JP3225118B2 - 塗膜構造 - Google Patents

塗膜構造

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哲也 大田
裕功 梅田
和夫 弘中
貴和 山根
誠 相澤
幸文 谷口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、塗膜構造に関し、さ
らに詳しくは再帰反射材層を含む塗膜であって宝石のよ
うな透明感と輝き、深み感をもつ塗膜の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、再帰反射光を利用した高輝度
反射塗膜は良く知られており、例えば交通標識、安全標
識等に用いられている。この高輝度反射塗膜としては、
図3に示すように、所定の基板1上に形成された着色反
射層2と、該着色反射層2の表層側において均一且つ緻
密に配設された再帰反射材3,3・・と、該再帰反射材
3,3・・の表層側に設けられたクリヤー層4とを備え
た構成のものが良く知られている(例えば、特開昭63
ー229176号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の高
輝度反射塗膜は、再帰反射材3において再帰反射された
再帰反射光Iの存在によって高輝度(換言すれば、宝石
のような透明感と輝き、深み感)を発揮することができ
るため、これを自動車外板用塗膜として利用しようとす
る試みが近年行なわれるようになってきている。
【0004】ところが、塗膜に入射する入射光I0の一
部が、再帰反射材3の表面において反射し、これが散乱
光I′となって塗膜表面から出るという現象が発生する
おそれがある。この現象は、通常白ぼけ現象といわれる
ものであって塗膜の質感を低下させる原因となるところ
から、解決がまたれている。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、再帰反射材表面での散乱光が塗膜表面から出ない
ようにすることによって、白ぼけ現象を抑制することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、所定の基板上に形
成された着色反射層と、該着色反射層の表層側において
均一且つ緻密に配設された再帰反射材とを備えた塗膜構
造において、前記再帰反射材より表層側に、表層側に位
置する第1クリヤー層と該第1クリヤー層と再帰反射材
との間に位置する第2クリヤー層とを設けるとともに、
前記第2クリヤー層の屈折率を、前記第1クリヤー層お
よび再帰反射材の屈折率より小さく設定するようにして
いる。
【0007】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項1記載の塗膜構造におい
て、前記第1クリヤー層の表層側に、該第1クリヤー層
より屈折率の小さい表層クリヤー層を設けるようにして
いる。
【0008】請求項3の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項1あるいは2記載の塗膜
構造において、前記第2クリヤー層を、染料入りのカラ
ークリヤー層となすようにしている。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、上記手段によって次のよ
うな作用が得られる。
【0010】即ち、再帰反射材の表面において反射せし
められた散乱光が、第1クリヤー層と第2クリヤー層と
の境界面において反射せしめられるため、散乱光の塗膜
表面からの放射が抑制されることとなる。
【0011】請求項2の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0012】即ち、塗膜表面での屈折率差が小さくなる
ため、塗膜表面での散乱光の発生を低減することができ
る。
【0013】請求項3の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0014】即ち、再帰反射材の表面において反射せし
められた散乱光は、第1クリヤー層と第2クリヤー層と
の境界面において反射せしめられるとともに、第2クリ
ヤー層中の染料によっても吸収されることとなり、塗膜
表面での散乱光の発生をより一層低減することができ
る。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、所定の基板上
に形成された着色反射層と、該着色反射層の表層側にお
いて均一且つ緻密に配設された再帰反射材とを備えた塗
膜構造において、前記再帰反射材より表層側に、表層側
に位置する第1クリヤー層と該第1クリヤー層と再帰反
射材との間に位置する第2クリヤー層とを設けるととも
に、前記第2クリヤー層の屈折率を、前記第1クリヤー
層および再帰反射材の屈折率より小さく設定して、再帰
反射材の表面において反射せしめられた散乱光が、第1
クリヤー層と第2クリヤー層との境界面において反射せ
しめられるようにしたので、散乱光の塗膜表面からの放
射が抑制されることとなり、従来問題となっていた白ぼ
け現象の発生を抑えた好ましい質感が得られるという優
れた効果がある。
【0016】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
塗膜構造において、第1クリヤー層の表層側に、該第1
クリヤー層より屈折率の小さい表層クリヤー層を設け
て、塗膜表面での散乱光の発生をも低減することができ
るようにしたので、再帰反射材表面での散乱光の塗膜表
面からの放射抑制とあいまって従来問題となっていた白
ぼけ現象の発生をより一層抑えた好ましい質感が得られ
るという優れた効果がある。
【0017】請求項3の発明によれば、請求項1あるい
は2記載の塗膜構造において、第2クリヤー層を、染料
入りのカラークリヤー層となして、再帰反射材の表面に
おいて反射せしめられた散乱光が、第1クリヤー層と第
2クリヤー層との境界面において反射せしめられるとと
もに、第2クリヤー層中の染料によっても吸収されるよ
うにしたので、塗膜表面での散乱光の発生をより一層低
減することができることとなり、従来問題となっていた
白ぼけ現象の発生をより一層抑えた好ましい質感が得ら
れるという優れた効果がある。
【0018】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0019】実施例1 図1には、本願発明の実施例1にかかる塗膜構造が示さ
れている。本実施例は、請求項1および2の発明に対応
するものである。
【0020】本実施例の塗膜構造は、図1に示すよう
に、所定の基板1上に形成された着色反射層2と、該着
色反射層2の表層側において均一且つ緻密に配設された
再帰反射材3,3・・とを備えて構成されている。
【0021】そして、前記再帰反射材3,3・・より表
層側には、最表層側に位置する表層クリヤー層4と、該
表層クリヤー層4の内側に位置する第1クリヤー層5と
該第1クリヤー層5と前記再帰反射材3,3・・との間
に位置する第2クリヤー層6とが設けられている。
【0022】本実施例の場合、基板1としては自動車用
外板が用いられ、着色反射層2としては従来公知の手法
であるブルーメタリック塗装により得られた塗膜が用い
られている。また、再帰反射材3としては、径50μ程
度のガラスビーズが用いられている。
【0023】また、前記表層クリヤー層4の屈折率は
1.5、第1クリヤー層5の屈折率は1.9、第2クリ
ヤー層6の屈折率は1.5とされている。つまり、第2
クリヤー層6の屈折率は、表層クリヤー層4の屈折率と
同じであって、第1クリヤー層5およびガラスビーズ
3,3・・の屈折率より小さく設定されているのであ
る。なお、屈折率1.5程度のものは通常の塗膜で構成
することができるが、屈折率1.9のものは通常の塗膜
では構成できないため、合成樹脂製のフィルム等で構成
することができる。さらに、表層クリヤー層4と第1ク
リヤー層5との境界面および第1クリヤー層5と第2ク
リヤー層6との境界面は平滑面とされている。
【0024】上記のように構成したことにより、再帰反
射材であるガラスビーズ3の表面において反射せしめら
れた散乱光I′が、第1クリヤー層5と第2クリヤー層
6との境界面において反射せしめられることとなり、散
乱光I′の塗膜表面からの放射が抑制されることとな
る。
【0025】また、第1クリヤー層5の表層側に該第1
クリヤー層5より屈折率の小さい表層クリヤー層4が存
在しているため、塗膜表面および表層クリヤー層4と第
1クリヤー層5との境界面での屈折率差が小さくなる。
従って、塗膜表面および表層クリヤー層4と第1クリヤ
ー層5との境界面での散乱光I1′,I2′の発生を低減
することができる。なお、本実施例の場合、散乱光
2′は、境界面が平滑面とされているため、正反射方
向にのみしか出ない。符号I0は入射光、I3′は、再帰
反射光Iの一部が第1クリヤー層5と第2クリヤー層6
との境界面で反射されたものを示す。
【0026】上記したように、本実施例の場合、散乱光
I′の塗膜表面からの放射が抑制されるとともに、塗膜
表面および境界面からの散乱光I1′、I2′の発生をも
低減することができるため、従来問題となっていた白ぼ
け現象の発生を抑えた好ましい質感が得られるのであ
る。
【0027】実施例2 本実施例の場合、図1の塗膜構造における第2クリヤー
層6を、染料入りのカラークリヤー層となすようにして
いる。本実施例は、請求項1〜3の発明に対応するもの
である。
【0028】上記のように構成したことにより、ガラス
ビーズ3の表面において反射せしめられた散乱光I′
が、第1クリヤー層5と第2クリヤー層6との境界面に
おいて反射せしめられるとともに、第2クリヤー層6中
の染料によっても吸収されることとなり、塗膜表面での
散乱光の発生がより一層低減せしめられることとなる。
【0029】実施例3 図2には、本願発明の実施例3にかかる塗膜構造が示さ
れている。本実施例は、請求項1および2の発明に対応
するものである。
【0030】本実施例の場合、第1クリヤー層5および
第2クリヤー層6は、ガラスビーズ3の表面にコーティ
ングすることにより構成されている。その他の構成およ
び作用効果は実施例1と同様なので重複を避けて説明を
省略する。
【0031】実施例4 本実施例の場合、図2に示す第2クリヤー層6を、染料
入りのカラークリヤー層となすようにしている。本実施
例は、請求項1〜3の発明に対応するものである。その
他の構成は実施例3と同様であり、作用効果は実施例2
と同様なので重複を避けて説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1および2にかかる塗膜構造
を示す断面図である。
【図2】本願発明の実施例3および4にかかる塗膜構造
を示す断面図である。
【図3】従来公知の塗膜構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1は基板、2は着色反射層、3は再帰反射材(ガラスビ
ーズ)、4は表層クリヤー層、5は第1クリヤー層、6
は第2クリヤー層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 貴和 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 相澤 誠 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 谷口 幸文 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−229176(JP,A) 特開 平3−234531(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 5/06 B32B 7/02 B32B 15/08 B32B 33/00 G02B 5/128

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基板上に形成された着色反射層
    と、該着色反射層の表層側において均一且つ緻密に配設
    された再帰反射材とを備えた塗膜構造であって、前記再
    帰反射材より表層側には、表層側に位置する第1クリヤ
    ー層と該第1クリヤー層と再帰反射材との間に位置する
    第2クリヤー層とが設けられており、前記第2クリヤー
    層の屈折率が、前記第1クリヤー層および再帰反射材の
    屈折率より小さく設定されていることを特徴とする塗膜
    構造。
  2. 【請求項2】 前記第1クリヤー層の表層側には、該第
    1クリヤー層より屈折率の小さい表層クリヤー層が設け
    られていることを特徴とする前記請求項1記載の塗膜構
    造。
  3. 【請求項3】 前記第2クリヤー層は、染料入りのカラ
    ークリヤー層とされていることを特徴とする前記請求項
    1あるいは2記載の塗膜構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011147079A1 (en) * 2010-05-25 2011-12-01 3M Innovative Properties Company Exposed lens retroreflective article

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WO2011147079A1 (en) * 2010-05-25 2011-12-01 3M Innovative Properties Company Exposed lens retroreflective article
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