JPH11291221A - プレキャストコンクリート製品におけるスリーブの位置決め用治具 - Google Patents

プレキャストコンクリート製品におけるスリーブの位置決め用治具

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JPH11291221A
JPH11291221A JP9610298A JP9610298A JPH11291221A JP H11291221 A JPH11291221 A JP H11291221A JP 9610298 A JP9610298 A JP 9610298A JP 9610298 A JP9610298 A JP 9610298A JP H11291221 A JPH11291221 A JP H11291221A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】位置決め用治具にねじれ等が生じることなく、
スリーブの端部を型枠内の所定位置へ正確に位置決めす
ることができるとともに、耐久性が良好で、長期に亘り
繰り返し使用することができるスリーブの位置決め用治
具を簡単な構造で廉価に提供することである。 【解決手段】シャフト10と、前記シャフト10に挿通
される内挿本体部20と、前記内挿本体部20の中心方
向を軸として中折れ状態から平面状態に回動することに
より前記内挿本体部20に重合するように設けられた位
置決め部材30と、前記位置決め部材30を中折れ状態
に付勢する付勢部材40と、前記シャフト10に設けら
れた押圧部材11と、シャフト10を移動させるため
に、型枠Aの外側からシャフト10のネジ部12に螺合
されたナット部50とを備えたことをその要旨とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のスリーブ
を埋設したプレキャストコンクリート製品の成形時にお
いて、型枠にスリーブを位置決めするために使用するス
リーブの位置決め用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄筋コンクリートの建造物を構
築する際には、例えば図6に示すようなプレキャストコ
ンクリート製品200を床面上に立設して、柱等の立上
り部としていた。このプレキャストコンクリート製品2
00は、コンクリート内に複数の鉄筋付きスリーブ21
0を所定間隔おきで平行に埋設して形成されている。そ
して、プレキャストコンクリート製品200の一端面に
は各スリーブ210の端部が開口され、床面上に突出し
た鉄筋を各スリーブ210内に挿通できるようになって
いる。また、プレキャストコンクリート製品200の他
端面には各スリーブ210上に延長形成された鉄筋22
0が所定長さだけ突出され、これらの鉄筋220の突出
部分を使用して、コンクリートの柱等を立ち上げ形成で
きるようになっている。従来、この種のプレキャストコ
ンクリート製品200を形成する場合には、種々の方法
があるが、その中でも、例えば、型枠の一側内面に、ゴ
ム等の弾性材料よりなる複数の円柱状の位置決め用治具
を取り付けるとともに、これらの位置決め用治具を各ス
リーブ210の開口端に嵌挿することにより、スリーブ
210の端部を所定位置に位置決めし、また、型枠の他
側面には複数の挿通孔が形成され、これらの挿通孔に各
鉄筋220を挿通してナットで締め付けることにより、
鉄筋の挿通部を所定位置に位置決めた後に、型枠内にコ
ンクリートを打設して、各スリーブ210をプレキャス
トコンクリート製品200内に埋設する方法が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方法においては、ゴム等の弾性材料よりなる円柱状
に構成された位置決め用治具をスリーブ210の開口端
に嵌挿し、スリーブ210の端部を型枠に対して位置決
めしていたため、位置決め用治具にねじれが生じて、ス
リーブ210の端部を所定位置へ正確に位置決めするこ
とができず、また、位置決め用治具の耐久性が乏しく
て、長期に亘り繰り返し使用することができないという
問題があった。
【0004】本発明は、このような課題を解決すること
であり、その目的は、位置決め用治具にねじれ等が生じ
ることなく、スリーブの端部を型枠内の所定位置へ正確
に位置決めすることができるとともに、耐久性が良好
で、長期に亘り繰り返し使用することができるスリーブ
の位置決め用治具を簡単な構造で廉価に提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、実施形態において使用す
る符号を付して説明すると、請求項1に記載の発明で
は、型枠A内に複数の鉄筋付きスリーブBを平行に延長
配置するとともに、その型枠A内にコンクリートを打設
して、プレキャストコンクリート製品を成形する際に、
型枠Aの内面に取り付けるとともにスリーブB内へ着脱
可能に嵌挿して使用するスリーブの位置決め用治具10
0を前提とするものであって、前記型枠Aの取付孔A1
に移動可能に挿通されるシャフト10と、前記シャフト
10の軸線方向に相対移動可能に挿通されて、前記型枠
Aの一側内面に装着されるとともにスリーブB内に嵌挿
される内挿本体部20と、前記シャフト10の軸線方向
に相対移動可能に挿通されて、前記内挿本体部20の中
心方向を軸として中折れ状態から平面状態に回動するこ
とにより前記内挿本体部20に重合するように設けられ
た位置決め部材30と、前記位置決め部材30をスリー
ブBの内周面から離間するように内側位置に向かって中
折れ状態に付勢する付勢部材40と、前記シャフト10
の移動に伴い、前記位置決め部材30における前記内挿
本体部20との重合面と反対方向に位置する被押圧面3
1を押圧することにより、中折れ状態から平面状態に回
動させて前記内挿本体部20に重合させることによりス
リーブBの内周面と接合する外側位置に移動すべく、前
記シャフト10に設けられた押圧部材11と、シャフト
10を移動させるために、型枠Aの外側からシャフト1
0のネジ部12に螺合されたナット部50とを備えたこ
とをその要旨とした。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係るプレキャストコンク
リート製品におけるスリーブの位置決め用治具100の
実施の形態を説明するが、これは代表的な例を示したも
のであり、その要旨を越えない限り、以下の実施例によ
り本発明が限定されるものでない。
【0007】さて、図1から図4は、本発明にかかるス
リーブの位置決め用治具100を示す図であり、これら
の図に示すように、スリーブの位置決め用治具100
は、型枠Aの取付孔A1に移動可能に挿通されるシャフ
ト10を備えており、その外表面にはネジ部12が形成
されている。そして、前記シャフト10の軸線方向に相
対移動可能にされる内挿本体部20が挿通されている。
前記内挿本体部20は、スリーブBの開口端内周の口径
よりも小さい円形状に形成されており、その両端部に
は、直角方向に突出する側縁部21が設けられている。
前記両側縁部21には内挿本体部20の中心方向且つこ
の側縁部21から直角方向に突出する軸部22がそれぞ
れ設けられており、この軸部22に後述する位置決め部
材30が回動自在に軸着される。
【0008】次に、本発明にかかるスリーブの位置決め
用治具100の特徴である位置決め部材30について説
明する。
【0009】前記位置決め部材30は、シャフト10の
軸線方向に相対移動可能に挿通されて、前記内挿本体部
20の中心方向を軸として中折れ状態から平面状態に回
動する一方と他方からなる2つの部材から構成されてい
る。位置決め部材30を構成する2つの部材は、図2又
は図4に示しすように、既述した両側縁部21に設けら
れた軸部22に回動自在にそれぞれ軸着されている。ま
た、位置決め部材30を構成する2つの部材の先端部
は、スリーブBの内周面に沿った円形状の接合部32が
形成されており、図1に鎖線に示すように、位置決め部
材30が外側位置に移動させた際にスリーブBの内周面
に接合可能に形成されている。そして、位置決め部材3
0は、付勢部材40によって常時はスリーブBの内周面
から離間するように内側位置に向かって中折れ状態に付
勢されている。
【0010】前記付勢部材40は、図1に示すように弾
性材料によってねじりつる巻バネ形状に形成されてお
り、この付勢部材40における、つる巻部が側縁部21
に設けられた軸部22に挿通され、それを中心に一端が
位置決め部材30を構成する一方の部材に挿設され、他
端が内挿本体部20に挿設されて略逆くの字形状に設け
られている。また、位置決め部材30を構成する他方の
部材も、これと同様に付勢されている。この付勢部材4
0により位置決め部材30を構成する2つの部材は、常
時は前記内挿本体部20の中心方向を軸として中折れ状
態に付勢されてスリーブBの開口端に形成された内周フ
ランジB1の内径よりも小さくなるように設定されてい
る。これにより、位置決め用治具100はスリーブB内
に容易に嵌挿されることになる。
【0011】次に、ナット部50は、前記型枠Aの外側
からシャフト10のネジ部12に螺合されており、この
ナット部50を締め付けることにより、シャフト10が
型枠Aの外側方向に螺進されるようになっている。ま
た、円形状に形成された押圧部材11は、前記シャフト
10の先端部に固着されており、その裏面外周縁には位
置決め部材30の被押圧面31を押圧しやすいようにテ
ーパ面11aに形成されている。そして、ナット部50
を締め付けることによって型枠Aの外側方向に移動させ
たとき、この押圧部材11のテーパ面11aによって位
置決め部材30の被押圧面31が接触しながら押圧され
るため、位置決め部材30が付勢部材40の付勢力に抗
して図3又は図4に示す外側位置に回動される。この状
態で、位置決め部材30の接合部32がスリーブBの内
周面に接合され、スリーブBの開口端部が型枠Aの内側
面において所定位置に位置決めされる。このように、シ
ャフト10のネジ部12にナット部50を締め付け又は
緩めるという簡単な作業により、位置決め用治具100
を容易にスリーブBの内周面に接合され又は離間させる
ことができる。また、押圧部材の裏面外周縁をテーパ面
に形成したことにより中折れ状態に付勢された位置決め
部材の被押圧面との接触が円滑になる。よって、位置決
め部材20を中折れ状態から平面状態に容易に回動させ
ることができるため、ナット部50の締め付け作業を容
易に行うことができる。このため、ナット部50の締め
付け作業を容易に行うことができる。
【0012】次に、以上にように構成されたスリーブの
位置決め用治具100の使用方法について説明する。
【0013】図5に示すように、型枠Aは箱型に形成さ
れ、その両側壁には複数の取付孔A1及び挿通孔A2が
互いに対応した箇所に所定間隔を隔てて形成されてい
る。そして、型枠内の両側壁間に、複数の鉄筋付スリー
ブBが所定間隔おきに平行に配置され、それぞれの鉄筋
付スリーブBの開口端には位置決め用治具100が装着
されている。
【0014】前記位置決め用治具100の装着状態を詳
述すると、図1から図4に示すように、型枠Aの取付孔
A1にシャフト10が挿通されて型枠Aの一側内面に内
挿本体部20が装着される。この装着時においては、シ
ャフト10のネジ部12に螺合されたナット部50は締
め付けていない状態であるため、位置決め部材30は、
既述した図1又は図2に示したように、付勢部材40の
付勢力によって常時は内挿本体部20の中心方向を軸と
して中折れ状態に付勢されているため、スリーブBの開
口端に形成された内周フランジB1の内径よりも小さく
なるように設定されている。これにより、位置決め用治
具100はスリーブBの開口端に容易に嵌挿されること
になる。
【0015】次に、型枠Aの外側からシャフト10のネ
ジ部12に螺合されたナット部50を締め付けていく
と、シャフト10が型枠Aの外側方向に移動し、これに
応じてシャフト10の先端部に固着された押圧部材11
も型枠Aの外側方向に移動する。続いて、さらにナット
部50を締め付けていくと、この押圧部材11のテーパ
面11aによって位置決め部材30の被押圧面31が接
触しながら押圧されるため、位置決め部材30が付勢部
材40の付勢力に抗して図2又は図4に示すように外側
位置に回動される。この状態で、位置決め部材30の接
合部32がスリーブBの内周面に接合され、スリーブB
の開口端部が型枠Aの内側面において所定位置に位置決
めされる。これと同様に、型枠A内の両側壁間に、他の
複数の鉄筋付スリーブBが所定間隔おきに平行に所定位
置に位置決めされる。
【0016】一方、前記スリーブBに延長形成された鉄
筋B2は、型枠Aの他側壁の各挿通孔A2に挿通され
て、型枠A外へ所定長さだけ突出され、この突出部分に
ナットが螺合され、これらのナットの締め付けにより、
鉄筋B2が型枠Aの他側壁に対して所定位置に位置決め
される。
【0017】このように、型枠A内の両側壁間に複数の
鉄筋付スリーブBを配置して、所定位置に位置決めした
状態で、各スリーブB及び鉄筋B2に帯筋Cが巻き付け
られる。その後に型枠A内にコンクリートを打設する。
最後、このプレキャストコンクリート製品が硬化した後
に、位置決め用治具100のシャフト10に締め付けら
れたいたナット部50を緩めて型枠Aを脱型すれば、内
部に複数の鉄筋付スリーブを埋設してなるプレキャスト
コンクリート製品が成形される。
【0018】上記本発明にかかるスリーブの位置め用治
具100の実施形態によって発揮される効果について、
以下に説明する。
【0019】このように、本発明にかかるプレキャスト
コンクリート製品におけるスリーブの位置め用治具10
0は、型枠Aの取付孔A1に移動可能に挿通されるシャ
フト10と、前記シャフト10の軸線方向に相対移動可
能に挿通されて、前記型枠Aの一側内面に装着されると
ともにスリーブB内に嵌挿される内挿本体部20と、前
記シャフト10の軸線方向に相対移動可能に挿通され
て、前記内挿本体部20の中心方向を軸として中折れ状
態から平面状態に回動することにより前記内挿本体部2
0に重合するように設けられた位置決め部材30と、前
記位置決め部材30をスリーブBの内周面から離間する
ように内側位置に向かって中折れ状態に付勢する付勢部
材40と、前記シャフト10の移動に伴い、前記位置決
め部材30における前記内挿本体部20との重合面と反
対方向に位置する被押圧面31を押圧することにより、
中折れ状態から平面状態に回動させて前記内挿本体部2
0に重合させることによりスリーブBの内周面と接合す
る外側位置に移動すべく、前記シャフト10に設けられ
た押圧部材11と、シャフト10を移動させるために、
型枠Aの外側からシャフト10のネジ部12に螺合され
たナット部50とを備えたものである。
【0020】従って、シャフト10のネジ部12にナッ
ト部50を締め付け又は緩めるという簡単な作業によ
り、位置決め用治具100を容易にスリーブBの内周面
に接合され又は離間させることができる。また、シャフ
ト10の先端部に固着された押圧部材11の裏面外周縁
をテーパ面11aに形成したことにより、中折れ状態に
付勢された位置決め部材30の被押圧面31との接触が
円滑になる。よって、位置決め部材30を中折れ状態か
ら平面状態に容易に回動させることができるため、ナッ
ト部50の締め付け作業を容易に行うことができる。こ
のため、位置決め用治具100をスリーブBの開口端に
対して容易且つ短時間に着脱することができる。
【0021】また、この位置決め用治具100は、少数
の構成部品によって簡単な構造で構成されているため、
廉価に提供することができ、さらに金属材料等により頑
強に形成されているので、耐久性に優れ、長期に亘り繰
り返し使用することができ、さらに、位置決め用治具に
ねじれが生じることなく、スリーブの端部を型枠の所定
位置に確実に位置決めすることができる。
【0022】ところで、本発明は、上述した実施例に限
定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲
内での改良、変形等は本発明に含まれるものである。上
述した実施例では、位置決め部材30を一方と他方とか
らなる2つの部材によって構成されていたが、これに限
定されることはなく、3個以上の複数個からなる位置決
め部材30に変更してもよい。また、実施例では、押圧
部材11をシャフト10の先端部に固着していたが、こ
れに限定されることはなく、例えば、一般的に周知であ
るボルトを使用してもよい。このようにボルトを使用し
た場合においては、ボルトの頭部と位置決め部材と間に
座金を介した方が好ましい。このように、座金を介する
ことにより、ナット部50を締め付けて位置決めする
際、中折れ状態に付勢された位置決め部材の被押圧面と
の接触を円滑に行うことができる。尚、かかる構成から
なる位置決め用治具100の実施例は、上述した実施例
と実質的に同一の機能が得られることは明白であるか
ら、叙上の説明を援用する。
【0023】また、付勢部材40は、ねじりつる巻バネ
形状に形成したものを示したが、これに限定されること
はなく、位置決め部材30を、常時は前記内挿本体部2
0の中心方向を軸として中折れ状態に付勢されてスリー
ブBの開口端に形成された内周フランジB1の内径より
も小さくなるように付勢するものであればどんな付勢部
材でもよい。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した通り、本願請求項1の発明
は、型枠内に複数の鉄筋付きスリーブを平行に延長配置
するとともに、その型枠内にコンクリートを打設して、
プレキャストコンクリート製品を成形する際に、型枠の
内面に取り付けるとともにスリーブ内へ着脱可能に嵌挿
して使用するスリーブの位置決め用治具を前提とするも
のであって、前記型枠の取付孔に移動可能に挿通される
シャフトと、前記シャフトの軸線方向に相対移動可能に
挿通されて、前記型枠の一側内面に装着されるとともに
スリーブ内に嵌挿される内挿本体部と、前記シャフトの
軸線方向に相対移動可能に挿通されて、前記内挿本体部
の中心方向を軸として中折れ状態から平面状態に回動す
ることにより前記内挿本体部に重合するように設けられ
た位置決め部材と、前記位置決め部材をスリーブの内周
面から離間するように内側位置に向かって中折れ状態に
付勢する付勢部材と、前記シャフトの移動に伴い、前記
位置決め部材における前記内挿本体部との重合面と反対
方向に位置する被押圧面を押圧することにより、中折れ
状態から平面状態に回動させて前記内挿本体部に重合さ
せることによりスリーブの内周面と接合する外側位置に
移動すべく、前記シャフトに設けられた押圧部材と、シ
ャフトを移動させるために、型枠の外側からシャフトの
ネジ部に螺合されたナット部とを備えたものである。
【0025】これにより、シャフトのネジ部にナット部
を締め付け又は緩めるという簡単な作業により、位置決
め用治具を容易にスリーブの内周面に接合され又は離間
させることができるため、位置決め用治具をスリーブの
開口端に対して容易且つ短時間に着脱することができる
という優れた効果を奏することができる。
【0026】また、この位置決め用治具は、少数の構成
部品によって簡単な構造で構成されているため、廉価に
提供することができ、さらに金属材料等により頑強に形
成されているので、耐久性に優れ、長期に亘り繰り返し
使用することができ、さらに、位置決め用治具にねじれ
が生じることなく、スリーブの端部を型枠の所定位置に
確実に位置決めすることができるという優れた効果を奏
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリーブの位置決め用治具の実施
例を型枠内に装着した状態を示す断面図である。
【図2】図1のX1ーX1間を示す断面図である。
【図3】図1のスリーブの位置決め用治具の動作状態を
示す断面図である。
【図4】図3のX2ーX2間を示す断面図である。
【図5】型枠に配置された鉄筋付スリーブ内に本発明に
係るスリーブの位置決め用治具を装着した状態を示す断
面図である。
【図6】内部に複数の鉄筋付スリーブを埋設してなるプ
レキャストコンクリート製品を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 スリーブの位置決め用治具 10 シャフト 11 押圧部材 12 ネジ部 20 内挿本体部 21 側縁部 22 軸部 30 位置決め部材 31 被押圧面 32 接合部 40 付勢部材 50 ナット部 A 型枠 A1 取付孔 B スリーブ B1 内周フランジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型枠内に複数の鉄筋付きスリーブを平行に
    延長配置するとともに、その型枠内にコンクリートを打
    設して、プレキャストコンクリート製品を成形する際
    に、型枠の内面に取り付けるとともにスリーブ内へ着脱
    可能に嵌挿して使用するスリーブの位置決め用治具にお
    いて、 前記型枠の取付孔に移動可能に挿通されるシャフトと、 前記シャフトの軸線方向に相対移動可能に挿通されて、
    前記型枠の一側内面に装着されるとともにスリーブ内に
    嵌挿される内挿本体部と、 前記シャフトの軸線方向に相対移動可能に挿通されて、
    前記内挿本体部の中心方向を軸として中折れ状態から平
    面状態に回動することにより前記内挿本体部に重合する
    ように設けられた位置決め部材と、 前記位置決め部材をスリーブの内周面から離間するよう
    に内側位置に向かって中折れ状態に付勢する付勢部材
    と、 前記シャフトの移動に伴い、前記位置決め部材における
    前記内挿本体部との重合面と反対方向に位置する被押圧
    面を押圧することにより、中折れ状態から平面状態に回
    動させて前記内挿本体部に重合させることによりスリー
    ブの内周面と接合する外側位置に移動すべく、前記シャ
    フトに設けられた押圧部材と、 シャフトを移動させるために、型枠の外側からシャフト
    のネジ部に螺合されたナット部とを備えたことを特徴と
    するプレキャストコンクリート製品におけるスリーブの
    位置決め用治具。
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