JP2002103820A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

Info

Publication number
JP2002103820A
JP2002103820A JP2000298646A JP2000298646A JP2002103820A JP 2002103820 A JP2002103820 A JP 2002103820A JP 2000298646 A JP2000298646 A JP 2000298646A JP 2000298646 A JP2000298646 A JP 2000298646A JP 2002103820 A JP2002103820 A JP 2002103820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
sensitive recording
recording material
compound
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000298646A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Tsugawa
洋晶 津川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP2000298646A priority Critical patent/JP2002103820A/ja
Publication of JP2002103820A publication Critical patent/JP2002103820A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】地肌カブリが少なく発色性及び保存性に優れた
感熱記録材料の開発。 【解決手段】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物
を含有する感熱発色層を設けた感熱記録材料において、
顕色性化合物として下記の一般式(1) 【化1】 で示される化合物を、増感剤としてp−トルエンスルホ
ン酸−β−フェノキシエチルエステルを含有することを
特徴とする感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料に関す
る。更に詳しくは、高感度で且つ地肌かぶりが少なく、
画像保存性の優れた感熱記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、一般にロイコ染料とフ
ェノール性物質等の顕色剤をそれぞれ別個に微粒子状に
分散化後両者を混合し、これに結合剤、増感剤、充填
剤、滑剤等の添加剤を添加して塗液とし、紙、フィル
ム、合成紙等に塗布したもので、加熱によりロイコ染料
と顕色剤の一方又は両者が溶融、接触して起こる化学反
応により発色記録を得るものである。この感熱記録シー
トの発色のためには、サーマルヘッドを内蔵したサーマ
ルプリンター等が用いられる。この感熱記録法は他の記
録法に比較して(1)記録時に騒音がでない、(2)現
像、定着等の必要がない、(3)メンテナンスフリーで
ある、(4)機械が比較的安価である等の特徴により、
ファクシミリ分野、コンピューターのアウトプット、電
卓等のプリンター分野、医療計測用のレコーダー分野、
自動券売機分野、感熱記録型ラベル分野等に広く用いら
れている。
【0003】近年では、小売店やスーパーマーケット等
でのPOSシステム化、交通機関での自動化システムに
伴い、ラベル類や乗車券、回数券等への使用が増加して
いる。これらの用途において、感熱記録材料はより一層
の保存安定性の向上が望まれている。また高速記録に対
する要求が一段と高くなり、高速記録に十分対応し得る
感熱記録材料の開発が強く望まれているが、一般に感熱
記録材料の感度を高め熱応答性を良くすると地肌かぶり
が起こるという欠点があらわれやすくなる。従来、熱応
答性がよく、更に保存安定性を向上させるために種々の
方法が提案されているが、いまだ満足すべきものはな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記、
従来技術の欠点を解決することにある。即ち、高感度で
且つ地肌かぶりが少なく、画像保存性の優れた感熱記録
材料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記目的を達
成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明を完成させた
ものである。即ち本発明は、(1)支持体上に通常無色
ないし淡色の発色性化合物と該発色性化合物を熱時発色
させうる顕色性化合物及び増感剤を主要成分とする感熱
発色層を設けた感熱記録材料において、顕色性化合物と
して下記の一般式(1)
【0006】
【化2】
【0007】で示される化合物を、又増感剤としてp−
トルエンスルホン酸−β−フェノキシエチルエステルを
含有することを特徴とする感熱記録材料、に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては通常無色ないし
淡色の発色性化合物と、顕色性化合物として一般式
(1)で示される化合物を、増感剤としてp−トルエン
スルホン酸−β−フェノキシエチルエステルを主要な成
分とし、以下に示すような結合剤及びその他必要に応じ
充填剤、その他の添加物等により感熱発色層が調製され
る。
【0009】本発明において使用される顕色性化合物は
一般式(1)で示され、具体例としては、例えば下記式
(1−1)、(1−2)、(1−3)
【0010】
【化3】
【0011】で示される化合物が挙げられる。
【0012】本発明における感熱発色層を形成するにあ
たり、発色性化合物は通常1〜50重量%、好ましくは
5〜30重量%、一般式(1)で示される化合物は通常
1〜80重量%、好ましくは5〜40重量%、p−トル
エンスルホン酸−β−フェノキシエチルエステルは通常
0.5〜80重量%、好ましくは5〜40重量%、結合
剤は1〜90重量%、充填剤は0〜80重量%、その他
の滑剤、界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤等は各々任
意の割合で、例えば各々0〜30重量%、使用される
(重量%は感熱発色層中に占める各成分の重量比)。更
に好ましい態様としては、上記のような組成のうちで、
各々の使用量が重量比で発色性化合物1に対して一般式
(1)で示される化合物は通常0.5〜20倍、好まし
くは1〜5倍、p−トルエンスルホン酸−β−フェノキ
シエチルエステルは通常0.5〜20倍、好ましくは1
〜8倍の重量比の範囲で使用される。本発明の感熱記録
材料においては、本発明の主要成分以外の公知の顕色性
化合物又は増感剤(熱可融性化合物)を併用しても構わ
ない。
【0013】発色性化合物としては、一般に感圧記録紙
や感熱記録紙に用いられているものであればよく、特に
制限されない。用いうる発色性化合物の例としては、例
えばフルオラン系化合物、トリアリールメタン系化合
物、スピロ系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チア
ジン系化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物
等が挙げられる。
【0014】上記において、フルオラン系化合物の具体
例としては、例えば3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−[N−エチル−N−(3−エ
トキシプロピル)アミノ]−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−(N−エチル−N−ヘキシルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラ
ヒドロフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−(p−フルオロアニリノ)フルオラン、
3−[N−エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオ
ラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フル
オロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−
(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジクロロア
ニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロ
ロ−7−エトキシエチルアミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−オクチルフルオラン、3−[N−エチル−N−(p
−トリル)アミノ]−6−メチル−7−フェネチルフル
オラン等が挙げられる。
【0015】又、トリアリールメタン系化合物の具体例
としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名:クリス
タルバイオレットラクトン又はCVL)、3,3−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−
ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルア
ミノインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−
3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタ
リド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3
−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバ
ゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、
3,3−(2−フェニルインドール−3−イル)−5−
ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェ
ニル−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジ
メチルアミノフタリド等が挙げられる。
【0016】更に、スピロ系化合物の具体例としては、
例えば3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルス
ピロジナフトピラン、3,3’−ジクロロスピロジナフ
トピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−プ
ロピルスピロベンゾピラン、3−メチルナフト−(3−
メトキシベンゾ)スピロピラン、1,3,3−トリメチ
ル−6−ニトロ−8’−メトキシスピロ(インドリン−
2,2’−ベンゾピラン)等が、ジフェニルメタン系化
合物としては、例えばN−ハロフェニル−ロイコオーラ
ミン、4,4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒ
ドリルベンジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロ
フェニルロイコオーラミン等が、チアジン系化合物とし
ては、例えばベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニ
トロベンゾイルロイコメチレンブルー等が、ラクタム系
化合物としては、例えばローダミンBアニリノラクタ
ム、ローダミンB−p−クロロアニリノラクタム等が、
フルオレン系化合物としては、例えば3,6−ビス(ジ
メチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−
ジメチルアミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノ
フタリド、3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフ
ルオレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリ
ド等が挙げられる。これらの発色性化合物は単独もしく
は混合して用いられる。
【0017】本発明において併用可能な顕色性化合物の
例として、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられて
いるものであればよく、特に制限されない。具体例とし
ては、例えばα−ナフトール、β−ナフトール、p−オ
クチルフェノール、4−t−オクチルフェノール、p−
t−ブチルフェノール、p−フェニルフェノール、1,
1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス−(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:
ビスフェノールA又はBPA)、2,2−ビス−(p−
ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス−(p−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−チオビ
スフェノール,4,4’−シクロ−ヘキシリデンジフェ
ノール、2,2’−ビス−(2,5−ジブロム−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、4,4’−イソプロピリ
デンビス(2−t−ブチルフェノール)、2,2’−メ
チレンビス(4−クロロフェノール)、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルホン、2,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポ
キシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベン
ジルオキシジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸メチル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸
ベンジル等のフェノール性化合物、p−ヒドロキシ安息
香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒ
ドロキシフタル酸ジベンジル、4−ヒドロキシフタル酸
ジメチル、5−ヒドロキシイソフタル酸エチル、3,5
−ジ−t−ブチルサリチル酸、3.5−ジ−α−メチル
ベンジルサリチル酸等の芳香族カルボン酸誘導体、芳香
族カルボン酸又はその多価金属塩等、一般に感圧記録紙
や感熱記録紙に用いられているものが挙げられるが、こ
れらのものに制限されない。
【0018】本発明において併用可能な増感剤(熱可融
性化合物)としては、例えば動植物性ワックス、合成ワ
ックスなどのワックス類や高級脂肪酸、高級脂肪酸アミ
ド、高級脂肪酸アニリド、ナフタレン誘導体、芳香族エ
ーテル、芳香族カルボン酸誘導体、芳香族スルホン酸エ
ステル誘導体、炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体、ビ
フェニル誘導体、ターフェニル誘導体、スルホン誘導体
等、常温で固体であり約70℃以上の融点を有するもの
を使用することができる。
【0019】併用可能なワックス類としては、例えば木
ろう、カルナウバろう、シェラック、パラフィン、モン
タンろう、酸化パラフィン、ポリエチレンワックス、酸
化ポリエチレン等が、高級脂肪酸としては、例えばステ
アリン酸、ベヘン酸等が、高級脂肪酸アミドとしては、
例えばステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、N−メ
チルステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、メチロール
ベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エ
チレンビスステアリン酸アミド等が、高級脂肪酸アニリ
ドとしては、例えばステアリン酸アニリド、リノール酸
アニリド等が、ナフタレン誘導体としては、例えば1−
ベンジルオキシナフタレン、2−ベンジルオキシナフタ
レン、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル等
が、芳香族エーテルとしては、例えば1,2−ジフェノ
キシエタン、1,4−ジフェノキシブタン、1,2−ビ
ス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4
−メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3,4
−ジメチルフェニル)エタン、1−フェノキシ−2−
(4−クロロフェノキシ)エタン、1−フェノキシ−2
−(4−メトキシフェノキシ)エタン等が、芳香族カル
ボン酸誘導体としては、例えばp−ヒドロキシ安息香酸
ベンジルエステル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジ
ルエステル、テレフタル酸ジベンジルエステル等が、芳
香族スルホン酸エステル誘導体としては、例えばp−ト
ルエンスルホン酸フェニルエステル、フェニルメシチレ
ンスルホナート、4−メチルフェニルメシチレンスルホ
ナート等が、炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体として
は、例えば炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジルエステ
ル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、シュ
ウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル等が、ビフェニ
ル誘導体としては、例えばp−ベンジルビフェニル、p
−アリルオキシビフェニル等が、ターフェニル誘導体と
しては、例えばm−ターフェニル等が、スルホン誘導体
としては、例えばジフェニルスルホン等が、それぞれ例
示される。
【0020】前記した併用可能な顕色性化合物及び増感
剤の使用量は、本発明の効果を妨げない範囲、例えば一
般式(1)で示される化合物及びp−トルエンスルホン
酸−β−フェノキシエチルエステルの使用量を越えない
範囲の割合が好ましい。
【0021】用いうる結合剤の例としては、例えばメチ
ルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウム
カルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビニル
アルコール(PVA)、カルボキシル基変性ポリビニル
アルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラチ
ン、水溶性イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン酸
共重合体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレン/
無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のもの
或いはポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリウレ
タン、スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボ
キシル化スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、スチ
レン/ブタジエン/アクリル酸系共重合体、コロイダル
シリカとアクリル樹脂の複合体粒子等の疎水性高分子エ
マルジョン等が挙げられる。
【0022】用いうる充填剤の例としては、例えば炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シ
リカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、
水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミ
ニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素−ホル
マリン樹脂等が挙げられる。
【0023】用いうるその他の添加物としては、例えば
サ−マルヘッド摩耗防止、スティッキング防止等の目的
でステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級
脂肪酸金属塩、酸化防止或は老化防止効果を付与するフ
ェノール誘導体、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾー
ル系等の紫外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤等が
必要に応じて加えられる。
【0024】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法
によりまず発色性化合物、一般式(1)で示される化合
物、p−トルエンスルホン酸−β−フェノキシエチルエ
ステルをそれぞれ別々に結合剤あるいは必要に応じてそ
の他の添加剤等と共にボールミル、アトライター、サン
ドミルなどの分散機にて粉砕、分散化した後(粉砕、分
散を湿式で行うときは通常水を媒体として用いる)混合
して感熱発色層塗布液を調製し、紙、プラスチックシー
ト、合成紙等の支持体上に通常乾燥重量で1−20g/
2 になるようにバーコーター、ブレードコーター等
により塗布、乾燥して本発明の感熱記録材料を得る。
又、必要に応じて感熱発色層と支持体の間に中間層を設
けたり感熱発色層上にオーバーコート層を設けてもよ
い。
【0025】通常無色ないし淡色の発色性化合物、一般
式(1)で示される化合物、p−トルエンスルホン酸−
β−フェノキシエチルエステルを含有する本発明の感熱
記録材料は、高感度で且つ地肌かぶりが少なく、画像保
存性が優れている。
【0026】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものではない。実施
例中「部」は重量部、「%」は重量%を示す。
【0027】実施例1下記組成の混合物をサンドグライ
ンダーを用いて平均粒径が1μm以下になるように粉
砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、[C]液
を調製する。 [A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液:式(1−1)の化合物(α,α’−ビス{4−(p−ヒドロキシフ ェニルスルホニル)フェノキシ}−p−キシレン 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [C]液:p−トルエンスルホン酸−β−フェノキシエチルエステル25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部
【0028】次いで、下記の割合で混合して感熱発色層
塗液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の
重量が8g/m2となるように塗布、乾燥して感熱発色
層を得る。 [A]液 8部 [B]液 16部 [C]液 24部 50%炭酸カルシウム水分散液 12部 50%カルボキシル化スチレン・ブタジェン共重合体ラテックス 7部 (保護層の形成)更に、下記の割合からなる保護層塗布
液を前記の感熱発色層上に乾燥時の重量が2g/m2
なるように塗布、乾燥して保護層つきの本発明の感熱記
録材料を得る。 40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 20部 5%ベントナイト水分散液 40部 30%ステアリン酸亜鉛水分散液 3部
【0029】実施例2 実施例1の式(1−1)の化合物の代わりに式(1−
2)の化合物(α,α’−ビス{4−(p−ヒドロキシ
フェニルスルホニル)フェノキシ}−m−キシレンを使
用して、実施例1と同様にして保護層つきの本発明の感
熱記録材料を得る。
【0030】実施例3 実施例1の式(1−1)の化合物の代わりに式(1−
3)の化合物(α,α’−ビス{4−(p−ヒドロキシ
フェニルスルホニル)フェノキシ}−o−キシレンを使
用して、実施例1と同様にして保護層つきの本発明の感
熱記録材料を得る。
【0031】実施例4 実施例1の3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオランの代わりに3−ジブチルアミノ−7−
(o−クロロアニリノ)フルオラン)を使用して、実施
例1と同様にして保護層つきの本発明の感熱記録材料を
得る。
【0032】実施例5 実施例1の3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオランの代わりに3−(N−エチル−N−イソ
ペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ンを使用して、実施例1と同様にして保護層つきの本発
明の感熱記録材料を得る。以上の様にして得られた本発
明の感熱記録材料の品質性能表を表1に示す。
【0033】 表1 品質性能試験 地肌1)発色濃度2) 耐熱性3) 耐水性4)耐可塑剤性5) 実施例1 0.04 1.59 1.56 1.56 1.58 実施例2 0.04 1.59 1.55 1.56 1.56 実施例3 0.05 1.61 1.53 1.58 1.55 実施例4 0.04 1.56 1.52 1.52 1.53 実施例5 0.05 1.60 1.57 1.57 1.60
【0034】1)地肌 : 試料の未発色部をマクベ
ス反射濃度計RD−914型で測定した値(マクベス反
射濃度)。 2)発色濃度: 石田衡器(株)製サーマルプリンター
(D−805P)で印字した画像部分のマクベス反射濃
度値。 3)耐熱性 : 上記プリンターで発色させた試料を6
0℃の恒温器中に24時間放置した後の画像部分のマク
ベス反射濃度。 4)耐水性 : 上記プリンターで発色させた試料を室
温で水道水に24時間浸漬後の画像部分のマクベス反射
濃度。 5)耐可塑剤性:上記プリンターで発色させた試料にP
VCラップフィルムを両面に合わせて0.3kg/cm
2の荷重下、室温で15時間放置後の画像部分のマクベ
ス反射濃度。
【0035】表から明らかなように本発明の感熱記録材
料は地肌の白色性、発色濃度にすぐれ、且つその発色画
像においては、耐熱性、耐水性及び耐可塑剤性等がすぐ
れている。
【0036】
【発明の効果】高感度で且つ地肌かぶりが少なく、画像
保存性の優れた感熱記録材料が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
    合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物
    及び増感剤を主要成分とする感熱発色層を設けた感熱記
    録材料において、該感熱発色層が顕色性化合物として下
    記の一般式(1) 【化1】 で示される化合物を、増感剤としてp−トルエンスルホ
    ン酸−β−フェノキシエチルエステルを含有することを
    特徴とする感熱記録材料。
JP2000298646A 2000-09-29 2000-09-29 感熱記録材料 Pending JP2002103820A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000298646A JP2002103820A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 感熱記録材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000298646A JP2002103820A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 感熱記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002103820A true JP2002103820A (ja) 2002-04-09

Family

ID=18780582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000298646A Pending JP2002103820A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 感熱記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002103820A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002011954A (ja) 感熱記録材料
JP2002019300A (ja) 感熱記録材料
JP2003237243A (ja) 感熱記録材料
JP2003072235A (ja) 感熱記録材料
JP2001113832A (ja) 感熱記録材料
JP2003103929A (ja) 感熱記録材料
JP2002103820A (ja) 感熱記録材料
JP2001130134A (ja) 感熱記録材料
JP2002067513A (ja) 感熱記録材料
JP2001121825A (ja) 感熱記録材料
JP2001121821A (ja) 感熱記録材料
JP2001113841A (ja) 感熱記録材料
JP2001328356A (ja) 感熱記録材料
JP2002127610A (ja) 感熱記録材料
JP2002205463A (ja) 感熱記録材料
JP2002283737A (ja) 感熱記録材料
JP2002103821A (ja) 感熱記録材料
JP2001328349A (ja) 感熱記録材料
JPH10157304A (ja) 感熱記録材料
JP2002293036A (ja) 感熱記録材料
JP2002029159A (ja) 感熱記録材料
JP2002029160A (ja) 感熱記録材料
JP2002362037A (ja) 感熱記録材料
JP2002337455A (ja) 感熱記録材料
JP2002283739A (ja) 感熱記録材料