JPH10100545A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH10100545A
JPH10100545A JP8279930A JP27993096A JPH10100545A JP H10100545 A JPH10100545 A JP H10100545A JP 8279930 A JP8279930 A JP 8279930A JP 27993096 A JP27993096 A JP 27993096A JP H10100545 A JPH10100545 A JP H10100545A
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JP
Japan
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color
methyl
recording material
heat
compound
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JP8279930A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Tsugawa
洋晶 津川
Makoto Nozaki
信 野崎
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高感度でかつ地肌かぶりが少なく、画像保存性
の優れた感熱記録材料を提供すること。 【解決手段】紙、プラスチックシート、合成紙等の支持
体上に設けられた感熱発色層中に3−ジブチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、下記式(1)で
表される化合物及び増感剤としてメチロールステアリン
酸アミド、p−ベンジルビフェニル、m−ターフェニ
ル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステルのうち
の少なくとも1つを含有せしめる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関する。
更に詳しくは、高感度で且つ地肌かぶりが少なく、画像
保存性の優れた感熱記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、感熱記録材料は、ロイコ染料と
フェノール性物質等の顕色剤をそれぞれ別個に微粒子状
に分散化後、両者を混合し、これに結合剤、増感剤、充
填剤、滑剤等の添加剤を添加して塗液とし、紙、フィル
ム、合成紙等に塗布したもので、加熱によりロイコ染料
と顕色剤の一方又は両者が溶融、接触して起こる化学反
応により、発色記録を得るものである。この感熱記録シ
ートの発色のためには、サーマルヘッドを内蔵したサー
マルプリンター等が用いられる。この感熱記録法は他の
記録法に比較して(1)記録時に騒音がでない、(2)
現像、定着等の必要がない、(3)メンテナンスフリー
である、(4)機械が比較的安価である等の特徴によ
り、ファクシミリ分野、コンピューターのアウトプッ
ト、電卓等のプリンター分野、医療計測用のレコーダー
分野、自動券売機分野、感熱記録型ラベル分野等に広く
用いられている。
【0003】近年は、小売店やスーパーマーケット等の
POSシステム化、交通機関の自動化システムに伴い、
ラベル類や乗車券、回数券等への使用が増加している。
これらの用途において、感熱記録材料はより一層の保存
安定性の向上が望まれている。また高速記録に対する要
求が一段と高くなり、高速記録に十分対応し得る感熱記
録材料の開発が強く望まれているが、一般に感熱記録材
料の感度を高め熱応答性を良くすると地肌かぶりが起こ
るという欠点があらわれやすくなる。従来、熱応答性が
よく、且つ保存安定性を向上させるための種々の方法が
提案されているが、いまだ満足すべきものはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記、
従来技術の欠点を解決することにある。即ち、高感度で
且つ地肌かぶりが少なく、画像保存性の優れた感熱記録
材料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明を完成させ
たものである。即ち本発明は、(1)支持体上に通常無
色ないし淡色の発色性化合物と該発色性化合物を熱時発
色させうる顕色性化合物を主要成分とする感熱発色層を
設けた感熱記録材料において、発色性化合物として3−
ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
を、顕色性化合物として下記式(1)
【0006】
【化2】
【0007】の化合物を、増感剤としてメチロールステ
アリン酸アミド、p−ベンジルビフェニル、m−ターフ
ェニル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステルの
うちの少なくとも1つを含有することを特徴とする感熱
記録材料、に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては3−ジブチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランと式(1)
の化合物及び増感剤としてメチロールベヘン酸アミド、
p−ベンジルビフェニル、m−ターフェニル、シュウ酸
ジ(4−メチルベンジル)エステルのうちの少なくとも
1つを主要な成分とし、以下に示すような結合剤及びそ
の他必要に応じ充填剤、その他の添加物等により感熱発
色層が調製される。式(1)の化合物及びメチロールス
テアリン酸アミド又はp−ベンジルビフェニル又はm−
ターフェニル又はシュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エ
ステルの使用量はは3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオランの1重量部に対して各々0.5
〜20重量部、好ましくは1〜5重量部が適当である。
更に本発明の感熱記録材料においては、本発明の主要成
分以外の公知の発色性化合物、顕色性化合物又は増感剤
を併用しても構わない。
【0009】本発明における感熱発色層を形成するにあ
たり、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオランは1〜50重量%、好ましくは5〜30重量
%、式(1)の化合物は0.5〜80重量%、好ましく
は5〜40重量%、メチロールステアリン酸アミド又は
p−ベンジルビフェニル又はm−ターフェニル又はシュ
ウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステルは0.5〜80
重量%、好ましくは5〜40重量%、結合剤は1〜90
重量%、併用可能な発色性化合物、顕色性化合物、増感
剤は各々0〜40重量%、充填剤は各々0〜80重量
%、その他の滑剤、界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤
等は各々任意の割合で、例えば各々0〜30重量%、使
用される(重量%は感熱発色層中に占める各成分の重量
比)。
【0010】併用可能な発色性化合物の例としては、一
般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているものであ
ればよく、特に制限されない。具体例としては、例えば
フルオラン系化合物、トリアリールメタン系化合物、ス
ピロ系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チアジン系
化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物等が挙
げられる。
【0011】フルオラン系化合物としては、例えば3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
[N−エチル−N−(3−エトキシプロピル)アミノ]
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エ
チル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−テトラヒドロフリルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−フル
オロアニリノ)フルオラン、3−[N−エチル−N−
(p−トリル)アミノ]−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p
−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミ
ノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−
ジクロロアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−クロロ−7−エトキシエチルアミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−オクチルフルオラン、3−[N−エチル
−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチル−7−フェ
ネチルフルオラン等が挙げられる。
【0012】トリアリールメタン系化合物としては、例
えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジメチルアミノフタリド(別名:クリスタルバイオレ
ットラクトン又はCVL)、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(1,2−ジメチルアミノインドー
ル−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,
3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−
5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−
ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3
−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−(2
−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミ
ノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−
(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド等が挙げられる。
【0013】スピロ系化合物としては、例えば3−メチ
ルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピ
ラン、3,3’−ジクロロスピロジナフトピラン、3−
ベンジルスピロジナフトピラン、3−プロピルスピロベ
ンゾピラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベン
ゾ)スピロピラン、1,3,3−トリメチル−6−ニト
ロ−8’−メトキシスピロ(インドリン−2,2’−ベ
ンゾピラン)等が、ジフェニルメタン系化合物として
は、例えばN−ハロフェニル−ロイコオーラミン、4,
4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒドリルベン
ジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェニルロ
イコオーラミン等が、チアジン系化合物としては、例え
ばベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾ
イルロイコメチレンブルー等が、ラクタム系化合物とし
ては、例えばローダミンBアニリノラクタム、ローダミ
ンB−p−クロロアニリノラクタム等が、フルオレン系
化合物としては、例えば3,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルア
ミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオ
レンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、
3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンス
ピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド等が挙げ
られる。これらの発色性化合物は単独もしくは混合して
用いられる。
【0014】併用可能な顕色性化合物の例として、一般
に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているものであれ
ばよく、特に制限されない。例えばα−ナフトール、β
−ナフトール、p−オクチルフェノール、4−t−オク
チルフェノール、p−t−ブチルフェノール、p−フェ
ニルフェノール、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス−(p−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(別名:ビスフェノールA又はBPA)、
2,2−ビス−(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、
1,1−ビス−(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サン、4,4’−チオビスフェノール,4,4’−シク
ロ−ヘキシリデンジフェノール、2,2’−ビス−
(2,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、4,4’−イソプロピリデンビス(2−t−ブチル
フェノール)、2,2’−メチレンビス(4−クロロフ
ェノール)、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニ
ルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチ
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル等のフェノー
ル性化合物、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒ
ドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシフタル酸ジベ
ンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、5−ヒドロ
キシイソフタル酸エチル、3,5−ジ−t−ブチルサリ
チル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸等
の芳香族カルボン酸誘導体、芳香族カルボン酸又はその
多価金属塩等、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いら
れているものが挙げられるが、これらのものに制限され
ない。
【0015】併用可能な増感剤としては、動植物性ワッ
クス、合成ワックスなどのワックス類や高級脂肪酸、高
級脂肪酸アミド、高級脂肪酸アニリド、芳香族アミンの
アセチル化物、ナフタレン誘導体、芳香族エーテル、芳
香族カルボン酸誘導体、芳香族スルホン酸エステル誘導
体、炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体、ビフェニル誘
導体等常温で固体であり約70℃以上の融点を有するも
のを使用することができる。ワックス類としては、例え
ば木ろう、カルナウバろう、シェラック、パラフィン、
モンタンろう、酸化パラフィン、ポリエチレンワック
ス、酸化ポリエチレン等が、高級脂肪酸としては、例え
ばステアリン酸、ベヘン酸等が、高級脂肪酸アミドとし
ては、例えばステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、
N−メチルステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、メチ
ロールベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド等が、高級脂肪酸
アニリドとしては、例えばステアリン酸アニリド、リノ
ール酸アニリド等が、芳香族アミンのアセチル化物とし
ては、例えばアセトトルイジド等が、ナフタレン誘導体
としては、例えば1−ベンジルオキシナフタレン、2−
ベンジルオキシナフタレン、1−ヒドロキシナフトエ酸
フェニルエステル等が、芳香族エーテルとしては、例え
ば1,2−ジフェノキシエタン、1,4−ジフェノキシ
ブタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタ
ン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)エタン、
1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、1
−フェノキシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、
1−フェノキシ−2−(4−メトキシフェノキシ)エタ
ン等が、芳香族カルボン酸誘導体としては、例えばp−
ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、p−ベンジルオ
キシ安息香酸ベンジルエステル、テレフタル酸ジベンジ
ルエステル等が、芳香族スルホン酸エステル誘導体とし
ては、例えばp−トルエンスルホン酸フェニルエステ
ル、フェニルメシチレンスルホナート、4−メチルフェ
ニルメシチレンスルホナート等が、炭酸又はシュウ酸ジ
エステル誘導体としては、例えば炭酸ジフェニル、シュ
ウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−クロロベン
ジル)エステル等が、ビフェニル誘導体としては、例え
ばp−アリルオキシビフェニル等が、それぞれ例示され
る。
【0016】用いうる結合剤の例としては、例えばメチ
ルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウム
カルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビニル
アルコール(PVA)、カルボキシル基変性ポリビニル
アルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラチ
ン、水溶性イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン酸
共重合体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレン/
無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のもの
或はポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリウレ
タン、スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボ
キシル化スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、スチ
レン/ブタジエン/アクリル酸系共重合体、コロイダル
シリカとアクリル樹脂の複合体粒子等の疎水性高分子エ
マルジョン等がもちいられる。
【0017】用いうる充填剤の例としては、例えば炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シ
リカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、
水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミ
ニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素−ホル
マリン樹脂等がある。
【0018】用いうるその他の添加物としては、サ−マ
ルヘッド摩耗防止、スティッキング防止等の目的でステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸
金属塩、酸化防止或は老化防止を付与するフェノール誘
導体、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫
外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤等が必要に応じ
て加えられる。用いうる紫外線吸収剤としては、例えば
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’
−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−
5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−t−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等があげられ
る。
【0019】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法
によりまず3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、式(1)の化合物と、メチロールステ
アリン酸アミド又はp−ベンジルビフェニル又はm−タ
ーフェニル又はシュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エス
テルをそれぞれ別々に結合剤あるいは必要に応じてその
他の添加剤等と共にボールミル、アトライター、サンド
ミルなどの分散機にて粉砕、分散化した後(粉砕、分散
を湿式で行うときは、通常水を媒体として用いる)、混
合して感熱発色層塗布液を調製し、紙、プラスチックシ
ート、合成紙等の支持体上に通常乾燥重量で1−20g
/m2 になるようにバーコーター、ブレードコーター等
により塗布(発色性化合物と顕色性化合物の比は通常乾
燥重量比で1:1及至1:10である)乾燥して本発明
の感熱記録材料を得る。又、必要に応じて感熱発色層と
支持体の間に中間層を設けたり感熱発色層上にオーバー
コート層を設けてもよい。
【0020】発色性化合物として3−ジブチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、顕色性化合物と
して式(1)の化合物、更に増感剤としてメチロールス
テアリン酸アミド、p−ベンジルビフェニル、m−ター
フェニル及びシュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステ
ルから選択される一種又は二種以上を含有する本発明の
感熱記録材料は、従来公知のものに比べ高感度で且つ地
肌かぶりが少なく、画像保存性が優れている。
【0021】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものではない。実施
例中「部」は重量部を示す。
【0022】実施例1 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて30分
間粉砕してそれぞれ[A]液、[B]液を調製した。 [A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン25部 25%PVA(ポリビニルアルコ−ル)水溶液 20部 水 55部 [B]液:式(1)の化合物(CAS No.92192−08−0)25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部
【0023】次いで下記の割合で混合して感熱発色層塗
液を調製した。 [A]液 8部 [B]液 16部 ハイドリン#D−757(商品名、中京油脂(株)製、 22%メチロールステアリン酸アミド分散液) 20部 50%炭酸カルシウム分散液 10部 50%カルボキシル化スチレン・ブタジェン共重合体 ラテックス 6部
【0024】該感熱発色層塗液を坪量50g/m2 の上
質紙上に液量が約10g/m2 となるように塗布したも
のを乾燥して感熱発色層を設けた。更に該感熱発色層上
に保護層として10%PVA水溶液を乾燥時の重量が2
g/m2 となるように塗布、乾燥して本発明の感熱記録
材料を得た。
【0025】実施例2〜4 サンドグラインダーを用いて粉砕、分散化した下記表1
記載の組成の増感剤分散液[C]液、[D]液又は
[E]液をハイドリン#D−757の代わりに使用する
以外は、実施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を
得た。
【0026】
【表1】 表1 増感剤例 実施例 増感剤分散液組成 2 [C]液:p−ベンジルビフェニル 25部 25%PVA 20部 水 55部 3 [D]液:m−ターフェニル 25部 25%PVA 20部 水 55部 4 [E]液:シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル 25部 25%PVA 20部 水 55部
【0026】比較例1 実施例1の式(1)の化合物の代わりにビスフェノール
Aを用いて実施例1と同様にして比較用の感熱記録材料
を得た。以上の様にして得た本発明及び比較用の感熱記
録材料を用いて下記の品質性能試験を行った。
【0027】
【表2】 表2 品質性能試験 地肌1)発色濃度2) 耐熱性3) 耐水性4)耐可塑剤性5) 実施例1 0.06 1.35 1.28 1.23 1.30 実施例2 0.05 1.35 1.28 1.23 1.32 実施例3 0.06 1.36 1.29 1.22 1.31 実施例4 0.05 1.38 1.31 1.26 1.35 比較例1 0.08 1.25 1.19 0.95 0.41
【0028】1)地肌 : 試料の未発色部をマクベ
ス反射濃度計RD−914型で測定した値(反射濃
度)。 2)発色濃度: 石田衡器(株)製サーマルプリンター
(D−805P)で印字した画像部分のマクベス反射濃
度値。 3)耐熱性 : 上記プリンターで発色させた試料を6
0℃の恒温器中に24時間放置した後の画像部濃度の残
存率(%)。 4)耐水性 : 上記プリンターで発色させた試料を室
温で水道水に24時間浸漬後の画像部濃度の残存率
(%)。 5)耐可塑剤性:上記プリンターで発色させた試料にP
VCラップフィルムを両面に合わせて0.3kg/cm
2 の荷重下、40℃で15時間放置後の画像部濃度の残
存率(%)。
【0029】表から明らかなように本発明の感熱記録材
料は地肌の白色性、発色濃度にすぐれ、且つその発色画
像は、耐熱性、耐水性及び耐可塑剤性、特に耐可塑剤性
がすぐれている。
【0030】
【発明の効果】高感度で且つ地肌かぶりが少なく、画像
保存性の優れた感熱記録材料が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
    合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物
    及び増感剤を主要成分とする感熱発色層を設けた感熱記
    録材料において、発色性化合物として3−ジブチルアミ
    ノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを、顕色性化
    合物として下記式(1) 【化1】 の化合物を、増感剤としてメチロールステアリン酸アミ
    ド、p−ベンジルビフェニル、m−ターフェニル、シュ
    ウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステルのうちの少なく
    とも1つを含有することを特徴とする感熱記録材料。
JP8279930A 1996-10-02 1996-10-02 感熱記録材料 Pending JPH10100545A (ja)

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