JP2001293965A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2001293965A
JP2001293965A JP2000109277A JP2000109277A JP2001293965A JP 2001293965 A JP2001293965 A JP 2001293965A JP 2000109277 A JP2000109277 A JP 2000109277A JP 2000109277 A JP2000109277 A JP 2000109277A JP 2001293965 A JP2001293965 A JP 2001293965A
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JP2000109277A
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Hiroaki Tsugawa
洋晶 津川
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地肌かぶりが少なく高感度で画像保存性の優れ
た感熱記録材料の開発。 【解決手段】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物
及び増感剤を主要成分とする感熱発色層を設けた感熱記
録材料において、顕色性化合物として4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホンを含有し、更
に下記式(1) 【化1】 (式(1)中、Rは水素又は炭素原子数8以下のアルキ
ル基を、nは1〜40を表す。)の化合物を含有するこ
とを特徴とする感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料に関す
る。更に詳しくは、高感度で且つ地肌かぶりが少なく、
画像保存性の優れた感熱記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、一般にロイコ染料とフ
ェノール性物質等の顕色剤をそれぞれ別個に微粒子状に
分散化後両者を混合し、これに結合剤、増感剤、充填
剤、滑剤等の添加剤を添加して塗液とし、紙、フィル
ム、合成紙等に塗布したもので、加熱によりロイコ染料
と顕色剤の一方又は両者が溶融、接触して起こる化学反
応により発色記録を得るものである。この感熱記録シー
トの発色のためには、サーマルヘッドを内蔵したサーマ
ルプリンター等が用いられる。この感熱記録法は他の記
録法に比較して(1)記録時に騒音がでない、(2)現
像、定着等の必要がない、(3)メンテナンスフリーで
ある、(4)機械が比較的安価である等の特徴により、
ファクシミリ分野、コンピューターのアウトプット分
野、電卓等のプリンター分野、医療計測用のレコーダー
分野、自動券売機分野、感熱記録型ラベル分野等に広く
用いられている。
【0003】近年では、小売店やスーパーマーケット等
のPOSシステム化、交通機関の自動化システムに伴
い、ラベル類や乗車券、回数券等への使用が増加してい
る。これらの用途において、感熱記録画像の一層の保存
安定性の向上が望まれている。また高速記録に対する要
求が一段と高くなり、高速記録に十分対応し得る感熱記
録材料の開発が強く望まれているが、一般に感熱記録材
料の感度を高め熱応答性を良くすると地肌かぶりが起こ
るという欠点があらわれやすくなる。従来、熱応答性が
よく、更に保存安定性を向上させるために種々の方法が
提案されているが、いまだ満足すべきものはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記、
従来技術の欠点を解決することにある。即ち、高感度で
且つ地肌かぶりが少なく、画像保存性の優れた感熱記録
材料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記目的を達
成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明を完成させた
ものである。即ち本発明は、(1)支持体上に通常無色
ないし淡色の発色性化合物と該発色性化合物を熱時発色
させうる顕色性化合物を主要成分とする感熱発色層を設
けた感熱記録材料において、顕色性化合物として4−ヒ
ドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンを
含有し、更に下記式(1)
【0006】
【化2】
【0007】(式(1)中、Rは水素又は炭素原子数8
以下のアルキル基を、nは1〜40を表す。)の化合物
を含有することを特徴とする感熱記録材料、に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては発色性化合物、
顕色性化合物としての4−ヒドロキシ−4’−イソプロ
ポキシジフェニルスルホン及び式(1)の化合物を主要
な成分とし、以下に示すような結合剤及びその他必要に
応じ熱可融性化合物、充填剤、その他の添加物等により
感熱発色層が調製される。各々の使用量は発色性化合物
の1重量部に対して4−ヒドロキシ−4’−イソプロポ
キシジフェニルスルホンは通常0.5〜20重量部、好
ましくは1〜5重量部、又式(1)の化合物は通常0.
1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部である。
更に本発明の感熱記録材料においては、これらの顕色性
化合物以外の、後記するような、公知の顕色性化合物を
併用しても構わない。
【0009】本発明の式(1)で示される化合物は、ク
レゾールとジシクロペンタジエンを酸触媒の存在下、ト
ルエン、キシレンのような芳香族溶媒中で80〜100
℃で反応させ次いでアルキル化することによって得られ
る。アルキル化はイソブチレン、ジイソブチレン、トリ
イソブチレン、メタノール、エタノール、エチレン、ブ
チレン、プロパノール、プロピレン、ブタノール、ブチ
レン、アミルアルコール、アミレン、ヘキサノール、ヘ
プタノール、ジブチレン、オクテンなどのアルキル化剤
を用いて80〜100℃で行われる。なお反応物は中和
などにより触媒を除去後、パラフィン系溶剤中に滴下し
結晶を析出させるか、又は蒸留により低沸分をカットし
て式(1)の化合物を得る。式(1)で示される化合物
のうち特に好ましいものはnが1〜10、Rは炭素原子
数が4のアルキル基からなるものである。本発明におい
て、式(1)で示される化合物は発色画像の保存安定性
向上に寄与する。
【0010】本発明において感熱発色層を形成するにあ
たり、発色性化合物は通常1〜50重量%、好ましくは
5〜30重量%、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホン、式(1)の化合物は通常0.5
〜80重量%、好ましくは5〜40重量%、結合剤は通
常1〜90重量%、熱可融性化合物及び充填剤は各々通
常0〜80重量%、その他の滑剤、界面活性剤、消泡
剤、紫外線吸収剤等は各々任意の割合で、例えば通常各
々0〜30重量%、使用される(重量%は感熱発色層中
に占める各成分の重量比)。
【0011】本発明において、用いうる発色性化合物と
しては、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられてい
るものであればよく、特に制限されない。具体的には、
例えばフルオラン系化合物、トリアリールメタン系化合
物、スピロ系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チア
ジン系化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物
等が挙げられる。
【0012】用いうるフルオラン系化合物の具体例とし
ては、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキ
シルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N
−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−[N−エチル−N−(3−エトキシプロピ
ル)アミノ]−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル
−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフリル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−(p−フルオロアニリノ)フルオラン、3−[N−エ
チル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フル
オロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(3,4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3−ピロリ
ジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−クロロ−7−エトキシエチルアミノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−オクチルフルオラン、3−
[N−エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチ
ル−7−フェネチルフルオラン等が挙げられる。
【0013】同じくトリアリールメタン系化合物の具体
例としては、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名:クリスタル
バイオレットラクトン又はCVL)、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルアミノ
インドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチル
アミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−
イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)
−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバ
ゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、
3,3−(2−フェニルインドール−3−イル)−5−
ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェ
ニル−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジ
メチルアミノフタリド等が挙げられる。
【0014】更にスピロ系化合物の具体例としては、例
えば3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピ
ロジナフトピラン、3,3’−ジクロロスピロジナフト
ピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−プロ
ピルスピロベンゾピラン、3−メチルナフト−(3−メ
トキシベンゾ)スピロピラン、1,3,3−トリメチル
−6−ニトロ−8’−メトキシスピロ(インドリン−
2,2’−ベンゾピラン)等が、ジフェニルメタン系化
合物としては、例えばN−ハロフェニル−ロイコオーラ
ミン、4,4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒ
ドリルベンジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロ
フェニルロイコオーラミン等が、チアジン系化合物とし
ては、例えばベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニ
トロベンゾイルロイコメチレンブルー等が、ラクタム系
化合物としては、例えばローダミンBアニリノラクタ
ム、ローダミンB−p−クロロアニリノラクタム等が、
フルオレン系化合物としては、例えば3,6−ビス(ジ
メチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−
ジメチルアミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノ
フタリド、3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフ
ルオレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリ
ド等が挙げられる。これらの発色性化合物は単独もしく
は混合して用いられる。
【0015】本発明において併用可能な顕色性化合物と
しては、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられてい
るものであればよく、特に制限されない。例えばα−ナ
フトール、β−ナフトール、p−オクチルフェノール、
4−t−オクチルフェノール、p−t−ブチルフェノー
ル、p−フェニルフェノール、1,1−ビス(p−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(p−ヒド
ロキシフェニル)プロパン(別名:ビスフェノールA又
はBPA)、2,2−ビス−(p−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1,1−ビス−(p−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、4,4’−チオビスフェノール,
4,4’−シクロ−ヘキシリデンジフェノール、2,
2’−ビス−(2,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、4,4’−イソプロピリデンビス(2
−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−クロロフェノール)、4,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、ビス(3−アリル−4ヒドロキシフェニル)
スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチ
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル等のフェノー
ル性化合物、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒ
ドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシフタル酸ジベ
ンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、5−ヒドロ
キシイソフタル酸エチル、3,5−ジ−t−ブチルサリ
チル酸、3.5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸等
の芳香族カルボン酸誘導体、芳香族カルボン酸又はその
多価金属塩等、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いら
れているものが併用可能な顕色性化合物として挙げられ
るが、これらのものに制限されない。
【0016】前記した併用可能な顕色性化合物は、本発
明の効果を妨げない範囲、例えば4−ヒドロキシ−4’
−イソプロポキシジフェニルスルホンの使用量を越えな
い範囲の割合が好ましい。
【0017】本発明においては熱可融性化合物を用いて
もよいが、 熱可融性化合物としては、例えば動植物性
ワックス、合成ワックスなどのワックス類や高級脂肪
酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸アニリド、ナフタレ
ン誘導体、芳香族エーテル、芳香族カルボン酸誘導体、
芳香族スルホン酸エステル誘導体、炭酸又はシュウ酸ジ
エステル誘導体、ビフェニル誘導体、ターフェニル誘導
体、スルホン誘導体等、常温で固体であり約70℃以上
の融点を有するものを使用することができる。
【0018】ワックス類としては、例えば木ろう、カル
ナウバろう、シェラック、パラフィン、モンタンろう、
酸化パラフィン、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチ
レン等が、高級脂肪酸としては、例えばステアリン酸、
ベヘン酸等が、高級脂肪酸アミドとしては、例えばステ
アリン酸アミド、オレイン酸アミド、N−メチルステア
リン酸アミド、エルカ酸アミド、メチロールベヘン酸ア
ミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビス
ステアリン酸アミド等が、高級脂肪酸アニリドとして
は、例えばステアリン酸アニリド、リノール酸アニリド
等が、ナフタレン誘導体としては、例えば1−ベンジル
オキシナフタレン、2−ベンジルオキシナフタレン、1
−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル等が、芳香族
エーテルとしては、例えば1,2−ジフェノキシエタ
ン、1,4−ジフェノキシブタン、1,2−ビス(3−
メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メトキ
シフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3,4−ジメチ
ルフェニル)エタン、1−フェノキシ−2−(4−クロ
ロフェノキシ)エタン、1−フェノキシ−2−(4−メ
トキシフェノキシ)エタン等が、芳香族カルボン酸誘導
体としては、例えばp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエ
ステル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジルエステ
ル、テレフタル酸ジベンジルエステル等が、芳香族スル
ホン酸エステル誘導体としては、例えばp−トルエンス
ルホン酸フェニルエステル、フェニルメシチレンスルホ
ナート、4−メチルフェニルメシチレンスルホナート等
が、炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体としては、例え
ば炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュ
ウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、シュウ酸ジ
(4−メチルベンジル)エステル等が、ビフェニル誘導
体としては、例えばp−ベンジルビフェニル、p−アリ
ルオキシビフェニル等が、ターフェニル誘導体として
は、例えばm−ターフェニル等が、スルホン誘導体とし
ては、例えばジフェニルスルホン等が、各々例示される
【0019】本発明において用いうる結合剤の具体例と
しては、例えばメチルセルロース、メトキシセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、セ
ルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキ
シル基変性ポリビニルアルコール、スルホン酸基変性ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リルアミド、ポリアクリル酸、デンプン及びその誘導
体、カゼイン、ゼラチン、水溶性イソプレンゴム、スチ
レン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、イソ(又
はジイソ)ブチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカ
リ塩等の水溶性のもの或はポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
/酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリアクリル酸
エステル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン(S
B)共重合体、カルボキシル化スチレン/ブタジエン
(SB)共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル酸
系共重合体、コロイダルシリカとアクリル樹脂の複合体
粒子等の疎水性高分子エマルジョン等が挙げられる。
【0020】用いうる充填剤の具体例としては、例えば
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウ
ム、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アル
ミナ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化
アルミニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素
−ホルマリン樹脂等があげられる。
【0021】用いうるその他の添加物としては、例えば
サ−マルヘッド摩耗防止、スティッキング防止等の目的
でステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級
脂肪酸金属塩、酸化防止或は老化防止効果を付与するフ
ェノール誘導体、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾー
ル系等の紫外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤等が
必要に応じて加えられる。
【0022】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法
によりまず発色性化合物、4−ヒドロキシ−4’−イソ
プロポキシジフェニルスルホン及び式(1)の化合物を
それぞれ別々に結合剤あるいは必要に応じてその他の添
加剤等と共にボールミル、アトライター、サンドミルな
どの分散機にて粉砕、分散化した後(粉砕、分散を湿式
で行うときは通常水を媒体として用いる)混合して感熱
発色層塗布液を調製し、紙、プラスチックシート、合成
紙等の支持体上に通常乾燥重量で1−20g/m2にな
るようにバーコーター、ブレードコーター等により塗布
(発色性化合物と顕色性化合物の比は通常乾燥重量比で
1:1及至1:10である)乾燥して本発明の感熱記録
材料を得る。又、必要に応じて感熱発色層と支持体の間
に中間層を設けたり感熱発色層上にオーバーコート層
(保護層)を設けてもよい。中間層、オーバーコート層
(保護層)は、結合剤あるいは必要に応じてその他の添
加物と共に感熱発色層塗布液調製におけるのと同様に粉
砕、分散して中間層塗布液又はオーバーコート層(保護
層)塗布液とした後、乾燥時の重量で通常0.1〜10
g/m2程度となるように塗布される。
【0023】発色性化合物、4−ヒドロキシ−4’−イ
ソプロポキシジフェニルスルホン及び式(1)の化合物
を含有する本発明の感熱記録材料は、従来公知のものに
比べ高感度で且つ地肌かぶりが少なく、記録画像の保存
性に優れている。
【0024】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものではない。実施
例中「部」は重量部を示す。
【0025】実施例1 下記組成の各混合物をサンドグラインダーを用いて平均
粒径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞ
れ[A]液、[B]液、[C]液を調製した。 [A]液:3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液:4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [C]液:下記式(2)で示される化合物(n=1〜2 平均分子量=約540 、融点=約105℃) 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部
【0026】
【化3】
【0027】次いで、下記の割合で混合して感熱発色層
塗布液を調製し、合成紙(商品名:ユポ FPG−8
0、厚さ=80μm、王子油化合成紙(株)製)上に乾
燥時の重量が8g/m2となるように塗布、乾燥して感
熱発色層を設けた。 [A]液 8部 [B]液 16部 [C]液 16部 50%炭酸カルシウム分散液 12部 50%カルボキシル化スチレン・ブタジェン共重合体ラテックス 7部 (保護層の形成)更に、下記の割合からなる保護層塗布
液を前記の感熱発色層上に乾燥時の重量が2g/m2
なるように塗布、乾燥して本発明の感熱記録材料を得
た。 40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 20部 5%ベントナイト水分散液 40部 30%ステアリン酸亜鉛分散液 3部
【0028】実施例2 実施例1の式(2)で示される化合物の代わりに式
(2)において、n=5〜7で示される化合物(平均分
子量=約1600、融点=約147℃)を使用して、実
施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
【0029】実施例3 実施例1の式(2)で示される化合物の代わりに式
(2)においてn=8〜10で示される化合物(平均分
子量=約2200、融点=約180℃)を使用して、実
施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
【0030】実施例4 実施例1の3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオランの代わりに3−ジブチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオランを使用して実施例1と
同様にして本発明の感熱記録材料を得た。以上の様にし
て得た本発明の感熱記録材料を用いて下記の品質性能試
験を行った。
【0031】 表1 品質性能試験 地肌1) 発色濃度2) 耐熱性3) 耐水性4)耐可塑剤性 実施例1 0.04 1.67 1.66 1.58 1.64 実施例2 0.03 1.65 1.65 1.56 1.64 実施例3 0.03 1.62 1.63 1.54 1.61 実施例4 0.04 1.68 1.67 1.60 1.65
【0032】1)地肌 : 試料の未発色部をマクベ
ス反射濃度計RD−914型で測定した値(マクベス反
射濃度)。 2)発色濃度: イシダ(株)製サーマルプリンター
(D−805P)で印字した画像部分のマクベス反射濃
度値。 3)耐熱性 : 上記プリンターで発色させた試料を6
0℃の恒温器中に24時間放置した後の画像部分のマク
ベス反射濃度。 4)耐水性 : 上記プリンターで発色させた試料を室
温で水道水に24時間浸漬後の画像部分のマクベス反射
濃度。 5)耐可塑剤性:上記プリンターで発色させた試料にP
VCラップフィルムを両面に合わせて0.0294MP
a(0.3kg/cm2)の荷重下、室温で24時間放
置後の画像部分のマクベス反射濃度。
【0033】表から明らかなように本発明の感熱記録材
料は地肌の白色性、発色濃度にすぐれ、且つその発色画
像は、耐熱性、耐水性、耐水性及び耐可塑剤性にすぐれ
ている。
【0034】
【発明の効果】高感度で且つ地肌かぶりが少なく、記録
画像の保存性に優れた感熱記録材料が得られた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 67/28 B41M 5/18 108

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
    合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物
    及び増感剤を主要成分とする感熱発色層を設けた感熱記
    録材料において、顕色性化合物として4−ヒドロキシ−
    4’−イソプロポキシジフェニルスルホンを含有し、更
    に下記式(1) 【化1】 (式(1)中、Rは水素又は炭素原子数8以下のアルキ
    ル基を、nは1〜40を表す。)の化合物を含有するこ
    とを特徴とする感熱記録材料。
JP2000109277A 2000-04-11 2000-04-11 感熱記録材料 Pending JP2001293965A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200847A (ja) * 2000-10-24 2002-07-16 Oji Paper Co Ltd 感熱記録体

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