JPH11293851A - 異形鉄筋の継ぎ合わせ方法並びにその継手構造 - Google Patents

異形鉄筋の継ぎ合わせ方法並びにその継手構造

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JPH11293851A
JPH11293851A JP10506998A JP10506998A JPH11293851A JP H11293851 A JPH11293851 A JP H11293851A JP 10506998 A JP10506998 A JP 10506998A JP 10506998 A JP10506998 A JP 10506998A JP H11293851 A JPH11293851 A JP H11293851A
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JP
Japan
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peripheral surface
female screw
inner peripheral
tapered
deformed reinforcing
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JP10506998A
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English (en)
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Sadatoshi Kikuchi
定俊 菊池
Katsuhiko Bando
加都彦 坂東
Masami Nakajima
昌身 中島
Seiichi Nagayama
清市 永山
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TOOTEC KK
JFE Pipe Fitting Mfg Co Ltd
Original Assignee
TOOTEC KK
Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異形鉄筋の端同士を現場施工で簡易かつ確実
に継ぎ合わすことが可能な継手構造を提供する。 【解決手段】 一方の異形鉄筋1上の押し込みボルト3
の雄ねじ12を継手本体2の一端の雌ねじ9に、他方の
異形鉄筋1上の押し込みボルト3の雄ねじ12を継手本
体2の他端の雌ねじ9にそれぞれねじ込み、各ボルト3
のねじ込み側の先端で分割インナー4を継手本体2のテ
ーパ内周面10に押し付ける。すると、分割インナーの
内面の噛合歯15が異形鉄筋1のふし8の表面に設けた
滑止溝16との噛み合いを強くする。分割インナー4の
噛合歯15はふし8の表面に予め設けた滑止溝16に噛
合するので、押し込みボルト3の小さい締付トルクで確
実な噛み合いを可能にし、もって異形鉄筋1の強い引抜
力にも充分に対抗できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異形鉄筋の端同士
を継ぎ合わせたり、異形鉄筋の下端を鋼管杭の頭部に継
ぎ合わせる方法並びにその継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】異形鉄筋を対象とするものではないが、
金属線の端同士を継ぎ合わせるものとして、実公昭42
−1808号公報に記載されているものがある。これ
は、互いに突き合わされる2本の金属線の一方の金属線
の端に、軸心部に雌ねじ及びテーパ孔を有する継手本体
(当該公報では、締付体という。)のテーパ孔を、他方
の金属線の端に雄ねじ及びテーパ孔を有する押し込みボ
ルト(同公報では、螺合体という。)のテーパ孔をそれ
ぞれ、割り溝をもつ円錐状のインナー(同公報では、挟
体という。)を介して挿通する。そして、押し込みボル
トの雄ねじを継手本体の雌ねじに螺合締着することによ
り、インナーを縮径変形させてインナーの歯形孔を金属
線の表面に食い込ませるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前出の従来
例では、挟体の歯形孔を金属線の表面に確実に食い込ま
せるためには、締付体に対し螺合体を相当に強い力で締
め付ける必要がある。しかも挟体の歯形孔が金属線の表
面に食い込む分だけ、金属線の断面積が減少するため、
金属線の強度が低下するという欠点がある。
【0004】そこで本発明の目的は、継手本体、この継
手本体にねじ込む押し込みボルト、および押し込みボル
トの締め付けで異形鉄筋の表面を抱き合わすインナーを
備えた異形鉄筋の継手において、インナーの異形鉄筋の
表面への噛み合い度の信頼性を高め、しかも異形鉄筋の
強度を確保できる異形鉄筋の継ぎ合わせ方法並びにその
継手構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の異形鉄筋の継ぎ
合わせ方法は、断面円弧状に形成され、外周にテーパ面
が、内周に噛合歯がそれぞれ設けられ、前記異形鉄筋よ
りも硬い材質からなる分割インナーを用意し、この分割
インナーの噛合歯を、鉄筋の表面にふしをつけた異形鉄
筋の端寄りの前記ふしの表面にプレス圧で押し付けて滑
止溝を付ける滑止溝形成工程と、一端の内周に雌ねじが
設けられ、この雌ねじの内奥端に該雌ねじ側に向かって
拡開するテーパ内周面が設けられた筒状の継手本体と、
中空軸体の一端の外周に雄ねじが設けられた押し込みボ
ルトとを、前記異形鉄筋の端に通すとともに、複数個の
前記分割インナーを前記噛合歯が前記滑止溝に噛合する
ように前記テーパ内周面に環状に配置する工程と、前記
押し込みボルトの雄ねじを前記継手本体の雌ねじに螺合
締着して、該押し込みボルトの雄ねじを有する側の先端
で前記分割インナーを前記テーパ内周面に押し付ける工
程と、からなることを特徴とする。
【0006】本発明の異形鉄筋の継手構造は、鉄筋の表
面にふしをつけた異形鉄筋に対し遊嵌状に挿通可能な筒
状に形成され、一端の内周に雌ねじが設けられ、この雌
ねじの内奥端に該雌ねじ側に向かって拡開するテーパ内
周面が設けられた継手本体と、断面円弧状に形成され、
外周に前記テーパ内周面に内接するテーパ面が、内周に
前記ふしの表面に予め設けた滑止溝と噛合する噛合歯が
それぞれ設けられて前記テーパ内周面に環状に配置され
る複数個の分割インナーと、前記異形鉄筋に対し挿通可
能な中空軸体と、これの一端の外周に設けられた雄ねじ
とを有し、その雄ねじを前記継手本体の雌ねじに螺合締
着することにより前記分割インナーを前記テーパ内周面
に押し付ける押し込みボルトと、を備えたものである。
【0007】本発明は、鉄筋の表面にふしをつけた異形
鉄筋の端同士を突き合わせ状に継ぎ合わせる継手構造で
あって、前記異形鉄筋に対し遊嵌状に挿通可能な筒状に
形成され、両端の各内周に雌ねじが設けられ、各雌ねじ
の内奥端に該雌ねじ側に向かって拡開するテーパ内周面
が設けられた継手本体と、断面円弧状に形成され、外周
に前記テーパ内周面に内接するテーパ面が、内周に前記
ふしの表面に予め設けた滑止溝に噛合する噛合歯がそれ
ぞれ設けられて前記テーパ内周面に環状に配置される、
複数個を一組とする一対の分割インナーと、前記異形鉄
筋に対し挿通可能な中空軸体と、これの一端の外周に設
けられた雄ねじとを有し、その雄ねじを前記継手本体の
雌ねじに螺合締着することにより前記分割インナーを前
記テーパ内周面に押し付ける、一対の押し込みボルト
と、を備えていることを特徴とするものである。
【0008】本発明は、鉄筋の表面にふしをつけた異形
鉄筋の端同士を突き合わせ状に継ぎ合わせる継手構造で
あって、前記異形鉄筋に対し遊嵌状に挿通可能な筒状に
形成され、両端の各外周に雄ねじが設けられた継手本体
と、前記異形鉄筋に対し挿通可能な筒体と、これの一端
の内周に設けられた雌ねじ、および該雌ねじの内奥端に
該雌ねじ側に向かって拡開するよう設けられたテーパ内
周面とを有する、一対のロックナットと、断面円弧状に
形成され、外周に前記テーパ内周面に内接するテーパ面
が、内周に前記ふしの表面に予め設けた滑止溝と噛合す
る噛合歯がそれぞれ設けられて前記テーパ内周面に環状
に配置される、複数個を一組とする一対の分割インナー
と、を備えており、前記ロックナットの雌ねじを前記継
手本体の雄ねじに螺合締着することにより前記分割イン
ナーが前記テーパ内周面に押し付けられるようにしてあ
ることを特徴とするものである。上記継手本体の軸方向
中央付近には、グラウト材注入孔を設ける。
【0009】
【作用】押し込みボルトを用いる場合は、この押し込み
ボルトを継手本体に締め付けて該押し込みボルトの先端
で分割インナーをテーパ内周面に押し付ける。この時、
テーパ内周面に作用する押し付け力の異形鉄筋中心方向
への分力で分割インナーが異形鉄筋の表面に密着するた
め、噛合歯が滑止溝との噛み合いを強くし、この噛み合
い状態が押し込みボルトの締め付け力で維持される。ロ
ックナットを用いる場合は、このロックナットを継手本
体に締め付けてロックナットのテーパ内周面で分割イン
ナーを押し付けると、分割インナーが異形鉄筋の表面に
密着するため、噛合歯が滑止溝との噛み合いを強くし、
この噛み合い状態がロックナットの締め付け力で維持さ
れる。
【0010】滑止溝は異形鉄筋のふしのみにつけて鉄筋
の断面面積を確保しているので、鉄筋の強度低下を防止
できる。分割インナーを組み込む前に、この分割インナ
ーを用いて予め異形鉄筋のふしの表面に滑止溝をつける
ので、滑止溝をつけるための特別な型部材を必要としな
いばかりか、その後に分割インナーの噛合歯を滑止溝に
噛み合わすとき両者間に噛み合いのズレが生じることも
ない。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態例を図1ないし図4に基づき説明する。図1は異
形鉄筋の継手構造の断面図、図2は図1におけるA−A
線拡大断面図、図3は異形鉄筋の表面の突起への滑止溝
加工の工程図、図4(a)は分割インナーの正面図、同
図(b)は分割インナーの断面図である。
【0012】図1において、1,1は互いに端同士が突
き合わせ状に継ぎ合わされる異形鉄筋、2は鋼製又は鋳
鉄製の継手本体、3は同じく鋼製又は鋳鉄製の押し込み
ボルト、4は異形鉄筋1よりも硬質の鋼材からなる分割
インナーである。異形鉄筋1は鉄筋5の表面に軸方向の
リブ7と、節状のふし8をつけている。継手本体2は、
異形鉄筋1に対し遊嵌状に挿通可能な筒状に形成され、
一端の内周に雌ねじ9を設け、この雌ねじ9の内奥端に
テーパ内周面10を該雌ねじ9側に向かって拡開する円
錐状に設けている。この継手本体2の軸方向中央の周面
一部には、異形鉄筋1,1の端同士の突き合わせ状態を
確認するための窓孔6を設けている。
【0013】押し込みボルト3は、異形鉄筋1に対し挿
通可能な中空軸体11の一端の外周に前記雌ねじ9に螺
合する雄ねじ12を設け、他端の外周に多角形部13を
設けている。分割インナー4は、図4(a)(b)に示
すように、異形鉄筋1の外周に沿う断面円弧状に形成さ
れ、外周にテーパ面14を設け、内周に噛合歯15を設
けており、図示例では断面半円形に二分割形成されて2
個を1組とするが、3分割以上を一組とすることもでき
る。噛合歯15は円周方向にのびる細い断面V形の凸条
を軸方向に小ピッチで平行に列設するすじ目に形成して
あるが、斜目、ななこ目等のパターンでつけてもよい。
分割インナー4のテーパ面14の傾斜角度αは、継手本
体2のテーパ内周面10の傾斜角度βよりも小さく設定
する(図1参照)。
【0014】次に、これら継手本体2、押し込みボルト
3及び分割インナー4を用いて異形鉄筋1,1の端同士
を継ぎ合わす要領について説明する。先ず、異形鉄筋1
の端寄りのふし8の表面に滑止溝16をつける。この滑
止溝16は、現場よりもプレス設備の整っている工場
で、分割インナー4を利用して付ける。その際、図3
(a)のように上下の治具17,18を用いることによ
り分割インナー4,4を異形鉄筋1の端寄りのふし8の
表面にプレス圧で押し付け、分割インナー4の噛合歯1
5をふし8の表面に食い込ませることで、図3(b)の
ようにふし8の表面に滑止溝16がつけられる。
【0015】この場合、噛合歯15が前述のように円周
方向にのびる細い断面V形の凸条を軸方向に小ピッチで
平行に列設するすじ目に形成されている場合は、滑止溝
16も同じくすじ目に形成されるが、このように両者が
互いに噛合するすじ目に形成されると、異形鉄筋1の引
抜方向に充分に対抗できる強い係合力を発揮できて好ま
しいが、これに代えて滑止溝16は斜目あるいはななこ
目等のパターンでつけておいてもよい。鉄筋5の断面積
を確保するために、滑止溝16の深さはふし8の高さに
止める。
【0016】かくして、現場において、図1及び図2に
示すように、互いに突き合わされる異形鉄筋1,1の各
端にそれぞれ、押し込みボルト3を雄ねじ12を有する
側の先端が各異形鉄筋1の端に向くよう挿通する。そし
て異形鉄筋1,1の各端の外周に対し分割インナー4
を、噛合歯15がふし8の表面の滑止溝16と噛み合う
とともに、その径小側の一端が各異形鉄筋1の端に向く
ように当てがう。さらに、一方の異形鉄筋1の端に継手
本体2の一端を、継手本体2の他端に他方の異形鉄筋1
の端をそれぞれ挿通する。
【0017】次いで、一方の異形鉄筋1上の押し込みボ
ルト3の雄ねじ12を継手本体2の一端の雌ねじ9に、
他方の異形鉄筋1上の押し込みボルト3の雄ねじ12を
継手本体2の他端の雌ねじ9にそれぞれ締め付けること
により、押し込みボルト3の先端で分割インナー4を押
して該分割インナー4のテーパ面14を継手本体2のテ
ーパ内周面10に押し付ける。この時、テーパ内周面1
0に作用する押し付け力の異形鉄筋中心方向への分力で
分割インナー4が異形鉄筋1の表面に密着するため、噛
合歯15が滑止溝16により強く噛み合う。この噛み合
い状態は押し込みボルト3の締め付け力で維持すること
ができる。したがって、異形鉄筋1が引き抜き方向に動
くのを確実強固に防止できる。
【0018】(第2実施形態)異形鉄筋1,1の端同士
を継ぎ合わせる以外に、図5に示すように異形鉄筋1の
下端を鋼管杭20の頭部に継ぎ合わせる継手構造にも同
様に適用できる。この場合、鋼管杭20の頭部に継手本
体2が垂直に溶接固定され、この継手本体2に異形鉄筋
1の下端が前述の要領で押し込みボルト3及び分割イン
ナー4で挿通固定される。
【0019】(第3実施形態)図6は本発明に係る異形
鉄筋の端同士の継手構造の第3実施形態を示す。第1実
施形態では両端に雌ねじ9を有する継手本体2と、各雌
ねじ9に螺合する一対の押し込みボルト3とを組み合わ
せてあり、また継手本体2の内周に、分割インナー4を
押し付けるテーパ内周面10を設けてあるのに対し、こ
の第3実施形態では両端に雄ねじ21を有する継手本体
2と、各雄ねじ21に螺合する一対のロックナット22
とを組み合わせてあり、各ロックナット22の内周に、
分割インナー4を押し付けるテーパ内周面23を設けて
ある点で両者は相違している。すなわち、この実施形態
では、筒状の継手本体2の軸方向両端の各外周に、雄ね
じ21を設け、継手本体2の軸方向中央付近の外周一部
にグラウト材注入孔26を設けている。継手本体2の各
雄ねじ21に螺合するロックナット22は、異形鉄筋1
に対し挿通可能な多角形の筒体24を有し、この筒体2
4の一端の内周に前記雄ねじ21に螺合する雌ねじ25
を設け、該雌ねじ25の内奥端にテーパ内周面23を該
雌ねじ25側に向かって拡開するよう設けてある。分割
インナー4それ自体は第1実施形態のものと同様であ
り、断面円弧状に形成され、外周に前記テーパ内周面2
3に内接するテーパ面14が、内周に異形鉄筋1のふし
8の表面に予め設けた滑止溝16と噛合する噛合歯15
がそれぞれ設けられている。
【0020】しかるときは、一方の異形鉄筋1上のロッ
クナット22の雌ねじ25を継手本体2の一端の雄ねじ
21に、他方の異形鉄筋1上のロックナット22の雌ね
じ25を継手本体2の他端の雄ねじ21にそれぞれ締め
付ける。すると、ロックナット22のテーパ内周面23
で分割インナー4のテーパ面14を押し付け、これで分
割インナー4が異形鉄筋1の表面に密着するため、噛合
歯15が滑止溝16により強く噛み合う。この噛み合い
状態はロックナット22の締め付け力で維持することが
でき、異形鉄筋1が引き抜き方向に動くのを確実強固に
防止できる。最後に、グラウト材をグラウト材注入孔2
6から継手本体2内に注入すると、グラウト材が継手本
体2の内周と異形鉄筋1の端部との間に侵入する。グラ
ウト材の固化により異形鉄筋1の端同士をより一層強固
に結合することができる。なお、継手本体2の両端の雄
ねじ21を互いに左右逆向きに設けておけば、この継手
本体2を一方向に回すことにより両方のロックナット2
2を同時に締め付けることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予め異形鉄筋のふしの表面に滑止溝を設け、この滑止溝
に分割インナーの噛合歯を噛合させ、この噛合状態は、
押し込みボルト又はロックナットを締め付けてテーパ内
周面で分割インナーのテーパ面を押し付けることで、強
固に維持できるものとした。したがって、押し込みボル
ト又はロックナットの締付トルクは、分割インナーの噛
合歯が滑止溝から抜け出ないように該分割インナーをテ
ーパ内周面に押し付ける程度で足りる。この締付トルク
は、滑止溝のついていない異形鉄筋の表面に分割インナ
ーの噛合歯が食い込むまで押し込みボルト又はロックナ
ットを締め付けるに要する締付トルクに比較して、きわ
めて小さくて足り、ひいては現場作業の簡易、迅速化に
寄与できる。
【0022】予め異形鉄筋のふしの表面につける滑止溝
は、分割インナーの噛合歯と必要かつ充分に噛合できる
ようふしの高さ一杯の深さにまで形成することができる
ため、両者の噛み合いを確実強固にすることができて信
頼性に優れる。また滑止溝はふしのみにつけるため、鉄
筋の断面積を減らすことがなく、異形鉄筋の強度を確保
できる。滑止溝の加工は分割インナーを用いて行うこと
により、加工後の滑止溝と噛合歯との噛み合いにズレが
発生するのを防止でき、滑止溝の加工部材も少なくて済
む。
【図面の簡単な説明】
【図1】異形鉄筋の端同士の継手構造の断面図である。
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図である。
【図3】異形鉄筋の表面のふしへの滑止溝加工の工程図
である。
【図4】(a)は分割インナーの正面図、同図(b)は
分割インナーの断面図及び側面図である。
【図5】異形鉄筋の下端を鋼管杭の頭部に継ぎ合わせた
継手構造の断面図である。
【図6】他の実施例を示す異形鉄筋の端同士の継手構造
の断面図である。
【符号の説明】
1 異形鉄筋 2 継手本体 3 押し込みボルト 4 分割インナー 5 鉄筋 8 ふし 9 継手本体の雌ねじ 10 継手本体のテーパ内周面 11 押し込みボルトの中空軸体 12 押し込みボルトの雄ねじ 14 分割インナーのテーパ面 15 分割インナーの噛合歯 16 ふしの滑止溝 21 継手本体の雄ねじ 22 ロックナット 23 ロックナットのテーパ内周面 24 ロックナットの筒体 25 ロックナットの雌ねじ 26 グラウト材注入孔
フロントページの続き (72)発明者 中島 昌身 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 (72)発明者 永山 清市 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面円弧状に形成され、外周にテーパ面
    が、内周に噛合歯がそれぞれ設けられ、前記異形鉄筋よ
    りも硬い材質からなる分割インナーを用意し、この分割
    インナーの噛合歯を、鉄筋の表面にふしをつけた異形鉄
    筋の端寄りの前記ふしの表面にプレス圧で押し付けて滑
    止溝を付ける滑止溝形成工程と、 一端の内周に雌ねじが設けられ、この雌ねじの内奥端に
    該雌ねじ側に向かって拡開するテーパ内周面が設けられ
    た筒状の継手本体と、中空軸体の一端の外周に前記雌ね
    じと螺合する雄ねじが設けられた押し込みボルトとを、
    前記異形鉄筋の端に通すとともに、複数個の前記分割イ
    ンナーを前記噛合歯が前記滑止溝に噛合するように前記
    テーパ内周面に環状に配置する工程と、 前記押し込みボルトの雄ねじを前記継手本体の雌ねじに
    螺合締着して、該押し込みボルトの雄ねじを有する側の
    先端で前記分割インナーを前記テーパ内周面に押し付け
    る工程と、 からなることを特徴とする異形鉄筋の継ぎ合わせ方法。
  2. 【請求項2】 鉄筋の表面にふしをつけた異形鉄筋に対
    し遊嵌状に挿通可能な筒状に形成され、一端の内周に雌
    ねじが設けられ、この雌ねじの内奥端に該雌ねじ側に向
    かって拡開するテーパ内周面が設けられた継手本体と、 断面円弧状に形成され、外周に前記テーパ内周面に内接
    するテーパ面が、内周に前記ふしの表面に予め設けた滑
    止溝と噛合する噛合歯がそれぞれ設けられて前記テーパ
    内周面に環状に配置される複数個の分割インナーと、 前記異形鉄筋に対し挿通可能な中空軸体と、これの一端
    の外周に設けられた雄ねじとを有し、その雄ねじを前記
    継手本体の雌ねじに螺合締着することにより前記分割イ
    ンナーを前記テーパ内周面に押し付ける押し込みボルト
    と、 を備えていることを特徴とする異形鉄筋の継手構造。
  3. 【請求項3】 鉄筋の表面にふしをつけた異形鉄筋の端
    同士を突き合わせ状に継ぎ合わせる継手構造であって、 前記異形鉄筋に対し遊嵌状に挿通可能な筒状に形成さ
    れ、両端の各内周に雌ねじが設けられ、各雌ねじの内奥
    端に該雌ねじ側に向かって拡開するテーパ内周面が設け
    られた継手本体と、 断面円弧状に形成され、外周に前記テーパ内周面に内接
    するテーパ面が、内周に前記ふしの表面に予め設けた滑
    止溝と噛合する噛合歯がそれぞれ設けられて前記テーパ
    内周面に環状に配置される、複数個を一組とする一対の
    分割インナーと、 前記異形鉄筋に対し挿通可能な中空軸体と、これの一端
    の外周に設けられた雄ねじとを有し、その雄ねじを前記
    継手本体の雌ねじに螺合締着することにより前記分割イ
    ンナーを前記テーパ内周面に押し付ける、一対の押し込
    みボルトと、 を備えていることを特徴とする異形鉄筋の継手構造。
  4. 【請求項4】 鉄筋の表面にふしをつけた異形鉄筋の端
    同士を突き合わせ状に継ぎ合わせる継手構造であって、 前記異形鉄筋に対し遊嵌状に挿通可能な筒状に形成さ
    れ、両端の各外周に雄ねじが設けられた継手本体と、 前記異形鉄筋に対し挿通可能な筒体と、これの一端の内
    周に設けられた雌ねじ、および該雌ねじの内奥端に該雌
    ねじ側に向かって拡開するよう設けられたテーパ内周面
    とを有する、一対のロックナットと、 断面円弧状に形成され、外周に前記テーパ内周面に内接
    するテーパ面が、内周に前記ふしの表面に予め設けた滑
    止溝と噛合する噛合歯がそれぞれ設けられて前記テーパ
    内周面に環状に配置される、複数個を一組とする一対の
    分割インナーと、 を備えており、 前記ロックナットの雌ねじを前記継手本体の雄ねじに螺
    合締着することにより前記分割インナーが前記テーパ内
    周面に押し付けられるようにしてあることを特徴とする
    異形鉄筋の継手構造。
  5. 【請求項5】 前記継手本体の軸方向中央付近の外周一
    部に、グラウト材注入孔を設けてあることを特徴とする
    請求項4記載の異形鉄筋の継手構造。
JP10506998A 1998-04-15 1998-04-15 異形鉄筋の継ぎ合わせ方法並びにその継手構造 Pending JPH11293851A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003087492A1 (en) * 2002-04-08 2003-10-23 Yong Keun Kim Reinforcing bar coupler
JP2006348670A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Hien Electric Industries Ltd 防錆被覆の異形棒鋼及び異形鉄筋とその製造方法
CN105220835A (zh) * 2015-10-27 2016-01-06 周桂香 一种高强钢筋机械连接的锥楔式套管接头及其实施方法

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