JPH1129549A - 感熱記録材料およびビスフェノールs誘導体の新規結晶 - Google Patents

感熱記録材料およびビスフェノールs誘導体の新規結晶

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JPH1129549A
JPH1129549A JP10127733A JP12773398A JPH1129549A JP H1129549 A JPH1129549 A JP H1129549A JP 10127733 A JP10127733 A JP 10127733A JP 12773398 A JP12773398 A JP 12773398A JP H1129549 A JPH1129549 A JP H1129549A
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正男 大西
Hirobumi Iwamoto
博文 岩本
Masaaki Saito
正明 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高感度で且つ湿熱時の地肌かぶりが少なく、画
像保存性に優れた感熱記録材料の開発。 【解決手段】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
合物、及び該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化
合物を含有する感熱発色層を有する感熱記録材料におい
て、顕色性化合物として、DSC(Te)が149℃以
上であり、かつCu−Kα線による粉末X線回折法にお
いて、少なくとも回折角(2θ)〔°〕7.2及び2
2.0にピークをもつX線回折図により特徴づけられる
結晶型である3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンの結晶を含有することを特徴と
する感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビスフェノールS誘
導体の新規結晶およびそれを用いた、高感度で且つ地肌
かぶり(未発色部分の黒ずむこと)が少なく、画像保存
性の優れた感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、一般に無色乃至淡色ロ
イコ染料とフェノール性物質等の顕色剤をそれぞれ別個
に微粒子状に分散化後両者を混合し、これに結合剤、増
感剤、充填剤、滑剤等の添加剤を添加して塗液とし、
紙、フィルム、合成紙等に塗布したもので、加熱により
ロイコ染料と顕色剤の一方又は両者が溶融、接触して起
こる化学反応により発色記録を得るものである。この感
熱記録シートの発色のためには、サーマルヘッドを内蔵
したサーマルプリンター等が用いられる。この感熱記録
法は他の記録法に比較して(1)記録時に騒音がでな
い、(2)現像、定着等の必要がない、(3)メンテナ
ンスフリーである、(4)機械が比較的安価である等の
特徴により、ファクシミリ分野、コンピューターのアウ
トプット、電卓等のプリンター分野、医療計測用のレコ
ーダー分野、自動券売機分野、感熱記録型ラベル分野等
に広く用いられている。
【0003】近年では、小売店やスーパーマーケット等
のPOSシステム化、交通機関の自動化システムに伴
い、ラベル類や乗車券、回数券等への使用が増加してい
る。これらの用途において、感熱記録材料はより一層の
保存安定性の向上が望まれている。また高速記録に対す
る要求が一段と高くなり、高速記録に十分対応し得る感
熱記録材料の開発が強く望まれているが、一般に感熱記
録材料の感度を高め熱応答性を良くすると地肌かぶりが
起こるという欠点があらわれやすくなる。顕色剤とし
て、ビスフェノールS誘導体の一例である、3、3´−
ジアリル−4、4´−ジヒドロキシジフェニルスルホン
を用いた感熱記録材料としては数多くの特許が出願され
ている。例えば、特開昭60−208286号、特開昭
61−89090号、特開昭61−199985号、特
開昭61−199986号、特開昭61−199987
号、特開昭61−199988号、特開昭61−228
985号、特開昭62−53957号、特開昭63−3
988号、特開平1−67380号、特開平1−150
576号、特開平1−178491号等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらのうち、3、3
´−ジアリル−4、4´−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンの製造方法が記載されているものは、特開昭61−
89090号及び特開昭62−53957号の2つであ
る。しかし、ここに記載の方法に準じて製造した3、3
´−ジアリル−4、4´−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンを使用した場合でも、保存安定性の向上はある程度
改善されるものの、最近の湿熱時の地肌カブリに対する
高い要求を満足するものはない。本発明の目的は前記、
従来技術の欠点を解決することにあり、高感度で且つ湿
熱時の地肌かぶりが少なく、画像の優れた感熱記録材料
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく種々の検討を重ねた結果、顕色性化合物とし
て下記(1)記載の特定の3、3′−ジアリル−4、
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶を用いる
ことにより、高感度で画像安定性に優れかつ湿熱時の地
肌かぶりが大幅に改善された感熱記録材料が得られるこ
とを見いだし、本発明を完成させたものである。即ち、
本発明は、(1)支持体上に通常無色ないし淡色の発色
性化合物、及び該発色性化合物を熱時発色させうる顕色
性化合物を含有する感熱発色層を有する感熱記録材料に
おいて、顕色性化合物として、DSC(Te)が149
℃以上であり、Cu−Kα線による粉末X線回折法にお
いて、少なくとも回折角(2θ)〔°〕7.2及び2
2.0にピークをもつX線回折図により特徴づけられる
結晶型である3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンの結晶を含有することを特徴と
する感熱記録材料、(2)3、3′−ジアリル−4、
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶のDSC
(Te)が151.5℃以上である(1)の感熱記録材
料、(3)3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロキ
シジフェニルスルホンの結晶が、Cu−Kα線による粉
末X線回折法において、少なくとも回折角(2θ)
〔°〕7.2、14.5、16.3、18.0、20.
0、21.0、22.0、24.7、29.0に比較的
強いピークをもつX線回折図により特徴づけられる結晶
型である(1)または(2)の感熱記録材料、
【0006】(4)3、3′−ジアリル−4、4′−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホンの結晶中の3、3′−ジ
アリル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン含
量が95%以上である(1)ないし(3)のいずれかの
感熱記録材料、(5)3、3′−ジアリル−4、4′−
ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶中の3、3′−
ジアリル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン
含量が95.5%以上である(1)ないし(3)のいず
れかの感熱記録材料、(6)3、3′−ジアリル−4、
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶中の3−
アリル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
5−(3−アリル−4−ヒドロキシ)フェニルスルホン
−1−オキサ−2−メチルインダン及び3−アリル−
4′−アリルオキシ−4−ヒドロキシジフェニルスルホ
ンの含量が、3者の総量で、3%以下である(1)ない
し(5)のいずれかの感熱記録材料、(7)3、3′−
ジアリル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン
の結晶中の3−アリル−4、4′−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンの含量が2%以下である(6)の感熱記録
材料、(8)3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンの結晶中の3−アリル−4、
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、5−(3−ア
リル−4−ヒドロキシ)フェニルスルホン−1−オキサ
−2−メチルインダン及び3−アリル−4′−アリルオ
キシ−4−ヒドロキシジフェニルスルホンの含量が、3
者の総量で、2%以下である(6)の感熱記録材料、
【0007】(9)支持体上に通常無色ないし淡色の発
色性化合物、及び該発色性化合物を熱時発色させうる顕
色性化合物を主要成分とする感熱発色層を設けた感熱記
録材料において、顕色性化合物として、下記(a)から
(e)の特性を有する3、3′−ジアリル−4、4′−
ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶を含有すること
を特徴とする感熱記録材料、(a)DSC(Te)が1
49℃以上である、(b)Cu−Kα線による粉末X線
回折法において回折角(2θ)〔°〕7.2及び22.
0にピークをもつX線回折図により特徴づけられる結晶
型である、(c)3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンの含量が95.5%以上で
ある、(d)3−アリル−4、4′−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、5−(3−アリル−4−ヒドロキシ)
フェニルスルホン−1−オキサ−2−メチルインダン及
び3−アリル−4′−アリルオキシ−4−ヒドロキシジ
フェニルスルホンの含量が、3者の総量で、3%以下で
ある、及び(e)3−アリル−4、4′−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンの含量が2%以下、5−(3−アリ
ル−4−ヒドロキシ)フェニルスルホン−1−オキサ−
2−メチルインダンの含量が2%以下、及び3−アリル
−4′−アリルオキシ−4−ヒドロキシジフェニルスル
ホンの含量が2%以下である、
【0008】(10)支持体上に通常無色ないし淡色の
発色性化合物及び該発色性化合物を熱時発色させうる顕
色性化合物を含有する感熱発色層を有する感熱記録材料
において、顕色性化合物として、下記(f)から(j)
の特性を有する3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒド
ロキシジフェニルスルホンの結晶を含有することを特徴
とする感熱記録材料、(f)DSC(Te)が151.
5℃以上である、(g)Cu−Kα線による粉末X線回
折法において、少なくとも回折角(2θ)〔°〕7.
2、14.5、16.3、18.0、20.0、21.
0、22.0、24.7、29.0にピークをもつX線
回折図により特徴づけられる結晶型である、(h)3、
3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンの含量が96%以上である、(i)3−アリル−
4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、5−(3
−アリル−4−ヒドロキシ)フェニルスルホン−1−オ
キサ−2−メチルインダン及び3−アリル−4′−アリ
ルオキシ−4−ヒドロキシジフェニルスルホンの含量
が、3者の総量で、2%以下である、(j)3−アリル
−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含量が
2%以下、5−(3−アリル−4−ヒドロキシ)フェニ
ルスルホン−1−オキサ−2−メチルインダンの含量が
1%以下、及び3−アリル−4′−アリルオキシ−4−
ヒドロキシジフェニルスルホンの含量が1%以下であ
る、(11)DSC(Te)が149℃以上であり、C
u−Kα線による粉末X線回折法において回折角(2
θ)〔°〕7.2及び22.0にピークをもつX線回折
図により特徴づけられる結晶型を有する3、3′−ジア
リル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結
晶、(12)3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンの含量が95.5%以上であ
り、かつ3−アリル−4、4′−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、5−(3−アリル−4−ヒドロキシ)フェ
ニルスルホン−1−オキサ−2−メチルインダン及び3
−アリル−4′−アリルオキシ−4−ヒドロキシジフェ
ニルスルホンの含量が、3者の総量で、3%以下である
(11)の3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロキ
シジフェニルスルホンの結晶、(13)3−アリル−
4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含量が2
%以下、5−(3−アリル−4−ヒドロキシ)フェニル
スルホン−1−オキサ−2−メチルインダンの含量が2
%以下、及び3−アリル−4′−アリルオキシ−4−ヒ
ドロキシジフェニルスルホンの含量が2%以下である
(12)の3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロキ
シジフェニルスルホンの結晶、(14)3−アリル−
4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含量が2
%以下、5−(3−アリル−4−ヒドロキシ)フェニル
スルホン−1−オキサ−2−メチルインダンの含量が1
%以下、及び3−アリル−4′−アリルオキシ−4−ヒ
ドロキシジフェニルスルホンの含量が1%以下であり、
かつ3者の総量が2%以下である(12)の3、3′−
ジアリル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン
の結晶、に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用する3、3′−ジア
リル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンは、
DSC(Te)が149℃以上、好ましくは151. 5
℃以上、より好ましくは152℃以上の結晶である。D
SC(Te)は示差走査熱量計(Differenial Scanning
Calorimeter)での補外融解開始温度(Te)のことで
ある。DSC分析条件はアルミニウムクリンプセル(P
/N 201−52943)を用い、サンプル量は5m
gで行う。昇温条件は、100℃までは10℃/分、1
00℃以上は5℃/分である。
【0010】この結晶は、Cu−Kα線による粉末X線
回折法において、少なくとも回折角(2θ)〔°〕7.
2及び22.0にピークを有する、より詳しくは少なく
とも回折角(2θ)〔°〕7.2、14.5、16.
3、18.0、20.0、21.0、22.0、24.
7、29.0に比較的強いピークを有するX線回折図に
より特徴づけられる結晶型であることが好ましい。な
お、回折角(2θ)〔°〕においてプラスマイナス0.
1程度の誤差は許容されるものとする。
【0011】粉末X線回折法の測定条件は次の通りであ
る。 装置名:理学電気(株) RAD−2C ターゲット:Cu 走査角度:2゜〜40.0゜ 走査速度:2゜/分 管電圧:40KV 管電流:30mA スリット:DS 1,RS 0.15,SS 1
【0012】本発明で使用する3、3′−ジアリル−
4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶(ジ
転移体:本体)の純度は95%以上、好ましくは95.
5%以上、より好ましくは96%以上、さらに好ましく
は97%以上である。又、この結晶には、副生物とし
て、モノ体(3−アリル−4、4′−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン)、インダン体(5−(3−アリル−4
−ヒドロキシ)フェニルスルホン−1−オキサ−2−メ
チルインダン)、片側転移体(3−アリル−4′−アリ
ルオキシ−4−ヒドロキシジフェニルスルホン)等が存
在する。その含有量は、HPLC(高速液体クロマトグ
ラフィー)分析で、上記副生物三者の総量が3%以下で
あることが好ましく、より好ましくは三者の総量が2.
5%以下、さらに好ましくは三者の総量が2%以下であ
る。また、三者のいずれもが2%以下であることが好ま
しく、より好ましくはモノ体が2%以下、インダン体が
1%以下、片側転移体が1%以下である。
【0013】ここで純度及び含有量はHPLC分析によ
り得られるチャートから計算される面積比による純度又
は含有量(面積%)のことである。なお、HPLC分析
の条件は次の通りである。 分析カラム:Inertsil ODS−2(4. 6m
mφ×25cm) 移動層:65%メタノール/水 流速:0. 6ml/min カラム温度:30℃ 検出器:UV254nm この分析条件で約14. 4分のピークがジ転移体(本
体)であり、約7. 9分のピークがモノ体であり、約1
7. 7分のピークがインダン体であり、約22.3分の
ピークが片側転移体である。
【0014】本発明の3、3′−ジアリル−4、4′−
ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶は、例えば、
4、4´−ジアリルオキシジフェニルスルホンのクライ
ゼン転位反応を行うことによって得られる。例えばこの
転移反応を高い沸点を有する不活性の非水溶性有機溶媒
中、160〜280℃、好ましくは190〜230℃、
より好ましくは200〜220℃で行い、ジ転位体であ
る3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンの生成量が約90%(例えば89〜93
%)となった時点で反応を終了させ、反応生成物をアル
カリ水溶液で抽出したのち活性炭で精製し、次いでこの
抽出液を高温の酸水溶液(例えば希塩酸水溶液)中に導
き結晶を析出させるか、または上記と同様にクライゼン
転位反応を行ったのち、反応生成物をアルカリ水溶液で
抽出後、水および非水溶性有機溶媒(例えばジクロロベ
ンゼン等の芳香族系有機溶媒)を加え中和当量40〜6
0%まで酸性水溶液(例えば塩酸水溶液)を添加した
後、水層とオイル層を分離し、水層に酸性水溶液(例え
ば塩酸水溶液)をさらに添加して結晶を析出させればよ
い。上記反応に使用する非水溶性有機溶媒としては、1
60℃以上、好ましくは190℃以上、より好ましくは
200℃以上、更に好ましくは200〜220℃の沸点
を有するもので、かつ原料及び本体に対して不活性なも
のであれば特に制限無く使用できる。例えば脂肪族炭化
水素系の有機溶媒(例えばMCオイルW−8(出光興産
製))とケロシン(白灯油)の混合溶媒があげられる。
【0015】本発明の感熱記録材料においては、通常無
色ないし淡色の発色性化合物と、顕色性化合物として本
発明の3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンの結晶とを主要な成分とし、以下に示
すような増感剤、結合剤及びその他必要に応じ充填剤、
その他の添加物等により感熱発色層が調製される。本発
明の3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホンの結晶の使用量は発色性化合物の1重量
部に対して各々0.5〜20重量部、好ましくは1〜5
重量部が適当である。
【0016】本発明における感熱発色層を形成するにあ
たり、発色性化合物は1〜50重量%、好ましくは5〜
30重量%、本発明の3、3′−ジアリル−4、4′−
ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶は1〜80重量
%、好ましくは5〜40重量%、増感剤は0.5〜80
重量%、好ましくは5〜40重量%、結合剤は1〜90
重量%、併用可能な顕色性化合物及び増感剤は各々0〜
40重量%、充填剤は0〜80重量%、その他の滑剤、
界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤等は各々任意の割合
で、例えば各々0〜30重量%、使用される(重量%は
感熱発色層中に占める各成分の重量比)。
【0017】用いうる発色性化合物の例としては、一般
に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているものであれ
ばよく、特に制限されない。具体例としては、例えばフ
ルオラン系化合物、トリアリールメタン系化合物、スピ
ロ系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チアジン系化
合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物等が挙げ
られる。
【0018】フルオラン系化合物としては、例えば3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブ
チルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−[N−エチル−N−(3−エトキシプロピル)アミ
ノ]−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プ
ロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフリルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(p−フルオロアニリノ)フルオラン、3−[N−エチ
ル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブ
チルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フ
ルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロア
ニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,
4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−クロロ−7−エトキシエチルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−オクチルフルオラン、3−[N−
エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチル−7
−フェネチルフルオラン等が挙げられる。
【0019】トリアリールメタン系化合物としては、例
えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジメチルアミノフタリド(別名:クリスタルバイオレ
ットラクトン又はCVL)、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(1,2−ジメチルアミノインドー
ル−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,
3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−
5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−
ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3
−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−(2
−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミ
ノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−
(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド等が挙げられる。
【0020】スピロ系化合物としては、例えば3−メチ
ルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピ
ラン、3,3’−ジクロロスピロジナフトピラン、3−
ベンジルスピロジナフトピラン、3−プロピルスピロベ
ンゾピラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベン
ゾ)スピロピラン、1,3,3−トリメチル−6−ニト
ロ−8’−メトキシスピロ(インドリン−2,2’−ベ
ンゾピラン)等が、ジフェニルメタン系化合物として
は、例えばN−ハロフェニル−ロイコオーラミン、4,
4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒドリルベン
ジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェニルロ
イコオーラミン等が、チアジン系化合物としては、例え
ばベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾ
イルロイコメチレンブルー等が、ラクタム系化合物とし
ては、例えばローダミンBアニリノラクタム、ローダミ
ンB−p−クロロアニリノラクタム等が、フルオレン系
化合物としては、例えば3,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルア
ミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオ
レンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、
3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンス
ピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド等が挙げ
られる。これらの発色性化合物は単独もしくは混合して
用いられる。
【0021】用いうる増感剤としては、例えば動植物性
ワックス、合成ワックスなどのワックス類や高級脂肪
酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸アニリド、芳香族ア
ミンのアセチル化物、ナフタレン誘導体、芳香族エーテ
ル、芳香族カルボン酸誘導体、芳香族スルホン酸エステ
ル誘導体、炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体、ビフェ
ニル誘導体、ターフェニル誘導体等の、常温で固体であ
り約70℃以上の融点を有するものを使用することがで
きる。
【0022】ワックス類としては、例えば木ろう、カル
ナウバろう、シェラック、パラフィン、モンタンろう、
酸化パラフィン、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチ
レン等があげられる。高級脂肪酸としては、例えばステ
アリン酸、ベヘン酸等があげられる。高級脂肪酸アミド
としては、例えばステアリン酸アミド、オレイン酸アミ
ド、N−メチルステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、
メチロールベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸
アミド、エチレンビスステアリン酸アミド等があげられ
る。高級脂肪酸アニリドとしては、例えばステアリン酸
アニリド、リノール酸アニリド等があげられる。
【0023】芳香族アミンのアセチル化物としては、例
えばアセトトルイジド等があげられる。ナフタレン誘導
体としては、例えば1−ベンジルオキシナフタレン、2
−ベンジルオキシナフタレン、1−ヒドロキシナフトエ
酸フェニルエステル等があげられる。芳香族エーテルと
しては、例えば1,2−ジフェノキシエタン、1,4−
ジフェノキシブタン、1,2−ビス(3−メチルフェノ
キシ)エタン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキ
シ)エタン、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニ
ル)エタン、1−フェノキシ−2−(4−クロロフェノ
キシ)エタン、1−フェノキシ−2−(4−メトキシフ
ェノキシ)エタン等があげられる。
【0024】芳香族カルボン酸誘導体としては、例えば
p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、p−ベンジ
ルオキシ安息香酸ベンジルエステル、テレフタル酸ジベ
ンジルエステル等があげられる。芳香族スルホン酸エス
テル誘導体としては、例えばp−トルエンスルホン酸フ
ェニルエステル、フェニルメシチレンスルホナート、4
−メチルフェニルメシチレンスルホナート等があげられ
る。炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体としては、例え
ば炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュ
ウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル等があげられ
る。ビフェニル誘導体としては、例えばp−アリルオキ
シビフェニル等があげられる。ターフェニル誘導体とし
ては、例えばm−ターフェニル(1,3−ジフェニルベ
ンゼン)等があげられる。
【0025】用いうる結合剤の例としては、例えばメチ
ルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウム
カルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビニル
アルコール(PVA)、カルボキシル基変性ポリビニル
アルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラチ
ン、水溶性イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン酸
共重合体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレン/
無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のもの
或はポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリウレ
タン、スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボ
キシル化スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、スチ
レン/ブタジエン/アクリル酸系共重合体、コロイダル
シリカとアクリル樹脂の複合体粒子等の疎水性高分子エ
マルジョン等が用いられる。
【0026】用いうる充填剤としては、例えば炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリ
カ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、水
酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニ
ウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素−ホルマ
リン樹脂等があげられる。
【0027】用いうるその他の添加物としては、例えば
サ−マルヘッド摩耗防止、スティッキング防止等の目的
でステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級
脂肪酸金属塩、酸化防止或は老化防止効果を付与するフ
ェノール誘導体、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾー
ル系等の紫外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤等が
必要に応じて加えられる。用いうる紫外線吸収剤として
は、例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t
−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オ
クチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−5’−t−オクトキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−
t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ア
ミルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等があ
げられる。
【0028】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法
によりまず発色性化合物、本発明の3、3′−ジアリル
−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンおよび増
感剤をそれぞれ別々に結合剤あるいは必要に応じてその
他の添加剤等と共にボールミル、アトライター、サンド
ミルなどの分散機にて粉砕、分散化した後(粉砕、分散
を湿式で行うときは通常水を媒体として用いる)混合し
て感熱発色層塗布液を調製し、紙、プラスチックシー
ト、合成紙等の支持体上に通常乾燥重量で1−20g/
m2 になるようにバーコーター、ブレードコーター等に
より塗布(発色性化合物と顕色性化合物の比は通常乾燥
重量比で1:1及至1:10である)乾燥して本発明の
感熱記録材料を得る。又、必要に応じて感熱発色層と支
持体の間に中間層を設けたり感熱発色層上にオーバーコ
ート層を設けてもよい。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明がこれらに限定されるものではな
い。実施例中「部」は重量部を示す。
【0030】実施例1(3、3′−ジアリル−4、4′
−ジヒロロキシジフェニルスルホンの結晶の調製) MCオイルW−8(出光興産製)220部、白灯油(日
本石油製)176.7部に4、4′−ジアリルオキシジ
フェニルスルホン330部を仕込み、窒素気流下で20
2℃にて7時間加熱し、転移反応させる。その時の反応
生成物中のHPLC分析の面積比による各成分の含有量
は、ジ転位体(本体)90. 5%、未反応物0. 1%以
下、モノ体1.3%、片側転位体3. 6%、インダン体
1.4%であった。この反応液に白灯油43.3部を添
加後、冷却し、次いで、14.3%苛性ソーダ液57
7.5部を加え1時間撹拌後静置する。次に水層部分を
取り出し、8.2%塩酸水溶液559.64部を加え、
80〜85℃に昇温する。次いで、活性炭粉末49.5
部を添加後、同温度で1時間撹拌する。活性炭を取り除
くために濾過し、濾液を、予め用意した80〜85℃の
10.4%塩酸水溶液700部に、撹拌下、徐々に滴下
し結晶を析出させる。結晶を濾別し、温水で中性になる
まで充分に洗浄し、乾燥し157部の結晶を得た。
【0031】得られた結晶のDSC(Te)は155.
8℃であった。HPLC分析結果は、ジ転位体(本体)
96.4%、未反応物0.1%以下、モノ体1.6%、
片側転移体0.8%及びインダン体0.3%であった。
またCu−Kα線による粉末X線回折測定を行ったとこ
ろ、回折角(2θ)〔°〕7.2、14.5、16.
3、18.0、20.0、21.0、22.0、24.
7及び29.0に比較的強いピークがあり、実施例3の
方法で得られた結晶と同様の回折パターンであった。こ
れらの結果を表2にまとめた。
【0032】実施例2(感熱記録材料の製造) 下記組成の各混合物をサンドグラインダーを用いて1時
間粉砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、
[C]液を調製した。 [A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液:実施例1−1で得られた3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒド ロキシジフェニルスルホン 30部 25%PVA水溶液 20部 水 50部 [C]液:m−ターフェニル(新日鉄化学製) 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部
【0033】次いで、下記の割合で混合して感熱発色層
塗液を調製した。 [A]液 1.5部 [B]液 2.0部 [C]液 3.5部 水 3.0部 該感熱発色層塗液を支持体(中性紙)上にwetの重量
が21g/m2 (乾燥重量で4.6g/m2 )となるよ
うに塗布し、50〜55℃で5分間乾燥させて本発明の
感熱記録材料を得た。
【0034】(発色濃度試験)東洋精機ヒートグラジエ
ントHG−100の試験機を用い、上記の本発明の感熱
記録材料を発色させた(発色条件:印圧1. 0Kg/m
2 ×5秒、130℃)。得られた発色画像の濃度をマク
ベス反射濃度計RD−914型で測定した結果、発色濃
度は1. 30であった。因みに地肌(地発色)濃度は
0. 06であった。発色濃度は、その数値が大きいほど
発色の程度が高いことを意味し、その数値が小さいほど
発色の程度が低く地肌の色に変化が少ないことを意味し
ている。
【0035】(耐湿熱試験)該感熱発色層塗液を支持体
(中性紙)上に乾燥重量で4.6g/m2 となるように
塗布し、直ちに耐湿熱試験機(試験条件:70℃、95
%RH×5分)にかけたものについて、マクベス反射濃
度計RD−914型で測定した結果、地肌(地発色)濃
度は0.16であった。結果を表1にまとめた。
【0036】実施例3(3、3′−ジアリル−4、4′
−ジヒロロキシジフェニルスルホンの結晶の調製) MCオイルW−8(出光興産製)160部、白灯油(日
本石油製)128.5部に4、4′−ジアリルオキシジ
フェニルスルホン240部を仕込み、窒素気流下で20
2℃にて9時間加熱し、転移反応させる。その時の反応
生成物中のHPLC分析の面積比による各成分の含有量
は、ジ転位体(本体)92.7%、未反応物0. 1%以
下、モノ体1.1%、片側転移体1. 6%、インダン体
1.8%であった。この反応液に白灯油31.5部を添
加後、冷却し、次いで、20%苛性ソーダ液300部と
水120部を加え1時間撹拌後2層に分離するまで充分
に静置する。次に水層部分を取り出し水100部、オル
トジクロロベンゼン120部を加え70℃まで昇温し、
次いで18%塩酸水溶液184部を加えた(中和当量4
3%)。2時間同温度で撹拌したのち充分静置する。水
層(上層)部分を取り出し、活性炭粉末36部を添加
後、1時間撹拌する。活性炭を取り除くために液濾過し
濾液を18%塩酸水溶液152部で中和し結晶を得た。
得られた結晶を濾別し乾燥し3,3′−ジアリル−4、
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶45.6
部を得た。
【0037】得られた結晶のDSC(Te)は155.
0℃であった。HPLC分析結果は、ジ転位体(本体)
96.4%、未反応物0.1%以下、モノ体1.5%、
片側転移体0.1%以下、インダン体0.3%であっ
た。またCu−Kα線による粉末X線回折測定を行った
ところ、回折角(2θ)〔°〕7.2、14.5、1
6.3、18.0、20.0、21.0、22.0、2
4.7及び29.0に比較的強いピークがあった。この
結晶型をα型と呼ぶ。このX線回折図を図1に示す。こ
れらの結果を表2にまとめた。
【0038】実施例4(感熱記録材料の製造) 下記組成の各混合物をサンドグラインダーを用いて1時
間粉砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、
[C]液を調製した。 [A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液:実施例1−3で得られた3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒド ロキシジフェニルスルホン 30部 25%PVA水溶液 20部 水 50部 [C]液:m−ターフェニル(新日鉄化学製) 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部
【0039】次いで、下記の割合で混合して感熱発色層
塗液を調製した。 [A]液 1.5部 [B]液 2.0部 [C]液 3.5部 水 3.0部 該感熱発色層塗液を支持体(中性紙)上にwetの重量
が21g/m2 (乾燥重量で4.6g/m2 )となるよ
うに塗布し、50〜55℃で5分間乾燥させて本発明の
感熱記録材料を得た。
【0040】(発色濃度試験)東洋精機ヒートグラジエ
ントHG−100の試験機を用い、上記の本発明の感熱
記録材料を発色させた(発色条件:印圧1.0Kg/m
2 ×5秒、130℃)。得られた発色画像の濃度をマク
ベス反射濃度計RD−914型で測定した結果、発色濃
度は1.30であった。因みに地肌(地発色)濃度は
0. 05であった。
【0041】(耐湿熱試験)該感熱発色層塗液を支持体
(中性紙)上に乾燥重量で4.6g/m2 となるように
塗布し、直ちに耐湿熱試験機(試験条件:70℃、95
%RH×5分)にかけたものについて、マクベス反射濃
度計RD−914型で測定した結果、地肌(地発色)濃
度は0.09であった。結果を表1にまとめた。
【0042】比較例1 特開昭61−89090号記載の実施例1に準じて3、
3′−ジアリル−4、4′−ジヒロロキシジフェニルス
ルホンの結晶を製造した。即ち、4、4′−ジアリルオ
キシジフェニルスルホン250部を、窒素気流下で19
5〜210℃にて6時間熱転移させ、3,3′−ジアリ
ル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結晶
238部を得た。生成物のDSC(Te)は145.8
℃であった。HPLC分析結果は、ジ転位体(本体)8
9.7%、未反応物0. 3%、モノ体1.3%、片側転
移体4.4%以下、インダン体1.1%であった。また
Cu−Kα線による粉末X線回折測定を行ったところ、
回折角(2θ)〔°〕7.04、10.85、14.1
4、15.78、17.51、22.98に比較的強い
ピークがあり、本発明の実施例1及び3の方法で得られ
た結晶とは異なる回折パターンであった。この結晶型を
β型と呼ぶ。このX線回折図を図2に示す。これらの結
果を表2にまとめた。この結晶を使用して、本発明の実
施例4と同様にして感熱記録紙を作製し、耐湿熱試験に
供した。結果を表1に示す。
【0043】比較例2 特開昭62−53957号記載の実施例3に準じて3、
3′−ジアリル−4、4′−ジヒロロキシジフェニルス
ルホンの結晶を製造した。即ち、MCオイルW−8(出
光興産製)220部、白灯油(日本石油製)176.7
部に4、4′−ジアリルオキシジフェニルスルホン33
0部を仕込み、窒素気流下で202℃にて約6時間反応
させる。その時の反応生成物中のHPLC分析の面積比
による各成分の含有量は、ジ転位体(本体)84.1
%、未反応物0. 6%、モノ体1.1%、片側転位体1
1.8%、インダン体0.8%であった。この反応液に
白灯油43.3部を添加後、撹拌下150℃でエチレン
グリコール16.5部を加え、125℃より苛性ソーダ
82.5部と水495部からなる水溶液を徐々に加えて
反応生成物のアルカリ水溶液とし、静置後、上層のパラ
フィンオイルを残して、下層のアルカリ水溶液を抜き出
した。なお、反応時の白灯油の使用量は特開昭62−5
3957号の実施例3記載の白灯油の使用量より少な
い。これは、該実施例3記載の白灯油の使用量では温度
が195〜197℃までしか加熱できず、該実施例3記
載の200〜210℃での反応ができなかったためであ
る。
【0044】このアルカリ水溶液に二塩化エタン320
部を加え、撹拌下20%塩酸水溶液388部を徐々に加
えて酸性とし、約75℃にて暫時撹拌後静置分層させ、
上層の無機塩水溶液を抜き去り、残りにトルエン320
部、イソプロパノール33.6部を加え、80〜85℃
で暫時撹拌溶解した後、冷却し、結晶を析出させた。2
5℃にてろ過し、結晶を二塩化エタン160部、トルエ
ン160部の混合液で洗浄し、さらに続けて水400部
にて洗浄した後、乾燥し、166.4部の結晶を得た
(収率50.4%)。得られた結晶のDSC(Te)は
146.4℃であった。HPLC分析結果は、ジ転位体
(本体)95.4%、未反応物0. 1%以下、モノ体
0.6%、片側転移体2. 8%、インダン体0.2%で
あった。またCu−Kα線による粉末X線回折測定を行
ったところ、本発明の実施例1及び3の方法で得られた
結晶と同様の回折パターンであった。これらの結果を表
2にまとめた。この結晶を使用して、本発明の実施例4
と同様にして感熱記録紙を作製し、耐湿熱試験に供し
た。結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、比較例1では耐
湿熱試験において地肌濃度が1.15と大きく発色して
いる。また、比較例2では地肌濃度が0.27であっ
た。これに対し、本発明の感熱記録材料は、耐湿熱試験
において地肌濃度が実施例2では0.16であり、また
実施例4では0.09である。これは、比較例2よりも
実施例2では約40%も、また実施例4では約66%も
発色が押さえられていることを意味しており、本発明の
感熱記録材料は、比較例よりも地肌の色に変化が少ない
ことが判る。
【0047】
【表2】 表2 実施例No. 1 3 比較例No. 1 2 DSC(Te:℃) 155.8 155.0 145.8 146.4 結晶型 α α β α 本体含量(%) 96.4 98.2 89.7 95.4 未反応物含量(%) 0.1以下 0.1以下 0.3 0.1以下 モノ体含量(%) 1.6 1.5 1.3 0.6 片側転移体含量(%) 0.8 0.1以下 4.4 2.8 インダン体含量(%) 0.3 0.3 1.1 0.2 副生物含量計(%) 2.7 1.9以下 6.8 3.6 注) 副生物含量計(%)は結晶中のモノ体、片側転移体、インダン体の3者の総量 %である。
【0048】表2から明らかなように、比較例1の結晶
と本発明で使用する結晶とは、結晶型及びDSCのTe
値において、又副生物含量、特に片側転移体含量とイン
ダン体含量において大きく異なる。比較例2の結晶と本
発明で使用する結晶とは、DSCのTe値において、又
副生物含量、特に片側転移体含量、において大きく異な
る。
【0049】
【発明の効果】高感度で且つ湿熱時の地肌かぶりが少な
く、画像保存性の優れた感熱記録材料が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1−3で得られた本発明の結晶の
Cu−Kα線による粉末X線回折図である。横軸は回折
角、縦軸は強度をそれぞれ表す。
【図2】図2は比較例1で得られた結晶のCu−Kα線
による粉末X線回折図である。横軸は回折角、縦軸は強
度をそれぞれ表す。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
    合物及び該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合
    物を含有する感熱発色層を有する感熱記録材料におい
    て、顕色性化合物として、DSC(Te)が149℃以
    上であり、かつCu−Kα線による粉末X線回折法にお
    いて、少なくとも回折角(2θ)〔°〕7.2及び2
    2.0にピークをもつX線回折図により特徴づけられる
    結晶型である3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
    キシジフェニルスルホンの結晶を含有することを特徴と
    する感熱記録材料。
  2. 【請求項2】3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
    キシジフェニルスルホンの結晶のDSC(Te)が15
    1.5℃以上である請求項1の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
    キシジフェニルスルホンの結晶が、Cu−Kα線による
    粉末X線回折法において、少なくとも回折角(2θ)
    〔°〕7.2、14.5、16.3、18.0、20.
    0、21.0、22.0、24.7、29.0にピーク
    をもつX線回折図により特徴づけられる結晶型である請
    求項1または2の感熱記録材料。
  4. 【請求項4】3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
    キシジフェニルスルホンの結晶中の3、3′−ジアリル
    −4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン含量が9
    5%以上である請求項1ないし3のいずれか1項の感熱
    記録材料。
  5. 【請求項5】3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
    キシジフェニルスルホンの結晶中の3、3′−ジアリル
    −4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン含量が9
    5.5%以上である請求項1ないし3のいずれか1項の
    感熱記録材料。
  6. 【請求項6】3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
    キシジフェニルスルホンの結晶中の3−アリル−4、
    4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、5−(3−ア
    リル−4−ヒドロキシ)フェニルスルホン−1−オキサ
    −2−メチルインダン及び3−アリル−4′−アリルオ
    キシ−4−ヒドロキシジフェニルスルホンの含量が、3
    者の総量で、3%以下である請求項1ないし5のいずれ
    か1項の感熱記録材料。
  7. 【請求項7】3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
    キシジフェニルスルホンの結晶中の3−アリル−4、
    4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含量が2%以
    下である請求項6の感熱記録材料。
  8. 【請求項8】3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロ
    キシジフェニルスルホンの結晶中の3−アリル−4、
    4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、5−(3−ア
    リル−4−ヒドロキシ)フェニルスルホン−1−オキサ
    −2−メチルインダン及び3−アリル−4′−アリルオ
    キシ−4−ヒドロキシジフェニルスルホンの含量が、3
    者の総量で、2%以下である請求項6の感熱記録材料。
  9. 【請求項9】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
    合物及び該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合
    物を含有する感熱発色層を有する感熱記録材料におい
    て、顕色性化合物として、下記(a)から(e)の特性
    を有する3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロキシ
    ジフェニルスルホンの結晶を含有することを特徴とする
    感熱記録材料。 (a)DSC(Te)が149℃以上である、(b)C
    u−Kα線による粉末X線回折法において、少なくとも
    回折角(2θ)〔°〕7.2及び22.0にピークをも
    つX線回折図により特徴づけられる結晶型である、
    (c)3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロキシジ
    フェニルスルホンの含量が95.5%以上である、
    (d)3−アリル−4、4′−ジヒドロキシジフェニル
    スルホン、5−(3−アリル−4−ヒドロキシ)フェニ
    ルスルホン−1−オキサ−2−メチルインダン及び3−
    アリル−4′−アリルオキシ−4−ヒドロキシジフェニ
    ルスルホンの含量が、3者の総量で、3%以下である、
    (e)3−アリル−4、4′−ジヒドロキシジフェニル
    スルホンの含量が2%以下、5−(3−アリル−4−ヒ
    ドロキシ)フェニルスルホン−1−オキサ−2−メチル
    インダンの含量が2%以下、及び3−アリル−4′−ア
    リルオキシ−4−ヒドロキシジフェニルスルホンの含量
    が2%以下である、
  10. 【請求項10】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性
    化合物及び該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化
    合物を含有する感熱発色層を有する感熱記録材料におい
    て、顕色性化合物として、下記(f)から(j)の特性
    を有する3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロキシ
    ジフェニルスルホンの結晶を含有することを特徴とする
    感熱記録材料。(f)DSC(Te)が151.5℃以
    上である、(g)Cu−Kα線による粉末X線回折法に
    おいて、少なくとも回折角(2θ)〔°〕7.2、1
    4.5、16.3、18.0、20.0、21.0、2
    2.0、24.7、29.0にピークをもつX線回折図
    により特徴づけられる結晶型である、(h)3、3′−
    ジアリル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン
    の含量が96%以上である、(i)3−アリル−4、
    4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、5−(3−ア
    リル−4−ヒドロキシ)フェニルスルホン−1−オキサ
    −2−メチルインダン及び3−アリル−4′−アリルオ
    キシ−4−ヒドロキシジフェニルスルホンの含量が、3
    者の総量で、2%以下である、(j)3−アリル−4、
    4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含量が2%以
    下、5−(3−アリル−4−ヒドロキシ)フェニルスル
    ホン−1−オキサ−2−メチルインダンの含量が1%以
    下、及び3−アリル−4′−アリルオキシ−4−ヒドロ
    キシジフェニルスルホンの含量が1%以下である、
  11. 【請求項11】DSC(Te)が149℃以上であり、
    Cu−Kα線による粉末X線回折法において回折角(2
    θ)〔°〕7.2及び22.0にピークをもつX線回折
    図により特徴づけられる結晶型を有する3、3′−ジア
    リル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結
    晶。
  12. 【請求項12】3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒド
    ロキシジフェニルスルホンの含量が95.5%以上であ
    り、3−アリル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルス
    ルホン、5−(3−アリル−4−ヒドロキシ)フェニル
    スルホン−1−オキサ−2−メチルインダン及び3−ア
    リル−4′−アリルオキシ−4−ヒドロキシジフェニル
    スルホンの含量が、3者の総量で、3%以下である請求
    項11の3、3′−ジアリル−4、4′−ジヒドロキシ
    ジフェニルスルホンの結晶。
  13. 【請求項13】3−アリル−4、4′−ジヒドロキシジ
    フェニルスルホンの含量が2%以下、5−(3−アリル
    −4−ヒドロキシ)フェニルスルホン−1−オキサ−2
    −メチルインダンの含量が2%以下、及び3−アリル−
    4′−アリルオキシ−4−ヒドロキシジフェニルスルホ
    ンの含量が2%以下である請求項12の3、3′−ジア
    リル−4、4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの結
    晶。
  14. 【請求項14】3−アリル−4、4′−ジヒドロキシジ
    フェニルスルホンの含量が2%以下、5−(3−アリル
    −4−ヒドロキシ)フェニルスルホン−1−オキサ−2
    −メチルインダンの含量が1%以下、及び3−アリル−
    4′−アリルオキシ−4−ヒドロキシジフェニルスルホ
    ンの含量が1%以下であり、かつ3者の総量が2%以下
    である請求項12の3、3′−ジアリル−4、4′−ジ
    ヒドロキシジフェニルスルホンの結晶。
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