−コ−イミド)などのポリアミド、ポリエーテルケトン、ポリ(エーテルイミド)、ポリ(メチルペンテン)などのポリオレフィン、ポリ(フェニレンエーテル)、ポリ(フェニレンサルファイド)、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル−コ−ブタジエン)などのポリ(スチレン)及びポリ(スチレン)コポリマー、ポリスルホン、例えば、シリコーンポリアミド及びシリコーンポリカーボネートなどの、シリコーン変性ポリマー(すなわち、僅かな重量%(例えば、10重量%未満)のシリコーンを含むポリマー)、ペルフルオロポリ(エチレンテレフタレート)などのフッ素変性ポリマー並びに上記ポリマーの組み合わせ、例えば、ポリ(エステル)/ポリ(カーボネート)ブレンド、フルオロポリマー/アクリルポリマーブレンド、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ハロゲン化エポキシアクリレートなどの1つ以上が含まれるがこれらに限定されない様々な高分子材料から形成され得る。
光学層106を形成するために好適な追加的な材料は、電子ビーム、紫外線又は可視光などの化学線に曝露することにより、フリーラジカル重合メカニズムで架橋することができる、反応性樹脂系である。加えて、これらの材料は、過酸化ベンゾイルなどの熱反応開始剤の追加を伴う熱的手段によって重合され得る。放射線開始のカチオン重合性樹脂を使用してもよい。
いくつかの実施形態において、本体部分104及び光学層106は同じ材料から、ほぼ平坦な前面105及びその後面から突出するキューブコーナー光学素子126の配列(すなわち、後部構造化表面111を形成する)を有するキューブコーナーシート材へと一体的に形成される。このようなキューブコーナーシート材は、キャスト、熱エンボス加工、押出成形、射出成型又はこれらの組み合わせにより形成され得る。図1に図示され、上記されるいくつかの実施形態において、本体部分104及び光学層106は、異なる材料から形成される(例えば、再帰反射性を低減させることなく、所望の水準の可塑性を達成するため)。単に例として、このような実施形態において、本体部分104は押出成形され得、かつ光学層106は本体104へとキャストされ、かつ硬化され得る。
いくつかの用途において、再帰反射性シート材は、例えば道路標識及びバリケードなどのための、平坦で非可撓性の物品上に使用される。しかしながら、いくつかの用途において、シート材は不規則又は可撓性の表面上に使用される。例えば、再帰反射性シート材は、シート材が波形部及び/又は突出するリベットを横断することを必要とし得るトラックの貨物の側面に取り付けられてもよく又はシート材は、道路工事作業員の安全ベストなどの可撓性基材に取り付けられてもよい。下部表面が不規則又は可撓性である場合、再帰反射性シート材は良好な適合性及び柔軟性(例えば、比較的に可撓性の本体部分104を利用することにより)を有するが、いくつかの実施形態においては、再帰反射性性能を犠牲にしない(例えば、光学特性を維持するために、比較的剛性の光学層106を利用することにより)。
本体104と一体的に形成されても別個に形成されても、光学層106は多数の、相互接続したキューブコーナー光学素子を含み得るか(例えば、光学素子106がランド領域を含み得る)又は光学層106は、図1〜2に例示される実施形態に図示されるように、複数の別個の又は独立したキューブコーナー光学素子126を含み得る。キューブコーナー光学素子126に関して使用される用語「別個の」は、各素子が、隣接するキューブコーナー光学素子126から分離しているか又は独立していることを指す。別個のキューブコーナー光学素子126の使用は、再帰反射性物品100の可撓性を増加させ得るがこれは、各キューブコーナー光学素子126が、他のキューブコーナー光学素子126と独立して動くことができるからである。図1〜2に図示されるもののような、別個のキューブコーナー光学素子126は例えば、本明細書において参照により組み込まれる米国特許第5,691,846号に記載されるように、フィルム(例えば、本体部分104)に直接キャストすることによって例えば調製することができる。
低弾性率高分子材料から形成される本体部分、及びより高い弾性率の高分子材料から形成されるキューブコーナー素子を利用する再帰反射性物品並びにこのような物品の作製方法は、米国特許出願公開第2007/0014011号並びに米国特許第7,185,993号、同第6,350,035号、同第5,988,820号、同第5,691,846号及び5,450,235号により詳細に記載され、これらの開示は本明細書において参照により組み込まれる。
図1に図示されるように、図形114は、光学層106の後部構造化表面111に適用され得る。しかしながら、図形114は、(これが図形114の一部として所望される領域を除いて)これがキューブコーナー光学素子126の所望の光学特性を阻害せず、これがキューブコーナー光学素子126の所望の再帰反射性を実質的に阻害しないような方法で、光学層106の後部構造表面111に適用される。
図形114は、図形114が光学層106内に注入されるように、様々な方法で光学層106の後面に適用され得る。図形114を光学層106に適用するために利用され得る方法の例としては、昇華、染料昇華印刷及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。代表的な昇華プロセスは図4に関して以下でより詳細に記載される。
アゾ染料(例えば、p−アミノアゾベンゼン、p−ニトロアゾベンゼン、4−N,N−ジエチルアミノアゾベンゼン、4−N,N−ジメチルアミノアゾベンゼン、4’−ニトロ−4−N,N−ジエチルアミノアゾベンゼン、4−(4’−メチル−2’−ニトロフェニルアゾ)−3−メチル−5−ピラザロン(pyrazalone)など)、アントラキノン染料(例えば、1−アミノアントラキノン、1−アミノ−4−ヒドロキシアントラキノン、1,4−ジメチルアミノアントラキノン、1−ヒドロキシ−3−フェノキシ−4−アミノアントラキノン、1,4−ジアミノアントラキノン2−カルボキシル酸のブチル又はプロピルエステルなど)、キノリン染料(例えば、ヒドロキシキノフタロン、2−(3−ヒドロキシ−2−キノリル)−1H−インデン−1,3(2H)−ジオン(CAS #7576−65−0))、米国特許第4,153,412号(Bailey)、同第5,698,364号(Janssens)及び同第5,910,812号(Yamamoto)に記載される染料のいずれか(それぞれが本明細書において参照として組み込まれる)並びにこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない昇華染料などの昇華着色剤が挙げられるがこれらに限定されない、様々な材料が、図形材料として利用され得る。
好適な昇華着色剤又は染料の例としては、様々な水ベース及び/又は油ベースの昇華インク(Hilord Chemical Corporation,Hauppauge,NYから入手可能)、静電気昇華染料、グラビア昇華染料(例えば、Transprint USA,Harrisonburg,VAから入手可能であり、転写印刷紙に既に適用された状態で供給される、グラビア昇華染料(例えば、ポリエステルインク、低エネルギーインクなど))並びにこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。好適な昇華染料プリンターの例としては、Mimaki Engineering Company,Ltd.(Japan)、Mutoh(Japan)、Roland DG Corporation(Japan)、Canon(Japan)、Hewlett−Packard(Palo Alto,CA)及びOce N.V.(Netherlands)によって作製されるインクジェットプリンターが挙げられるがこれらに限定されない。
図3は、本開示の別の実施形態によるプリズム状再帰反射性物品200を例示し、同様の番号は同様の要素を表す。再帰反射性物品200は、図1〜2の例示される実施形態に関して上記されたのと同じ要素及び機構の多くを有する。したがって、図1〜2の図示された実施形態の要素及び機構に対応する要素及び機構は、200台において同様の参照番号が提供される。図3に例示される実施形態の機構及び要素(並びにこのような機構及び要素の代替)をより完全に説明するために、図1〜図2に伴う上記の説明を参照する。
図3に図示されるように、再帰反射性物品200はオーバーレイ202、本体204及び光学層206を含む。再帰反射性物品200は、前部201及び後部203を有し、各層は、それぞれ前面及び後面を有するプリズム状再帰反射性物品200を構成している。例えば、オーバーレイ202は前面210及び本体部分204の前面205に連結されるように構成された後面212を含む。本体部分204は後面207を更に含み、かつ光学層206は本体部分204の後面207に連結されるように構成された前面209及び後面211を有する。
光学層206は図形214が再帰反射性物品200の前部201に対して埋め込まれるようにして図形214を含む。特に、図形214は、光学層206の前面209、本体部分204の前面205及びオーバーレイ202の前面210に対して埋め込まれている。
使用する際、再帰反射性物品200は、その前部201が概ね、意図される観察者及び入射光源の予想位置の方を向いて配置される状態で、配置される。図3の矢印240によって示されるように、光が前部201を通じて再帰反射性物品200に入る。光はその後、オーバーレイ202、本体部分204及び図形214が連続的であるか画像付きであるかによって、任意により図形214の少なくとも一部を通過する。光はその後キューブコーナー光学素子226の小平面228に接触し、光が来た方向とほぼ平行な方向で(すなわち、これに向かって)反射し、結果キューブコーナー光学素子226は内部反射する。
図3は、光学層206の後面211に(及び特にキューブコーナー光学素子226の後面211付近に)均一に注入される図形214を図示する。しかしながら、図3は単なる略図であり、例示することのみを意図され、限定するものではないことが理解されるべきである。使用される図形材料の種類(例えば、昇華染料)、光学層206の材料構成及び図形214が光学層206に適用される条件により、様々な結果が可能であり得ることが更に理解されるべきである。例えば、図形材料は後面211に隣接する薄層を形成してもよく又は図形材料はより勾配を伴って存在してもよく、図形材料の濃度が光学層206の後面211に向かって最も高く、光学層206の前面209に向かって最も低いか又は図形材料の少なくともいくらかが例えば、本体部分204又はオーバーレイ202内に更に深く入り込んでもよい。
図1及び図2に図示される再帰反射性物品100などのいくつかの実施形態はいずれのオーバーレイも含まないが、図3に図示されるようないくつかの実施形態では、耐汚染性、低い摩擦係数、耐化学性、耐候性、強度及び磨耗耐性の1つ以上を再帰反射性物品200に提供するためにオーバーレイ202が利用され得る。いくつかの実施形態において、オーバーレイ202は単一層を含む場合があり、いくつかの実施形態においてオーバーレイ202は2つ以上の層を含む場合がある。例えば、図3に図示されるように、オーバーレイ202は結合層234及びバリア層236を含む。いくつかの実施形態において、オーバーレイ202は結合層234のみ又はバリア層236のみを含み得る。
図3に例示される実施形態では、バリア層236は前面210(オーバーレイ202の前面210に対応する)及び後面233を含む。結合層234はバリア層236の後面233に連結される前面235及び結合材料から少なくとも部分的に形成される後面212(これはオーバーレイ202の後面212に対応する)を含む。結合層234の後面212はまた、基材(例えば、図3に図示される再帰反射性物品200の本体部分204の前面205又は本体部分204を利用しない実施形態における光学層206の前面209)に連結されるように構成される。
バリア層236は、可撓性で印刷可能であり耐汚染性の層をオーバーレイ202に、かつ最終的には再帰反射性物品200の下部層に提供するために、オーバーレイ202及び再帰反射性物品200において利用され得る。利用される場合バリア層236は、再帰反射性物品200の使用中における要求を満たすか又は上回るために剛性又は可撓性であり得る、様々な熱硬化性又は耐熱性材料から形成され得る。バリア層236のための好適な材料の例としては、架橋ポリウレタン化学(例えば、ポリウレタン及びポリウレタンアクリレート)、ポリアクリレート又はこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。特に、バリア層236は、硬成分、軟成分及び架橋剤の反応生成物を含み得る。いくつかの実施形態において、生じる硬化バリア層236は、少なくとも約150%の%伸長及びいくつかの実施形態においては少なくとも約200%の%伸長を有する。
バリア層236の硬成分及び/又は軟成分は、官能性末端基又は官能性側鎖を含む場合があり、それによって成分が反応して架橋ネットワークを形成する。いくつかの実施形態において、硬成分は、少なくとも1つのヒドロキシ官能性熱可塑性ポリウレタン、アクリルポリマー、ポリマー性ポリオール又はこれらの混合物を含む場合があり、最大約150%の%伸長を有し得る。いくつかの実施形態において軟成分は、少なくとも1つのヒドロキシ官能性熱可塑性ポリウレタン、非反応性ポリウレタン、ポリマー性ポリオール又はこれらの混合物を含む場合があり、少なくとも約200%及び特に約200%〜800%の範囲の%伸長を架橋後に含み得る。いくつかの実施形態において、架橋剤はジイソシアネート又はポリイソシアネートである。
結合層234は、利用される際、これがバリア層236の可撓性、印刷可能性及び耐汚染性を低減させず、再帰反射性物品200のバリア層236と本体部分204又は光学層206との間の接着を改善するように選択される。接着層234は、熱的に活性化される結合材料(例えば、熱可塑性ポリウレタン)及び/又は感圧性接着剤材料が挙げられるがこれに限定されない様々な結合材料から形成され得る。好適な結合材料の例としては、アクリル、ポリエステル、ゴム(例えば、透明ゴム)、可塑性ポリ塩化ビニル、ウレタン熱活性化材料又はこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。様々な軟化点のためにブレンドされ得る好適なウレタンの例としては、Stahl,Peabody,MAから入手可能なPERMUTHANE SU−26−248ウレタン及びBayer,Leverkusen,Germanyから入手可能なDESMOLAC 4340ウレタンが挙げられるがこれらに限定されない。結合材料は、結合材料が接着特性又は粘着性を呈する結合温度を含み得る。いくつかの実施形態において、取り扱い及び制御を容易にするために、結合温度が室温よりも高い。
いくつかの実施形態において、結合材料はまた、硬化又は架橋され得る(例えば、オーバーレイ202が再帰反射性物品200の下部層の1つ以上と連結された後)。いくつかの実施形態において、結合材料は、結合温度よりも高い活性化温度で熱硬化又は架橋される場合があり、結合材料が第1結合温度まで加熱されてオーバーレイ202を本体部分204又は光学層206に連結し、その後より高い温度まで加熱されて(例えば、活性化温度)結合層234を硬化することを可能にする。
いくつかの実施形態において、バリア層236及び/又は結合層234は、1つ以上の添加物を含み、コーティング均一性、顕著性、審美性、剥離特性、屋外耐候性又はこれらの組み合わせなどの特性を付与し得る。好適な添加物の例としては、界面活性剤、流れ制御剤、湿潤剤、着色剤(例えば、顔料及び/又は染料)、紫外線(UV)安定剤、ヒンダードアミン光安定剤(HALS)又はこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。
いくつかの実施形態において、バリア層236及び/又は結合層234は本体部分204上にコーティングされるか、転写積層されるか、共押出されるか又はこれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、取り扱いを改善し、後の保存及び本体部分204への積層を可能にするため、バリア層236及び結合層234は支持材料層又はライナー上へと共に予備コーティングされる。いくつかの実施形態において、オーバーレイ202(例えば、バリア層236及び任意の結合層234を含む)は透明である。
いくつかの実施形態において、結合層234は別個の層として提供されず、例えば、結合層成分又はその主要な成分をバリア層成分と混合することによってバリア層236に組み込まれ、その結果オーバーレイ202の少なくとも後部は結合材料を含む。
このようなバリア層(また場合によってその耐汚染特性のために「SR」層と称される)及び結合層の配合及び作製方法は、米国特許第6,660,390号、同第6,723,433号及び同第6,953,624号(これらの開示が本明細書において参照により組み込まれる)により詳細に記載される。
再帰反射性物品200の所望の用途により、バリア層236及び結合層234は様々な特性を有し得る。例えば、いくつかの実施形態において、バリア層236は、剛性、可撓性、光学的に透明又は少なくとも光透過性であり得、かつ結合層234よりも高い融点を有し得る。いくつかの実施形態において、結合層234は光学的に透明であり得、かつ最終的な再帰反射性物品200の意図される使用中の温度要件を超える溶融流動点を有し得る。
図4は、本開示の一実施形態による再帰反射性物品の作製方法を例示する。単に例として、図4は、図1及び図2に図示される再帰反射性物品100を作製する昇華方法を例示する。特に、図4は、光学層106が本体部分104に既に連結された後に、図形114を光学層106に適用するための方法を例示する。
一般的に、図形114(図1参照)を光学層106の下面/後面111に適用する昇華方法は、ドナー図形54を含む図形ドナーシート50の使用を含む。ドナー図形54は、色及び画像の少なくとも一方を含むことができ、図4では、ドナー図形54は所望の図形114の形状(すなわち、色付きの格子及び格子間の色無しの空白を有する格子パターン)の着色剤(例えば、昇華染料)を含む。いくつかの実施形態において、所望の図形114は配置が必要な特定の画像(例えば、文章)を有する。いくつかの実施形態において、ドナー図形54は、生じる画像114が必要な配置を有するように、所望の図形114の鏡像に形成される場合がある。図形ドナーシート50が形成されるとき、昇華方法ですぐに使用され得又はこれは後に使用するために保存され得る(例えば、無制限に)。
図形ドナーシート50(例えば、ドナー図形54を含む)は、印刷、コーティング、染色(例えば、原液染色)及びこれらの組み合わせを含む様々な方法で形成され得る。用語「印刷」は、グラビア、オフセット、フレキソ、リソグラフ、静電、静電記録、電子写真(レーザー印刷及び、ゼログラフィを含む)、イオンデポジション(電子ビーム画像化(EBI)とも称される)、磁気写真、インクジェット印刷、染料昇華型印刷、スクリーン印刷及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない様々な印刷方法を幅広く指すものとして使用される。用語「コーティング」は、蒸気コーティング、ノッチバーコーティング、ワイヤーバーコーティング、スプレーコーティング、はけ塗り、制御されたオリフィスダイコーティング及びこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない様々なコーティング方法を幅広く指すものとして使用される。
図形ドナーシートベース材料は、紙、フィルム(例えば、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルムなど及びこれらの組み合わせなどの高分子フィルム)、布地、不織布、コーティングされた紙、コーティングされたフィルム、コーティングされた布地、コーティングされた不織布並びにこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない様々な材料から形成され得る。コーティングされた紙、フィルム、布地及び/又は不織布の図形ドナーシートのコーティングとしては、剥離剤コーティング(例えば、シリコーン及び他の低エネルギー表面)、画像化コーティング(例えば、インクジェット印刷のためのコーティング、静電気印刷のための絶縁及び導電性コーティングなど)バリアコーティング、ノンスリップコーティング並びにこれらの組み合わせが挙げられる。好適な図形ドナーシートの例は、3M Company,St.Paul,MNから商標名「3M(商標)8616」で入手可能な画像形成紙である。好適な図形ドナー用紙の別の例は、Beaver Paper,Atlanta,GAから商品名「TEXPRINT XP PLUS」として入手可能な染料昇華紙である。
昇華方法は一般的に図形ドナーシート50を光学層106の後面111に連結し(一時的に)複合材料を形成することと、熱及び圧力の一方又は両方を複合材料に適用することとを含む。複合材料は少なくとも、図形ドナーシート50内に配置された着色剤の昇華温度の温度まで加熱され、着色剤を少なくとも部分的に図形ドナーシート50から受容体シート(すなわち、光学層106の後面111)へと昇華させ得る。例えば、いくつかの実施形態において、複合材料は約300°F(149℃)〜約350°F(177℃)の範囲の温度まで加熱され得る。
いくつかの実施形態において、同じ図形ドナーシート50が、図形ドナーシート50内の着色剤の量/密度が不適切な水準まで消耗するまで、二回以上使用され得る(例えば、いくつかの異なる光学層106又は同じ光学層106の異なる部分)。
図4に例示される方法は、単に例として図示されるが、図形114(図1参照)は、再帰反射性物品100を形成するプロセスの任意の点で形成され得ることが理解されるべきである。いくつかの実施形態において図形114は、完成した再帰反射性物品の後面(例えば、図4に図示される再帰反射性物品100の光学層106の後面111)に適用される。いくつかの実施形態において図形114は光学層の後面(例えば、光学層106の後面111)に適用され、これは追加的な層(例えば、本体部分104並びに/又は図3に図示されるバリア層236及び/若しくは結合層234などの追加的な層)に連結されていてもいなくてもよいが、これはその後、このような追加的な層に連結されてもよい。結果として図4に例示される昇華プロセスは、再帰反射性物品100の形成における任意の工程で行うことができ、本体部分104及び光学層106が完全に形成された後に行う必要はない。
いくつかの実施形態において、図形114、214を形成するために使用される図形製造プロセスは多数の製造工程を含み得る。例えば、図形114、214を製造するために使用されるプロセスは、所望の図形114、214を得るために、多数の昇華工程を含み得る。
以下の実施例は、本発明の説明を目的としたものであって限定的なものではない。
試験方法
輝度測定
輝度は、ASTM E−810:02試験方法によって0.2°観察角及び−4.0°入射角で測定された、再帰反射係数(R)として記録された。
色測定
色は、Hunter Associate Laboratory Inc.,Reston,VAから商品名「Hunterlab ColorFlex」として市販される比色計を使用して得られたCIE Color Coordinatesとして記録された。「Hunterlab ColorFlex」の動作条件は、D65照射及び2°の観察角を含み、CIE Y、x及びy(CIE=Commission Internationale d’Eclairage,the International Commission on Illumination)の座標を記録する。CIE 1931 Chromaticity Diagramは、色空間中の色を定義するためにデカルト座標を使用する。CIE 1931 Chromaticity Diagramにより、Y、x及びy座標は、輝度、彩度及び色相をそれぞれプロットする。
洗浄耐久性
洗浄耐久性試験は、試験方法ISO 6330−2A(2000)に従って行われた。洗浄サイクルは12分であり、60℃で(ISO 6330−2Aに指定される濯ぎ及びスピンサイクル)、WASCATOR(登録商標)洗濯機(Model FOM71MP,Electrolux Laundry Systems Corporation,Copenhagen,Denmark)を使用した。乾燥サイクルは、45分にわたって5分毎の洗浄サイクルで、50℃において、UniDryer乾燥器(Model UDS−50,UniMac/Alliance Laundry Systems,Ripon,WI)を使用して行われた。上記の輝度測定方法に従って測定した際、0°〜90°の位置角度、0.2°の観察角及び−4.0°の入射角における最小ANSI/ISEA 107−2004及びEN 471規格は、330cd/lux/mである。
実施例1〜4:図形を有する光学層を含む再帰反射性物品
各実施例1〜4において、図形は、3M(商標)SCOTCHLITE(商標)Retroreflective Series 6260再帰反射性物品(3M Company,St.Paul,MNから入手可能)の光学層の後面に適用された連続的な色であった。3M(商標)SCOTCHLITE(商標)Retroreflective Series 6260再帰反射性物品において、本体部分はポリ塩化ビニルから形成され、光学層はUV反応性ビスフェノールAエポキシジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート及び1,6−ヘキサンジオールジアクリレートから形成される。
実施例1〜4において、再帰反射性物品の光学層の下面/後面上の図形を得るために、以下の昇華プロセスが使用された。
1.各実施例1〜4において、所望の図形(すなわち、連続的な色)が、3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)2000静電気プリンター(以前に3M Companyから入手可能)及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8760/8860又は8770/8870透明染料昇華トナー(すなわち、以前に3M Companyから入手可能であり、3MのSCOTCHPRINT(商標)2000プリンターのためのHilord SP−2000 Dye Sublimation Electrostatic Digital Inksを含む、3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)プリンターで使用するために指定された他の昇華染料が現在Hilord Chemical Corporation,Hauppauge,NYから入手可能である)を使用して画像化紙(3M Company,St.Paul,MNから商標「3M(商標)8616」で入手可能である)上に印刷され、図形ドナーシートを形成した。
プリンターの電圧の設定は、色反射濃度計(X−rite,Inc.,Grand Rapids,MIから商標名「X−RITE 404」で入手可能)で測定した際に、およそ以下の密度:黒1.35、黄色0.67、シアン1.35、マゼンタ1.35で画像形成紙に図形を提供するように調節された。実施例1において、3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8772/8872透明マゼンタ染料昇華トナーが「ピンク」色を得るために使用され、実施例2において、3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8763/8863が透明シアン染料昇華トナー及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8772/8872透明マゼンタ染料昇華トナーが「青」色を得るために使用され、実施例3において、3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8763/8863透明シアン染料昇華トナー及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8761/8861透明黄色染料昇華トナーが「緑」色を得るために使用され、実施例4において3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8772/8872透明マゼンタ染料昇華トナー及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8761/8861透明黄色染料昇華トナーが「オレンジ」色を得るために使用された。
2.熱プレス(Hix Corporation,Pittsburgh,KSから商標名「HIX PRESS N−800」で入手可能)が350°F(177℃)まで予備加熱され、気圧が20psi(1.4×10Pa)に設定され、タイマーが30秒に設定された。
3.再帰反射性物品がシリコーン紙剥離ライナー(Mondi Packaging Akrosil LLC,Menasha,WIから入手可能)と図形ドナーシートとの間に狭持されて複合材料を形成し、ここで図形ドナーシートの昇華染料の側面は、光学層の下面/後面と接触した。
4.工程3の複合材料がその後、工程2に記載された熱プレスで350°F(177℃)、20psi(1.4×10Pa)で30秒間にわたりプレスされた。プレスがその後開かれ、プレスされた複合材料が熱プレスから取り出された。
5.複合材料は2分間放冷された。その後昇華染料を有する図形ドナーシートが再帰反射性物品から取り除かれて、注入された図形を有する光学層を有する再帰反射性物品を形成した。
各実施例1〜4の、輝度(再帰反射係数(R;cd/lux/m)として記録される)及び色(CIE Color Coordinatesとして記録される)が上記の方法に従って得られ、これらの結果が表1及び表2にそれぞれ掲載される。実施例1〜4はそれぞれ輝度を繰り返し試験され、各実施例の平均が計算された。加えて、実施例1〜4がそれぞれ色を繰り返し試験され(「サンプル1」及び「サンプル2」)、各CIE色座標に関する各実施例の平均が得られた。
実施例5〜7:図形を有する金属化光学層を含む再帰反射性物品
各実施例5〜7において、図形は、再帰反射性物品の光学層の後面に適用された連続的な色であった。実施例5〜7で使用される再帰反射性物品及び対照は3M(商標)SCOTCHLITE(商標)Retroreflective Series 6260再帰反射性物品(3M Company,St.Paul,MNから入手可能)。3M(商標)SCOTCHLITE(商標)Retroreflective Series 6260再帰反射性物品において、本体部分はポリ塩化ビニルから形成され、光学層はUV反応性ビスフェノールAエポキシジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート及び1,6−ヘキサンジオールジアクリレートから形成される。光学層3M(商標)SCOTCHLITE(商標)Retroreflective Series 6260再帰反射性物品の後面はアルミニウムで蒸気コーティングされ(図形を適用する前に)、光学層の後部構造化表面上に鏡面反射性層(すなわち、金属化層)を形成した。
各実施例5〜7において、図形を得るために実施例1〜4に関して上記された昇華プロセスが使用された。実施例5において、3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8763/8863透明シアン染料昇華トナー及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8772/8872透明マゼンタ染料昇華トナーが、「青」色を得るために使用された。実施例6において、3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8763/8863透明シアン染料昇華トナー及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8761/8861透明黄色染料昇華トナーが、「緑」色を得るために使用された。実施例7において、3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8772/8872透明マゼンタ染料昇華トナー及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8761/8861透明黄色染料昇華トナーが、「オレンジ」色を得るために使用された。
昇華プロセス中、エンボス加工層(すなわち、3M Company,St.Paul,MNから製品番号3461として入手可能な80粒度の酸化アルミニウム研磨紙)が図形ドナーシートに(すなわち、昇華染料を有さない表面に)連結されて、生じた再帰反射性物品内に光輝又は光沢効果を付与し、それによって生じた再帰反射性物品が光輝(すなわち光沢)効果を有した。したがって、各実施例5〜7において、生じる再帰反射性物品が金属化され、光輝効果を有し、かつ図形を有した。
対照及び各実施例5〜7の、輝度(再帰反射係数(R;cd/lux/m)として記録される)及び色(CIE Color Coordinatesとして記録される)が上記の方法に従って得られ、これらの結果が表3及び表4にそれぞれ掲載される。実施例5〜7はそれぞれ、2つの異なる位置(「P1」及び「P2」)で輝度を試験され、各実施例の平均が計算された。加えて、各実施例5〜7が2つの異なる位置(「P1」及び「P2」)で試験され、各CIE色座標に関して各実施例の平均が得られた。
実施例8〜13:1回通過昇華プロセス又は5回通過昇華プロセスにより形成される図形を有する光学層を含む再帰反射性物品
各実施例8〜13において、図形は縞模様であり、各縞は27mmの幅及び230mmの長さを有し、各縞は異なる色であり、以下、黒色、黄色、青色、ピンク色、オレンジ色、緑色、紫色の順である。図形は、3M(商標)SCOTCHLITE(商標)Retroreflective Series 6260再帰反射性物品(実施例1〜4に関して上記され、3M Companyから入手可能)の光学層の後面に適用された。
実施例8において、1回通過昇華プロセスで図形を得るために、実施例1〜4に関して上記された昇華プロセスが使用された。図形ドナーシートを形成するために画像化紙上に印刷された図形は、所望の図形の鏡像であった(すなわち、所望の縞模様の鏡像)。「黒色」の縞が3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8764/8864透明黒色染料昇華トナーから形成され、「黄色」の縞が3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8761/8861透明黄色染料昇華トナーから形成され、「青色」の縞は3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8763/8863透明シアン染料昇華トナー及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8772/8872透明マゼンタ染料昇華トナーから形成され、「ピンク色」の縞が3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8772/8872透明マゼンタ染料昇華トナーから形成され、「オレンジ色」の縞が3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8772/8872透明マゼンタ染料昇華トナー及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8761/8861透明黄色染料昇華トナーから形成され、「緑色」の縞が3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8763/886透明シアン染料昇華トナー及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8761/8861透明黄色染料昇華トナーから形成され、並びに「紫色」の縞が3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8763/8863透明シアン染料昇華トナー及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8772/8872透明マゼンタ染料昇華トナーから形成された。
実施例9〜13において、再帰反射性物品の光学層の下面/後面上の図形を得るために、以下の5回通過昇華プロセスが使用された。
1.実施例9〜13において、所望の図形(すなわち、縞模様)の鏡像が、3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)2000静電気プリンター(以前に3M Companyから入手可能)及び3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8760/8860透明染料昇華トナー(以前に3M Companyから入手可能であり、3MのSCOTCHPRINT(商標)2000プリンターのためのHilord SP−2000 Dye Sublimation Electrostatic Digital Inksを含む、3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)プリンターで使用するために指定された他の昇華染料が現在Hilord Chemical Corporation,Hauppauge,NYから入手可能である)を使用して1枚の画像化紙(3M Company,St.Paul,MNから商標「3M(商標)8616」で入手可能である)上に印刷され、図形ドナーシートを形成した。同じ図形ドナーシートが次に、実施例9、10、11、12及び13をそれぞれ形成するために5回使用された。使用される印刷電圧設定及び昇華染料は、実施例8に関して上記されたものと同じであった。
2.熱プレス(Hix Corporation,Pittsburgh,KSから商標名「HIX PRESS N−800」で入手可能)が300°F(149℃)まで予備加熱され、気圧が20psi(1.4×10Pa)に設定され、タイマーが50秒に設定された。
3.再帰反射性物品がシリコーン紙剥離ライナー(Mondi Packaging Akrosil LLC,Menasha,WIから入手可能)と図形の鏡像を有する図形ドナーシートとの間に狭持されて複合材料を形成し、ここで図形ドナーシートの昇華染料の側面は、光学層の下面/後面と接触した。
4.工程3の複合材料がその後、工程2に記載された熱プレスで300°F(149℃)、20psi(1.4×10Pa)で50秒間にわたりプレスされた。プレスがその後開かれ、プレスされた複合材料が熱プレスから取り出された。
5.複合材料は2分間放冷された。その後昇華染料を有する図形ドナーシートが再帰反射性物品から取り除かれて、実施例9、注入された縞模様を有する光学層を有する再帰反射性物品を形成した。
6.また同じ図形ドナーシートが上記の工程3に従って第2再帰反射性物品で狭持されて、工程4及び工程5が第2再帰反射性物品で繰り返されて実施例10、注入された縞模様を有する光学層を有する再帰反射性物品を形成した。
7.工程6に続いて、次に実施例11、12及び13がその後それぞれ、同じ図形ドナーシートを使用して形成され、各再帰反射性物品の光学層中に注入された縞模様を得た。
実施例8〜13の図形の各縞の輝度(再帰反射係数(R;cd/lux/m)として記録される)が、上記の方法に従って得られ、これらの結果が表5に掲載される。実施例8〜13はそれぞれ、2つの異なる位置(「P1」及び「P2」)で輝度を試験され、各実施例の平均が計算された。表5はまた、1回通過昇華プロセスによって形成される実施例8の最初の再帰反射性物品と比較して、各実施例9〜13の%輝度維持(「%維持」として記録される)を記録する。
加えて、各実施例8〜13が上記の方法に従って2つの異なる位置(「P1」及び「P2」)における色(CIE Color Coordinatesとして記録される)を試験され、これらの結果が表6に掲載される。表6はまた、各実施例8〜13の各CIE色座標の平均を報告する。実施例8と比較して、各実施例9〜13に関してx、y色シフト(x,y shift=SQRT((Color,Avgx,n−pass−Color,Avgx,1−pass+(Color,Avgy,n−pass−Color,Avgy,1−pass))及びY,x,y color shift(Y,x,y shift=SQRT((Color,Avgx,n−pass−Color,Avgx,1−pass+(Color,Avgy,n−pass−Color,Avgy,1−pass+(Color,AvgY,n−pass−Color,AvgY,1−pass))が計算され、表6に報告される。
各実施例8〜13は、異なる再帰反射性物品のサンプルから形成されたため、実施例間で、再帰反射性におけるいくらかの変動が存在した。また、輝度及び/又は色のいくらかの変動は、実施例間のホットプレス工程における何らかの変動による場合がある。
実施例11:図形を有する光学層を含む再帰反射性物品の耐洗濯性試験
実施例11において、図形は交互のシアン格子からなる格子パターンであった。すなわち、シアンの格子が図形の画像付き部分を形成し、シアンの格子の間の空白が図形の画像無し部分を形成した。具体的に、実施例11で使用された図形は図1及び図4と同様であり、色無しの正方形が図形が適用される層の色を維持するようにして、交互の色付き(すなわち、シアン)及び色無しの正方形を有する格子パターンの0.75”(1.9cm)×0.75”(1.9cm)の正方形を含んだ。色付きの正方形の間の隣り合う中心同士の距離(すなわち、交互の色付きの正方形の間の中心同心の距離)は2”(5cm)であった。各サンプルは、図形を3M(商標)SCOTCHLITE(商標)Retroreflective Series 6260再帰反射性物品(実施例1〜4に関して上記され、3M Companyから入手可能)の光学層の下面/後面に適用し、格子パターンを2インチ(5cm)ストリップの中心に合わせて2”(5cm)×8”(20cm)の寸法を有する生じる再帰反射性物品のストリップを切断することによって形成された。
実施例1〜4に関して上記された昇華プロセスが、3M(商標)SCOTCHPRINT(商標)Dye Sublimation Series 8763/8863シアン染料昇華トナーを使用して、図形を実施例11の光学層に適用するために使用された。
50洗浄サイクルの前後に(すなわち、上記の洗浄耐久性試験方法に従い、5:1洗浄:乾燥の50洗浄サイクルの後)、実施例11が輝度を試験されその結果が図7に図示され、再帰反射係数(R;cd/lux/m)、及び%輝度維持(「%維持」)として記録された。実施例11はストリップの2つの異なる位置(すなわち、「P1」及び「P2」で試験され、平均が計算された。
加えて、実施例11は50洗浄サイクルの前後に色を試験され、これらの結果が表8に示され、CIE Color Coordinates及びColor Shiftsとして記録された。実施例11は、2つの異なる位置(「P1」及び「P2」)で色を試験された。各CIE色座標(すなわち、x、y及びY)に関し、平均が得られ、x、y色シフト(x,y shift=SQRT((Cyan,Avgx,After−Cyan,Avgx,Before+(Cyan,Avgy,After−Cyan,Avgy,Before))及びY,x,y color shift(Y,x,y shift=SQRT((Cyan,Avgx,After−Cyan,Avgx,Before+(Cyan,Avgy,After−Cyan,Avgy,Before+(Cyan,AvgY,After−Cyan,AvgY,Before))が算出された。
実施例11はまた、15洗浄サイクル(すなわち、15洗浄サイクル及び3乾燥サイクル)の後及び50洗浄サイクルの後に、全体的な外観を目視観察され、その結果が表9に示される。
上記され、図面に示した実施形態はあくまで一例として示したものであり、本開示の概念及び原理に対する限定を意図したものではない。したがって、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく各要素並びにその構成及び配置における様々な変更が可能である点は認識されるであろう。本開示の様々な特徴及び態様が以下の「特許請求の範囲」において記載される。

Claims (22)

  1. 図形を有するプリズム状再帰反射性物品であって、
    内部反射キューブコーナー光学素子を有する光学層を含み、前記光学層は前面及び前記前面と反対側の後部構造化表面を有し、前記後部構造化表面は前記キューブコーナー光学素子によって少なくとも部分的に画定され、
    前記後部構造化表面は前記光学層の前記前面から観察した際に、前記プリズム状再帰反射性物品が図形を再帰反射するように前記図形を注入される、プリズム状再帰反射性物品。
  2. 前面を有する透明な高分子本体部分及び前記前面と反対側の後面を更に含み、前記後面が前記光学層の前記前面に連結されている、請求項1に記載のプリズム状再帰反射性物品。
  3. 前記注入された図形が昇華染料を含む、請求項1又は請求項2に記載のプリズム状再帰反射性物品。
  4. 前記昇華染料がアゾ染料、アントラキノン染料、キノリン染料及びこれらの組み合わせの少なくとも1つを含む、請求項3に記載のプリズム状再帰反射性物品。
  5. 前記後部構造化表面が鏡面反射性材料を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプリズム状再帰反射性物品。
  6. 前記注入された図形の少なくとも一部が、前記鏡面反射性材料の前に位置付けられる、請求項5に記載のプリズム状再帰反射性物品。
  7. 前記本体部分の前記前面に連結されたオーバーレイを更に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプリズム状再帰反射性物品。
  8. 前記オーバーレイの結合層が、前記光学層の前記前面に連結されるように、前記オーバーレイがバリア層及び前記結合層を含む、請求項6に記載のプリズム状再帰反射性物品。
  9. 前記キューブコーナー光学素子が、前記再帰反射性物品に光沢効果を提供するために少なくとも部分的に歪められている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のプリズム状再帰反射性物品。
  10. 図形を有するプリズム状再帰反射性物品を作製する方法であって、前記方法は、
    昇華着色剤を含む第1表面を含む図形ドナーシートを提供する工程と、
    内部反射キューブコーナー光学素子によって少なくとも部分的に画定される後部構造化表面を含む光学層を含む、プリズム状再帰反射性物品を提供する工程と、
    前記図形ドナーシートの前記第1表面が前記光学層の前記後部構造化表面に連結されるように、前記図形ドナーシートを前記プリズム状再帰反射性物品に連結して複合材料を形成する工程と、
    前記光学層に図形が注入されるように、熱及び圧力を前記複合材料に適用して前記昇華着色剤の少なくとも一部を前記図形ドナーシートから前記光学層の前記後部構造化表面に移送する工程と、を含む、方法。
  11. 前記図形ドナーシートを前記プリズム状再帰反射性物品から取り除く工程を更に含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記図形が前記プリズム状再帰反射性物品の前面に対して埋め込まれている、請求項10又は請求項11に記載の方法。
  13. 前記昇華着色剤を含む前記図形ドナーシートが、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、リソグラフ印刷、静電気印刷、静電印刷、静電記録印刷、電子写真印刷、イオンデポジション印刷、磁気写真印刷、インクジェット印刷、染料昇華印刷、スクリーン印刷、コーティング、原液染色及びこれらの組み合わせの少なくとも1つによって形成される、請求項10〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記図形ドナーシートの前記昇華着色剤が、前記図形ドナーシート上の画像の形状であり、前記画像は前記図形の鏡像である、請求項10〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記昇華着色剤が、アゾ染料、アントラキノン染料、キノリン染料及びこれらの組み合わせの少なくとも1つを含む、昇華染料を含む、請求項10〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記プリズム状再帰反射性物品が第1プリズム状再帰反射性物品であり、
    内部反射キューブコーナー光学素子によって少なくとも部分的に画定される後部構造化表面を含む光学層を含む、第2プリズム状再帰反射性物品を提供する工程と、
    前記図形ドナーシートの前記第1表面が前記光学層の前記後部構造化表面に連結されるように、前記図形ドナーシートを前記第2プリズム状再帰反射性物品に連結して第2複合材料を形成する工程と、
    前記光学層に図形が注入されるように、熱及び圧力を前記第2複合材料に適用して前記昇華着色剤の少なくとも一部を前記図形ドナーシートから前記光学層の前記後部構造化表面に移送する工程と、を更に含む、請求項10〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記図形ドナーシートを前記第2プリズム状再帰反射性物品から取り除く工程を更に含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記プリズム状再帰反射性物品を提供する工程が、鏡面反射性材料を含む後部構造化表面を含む光学層を含むプリズム状再帰反射性物品を提供する工程を含み、
    前記図形ドナーシートを前記プリズム状再帰反射性物品に連結する工程が、前記図形ドナーシートの第1表面が、鏡面反射性材料を含む前記後部構造化表面に連結されるように、前記図形ドナーシートを前記プリズム状再帰反射性物品に連結して複合材料を形成する工程を含む、請求項10〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記注入された図形の少なくとも一部が、前記鏡面反射性材料の前に位置付けられる、請求項18に記載の方法。
  20. 鏡面反射性層を前記プリズム状再帰反射性物品の前記光学層の前記後部構造化表面に適用する工程を更に含む、請求項10〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記鏡面反射性層を前記光学層の前記後部構造化表面に適用する工程が、熱及び圧力を前記複合材料に適用する後に前記鏡面反射性層を前記光学層の前記後部構造化表面に適用することを含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記図形が画像を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプリズム状再帰反射性物品又は請求項10〜21のいずれか一項に記載の方法。
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