JP3224040B2 - 視認性のよい再帰反射シート - Google Patents

視認性のよい再帰反射シート

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JP3224040B2
JP3224040B2 JP21739692A JP21739692A JP3224040B2 JP 3224040 B2 JP3224040 B2 JP 3224040B2 JP 21739692 A JP21739692 A JP 21739692A JP 21739692 A JP21739692 A JP 21739692A JP 3224040 B2 JP3224040 B2 JP 3224040B2
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孝一 伊地知
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路標識、自動車及び
オートバイ等のナンバープレート、あるいは自動車及び
衣服等の安全資材等として好適に用いられる視認性のよ
い再帰反射シートに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の再帰反射シートは、再帰反射性
要素と着色層とを組み合わせることにより、昼夜の区別
なく視認性を発揮するシートとして従来から良く知られ
ている。上記再帰反射性要素は、通常、球状レンズと光
反射膜とを組み合わせるなどして構成され、再帰反射シ
ートに入射した光を再帰反射してそれを視認できるよう
にしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
再帰反射シートは夜間には十分な視認性を得ることがで
きるが、昼間の視認性が十分でなく、特に、最近のよう
に、広告、宣伝用のサイン類が道路等で多種類且つ大量
に設置されて混在していると、再帰反射シートで作られ
た識別標識が、これらのサイン類の中に埋没し、昼間で
の視認性を益々困難にするという課題があった。
【0004】従って、本発明の目的は、昼間でも十分に
視認することができ、且つ、併せて高い再帰反射性能を
有し、夜間でも十分に視認することのできる再帰反射シ
ートを提供することにある。
【0005】本発明は、球状レンズとアルミニウムから
なる光反射膜を組み合わせて構成された再帰反射性要素
を有する再帰反射シートにおいて、再帰反射性要素の少
なくとも一方の表面上に透明着色層を介して透明蛍光着
色層を有し、彩度50以上である再帰反射シートを提供
することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】以下、本発明について説明する。本発明の
再帰反射シートは、再帰反射性要素を有している。この
再帰反射性要素は、特に制限されるものではないが、生
産性、コスト等を考慮すれば、球状ガラス、つまりガラ
スビーズと蒸着等によって形成されたアルミニウム等の
光反射性材料からなる光反射膜とを有しているものが好
ましい。そして、このような再帰反射性要素としては従
来から公知のものを用いることができる。
【0007】また、上記再帰反射性要素の少なくとも一
方の表面上の透明蛍光着色層は、蛍光着色剤を含有する
透明樹脂によって形成されている。従って、この透明蛍
光着色層は、上記再帰反射性要素の両面に形成されてい
てもよい。
【0008】そして、この透明蛍光着色層は、入射光を
透過し且つ上記再帰反射性要素での反射光を透過して出
射するに十分な全光線透過率を有しておればよく、この
全光線透過率は、蛍光着色剤の色によっても異なるが、
通常、50〜90%が好ましく、60〜85%がより好
ましく、65〜80%が更に好ましい。全光線透過率が
50%未満では光の透過率が低すぎて再帰反射性要素か
らの反射光が殆どなくなり、また、逆に全光線透過率が
90%を超えると透明蛍光着色層としての着色性が十分
でなく、色鮮やかな視認性のある反射光を得ることがで
きない。また、この透明蛍光着色層の厚さは、特に制限
されるものではないが、生産性、コスト等を考慮すれ
ば、通常、15〜35μmが好ましく、18〜28μm
がより好ましい。また、上記蛍光着色剤としては、特に
制限されるものではないが、ペリレン系蛍光着色剤、ナ
フトールイミド系蛍光着色剤、シアミノスチルベン系蛍
光着色剤、フルオレン系蛍光着色剤、チオフラビン系蛍
光着色剤、エオシン系蛍光着色剤、ローダミン系蛍光着
色剤等を使用すれば良いが、耐候性に優れるペリレン系
蛍光着色剤、ナフトールイミド系蛍光着色剤が好まし
く、中でもペリレン系蛍光着色剤を用いるのが最も好ま
しい。そして、この蛍光着色剤の含有量は、0.1〜5
%が好ましく、0.1〜2%がより好ましく、0.2〜
1.5%が更に好ましい。また、上記透明蛍光着色層を
形成する樹脂は、特に制限されるものではないが、耐候
性、製膜性等を考慮すれば、例えば、アクリル系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニール系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、フッ素系樹脂等が好ましく、中でもアクリル
系樹脂がより好ましい。また、この透明蛍光着色層に
は、光安定剤、抗酸化剤等の通常の樹脂フィルムに含有
させる添加剤を適宜添加することができる。
【0009】また、本発明の再帰反射シートは、上記再
帰反射性要素の少なくとも一方の表面と上記透明蛍光着
色層の間に透明着色層が介在したものが好ましい。この
ように透明着色層を付加するのは、上述の透明蛍光着色
層単独の層では、蛍光着色剤の着色性能が弱く、十分な
着色性が得難いためである。確かに、透明蛍光着色層で
の蛍光着色剤の含有量を高めてこの層の着色を高めるこ
ともできるが、このようにすれば、コストアップにな
り、また、再帰反射シートの品質上好ましくない。加え
て、再帰反射性要素の少なくとも一方の表面と透明蛍光
着色層の間に、透明着色層を介在させることにより再帰
反射シートの耐候性を向上させることもできる。即ち、
透明蛍光着色層と透明着色層を同系色としておけば、例
えば、一般に、通常の着色剤に比べて耐候性が弱いと言
われる蛍光着色剤を用いた透明蛍光着色層が、長期に亘
る屋外使用で退色したとしても透明着色層の色相によ
り、視感的にはあまり色が変化しなかった様に見せるこ
とができるのである。而して、この透明着色層は、上記
透明蛍光着色層と同様に、入射光を透過し且つ再帰反射
性要素での再帰反射光を透過するに十分な全光線透過率
を有しておればよく、この全光線透過率は、上記透明蛍
光着色層と同様の理由から、通常、30〜85%が好ま
しく、40〜80%がより好ましく、50〜70%が更
に好ましい。また、この透明着色層の厚さは、特に制限
されるものではないが、生産性、コスト等を考慮すれ
ば、通常、15〜30μmが好ましく、20〜25μm
がより好ましい。また、上記着色剤としては、特に制限
されるものではないが、耐候性及び透明性を考慮すれ
ば、例えば、キナクリドン系、ペリレン系、フラバンス
ロン系、イソインドリノン系、縮合アゾ系、シアニン
系、DPP系等が好ましく、中でもキナクリドン系、イ
ソインドソリン系、シアニン系、DPP系、フラバンス
ロン系が好ましい。そして、この着色剤の含有量は、
0.1〜5%が好ましく、0.15〜2%がより好まし
く、0.2〜1.5%が更に好ましい。また、上記透明
着色層を形成する樹脂は、特に制限されるものではない
が、耐候性、製膜性等を考慮すれば、例えば、アクリル
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニール系樹
脂、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂等が好ましく、中で
もアクリル系樹脂がより好ましい。また、この透明着色
層には、光安定剤、抗酸化剤等の通常の樹脂フィルムに
含有させる添加剤を、更に場合によっては蛍光着色剤を
適宜添加することができる。尚、蛍光着色剤と着色剤と
を同一透明層に混合して含有させる方法もあるが、この
場合には、蛍光着色剤の鮮やかさを生かすことができに
くく、好ましくない。
【0010】上述のように透明蛍光着色層と透明着色層
とを組み合わせることによって、透明蛍光着色層では、
その蛍光着色剤により所定の波長光を反射させると共
に、下層に位置する透明着色層と協働して再帰反射性要
素を有する層からの反射光の波長を所定の波長の透過光
にコントロールし、これら両者の光が重なって非常に鮮
やかな光にコントロールすることができるようになる。
【0011】また、透明蛍光着色層、透明着色層、及び
再帰反射性要素との組み合わせによって、高い再帰反射
性能を保持したまま彩度を非常に高いものにできる。昼
間の優れた視認性を得る為には、彩度は50以上が好ま
しく、60以上がより好ましい。
【0012】また、本発明の再帰反射シートの製造方法
は、特に限定されるものではないが、各層の厚みの精度
やそれぞれの平滑性等の点でキャスティングによる積層
法が好ましい。
【0013】
【作用】本発明によれば、再帰反射シートに光が入射す
ると、透明蛍光着色層及び透明着色層での反射光と、透
明蛍光着色層、透明着色層を透過して再帰反射性要素に
達して反射され再度透明着色層、透明蛍光着色層を透過
した光が合わさって所望の色をていするとともに非常に
鮮やかな光を発する。
【0014】
【実施例】以下、図1を参照しながら本発明の各実施例
について説明する。尚、図1は本発明の再帰反射シート
の一実施例の断面を拡大して示す図である。
【0015】本実施例及び比較例について説明をする前
に、まず、これらに対して行なった、全光線透過率の測
定方法、各層の厚さの測定方法及び測色値の測定方法に
ついて説明する。
【0016】(イ)全光線透過率 透明蛍光着色層及び透明着色層を各々全光線透過率8
8.5%のポリエチレンテレフタレート(PET)の片
側に積層固定したものを用いて全光線透過率を測定し、
得られた値を0.885で除しそれぞれの層の透過率を
測定した。それぞれの測定はJIS Z 8722の物
体色測定方法に準拠して行った。尚、測定機器はスガ試
験器(株)製のSC−2−CHを用いた。 (ロ)厚さ 透明蛍光着色層の場合には、厚さが既知のPETの片側
で透明蛍光着色層を積層固定したものを用いて、20×
200mmの試料を作製した。そして、この試料の長さ
方向についてJIS B7509に規定されているダイ
ヤルゲージを用いて略均等の間隔で10点について厚さ
を測定し、PETの厚さを差し引いて透明蛍光着色層の
厚さを算出し、10点の測定値の平均値を透明蛍光着色
層の厚さとして採用した。透明着色層についても同様に
してその厚さを求めた。 (ハ)測色値 完成した再帰反射シートをJIS Z−9117に規定
される色の測定方法に準拠して測色した。ただし、光源
は標準の光Cを用い、表色系はハンター方式(L、a、
b)を用いた。 (ニ)彩度 (ハ)で測色した測色値に基づいて下記計算法によって
再帰反射シートの彩度を求めた。 彩度=√a2 +b2
【0017】而して、各実施例で得られた試料の視認性
試験は以下の様にして行った。即ち、各発明品から長さ
10cm、幅4.5cmの試料を作製し、長さ20c
m、幅25cmの白色及び黒色の反射シートのほぼ中央
部に各発明品と蛍光着色剤を含まない従来のオレンジの
反射シートを4.5cm間隔で固定する。この試料を固
定したシートを地上約150cmの高さに設置する。そ
して、視力が裸眼で0.3の人、裸眼で0.7の人、眼
鏡をかけて視力が1.5の人の3人によって地上約15
0cmの高さにある試料を50m離れた位置と100m
離れた位置で、昼光下、それぞれ視認してもらい、各試
料を視認できるか否かによって試料の良否を判断した。
そして、それぞれの視認結果を表1に示した。
【0018】実施例1.本実施例では、まず、下記A〜
Cの手順で図1に示す透明蛍光着色層12、透明着色層
13、再帰反射性要素14を有する積層シートを作製
し、次いで、下記Dの手順でこの積層シートを支持する
基材シート15を作製した後、この基材シート15に上
記積層シートを積層することによって再帰反射シート1
0を作製した。 A.透明蛍光着色塗料の調製及び透明蛍光着色層12の
形成 (1)アクリル系樹脂(特殊色料工業(株)製:商品名
ST−100)を200重量部、赤色のペリレン系蛍光
着色剤(BASF(株)製:商品名ルモゲンFレッド
300)を0.21重量部、MEK(メチルエチルケト
ン)5重量部、MIBK(メチルイソブチルケトン)5
重量部をホモミキサーを用いて回転数4000rpmで
20分間攪拌混合して蛍光レッドとして調製した。 (2)上記アクリル系樹脂100重量部、オレンジ色の
ペリレン系蛍光着色剤(BASF(株)製:商品名ルモ
ゲンFオレンジ 240)を0.5重量部をホモミキサ
ーを用いて回転数4000rpmで20分間攪拌混合し
て蛍光オレンジとして調製した。 (3)上記アクリル系樹脂を100重量部に、上記オレ
ンジ色の蛍光着色剤を0.21重量部、MEK(メチル
エチルケトン)5重量部、MIBK(メチルイソブチル
ケトン)5重量部をそれぞれ添加し、これをホモミキサ
ーを用いて回転数4000rpmで20分間攪拌混合し
て蛍光オレンジとして調製した。 (4)次いで、蛍光レッドを72.4重量部、蛍光オ
レンジを70重量部、メラミン系架橋剤(三和ケミカ
ル(株)製:商品名ニカラックMS−11)を27.1
重量部、触媒を7.1重量部、紫外線吸収剤(シプロ化
成(株)製:商品名 シーソープ103)を0.7重量
部、MIBKを33.4重量部を攪拌混合して透明蛍光
着色塗料として調製した。そして、この透明蛍光着色塗
料をPETフィルム11に塗布して25〜26μmの透
明蛍光着色層12として形成した。尚、上記触媒は、大
日本インキ化学工業(株)製の:ベッカミンP−198
(商品名)をベッカミンP−198:トルエン:IPA
=5:70:25の割合の溶液で希釈したもので、この
触媒をCT−5とする。
【0019】B.透明着色塗料の調製及び透明着色層1
3の形成 (1)アクリル系樹脂(特殊色料工業(株)製:商品名
ST−230)を100重量部、透明着色剤1(特殊色
料工業(株)製:商品名HFGベース)を3.9重量
部、透明着色剤2(特殊色料工業(株)製:商品名AR
−860 オレンジ)を7.1重量部、透明着色剤3
(特殊色料工業(株)製:商品名AR−N7200オレ
ンジ)を5.0重量部、透明着色剤4(特殊色料工業
(株)製:商品 名AR−N4200イエロー)を3.
1重量部、紫外線吸収剤シーソープ103を0.5重量
部、メラミン系架橋剤ニカラックMS−11を10.5
重量部、MIBKを8.6重量部を攪拌混合して透明着
色塗料として調製した。そして、この透明着色塗料を上
記透明蛍光着色層上に塗布して20〜21μmの透明着
色層13Aを形成した。 (2)アクリル系樹脂(特殊色料工業(株)製:商品名
ST−300)を100重量部、透明着色剤5(特殊色
料工業(株)製:商品名AR−7300 オレンジ)を
0.4重量部、MIBKを16.4重量部、SS150
0(三菱石油(株)製:商品名スーパーゾール150
0)を16重量部、イソシアネート系架橋剤(住友バイ
エルウレタン(株)製:商品名スミジュールN−75)
を12重量部よく攪拌混合して透明着色塗料として調製
した。そして、この透明着色塗料を上記透明着色層の上
に28.5〜29.5μmのビーズ付着層13Bとして
形成した。 C.再帰反射性要素14の形成 (1)上記ビーズ付着層13Bに平均粒径約73μmの
ビーズ(日本電気硝子(株)製:商品名SK−73)1
4Aを付着させた。
【0020】(2)アクリル系樹脂(特殊色料工業
(株)製:商品名ST−400)を100重量部、メラ
ミン系架橋剤ニカラックMS−11を5.5重量部、M
IBKを21.2重量部、トルエン31.8重量部添加
し、これをよく攪拌混合した後、ビーズ付着層に塗布し
て焦点層14Bとして形成した。 (3)次いで、アクリル系樹脂(特殊色料工業(株)
製:商品名ST−540)を100重量部、メラミン系
架橋剤MS−11を5.5重量部、MIBKを27.9
重量部、トルエン41.9重量部をよく攪拌混合した
後、焦点層14Bに塗布して焦点層14Cとして形成し
た。尚、焦点層14B及び焦点層14Cは反射シートと
しての輝度が最高になるような厚さでそれぞれを形成し
た。 (4)然る後、焦点層14Cの上にアルミニウムを蒸着
させて光反射膜14Dとして形成した。
【0021】D.基材シート15の調製 アクリル系接着剤(日本カーバイド工業(株)製:商品
名KP−1043)を100重量部、酢酸エチルを10
重量部、着色剤(特殊色料工業(株)製:商品名AR−
9127)を8重量部、架橋剤(日本ポリウレタン工業
(株)製の商品名コロネートLをトルエンで10%に希
釈したもの)6重量部をよく混合攪拌して剥離紙(リン
テック(株)製:商品名E2P−SH)に塗布して50
μmの白色粘着剤層を形成して基材シート15として調
製した。
【0022】E.再帰反射シートの作製 上記A〜Cの手順で作製した積層シートを手順Dで作製
した基材シートに貼り合わせて本発明品1を作製した。
【0023】上記A〜Eの手順で得られた本発明品1で
は、透明蛍光着色層の全光線透過率は69.5%であっ
た。また、透明着色層の全光線透過率は51.4%であ
った。また、再帰反射シートの輝度は、観測角0.2°
で入射角4°において40.5であり、その彩度は6
9.7で、視認性は表1に示す結果になった。下記表1
に示す結果によれば、白バック、黒バックのいずれに対
しても視認性に優れていることが判った。
【0024】実施例2.本実施例では、透明蛍光着色層
の厚さを23〜24μmにした以外は全て実施例1と同
様にして本発明品2を作製した。この本発明品2の全光
線透過率は70.6%であった。また、透明着色層の全
光線透過率は51.4%であった。また、再帰反射シー
ト の輝度は、観測角0.2°で入射角4°において4
7.7であり、その彩度は68.8で、視認性は表1に
示す結果になった。下記表1に示す結果によれば、白バ
ック、黒バックのいずれに対しても視認性に優れている
ことが判った。
【0025】実施例3.本実施例では、蛍光レッドを
56重量部、蛍光オレンジを70重量部、メラミン系
架橋剤MS−11を24.2重量部、CT−5を6.3
重量部、シーソープ103を0.6重量部、MIBKを
30.7重量部をよく攪拌混合して透明蛍光着色塗料を
調製し、この透明蛍光着色塗料をPETフィルムに塗布
して23〜24μmの透明蛍光着色層を形成した以外は
全て実施例1と同様にして本発明品3を作製した。この
本発明品3の輝度は、観測角0.2°で入射角4°にお
いて43.5であり、その彩度は66.3で、視認性は
表1に示す結果になった。下記表1に示す結果によれ
ば、白バック、黒バックのいずれに対しても視認性に優
れていることが判った。
【0026】実施例4.本実施例では、透明蛍光着色層
の厚さを20〜21μmにした以外は全て実施例3と同
様にして本発明品4を作製した。この本発明品4の輝度
は、観測角0.2°で入射角4°において52.7であ
り、その彩度は65.1で、視認性は表1に示す結果に
なった。下記表1に示す結果によれば、白バック、黒バ
ックのいずれに対しても従来よりは多少視認性に優れて
いることが判った。
【0027】実施例5.本実施例では、透明蛍光着色層
の厚さを18〜19μmにした以外は全て実施例3と同
様にして本発明品5を作製した。この本発明品5の輝度
は、観測角0.2°で入射角4°において37.4であ
り、その彩度は61.3で、視認性は表1に示す結果に
なった。下記表1に示す結果によれば、白バック、黒バ
ックのいずれに対しても従来よりはやや視認性に優れて
いることが判った。
【0028】実施例6.本実施例では、アクリル系樹脂
ST−100を100重量部、蛍光レッドを39.2
重量部、蛍光オレンジを153.2重量部、メラミン
系架橋剤MS−11を51.5重量部、CT−5を1
3.5重量部、シーソープ103を1.5重量部、MI
BKを53.8重量部をよく攪拌混合して透明蛍光着色
塗料を調製し、この透明蛍光着色塗料をPETフィルム
に塗布して25〜26μmの透明蛍光着色層を形成した
以外は全て実施例4と同様にして本発明品6を作製し
た。この本発明品6の輝度は、観測角0.2°で入射角
4°において50.4であり、その彩度は61.9で、
視認性は表1に示す結果になった。下記表1に示す結果
によれば、白バック、黒バックのいずれに対しても従来
よりはやや視認性に優れていることが判った。この本発
明品6の透明蛍光着色層の全光線透過率は79.0%で
あった。また透明着色層の全光線透過率は51.4%で
あった。
【0029】実施例7.本実施例では、実施例6で用い
た透明蛍光着色塗料をPETフィルムに塗布して23〜
24μmの透明蛍光着色層を形成した以外は実施例4と
同様にして本発明品7を作製した。この本発明品7の輝
度は、観測角0.2°で入射角4°において42.8で
あり、その彩度は58.3で、視認性は表1に示す結果
になった。下記表1に示す結果によれば、白バック、黒
バックのいずれに対しても従来よりはやや視認性に優れ
ていることが判った。この本発明品7の透明蛍光着色層
の全光線透過率は79.0%であった。また透明着色層
の全光線透過率は51.4%であった。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の再帰反射シートは、昼間でも十
分に視認することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再帰反射シートの一実施例の断面を拡
大して示す断面図である。
【符号の説明】
10 再帰反射シート 12 透明蛍光着色層 13 透明着色層 14 再帰反射性要素
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−232406(JP,A) 特開 平4−81803(JP,A) 特開 平4−319107(JP,A) 特開 昭64−59293(JP,A) 特開 昭63−293585(JP,A) 特開 昭52−64897(JP,A) 実開 昭52−134948(JP,U) 実開 昭63−138583(JP,U) 実開 昭51−138391(JP,U) 実開 昭61−130981(JP,U) 実開 昭57−133004(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 13/00 - 13/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】球状レンズとアルミニウムからなる光反射
    膜を組み合わせて構成された再帰反射性要素を有する再
    帰反射シートにおいて、再帰反射性要素の少なくとも一
    方の表面上に透明着色層を介して透明蛍光着色層を有す
    ることを特徴とする彩度50以上の再帰反射シート。
  2. 【請求項2】上記透明着色層の全光線透過率が30〜8
    5%で、且つ上記透明蛍光着色層の全光線透過率があ5
    0〜90%である請求項1に記載の再帰反射シート。
JP21739692A 1992-07-24 1992-07-24 視認性のよい再帰反射シート Expired - Fee Related JP3224040B2 (ja)

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