JP2002067513A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2002067513A
JP2002067513A JP2000260910A JP2000260910A JP2002067513A JP 2002067513 A JP2002067513 A JP 2002067513A JP 2000260910 A JP2000260910 A JP 2000260910A JP 2000260910 A JP2000260910 A JP 2000260910A JP 2002067513 A JP2002067513 A JP 2002067513A
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methyl
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JP2000260910A
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Hiroaki Tsugawa
洋晶 津川
Yasumasa Akatsuka
泰昌 赤塚
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地肌かぶりが少なく高感度で、且つその発色画
像の保存安定性に優れた感熱記録材料の開発。 【解決手段】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
合物と該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物
を主要成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録
材料において、該顕色性化合物が下記式(1) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料に関す
る。更に詳しくは、特定の化合物を顕色剤として用いた
感熱記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、一般にロイコ染料とフ
ェノール性物質等の顕色剤をそれぞれ別個に微粒子状に
分散化後、両者を混合し、これに結合剤、増感剤、充填
剤、滑剤等の添加剤を添加して塗液とし、紙、フィル
ム、合成紙等に塗布したもので、加熱によりロイコ染料
と顕色剤の一方又は両者が溶融、接触して起こる化学反
応により発色記録を得るものである。この感熱記録シー
トの発色のためには、サーマルヘッドを内蔵したサーマ
ルプリンター等が用いられる。この感熱記録法は他の記
録法に比較して(1)記録時に騒音がでない、(2)現
像、定着等の必要がない、(3)メンテナンスフリーで
ある、(4)機械が比較的安価である等の特徴により、
ファクシミリ分野、コンピューターのアウトプット、電
卓等のプリンター分野、医療計測用のレコーダー分野、
自動券売機分野、感熱記録型ラベル分野等に広く用いら
れている。
【0003】このようなオートメーション化の普及に伴
い記録の高速化及び高密度化、更に省エネルギー化等に
対する要求も高まって記録装置の高速化、低エネルギー
化はもちろん、これに対応しうる記録材料の開発が強く
望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発色
感度が十分で、且つ保存性が良い、実用性の高い感熱記
録材料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明を完成させ
たものである。即ち本発明は、
【0006】(1)支持体上に通常無色ないし淡色の発
色性化合物と該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性
化合物を主要成分として含有する感熱発色層を設けた感
熱記録材料において、該顕色性化合物が下記式(1)
【0007】
【化2】
【0008】で示される化合物である感熱記録材料、に
関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において顕色性化合物とし
て使用される前記式(1)で示される化合物は、特開昭
59−157113号公報等に記載された公知の方法で
得ることが出来る。式(1)で示される化合物は例え
ば、レゾルシンとアセトンとの脱水縮合反応を酸性触媒
の存在下で行うことにより得られる。アセトンの使用量
としては、レゾルシン1モルに対して通常0.01〜
0.95モル、好ましくは0.05〜0.9モル、より
好ましくは0.1〜0.85モルである。酸性触媒とし
ては、塩酸、硫酸、パラトルエンスルホン酸等が挙げら
れるが、特に塩酸水溶液が好ましい。酸性触媒の使用量
は、通常、レゾルシンの使用量の0.01〜100重量
%、好ましくは0.02〜80重量%である。上記縮合
反応は水あるいは有機溶剤中で行うことができる。有機
溶剤を使用する場合の具体例としては、メタノール、エ
タノール、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレ
ン等が挙げられる。これらのうち水を用いるのが好まし
い。
【0010】本発明の感熱記録材料においては発色性化
合物と式(1)で示される化合物を主要な成分としてそ
れぞれ使用し、以下に示すような、結合剤及びその他必
要に応じ充填剤、熱可融性化合物、その他の添加物を使
用して感熱発色層が調製される。
【0011】本発明における感熱発色層を形成するにあ
たり、発色性化合物は通常1〜50重量%、好ましくは
5〜30重量%、式(1)で示される化合物は通常1〜
60重量%、好ましくは5〜30重量%、結合剤は通常
1〜90重量%、充填剤、熱可融性化合物は通常各々0
〜80重量%、その他の滑剤、界面活性剤、消泡剤、紫
外線吸収剤等は各々任意の割合で、例えば通常各々0〜
30重量%、使用される(重量%は感熱発色層中に占め
る各成分の重量比)。本発明の感熱記録材料において
は、前記主要成分以外の公知、公用の顕色性化合物又は
その他の添加物を併用しても構わない。
【0012】本発明において用いられる発色性化合物
は、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているも
のであればよく、特に制限されない。用いうる発色性化
合物の例としては、例えばフルオラン系化合物、トリア
リールメタン系化合物、スピロ系化合物、ジフェニルメ
タン系化合物、チアジン系化合物、ラクタム系化合物、
フルオレン系化合物等が挙げられる。
【0013】用いうるフルオラン系化合物の具体例とし
ては、例えば3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シク
ロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−[N−エチル−N−(3−エトキシ
プロピル)アミノ]−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−
メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロ
フリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロ
ロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−(p−フルオロアニリノ)フルオラン、3−
[N−エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o
−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−(3,4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3−
ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−エトキシエチルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロ
ロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルフルオラン、
3−[N−エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−
メチル−7−フェネチルフルオラン等が挙げられる。
【0014】又、用いうるトリアリールメタン系化合物
の具体例としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチル
アミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別
名:クリスタルバイオレットラクトン又はCVL)、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリ
ド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,
2−ジメチルアミノインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチル
アミノフタリド、3,3−(2−フェニルインドール−
3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジ
メチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2
−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等が挙げられ
る。
【0015】更に、用いうるスピロ系化合物の具体例と
しては、例えば3−メチルスピロジナフトピラン、3−
エチルスピロジナフトピラン、3,3’−ジクロロスピ
ロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラ
ン、3−プロピルスピロベンゾピラン、3−メチルナフ
ト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、1,3,3
−トリメチル−6−ニトロ−8’−メトキシスピロ(イ
ンドリン−2,2’−ベンゾピラン)等が、ジフェニル
メタン系化合物の具体例としては、例えばN−ハロフェ
ニル−ロイコオーラミン、4,4−ビス−ジメチルアミ
ノフェニルベンズヒドリルベンジルエーテル、N−2,
4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等が、チ
アジン系化合物の具体例としては、例えばベンゾイルロ
イコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチ
レンブルー等が、ラクタム系化合物の具体例としては、
例えばローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−
p−クロロアニリノラクタム等が、フルオレン系化合物
の具体例としては、例えば3,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルア
ミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオ
レンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、
3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンス
ピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド等が挙げ
られる。これらの発色性化合物は単独もしくは混合して
用いられる。
【0016】本発明において前記式(1)で示される化
合物と併用可能な顕色性化合物としては、一般に感圧記
録紙や感熱記録紙に用いられているものであればよく、
特に制限されない。例えばα−ナフトール、β−ナフト
ール、p−オクチルフェノール、4−t−オクチルフェ
ノール、p−t−ブチルフェノール、p−フェニルフェ
ノール、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス−(p−ヒドロキシフェニル)プロ
パン(別名:ビスフェノールA又はBPA)、2,2−
ビス−(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビ
ス−(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,
4’−チオビスフェノール,4,4’−シクロ−ヘキシ
リデンジフェノール、2,2’−ビス−(2,5−ジブ
ロム−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4’−
イソプロピリデンビス(2−t−ブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノール)、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル
−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ
−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸ベンジル等のフェノール性化合物、p−ヒド
ロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル、4−ヒドロキシフタル酸ジベンジル、4−ヒドロキ
シフタル酸ジメチル、3,5−ジ−t−ブチルサリチル
酸、3.5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸等の芳
香族カルボン酸誘導体、芳香族カルボン酸又はその多価
金属塩等が併用可能な顕色性化合物の例として挙げられ
る。
【0017】前記した併用可能な顕色性化合物の使用量
は、本発明の効果を妨げない範囲、例えば式(1)で示
される化合物の使用量を越えない範囲の割合が好まし
い。
【0018】本発明において用いうる熱可融性化合物
(増感剤)の具体例としては、例えば動植物性ワック
ス、合成ワックスなどのワックス類や高級脂肪酸、高級
脂肪酸アミド、高級脂肪酸アニリド、ナフタレン誘導
体、芳香族エーテル、芳香族カルボン酸誘導体、芳香族
スルホン酸エステル誘導体、炭酸又はシュウ酸ジエステ
ル誘導体、ビフェニル誘導体、ターフェニル誘導体、ス
ルホン誘導体等、常温で固体であり約70℃以上の融点
を有するものを使用することができる。
【0019】ワックス類の具体例としては、例えば木ろ
う、カルナウバろう、シェラック、パラフィン、モンタ
ンろう、酸化パラフィン、ポリエチレンワックス、酸化
ポリエチレン等が、高級脂肪酸の具体例としては、例え
ばステアリン酸、ベヘン酸等が、高級脂肪酸アミドの具
体例としては、例えばステアリン酸アミド、オレイン酸
アミド、N−メチルステアリン酸アミド、エルカ酸アミ
ド、メチロールベヘン酸アミド、メチレンビスステアリ
ン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド等が、高
級脂肪酸アニリドとしては、例えばステアリン酸アニリ
ド、リノール酸アニリド等が、ナフタレン誘導体の具体
例としては、例えば1−ベンジルオキシナフタレン、2
−ベンジルオキシナフタレン、1−ヒドロキシナフトエ
酸フェニルエステル等が、芳香族エーテルの具体例とし
ては、例えば1,2−ジフェノキシエタン、1,4−ジ
フェノキシブタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキ
シ)エタン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)
エタン、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エ
タン、1−フェノキシ−2−(4−クロロフェノキシ)
エタン、1−フェノキシ−2−(4−メトキシフェノキ
シ)エタン等が、芳香族カルボン酸誘導体の具体例とし
ては、例えばp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステ
ル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジルエステル、テ
レフタル酸ジベンジルエステル等が、芳香族スルホン酸
エステル誘導体の具体例としては、例えばフェニルメシ
チレンスルホナート、4−メチルフェニルメシチレンス
ルホナート等が、炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体の
具体例としては、例えば炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベ
ンジルエステル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エ
ステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル等
が、ビフェニル誘導体の具体例としては、例えばp−ベ
ンジルビフェニル、p−アリルオキシビフェニル等が、
ターフェニル誘導体の具体例としては、例えばm−ター
フェニル等が、スルホン誘導体の具体例としては、例え
ばジフェニルスルホン等が、各々例示される。
【0020】用いうる結合剤の具体例としては、例えば
メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリ
ウムカルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビ
ニルアルコール(PVA)、カルボキシル基変性ポリビ
ニルアルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラ
チン、水溶性イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン
酸共重合体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレン
/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のも
の或はポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリウレ
タン、スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボ
キシル化スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、スチ
レン/ブタジエン/アクリル酸系共重合体、コロイダル
シリカとアクリル樹脂の複合体粒子等の疎水性高分子エ
マルジョン等が用いられる。
【0021】用いうる充填剤の具体例としては、例えば
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウ
ム、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アル
ミナ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化
アルミニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素
−ホルマリン樹脂等があげられる。
【0022】更に、本発明においては上記以外の種々の
添加剤を使用することができるが、用いうるその他の添
加物の例としては、例えばサ−マルヘッド摩耗防止、ス
ティッキング防止等の目的でのステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、酸化防止或
は老化防止効果を付与する為のフェノール誘導体、ベン
ゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物等の
紫外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤等がそれぞれ
挙げられる。
【0023】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法
によりまず発色性化合物、式(1)で示される化合物を
それぞれ別々に結合剤あるいは必要に応じてその他の添
加剤等と共にボールミル、アトライター、サンドミルな
どの分散機にて粉砕、分散化した後(粉砕、分散を湿式
で行うときは通常水を媒体として用いる)混合して感熱
発色層塗布液を調製し、紙、プラスチックシート、合成
紙等の支持体上に通常乾燥重量で1〜20g/m2にな
るようにバーコーター、ブレードコーター等により塗
布、乾燥して本発明の感熱記録材料を得る。又、必要に
応じて感熱発色層と支持体の間に中間層を設けたり感熱
発色層上にオーバーコート層(保護層)を設けてもよ
い。中間層、オーバーコート層(保護層)は、例えば前
記したような結合剤あるいは必要に応じてその他の添加
物と共に感熱発色層塗布液調製におけるのと同様に粉
砕、分散して中間層塗布液又はオーバーコート層(保護
層)塗布液とした後、乾燥時の重量で通常0.1〜10
g/m2程度となるように塗布し、乾燥することにより
設けられる。
【0024】顕色性化合物として式(1)で示される化
合物を使用した本発明の感熱記録材料は、発色感度が十
分で、且つ保存性も良好で実用度が高い。
【0025】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものではない。実施
例中「部」は重量部、「%」は重量%をそれぞれ示す。
【0026】実施例1 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒
径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ
[A]液、[B]液を調製した。 [A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液:式(1)の化合物(分子量=300、融点=215℃) 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部
【0027】次いで、上記で得た各液及び下記する薬剤
を下記の割合で混合して感熱発色層塗布液を調製し、坪
量50g/m2の上質紙上に乾燥時の重量が8g/m2
なるように塗布、乾燥して感熱発色層を得た。 [A]液 8部 [B]液 24部 25%ステアリン酸アミド水分散液 24部 50%炭酸カルシウム水分散液 12部 50%カルボキシル化スチレン・ブタジェン共重合体ラテックス 7部 (保護層の形成)更に、下記の割合からなる保護層塗布
液を前記の感熱発色層上に乾燥時の重量が2g/m2
なるように塗布、乾燥して保護層付きの本発明の感熱記
録材料を得た。 40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 20部 5%ベントナイト水分散液 40部 30%ステアリン酸亜鉛水分散液 3部
【0028】実施例2 実施例1の[A]液の代わりに実施例1におけるのと同
様にして粉砕、分散化して得た25%3−ジブチルアミ
ノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン水分散液を
使用して、実施例1と同様にして本発明の感熱記録材料
を得た。
【0029】実施例3 実施例1の[A]液の代わりに実施例1におけるのと同
様にして粉砕、分散化して得た25%3−(N−エチル
−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン水分散液を使用して、実施例1と同様にし
て本発明の感熱記録材料を得た。
【0030】実施例4 実施例1[A]液の代わりに実施例1におけるのと同様
にして粉砕、分散化して得た25%3−(N−メチル−
N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン水分散液を使用して、実施例と1同様にし
て本発明の感熱記録材料を得た。
【0031】比較例1 実施例1の式(1)の化合物の代わりにビスフェノール
Aを使用して、実施例1と同様にして比較用の感熱記録
材料を得た。以上の様にして得た本発明及び比較用の感
熱記録材料を用いて下記の品質性能試験を行った。
【0032】 表1 品質性能試験 地肌1)発色濃度2) 耐熱性3) 耐水性4)耐可塑剤性5) 実施例1 0.05 1.52 1.52 1.44 1.37 実施例2 0.04 1.50 1.50 1.42 1.35 実施例3 0.05 1.55 1.55 1.49 1.40 実施例4 0.05 1.53 1.53 1.45 1.38 比較例1 0.07 1.46 1.46 0.55 0.77
【0033】1)地肌 : 試料の未発色部をマクベ
ス反射濃度計(RD−914型、マクベス社製)で測定
した値(マクベス反射濃度)。 2)発色濃度: サーマルプリンター(D−805P、
イシダ(株)製)で印字した画像部分のマクベス反射濃
度値。 3)耐熱性 : 上記プリンターで発色させた試料を6
0℃の恒温器中に24時間放置した後の画像部分のマク
ベス反射濃度。 4)耐水性 : 上記プリンターで発色させた試料を室
温で水道水に24時間浸漬後の画像部分のマクベス反射
濃度。 5)耐可塑剤性:上記プリンターで発色させた試料にP
VCラップフィルムを両面に合わせて0.0294MP
a(0.3kg/cm2)の荷重下、室温で24時間放
置後の画像部分のマクベス反射濃度。
【0034】表から明らかなように本発明の感熱記録材
料は地肌の白色性、発色濃度にすぐれ、且つその発色画
像は、耐熱性、耐水性及び耐可塑剤性、特に耐水性及び
耐可塑剤性がすぐれている。
【0035】
【発明の効果】発色感度が高く且つ地肌かぶりが少な
く、発色画像の保存安定性の優れた感熱記録材料が得ら
れた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
    合物と該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物
    を主要成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録
    材料において、該顕色性化合物が下記式(1) 【化1】 で示される化合物である感熱記録材料。
JP2000260910A 2000-08-30 2000-08-30 感熱記録材料 Pending JP2002067513A (ja)

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