JP3079484B2 - 塗膜構造 - Google Patents

塗膜構造

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JP3079484B2
JP3079484B2 JP04320471A JP32047192A JP3079484B2 JP 3079484 B2 JP3079484 B2 JP 3079484B2 JP 04320471 A JP04320471 A JP 04320471A JP 32047192 A JP32047192 A JP 32047192A JP 3079484 B2 JP3079484 B2 JP 3079484B2
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貴和 山根
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、塗膜構造に関し、さ
らに詳しくは再帰反射材層を含む塗膜であって宝石のよ
うな透明感と輝き、深み感をもつ塗膜の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、再帰反射光を利用した高輝度
反射塗膜は良く知られており、例えば交通標識、安全標
識等に用いられている。この高輝度反射塗膜としては、
所定の基板上に形成された着色反射層と、該着色反射層
上において均一且つ緻密に配設された再帰反射材(例え
ば、ガラスビーズ)と、該再帰反射材の表層側に設けら
れたクリヤー層とを備えた構成のものが良く知られてい
る(例えば、特開昭63ー229176号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の高
輝度反射塗膜は、再帰反射材において再帰反射された再
帰反射光の存在によって高輝度(換言すれば、宝石のよ
うな透明感と輝き、深み感)を発揮するため、これを自
動車外板用塗膜として利用しようとする試みが近年行な
われるようになってきている。
【0004】ところが、再帰反射材の屈折による再帰反
射光は、受光角(即ち、再帰反射材に入射する光の角度)
を固定して見た場合、光輝性は大幅に向上しているが、
メタリック塗膜のようなキラキラ感がほとんど得られな
い。これは、通常再帰反射材が一層しか形成されていな
いため、得られる再帰反射光が同じ強さのもの(換言す
れば、単調なもの)とならざるを得ないためと思われ
る。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、再帰反射光の強さ分布を不均一ならしめることに
より、再帰反射光による光輝性を確保しつつメタリック
塗膜のようなキラキラ感が得られるようにすることを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明では、上記課題
を解決するための手段として、所定の基板上に形成され
た着色反射層と、該着色反射層の表層側において均一且
つ緻密に配設された第1再帰反射材と、該第1再帰反射
材の表層側にあって第1再帰反射材より粗状態に配設さ
れた第2再帰反射材と、該第2再帰反射材の表層側に設
けられたクリヤー層とを備えて構成するとともに、前記
第1再帰反射材と第2再帰反射材との間にハーフミラー
層を介在させるようにしている。
【0007】
【作用】本願発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
【0008】即ち、第1再帰反射材により得られる第1
再帰反射光は、ハーフミラー層を通過するものとなって
いるため、その強さが弱められ(例えば、半減され)る一
方、第2再帰反射材により得られる第2再帰反射光はハ
ーフミラー層を通過しないので強いものとなる。従っ
て、再帰反射光の強さ分布が、強弱が交互に現れる不均
一なものとなる。
【0009】
【発明の効果】本願発明によれば、所定の基板上に形成
された着色反射層と、該着色反射層の表層側おいて均一
且つ緻密に配設された再帰反射材と、該第1再帰反射材
の表層側にあって第1再帰反射材より粗状態に配設され
た再帰反射材と、該第2再帰反射材の表層側に設けられ
たクリヤー層とを備えて構成するとともに、前記第1再
帰反射層と第2再帰反射層との間にハーフミラー層を介
在させて、第1再帰反射材により得られる第1再帰反射
光と、第2再帰反射材により得られる第2再帰反射光と
に強弱分布ができるようにしたので、受光角を固定して
見た場合であっても、強弱不均一な強さの再帰反射光が
現れることとなり、再帰反射光による光輝性向上を確保
しつつ、メタリック塗膜におけるようなキラキラ感を得
ることができるという優れた効果がある。
【0010】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0011】実施例1 図1には、本願発明の実施例1にかかる塗膜構造が示さ
れている。
【0012】本実施例の塗膜構造は、所定の基板1上に
形成された着色反射層2と、該着色反射層2の表層側に
おいて均一且つ緻密に配設された第1再帰反射材3,3
・・と、該第1再帰反射材3,3・・の表層側にあって
第1再帰反射材3,3・・より粗状態に配設された第2
再帰反射材4,4・・と、該第2再帰反射材4,4・・の
表層側に設けられたクリヤー層5とを備えて構成されて
いる。
【0013】本実施例の場合、基板1としては自動車用
外板が用いられ、着色反射層2としては従来公知の手法
により得られた塗膜が用いられている。また、第1再帰
反射材としてはビース3,3・・(径:約50μ)を密の状
態(例えば、290〜310個/mm2)で透明クリヤー層
6中に配設してなるものが用いられ、第2再帰反射材
4,4・・としてはビース5,5・・(径:約50μ)を粗
の状態(例えば、〜250個/mm2)で透明クリヤー層7
中に配設してなるものが用いられている。さらに、クリ
ヤー層5としては通常のカラークリヤー層が用いられて
いる。
【0014】しかして、本実施例の場合、前記ガラスビ
ーズ3,3・・の外表面には、ハーフミラー層8が蒸着
あるいはスパッタリングによって被覆せしめられてい
る。つまり、第1再帰反射材であるガラスビーズ3と第
2再帰反射材であるガラスビーズ4との間にハーフミラ
ー層8が介在せしめられることとなっているのである。
該ハーフミラー層8としては、例えば透過率50%程度
のものが用いられる。
【0015】上記のような構成の塗膜構造としたことに
より、次のような作用が得られる。
【0016】第1再帰反射材であるガラスビーズ3,3
・・により得られる第1再帰反射光I1は、ハーフミラ
ー層8を通過するものとなっているため、その強さが弱
められ(例えば、半減され)る一方、第2再帰反射材であ
るガラスビーズ4,4・・により得られる第2再帰反射
光I2はハーフミラー層8を通過しないので強いものと
なる。従って、再帰反射光の強さ分布が不均一なものと
なるため、受光角を固定して見た場合であっても、強弱
不均一な強さの再帰反射光I1,I2が現れることとな
り、再帰反射光による光輝性向上を確保しつつ、メタリ
ック塗膜におけるようなキラキラ感を得ることができる
のである。
【0017】ちなみに、本実施例の塗膜上における再帰
反射率R(%)を調べたところ、図2に示す結果が得られ
た。図2において横軸は走査距離Lとされている。
【0018】これによれば、ハーフミラー層8を通過す
る第1再帰反射光I1とハーフミラー層8を通過しない
第2再帰反射光I2とが所定間隔で混在する不均一分布
の再帰反射光が得られることとなり、このことにより、
メタリック塗膜におけるようなキラキラ感が得られるの
である。
【0019】実施例2 図3には、本願発明の実施例2にかかる塗膜構造が示さ
れている。
【0020】本実施例の場合、第1再帰反射材3,3・
・と第2再帰反射材4,4・・との間にハーフミラー層
8を設けるようにしている。この場合、第1再帰反射材
であるガラスビーズ3,3・・は裸状とされていること
は勿論である。
【0021】その他の構成および作用効果は実施例1の
場合と同様なので重複を避けて説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる塗膜構造を示す断
面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる塗膜構造における
再帰反射率分布を示す特性図である。
【図3】本願発明の実施例2にかかる塗膜構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1は基板、2は着色反射層、3は第1再帰反射材(ビー
ス)、4は第2再帰反射材(ガラスビーズ)、5はクリヤ
ー層、8はハーフミラー層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02B 5/128 G02B 5/128 (72)発明者 相澤 誠 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 谷口 幸文 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 審査官 村山 禎恒 (56)参考文献 特開 昭63−229176(JP,A) 特公 昭33−9633(JP,B1) 特公 昭36−4665(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 5/06 B32B 7/02 103 B32B 15/08 B32B 17/10 B32B 33/00 G02B 5/128

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基板上に形成された着色反射層
    と、該着色反射層の表層側において均一且つ緻密に配設
    された第1再帰反射材と、該第1再帰反射材の表層側に
    あって第1再帰反射材より粗状態に配設された第2再帰
    反射材と、該第2再帰反射材の表層側に設けられたクリ
    ヤー層とを備え、前記第1再帰反射材と第2再帰反射材
    との間にはハーフミラー層が介在されていることを特徴
    とする塗膜構造。
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JP2011048141A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Seiko Epson Corp 反射スクリーン

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