JP2002019300A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2002019300A
JP2002019300A JP2000203332A JP2000203332A JP2002019300A JP 2002019300 A JP2002019300 A JP 2002019300A JP 2000203332 A JP2000203332 A JP 2000203332A JP 2000203332 A JP2000203332 A JP 2000203332A JP 2002019300 A JP2002019300 A JP 2002019300A
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Hiroaki Tsugawa
洋晶 津川
Yasumasa Akatsuka
泰昌 赤塚
Mitsuyo Saito
光代 西頭
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発色画像の保存安定性に優れ且つ、発色感度の
高い感熱記録材料の開発。 【解決手段】支持体上に無色または淡色の発色性化合物
と該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含
有する感熱発色層を設けた感熱記録材料において、レゾ
ルシンノボラック樹脂を含有することを特徴とする感熱
記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料に関す
る。更に詳しくは、発色画像の保存安定性に優れ且つ、
発色感度の高い感熱記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無色または淡色の発色性物質と該発色性
物質を熱時発色させうる顕色性物質を利用した感熱記録
材料は特公昭43−4160号、特公昭45−1403
9号等に発表され広く実用化されている。一般に、感熱
記録材料はロイコ染料とフェノール性物質等の顕色剤を
それぞれ別個に微粒子状に分散化した後、両者を混合
し、これに結合剤、増感剤、充填剤、滑剤等の添加剤を
添加して塗液となし、紙、フィルム、合成紙等の支持体
に塗布したもので加熱により、ロイコ染料と顕色剤の一
方または両者が溶融、接触して起こる化学反応により発
色記録を得るものであり通常シート状の感熱記録材料が
調製される。このような感熱記録シートの発色のために
はサーマルヘッドを内蔵したサーマルプリンター等が用
いられる。この感熱記録方法は他の記録方法に比較し
て、(1)記録時に騒音が出ない、(2)現像定着等の
必要がない、(3)メンテナンスフリーである、(4)
機械が比較的安価である等の特徴により、ファクシミリ
分野、コンピューターのアウトプット、電卓等のプリン
ター分野、医療計測用のレコーダー分野、自動券売機分
野、感熱記録型ラベル分野等に広く用いられている。
【0003】これらの利用分野の中でも小売店、スーパ
ーマーケット等でのPOSシステムの拡大に伴うラベル
類、駅務の自動化システムの乗車券等に適用が増加して
いる。しかしながらそれらの使用法においてはプラスチ
ックシート類との接触や水濡れ等によって発色画像が消
えてしまったり退色してしまうという点が依然として大
きな欠点になっている。
【0004】かかる欠点を解消する方法として感熱記録
層上に耐薬品性のある樹脂の水性エマルジョンを塗布す
る方法(特開昭54−128347)、ポリビニルアル
コール等の水溶性高分子化合物を塗布する方法(実開昭
50−125354)、又耐水性や発色画像の保存性を
高める目的でビスフェノール誘導体を使用する方法(特
開昭57ー195691、特開昭57−20519
1)、ノボラックエポキシ樹脂を使用する方法(特開平
2−289378)等が提案されているが、充分満足の
いく効果は得られていない。又、記録の高速化及び高密
度化に対する要求も高まって、記録装置の高速化はもち
ろん、これに対応しうるより高感度感熱記録材料の開発
が強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記し
たような従来技術の欠点を解決することにある。即ち、
発色画像の水濡れやプラスチックフィルム類との接触に
よる消色や退色が起こりにくく、高温高湿条件下での地
肌かぶりが少なく、高耐水性、高耐可塑剤性の保存性を
有し且つ、高感度の感熱記録材料を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明を完成させ
たものである。即ち、本発明は、(1)支持体上に無色
または淡色の発色性化合物と該発色性化合物を熱時発色
させうる顕色性化合物を含有する感熱発色層を設けた感
熱記録材料において、レゾルシンノボラック樹脂を含有
することを特徴とする感熱記録材料、(2)レゾルシン
ノボラック樹脂を感熱発色層中に含有せしめた前項
(1)に記載の感熱記録材料、に関する。
【0007】本発明において使用されるレゾルシンノボ
ラック樹脂としては、レゾルシンとホルマリンの反応物
であり、平均分子量が通常120〜2,000、好まし
くは200〜1,800、モノマー比がレゾルシン1モ
ルに対してホルマリンが通常0.1〜0.8モル、好ま
しくは0.2〜0.7モル、軟化点が50〜150℃の
物性を有する化合物(樹脂)を使用しうる。
【0008】本発明の感熱記録材料において、レゾルシ
ンノボラック樹脂は感熱記録材料の重量に対して通常1
〜50重量パーセント、好ましくは2〜30重量パーセ
ント含有せしめられ、通常感熱発色層中に含有させるほ
かに、支持体と感熱発色層との間に設けた中間層又は感
熱発色層上に設けた保護層中等に含有させることも可能
である。これにより耐可塑剤性、耐油性が改善され、し
かも地肌かぶりを生じない感熱記録材料が得られる。
【0009】本発明の感熱記録材料においては、前記の
レゾルシンノボラック樹脂と以下に示すような発色性化
合物、顕色性化合物、結合剤およびその他必要に応じて
充填剤、熱可融性化合物、その他の添加物等により感熱
発色層が調製される。
【0010】本発明における感熱発色層を形成するにあ
たり、前記のレゾルシンノボラック樹脂は通常1〜50
重量%、好ましくは2〜30重量%、発色性化合物は通
常1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%、結合剤
は1〜90重量%、充填剤は0〜80重量%、熱可融性
化合物は0〜80重量%、その他の滑剤、界面活性剤、
紫外線吸収剤等は各々任意に割合で、例えば0〜30重
量%、使用される(重量%は感熱発色層中に占める各成
分の重量比)。
【0011】感熱発色層に使用する発色性化合物の例と
しては、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられてい
るものであればよく、特に制限されない。具体例として
は、例えばフルオラン系化合物、トリアリールメタン系
化合物、スピロ化合物、ジフェニルメタン系化合物、チ
アジン系化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合
物等が挙げられる。
【0012】用いうるフルオラン系化合物の具体例とし
ては、例えば3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シク
ロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−イソブチル
エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−[N−エチル−N−(3−エトキシプロピル)アミ
ノ]−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プ
ロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフリルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)
フルオラン、3−(p−トルイジノエチルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フル
オラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−
ジクロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジブチ
ルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、
3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−エトキシエ
チルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロ
ロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ
−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メ
チルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェニルフ
ルオラン、3−(p−トルイジノエチルアミノ)−6−
メチル−7−フェネチルフルオラン等が挙げられる。
【0013】又、用いうるトリアリールメタン系化合物
の具体例としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチル
アミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別
名:クリスタルバイオレットラクトン又はCVL)、
3,3ービス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリ
ド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,
2−ジメチルアミノインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス)
9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチルア
ミノフタリド、3,3−(2−フェニルインドール−3
−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメ
チルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2−
イル)−6−ジメチルミノフタリド等が挙げられる。
【0014】更に、用いうるスピロ系化合物の具体例と
しては、例えば3ーメチルスピロジナフトピラン,3−
エチルスピロジナフトピラン、3,3’−ジクロロスピ
ロジナフトピラン、3−ベンジルシピロジナフトピラ
ン、3−プロピルスピロベンゾピラン、3−メチルナフ
ト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、1,3,3
−トリメチル−6−ニトロ−8’−メトキシスピロ(イ
ンドリン−2,2’−ベンゾピラン)等が、ジフェニル
メタン系化合物の具体例としては、例えばN−ハロフェ
ニル−ロイコオーラミン、4,4−ビス−ジメチルアミ
ノフェニルベンズヒドリルベンジルエーテル、N−2,
4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等が、チ
アジン系化合物の具体例としては、例えばベンゾイルロ
イコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチ
レンブルー等が、ラクタム系化合物の具体例としては、
例えばローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−
p−クロルアニリノラクタム等が、フルオレン系化合物
の具体例としては、例えば3、6ービス(ジメチルアミ
ノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6−’ジメチルア
ミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオ
レンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、
3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンス
ピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリドなどが各
々挙げられる。これらの発色性化合物は単独もしくは2
つ以上混合して用いられる。
【0015】顕色性化合物も一般に感圧記録紙や感熱記
録紙に用いられているものであれば特に制限されず、例
えばフェノール系化合物やフェノール性水酸基を有する
芳香族カルボン酸誘導体、芳香族カルボン酸又はその金
属塩等が挙げられる。
【0016】用いうるフェノール系化合物の具体例とし
ては、例えばα−ナフトール、β−ナフトール、p−オ
クチルフェノール、4−t−オクチルフェノール、p−
t−ブチルフェノール、p−フェニルフェノール、1,
1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:ビ
スフェノールA又はBPA)、2,2−ビス(p−ヒド
ロキシフェニル)ブタン、1、1−ビス(p−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、4,4’−チオビスフェ
ノール、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、
2,2’−(2,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、4,4−イソプロピリデンビス(2−t
−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス−(4
−クロロフェノール)、4,4’−ジヒヂロキシジフェ
ニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、4−ヒドロキシ−4’−メトキシジフェニルス
ルホン、4−ヒドロキシ−4’−エトキシジフェニルス
ルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキシジフェ
ニリスルホン等が挙げられる。
【0017】芳香族カルボン酸誘導体もしくは芳香族カ
ルボン酸の具体例としては、例えばビス(4−ヒドロキ
シフェニル)酢酸メチル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸
ベンジル、2,4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベン
ズアニリド等のフェノール性化合物、p−ヒドロキシ安
息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−
ヒドロキシフタル酸ジベンジル、4−ヒドロキシフタル
酸ジメチル、5−ヒドロキシイソフタル酸エチル、3,
5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチ
ルベンジルサリチル酸等の芳香族カルボン酸誘導体、芳
香族カルボン酸又はその金属塩等が挙げられる。
【0018】用いうる結合剤の具体例としては、例えば
メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリ
ウムカルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビ
ニルアルコール(PVA)、カルボキシル基変性ポリビ
ニルアルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラ
チン、水溶液イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン
酸共重合体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレン
/無水マレイン酸共重合体塩等の水溶性のもの或は、ス
チレン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボキシル化
スチレン/ブタジエン(C−SB)共重合体、スチレン
/ブタジエン/アクリル酸系共重合体、ポリ酢酸ビニ
ル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、
アクリル樹脂、アクリル/スチレン樹脂、ポリアクリル
酸エステル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウ
レタン、ポリブチラール、エポキシ樹脂、フラン樹脂、
ビニルトルエン樹脂、ロジンエステル樹脂、コロイダル
シリカとアクリル樹脂の複合体粒子等の疎水性高分子エ
マルジョン又はそれらのエマルジョン等が挙げられる。
【0019】その他必要に応じて使用される添加剤とし
ては、例えば充填剤、熱可融性化合物(増感剤)等が挙
げられる。充填剤の具体例としては炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、酸化アグネシウム、シリカ、ホワイト
カーボン、タルク、クレー、アルミナ、水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸バ
リウム、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフ
ィン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂、尿素
−ホルマリン樹脂等が挙げられる。
【0020】熱可融性化合物の具体例としては、例えば
動植物性ワックス、合成ワックスなどのワックス類や高
級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸アニリド、芳
香族アミンのアセチル化物、ナフタレン誘導体、芳香族
エーテル、芳香族カルボン酸誘導体、芳香族スルホン酸
エステル誘導体、炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体、
ビフェニル誘導体、ターフェニル等、常温で固体であり
約70℃以上の融点を有するものを使用することができ
る。
【0021】ワックス類の具体例としては、例えば木ろ
う、カルナウバろう、シェラック、パラフィン、モンタ
ンろう、酸化パラフィン、ポリエチレンワックス、酸化
ポリエチレン等が、高級脂肪酸の具体例としては、例え
ばステアリン酸、ベヘン酸等が、高級脂肪酸アミドの具
体例としては、例えばステアリン酸アミド、オレイン酸
アミド、N−メチルステアリン酸アミド、エルカ酸アミ
ド、メチロールベヘン酸アミド、メチロールステアリン
酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレン
ビスステアリン酸アミド等が、高級脂肪酸アニリドの具
体例としては、例えばステアリン酸アニリド、リノール
酸アニリド等が、芳香族アミンのアセチル化物の具体例
としては、例えばアセトトルイジド等が挙げられる。
【0022】又、ナフタレン誘導体の具体例としては、
例えば1−ベンジルオキシナフタレン、2−ベンジルオ
キシナフタレン、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエ
ステル等が、芳香族エーテルの具体例としては、例えば
1,2−ジフェノキシエタン、1,4−ジフェノキシエ
タン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、
1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,
2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、1−フ
ェノキシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、1−
フェノキシ−2−(4−メトキシフェニキシ)エタン等
が、芳香族カルボン酸誘導体の具体例としては、例えば
p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、p−ベンジ
ルオキシ安息香酸ベンジルエステル、テレフタル酸ジベ
ンジルエステル等が、芳香族ススホン酸エステル誘導体
の具体例としては、例えばp−トルエンスルホン酸フェ
ニルエステル、フェニルメシチレンスルホナート、4−
メチルフェニルメシチレンスルホナート等が、炭酸又は
シュウ酸ジエステル誘導体の具体例としては、例えば炭
酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸
ジ(4−メチルベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4−
クロロベンジル)エステル等が、ビフェニル誘導体の具
体例としては、例えばp−ベンジルビフェニル、p−ア
リルオキシビフェニル等が、ターフェニル誘導体の具体
例としては、例えばm−ターフェニル等が各々挙げられ
る。
【0023】その他ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸アルミニウム等の滑剤、各種の
界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤等が必要に応じて加
えられる。
【0024】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法
によりまず発色性化合物、顕色性化合物、前記のレゾル
シンノボラック樹脂をそれぞれ別々に結合剤あるいは必
要に応じてその他の添加剤と共にボールミル、アトライ
ター、サンドミルなどの分散機にて粉砕、分散した後
(レゾルシンンボラック樹脂は発色性化合物又は顕色性
化合物と予め混合して分散化をおこなってもよい)混合
して感熱発色層塗布液を調製し紙、プラスチックシー
ト、合成紙等の支持体上に通常乾燥時の重量で1〜20
g/m2になるようにバーコーター,プレードコーター
等により塗布、乾燥して本発明の感熱記録材料を得る。
【0025】又、必要に応じて感熱発色層と支持体との
間に中間層を設けたり感熱発色層上にオーバーコート層
を設けてもよい。中間層又はオーバーコート層にレゾル
シンノボラック樹脂を含有させる場合も、レゾルシンノ
ボラック樹脂を結合剤あるいは必要に応じてその他の添
加物と共に感熱発色層塗布液調製におけるのと同様に粉
砕、分散して中間層塗布液又は保護層塗布液とした後、
乾燥時の重量で通常0.1〜30g/m2となるように
塗布される。レゾルシンノボラック樹脂を含有する本発
明の感熱記録材料は、従来公知ものものに比べ発色画像
の保存性が優れ且つ、発色感度が高い。
【0026】
【実施例】本発明を実施例により更に詳細に説明するが
本発明がこれらの例に限定されるものではない。実施例
中「部」は重量部、又「%」は重量%を各々示す。
【0027】実施例1 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒
径が2μm以下になるように粉砕、分散化してしてそれ
ぞれ[A]液、[B]液を調製した。 [A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液:4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 25部 5%PVA水溶液 20部 水 55部
【0028】次いで各調製液を下記の割合で混合して感
熱発色層塗布液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上
に乾燥時の重量が13g/m2となるように塗布、乾燥
して本発明の感熱記録材料を得た。 [A]液 6部 [B]液 18部 20%レゾルシンノボラック樹脂(平均分子量=200、縮合反応時のレゾ ルシン:ホルマリンのモル比=1:0.2)の水溶液 15部 50%炭酸カルシウム水分散液 16部 30%ステアリン酸亜鉛水分散液 7部 50%カルボキシル化スチレン/ブタジエン共重合体ラテックス 8部
【0029】実施例2 実施例1のレゾルシンノボラック樹脂の代わりに平均分
子量=600、縮合反応時のレゾルシン:ホルマリンの
モル比=1:0.2のレゾルシンノボラック樹脂を使用
して、実施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を得
た。
【0030】実施例3 実施例1のレゾルシンノボラック樹脂の代わりに平均分
子量=1,200、縮合反応時のレゾルシン:ホルマリ
ンのモル比=1:0.3のレゾルシンノボラック樹脂を
使用して、実施例1と同様にして本発明の感熱記録材料
を得た。
【0031】実施例4 実施例1の[B]液の代わりに実施例1と同様に粉砕、
分散化して得た、25%ビス(3−アリル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホンを使用して、実施例1と同様に
して本発明の感熱記録材料を得た。
【0032】実施例5 下記の割合からなる感熱発色層塗布液を調製し、坪量5
0g/m2の上質紙上に乾燥時の重量で11g/m2とな
るように塗布、乾燥して感熱発色層を得た。 [A]液 6部 [B]液 18部 50%炭酸カルシウム水分散液 16部 50%カルボキシル化スチレン/ブタジエン共重合体ラテックス 8部 (保護層の形成)更に下記の組成割合からなる保護層塗
布液を前記の感熱発色層上に乾燥時の重量が3g/m2
となるように塗布、乾燥して保護層付きの本発明の感熱
記録材料を得た。 20%レゾルシンノボラック樹脂(平均分子量=1,200、縮合反応時の レゾルシン: ホルマリンのモル比=1:0.3)の水溶液 10部 40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 15部 50%炭酸カルシウム水分散液 4部 30%ステアリン酸亜鉛水分散液 3部
【0033】以上の様にして得た本発明の感熱記録材料
について品質性能試験を実施し、その結果を表1に示し
た。
【0034】 表1 品質性能試験結果 地肌1) 発色濃度2) 耐熱性3) 耐水性4)耐可塑剤性5) 実施例1 0.05 1.55 100% 95% 90% 実施例2 0.05 1.55 100% 95% 92% 実施例3 0.05 1.53 100% 98% 95% 実施例4 0.05 1.61 100% 100% 100% 実施例5 0.04 1.60 100% 92% 100%
【0035】1)地肌: 試料の未発色部をマクベ
ス反射濃度計RD−914型で測定した値(反射濃
度)。 1)発色濃度: 石田衡器(株)製サーマルプリンター
(D−805P)で印字した画像部分のマクベス反射濃
度。 2)耐熱性: 上記プリンターで発色させた試料を6
0℃の恒温器中に24時間放置した後の画像部濃度の残
存率(%)。 3)耐水性: 上記プリンターで発色させた試料を室
温で水道水に24時間浸浸後の画像部濃度の残存率
(%)。 5)耐可塑剤性:上記プリンターで発色させた試料をP
VCラップフィルムを両面に合わせて0.0294MP
a(0.3kg/cm2)の荷重下、室温で24時間放
置後の画像部濃度の残存率(%)。
【0036】表から明かなように本発明の感熱記録材料
は、発色濃度が大きく、且つ発色画像の耐熱性、耐水
性、耐可塑剤性等の保存安定性に優れる。
【0037】
【発明の効果】発色画像の保存安定性と発色感度に優れ
た感熱記録材料が得られた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に無色または淡色の発色性化合物
    と該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含
    有する感熱発色層を設けた感熱記録材料において、レゾ
    ルシンノボラック樹脂を含有することを特徴とする感熱
    記録材料。
  2. 【請求項2】レゾルシンノボラック樹脂を感熱発色層中
    に含有せしめた請求項1に記載の感熱記録材料。
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