JPH10157304A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH10157304A
JPH10157304A JP8331440A JP33144096A JPH10157304A JP H10157304 A JPH10157304 A JP H10157304A JP 8331440 A JP8331440 A JP 8331440A JP 33144096 A JP33144096 A JP 33144096A JP H10157304 A JPH10157304 A JP H10157304A
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JP
Japan
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compound
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color
heat
coloring
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JP8331440A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Tsugawa
洋晶 津川
Masao Onishi
正男 大西
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高感度でかつ地肌かぶりが少なく、画像保存性
の優れた感熱記録材料を提供すること。 【解決手段】紙、プラスチックシート、合成紙等の支持
体上に設けられた感熱発色層中に、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン又は3,4−
ジヒドロキシフェニル−p−トリルスルホン、下記式
(1)で表される化合物を含有せしめる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料に関す
る。更に詳しくは、高感度で且つ地肌かぶりが少なく、
画像保存性の優れた感熱記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、一般にロイコ染料とフ
ェノール性物質等の顕色剤をそれぞれ別個に微粒子状に
分散化後両者を混合し、これに結合剤、増感剤、充填
剤、滑剤等の添加剤を添加して塗液とし、紙、フィル
ム、合成紙等に塗布したもので、加熱によりロイコ染料
と顕色剤の一方又は両者が溶融、接触して起こる化学反
応により発色記録を得るものである。この感熱記録シー
トの発色のためには、サーマルヘッドを内蔵したサーマ
ルプリンター等が用いられる。この感熱記録法は他の記
録法に比較して(1)記録時に騒音がでない、(2)現
像、定着等の必要がない、(3)メンテナンスフリーで
ある、(4)機械が比較的安価である等の特徴により、
ファクシミリ分野、コンピューターのアウトプット、電
卓等のプリンター分野、医療計測用のレコーダー分野、
自動券売機分野、感熱記録型ラベル分野等に広く用いら
れている。
【0003】近年では、小売店やスーパーマーケット等
のPOSシステム化、交通機関の自動化システムに伴
い、ラベル類や乗車券、回数券等への使用が増加してい
る。これらの用途において、感熱記録材料はより一層の
保存安定性の向上が望まれている。また高速記録に対す
る要求が一段と高くなり、高速記録に十分対応し得る感
熱記録材料の開発が強く望まれているが、一般に感熱記
録材料の感度を高め熱応答性を良くすると地肌かぶりが
起こるという欠点があらわれやすくなる。従来、熱応答
性がよく、更に保存安定性を向上させるために種々の方
法が提案されているが、いまだ満足すべきものはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記、
従来技術の欠点を解決することにある。即ち、高感度で
且つ地肌かぶりが少なく、画像保存性の優れた感熱記録
材料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明を完成させ
たものである。即ち本発明は、(1)支持体上に通常無
色ないし淡色の発色性化合物と該発色性化合物を熱時発
色させうる顕色性化合物を主要成分とする感熱発色層を
設けた感熱記録材料において、顕色性化合物として4−
ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニスルホン又
は3,4−ジヒドロキシフェニル−p−トリルスルホン
を、増感剤として下記式(1)
【0006】
【化2】
【0007】の化合物を含有することを特徴とする感熱
記録材料、に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては通常無色ないし
淡色の発色性化合物と、顕色性化合物として4−ヒドロ
キシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルフホン又は
3,4−ジヒドロキシフェニル−p−トリルスルホン
と、増感剤として式(1)の化合物を主要な成分とし、
以下に示すような結合剤及びその他必要に応じ充填剤、
その他の添加物等により感熱発色層が調製される。4−
ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン
又は3,4−ジヒドロキシシフェニル−p−トリルスル
ホン及び式(1)の化合物の使用量は発色性化合物の1
重量部に対して各々0.5〜20重量部、好ましくは1
〜5重量部が適当である。更に本発明の感熱記録材料に
おいては、本発明の主要成分以外の公知の顕色性化合物
又は増感剤を併用しても構わない。
【0009】本発明における感熱発色層を形成するにあ
たり、発色性化合物は1〜50重量%、好ましくは5〜
30重量%、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホン又は3,4−ジヒドロキシフェニル−
p−トリルスルホンは1〜80重量%、好ましくは5〜
40重量%、前記式(1)の化合物は0.5〜80重量
%、好ましくは5〜40重量%、結合剤は1〜90重量
%、併用可能な顕色性化合物及び増感剤は各々0〜40
重量%、充填剤は0〜80重量%、その他の滑剤、界面
活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤等は各々任意の割合で、
例えば各々0〜30重量%、使用される(重量%は感熱
発色層中に占める各成分の重量比)。
【0010】用いうる発色性化合物の例としては、一般
に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているものであれ
ばよく、特に制限されない。具体例としては、例えばフ
ルオラン系化合物、トリアリールメタン系化合物、スピ
ロ系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チアジン系化
合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物等が挙げ
られる。
【0011】フルオラン系化合物としては、例えば3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブ
チルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−[N−エチル−N−(3−エトキシプロピル)アミ
ノ]−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プ
ロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフリルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(p−フルオロアニリノ)フルオラン、3−[N−エチ
ル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブ
チルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フ
ルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロア
ニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,
4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−クロロ−7−エトキシエチルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−オクチルフルオラン、3−[N−
エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチル−7
−フェネチルフルオラン等が挙げられる。
【0012】トリアリールメタン系化合物としては、例
えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジメチルアミノフタリド(別名:クリスタルバイオレ
ットラクトン又はCVL)、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(1,2−ジメチルアミノインドー
ル−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,
3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−
5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−
ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3
−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−(2
−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミ
ノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−
(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド等が挙げられる。
【0013】スピロ系化合物としては、例えば3−メチ
ルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピ
ラン、3,3’−ジクロロスピロジナフトピラン、3−
ベンジルスピロジナフトピラン、3−プロピルスピロベ
ンゾピラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベン
ゾ)スピロピラン、1,3,3−トリメチル−6−ニト
ロ−8’−メトキシスピロ(インドリン−2,2’−ベ
ンゾピラン)等が、ジフェニルメタン系化合物として
は、例えばN−ハロフェニル−ロイコオーラミン、4,
4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒドリルベン
ジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェニルロ
イコオーラミン等が、チアジン系化合物としては、例え
ばベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾ
イルロイコメチレンブルー等が、ラクタム系化合物とし
ては、例えばローダミンBアニリノラクタム、ローダミ
ンB−p−クロロアニリノラクタム等が、フルオレン系
化合物としては、例えば3,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルア
ミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオ
レンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、
3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンス
ピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド等が挙げ
られる。これらの発色性化合物は単独もしくは混合して
用いられる。
【0014】本発明において併用可能な顕色性化合物の
例として、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられて
いるものであればよく、特に制限されない。例えばα−
ナフトール、β−ナフトール、p−オクチルフェノー
ル、4−t−オクチルフェノール、p−t−ブチルフェ
ノール、p−フェニルフェノール、1,1−ビス(p−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(p−
ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:ビスフェノール
A又はBPA)、2,2−ビス−(p−ヒドロキシフェ
ニル)ブタン、1,1−ビス−(p−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、4,4’−チオビスフェノール,
4,4’−シクロ−ヘキシリデンジフェノール、2,
2’−ビス−(2,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、4,4’−イソプロピリデンビス(2
−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−クロロフェノール)、4,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
酢酸メチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチ
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル等の
フェノール性化合物、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシフ
タル酸ジベンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、
5−ヒドロキシイソフタル酸エチル、3,5−ジ−t−
ブチルサリチル酸、3.5−ジ−α−メチルベンジルサ
リチル酸等の芳香族カルボン酸誘導体、芳香族カルボン
酸又はその多価金属塩等、一般に感圧記録紙や感熱記録
紙に用いられているものが挙げられるが、これらのもの
に制限されない。
【0015】本発明において併用可能な増感剤として
は、例えば動植物性ワックス、合成ワックスなどのワッ
クス類や高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸ア
ニリド、芳香族アミンのアセチル化物、ナフタレン誘導
体、芳香族エーテル、芳香族カルボン酸誘導体、芳香族
スルホン酸エステル誘導体、炭酸又はシュウ酸ジエステ
ル誘導体、ビフェニル誘導体等常温で固体であり約70
℃以上の融点を有するものを使用することができる。
【0016】用いうるワックス類としては、例えば木ろ
う、カルナウバろう、シェラック、パラフィン、モンタ
ンろう、酸化パラフィン、ポリエチレンワックス、酸化
ポリエチレン等が、高級脂肪酸としては、例えばステア
リン酸、ベヘン酸等が、高級脂肪酸アミドとしては、例
えばステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、N−メチ
ルステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、メチロールベ
ヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチ
レンビスステアリン酸アミド等が、高級脂肪酸アニリド
としては、例えばステアリン酸アニリド、リノール酸ア
ニリド等が、芳香族アミンのアセチル化物としては、例
えばアセトトルイジド等が、ナフタレン誘導体として
は、例えば1−ベンジルオキシナフタレン、2−ベンジ
ルオキシナフタレン、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニ
ルエステル等が、芳香族エーテルとしては、例えば1,
2−ジフェノキシエタン、1,4−ジフェノキシブタ
ン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、
1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,
2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、1−フ
ェノキシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、1−
フェノキシ−2−(4−メトキシフェノキシ)エタン等
が、芳香族カルボン酸誘導体としては、例えばp−ヒド
ロキシ安息香酸ベンジルエステル、p−ベンジルオキシ
安息香酸ベンジルエステル、テレフタル酸ジベンジルエ
ステル等が、芳香族スルホン酸エステル誘導体として
は、例えばp−トルエンスルホン酸フェニルエステル、
フェニルメシチレンスルホナート、4−メチルフェニル
メシチレンスルホナート等が、炭酸又はシュウ酸ジエス
テル誘導体としては、例えば炭酸ジフェニル、シュウ酸
ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジ
ル)エステル等が、ビフェニル誘導体としては、例えば
p−アリルオキシビフェニル等が、それぞれ例示され
る。
【0017】用いうる結合剤の例としては、例えばメチ
ルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウム
カルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビニル
アルコール(PVA)、カルボキシル基変性ポリビニル
アルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラチ
ン、水溶性イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン酸
共重合体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレン/
無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のもの
或はポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリウレ
タン、スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボ
キシル化スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、スチ
レン/ブタジエン/アクリル酸系共重合体、コロイダル
シリカとアクリル樹脂の複合体粒子等の疎水性高分子エ
マルジョン等が用いられる。
【0018】用いうる充填剤としては、例えば炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリ
カ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、水
酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニ
ウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素−ホルマ
リン樹脂等があげられる。
【0019】用いうるその他の添加物としては、例えば
サ−マルヘッド摩耗防止、スティッキング防止等の目的
でステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級
脂肪酸金属塩、酸化防止或は老化防止効果を付与するフ
ェノール誘導体、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾー
ル系等の紫外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤等が
必要に応じて加えられる。用いうる紫外線吸収剤として
は、例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t
−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オ
クチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−5’−t−オクトキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−
t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ア
ミルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等があ
げられる。
【0020】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法
によりまず発色性化合物、4−ヒドロキシ−4’−イソ
プロポキシジフェニルスルホン又は3,4−ジヒドロキ
シフェニル−p−トリルスルホン、上記式(1)の化合
物をそれぞれ別々に結合剤あるいは必要に応じてその他
の添加剤等と共にボールミル、アトライター、サンドミ
ルなどの分散機にて粉砕、分散化した後(粉砕、分散を
湿式で行うときは通常水を媒体として用いる)混合して
感熱発色層塗布液を調製し、紙、プラスチックシート、
合成紙等の支持体上に通常乾燥重量で1−20g/m2
になるようにバーコーター、ブレードコーター等により
塗布(発色性化合物と顕色性化合物の比は通常乾燥重量
比で1:1及至1:10である)乾燥して本発明の感熱
記録材料を得る。又、必要に応じて感熱発色層と支持体
の間に中間層を設けたり感熱発色層上にオーバーコート
層を設けてもよい。
【0021】通常無色ないし淡色の発色性化合物、4−
ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン
又は3,4−ジヒドロキシフェニル−p−トリルスルホ
ン、上記式(1)の化合物を含有する本発明の感熱記録
材料は、従来公知のものに比べ高感度で且つ地肌かぶり
が少なく、画像保存性が優れている。
【0022】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものではない。実施
例中「部」は重量部を示す。
【0023】実施例1 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて1時間
粉砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、[C]
液を調製した。 [A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液:4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [C]液:式(1)の化合物(CAS No.7460−82−4、ジエチレン グリコール−ジ−p−トルエンスルホネート)) 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部
【0024】次いで、下記の割合で混合して感熱発色層
塗液を調製した。 [A]液 8部 [B]液 16部 [C]液 24部 50%炭酸カルシウム分散液 12部 50%カルボキシル化スチレン・ブタジェン共重合体 ラテックス 7部
【0025】該感熱発色層塗液を坪量50g/m2 の上
質紙上に乾燥時の重量が8g/m2となるように塗布し
たものを乾燥して感熱発色層を設けた。更に該感熱発色
層上に保護層として10%PVA水溶液を乾燥時の重量
が2g/m2 となるように塗布、乾燥して本発明の感熱
記録材料を得た。
【0026】実施例2 実施例1の[A]液の代わりに同様に粉砕、分散化して
得た25%3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニ
リノ)フルオラン分散液を使用して、実施例1と同様に
して本発明の感熱記録材料を得た。
【0027】実施例3 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて1時間
粉砕、分散化してそれぞれ[D]液、[E]液を調製し
た。 [D]液:3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−ア ニリノフルオラン 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [E]液:3,4−ジヒドロキシフェニル−p−トリルスルホン 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 次いで、実施例1の[A]液の代わりに[D]液を、
[B]液の代わりに[E]液を使用して、実施例1と同
様にして本発明の感熱記録材料を得た。
【0028】実施例4 実施例2[D]液の代わりに同様に粉砕、分散化して得
た25%3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン分散液を使
用して、実施例2と同様にして本発明の感熱記録材料を
得た。以上の様にして得た本発明の感熱記録材料を用い
て下記の品質性能試験を行った。
【0029】
【表1】 表1 品質性能試験 地肌1)発色濃度2) 耐熱性3) 耐水性4)耐可塑剤性5) 実施例1 0.04 1.60 1.59 1.44 1.44 実施例2 0.04 1.55 1.52 1.40 1.39 実施例3 0.05 1.64 1.62 1.47 1.54 実施例4 0.05 1.61 1.59 1.45 1.52
【0030】1)地肌 : 試料の未発色部をマクベ
ス反射濃度計RD−914型で測定した値(マクベス反
射濃度)。 2)発色濃度: 石田衡器(株)製サーマルプリンター
(D−805P)で印字した画像部分のマクベス反射濃
度値。 3)耐熱性 : 上記プリンターで発色させた試料を6
0℃の恒温器中に24時間放置した後の画像部分のマク
ベス反射濃度。 4)耐水性 : 上記プリンターで発色させた試料を室
温で水道水に24時間浸漬後の画像部分のマクベス反射
濃度。 5)耐可塑剤性:上記プリンターで発色させた試料にP
VCラップフィルムを両面に合わせて0.3kg/cm
2 の荷重下、40℃で15時間放置後の画像部分のマク
ベス反射濃度。
【0031】表から明らかなように本発明の感熱記録材
料は地肌の白色性、発色濃度にすぐれ、且つその発色画
像は、耐熱性、耐水性及び耐可塑剤性、特に耐水性及び
耐可塑剤性がすぐれている。
【0032】
【発明の効果】高感度で且つ地肌かぶりが少なく、画像
保存性の優れた感熱記録材料が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
    合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物
    及び増感剤を主要成分とする感熱発色層を設けた感熱記
    録材料において、顕色性化合物として4−ヒドロキシ−
    4’−イソプロポキシジフェニルスルホン又は3,4−
    ジヒドロキシフェニル−p−トリルスルホンを、増感剤
    として下記式(1) 【化1】 の化合物を含有することを特徴とする感熱記録材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019031525A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 三菱ケミカル株式会社 感熱記録材料及び積層体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019031525A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 三菱ケミカル株式会社 感熱記録材料及び積層体
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