JPH11293821A - 間仕切パネルの支持構造 - Google Patents

間仕切パネルの支持構造

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JPH11293821A
JPH11293821A JP10097798A JP10097798A JPH11293821A JP H11293821 A JPH11293821 A JP H11293821A JP 10097798 A JP10097798 A JP 10097798A JP 10097798 A JP10097798 A JP 10097798A JP H11293821 A JPH11293821 A JP H11293821A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2枚の間仕切パネルを平面視T字状に突き合わ
せた状態に連結するにおいて、組み立て作業の能率向上
と連結強度の向上とを図る。 【手段】上向き開口樋状のフロント巾木10と仕切巾木12
とを平面視字状に配置する。仕切巾木12の前端部に、脚
体25と支持体26とアジャスターボルト28とを備えた連結
部用高さ調節具13′を配置し、支持体26のフランジ26a
で仕切パネル2を支持する。連結部用高さ調節具13′の
脚体25に、フロント巾木10の一側板10aに嵌まり係合す
る嵌合する鉤部29を形成することにより、連結部用高さ
調節具13′の前後ずれを阻止する。更に、支持体26を、
仕切パネル3における中空部の内面に後方から当てて、
仕切パネル3の後ろ向きずれを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の間仕切パ
ネルを、支柱を使用することなく平面視L字状やT字状
等に連結してなる間仕切装置において、間仕切パネルの
支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固定式の間仕切装置は、間仕切パネルの
下端のラインを揃えるための巾木を備えており、その一
つの形態として、巾木を上向き開口の樋状に形成したも
のがある。このタイプの巾木を形成する場合、間仕切パ
ネルの下面には、巾木に被嵌する下溝が全長にわたって
延びるように形成されており、巾木の内部に配置したア
ジャスターボルト付きの高さ調節具で間仕切パネルを支
持するようになっている。
【0003】そして、間仕切パネルを平面視T字状やL
字状に連結する場合は、巾木も平面視T字状やL字状に
配置して、各巾木内に配置した高さ調節具で間仕切パネ
ルを支持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高さ調節具
は巾木内に単に嵌め入れられているに過ぎないため、組
み立て作業中に高さ調節具が巾木の長手方向にずれ動い
て、間仕切パネルの位置決めに手間取ることがあった。
また、間仕切パネルの下部は単に高さ調節具によって支
持されているに過ぎないため、間仕切パネルの下部がガ
タ付きやすくなる虞がある点も問題であった。
【0005】本発明はこれらの問題を解消することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、床面に、上向
き開口の樋状に形成した2本の巾木を、一方の巾木の一
端面が他方の巾木の一側板に突き合わせるように平面視
で交叉した姿勢に配置し、これら各巾木の上方に、当該
2本の巾木に対応した一方の間仕切パネルと他方の間仕
切パネルとを互いに突き合わさった状態に配置し、これ
ら両間仕切パネルを、前記各巾木内に適宜個数配置した
高さ調節具で支持するようにした間仕切装置において、
「前記一方の巾木の一端部内に位置した連結部用高さ調
節具に、当該連結部用高さ調節具がずれ移動しないよう
に他方の巾木の一側板に上方から係合する鉤部を設け
る」の構成にした。
【0007】この場合、請求項2記載したように、前記
連結部用高さ調節具と一方の間仕切パネルとを、一方の
間仕切パネルが他方の間仕切パネルから離反する方向に
移動しないように係合させるとより好適である。
【0008】
【発明の奏する効果】このように構成すると、間仕切装
置の組み立て中等において高さ調節具がずれ動くことは
ないため、巾木や間仕切パネルの位置決めが容易とな
り、それだけ間仕切装置の組み立て作業の能率を向上で
きる。また、請求項2のように構成すると、高さ調節具
を介して一方の間仕切パネルの下部が他方の巾木と一体
的に連結された状態になるため、一方の間仕切パネルが
ガタ付くことを防止又は著しく抑制して、間仕切装置全
体として頑丈な構造にすることができる利点がある。
【0009】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。本実施形態はトイレ用の間仕切に適用
しており、図1〜図9では主たる実施形態を示してい
る。このうち図1(A)は全体を大雑把に示した斜視図、図
1(B)は全体の構成部材を大雑把に示した分解斜視図であ
る。
【0010】本実施形態のトイレ用間仕切は、二つのブ
ースから成る一連式(単一式又は三連式以上でも良い)
に構築されており、このトイレ用間仕切は、その一側面
を構成するエンドパネル1と、左右のブースを区画する
仕切パネル2と、仕切パネル2の前面の箇所に配置され
た広幅状の第1フロントパネル3と、間仕切の左右両側
部の前面を構成する第2及び第3のフロントパネル4,5
とを備えており、第1フロントパネル3及び第2フロン
トパネル4には、それぞれドア6を開閉自在に取付けて
いる。エンドパネル1の前端面は第2フロントパネル4
の後面(広幅面)の側縁に付き合わさった状態になって
いる。
【0011】エンドパネル1と仕切パネル2との後端並
びに第3フロントパネル5の側端は、それぞれ建物の基
礎壁Wに固着された壁面レール7に嵌め込み装着されて
いる。また、エンドパネル1と第2フロントパネル4と
の下端は、平面視L字状に連結したエンド巾木8及び第
2フロント巾木9に嵌まっており、第1フロントパネル
3の下端は第1巾木10に嵌まっており、第3フロントパ
ネル5の下端は第3巾木11に嵌まっている。また、仕切
パネル2は仕切巾木12に嵌まっている。各パネル1〜5
は、各巾木8〜12内に配置した高さ調節具13,13'で支持
されている。
【0012】エンドパネル1と仕切パネル2との上端面
にはそれぞれ鋼板製等のエンド天枠体14と仕切天枠体15
が装着されており、また、各フロントパネル3,4,5 の上
端面には、それらに差し渡した状態で1本のフロント天
枠体16が装着されている(従って、フロント天枠体16
は、フロントパネル3,4,5 を連結する機能も備えてい
る)。また、フロント天枠体16のうちドア6の上方の部
位には、ステンレス製の保護フレーム17が被嵌してい
る。
【0013】以下、各部材の詳細について図2以下の図
面を参照して説明する。図2はドア6を閉じた状態での
図1(A)のII−II視平断面図、図3は平面であり、図2に
例示するように、各パネル1〜5は、断熱軽量素材製の
ハニカム構造体等から成るコア18の表裏両面に金属板等
の表面板19を張設した基本構造になっている。ドア6も
パネルと同様の基本構造であり、その両側縁は平断面円
弧状に形成されている一方、各フロントパネル3〜5に
おいてドア6と対向する側縁には、平断面略円弧状の縁
部材20を固着しており、これにより、ドア6が片側に向
けて回動するように設定している。
【0014】図4では、壁面レール7とエンドパネル1
とエンド巾木8との関係を示している。エンドパネル1
の背面には上下全長にわたって延びる縦溝21が形成され
ている一方、壁面レール7は、エンドパネル1の縦溝21
にきっちり嵌まり込むように平断面コ字状に形成されて
おり、この壁面レール7を、複数本のアンカー22で基礎
壁Wに固着している。
【0015】エンド巾木8の後端縁は壁面レール7にき
っちりと嵌まり込んでいる。各パネル1〜5の下端面に
はその全長にわたって延びる下溝23が形成されており、
巾木8〜12はこの下溝23に嵌まり込んでいる。なお、下
溝23の溝幅寸法は巾木8〜12の幅寸法よりやや小さい寸
法に設定している。図5では、エンドパネル1を例に取
って、高さ調節具13によるパネル1〜5の基本的な支持
構造を示しており、このうち (A)は分離斜視図、 (B)は
図1(A)の VA-VA視断面図である。
【0016】高さ調節具13は、巾木8〜12の内部にきっ
ちりと嵌まり込む下向き開口コ字状の脚体25と、この脚
体25に上方から被さるように嵌まった支持体26と、脚体
25の雌ねじ穴27に上方からねじ込まれたアジャスターボ
ルト28とを備えている。アジャスターボルト28の上端部
支持体26に下方から嵌め入れられており、受け部28aで
支持体26を支持している。支持体26には、エンドパネル
1の下端縁を支持する一対のフランジ26aが折曲げ形成
されている。
【0017】従って、アジャスターボルト28のねじ込み
量を加減して支持体26の高さを調節することにより、各
パネル1〜5の高さを調節することができる。エンドパ
ネル1や仕切パネル2、第1フロントパネル3のような
幅広のパネルの場合は複数個の高さ調節具13で支持する
必要があるが、第2及び第3フロントパネル4,5 のよう
に幅狭のパネルの場合は1個の高さ調節具13で支持する
ことも可能である。
【0018】エンド巾木8の内側板と底板との前端部を
切り欠くことにより、当該エンド巾木8と第2フロント
巾木9とを突き合わせ、その状態で両者を溶接によって
一体に接合している。このように両巾木8,9 を一体化す
ると、間仕切全体として頑丈な状態に構築できる利点が
ある。第2フロント巾木9が長い場合は、エンドパネル
8と分離しても良い。各巾木8〜12はアンカー(図示せ
ず)で床面に固着している。
【0019】図6〜図8では、本発明に係る連結部用高
さ調節具13′を使用した支持構造を示している(仕切パ
ネル2と第1フロントパネル3との支持構造に適用して
おり、これを図6〜図7で示している(図6(A)は分離斜
視図、図6(B)は部分斜視図、図7は要部平断面図、図8
は図7のVIII−VIII視断面図である)。すなわち、連結
部用高さ調節具13′は仕切巾木12の前端部に配置してお
り、この連結部用高さ調節具13′は、他のものと同様
に、脚体25と支持体26とアジャスターボルト28とを備え
ているが、脚体25の前端に、第1フロント巾木10の一側
板10aに上方から嵌まり係合する鉤部29を折曲げ形成す
ることにより、仕切巾木10内でずれ移動不能に保持され
ている点で異なっている。
【0020】他方、図7に示すように、仕切パネル2の
前端縁は平断面凸形に形成されており、高さ調節具13に
おける支持体26の前端縁を、仕切パネル2における前端
部の段部30に当接(係合)させている。従って、組み立
て作業に際して、両巾木10,12 の位置合わせを能率良く
行えると共に、連結部用高さ調節具13′がずれ移動する
ことを防止して仕切パネル2をワンタッチ的に位置決め
することができ、その結果、組み立て作業の能率を向上
できる。また、仕切パネル2は、その前端面を第1フロ
ントパネル3の裏面に当てた状態で、連結部用高さ調節
具13′を介して後ろ向きずれ不能に保持されているた
め、間仕切装置全体として頑丈な構造になる。
【0021】特に、仕切パネル2の後端縁と壁面レール
7の底面との間に多少の隙間があっても、仕切パネル2
を第1フロントパネル3に密着させた状態に保持でき
る。なお、第1フロント巾木10の外側面と第1フロント
パネル3の下端縁との間に若干の隙間が空いているの
で、鉤部29は支障無く第1フロント巾木10に嵌め込むこ
とができる(むしろ、鉤部29が第1フロント巾木10の一
側板10aと第1フロントパネル3の下端部との間に挟み
込まれるため、より強固に取付けられる)。
【0022】連結部用高さ調節具13′の鉤部29は、脚体
25とは別体に構成して、これを脚体25に溶接やねじ止め
等の手段で固着しても良い。また、仕切パネル3を後ろ
向きずれ不能に保持する手段としては、脚体25に、仕切
パネル3が後ろ向きにずれるのを阻止するストッパー部
を形成しても良い。仕切パネル3の前端が平断面凸形に
形成されているため、図3に示すように、仕切パネル3
の前端部の左右両側には隙間Sが空くが、この隙間は図
示しない目地材で塞がれる。
【0023】図9に示すように、各パネル1〜5の上端
面には、天枠体14,15,16が嵌まり込む天溝31が全長にわ
たって延びるように形成されており、天溝31の開口縁に
は内向きのフランジ32が形成されている。他方、各天枠
体14,15,16は断面下向き開口コ字状に形成されており、
エンド天枠体14の前端に設けた延出部33と、フロント天
枠体16と、第2フロントパネル3のフランジ32とを、ね
じ35をナット34にて一体に締結している。
【0024】エンド天枠体14の延出部33には、フロント
天枠体16と第2フロントパネル4のフランジ32との間に
嵌まり込む鉤部33aを形成している。ナット34は平面で
略菱形に形成されていると共に、その幅寸法を天溝31の
溝幅寸法よりも小さい寸法に設定しており、図9(B)に一
点鎖線で示すような姿勢で天溝31内に嵌め入れてから、
二点鎖線で示すような姿勢に水平回動させると、抜け不
能で且つねじ35と連れ回り不能の状態に保持される。
【0025】図4に示すように、壁面レール7の上端に
は、エンドパネル1及び仕切パネル2の天溝内に嵌まり
込む水平片37が形成されており、この水平片37とエンド
天枠体1415とを、前記ナット34とねじ38とで締結してい
る。言うまでもないが、仕切天枠体15とフロント天枠体
16との連結構造も上記と同様になっている。なお、エン
ドパネル1の前部を支持する高さ調節具にも鉤部29を設
けて、これを第2フロント巾木9に嵌め込み係合しても
良い。
【0026】上記の実施形態では連結部用高さ調節具1
3′に鉤部29を一体に設けた場合でっあったが、図10に
変形例として示すように、脚体25の前端部にスリット40
を形成する一方、鉤部29を分離した構成として、この鉤
部29を穴40に嵌め入れたりしても良い。この場合は、す
べての高さ調節具13の脚体25にスリット40を設けて、必
要に応じて鉤部29を取付ければ良い。
【0027】本発明はトイレ用間仕切のみでなく、他の
種々の間仕切に適用できることは言うまでもない。ま
た、高さ調節具は図示のような形態に限らず、他の形態
でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は全体の概略斜視図、 (B)は大雑把な分離
斜視図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】平面図である。
【図4】壁面への取付け状態を示す分離斜視図である。
【図5】パネルの支持手段を示す図である。
【図6】仕切パネルの支持手段を示す図である。
【図7】仕切パネルの支持手段を示す部分平断面図であ
る。
【図8】図7のVIII−VIII視断面図である。
【図9】フロント天枠体とエンド天枠体との連結構造を
示す図である。
【図10】変形例の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 エンドパネル 2 仕切パネル 3,4,5 フロントパネル 6 ドア 8〜9 巾木 13 高さ調節具 14〜16 天枠体 25 脚体 26 支持体 28 アジャスターボルト 29 鉤部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面に、上向き開口の樋状に形成した2本
    の巾木を、一方の巾木の一端面が他方の巾木の一側板に
    突き合わせるように平面視で交叉した姿勢に配置し、こ
    れら各巾木の上方に、当該2本の巾木に対応した一方の
    間仕切パネルと他方の間仕切パネルとを互いに突き合わ
    さった状態に配置し、これら両間仕切パネルを、前記各
    巾木内に適宜個数配置した高さ調節具で支持するように
    した間仕切装置において、 前記一方の巾木の一端部内に位置した連結部用高さ調節
    具に、当該連結部用高さ調節具がずれ移動しないように
    他方の巾木の一側板に上方から係合する鉤部を設けてい
    ることを特徴とする間仕切パネルの支持構造。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、前記連結部用高さ
    調節具と一方の間仕切パネルとを、一方の間仕切パネル
    が他方の間仕切パネルから離反する方向に移動しないよ
    うに係合させていることを特徴とする間仕切パネルの支
    持構造。
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JP2006188885A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Okamura Corp 間仕切りパネルの安定構造
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