JPH07219697A - タッチパネル及びその製造法 - Google Patents

タッチパネル及びその製造法

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JPH07219697A
JPH07219697A JP1047794A JP1047794A JPH07219697A JP H07219697 A JPH07219697 A JP H07219697A JP 1047794 A JP1047794 A JP 1047794A JP 1047794 A JP1047794 A JP 1047794A JP H07219697 A JPH07219697 A JP H07219697A
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Satoru Miyashita
悟 宮下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明度が高くて見栄えの良い、製造安定性に
優れたタッチパネルを提供する。 【構成】 本発明のタッチパネルは、透明基板の透明電
極表面上に、導電性微粒子を含んだ高分子層が形成され
ていることを特徴とする。導電性微粒子は、一次粒径
0.1μm以下の酸化スズまたはITOを主成分とする
透明性酸化物であり、高分子は熱硬化性ポリシロキサン
または光硬化性アクリル樹脂である。膜厚は0.05μ
mから0.3μmが好ましい。また、前記タッチパネル
において、透明電極表面の少なくとも一面に、導電性微
粒子が分散した重合性モノマーまたはオリゴマー溶液を
塗布し、更に加熱、紫外線照射、電子線照射、オゾン曝
露いずれかの方法で硬化させ、導電性微粒子を含んだ高
分子層を形成することにより製造できる。それにより、
優れた減反射効果が得られ透明度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明度が高くて見栄え
の良い、製造安定性に優れたタッチパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】入力装置に用いられるタッチパネルは、
抵抗検出方式、静電容量方式、電磁誘導方式等検出方式
に違いがあるものの、一枚以上の透明電極を有する透明
基板から構成される構造が一般的である。透明基板とし
てはガラス板かPET(ポリエチレンテレフタレート)
が通常用いられており、透明電極としてはITOや酸化
スズが用いられている。透明電極は全面均一の場合もあ
るし、パターンニングして用いる場合もある。ペン入力
面は書き味改善や防眩のため、プラスチックフィルムを
張り付けたり、表面に微細な凹凸面を設けた構造を取る
ようになった。タッチパネルは単体の入力装置としてだ
けでなく、CRTやLCDと組み合せ、表示画面上で情
報操作できる装置としても利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、タッチパネル
は一枚以上の透明電極を有する透明基板から構成されて
いるため、透明基板内での光量の減衰がほとんどないも
のの、特に透明電極と空気界面による表面反射により、
10%以上の光量が失われてしまうという課題があっ
た。また、表面反射によりパネルが見づらく、特に表示
素子と併用して用いる場合には大きな問題であった。防
眩のため、アンチグレアフィルムを張り付けたり、表面
に微細な凹凸面を設けた構造を取ると、更に光の全透過
量の10%から20%の光量が失われてしまい、表面の
乱反射により白ボケして表示画質が低下するという課題
があった。
【0004】減反射コーティングとしては、フッ化マグ
ネシウム等の低屈折率材料を蒸着する方法や、屈折率の
異なる材料を多層蒸着する方法が知られ、眼鏡レンズな
どで実用化されている。また、屈折率の低い含フッ素高
分子を塗布により形成する方法も提示されている。しか
し、従来の減反射コーティング材料は絶縁性が高く、特
に最も一般的な抵抗検出方式では、電極上に形成される
と位置検出できないという致命的な欠陥があった。また
密着性や表面硬度にも問題があった。
【0005】そこで本発明はこのような課題を解決する
もので、その目的とするところは、透明度が高くて見栄
えの良い、製造安定性に優れたタッチパネルを提供する
ところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、一枚以上の
透明電極を有する透明基板から構成されるタッチパネル
において、透明電極表面の少なくとも一面に導電性微粒
子を含んだ高分子層が形成されていることで達成され
る。また、前記タッチパネルにおいて、透明電極表面の
少なくとも一面に、導電性微粒子が分散した重合性モノ
マーまたはオリゴマー溶液を塗布し、更に加熱、紫外線
照射、電子線照射、オゾン曝露いずれかの方法で硬化さ
せ、導電性微粒子を含んだ高分子層を形成することによ
り製造できる。
【0007】
【作用】光の反射強度は屈折率差が大きい界面ほど大き
くなる。透明電極として通常用いられる酸化スズやIT
Oは、屈折率が1.6から1.7と高く、透明電極と空
気との界面での反射が最も大きい。減反射コーティング
として用いるには、コーティング材の屈折率が、基材の
屈折率の平方根となるのが理想的である。計算上は屈折
率1.30以下が理想であるが、透明電極の屈折率が高
いため、コーティング材の屈折率1.55以下であれば
ある程度の効果が得られる。
【0008】普通に反射防止効果を得るために用いられ
る膜厚は、(光の波長)÷4÷(膜の屈折率)の奇数倍
で求められ、実用的には0.05μm以上0.35μm
以下の平均膜厚であり、より好ましくは0.07μm以
上0.12μm以下であるため成膜が容易である。導電
性を付与するために添加する導電性微粒子が、一次粒径
0.1μm以下の酸化スズまたはITOを主成分とする
透明性酸化物であり、分散が十分であれば、膜厚が薄い
ためコート膜の吸収による光の減衰もほとんど無い。
【0009】重合性モノマーまたはオリゴマー溶液を塗
布し、更に加熱、紫外線照射、電子線照射、オゾン曝露
いずれかの方法で硬化させ三次元的に架橋させると、薄
膜でも十分な膜強度と密着強度が得られる。具体的な材
料としては熱硬化性ポリシロキサンまたは光硬化性アク
リル樹脂が挙げられる。重合性モノマーまたはオリゴマ
ーを溶かす溶剤は、アルコール系溶媒であり、ガラスや
一般的に用いられるフィルム材料の樹脂を犯すことはな
い。原料段階で三次元的に架橋させてしまうと、溶解し
にくくなるため、塗布後に反応させ硬化させなければな
らない。
【0010】
【実施例】
(実施例1)メチルセロソルブにγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランを溶解し触媒量の塩酸を加え、
室温で攪拌して加水分解を行なった。そこに平均粒径8
0Åの酸化スズ微粒子の分散液を混合し、更に過塩素酸
マグネシウムを触媒量添加し、十分に攪拌し塗布液とし
た。塗布液は均質なゾルであり長期保存しても安定で、
沈澱はみられなかった。
【0011】この塗布液をITO付きPETフィルムの
透明電極面、及び酸化スズ付きガラス板の透明電極面に
ロールコート法で塗布し、70℃で乾燥させ、膜厚0.
1μmの酸化スズ微粒子を含んだシロキサン高分子層を
形成した。膜厚は0.005μm程度の範囲で十分制御
できる。顕微鏡観察により形成された薄膜は、非常に緻
密かつ均質であることを確認した。酸化スズ微粒子の存
在は、肉眼では認められなかった。図1に酸化スズ付き
ガラス板の、導電性微粒子を含んだ高分子層形成前後の
透過率の分光特性を示す。透過率が550nmの波長に
おいて、10%以上改善されていることがわかる。また
曇度も0.5%以下で、透明感が高かった。
【0012】このようにして作製した透明基板を用いた
タッチパネルの、模式的な断面図を図2に示す。図2に
おいて、21はガラス基板、22がPET基板、23と
24が透明電極、25がスペーサーである。また、26
が前述の方法で形成した酸化スズ微粒子を含んだシロキ
サン高分子層である。この減反射層は電気導電性を有し
ており、抵抗検出方式のタッチパネルとして、全く問題
なく位置検出することができた。
【0013】入力面内のむらは全く観察されず、透明感
のある見やすいタッチパネルを歩留まり良く、コストも
ほとんど割高にならず達成できた。表面反射による眩し
さはほとんど感じなかった。また、熱、湿度、耐光等の
信頼性も十分であった。
【0014】(実施例2)ガラス基板の両面にITO電
極をパターンニングし、実施例1と同様の塗布液中にこ
のタッチパネルを完全に浸し、適当な速度で引き上げ1
50℃で30分間加熱して硬化させ、膜厚0.3μmの
酸化スズ微粒子を含んだシロキサン高分子層を形成し
た。膜厚は0.01μm程度の範囲で十分制御できる。
顕微鏡観察および光学的評価により形成された薄膜は、
非常に緻密かつ均質であることを確認した。酸化スズ微
粒子の存在は、肉眼では認められなかった。この減反射
膜の密着性は、碁盤目試験100/100と良好で、耐
擦傷性は#0000のスチールウールを1kg/cm2
の荷重をかけて10往復させても傷が認められなかっ
た。また、アルコール、酸、アルカリ、洗剤の滴下実験
において異常は認められなかった。
【0015】このようにして作製したガラス基板を用い
た静電容量方式のタッチパネルの、模式的な断面図を図
3に示す。図3において、21はガラス基板、23がI
TO電極、26が酸化スズ微粒子を含んだシロキサン高
分子層からなる減反射層である。静電容量方式のタッチ
パネルとして、全く問題なく位置検出することができ
た。また2Hの鉛筆では、表面に傷をつけることができ
なかった。ペン先にデルリンを用いた専用ペンに対し
て、使用上問題の無い硬度が得られた。バックライトを
有するLCDとタッチパネルを組み合せたところ、表示
表面における輝度は、従来の50カンデラから60カン
デラに向上した。面内の輝度分布もほとんど観察され
ず、明るく見栄えの良いパネルを達成できた。
【0016】このタッチパネルに対し、信頼性試験をお
こなった。50℃、90%RHで1000時間の高温高
湿試験において、剥がれ、クラック等は発生せず、ヤケ
も発生しなかった。また−20℃、25℃、60℃の熱
衝撃試験においても、異常は認められなかった。200
00ラングレイの日光暴露試験においても、異常は認め
られなかった。
【0017】(実施例3)エチルセロソルブに3−メタ
アクリロキシプロピルトリメトキシシランを溶解し触媒
量の塩酸を加え、室温で攪拌して加水分解を行なった。
そこに平均粒径200ÅのITO微粒子の分散液を混合
し、更にベンゾフェノンを触媒量添加し、十分に攪拌し
塗布液とした。塗布液は均質なゾルであり冷暗所で保存
すれば安定で、沈澱はみられなかった。
【0018】イエロールーム内で、この塗布液をITO
付きPETフィルムの透明電極面、及び酸化スズ付きガ
ラス板の透明電極面に、ロールコート法で塗布し成膜し
た。50℃で3時間加熱した後、紫外線を1ジュール照
射し、膜厚0.08μmの硬く密着性の高いITO微粒
子を含んだアクリルシロキサン高分子層とした。膜厚は
0.005μm程度の範囲で十分制御できる。顕微鏡観
察により形成された薄膜は、非常に緻密かつ均質である
ことを確認した。ITO微粒子の存在は、肉眼では認め
られなかった。この減反射膜の密着性は、碁盤目試験1
00/100と良好で、耐擦傷性は#0000のスチー
ルウールを1kg/cm2 の荷重をかけて10往復させ
ても傷が認められなかった。また、アルコール、酸、ア
ルカリ、洗剤の滴下実験において異常は認められなかっ
た。
【0019】実施例1と同様の構造をもつ抵抗検出方式
のタッチパネルを組み立てたところ、タッチパネルとし
ての全線透過率が、10%以上改善されて89%となっ
た。また曇度も1%以下で、透明感が高かった。反射型
のLCDとタッチパネルを組み合せたところ、表示表面
における明るさが格段に改善され、見やすく見栄えの良
いパネルを達成できた。このLCD付タッチパネルに対
し、信頼性試験をおこなった。50℃、90%RHで1
000時間の高温高湿試験において、剥がれ、クラック
等は発生せず、ヤケも発生しなかった。また−20℃、
25℃、60℃の熱衝撃試験においても、異常は認めら
れなかった。20000ラングレイの日光暴露試験にお
いても、異常は認められなかった。
【0020】(実施例4)アルコール系溶媒にアクリル
系のオリゴマーを溶解し、平均粒径400ÅのITO微
粒子の分散液を混合し、十分に攪拌し塗布液とした。塗
布液は均質なゾルであり冷暗所で保存すれば安定で、沈
澱はみられなかった。
【0021】イエロールーム内で、この塗布液をITO
付きPETフィルムの透明電極面、及び酸化スズ付きガ
ラス板の透明電極面に、ロールコート法で塗布し成膜し
た。50℃で2時間加熱した後、電子線を200キロボ
ルトの加速電圧で照射して硬化させ、膜厚0.1μmの
硬く密着性の高いITO微粒子を含んだアクリル高分子
層とした。膜厚は0.005μm程度の範囲で十分制御
できる。顕微鏡観察により形成された薄膜は、非常に緻
密かつ均質であることを確認した。ITO微粒子の存在
は、肉眼では認められなかった。この減反射膜の密着性
は、碁盤目試験100/100と良好で、耐擦傷性は#
0000のスチールウールを1kg/cm2 の荷重をか
けて10往復させても傷が認められなかった。また、ア
ルコール、酸、アルカリ、洗剤の滴下実験において異常
は認められなかった。
【0022】実施例1と同様の構造をもつ抵抗検出方式
のタッチパネルを組み立て、PETフィルム表面に防眩
フィルムを貼りつけたところ、タッチパネルとしての全
線透過率が改善されて85%となった。また外光の映り
込みがなく、見やすく見栄えの良いパネルを達成でき
た。また、熱、湿度、耐光、耐擦等の信頼性も十分であ
った。
【0023】(実施例5)平均粒径50Åから100Å
のアンチモン含有酸化スズ超微粒子が分散している、シ
ロキサン系低分子が溶解したアルコール溶液「透明帯電
防止コーティング液P104」(秩父セメント社製)
を、酸化スズ付きガラス板の両面にディッピングにより
塗布した。引き上げ速度20cm/分で成膜し、80℃
で30分間加熱して定着させた。膜厚は0.06μmで
あったので、更に引き上げ速度20cm/分で重ねて成
膜し、160℃で30分間加熱して硬化させた。膜厚は
0.12μmとなり、優れた減反射効果を示した。この
酸化スズ微粒子を含んだシロキサン高分子層のガラス基
板との密着性は、碁盤目試験100/100と良好で、
耐擦傷性は#0000のスチールウールを1kg/cm
2 の荷重をかけて10往復させても傷が認められなかっ
た。また、アルコール、酸、アルカリ、洗剤の滴下実験
において異常は認められなかった。
【0024】得られたガラス基板の全線透過率は、88
%から93%改善された。また曇度も0.2%であり、
透明感が高かった。ITOの透明電極を片面に、裏面に
防眩コートを施したPETフィルムを用いて、実施例1
と同様の構造をもつ抵抗検出方式のタッチパネルを組み
立てたところ、タッチパネルとしての全線透過率が、5
%以上改善されて85%となった。また曇度も1%以下
で、透明感が高かった。反射型のLCDとタッチパネル
を組み合せたところ、表示表面における明るさが格段に
改善され、見やすく見栄えの良いパネルを達成できた。
このLCD付タッチパネルに対し、信頼性試験をおこな
った。50℃、90%RHで1000時間の高温高湿試
験において、剥がれ、クラック等は発生せず、ヤケも発
生しなかった。また−20℃、25℃、60℃の熱衝撃
試験においても、異常は認められなかった。20000
ラングレイの日光暴露試験においても、異常は認められ
なかった。
【0025】(比較例1)実施例5と同様に「透明帯電
防止コーティング液P104」(秩父セメント社製)
を、酸化スズ付きガラス板の両面にディッピングにより
塗布した。引き上げ速度10cm/分で成膜し、160
℃で30分間加熱して硬化させた。膜厚は0.04μm
であり、短波長側ではわずかに減反射効果を示したもの
の、このガラス基板の全線透過率は、88%のままで変
化がなかった。肉眼による観察においても、わずかに色
味が変化した程度で、明らかな視認性の向上は認められ
なかった。
【0026】(比較例2)実施例2と同様な方法で両面
にITO電極が付いたガラス基板に、膜厚0.3μmの
酸化スズ微粒子を含んだシロキサン高分子層を形成した
後、もう一度成膜を繰り返し0.6μmの膜厚とした。
このガラス基板の全線透過率は僅かに低下し、独特の色
がついた干渉縞が観察された。
【0027】(比較例3)メチルセロソルブにγ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシランを溶解し触媒量の
塩酸を加え、室温で攪拌して加水分解を行なった。そこ
に平均粒径0.12μmのITO微粒子の分散液を混合
し、更に過塩素酸マグネシウムを触媒量添加し、十分に
攪拌し塗布液とした。塗布液は攪拌後は均質なゾルであ
ったが、1時間後には沈澱がみられた。
【0028】この攪拌直後の塗布液をITO付きガラス
板の透明電極面にロールコート法で塗布し、120℃で
乾燥させ、平均膜厚0.12μmのITO微粒子を含ん
だシロキサン高分子層を形成した。このガラス基板の全
線透過率は、88%から80%に低下し、曇度も10%
と高かった。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば容易
に形成可能かつ、優れた減反射効果のある導電性微粒子
を含んだ高分子層を積層した透明電極を提供することに
よって、透明度が高くて見栄えの良い、製造安定性に優
れたタッチパネルを提供することができた。検出精度
や、信頼性においても実用にかなうものであった。本発
明のタッチパネルは部品構成上は全く従来と変わらない
ため、本発明の導入により即座に大きな効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における酸化スズ付きガラス板の、反
射率の分光特性を示すスペクトル図である。
【図2】 本発明の実施例1におけるタッチパネルの概
念を模式的に表す断面図である。
【図3】 本発明の実施例2におけるタッチパネルの概
念を模式的に表す断面図である。
【符号の説明】
11‥‥‥‥酸化スズ付きガラス板の分光特性曲線 12‥‥‥‥導電性微粒子を含んだ高分子層を形成した
酸化スズ付きガラス板の分光特性曲線 21‥‥‥‥ガラス基板 22‥‥‥‥PET基板 23‥‥‥‥酸化スズ電極 24‥‥‥‥ITO電極 25‥‥‥‥スペーサー 26‥‥‥‥導電性微粒子を含んだ高分子層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚以上の透明電極を有する透明基板か
    ら構成されるタッチパネルにおいて、透明電極表面の少
    なくとも一面に導電性微粒子を含んだ高分子層が形成さ
    れていることを特徴とするタッチパネル。
  2. 【請求項2】 前記高分子が、熱硬化性ポリシロキサン
    または光硬化性アクリル樹脂であることを特徴とする請
    求項1記載のタッチパネル。
  3. 【請求項3】 前記導電性微粒子が、一次粒径0.1μ
    m以下の酸化スズまたはITOを主成分とする透明性酸
    化物であることを特徴とする請求項1記載のタッチパネ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記導電性微粒子を含んだ高分子層が、
    0.05μm以上0.35μm以下の平均膜厚であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  5. 【請求項5】 一枚以上の透明電極を有する透明基板か
    ら構成されるタッチパネルにおいて、透明電極表面の少
    なくとも一面に、導電性微粒子が分散した重合性モノマ
    ーまたはオリゴマー溶液を塗布し、更に加熱、紫外線照
    射、電子線照射、オゾン曝露いずれかの方法で硬化さ
    せ、導電性微粒子を含んだ高分子層を形成することを特
    徴とするタッチパネルの製造法。
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