JPH11294557A - 部品把持装置 - Google Patents

部品把持装置

Info

Publication number
JPH11294557A
JPH11294557A JP10099567A JP9956798A JPH11294557A JP H11294557 A JPH11294557 A JP H11294557A JP 10099567 A JP10099567 A JP 10099567A JP 9956798 A JP9956798 A JP 9956798A JP H11294557 A JPH11294557 A JP H11294557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gripping
rear axle
rotating
unit
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10099567A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3644475B2 (ja
Inventor
Yoshio Inoue
佳夫 井上
Mitsumasu Nagafuku
三益 永福
Yuichi Hazaki
裕一 羽崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP09956798A priority Critical patent/JP3644475B2/ja
Publication of JPH11294557A publication Critical patent/JPH11294557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3644475B2 publication Critical patent/JP3644475B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成にして治具の汎用化を図り、筒状
部品と軸状部品の把持を切り換え自在にして且つこれら
各部品を確実に把持可能な部品把持装置を提供する。 【解決手段】 軸状部品(6')の場合には、第2の把持手
段(92,92a,96)により、各回動部材(92)を回動させるこ
とで容易にしてその両端(6a',6b')が各第2の傾斜面(92
a)に内接させられて挟持される。また、当該第2の把持
手段が適用される際において、各回動部材は、摺動手段
(110,114)により環状部材(100)が軸線に沿い摺動させら
れて回動した後、該環状部材により外嵌されて回動規制
されるので、各回動部材は確実に回動した状態に保持さ
れ、軸状部品は第2の把持手段によって落下なく確実に
把持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品把持装置に係
り、詳しくは車両に搭載されるリヤアクスルの把持装置
に関する。
【0002】
【関連する背景技術】車両に搭載されるリヤアクスルの
中央部には、ディファレンシャルギヤ(リヤデフ)を内
装するための開口部が設けられており、蓋部材で当該開
口部を塞ぐようにしている。詳しくは、蓋部材が取り付
けられる開口部側縁のフランジには複数のボルトが立設
されている一方、蓋部材にはこれら複数のボルトに対応
して複数の孔が穿設されており、これらのボルトをナッ
トで締めつけることで蓋部材が上記開口部側縁のフラン
ジに当接されリヤアクスルの開口部が塞がれるようにさ
れている。
【0003】そして、リヤアクスルに内装されたディフ
ァレンシャルギヤ等を腐蝕から護る必要があるため、開
口部側縁のフランジ面上には全周に亘りシール材が塗布
されており、当該シール材によって開口部と蓋部材間の
密閉状態が確保されるようにされている。ところで、通
常、この開口部側縁のフランジ面上へのシール材の塗布
はシーリング装置を用いて自動的に行うようにしてお
り、これにより、シール材が適正な位置に塗布され、且
つ、その塗布量が常に一定量とされている。
【0004】具体的には、シーリング装置は、リヤアク
スルを把持する把持手段と、シーリングポンプに接続さ
れたシーリングノズルを2次元方向で自在に移動可能に
支持する直交ロボットとから構成されており、把持手段
で開口部側縁のフランジ面が上方に向くよう支持した
後、シーリングノズルを一定速度で動かすことで上記フ
ランジ面の適正位置に適正量のシール材を塗布するよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常はリヤ
アクスルの両端は外径が比較的大きく筒状(雌タイプ)
とされており、故に、上記リヤアクスルの把持手段は、
通常は一対の把持ユニットの円錐台状(雄テーパ形状)
の把持部を該筒状のリヤアクスルの両端にそれぞれ押
圧、係合させ、これによりリヤアクスルを挟み込んで把
持するようにしている。なお、把持部を円錐台状にして
いることで、リヤアクスルの種類に応じて両端の外径が
多少変化してもその変化量をテーパ部分で良好に吸収可
能である。
【0006】しかしながら、リヤアクスルにはその両端
が上記筒状となっておらず外径が軸状(雄タイプ)のも
のもある。このような両端が軸状のリヤアクスルに対し
ては、上記円錐台状の把持部を有した把持ユニットをそ
のまま適用することは困難である。そこで、両端が軸状
のリヤアクスルに対しては、該軸状の両端を把持可能な
よう、把持部が筒状とされるとともに内面にテーパの形
成された(雌テーパ形状)把持ユニットを別途設けるよ
うにしており、生産指示に応じてこれらの把持ユニット
を適宜切り換えるようにしている。
【0007】ところが、このように把持ユニットを生産
指示に応じて切り換えるようにすると、把持ユニットの
置き場や該切り換えに要する時間が無駄となり、生産効
率の低下に繋がり好ましいことではない。本発明は上述
した事情に基づきなされたもので、その目的とするとこ
ろは、簡単な構成にして治具の汎用化を図り、筒状部品
と軸状部品の把持を切り換え自在にして且つこれら各部
品を確実に把持可能な部品把持装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明によれば、部品把持装置は、同
一軸線回りに軸回転可能な一対の把持部を有し、前記筒
状部品の両端を前記各把持部に形成された第1の傾斜面
にそれぞれ外接させ挟持する第1の把持手段と、前記各
把持部の外周縁に前記軸線に向けて回動可能に連結され
る一方、回動したときに前記軸線側を向く第2の傾斜面
がそれぞれ形成された複数の回動部材を有し、前記軸状
部品の両端を前記回動した前記各回動部材の第2の傾斜
面に内接させ挟持する第2の把持手段とを備え、さら
に、前記各把持部に外嵌されるとともに前記各回動部材
にそれぞれ連結部材を介して連結され、前記軸線に沿い
摺動することで該各回動部材を回動させ且つ外嵌して回
動規制する環状部材と、前記環状部材に周方向で摺動自
在に嵌合されたアーム部材を有し、前記環状部材を該ア
ーム部材で押圧し前記軸線に沿い摺動させる摺動手段と
を備えて構成されている。
【0009】従って、筒状部品にあっては、第1の把持
手段によりその両端が把持部の第1の傾斜面に外接させ
られ挟持されることになり、一方、軸状部品にあって
は、各回動部材を回動させることで容易にして第2の把
持手段によりその両端が各第2の傾斜面に内接させられ
挟持されることになる。また、当該第2の把持手段が適
用される際において、各回動部材は、摺動手段により環
状部材が軸線に沿い摺動させられて回動した後、該環状
部材により外嵌されて回動規制されることになるため、
各回動部材は確実に回動した状態に保持されることにな
り、軸状部品は第2の把持手段によって落下なく確実に
把持される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1を参照すると、本発明の部品
把持装置を含むリヤアクスル用シーリング装置の側面図
が概略的に示されており、以下、同図に基づいてリヤア
クスル用シーリング装置の全体構成とともに部品把持装
置の構成を説明する。
【0011】リヤアクスル用シーリング装置は、大きく
分けて、リヤアクスル供給コンベアユニット1、リヤア
クスル排出コンベアユニット2、リフタユニット3及び
シーリングユニット4から構成されており、本発明に係
る部品把持装置はシーリングユニット4に設けられてい
る。リヤアクスル供給コンベアユニット1は、上段コン
ベア10と下段コンベア12とからなっており、上段コ
ンベア10がリヤアクスル(筒状部品)6を載置した供
給用パレット14をリフタユニット3に向けて搬送する
一方、下段コンベア12が空の供給用パレット14を返
戻するよう構成されている。なお、上段コンベア10、
下段コンベア12はそれぞれチェーンコンベアで構成さ
れており、チェーンがモータ駆動されることで供給用パ
レット14が搬送されるよう構成されている。
【0012】リヤアクスル排出コンベアユニット2は、
上段コンベア20と下段コンベア22とからなってお
り、下段コンベア22が空の排出用パレット24をリフ
タユニット3に向けて搬送する一方、上段コンベア20
がリヤアクスル6を載置した排出用パレット24を次工
程まで搬送するよう構成されている。なお、これら上段
コンベア20、下段コンベア22についてもそれぞれチ
ェーンコンベアで構成されており、チェーンがモータ駆
動されることで排出用パレット24が搬送される。
【0013】リフタユニット3は、リフタ本体30と該
リフタ本体30を昇降させる昇降ユニット32とから構
成されており、コンベアユニット1の上段コンベア10
から供給されてきたリヤアクスル6をシーリングユニッ
ト4に受け渡した後、空となった供給用パレット14を
上記下段コンベア12位置まで降ろすとともにリヤアク
スル排出コンベアユニット2の下段コンベア22から供
給される排出用パレット24を上昇させた後、シーリン
グユニット4での作業が終了したリヤアクスル6を排出
用パレット24上に受け取り且つ該リヤアクスル6の載
った排出用パレット24を上段コンベア20位置まで降
ろすことが可能とされている。
【0014】詳しくは、昇降ユニット32には、一端が
リフタ本体30に接続され他端にバラスト36を有した
チェーン35と、該チェーン35を駆動するギヤードモ
ータ34が設けられており、該ギヤードモータ34を正
転或いは逆転させることでリフタ本体30をガイド37
に沿い昇降させることが可能とされている。なお、リフ
タ本体30にもモータ駆動可能なチェーンコンベアが設
けられており、これにより供給用パレット14を上段コ
ンベア10から受け取るとともに下段コンベア12に排
出可能であり、また排出用パレット24を下段コンベア
22から受け取るとともに上段コンベア20に排出可能
とされている。
【0015】シーリングユニット4は、本発明の部品把
持装置であるリヤアクスル把持ユニット40、リヤアク
スル昇降ユニット50、シーリングロボット60及びリ
ヤアクスル位置出しユニット70とから構成されてい
る。図2を参照すると、図1中の矢視A方向から視たシ
ーリングユニット4の上視図が示されており、以下、同
図をも参照してシーリングユニット4の構成について説
明する。
【0016】リヤアクスル把持ユニット(部品把持装
置)40は、供給用パレット14とともに上記リフタ本
体30に供給されたリヤアクスル6の両端部6a,6b
を把持部43,45で挟み込むようにしてリヤアクスル
6を把持する一対の把持装置42,44とこれら把持装
置42,44を上記挟み込む水平方向にそれぞれスライ
ドさせるスライド装置46とから構成されている。
【0017】スライド装置46には、ボールねじ47a
を回転させるサーボモータ47とロッド48aを出入作
動させるエアシリンダ48とが設けられており、ボール
ねじ47aには上記把持装置42が係合しており、一方
ロッド48aの先端には把持装置44が接続されてい
る。そして、サーボモータ47については制御盤(図示
せず)に電気的に接続されており、エアシリンダ48に
ついては各ポートがそれぞれエア源(図示せず)に接続
されている。
【0018】つまり、サーボモータ47が制御盤からの
信号に応じて作動しボールねじ47aが回転すると把持
装置42が図2中二点鎖線で示すように一対のガイドレ
ール47b,47bに沿い前進して把持部材43が端部
6aと係合し、エアシリンダ48がエア源からの圧搾エ
ア供給により作動しロッド48aが入り方向に作動する
と把持装置44がやはり図2中二点鎖線で示すように一
対のガイドレール48b,48bに沿い前進して把持部
材45が端部6bと係合することになる。これにより、
リヤアクスル6がリヤアクスル把持ユニット40で良好
に把持されることになる。
【0019】把持装置42と把持装置44とは、把持装
置42にロータリアクチュエータ42aが接続されてい
ることを除けばその構成は同一である。従って、ここで
は代表として把持装置42の構成について説明する。図
3を参照すると、図1中の把持装置42をリヤアクスル
6側から視た図が示されており、図4を参照すると、図
3中のB−B線に沿う把持装置42の断面図が示されて
おり、これら図3、図4を参照して把持装置42の構成
を説明する。
【0020】上記ガイドレール47b,47b上を摺動
する被ガイド部材80,80には支持ブラケット82が
ボルトで固定されており、該支持ブラケット82に把持
装置42の本体が支持されている。詳しくは、支持ブラ
ケット82には、図4に示すように、シリンダ状の外殻
部材84が固定されており、該外殻部材84の両開口部
には一対のベアリング86,87が内嵌され、これらベ
アリング86,87には軸部材88が嵌入されている。
つまり、軸部材88は外殻部材84内でベアリング8
6,87を介して軸回転自在とされている。
【0021】そして、軸部材88の先端には上記把持部
材43がボルト89により接合されている。一方、軸部
材88の後端には、上記ロータリアクチュエータ42a
が接続されており、このロータリアクチュエータ42a
についてもエア配管に接続されている。つまり、軸部材
88はロータリアクチュエータ42aにより回転可能と
されている。なお、ロータリアクチュエータ42aは、
後述するように180°だけ回転するようにされてお
り、ロータリアクチュエータ42aの軸後端部には、ロ
ータリアクチュエータ42aの回転開始位置と停止位置
とを検出するセンサ42b,42cが設けられている。
【0022】把持部材43は、その先端部、即ち端部6
aと係合する先端部(第1の把持手段)43aが外周に
テーパ部(第1の傾斜面)43bを有し且つ軸部材88
と同一軸心を有する円錐台形状、即ち雄テーパとされて
いる。これにより、両端部が両端部6a,6bのように
筒状とされた当該リヤアクスル6の把持時にあっては、
把持部材43がスライドすると、同図に示すように、テ
ーパ部43bが両端部6aの周縁部6cに当接し、軸心
をリヤアクスル6の軸心に良好に一致させるようにしな
がら端部6aと係合することになる。故に、リヤアクス
ル6は把持部材43,45間に良好に把持されることに
なる(図2参照)。
【0023】また、先端部43aから把持部材43の中
央部にかけての部位には、軸心から所定距離の位置に、
互いに同一形状からなる3つの切欠き90が放射状に延
び設けられている。そして、これら3つの切欠き90に
はそれぞれテーパ部(第2の傾斜面)92aを先端に有
した断面矩形の雌テーパ金具(回動部材)92が嵌装さ
れており、各雌テーパ金具92の後端は、軸心に対し直
角方向となるよう3つの切欠き90に対応して把持部材
43に嵌入された各ピン91にそれぞれ回動可能に連結
されている(第2の把持手段)。
【0024】各雌テーパ金具92のテーパ部92aを有
する面と反対側の面の略中央部には、それぞれ溝93が
穿設されており、各溝93には薄板状の連結金具(連結
部材)94の一端がそれぞれ挿入されている。そして、
各連結金具94の一端は上記ピン91と平行となるよう
雌テーパ金具92に嵌入された各ピン96に回動可能に
連結されている。
【0025】把持部材43の胴部には、全周に亘って中
央に溝102が形成されるとともに断面がコの字形状の
摺動リング(環状部材)100が、該把持部材43の胴
部上を軸線方向に摺動可能に外嵌されている。そして、
摺動リング100の一方のフランジには、上記各連結金
具94に対応してピン104がそれぞれ設けられてお
り、各連結金具94の他端が該ピン104に回動可能に
連結されている。なお、各ピン104の貫通する各連結
金具94の各孔106は、同図に示すように連結金具9
4に沿い長孔とされている。
【0026】一方、支持ブラケット82には、エアシリ
ンダ110が設けられており、該エアシリンダ110の
ロッド111の先端に接続された継ぎ部材112は馬蹄
形をした腕部材(アーム部材)114に接続されている
(摺動手段)。そして、腕部材114の両端にはローラ
116が設けられており、各ローラ116は、上記摺動
リング100の溝102に嵌合されている。エアシリン
ダ110の各ポートはエア源に接続されており、これに
よりロッド111が出入作動可能とされている。なお、
図中符号118,119は、制御盤に電気的に接続され
たロッド111の出限と戻り限とを検出する各センサで
ある。
【0027】つまり、エアシリンダ110のロッド11
1がエア源からの圧搾エアにより出作動すると、腕部材
114が摺動リング100を把持部材43の胴部上を軸
線方向に摺動させることになり、これにより、図5に示
すように、各連結金具94を介して各雌テーパ金具92
を各ピン91回りに回動させ把持部材43の胴部、即ち
把持部材43の軸線に沿わせることが可能とされてい
る。
【0028】そして、このように各雌テーパ金具92が
胴部に沿わせられると、各雌テーパ金具92の各テーパ
部92aによって雌テーパが形成されることになる。故
に、両端部が両端部6a’,6b’のように軸状とされ
たリヤアクスル(軸状部品)6’についても、該軸状の
両端部6a’,6b’を当該雌テーパと当接させ係合さ
せることにより把持装置42,45によって良好に把持
可能である(図5参照)。
【0029】なお、図3に示すように、軸部材88の把
持部43側の端部にはストッパ片89が径方向に延びて
設けられており、一方、支持ブラケット82には該スト
ッパ片89と当接し且つ当接時の衝撃を吸収するショッ
クアブソーバ83a,83bが設けられている。これに
より、ロータリアクチュエータ42aが回転し軸部材8
8が回転すると、ストッパ片89がショックアブソーバ
83a,83b間でのみ、即ち180°の範囲でのみ回
転することになり、把持される前に下方を向いていたリ
ヤアクスル6のフランジ面7を適正に上方に向けること
が可能とされている。
【0030】ところで、把持装置42についてはサーボ
モータ47の回転に応じて作動するので、その位置決め
精度が高くなっている。従って、当該リヤアクスル把持
ユニット40は、リヤアクスル6を一旦把持装置42,
44で把持した後、再びサーボモータ47を正回転或い
は逆回転させることで、リヤアクスル6を軸方向で所望
の位置まで正確に移動させ位置決めすることが可能とさ
れている。この際、把持装置44はエアシリンダ48に
よって常に入り方向に作動するようにされているので、
把持装置42の動きに良好に追従することになり、把持
装置44の把持部45は常にリヤアクスル6の端部6b
と係合した状態のままとされる。つまり、把持装置44
は該把持装置44と把持装置42との間にリヤアクスル
6を把持した状態のまま把持装置42の動きに良好に追
従するようにされている。
【0031】リヤアクスル昇降ユニット50は、上記リ
ヤアクスル把持ユニット40を昇降させるものであり、
一端がそれぞれスライド装置46に接続され他端にそれ
ぞれバラスト57を有した一対のチェーン56,56
と、プーリ55を介して一方のチェーン56を駆動する
サーボモータ54がフレーム52に設けられて構成され
ており、これにより該サーボモータ54を正転或いは逆
転させることでリヤアクスル把持ユニット40をガイド
58に沿い昇降させることが可能とされている。
【0032】シーリングロボット60は、フレーム52
に設けられ、リヤアクスル6の上記フランジ面7にシー
ル材を塗布するための直交ロボットであり、X軸アーム
62とY軸アーム64とから構成され、Y軸アーム64
には先端を下方に向けてシーリングノズル66が設けら
れている。詳しくは、図2に示すように、X軸アーム6
2のサーボモータ63とY軸アーム64のサーボモータ
65とは制御盤に電気的に接続されており、サーボモー
タ63が作動するとボールねじ63aが回転してY軸ア
ーム64ひいてはシーリングノズル66がX軸アーム6
2に沿い移動し、サーボモータ65が作動するとボール
ねじ65aが回転してシーリングノズル66がY軸アー
ム64に沿い移動する。ここでは、シーリングノズル6
6は水平面内で上記上方を向いたリヤアクスル6のフラ
ンジ面7に沿い一定速度で円を描くようにプログラムさ
れており、これにより、フランジ面7の所定位置に一定
量のシール材を常に良好に塗布可能とされている。
【0033】リヤアクスル位置出しユニット70は、ロ
ータリアクチュエータ42aの回転により上方を向いた
フランジ面7がより確実に上方を向き上記水平面内とな
るよう補正するための装置である。つまり、リヤアクス
ル6は単に把持部材43,45の押圧によって把持され
ているだけであり、ロータリアクチュエータ42aとと
もに把持部材43,45が回転するとリヤアクスル6が
僅かながらも過回転してしまう場合があるが、該リヤア
クスル位置出しユニット70によってこのような過回転
が補正されることになるのである。詳しくは、リヤアク
スル位置出しユニット70には、フランジ面7に対角位
置で当接し該当接する面が水平とされたパッド73を有
した押圧パッドユニット72が設けられており、該押圧
パッドユニット72のパッド73がフランジ面7に押圧
されることで、フランジ面7が確実に上方を向き上記水
平面内となるよう補正される。
【0034】以下、このように構成されたリヤアクスル
用シーリング装置の作用について説明するとともに本発
明に係る部品把持装置の作用を説明する。先ず、筒状の
両端部6a,6bを有したリヤアクスル6の場合につい
て説明する。図1に白抜き矢印で示すように、リヤアク
スル6は、先ず、リヤアクスル供給コンベアユニット1
の上段コンベア10上を供給用パレット14に被加工用
のフランジ面7が下方を向くよう載置されて送られ、該
供給用パレット14とともにリフタ本体30に供給され
る。
【0035】そして、この位置でリヤアクスル6はリヤ
アクスル把持ユニット40、即ち一対の把持装置42,
44によって上述したようにサーボモータ47とエアシ
リンダ48の作動により把持される。この際、把持装置
42,44にあっては、エアシリンダ110が戻り側と
されて各雌テーパ金具92が、図4に示すように起立し
た状態とされ、先端部43aのテーパ部43bによって
雄テーパが形成される。故に、筒状の両端部6a,6b
を有したリヤアクスル6は把持装置42,44によって
良好に把持されることになる。
【0036】このようにリヤアクスル把持ユニット40
によって把持されると、リヤアクスル6は把持された状
態のままリヤアクスル昇降ユニット50により所定位置
まで上昇させられる。一方、空になった供給用パレット
14はリフタ本体30がさらに下降した後(図1中に二
点鎖線で示す)、下段コンベア12に返戻される(破線
矢印)。
【0037】また、把持装置42,44によって把持さ
れたリヤアクスル6は、上昇しながら、上述したように
ロータリアクチュエータ42aで図中白抜き矢印のよう
に180°回転させられ、つまり反転させられ、これに
よりフランジ面7が上方を向くようにされる。このよう
に所定位置まで上昇させられ且つフランジ面7が上方を
向くようにされると、リヤアクスル位置出しユニット7
0によってフランジ面7が補正され、シーリングロボッ
ト60によってフランジ面7へのシール材の塗布が行わ
れる。
【0038】この間、上記のように下降したリフタ本体
30は、リヤアクスル排出コンベアユニット2の下段コ
ンベア22から排出用パレット24の供給を受け(破線
矢印)、上昇し、リヤアクスル6をリヤアクスル把持ユ
ニット40に受け渡した位置で待機する。フランジ面7
へのシール材の塗布が終了すると、リヤアクスル昇降ユ
ニット50によってリヤアクスル6は下降させられ、待
機している排出用パレット24に受け渡される。
【0039】そして、やはり図1中白抜き矢印で示すよ
うに、リヤアクスル6を載置した排出用パレット24は
リフタ本体30が下降した後、上段コンベア20に供給
されて次工程に送られる。次に、軸状の両端部6a’,
6b’を有したリヤアクスル6’の場合について説明す
る。
【0040】リヤアクスル供給コンベアユニット1によ
り搬送されてきたリヤアクスル6’は、上述のリヤアク
スル6と同様にしてリフタ本体30に供給され、やはり
一対の把持装置42,44によってサーボモータ47と
エアシリンダ48の作動により把持される。しかしなが
ら、この場合には、把持装置42,44においてエアシ
リンダ110は出側とされ、各雌テーパ金具92は、図
5に示すように把持部材43の胴部に沿った状態とさ
れ、各雌テーパ金具92の各テーパ部92aによって雌
テーパが形成される。
【0041】つまり、各雌テーパ金具92を把持部材4
3の胴部に沿うように倒して雌テーパを形成すること
で、軸状の両端部6a’,6b’を有するリヤアクスル
6’であっても、把持装置42,44により良好に把持
することができることになる。このとき、各雌テーパ金
具92が把持部材43の胴部に沿うように倒されると、
図5に示すように、摺動リング100は各雌テーパ金具
92の背部92bにも掛かるようにされる。また、各連
結金具94の各孔106が上述したように長孔とされて
いることから、各ピン104は各ピン91を超えてリヤ
アクスル6’側に位置することになる。つまり、各ピン
104はデッドポイントを超えて位置することになる。
【0042】これにより、各雌テーパ金具92は、リヤ
アクスル6’を押圧する力の反力で押し戻され回動して
しまうようなことが一切なく、故に、各雌テーパ金具9
2は常に把持部材43の胴部に沿う状態に保持され、リ
ヤアクスル6’は把持装置42,44によって軸方向で
の位置ずれなく確実に把持されることとなる。また、こ
のように構成にすると、エアシリンダ110は大きな力
を発生しなくてもよくなり、故にエアシリンダ110を
小型にでき、把持部材43の軽量化が図られる。さらに
は、摺動リング100のフランジに上記反力が作用しな
いため、摺動リング100の延命化が図られるという利
点もある。
【0043】このようにリヤアクスル6’がリヤアクス
ル把持ユニット40によって良好に把持されると、その
後、リヤアクスル6’は、上記リヤアクスル6の場合と
同様に、シーリング作業が施され、リヤアクスル排出コ
ンベアユニット2を経て次工程に搬送されることにな
る。以上、説明したように、本発明の部品把持装置によ
れば、筒状の両端部6a,6bを有するリヤアクスル6
であってもまた軸状の両端部6a’,6b’を有するリ
ヤアクスル6’であっても、別途把持装置を設けること
なく簡単な構造にして一の把持装置42,44で双方を
落下等なく確実に把持してシーリング作業を行うことが
でき、故に、これら2種類のリヤアクスル6,6’が混
在して生産ラインを流れていても、切り換えに時間を要
することがなく(1〜2秒程度)、生産効率の低下が好
適に防止される。
【0044】なお、上記実施形態では、通常、筒状の両
端部6a,6bを有したリヤアクスル6の方が生産が多
いことから把持部材43の先端部43a、即ち固定側の
部材に雄テーパを形成するようにし、一方軸状の両端部
6a’,6b’を有したリヤアクスル6’については生
産が少ないことから雌テーパ金具92、即ち可動側の部
材に雌テーパを形成するようにしたが、これに限られる
ことなく、生産計画等に応じ、雌テーパを固定側の部材
に形成し、雄テーパを可動側の部材に形成するようにし
てもよい。
【0045】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の部品把持装置によれば、筒状部品の場合には、第1の
把持手段によりその両端を把持部の第1の傾斜面に外接
させて挟持し把持でき、一方、軸状部品の場合であって
も、各回動部材を回動させることで容易にして第2の把
持手段によりその両端を各第2の傾斜面に内接させて挟
持し把持できることになる。故に、筒状部品と軸状部品
とが混流する生産ラインにおいて、生産効率の低下を好
適に防止することができる。
【0046】また、当該第2の把持手段が適用される際
において、各回動部材は、環状部材の摺動により回動さ
せられた後、該環状部材により外嵌されて回動規制され
るので、簡単な構成でありながら、各回動部材を確実に
回動した状態に保持でき、軸状部品を第2の把持手段に
よって落下なく確実に把持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品把持装置を含むリヤアクスル用シ
ーリング装置を示す側面図である。
【図2】図1中の矢視A方向から視たシーリングユニッ
トの上視図である。
【図3】図1中の把持装置をリヤアクスル側から視た図
である。
【図4】図3中のB−B線に沿う把持装置の断面図であ
り、把持部材が雄テーパの場合を示す図である。
【図5】図3中のB−B線に沿う把持装置の断面図であ
り、把持部材が雌テーパとされた場合を示す図である。
【符号の説明】
1 リヤアクスル供給コンベアユニット 2 リヤアクスル排出コンベアユニット 3 リフタユニット 4 シーリングユニット 6 リヤアクスル(筒状部品) 6’リヤアクスル(軸状部品) 6a,6b 端部 6a’,6b’端部 40 リヤアクスル把持ユニット(部品把持装置) 42,44 把持装置 42a ロータリアクチュエータ 43a 先端部(第1の把持手段) 43b テーパ部(第1の傾斜面) 50 リヤアクスル昇降ユニット 60 シーリングロボット 70 リヤアクスル位置出しユニット 92 雌テーパ金具(回動部材、第2の把持手段) 92a テーパ部(第2の傾斜面) 94 連結金具(連結部材) 100 摺動リング(環状部材) 110 エアシリンダ(摺動手段) 114 腕部材(アーム部材) 116 ローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部の形状がそれぞれ異なる筒状部品と
    軸状部品を把持する装置であって、 同一軸線回りに軸回転可能な一対の把持部を有し、前記
    筒状部品の両端を前記各把持部に形成された第1の傾斜
    面にそれぞれ外接させ挟持する第1の把持手段と、 前記各把持部の外周縁に前記軸線に向けて回動可能に連
    結される一方、回動したときに前記軸線側を向く第2の
    傾斜面がそれぞれ形成された複数の回動部材を有し、前
    記軸状部品の両端を前記回動した前記各回動部材の第2
    の傾斜面に内接させ挟持する第2の把持手段と、 前記各把持部に外嵌されるとともに前記各回動部材にそ
    れぞれ連結部材を介して連結され、前記軸線に沿い摺動
    することで該各回動部材を回動させ且つ外嵌して回動規
    制する環状部材と、 前記環状部材に周方向で摺動自在に嵌合されたアーム部
    材を有し、前記環状部材を該アーム部材で押圧し前記軸
    線に沿い摺動させる摺動手段と、 を備えることを特徴とする部品把持装置。
JP09956798A 1998-04-10 1998-04-10 部品把持装置 Expired - Fee Related JP3644475B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09956798A JP3644475B2 (ja) 1998-04-10 1998-04-10 部品把持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09956798A JP3644475B2 (ja) 1998-04-10 1998-04-10 部品把持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11294557A true JPH11294557A (ja) 1999-10-29
JP3644475B2 JP3644475B2 (ja) 2005-04-27

Family

ID=14250717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09956798A Expired - Fee Related JP3644475B2 (ja) 1998-04-10 1998-04-10 部品把持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3644475B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016000446A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 日本精工株式会社 組立ライン
JP2018144226A (ja) * 2018-05-31 2018-09-20 日本精工株式会社 組立ライン、ステアリング装置の製造方法及び製品の製造方法
CN114367799A (zh) * 2022-01-19 2022-04-19 江苏日明消防设备股份有限公司 一种灭火器生产线的把手智能安装设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016000446A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 日本精工株式会社 組立ライン
JP2018144226A (ja) * 2018-05-31 2018-09-20 日本精工株式会社 組立ライン、ステアリング装置の製造方法及び製品の製造方法
CN114367799A (zh) * 2022-01-19 2022-04-19 江苏日明消防设备股份有限公司 一种灭火器生产线的把手智能安装设备
CN114367799B (zh) * 2022-01-19 2022-12-30 江苏日明消防设备股份有限公司 一种灭火器生产线的把手智能安装设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3644475B2 (ja) 2005-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11294557A (ja) 部品把持装置
JPH09126935A (ja) タイヤ試験機のタイヤセンタリング装置及びタイヤセンタリング方法
CN111515605A (zh) 一种全自动底座焊接装置
JP3282754B2 (ja) カムシャフト製造装置
JP2571047B2 (ja) 物品組立て方法及びその物品組立て装置
CN114161138A (zh) 一种智能扫地机器人驱动轮自动组装机
JPH03110138A (ja) タイヤユニフォミティマシンにおけるリムチエンジャ装置
CN210187475U (zh) 一种桶状工件的旋转倾斜装置
US12017874B2 (en) Orientation switching apparatus
JPH04183535A (ja) シリンダヘッドへの部品圧入装置
JPH063749Y2 (ja) 自動車用ウィンドガラスの接着剤塗布装置
CN209737620U (zh) 一种汽车传感器机器人工作站
JPH07148683A (ja) 作業装置
CN220739919U (zh) 一种用于汽车天窗支架的点焊系统
JPH04358557A (ja) パイプの塗装装置
JPH02139141A (ja) 車輌用リヤアクスルケーシングへの作業方法及びその装置
JP3387821B2 (ja) 部品位置出し装置
JPH1157557A (ja) マスキングプラグのホイールナット座への装着方法および装置
JP2652605B2 (ja) 鉄筋籠への端板金具の装着方法及びこれに使用する装置
JPH0435031Y2 (ja)
JPH1067355A (ja) 車輪搬送装着装置
JP5176031B2 (ja) 接着剤塗布設備
JPH09295233A (ja) 3次元芯合わせ装置
JPS61220980A (ja) ワ−ク組み付け装置
CN112935446A (zh) 一种汽车轴管焊接自动取料装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050125

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees