JP3207567B2 - 塗膜構造 - Google Patents

塗膜構造

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裕功 梅田
哲也 大田
貴和 山根
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、塗膜構造に関し、さ
らに詳しくは再帰反射材層を含む塗膜であって宝石のよ
うな透明感と輝き、深み感をもつ塗膜の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、再帰反射光を利用した高輝度
反射塗膜は良く知られており、例えば交通標識、安全標
識等に用いられている。この高輝度反射塗膜としては、
図1に示すように、所定の基板1上に形成された着色反
射層2と、該着色反射層2の表層側において均一且つ緻
密に配設された再帰反射材3,3・・と、該再帰反射材
3,3・・の表層側に設けられたクリヤー層4とを備え
た構成のものが良く知られている(例えば、特開昭63
ー229176号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の高
輝度反射塗膜は、再帰反射材3において再帰反射された
再帰反射光Iの存在によって高輝度(換言すれば、宝石
のような透明感と輝き、深み感)を発揮するため、これ
を自動車外板用塗膜として利用しようとする試みが近年
行なわれるようになってきている。
【0004】ところが、再帰反射材3から出る光には、
前述した再帰反射光Iのほかに若干の虹光I′が存在す
るため、該虹光I′の存在によって塗膜の透明感、質感
等が損なわれるおそれがある。例えば、着色反射層2と
してブルーメタリック系のものを使用した場合、該着色
反射層2の色と補色関係にある赤系統の虹光I′が現れ
ることとなって透明感、質感等が損なわれるおそれがあ
る。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、虹現象中における着色反射層の色と補色関係にあ
る波長の色を有効に低減するとともに、着色反射層から
の発色をより鮮やかならしめることを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明では、上記課題
を解決するための手段として、所定の基板上に形成され
た着色反射層と、該着色反射層の表層側において均一且
つ緻密に配設された再帰反射材と、該再帰反射材の表層
側に設けられたクリヤー層とを備えた塗膜構造におい
て、前記クリヤー層の染料色を前記着色反射層の色と同
系色となすようにしている。
【0007】
【作用】本願発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
【0008】即ち、再帰反射材に入射する光からクリヤ
ー層の色と補色関係にある色の光成分が吸収カットさ
れ、且つ再帰反射材からでる虹光もクリヤー層において
吸収されるとともに、再帰反射光はクリヤー層によって
より鮮明な色調となって得られることとなる。
【0009】
【発明の効果】本願発明によれば、所定の基板上に形成
された着色反射層と、該着色反射層の表層側において均
一且つ緻密に配設された再帰反射材と、該再帰反射材の
表層側に設けられたクリヤー層とを備えた塗膜構造にお
いて、前記クリヤー層の染料色を前記着色反射層の色と
同系色となして、再帰反射材に入射する光からクリヤー
層の色と補色関係にある色の光成分を吸収カットし且つ
再帰反射材からでる虹光をもクリヤー層において吸収す
るようにしたので、虹現象は発生するものの、虹現象該
中における着色反射層の色と補色関係にある波長の色を
有効に低減できることとなり、虹現象のない極めて高い
質感が得られるという優れた効果がある。
【0010】また、再帰反射光がクリヤー層によってよ
り一層鮮明な色調となって得られるので、着色反射層か
らの発色もより鮮やかになるという優れた効果もある。
【0011】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の好
適な実施例を説明する。
【0012】本実施例の塗膜構造も、従来技術の項にお
いて説明したものと大略同構造とされている。
【0013】即ち、本実施例の塗膜構造は、図1に示す
ように、所定の基板1上に形成された着色反射層2と、
該着色反射層2の表層側において均一且つ緻密に配設さ
れた再帰反射材3,3・・と、該再帰反射材3,3・・の
表層側に設けられたクリヤー層4とを備えて構成されて
いる。
【0014】本実施例の場合、基板1としては自動車用
外板が用いられ、着色反射層2としては従来公知の手法
であるブルーメタリック塗装により得られた塗膜が用い
られている。また、再帰反射材としては、径50μ程度
のガラスビーズ3,3・・が用いられている。さらに、
クリヤー層4としてはブルー系染料入りのカラークリヤ
ー層が用いられている。
【0015】上記のように構成すると、ガラスビーズ
3,3・・に入射する光I0からクリヤー層4の色(即
ち、青色)と補色関係にある色(即ち、赤色)の光成分が
吸収カットされ且つガラスビーズ3,3・・からでる虹
光I′もクリヤー層4において吸収されることとなる。
従って、虹現象は発生するものの、該虹現象中における
着色反射層2の色(即ち、青色)と補色関係にある波長の
色(即ち、赤色)を有効に低減できることとなり、極めて
高い質感が得られることとなる。
【0016】また、再帰反射光Iは同系色のクリヤー層
4によってより一層鮮明な色調となって得られるため、
着色反射層2からの発色もより鮮やかになる。
【0017】ところで、クリヤー層4の膜厚T(μ)を一
定(例えば、40μ)として、クリヤー層5中におけるブ
ルー系染料の濃度C(wt%)を種々変えて得られる塗膜質
感Fを調べたところ、図2に示す結果が得られた。
【0018】これによれば、ブルー系染料の濃度C=
0.5〜5wt%の範囲において良好な質感が得られるこ
とがわかる。なお、C≦0.5wt%の範囲(即ち、領域
X)においては、ブルー系染料による赤色成分の吸収効
果が不足するため赤色系の虹光が目立ち質感が悪くなる
し、C≧5wt%の範囲(即ち、領域Y)においては、クリ
ヤー層4における染料濃度が高すぎて再帰反射強度が低
下するため質感が悪くなる。
【0019】なお、上記染料濃度Cによる質感への影響
はクリヤー層4の膜厚Tによっても当然変わるので、染
料濃度Cを種々変えてクリヤー層4の膜厚T(μ)と染料
透過率R(%)との関係を調べたところ、図3に示す結果
が得られた。
【0020】上記結果によれば、例えば染料透過率R=
53(%)に関して染料濃度Cと膜厚Tとの関係を考察す
ると、染料濃度Cが2倍となると、膜厚Tを約1/2と
なることがわかる。このことは、染料濃度Cが高くなる
と、クリヤー層4における単位厚さ当たりの光吸収度が
高くなるためと推察できる。なお、この傾向は、ブルー
系染料を用いた場合に限らず他の有彩色でも同様であ
る。
【0021】そして、染料透過率Rが53〜80%の範
囲がクリヤー層4として適当であることを勘案すると、
図3において領域Zで示す範囲において効果が大きいこ
とがわかる。
【0022】さらに、虹光I′における赤の波長特性
(換言すれば、反射率L)を、従来例(即ち、無色クリヤ
ー層を用いたもの)Aと本実施例(膜厚T=40μ、染料
濃度C=4wt%)Bとを比較して調べたところ、図4に
示す結果が得られた。
【0023】これによれば、本実施例のものの場合、虹
現象中における赤の波長fが従来例のものに比べて大幅
に低減していることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる塗膜構造を示す断面
図である。
【図2】クリヤー層(膜厚40μ)におけるブルー系染料
濃度Cと塗膜の質感Fとの関係を示す特性図である。
【図3】クリヤー層におけるブルー系染料濃度Cをパラ
メータとしたクリヤー層の膜厚Tと染料透過率Rとの関
係を示す特性図である。
【図4】従来例と本実施例とにおいて波長f(μm)と反射
率Lとの関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1は基板、2は着色反射層、3は再帰反射材(ガラスビ
ーズ)、4はクリヤー層。
フロントページの続き (72)発明者 山根 貴和 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 相澤 誠 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 谷口 幸文 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−229176(JP,A) 特公 昭27−4625(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 5/06 B32B 7/02 103 B32B 15/08 B32B 33/00 G02B 5/128

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基板上に形成された着色反射層
    と、該着色反射層の表層側において均一且つ緻密に配設
    された再帰反射材と、該再帰反射材の表層側に設けられ
    たクリヤー層とを備えた塗膜構造であって、前記クリヤ
    ー層の染料色が前記着色反射層の色と同系色とされてい
    ることを特徴とする塗膜構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0796107B2 (ja) * 1987-03-18 1995-10-18 株式会社小糸製作所 再帰反射塗装に於けるガラスビ−ズの均一固着方法及び塗装層の構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102058424B1 (ko) 2018-06-27 2019-12-23 박용관 마스크를 가진 목 상의

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