JPH09295233A - 3次元芯合わせ装置 - Google Patents

3次元芯合わせ装置

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JPH09295233A
JPH09295233A JP10965996A JP10965996A JPH09295233A JP H09295233 A JPH09295233 A JP H09295233A JP 10965996 A JP10965996 A JP 10965996A JP 10965996 A JP10965996 A JP 10965996A JP H09295233 A JPH09295233 A JP H09295233A
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shaft
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axis
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幸一 米田
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正彦 佐藤
Keizo Nakajima
啓造 中島
Hiroyuki Shimizu
浩幸 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、3次元芯合わせ装置に関し、仮締
め作業が無くても、ワークの軸線に工具の軸線を自動的
に芯合せした状態でワークの位置決め,加工等の処理を
施すことを目的とする。 【解決手段】 所定位置から降下自在のテーブルと、テ
ーブルに固設された回転駆動手段と、回転駆動手段の出
力軸に一端が連結された第1回転軸と、第1回転軸の他
端に設けられた第1の3次元継手と、第1の3次元継手
に一端が吊持された第2回転軸と、第2回転軸の途中に
設けられ、該第2回転軸の軸方向に伸縮する伸縮機構
と、第2回転軸の他端に設けられた第2の3次元継手
と、第2の3次元継手に一端が吊持された第3回転軸
と、第3回転軸の先端に設けられた工具と、第3回転軸
の外周面に静止状態で保持され、ワークの外周を保持離
脱自在のフィンガを有する把持手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元芯合わせ装
置に関し、詳しくは、垂直軸線から所定角度だけ傾いて
いるワークのクランプされる部位,加工される部位の軸
線に位置決めクランプ,加工手段等の工具の軸線を芯合
わせする3次元芯合わせ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、位置決め装置,加工装置の先端
に設けられた位置決めクランプ,加工手段等の工具の軸
線をワークのクランプされる部位,加工される部位の軸
線方向に一致させて位置決め,加工等の処理を行なう場
合、例えば使用によりワークのクランプされる部位,加
工される部位が変形し、位置決め装置,加工装置の軸線
方向とワークのクランプされる部位,加工される部位の
軸線が揃っていない場合がある。
【0003】かかる場合、人手により、予め、位置決め
装置,加工装置の軸線方向とワークのクランプされる部
位,加工される部位の軸線を一致させる予備動作をして
から位置決め,加工等の本操作が行なわれる。
【0004】例えば、図19に示すように、ビール樽1
01に使用されたメインテナンスの必要な内蓋(図示せ
ず)をメインテナンス済の新しい内蓋102に交換して
ビール樽101を再生する場合、この内蓋102はビー
ル樽101の首部103の開口部103Aに螺子締めさ
れる。この内蓋102の螺子締め作業の際には、人手に
よるビール樽101の首部103の開口部103Aへの
着座までの仮締め作業が必要となる。
【0005】かかる着座までの仮締め作業の後、ビール
樽101の首部103の開口部103Aの位置と内蓋1
02のXY軸方向(径方向)における位置合せが行なわ
れ、螺子締め機(図示せず)により、内蓋102の対向
する耳部102A,102Aに回転力が与えられ、該内
蓋102がビール樽101の首部103の開口部103
Aに締め込まれ、図21に示す状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図20,図
21に示すように、内蓋102の螺子締め作業の際に
は、ビール樽101の首部103の軸線P3がビール樽
101の垂直軸線P1から傾いている場合があり、確実
を期するため、上述のように予め、内蓋102の仮締め
作業が必要である。即ち、螺子締め機により、XY軸方
向においてのみ、ビール樽101の首部103の開口部
103Aの位置と内蓋102の位置合せが行なわれるの
で、仮締め作業が無ければ内蓋102の雄螺子部102
Cがビール樽101の首部103の開口部103Aの雌
螺子部103Cにかじることになる。
【0007】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ワークのクランプされる
部位,加工される部位が垂直軸線から所定角度だけ傾い
ている場合、仮締め作業が無くても、ワークのクランプ
される部位,加工される部位の軸線に位置決めクラン
プ,加工手段等の工具の軸線を自動的に芯合わせした状
態でワークの位置決め,加工等の処理を施すことができ
る3次元芯合わせ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定位置から降下自在のテーブルと、テーブルに固設さ
れた回転駆動手段と、回転駆動手段の出力軸に一端が連
結された第1回転軸と、第1回転軸の他端に設けられた
第1の3次元継手と、第1の3次元継手に一端が吊持さ
れた第2回転軸と、第2回転軸の途中に設けられ、該第
2回転軸の軸方向に伸縮する伸縮機構と、第2回転軸の
他端に設けられた第2の3次元継手と、第2の3次元継
手に一端が吊持された第3回転軸と、第3回転軸の先端
に設けられた工具と、第3回転軸の外周面に静止状態で
保持され、ワークの外周を保持離脱自在のフィンガを有
する把持手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の3
次元芯合わせ装置において、テーブルはXY軸方向に移
動可能に構成されていることを特徴とする。請求項3記
載の発明は、XY軸方向に移動可能なテーブルと、テー
ブルに固設された回転駆動手段と、回転駆動手段の出力
軸に一端が連結された第1回転軸と、第1回転軸の他端
に設けられた第1の3次元継手と、第1の3次元継手に
一端が吊持された第2回転軸と、第2回転軸の途中に設
けられ、該第2回転軸の軸方向に伸縮する伸縮機構と、
第2回転軸の他端に設けられた第2の3次元継手と、第
2の3次元継手に一端が吊持された第3回転軸と、第3
回転軸の先端に設けられた工具と、第3回転軸の外周面
に静止状態で保持され、ワークの外周を保持離脱自在の
フィンガを有する把持手段とを備えていることを特徴と
する。
【0010】請求項4記載の発明は、テーブルと、テー
ブルに固設された回転駆動手段と、回転駆動手段の出力
軸に一端が連結された第1回転軸と、第1回転軸の他端
に設けられた第1の3次元継手と、第1の3次元継手に
一端が吊持された第2回転軸と、第2回転軸の途中に設
けられ、該第2回転軸の軸方向に伸縮する伸縮機構と、
第2回転軸の他端に設けられた第2の3次元継手と、第
2の3次元継手に一端が吊持された第3回転軸と、第3
回転軸の先端に設けられた工具と、第3回転軸の外周面
に静止状態で保持され、ワークの外周を保持離脱自在の
フィンガを有する把持手段と、ワークを載置するととも
に所定位置から上昇自在に構成されたベースプレートと
を備えていることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の3
次元芯合わせ装置において、テーブルはXY軸方向に移
動可能に構成されていることを特徴とする。
【0012】(作用)請求項1記載の発明においては、
予め、ワークのクランプされる部位,加工される部位の
軸線がXY軸方向で概略位置出しされ、その状態でワー
クが固定されている。
【0013】把持手段のフィンガが開かれた状態では、
把持手段のフィンガはワークのクランプされる部位,加
工される部位の外周から離脱されている。この時、テー
ブルに固定された第1回転軸に、第1の3次元継手を介
して第2回転軸が吊り下がり、さらに、第2回転軸に第
2の3次元継手を介して第3回転軸,工具,把持手段が
吊り下がっている。従って、第2回転軸,第3回転軸は
垂直状態になっている。
【0014】テーブルを降下させると、全体的に当該3
次元芯合わせ装置が下がり、把持手段のフィンガはワー
クのクランプされる部位,加工される部位を掴む位置で
停止し、ワークを掴む。この時、垂直軸線に対してワー
クのクランプされる部位,加工される部位の軸線が傾斜
している場合(傾斜角度は一定でなく、ワークにより種
々の値を取る)、把持手段はワークのクランプされる部
位,加工される部位の軸線方向に傾こうとする力を受
け、これに伴って、第3回転軸の先端に設けられた工具
は把持手段を介してワークのクランプされる部位,加工
される部位の軸線方向に追従して傾こうとする。
【0015】しかし、第1の3次元継手から把持手段の
フィンガまでの垂直距離は一定になっているので、把持
手段が傾こうとしても傾けない。そこで、テーブルを降
下させることにより、第1の3次元継手の位置が下げら
れる。その時、把持手段のフィンガはワークのクランプ
される部位,加工される部位を保持しているためフィン
ガの垂直位置はワークのクランプされる部位,加工され
る部位により固定され、変位しない。これに伴い、伸縮
機構により第2回転軸が縮む。
【0016】これにより、第1の3次元継手に第2回転
軸,第2の3次元継手,第3回転軸,工具,把持手段が
吊り下げられているのではなく、第2回転軸の伸縮機構
から下側の部分,第3回転軸,工具,把持手段は、ワー
クのクランプされる部位,加工される部位を支持母体と
して浮いているような状態となり、同時に、垂直状態に
なっている第2回転軸,第3回転軸が行き場を失って第
2の3次元継手か水平方向に変位し、第2回転軸,第3
回転軸が傾く。第3回転軸はワークのクランプされる部
位,加工される部位の軸線方向に合うように傾き、第3
回転軸の軸線方向(工具の軸線方向)がワークのクラン
プされる部位,加工される部位の軸線方向に一致する。
【0017】かかる状態で、回転駆動手段が回転される
と、その駆動力は第1回転軸→第1の3次元継手→第2
回転軸→第2の3次元継手→第3回転軸の順序で工具に
伝達する。請求項2記載の発明においては、基本的な作
用は請求項1記載の発明と同様であるが、加えて、テー
ブルはXY軸方向に移動可能に構成されているので、工
具の軸線とワークのクランプされる部位,加工される部
位の軸線のXY軸方向における芯ずれは、テーブルのX
Y軸方向の移動により無くなり、工具の軸線がワークの
クランプされる部位,加工される部位の軸線にXY軸方
向で一致される。
【0018】請求項3記載の発明においては、請求項1
及び請求項2記載の発明の作用の説明と相違する部分に
ついてのみ説明する。垂直軸線に対してワークのクラン
プされる部位,加工される部位の軸線が傾斜している場
合(傾斜角度は一定でなく、ワークにより種々の値を取
る)、把持手段はワークの軸線方向に傾こうとする力を
受け、これに伴って、第3回転軸の先端に設けられた工
具は把持手段を介してワークのクランプされる部位,加
工される部位の軸線方向に追従して傾こうとする。
【0019】しかし、把持手段のフィンガはワークのク
ランプされる部位,加工される部位を保持しているため
フィンガの垂直位置はワークのクランプされる部位,加
工される部位により固定され、変位しない。第1の3次
元継手から把持手段のフィンガまでの垂直距離は一定に
なっているので、把持手段が傾こうとしても傾けない。
そこで、伸縮機構により第2回転軸が伸びると同時にテ
ーブルがXY軸方向に移動し、垂直状態になっている第
2回転軸,第3回転軸が行き場を失って第2の3次元継
手か水平方向に変位し、第2回転軸が平行移動するとと
もに第3回転軸が傾く。
【0020】第3回転軸はワークのクランプされる部
位,加工される部位の軸線方向に合うように傾き、第3
回転軸の軸線方向(工具の軸線方向)がワークのクラン
プされる部位,加工される部位の軸線方向に一致する。
請求項4記載の発明においては、請求項1記載の発明の
作用と同様の作用が生じる。
【0021】請求項5記載の発明においては、請求項2
記載の発明の作用と同様の作用が生じる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。
【0023】図1ないし図13は請求項1及び請求項2
記載の発明の実施の形態に係わる3次元芯合わせ装置を
示す。ワークとしてビール樽(容器)を挙げ、容器の一
端部に形成された首部の開口部に内蓋を嵌め込むととも
に、3次元芯合わせ装置として容器の内蓋の締込装置を
挙げ、容器の内蓋の締込装置により、容器の首部の開口
部に内蓋を螺子締めする場合について説明する。なお、
本発明の実施の形態においては、ワークとしての容器の
内蓋については、従来例と同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0024】図1,図2は、本発明の実施の形態に係わ
る3次元芯合わせ装置の上半分,下半分をそれぞれ示す
断面図である。両図面における二点鎖線X−Xを結ぶこ
とにより、3次元芯合わせ装置が構成される。図3は3
次元芯合わせ装置の全体を示す。図において、符号1は
3次元芯合わせ装置で、この3次元芯合わせ装置1は昇
降装置2を有している。図3,図4により昇降装置2を
説明する。
【0025】昇降装置2は、フレーム3と、フレーム3
に立設されたねじ軸4と、ねじ軸4の上端に設けられた
モータ(図示せず)と、ねじ軸4に螺合する垂直板5
と、フレーム3に立設されねじ軸4の両側に配置された
ロッド6,6と、垂直板5に取り付けられたガイド6
A,6Aと、フレーム3の上端に設けられた滑車7,8
と、滑車7,8を介して一端が垂直板5に連結されたチ
ェーン9と、チェーン9の他端に連結されたカウンタウ
ェィト10とを備え、ねじ軸4の回転により垂直板5を
昇降自在させるようになっている。垂直板5に取り付け
られたガイド6A,6Aは該垂直板5が昇降する際、ロ
ッド6,6に沿って直動する。
【0026】垂直板5にはブラケット11が固定され、
このブラケット11の上にはテーブル12が配置されて
いる。ブラケット11の上面11AにはX軸レール1
3,13が固設され、テーブル12の下面12AにはY
軸レール14,14が固設されている。X軸レール1
3,13の上に4つのガイド部材12Bを介してY軸レ
ール14,14が直交して配置されている。4つのガイ
ド部材12Bにより、ブラケット11に対してテーブル
12がXY軸方向に移動可能になっている。
【0027】図1,図2において、テーブル12には円
筒部材15が固設され、円筒部材15にはマニホールド
16が固定されている。このマニホールド16上にはモ
ータからなる回転駆動手段17が固定されている。円筒
部材15の内周面15Aには軸受18,18が保持さ
れ、マニホールド16の内周面16Aには軸受19が保
持されている。マニホールド16の内周面16Aには環
状溝20が形成され、この環状溝20には該マニホール
ド16の径方向に形成されたエア通路21の一端が連通
し、エア通路21の他端は該マニホールド16の外周面
16Bに形成されたエアポート22に連通している。
【0028】軸受18,18,19に第1回転軸23が
支持され、第1回転軸23の一端23Aは回転駆動手段
17の出力軸17Aに連結されている。第1回転軸23
には、環状溝20に一端が連通するエア軸路24が形成
されている。第1回転軸23の外周面23Bにはエルボ
25が固定され、このエルボ25にエア軸路24の他端
が連通している。
【0029】第1回転軸23の他端23Cにユニバーサ
ルジョイントからなる第1の3次元継手26が設けられ
ている。第1の3次元継手26に第2回転軸27(図
1,図2に跨って図示)の一端が連結されている。第2
回転軸27は、一端側のシャフト27Aに設けられたス
プライン受け部材28と、他端側のシャフト27Bに設
けられるとともにスプライン受け部材28内に挿入され
たスプラインシャフト29とを有し、スプライン受け部
材28とスプラインシャフト29とで伸縮機構30を構
成している。この伸縮機構30は第2回転軸27の途中
に設けられており、この伸縮機構30の伸縮により、該
第2回転軸27が伸縮する。
【0030】伸縮機構30のスプライン受け部材28は
円筒部材31と、円筒部材31の内周面31Aに挿入し
て固定され軸方向に沿って縦溝32Aが環状に形成され
たスプラインナット32とで構成されている。
【0031】スプラインシャフト29はスプラインナッ
ト32の縦溝32Aを摺動自在となっており、スプライ
ンシャフト29の先端に設けられたストッパ33がスプ
ラインナット32の上面32Bに当接している。従っ
て、伸縮機構30は、後述する第3回転軸35,把持手
段48等の重力で軸方向に伸びた状態になっており、ス
プライン受け部材28がスプラインシャフト29を吊り
下げて支持するようになっている。
【0032】第2回転軸27の他端側のシャフト27B
に第2の3次元継手34が設けられている。第2の3次
元継手34に第3回転軸35が吊り下げられている。図
5に示すように、第3回転軸35は、第2の3次元継手
34に連結された一端側のシャフト35Aと、空気孔3
6Aを有する蓋36Bを介してシャフト35Aに固定さ
れた円筒部材36と、円筒部材36に取り付けられ空気
管38を介して前記第1回転軸23のエルボ25に接続
されたエルボ37と、円筒部材36の図面上の下端に固
設されたロッドホルダ39と、円筒部材36内に配置さ
れたボールスプライン40と、ボールスプライン40を
摺動するとともに一端にピストン42Aを有し、ピスト
ン42Aとボールスプライン40の上端40Aの間で空
気室41を形成してなるピストンロッド42と、円筒部
材36とボールスプライン40の間に嵌め込まれたキー
43と、ピストンロッド42の他端に固定されたツール
ブロック44と、ツールブロック44とロッドホルダ3
9の間に装着された圧縮バネ45とで構成され、エルボ
37と空気室41は円筒部材36の径方向に形成した空
気通路36Cを介して連通している。
【0033】なお、ロッドホルダ39に対してツールブ
ロック44が接離自在になっており、ピストンロッド4
2がツールブロック44の底壁面44Aを押圧すること
により、ツールブロック44はロッドホルダ39から離
れて下方にシフトするようになっている。図5には、第
1回転軸23のエルボ25,空気管38,エルボ37か
ら空気室41内に空気が供給された状態が示されてお
り、この状態では、ピストンロッド42のピストン42
Aが蓋36Bに押し当てられ、上方に移動したピストン
ロッド42とともにツールブロック44は上方にシフト
した位置にある。即ち、圧縮バネ45が上方に移動され
た状態のツールブロック44とロッドホルダ39の間で
圧縮され、ピストンロッド42は圧縮バネ45の付勢力
に抗してピストンロッド42が上がり、ツールブロック
44はロッドホルダ39に当接している。
【0034】図5に示す状態から空気室41内の空気が
抜かれると、圧縮バネ45の付勢力によりピストンロッ
ド42が下がり、圧縮バネ45が元の状態に復元し、従
って、ツールブロック44が下方にシフトするようにな
っている。そして、ツールブロック44に、軸線P2に
対して対称に爪46,46からなる工具が下方に向けて
突設されるとともにプッシャ47が設けられている。図
10,図13に示すように、爪46,46は内蓋102
の耳部102A,102Aに回転力を与えるものであ
る。プッシャ47は内蓋102の凹部102Bの内側底
102Dを押圧するものである。
【0035】図2,図5に示すように、第3回転軸35
の円筒部材36の外周面36Dに静止状態で把持手段4
8が軸受49,49を介して保持され、把持手段48は
ビール樽101の首部103の外周を保持離脱自在に構
成されている。図2,図5ないし図9に示すように、把
持手段48は、軸受49,49に支持される筒部50
A,この筒部50Aの両側に一体に設けられたプレート
50F及びプレート50F上のレール50B,50Bを
有する支持体50と、支持体50の端部に固定した垂直
板50C,50Cにそれぞれ固定されたエアシリンダ5
1,51と、レール50B,50B上を図2の左右方向
に摺動するブロック体52,52と、ブロック体52,
52にそれぞれ固定されビール樽101の首部103を
把持するく字状のフィンガ53,53と、支持体50の
筒部50Aの下端内周面50Dに取り付けられたリング
54(図5に図示)と、フィンガ移動量調整装置55
と、垂直板50Cとブロック体52の外側面52Aの間
を囲む外側蛇腹56A,56Aと、支持体50の筒部5
0Aの側面50Eとブロック体52の内側面52Bの間
を囲む内側蛇腹56B,56Bとを有している。
【0036】前記フィンガ移動量調整装置55は、支持
体50の筒部50Aに回転自在に軸着された円板型リン
ク57と、リンク部材58,58とを有し、リンク部材
58,58の各一端に設けたピン58A,58Aが該円
板型リンク57の円周方向にそって移動自在になってお
り、リンク部材58,58の各他端に設けたピン58
B,58Bはブロック体52,52に軸着されている。
ブロック体52,52が開閉することにより、ピン58
B,58Bを中心としてリンク部材58,58が回動す
るようになっている。
【0037】フィンガ移動量調整装置55により、ビー
ル樽101の首部103の軸線P3のXY方向の位置が
ビール樽101の外周面101Aに対して図面上の正し
い位置からずれていても、ビール樽101の首部103
にフィンガ53,53が追従するようにエアシリンダ5
1,51が作動する。なお、図3に示すように、ビール
樽101はトッププレートコンベヤ59上に載置され、
図11に示す一対のく字状のフィンガ60A,60Aか
らなるビール樽用クランプ60に挟持されてXY方向の
位置決めがなされる。また、図1,図3において、符号
61は円形ガイド61Aを先端に取り付けてなる円筒部
材を示す。
【0038】次に、本発明の実施の形態における作用を
説明する。図3に示すように、ビール樽101はトップ
プレートコンベヤ59上に載置されている。予め、ビー
ル樽101の垂直軸線P1がXY軸方向で概略位置出し
され、その状態でビール樽用クランプ60(図11に図
示)によりビール樽101が固定されている。
【0039】テーブル12はXY軸方向に移動可能に構
成されているので、爪46,46からなる工具の軸線P
2(第3回転軸35の軸線と一致)とビール樽101の
首部103の軸線P3のXY軸方向における芯ずれは、
テーブル12のXY軸方向の移動により無くなり、爪4
6,46からなる工具の軸線P2がビール樽101の首
部103の軸線P3にXY軸方向で一致する。
【0040】把持手段48のフィンガ53,53が開か
れた状態では、把持手段48のフィンガ53,53はビ
ール樽101の首部103の外周から離脱されている。
図3に示す状態から昇降装置2によりテーブル12が降
下されると、図1,図2に示す状態となり、全体的に当
該3次元芯合わせ装置1が下げられ、把持手段48のフ
ィンガ53,53はビール樽101の首部103を掴む
位置で停止する。
【0041】この時、テーブル12に固定された第1回
転軸23に、第1の3次元継手26を介して第2回転軸
27が吊り下がり、さらに、第2回転軸27に第2の3
次元継手34を介して第3回転軸35,爪46,46か
らなる工具,把持手段48が吊り下がっている。従っ
て、第2回転軸27,第3回転軸35は重力により垂直
状態になっている。
【0042】そして、把持手段48のフィンガ53,5
3が開かれた状態では、位置決めピン50G,50Gが
円筒部材61のガイド61Aの内側に当接し、3次元芯
合わせ装置1を垂直状態に保つ働きをする。即ち、円筒
部材61のガイド61Aは、3次元芯合わせ装置1の全
体が上下動する場合、該3次元芯合わせ装置1を垂直に
保つ機能を有する。
【0043】続いて、把持手段48においては、エアシ
リンダ51,51が作動し、レール50B,50B上を
ブロック体52,52が摺動され、図9に示すようにフ
ィンガ53,53によりビール樽101の首部103が
掴まれる。この時、フィンガ移動量調整装置55によ
り、ビール樽101の首部103の軸線P3のXY軸方
向の位置がビール樽101の外周面101Aに対して図
面上の正しい位置からずれていても、ビール樽101の
首部103の外周にフィンガ53,53が追従するよう
にエアシリンダ51,51が作動する。
【0044】そして、ビール樽101の垂直軸線P1に
対してビール樽101の首部103の軸線P3が傾斜し
ている場合(首部103の傾斜角度は一定でなく、ビー
ル樽101の首部103により種々の値を取る)、当該
3次元芯合わせ装置1及びビール樽101の首部103
は図12,図13に示す状態となる。以下、説明する。
図1,図2,図12,図13において、フィンガ53,
53でビール樽101の首部103の外周が把持される
ことにより、把持手段48はビール樽101の首部10
3の軸線P3の方向に傾こうとする力を受ける。これに
伴って、第3回転軸35の先端に設けられた爪46,4
6からなる工具は把持手段48を介してビール樽101
の首部103の軸線P3の方向に追従して傾こうとす
る。
【0045】しかし、第1の3次元継手26から把持手
段48のフィンガ53,53までの垂直距離L(図12
に図示)は一定になっているので、把持手段48が傾こ
うとしても傾けない。そこで、テーブル12を降下させ
ることにより、第1の3次元継手26はA1点からA2
点に位置が下げられる。この際、重力で最大限伸びた状
態の伸縮機構30により、第2回転軸27が縮んでいる
(縮み量α)。なお、図12にはテーブル12が上述し
たXY軸方向に移動する場合も図示している。
【0046】その時、把持手段48のフィンガ53,5
3はビール樽101の首部103を保持しているためフ
ィンガ53,53の垂直位置はビール樽101の首部1
03により固定され、変位しない。これにより、第1の
3次元継手26に第2回転軸27,第2の3次元継手3
4,第3回転軸35,爪46,46からなる工具,把持
手段48は吊り下げられているのではなく、第2回転軸
27の伸縮機構30から下側の部分,第3回転軸35,
爪46,46からなる工具,把持手段48が、該把持手
段48のフィンガ53,53がビール樽101の首部1
03が把持した状態で、浮いているような状態となる。
同時に、垂直状態になっている第2回転軸27,第3回
転軸35が行き場を失って第2の3次元継手34が、点
Cを中心としてB1点からB2点に回転し、水平方向に
変位し、第2回転軸27,第3回転軸35が傾く。
【0047】これに伴い、縮んでいた伸縮機構30を構
成要件としている第2回転軸27が伸びる(伸び量
β)。ここで、縮み量α≧伸び量βとなっている。重力
で最大限伸びた状態の伸縮機構30により第2回転軸2
7が縮む。第3回転軸35は首部103の軸線P3の方
向に合うように傾き、第3回転軸35の軸線方向(爪4
6,46からなる工具の軸線P2の方向)がビール樽1
01の首部103に一致する。
【0048】かかる状態で、回転駆動手段17が駆動さ
れると、その駆動力は第1回転軸23→第1の3次元継
手26→第2回転軸27→第2の3次元継手34→第3
回転軸35→ツールブロック44の順序で爪46,46
からなる工具に伝達する。プッシャ47が内蓋102の
凹部102Bの内側底102Dを押圧しながら、図10
に示すように、爪46,46からなる工具により内蓋1
02の耳部102A,102Aに回転力が伝達され、該
内蓋102が首部103の開口部103Aに締め込まれ
る。
【0049】以上の如き構成によれば、ビール樽101
の首部103がビール樽101の垂直軸線P1から所定
角度だけ傾いている場合、ビール樽101の首部103
の軸線P3の傾きが種々の値をとっても、ビール樽10
1の首部103の軸線P3に合わせて、ビール樽101
の首部103から把持手段48を介して第3回転軸35
を自動的に傾ける力が伝達されるので、第2回転軸27
が第1の3次元継手26を中心として傾くとともに第3
回転軸35が第2の3次元継手34を中心として傾き、
種々の値をとるビール樽101の首部103の軸線P3
の傾きに、第2回転軸27,第3回転軸35の傾き,伸
縮機構30による第2回転軸27の伸び量を自動的に追
従変化させることができる。
【0050】従って、仮締め作業による予備動作が無く
ても、第3回転軸35に設けた爪46,46からなる工
具の軸線P2をビール樽101の首部103の軸線P3
に自動的に芯合わせした状態でビール樽101の首部1
03に内蓋102を螺子締めすることができる。なお、
本発明の実施の形態においては、容器としてビール樽を
例に挙げて説明したが、これに限定されることはない。
【0051】また、本発明の実施の形態においては、ワ
ークとしてビール樽(容器)を挙げ、容器の一端部に形
成された首部の開口部に内蓋を嵌め込むとともに、3次
元芯合わせ装置として容器の内蓋の締込装置を挙げ、容
器の内蓋の締込装置により、容器の首部の開口部に内蓋
を螺子締めする場合について説明したが、当然のことな
がら容器の内蓋の緩め装置にも適用できる。容器として
ビール樽以外のドラム缶,酸素ボンベ,消化ボンベ等に
も適用できる。また、容器をクランプして位置決めする
以外の加工対象物にも適用でき、例えば、工具としてド
リルを挙げることができる。
【0052】さらに、本発明の実施の形態においては、
テーブル12がXY軸方向に移動可能になっている場合
について説明したが、爪46,46からなる工具の軸線
P2とビール樽101の首部103の軸線P3がXY軸
方向で一致していることを条件として、テーブル12を
上下方向にのみ移動させることもできる。この場合も、
図14に示すように、図12,図13で説明した本発明
の実施の形態における作用と同様の作用が生じ、本発明
の実施の形態における効果と同様の効果を奏する。
【0053】そして、本発明の実施の形態においては、
図12,図13に示すように、ビール樽101の垂直軸
線P1に対してビール樽101の首部103の軸線P3
が傾斜している場合について説明したが、ビール樽10
1の垂直軸線P1に対してビール樽101の首部103
の軸線P3が垂直になっており、ビール樽101の首部
103に内蓋102が斜めにセットされた場合について
も適用できる。この場合には、内蓋102はビール樽1
01の首部103に強制的に合致して締め込まれる。
【0054】図15ないし図17は請求項3記載の発明
の実施の形態に係わる3次元芯合わせ装置を示す。請求
項3記載の発明の実施の形態に係わる3次元芯合わせ装
置は、請求項1及び請求項2記載の発明の実施の形態に
係わる3次元芯合わせ装置と基本的には同様の構成であ
り、同一構成部分については同一符号を付して相違する
部分についてのみ説明する。ワークとしてビール樽(容
器)を挙げ、容器の一端部に形成された首部の開口部に
内蓋(従来例と同一の符号を付し、その説明を省略す
る)を嵌め込むとともに、3次元芯合わせ装置として容
器の内蓋の締込装置を挙げ、容器の内蓋の締込装置によ
り、容器の首部の開口部に内蓋を螺子締めする場合につ
いて説明する。
【0055】図16,図17は、本発明の実施の形態に
係わる3次元芯合わせ装置の上半分,下半分をそれぞれ
示す断面図である。両図面における二点鎖線W−Wを結
ぶことにより、3次元芯合わせ装置が構成される。図1
6,図17において、テーブル12はXY軸方向に移動
可能に構成されている。
【0056】第2回転軸27は、一端側のシャフト27
Aに設けられたスプライン受け部材28と、他端側のシ
ャフト27Bに設けられるとともにスプライン受け部材
28内に挿入されたスプラインシャフト29とを有して
いる。スプライン受け部材28と、スプラインシャフト
29と、一端側のシャフト27Aに設けられたブラケッ
ト71Aと他端側のシャフト27Bに設けられたブラケ
ット71Bの間に装着された引張りスプリング71Cと
でバネ型の伸縮機構71が構成されている。この伸縮機
構71は第2回転軸27の途中に設けられている。伸縮
機構71のスプライン受け部材28は、円筒部材31
と、円筒部材31の内周面31Aに挿入して固定され軸
方向に沿って縦溝32Aが環状に形成されたスプライン
ナット32とで構成されている。スプラインシャフト2
9は、スプラインナット32の縦溝32Aを摺動自在と
なっており、スプラインシャフト29の先端に設けられ
たストッパ33はスプラインナット32の上面32Bか
ら浮いている。この伸縮機構71が該第2回転軸27の
軸方向に伸びることにより、第2回転軸27が伸びるよ
うになっている。
【0057】しかして、本発明の実施の形態において
は、ビール樽101の垂直軸線P1に対してビール樽1
01の首部103の軸線P3が傾斜している場合(傾斜
角度は一定でなく、ビール樽101により種々の値を取
る)、把持手段48はビール樽101の首部103の軸
線P3の方向に傾こうとする力を受け、これに伴って、
第3回転軸35の先端に設けられた爪46,46からな
る工具は把持手段48を介してビール樽101の首部1
03の軸線P3の方向に追従して傾こうとする。
【0058】しかし、把持手段48のフィンガ53,5
3はビール樽101の首部103を保持しているためフ
ィンガ53,53の垂直位置はビール樽101の首部1
03により固定され、変位しない。第1の3次元継手2
6から把持手段48のフィンガ53,53までの垂直距
離Lは一定になっているので、把持手段48が傾こうと
しても傾けない。
【0059】そこで、伸縮機構71により第2回転軸2
7が伸びると同時にテーブル12がXY軸方向に移動
し、垂直状態になっている第2回転軸27,第3回転軸
35が行き場を失って第2の3次元継手34が水平方向
に変位し、第2回転軸27が平行移動するとともに第3
回転軸35が傾く。第3回転軸35はビール樽101の
首部103の軸線P3の方向に合うように傾き、第3回
転軸35の軸線方向(爪46,46からなる工具の軸線
P2の方向)がビール樽101の首部103の軸線P3
の方向に一致する。
【0060】本発明の実施の形態に係わる3次元芯合わ
せ装置によれば、請求項1及び請求項2記載の発明の実
施の形態に係わる3次元芯合わせ装置と同様の効果を奏
する。図18は請求項4及び請求項5記載の発明の実施
の形態に係わる3次元芯合わせ装置を示す。請求項4及
び請求項5記載の発明の実施の形態に係わる3次元芯合
わせ装置は、請求項1及び請求項2記載の発明の実施の
形態に係わる3次元芯合わせ装置と基本的には同様の構
成であり、同一構成部分については同一符号を付して相
違する部分についてのみ説明する。ワークとしてビール
樽(容器)を挙げ、容器の一端部に形成された首部の開
口部に内蓋(従来例と同一の符号を付し、その説明を省
略する)を嵌め込むとともに、3次元芯合わせ装置とし
て容器の内蓋の締込装置を挙げ、容器の内蓋の締込装置
により、容器の首部の開口部に内蓋を螺子締めする場合
について説明する。
【0061】図に示すように、固定台81にサポート部
材81Aが固定され、このサポート部材81A上にテー
ブル12がXY軸方向に移動可能になっており、上下方
向で固定されていない。ビール樽101がベースプレー
ト82上に位置決め載置されている。ベースプレート8
2はエアシリンダ83Aを有するリフト装置83により
所定位置から上昇自在に構成されており、このベースプ
レート82の上昇により請求項1及び請求項2記載の発
明の実施の形態に係わるテーブル12の降下と同様の作
用が生じる。即ち、ベースプレート82の上昇により、
ビール樽101の首部103の傾きが種々の値をとって
も、これに第2回転軸27,第3回転軸35が追従して
傾き,第3回転軸35に設けた爪46,46からなる工
具の軸線P2をビール樽101の首部103の軸線P3
に自動的に芯合わせすることができる。
【0062】なお、本発明の実施の形態においては、容
器としてビール樽を例に挙げて説明したが、これに限定
されることはない。また、本発明の実施の形態において
は、テーブル12がXY軸方向に移動可能になっている
場合について説明したが、爪46,46からなる工具の
軸線P2とビール樽101の首部103の軸線P3がX
Y軸方向で一致することを条件として、ベースプレート
82を上下方向にのみ移動させることもできる。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ワークの
クランプされる部位,加工される部位が垂直軸線から所
定角度だけ傾いている場合、ワークのクランプされる部
位,加工される部位軸線の傾きが種々の値をとっても、
ワークのクランプされる部位,加工される部位の軸線に
合わせて、ワークのクランプされる部位,加工される部
位から把持手段を介して第3回転軸を自動的に傾ける力
が伝達されるので、第2回転軸が第1の3次元継手を中
心として傾くとともに第3回転軸が第2の3次元継手を
中心として傾き、種々の値をとるワークのクランプされ
る部位,加工される部位の軸線の傾きに、第2回転軸,
第3回転軸の傾き,伸縮機構による第2回転軸の伸み量
を自動的に追従変化させることができる。
【0064】従って、予備動作が無くても、第3回転軸
に設けた位置決めクランプ,加工工具等の工具の軸線を
ワークの軸線に自動的に芯合わせした状態でワークの位
置決め,加工等の処理を施すことができる効果を奏す
る。請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明
と同様の効果を奏する。加えて、第1回転軸とワークの
クランプされる部位,加工される部位の軸線がXY軸方
向で位置出しがされていなくても、テーブルがXY軸方
向に移動することにより、ワークのクランプされる部
位,加工される部位の軸線に第3回転軸に設けた位置決
めクランプ,加工工具等の工具の軸線をXY軸方向で芯
合わせすることができる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、請求項1及
び請求項2記載の発明と同様の効果を奏する。請求項4
記載の発明においては、請求項1記載の発明の作用と同
様の効果を奏し、ベースプレートの上昇により請ワーク
の軸線の傾きが種々の値をとっても、第3回転軸に設け
た位置決めクランプ,加工工具等の工具の軸線をワーク
の軸線に自動的に芯合わせすることができる。請求項5
記載の発明においては、請求項2記載の発明と同様の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2記載の発明の実施の形態
に係わる3次元芯合わせ装置の上半分を示す断面図であ
る。
【図2】同3次元芯合わせ装置の下半分を示す断面図で
ある。
【図3】同3次元芯合わせ装置を示す全体図である。
【図4】同3次元芯合わせ装置の平面図である。
【図5】図2の第3回転軸を示す拡大断面図である。
【図6】図2の把持手段の正面図である。
【図7】図6のY−Y線で切断した矢視図である。
【図8】図7のZ−Z線で切断した断面図である。
【図9】図2のフィンガを示す平面図である。
【図10】第3回転軸の先端の工具(爪)を示す平面断
面図である。
【図11】ビール樽用クランプを示す平面図である。
【図12】同3次元芯合わせ装置の作用状態説明図であ
る。
【図13】内蓋の螺子締め状態を示す作用状態説明図で
ある。
【図14】同発明の実施の形態に係わる3次元芯合わせ
装置のテーブルをXY軸方向に移動しない場合の作用状
態説明図である。
【図15】請求項3記載の発明の実施の形態に係わる3
次元芯合わせ装置の作用状態説明図である。
【図16】請求項3記載の発明の実施の形態に係わる3
次元芯合わせ装置の上半分を示す断面図である。
【図17】同3次元芯合わせ装置の下半分を示す断面図
である。
【図18】請求項4及び請求項5記載の発明の実施の形
態に係わる3次元芯合わせ装置を示す全体図である。
【図19】ビール樽及び内蓋を示す斜視図である。
【図20】首部が傾斜した状態を示すビール樽の外観図
である。
【図21】ビール樽の首部に螺子締めされた内蓋の状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 3次元芯合わせ装置 2 昇降装置 12 テーブル 12B ガイド部材 17 回転駆動手段(モータ) 17A 出力軸 23 第1回転軸 26 第1の3次元継手 27 第2回転軸 30 伸縮機構 34 第2の3次元継手 35 第3回転軸 46 爪(工具) 48 把持手段 53 フィンガ 101 ビール樽 102 内蓋 103 首部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】しかし、把持手段のフィンガはワークのク
ランプされる部位,加工される部位を保持しているため
フィンガの垂直位置はワークのクランプされる部位,加
工される部位により固定され、変位しない。第1の3次
元継手から把持手段のフィンガまでの垂直距離は一定に
なっているので、把持手段が傾こうとしても傾けない。
そこで、伸縮機構により第2回転軸が伸びると同時にテ
ーブルがXY軸方向に移動し、垂直状態になっている第
2回転軸,第3回転軸が行き場を失って第2の3次元継
水平方向に変位し、第2回転軸が平行移動するとと
もに第3回転軸が傾く。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】図1,図2は、本発明の実施の形態に係わ
る3次元芯合わせ装置の上半分,下半分をそれぞれ示す
断面図である。両図面における点鎖線X−Xを結ぶこ
とにより、3次元芯合わせ装置が構成される。図3は3
次元芯合わせ装置の全体を示す。図において、符号1は
3次元芯合わせ装置で、この3次元芯合わせ装置1は昇
降装置2を有している。図3,図4により昇降装置2を
説明する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】昇降装置2は、フレーム3と、フレーム3
に立設されたねじ軸4と、ねじ軸4の上端に設けられた
モータ(図示せず)と、ねじ軸4に螺合する垂直板5
と、フレーム3に立設されねじ軸4の両側に配置された
ロッド6,6と、垂直板5に取り付けられたガイド6
A,6Aと、フレーム3の上端に設けられた滑車7,8
と、滑車7,8を介して一端が垂直板5に連結されたチ
ェーン9と、チェーン9の他端に連結されたカウンタウ
ェィト10とを備え、ねじ軸4の回転により垂直板5を
昇降させるようになっている。垂直板5に取り付けられ
たガイド6A,6Aは該垂直板5が昇降する際、ロッド
6,6に沿って直動する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】図16,図17は、本発明の実施の形態に
係わる3次元芯合わせ装置の上半分,下半分をそれぞれ
示す断面図である。両図面における点鎖線W−Wを結
ぶことにより、3次元芯合わせ装置が構成される。図1
6,図17において、テーブル12はXY軸方向に移動
可能に構成されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】請求項3記載の発明によれば、請求項1及
び請求項2記載の発明と同様の効果を奏する。請求項4
記載の発明においては、請求項1記載の発明の作用と同
様の効果を奏し、ベースプレートの上昇によりワーク
軸線の傾きが種々の値をとっても、第3回転軸に設けた
位置決めクランプ,加工工具等の工具の軸線をワークの
軸線に自動的に芯合わせすることができる。請求項5記
載の発明においては、請求項2記載の発明と同様の効果
を奏する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】図6の一点鎖線Y−Yで切断した矢視図であ
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】図7の一点鎖線Z−Zで切断した断面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正彦 東京都大田区蒲田本町一丁目10番1号 株 式会社新潟鐵工所企画室技術部内 (72)発明者 中島 啓造 神奈川県横浜市磯子区新磯子町27番地 株 式会社新潟鐵工所企画室開発センター内 (72)発明者 清水 浩幸 神奈川県横浜市磯子区新磯子町27番地 株 式会社新潟鐵工所企画室開発センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置から降下自在のテーブルと、 テーブルに固設された回転駆動手段と、 回転駆動手段の出力軸に一端が連結された第1回転軸
    と、 第1回転軸の他端に設けられた第1の3次元継手と、 第1の3次元継手に一端が吊持された第2回転軸と、 第2回転軸の途中に設けられ、該第2回転軸の軸方向に
    伸縮する伸縮機構と、 第2回転軸の他端に設けられた第2の3次元継手と、 第2の3次元継手に一端が吊持された第3回転軸と、 第3回転軸の先端に設けられた工具と、 第3回転軸の外周面に静止状態で保持され、ワークの外
    周を保持離脱自在のフィンガを有する把持手段とを備え
    ていることを特徴とする3次元芯合わせ装置。
  2. 【請求項2】 テーブルはXY軸方向に移動可能に構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の3次元芯合
    わせ装置。
  3. 【請求項3】 XY軸方向に移動可能なテーブルと、 テーブルに固設された回転駆動手段と、 回転駆動手段の出力軸に一端が連結された第1回転軸
    と、 第1回転軸の他端に設けられた第1の3次元継手と、 第1の3次元継手に一端が吊持された第2回転軸と、 第2回転軸の途中に設けられ、該第2回転軸の軸方向に
    伸縮する伸縮機構と、 第2回転軸の他端に設けられた第2の3次元継手と、 第2の3次元継手に一端が吊持された第3回転軸と、 第3回転軸の先端に設けられた工具と、 第3回転軸の外周面に静止状態で保持され、ワークの外
    周を保持離脱自在のフィンガを有する把持手段とを備え
    ていることを特徴とする3次元芯合わせ装置。
  4. 【請求項4】 テーブルと、 テーブルに固設された回転駆動手段と、 回転駆動手段の出力軸に一端が連結された第1回転軸
    と、 第1回転軸の他端に設けられた第1の3次元継手と、 第1の3次元継手に一端が吊持された第2回転軸と、 第2回転軸の途中に設けられ、該第2回転軸の軸方向に
    伸縮する伸縮機構と、 第2回転軸の他端に設けられた第2の3次元継手と、 第2の3次元継手に一端が吊持された第3回転軸と、 第3回転軸の先端に設けられた工具と、 第3回転軸の外周面に静止状態で保持され、ワークの外
    周を保持離脱自在のフィンガを有する把持手段と、 ワークを載置するとともに所定位置から上昇自在に構成
    されたベースプレートとを備えていることを特徴とする
    3次元芯合わせ装置。
  5. 【請求項5】 テーブルはXY軸方向に移動可能に構成
    されていることを特徴とする請求項4記載の3次元芯合
    わせ装置。
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KR100803397B1 (ko) * 2006-10-26 2008-02-13 현대자동차주식회사 로봇 핸드 위치 보정 장치
CN102653384A (zh) * 2012-04-07 2012-09-05 浙江炜驰轻工机械有限公司 一种奶粉真空封罐机
CN104338864A (zh) * 2014-10-29 2015-02-11 宁波新甬城数控自动化设备有限公司 冲压机械手翻转装置
JP2018070198A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 積水成型工業株式会社 プラグ密閉用治具

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