JP3387821B2 - 部品位置出し装置 - Google Patents

部品位置出し装置

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JP3387821B2
JP3387821B2 JP09479498A JP9479498A JP3387821B2 JP 3387821 B2 JP3387821 B2 JP 3387821B2 JP 09479498 A JP09479498 A JP 09479498A JP 9479498 A JP9479498 A JP 9479498A JP 3387821 B2 JP3387821 B2 JP 3387821B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、部品位置出し装置
に係り、詳しくは車両に搭載されるリヤアクスルの位置
出し装置に関する。 【0002】 【関連する背景技術】車両に搭載されるリヤアクスルの
中央部には、ディファレンシャルギヤ(リヤデフ)を内
装するための開口部が設けられており、蓋部材で当該開
口部を塞ぐようにしている。詳しくは、蓋部材が取り付
けられる開口部側縁のフランジには複数のボルトが立設
されている一方、蓋部材にはこれら複数のボルトに対応
して複数の孔が穿設されており、これらのボルトをナッ
トで締めつけることで蓋部材が上記開口部側縁のフラン
ジに当接されリヤアクスルの開口部が塞がれるようにさ
れている。 【0003】そして、リヤアクスルに内装されたディフ
ァレンシャルギヤ等を腐蝕から護る必要があるため、開
口部と蓋部材とは密接され密閉状態とされている。詳し
くは、予め開口部側縁のフランジ面上に全周に亘りシー
ル材を塗布しておき、当該シール材によって開口部と蓋
部材間の密閉状態が確保されるようにされている。とこ
ろで、通常、この開口部側縁のフランジ面上へのシール
材の塗布はシーリング装置を用いて自動的に行うように
しており、これにより、シール材が適正な位置に塗布さ
れ、且つ、その塗布量が常に一定量とされている。 【0004】具体的には、シーリング装置は、リヤアク
スルを把持する把持手段と、シーリングポンプに接続さ
れたシーリングノズルを2次元方向で自在に移動可能に
支持する直交ロボットとから構成されており、把持手段
で開口部側縁のフランジ面が上方に向くよう支持した
後、シーリングノズルを一定速度で動かすことで上記フ
ランジ面の適正位置に適正量のシール材を塗布するよう
にしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、把持手段で
リヤアクスルの開口部側縁のフランジ面が上方に向くよ
うにしたとしても、何らかの要因によってフランジ面が
確実に上方を向いておらず、つまりフランジ面が適正な
面位置となっておらず直交ロボットに固定されたシーリ
ングノズルの動く2次元の面に対し平行でなく斜めに傾
いているような場合もあり得る。このような場合には、
シーリングノズルとフランジ面との相対位置にばらつき
が生じ、フランジ面上にシール材を適正に塗布できなく
なる虞がある。 【0006】また、通常は、シール材のはみ出し防止の
ためシーリングノズルの径を小さく細くしシール材の塗
布量を必要最小限に絞るようにしてあるため、シーリン
グノズルがフランジ面に接近し過ぎて干渉するようなこ
とがあると、該シーリングノズルが容易に破損してしま
うという問題もある。このようにシーリングノズルが破
損すると、その修復作業に手間取り、故に車両の生産に
多大なる影響を与え好ましいことではない。 【0007】本発明は上述した事情に基づきなされたも
ので、その目的とするところは、部品の被加工面の位置
出し状況を容易に把握して確実にその良否を確認可能な
部品位置出し装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明によれば、押圧手段の弾性部材
により付勢されたパッドにより加工が施される部品の被
加工面が押圧され所定面と一致するようにされるが、こ
のとき、部品が変位手段により所定面に対し垂直方向に
微小変位させられることになり、パッドと一体とされた
被検知部材が当該部品の微小変位と同期して変位する。
そして、この変位する被検知部材の変位前と変位後が面
状態検知手段によって検知され、該検知された被検知部
材の変位前と変位後が所定順序で互いに異なる信号を出
力している場合には、被加工面が所定面と一致している
と好適に判断され、制御手段により次の工程での加工が
許容される。 【0009】一方、検知された被検知部材の変位前と変
位後が互いに異なる信号であっても所定順序でない場
合、或いは同一の信号を出力しているような場合には、
被加工面が所定面と一致していないと判断され、制御手
段により加工が中止される。従って、被加工面が適正に
面出しされていない場合に起こり得る不具合が未然に防
止されることになり、部品との干渉による加工手段の破
損等が回避されて生産ラインを停止させることなく該生
産ラインの稼働率の向上が図られる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1を参照すると、本発明の部品
位置出し装置を含むリヤアクスル用シーリング装置の側
面図が概略的に示されており、以下、同図に基づいてリ
ヤアクスル用シーリング装置の全体構成とともに部品位
置出し装置の構成を説明する。リヤアクスル用シーリン
グ装置は、大きく分けて、リヤアクスル供給コンベアユ
ニット1、リヤアクスル排出コンベアユニット2、リフ
タユニット3及びシーリングユニット4から構成されて
おり、本発明に係る部品位置出し装置はシーリングユニ
ット4に設けられている。 【0011】リヤアクスル供給コンベアユニット1は、
上段コンベア10と下段コンベア12とからなってお
り、上段コンベア10がリヤアクスル6を載置した供給
用パレット14をリフタユニット3に向けて搬送する一
方、下段コンベア12が空の供給用パレット14を返戻
するよう構成されている。なお、上段コンベア10、下
段コンベア12はそれぞれチェーンコンベアで構成され
ており、チェーンがモータ駆動されることで供給用パレ
ット14が搬送されるよう構成されている。 【0012】リヤアクスル排出コンベアユニット2は、
上段コンベア20と下段コンベア22とからなってお
り、下段コンベア22が空の排出用パレット24をリフ
タユニット3に向けて搬送する一方、上段コンベア20
がリヤアクスル6を載置した排出用パレット24を次工
程まで搬送するよう構成されている。なお、これら上段
コンベア20、下段コンベア22についてもそれぞれチ
ェーンコンベアで構成されており、チェーンがモータ駆
動されることで排出用パレット24が搬送される。 【0013】リフタユニット3は、リフタ本体30と該
リフタ本体30を昇降させる昇降ユニット32とから構
成されており、コンベアユニット1の上段コンベア10
から供給されてきたリヤアクスル6をシーリングユニッ
ト4に受け渡した後、空となった供給用パレット14を
上記下段コンベア12位置まで降ろすとともにリヤアク
スル排出コンベアユニット2の下段コンベア22から供
給される排出用パレット24を上昇させた後、シーリン
グユニット4での作業が終了したリヤアクスル6を排出
用パレット24上に受け取り且つ該リヤアクスル6の載
った排出用パレット24を上段コンベア20位置まで降
ろすことが可能とされている。 【0014】詳しくは、昇降ユニット32には、一端が
リフタ本体30に接続され他端にバラスト36を有した
チェーン35と、該チェーン35を駆動するギヤードモ
ータ34が設けられており、該ギヤードモータ34を正
転或いは逆転させることでリフタ本体30をガイド37
に沿い昇降させることが可能とされている。なお、リフ
タ本体30にもモータ駆動可能なチェーンコンベアが設
けられており、これにより供給用パレット14を上段コ
ンベア10から受け取るとともに下段コンベア12に排
出可能であり、また排出用パレット24を下段コンベア
22から受け取るとともに上段コンベア20に排出可能
とされている。 【0015】シーリングユニット4は、リヤアクスル把
持ユニット40、リヤアクスル昇降ユニット(変位手
段)50、シーリングロボット(加工手段)60及び本
発明の部品位置出し装置として機能するリヤアクスル位
置出しユニット70とから構成されている。図2を参照
すると、図1中の矢視A方向から視たシーリングユニッ
ト4の上視図が示されており、以下、同図をも参照して
シーリングユニット4の構成について説明する。 【0016】リヤアクスル把持ユニット40は、供給用
パレット14とともに上記リフタ本体30に供給された
リヤアクスル6の両端6a,6bを挟み込むようにして
リヤアクスル6を把持する一対の把持装置42,44と
これら把持装置42,44を上記挟み込む水平方向にそ
れぞれスライドさせるスライド装置46とから構成され
ている。 【0017】通常、リヤアクスル6の両端部6a,6b
は筒状に成形されている。従って、これら両端部6a,
6bと対向する把持装置42,44の把持部43,45
は該両端部6a,6bを確実に把持可能なよう円錐台と
されている。また、スライド装置46には、ボールねじ
47aを回転させるサーボモータ47とロッド48aを
出入作動させるエアシリンダ48とが設けられており、
ボールねじ47aには上記把持装置42が係合してお
り、一方ロッド48aの先端には把持装置44が接続さ
れている。そして、サーボモータ47については制御盤
(図示せず)に電気的に接続されており、エアシリンダ
48については各ポートがそれぞれエア源(図示せず)
に接続されている。 【0018】つまり、サーボモータ47が制御盤からの
信号に応じて作動しボールねじ47aが回転すると把持
装置42が図2中二点鎖線で示すように前進して把持部
43が端部6aと係合し、エアシリンダ48がエア源か
らの圧搾エア供給により作動しロッド48aが入り方向
に作動すると把持装置44がやはり図2中二点鎖線で示
すように前進して把持部45が端部6bと係合すること
になる。これにより、リヤアクスル6がリヤアクスル把
持ユニット40で良好に把持されることになる。 【0019】ところで、把持装置42についてはサーボ
モータ47の回転に応じて作動するので、その位置決め
精度が高くなっている。従って、当該リヤアクスル把持
ユニット40は、リヤアクスル6を一旦把持装置42,
44で把持した後、再びサーボモータ47を正回転或い
は逆回転させることで、リヤアクスル6を軸方向で所望
の位置まで正確に移動させ位置決めすることが可能とさ
れている。この際、把持装置44はエアシリンダ48に
よって常に入り方向に作動するようにされているので、
把持装置42の動きに良好に追従することになり、把持
装置44の把持部45は常にリヤアクスル6の端部6b
と係合した状態のままとされる。つまり、把持装置44
は該把持装置44と把持装置42との間にリヤアクスル
6を把持した状態のまま把持装置42の動きに良好に追
従するようにされている。 【0020】また、把持装置42の把持部43及び把持
装置44の把持部45はともにリヤアクスル6の軸心と
同一軸心を有するとともに該軸心回りで回転自在とされ
ている。そして、把持部43については、把持装置42
の後端に設けられたロータリアクチュエータ42aによ
り駆動可能にされている。このロータリアクチュエータ
42aについてもエア配管を介してエア源に接続されて
いる。つまり、ロータリアクチュエータ42aが回転す
ることで把持されたリヤアクスル6が軸心回りに回転
し、これによりリヤアクスル6のフランジ面(加工が施
される部品の被加工面)7を上方に向けることが可能と
されている。ここに、フランジ面7はディファレンシャ
ルギヤ(リヤデフ)を挿入するための開口部を塞ぐ蓋部
材(図示せず)が当接し締結される面である。 【0021】リヤアクスル昇降ユニット50は、上記リ
ヤアクスル把持ユニット40を昇降させるものであり、
一端がそれぞれスライド装置46に接続され他端にそれ
ぞれバラスト57を有した一対のチェーン56,56
と、プーリ55を介して一方のチェーン56を駆動する
サーボモータ54がフレーム52に設けられて構成され
ており、これにより該サーボモータ54を正転或いは逆
転させることでリヤアクスル把持ユニット40をガイド
58に沿い昇降させることが可能とされている。 【0022】シーリングロボット60は、フレーム52
に設けられ、リヤアクスル6の上記フランジ面7にシー
ル材を塗布するための直交ロボットであり、X軸アーム
62とY軸アーム64とから構成され、Y軸アーム64
には先端を下方に向けてシーリングノズル66が設けら
れている。詳しくは、X軸アーム62のサーボモータ6
3とY軸アーム64のサーボモータ65とは制御盤に電
気的に接続されており、サーボモータ63が作動すると
ボールねじ63aが回転してY軸アーム64ひいてはシ
ーリングノズル66がX軸アーム62に沿い移動し、サ
ーボモータ65が作動するとボールねじ65aが回転し
てシーリングノズル66がY軸アーム64に沿い移動す
る。ここでは、シーリングノズル66は水平面(所定
面)内でリヤアクスル6のフランジ面7に沿い一定速度
で円を描くようにプログラムされており、これにより、
フランジ面7の所定位置に一定量のシール材を常に良好
に塗布可能とされている。 【0023】リヤアクスル位置出しユニット70は、本
発明に係る部品位置出し装置であって、上記フランジ面
7が確実に上方を向いて上記水平面内となるよう補正す
るための装置である。ここで、図3を参照すると、リヤ
アクスル位置出しユニット70の斜視図が示されてお
り、また、図4を参照すると、図3中の矢視B方向から
視た図が示されており、以下これらの図に基づき説明す
る。 【0024】リヤアクスル位置出しユニット70は、フ
レーム52に接続された支持アーム72、支柱74、該
支柱74の先端に揺動自在に接続されて各ポートがエア
源に接続されたエアシリンダ76、一端が支持アーム7
2に設けられた支点73に回動自在に支持されるととも
に中央部がエアシリンダ76のロッド77の先端に回動
可能に接続された振り出しアーム78及び振り出しアー
ム78の先端に設けられてリヤアクスル6のフランジ面
7押圧する押圧パッドユニット(押圧手段)80とから
構成されている。 【0025】押圧パッドユニット80についてより詳し
く述べると、振り出しアーム78の先端は支持プレート
82の中央に接続されており、プレート(被検知部材)
84とパッドプレート86を互いに連結する一対のロッ
ド85,85が当該支持プレート82を貫通している。
また、支持プレート82とパッドプレート86間には一
対のコイルスプリング(弾性部材)88,88がそれぞ
れロッド85,85を外嵌するように設けられている。
そして、パッドプレート86にはフランジ面7の対角位
置をそれぞれ押圧する一対のパッド90,90が設けら
れている。さらに、支持プレート82の一側端にはブラ
ケット92が設けられ上方に延びており、該ブラケット
92には近接スイッチ(面状態検知手段)94がプレー
ト84の側端を検出可能に設けられている。 【0026】より詳しくは、近接スイッチ94は、その
検出感度が高いものが使用されており、一対のパッド9
0,90がコイルスプリング88,88の付勢力に抗し
て完全に水平であるフランジ面7を押圧したときに、そ
の下端部(例えば、下端から2mm)のみがプレート84
の側端を検知しON状態となるよう位置設定されてい
る。そして、該近接スイッチ94は制御盤に電気的に接
続されている。 【0027】以下、このように構成されたリヤアクスル
用シーリング装置の作用について説明するとともに本発
明に係る部品位置出し装置の作用を説明する。図1に白
抜き矢印で示すように、リヤアクスル6は、先ず、リヤ
アクスル供給コンベアユニット1の上段コンベア10上
を供給用パレット14に被加工用のフランジ面7が下方
を向くよう載置されて送られ、該供給用パレット14と
ともにリフタ本体30に供給される。 【0028】そして、この位置でリヤアクスル6はリヤ
アクスル把持ユニット40、即ち一対の把持装置42,
44によって上述したようにサーボモータ47とエアシ
リンダ48の作動により把持され、リヤアクスル昇降ユ
ニット50によって所定位置まで上昇させられる。一
方、空になった供給用パレット14はリフタ本体30が
さらに下降した後(図1中に二点鎖線で示す)、下段コ
ンベア12に返戻される(破線矢印)。 【0029】把持装置42,44によって把持されたリ
ヤアクスル6は、上昇しながら、やはり上述したように
ロータリアクチュエータ42aで図中白抜き矢印のよう
に180°回転させられ、つまり反転させられ、これに
よりフランジ面7が上方を向くようにされる。このよう
に所定位置まで上昇させられ且つフランジ面7が上方を
向くようにされると、リヤアクスル位置出しユニット7
0のエアシリンダ76が作動され、図4に示すように、
戻り位置(二点鎖線で示す)にあったロッド77が出操
作される。これにより、原位置(二点鎖線で示す)にあ
った振り出しアーム78が振り下ろされ、押圧パッドユ
ニット80の一対のパッド90,90がフランジ面7と
当接することになる。なお、図中符号79は振り出しア
ーム78のストッパである。 【0030】このように一対のパッド90,90がフラ
ンジ面7と当接すると、上述したリヤアクスル6の反転
時に過回転してフランジ面7が水平となっていない場合
であっても、パッド90,90の当接力及びコイルスプ
リング88,88の付勢力によってフランジ面7が水平
となるよう補正される。そして、フランジ面7が水平と
なったか否かが近接スイッチ94によって確認される。
以下、フランジ面7が水平となったか否かの確認方法に
ついて説明する。 【0031】図5を参照すると、図4中の矢視C方向か
ら視た押圧パッドユニット80の図であって、フランジ
面7が完全に水平である場合の作用が示されているが、
フランジ面7が水平となったか否かの確認は、このよう
にリヤアクスル昇降ユニット50によってリヤアクスル
6を一旦所定位置から所定量(例えば、2〜4mm)だけ
矢印のように二点鎖線で示す位置まで下降(微小変位)
させた後再び所定位置まで上昇させるようにして行う。 【0032】つまり、このようにリヤアクスル6を一旦
下降させるようにすると、これに追従して押圧パッドユ
ニット80のうちパッド90,90、パッドプレート8
6、ロッド85,85及びプレート84がコイルスプリ
ング88,88の付勢力で下降することになり、これに
より、近接スイッチ94とプレート84の側端との位置
関係、即ち近接スイッチ94の検知状態が変化すること
になり、その変化を検出することでフランジ面7が水平
であるか否かが確認できるのである。 【0033】例えば、該図5の場合のようにフランジ面
7が完全に水平である場合には、上述した如く近接スイ
ッチ94の下端部(例えば、下端から2mm)で検知しO
N状態とされていた近接スイッチ94は、図7に下降前
(a)と下降後(b)とを模式図で示してあるが、リヤ
アクスル6を一旦所定位置から所定量(例えば、2〜4
mm)だけ下降させると完全にOFF状態に変化する。 【0034】一方、押圧パッドユニット80でフランジ
面7を押圧したにも拘わらずフランジ面7が水平になら
なかった場合、即ち、例えば、図6に示すようにリヤア
クスル6が過回転してフランジ面7が傾斜したままの状
態のときには、初期状態において、パッド90,90が
片当たりしてプレート84が通常の場合よりも上方に押
し上げられ、故に近接スイッチ94は下端部ではなくそ
の上端部でプレート84を検知しON状態とされてい
る。従って、この場合には、たとえリヤアクスル6を一
旦所定位置から所定量(例えば、2〜4mm)だけ下降さ
せたとしても、図8に下降前(a)と下降後(b)とを
模式図で示してあるが、依然として近接スイッチ94は
ON状態のままとされる。 【0035】即ち、リヤアクスル6を一旦下降させるよ
うにしたときに、近接スイッチ94がOFF状態となれ
ばフランジ面7は完全に水平と判断でき、一方、近接ス
イッチ94がON状態であればフランジ面7は水平では
ないと容易に判断できるのである。そして、リヤアクス
ル6を一旦下降させたとき近接スイッチ94がON状態
である場合には、例えば、押圧パッドユニット80の振
り込みを再度繰り返し実施する等の操作が加えられる。
また、リヤアクスル用シーリング装置を点検する必要が
ある場合には、所定の点検整備が行われる。 【0036】このようにして、フランジ面7が水平とさ
れると、ここで初めてシーリングロボット60によって
フランジ面7へのシール材の塗布が行われる(制御手
段)。つまり、フランジ面7が水平とされるまでは、フ
ランジ面7へのシール材の塗布作業は中止されるのであ
る。この間、上記のように下降したリフタ本体30は、
リヤアクスル排出コンベアユニット2の下段コンベア2
2から排出用パレット24の供給を受け(破線矢印)、
上昇し、リヤアクスル6をリヤアクスル把持ユニット4
0に受け渡した位置で待機する。 【0037】フランジ面7へのシール材の塗布が終了す
ると、リヤアクスル昇降ユニット50によってリヤアク
スル6は下降させられ、待機している排出用パレット2
4に受け渡される。そして、やはり図1中白抜き矢印で
示すように、リヤアクスル6を載置した排出用パレット
24はリフタ本体30が下降した後、上段コンベア20
に供給されて次工程に送られる。 【0038】以上、説明したように、本発明の部品位置
出し装置によれば、シール材塗布面であるリヤアクスル
6のフランジ面7が水平となるよう補正するリヤアクス
ル位置出しユニット70の押圧パッドユニット80にお
いて、パッド90,90に連結されたプレート84をコ
イルスプリング88,88の付勢力に抗して上下動可能
にするとともに、該上下動するプレート84の側端を検
知する近接スイッチ94を設けるようにし、リヤアクス
ル6を一旦下降させプレート84を下降(微小変位)さ
せることで該プレート84の下降前(変位前)と下降後
(変位後)の位置変化を当該近接スイッチ94で検出す
るようにしている。そして、下降前がON状態で下降後
がOFF状態でない限りはリヤアクスル6のフランジ面
7が水平でないと判断しシーリングロボット60を作動
させないようにしている。 【0039】従って、容易な構成にして、リヤアクスル
6のフランジ面7が水平でない場合において起こるよう
なシーリングノズル66とフランジ面7との干渉を一切
発生させないようにでき、シーリングノズル66の干渉
による破損を未然に防止することができる。これによ
り、シーリングノズル66の破損によって発生する、飛
散したシール材を拭き取る作業、シーリングノズル66
を交換する作業、シール材の再塗布作業の手間が省か
れ、故に生産ラインを長時間に亘り停止させてしまうよ
うなことが防止され、生産ラインの稼働率を向上させる
ことができる。 【0040】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の部品位置出し装置によれば、部品の加工が施される被
加工面が押圧手段のパッドにより押圧されているときに
部品を所定面に対し垂直方向に微小変位させ、該パッド
と一体とされた被検知部材を当該部品の微小変位と同期
して変位させるようにし、当該変位する被検知部材の変
位前と変位後を検知するようにし、該検知された被検知
部材の変位前と変位後が所定順序で互いに異なる信号を
出力していない場合には制御手段により加工を中止する
ようにしたので、被加工面が適正に面出しされていない
場合に起こり得る不具合を未然に防止することができ、
加工手段の破損等を確実に回避して生産ラインを停止さ
せることなく該生産ラインの稼働率を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の部品位置出し装置を含むリヤアクスル
用シーリング装置を示す側面図である。 【図2】図1中の矢視A方向から視たシーリングユニッ
トの上視図である。 【図3】リヤアクスル位置出しユニットの斜視図であ
る。 【図4】図3中の矢視B方向から視た図である。 【図5】図4中の矢視C方向から視た押圧パッドユニッ
トを示す図であって、フランジ面が完全に水平となって
いる場合の作用を説明する図である。 【図6】図4中の矢視C方向から視た押圧パッドユニッ
トを示す図であって、フランジ面が傾いて水平となって
いない場合の作用を説明する図である。 【図7】フランジ面が完全に水平となっている場合のリ
ヤアクスル下降前(a)と下降後(b)の近接スイッチ
検知状態を示す模式図である。 【図8】フランジ面が水平になっていない場合のリヤア
クスル下降前(a)と下降後(b)の近接スイッチ検知
状態を示す模式図である。 【符号の説明】 1 リヤアクスル供給コンベアユニット 2 リヤアクスル排出コンベアユニット 3 リフタユニット 4 シーリングユニット 6 リヤアクスル 7 フランジ面(被加工面) 40 リヤアクスル把持ユニット 42,44 把持装置 50 リヤアクスル昇降ユニット(変位手段) 60 シーリングロボット(加工手段) 66 シーリングノズル 70 リヤアクスル位置出しユニット 72 支持アーム 74 支柱 76 エアシリンダ 78 振り出しアーム 80 押圧パッドユニット(押圧手段) 82 支持プレート 84 プレート(被検知部材) 86 パッドプレート 85 ロッド 88 コイルスプリング 90 パッド 94 近接スイッチ(面状態検知手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−139141(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 15/00 - 15/28 G05B 19/18 - 19/46 G05D 3/00 - 3/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 弾性部材により付勢されたパッドを有
    し、加工が施される部品の被加工面を所定面と一致させ
    るべく前記パッドで押圧する押圧手段と、 前記押圧手段により前記被加工面が押圧されていると
    き、前記部品を前記所定面に対し垂直方向に微小変位さ
    せる変位手段と、 前記パッドと一体に設けられ、前記変位手段により前記
    部品が微小変位させられるとき該部品と同期して変位す
    る被検知部材と、 前記被検知部材を検知するよう設けられ、前記被加工面
    が前記所定面と一致しているときにのみ前記変位手段に
    よる前記被検知部材の変位前と変位後とで異なる信号を
    所定順序で出力する面状態検知手段と、 前記面状態検知手段から前記被検知部材の変位前と変位
    後とで互いに異なる信号が所定順序で出力された場合に
    のみ前記加工を許容する制御手段と、 を備えることを特徴とする部品位置出し装置。
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