JPH11289432A - デジタル画像読取装置 - Google Patents
デジタル画像読取装置Info
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- JPH11289432A JPH11289432A JP10091266A JP9126698A JPH11289432A JP H11289432 A JPH11289432 A JP H11289432A JP 10091266 A JP10091266 A JP 10091266A JP 9126698 A JP9126698 A JP 9126698A JP H11289432 A JPH11289432 A JP H11289432A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基準板上のゴミ,汚れ,傷などの影響による
シェーディング補正の精度低下を最小限に抑えることが
可能なデジタル画像読取装置を提供する。 【解決手段】 基準板を走査してシェーディング補正を
行う際に,上記基準板の走査を上記基準板上の異なる複
数のライン上で行うようにすると共に,上記複数のライ
ンにおける各走査データに例えば平均化処理などの所定
の統計処理を施したデータを用いて上記シェーディング
補正を行うようにする。これにより,万が一上記基準板
の一部にゴミ,汚れ,傷などがあっても,それによる読
み取り画像への悪影響が最小限に抑えられる。また,上
記走査データにおける値の変動の特性,例えば値の急変
度合いに基づいて基準板の異常状態を検出するようにす
れば,基準板の汚れなどが事前に検出できるため,不正
確なシェーディング補正による無駄な画像読み取り動作
を未然に防止できる。
シェーディング補正の精度低下を最小限に抑えることが
可能なデジタル画像読取装置を提供する。 【解決手段】 基準板を走査してシェーディング補正を
行う際に,上記基準板の走査を上記基準板上の異なる複
数のライン上で行うようにすると共に,上記複数のライ
ンにおける各走査データに例えば平均化処理などの所定
の統計処理を施したデータを用いて上記シェーディング
補正を行うようにする。これにより,万が一上記基準板
の一部にゴミ,汚れ,傷などがあっても,それによる読
み取り画像への悪影響が最小限に抑えられる。また,上
記走査データにおける値の変動の特性,例えば値の急変
度合いに基づいて基準板の異常状態を検出するようにす
れば,基準板の汚れなどが事前に検出できるため,不正
確なシェーディング補正による無駄な画像読み取り動作
を未然に防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基準板を走査する
ことにより,例えばCCDなどの受光素子におけるシェ
ーディング補正を行うデジタル画像読取装置に関するも
のである。
ことにより,例えばCCDなどの受光素子におけるシェ
ーディング補正を行うデジタル画像読取装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般にデジタル画像読取装置では,走査
線方向に関してすべて均一な濃度の原稿からの反射光を
受光素子で検知しても,受光素子における各画素感度の
ばらつき,レンズにおける透過光量のばらつき,原稿照
明用の光源の長手方向に係る光量のばらつき(特に中央
部分と両端部分とでは異なる),上記光源の劣化などを
原因として,各画素に対応する受光素子からの出力が必
ずしも均一な値になるとは限らない。そこで,これらを
補正するために,いわゆるシェーディング補正が行われ
る。このシェーディング補正を行う手順の一例として
は,光源からの光にて例えば白色の基準板上を露光・走
査することにより白色に関するデータを得,上記光源を
オフした状態にて黒色に関するデータを得る。このよう
にして得られた各白・黒に関するデータを例えば白を2
55,黒を0と定めて白・黒に関するデータの間を25
6段階に区分けして,受光素子における各画素に関して
の特性を得る。そして,得られた特性に基づくシェーデ
ィング補正値により,原稿の走査時に上記受光素子から
の出力が補正される。従来は,上記シェーディング補正
のための基準板の走査を,上記基準板上の1つのライン
上でのみ行っていた。
線方向に関してすべて均一な濃度の原稿からの反射光を
受光素子で検知しても,受光素子における各画素感度の
ばらつき,レンズにおける透過光量のばらつき,原稿照
明用の光源の長手方向に係る光量のばらつき(特に中央
部分と両端部分とでは異なる),上記光源の劣化などを
原因として,各画素に対応する受光素子からの出力が必
ずしも均一な値になるとは限らない。そこで,これらを
補正するために,いわゆるシェーディング補正が行われ
る。このシェーディング補正を行う手順の一例として
は,光源からの光にて例えば白色の基準板上を露光・走
査することにより白色に関するデータを得,上記光源を
オフした状態にて黒色に関するデータを得る。このよう
にして得られた各白・黒に関するデータを例えば白を2
55,黒を0と定めて白・黒に関するデータの間を25
6段階に区分けして,受光素子における各画素に関して
の特性を得る。そして,得られた特性に基づくシェーデ
ィング補正値により,原稿の走査時に上記受光素子から
の出力が補正される。従来は,上記シェーディング補正
のための基準板の走査を,上記基準板上の1つのライン
上でのみ行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記シェー
ディング補正を正確に行うためには,上記基準板は走査
線方向に均一でなければならない。例えば走査線上にゴ
ミ,汚れ,傷などがあると正確なシェーディング補正を
行うことができず,そのようなシェーディング補正によ
って得られた画像は上記基準板上のゴミ,汚れ,傷など
の影響を受けたものとなってしまう。しかしながら,上
記基準板の表面を常に均一な状態に保つことは容易では
なく,例えば小さなゴミなどの付着を完全に防止するこ
とは実際上不可能である。従って,従来のようにシェー
ディング補正のための基準板の走査を上記基準板上の1
つのライン上でのみ行う方法では,万が一その走査ライ
ン上にゴミなどが付着していた場合には読み取り画像の
画質低下は免れない。本発明は上記事情に鑑みてなされ
たものであり,基準板上のゴミ,汚れ,傷などの影響に
よるシェーディング補正の精度低下を最小限に抑えるこ
とが可能なデジタル画像読取装置を提供することを目的
とする。
ディング補正を正確に行うためには,上記基準板は走査
線方向に均一でなければならない。例えば走査線上にゴ
ミ,汚れ,傷などがあると正確なシェーディング補正を
行うことができず,そのようなシェーディング補正によ
って得られた画像は上記基準板上のゴミ,汚れ,傷など
の影響を受けたものとなってしまう。しかしながら,上
記基準板の表面を常に均一な状態に保つことは容易では
なく,例えば小さなゴミなどの付着を完全に防止するこ
とは実際上不可能である。従って,従来のようにシェー
ディング補正のための基準板の走査を上記基準板上の1
つのライン上でのみ行う方法では,万が一その走査ライ
ン上にゴミなどが付着していた場合には読み取り画像の
画質低下は免れない。本発明は上記事情に鑑みてなされ
たものであり,基準板上のゴミ,汚れ,傷などの影響に
よるシェーディング補正の精度低下を最小限に抑えるこ
とが可能なデジタル画像読取装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,基準板を走査してシェーディング補正を行
うデジタル画像読取装置において,上記走査を上記基準
板上の異なる複数のライン上で行うと共に,上記複数の
ラインにおける各走査データに所定の統計処理を施した
データを用いて上記シェーディング補正を行うことを特
徴とするデジタル画像読取装置として構成されている。
上記所定の統計処理としては例えば平均化処理が考えら
れるが,上記複数のラインにおける走査結果の中で,突
出した値を有するものを除いた平均化処理が有効であ
る。また,上記基準板の走査データにおける値の変動の
特性に基づいて上記基準板の異常状態を検出する第1の
異常検出手段を具備して構成すれば,不正確なシェーデ
ィング補正による無駄な画像読み取り動作を未然に防止
できる。また,初期状態における上記基準板の走査デー
タを記憶する記憶手段と,上記シェーディング補正を行
う際に,その時の基準板の走査データと上記初期状態に
おける基準板の走査データとを比較し,その比較結果に
基づいて上記基準板の異常状態を検出する第2の異常検
出手段とを具備して構成すれば,より正確な異常検出が
可能となる。この時,上記初期状態における上記基準板
の走査データは適宜更新することが望ましい。
に本発明は,基準板を走査してシェーディング補正を行
うデジタル画像読取装置において,上記走査を上記基準
板上の異なる複数のライン上で行うと共に,上記複数の
ラインにおける各走査データに所定の統計処理を施した
データを用いて上記シェーディング補正を行うことを特
徴とするデジタル画像読取装置として構成されている。
上記所定の統計処理としては例えば平均化処理が考えら
れるが,上記複数のラインにおける走査結果の中で,突
出した値を有するものを除いた平均化処理が有効であ
る。また,上記基準板の走査データにおける値の変動の
特性に基づいて上記基準板の異常状態を検出する第1の
異常検出手段を具備して構成すれば,不正確なシェーデ
ィング補正による無駄な画像読み取り動作を未然に防止
できる。また,初期状態における上記基準板の走査デー
タを記憶する記憶手段と,上記シェーディング補正を行
う際に,その時の基準板の走査データと上記初期状態に
おける基準板の走査データとを比較し,その比較結果に
基づいて上記基準板の異常状態を検出する第2の異常検
出手段とを具備して構成すれば,より正確な異常検出が
可能となる。この時,上記初期状態における上記基準板
の走査データは適宜更新することが望ましい。
【0005】
【作用】本発明に係るデジタル画像読取装置によれば,
シェーディング補正に際し,基準板の走査が上記基準板
上の異なる複数のライン上で行われ,上記複数のライン
における各走査結果に平均化処理などの所定の統計処理
を施したデータに基づいてシェーディング補正が行われ
る。従って,上記基準板上のゴミ,汚れ,傷による画像
への悪影響を最小限に抑えることが可能となる。また,
上記第1の異常検出手段を具備する場合には,上記走査
データにおける値の変動の特性,例えば値の急変度合い
に基づいて上記基準板の異常状態が検出される。これに
より,基準板の汚れなどが事前に検出できるため,不正
確なシェーディング補正による無駄な画像読み取り動作
を未然に防止できる。また,上記第2の異常検出手段を
具備する場合には,その時の基準板の走査データと上記
記憶手段に記憶された初期状態における上記基準板の走
査データとが比較され,その比較結果に基づいて上記基
準板の異常状態が検出される。これにより,より正確な
異常検出が可能となる。
シェーディング補正に際し,基準板の走査が上記基準板
上の異なる複数のライン上で行われ,上記複数のライン
における各走査結果に平均化処理などの所定の統計処理
を施したデータに基づいてシェーディング補正が行われ
る。従って,上記基準板上のゴミ,汚れ,傷による画像
への悪影響を最小限に抑えることが可能となる。また,
上記第1の異常検出手段を具備する場合には,上記走査
データにおける値の変動の特性,例えば値の急変度合い
に基づいて上記基準板の異常状態が検出される。これに
より,基準板の汚れなどが事前に検出できるため,不正
確なシェーディング補正による無駄な画像読み取り動作
を未然に防止できる。また,上記第2の異常検出手段を
具備する場合には,その時の基準板の走査データと上記
記憶手段に記憶された初期状態における上記基準板の走
査データとが比較され,その比較結果に基づいて上記基
準板の異常状態が検出される。これにより,より正確な
異常検出が可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して,本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は本発明を具
体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する
性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の形
態に係るデジタルカラー複写機A1の制御部20の概略
構成を示すブロック図,図2は基準板3における複数の
走査ラインと汚れP1との関係の一例を示す模式図,図
3は実施例に係る制御部20′の概略構成を示すブロッ
ク図,図4は基準板3における複数の走査ラインと傷P
2との関係の一例を示す模式図,図5は本発明の実施の
形態及び実施例に係るデジタルカラー複写機A1の画像
読取装置1の概略構成を示す断面図である。本実施の形
態では,本発明に係るデジタル画像読取装置をデジタル
カラー複写機A1の画像読取装置1として具現化した例
を示す。まず,本実施の形態に係るデジタルカラー複写
機A1の画像読取装置1の概略装置構成について簡単に
説明する。図5に示すように,画像読取装置1の上部に
は,原稿をセットするコンタクトガラス2が取り付けら
れており,その下方には,光源4aやミラー4b等を一
体的に構成した露光ユニット4,ミラー5a,5b等を
一体的に構成したミラーユニット5,レンズ6,受光素
子7などで構成される光学系が配備されている。上記光
源4aから照射され,上記コンタクトガラス2上にセッ
トされた原稿面で反射された光は,上記ミラー4a,5
a,5bに案内され,上記レンズ6を介して受光素子7
で受光される。上記露光ユニット4及び上記ミラーユニ
ット5は,ベルト8,駆動軸9,ワイヤ10などを介し
てモータ11の駆動により図2の左右方向に移動され,
これにより上記コンタクトガラス2上にセットされた原
稿全面の露光,読み取りが行われる。また,上記コンタ
クトガラス2に隣接する位置には,図5の面外方向に帯
状の基準板3が取り付けられている。シェーディング補
正を行う際には,上記露光ユニット4及び上記ミラーユ
ニット5が上記基準板3の下方まで移動され,上記基準
板3の露光,読み取りが行われる。なお,上記シェーデ
ィング補正に関する制御は図5には図示しない制御部2
0によって行われる。
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は本発明を具
体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する
性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の形
態に係るデジタルカラー複写機A1の制御部20の概略
構成を示すブロック図,図2は基準板3における複数の
走査ラインと汚れP1との関係の一例を示す模式図,図
3は実施例に係る制御部20′の概略構成を示すブロッ
ク図,図4は基準板3における複数の走査ラインと傷P
2との関係の一例を示す模式図,図5は本発明の実施の
形態及び実施例に係るデジタルカラー複写機A1の画像
読取装置1の概略構成を示す断面図である。本実施の形
態では,本発明に係るデジタル画像読取装置をデジタル
カラー複写機A1の画像読取装置1として具現化した例
を示す。まず,本実施の形態に係るデジタルカラー複写
機A1の画像読取装置1の概略装置構成について簡単に
説明する。図5に示すように,画像読取装置1の上部に
は,原稿をセットするコンタクトガラス2が取り付けら
れており,その下方には,光源4aやミラー4b等を一
体的に構成した露光ユニット4,ミラー5a,5b等を
一体的に構成したミラーユニット5,レンズ6,受光素
子7などで構成される光学系が配備されている。上記光
源4aから照射され,上記コンタクトガラス2上にセッ
トされた原稿面で反射された光は,上記ミラー4a,5
a,5bに案内され,上記レンズ6を介して受光素子7
で受光される。上記露光ユニット4及び上記ミラーユニ
ット5は,ベルト8,駆動軸9,ワイヤ10などを介し
てモータ11の駆動により図2の左右方向に移動され,
これにより上記コンタクトガラス2上にセットされた原
稿全面の露光,読み取りが行われる。また,上記コンタ
クトガラス2に隣接する位置には,図5の面外方向に帯
状の基準板3が取り付けられている。シェーディング補
正を行う際には,上記露光ユニット4及び上記ミラーユ
ニット5が上記基準板3の下方まで移動され,上記基準
板3の露光,読み取りが行われる。なお,上記シェーデ
ィング補正に関する制御は図5には図示しない制御部2
0によって行われる。
【0007】以下,上記制御部20の概略構成,及び該
制御部20によるシェーディング補正時の処理手順につ
いて,図1,図2を用いて説明する。上記制御部20
は,図1に示すように,上記光学系に接続された走査デ
ータ取得部21と,平均化処理部22と,シェーディン
グ補正部23とで構成されている。本デジタルカラー複
写機A1では,シェーディング補正における基準板3の
走査は,上記露光ユニット4及びミラーユニット5を移
動させながら行われる。従って,上記走査データ取得部
21では,上記基準板3上の複数のライン上における走
査データが取得される。図2の例では,上記露光ユニッ
ト4及びミラーユニット5を矢印Y1方向に移動させな
がら5本のラインL1〜L5上での走査データがそれぞ
れ取得される。取得された5つの走査データは,上記平
均化処理部22において平均値(所定の統計処理の一
例)が取られ,得られたデータに基づいて上記シェーデ
ィング補正部23によりシェーディング補正が行われ
る。従って,例えば図2のようにラインL2上にゴミP
1が付着しているような場合でも,全ラインに関する走
査データの平均値が取られることにより,ラインL2に
関する走査データにおける上記ゴミP1によるノイズは
1/5に低減され,上記ラインL2に関する走査データ
のみを用いる場合と比べてその影響は大きく低減され
る。尚,上記平均化処理部22において,例えば各走査
データの中で大きく突出した値を有するもの(図2の例
ではラインL2に関する走査データ)を外して平均値を
取るようにしてもよい。これにより,例えば図2の例の
場合には,上記ゴミP1の影響を完全に排除することが
できる。以上説明したように,本実施の形態に係るデジ
タルカラー複写機A1では,シェーディング補正に際
し,基準板3上の複数のライン上における走査データが
取得され,それら各走査データの平均値(所定の統計処
理の一例)に基づいてシェーディング補正が行われるた
め,上記基準板上のゴミ,汚れ,傷による画像への悪影
響を最小限に抑えることが可能となる。
制御部20によるシェーディング補正時の処理手順につ
いて,図1,図2を用いて説明する。上記制御部20
は,図1に示すように,上記光学系に接続された走査デ
ータ取得部21と,平均化処理部22と,シェーディン
グ補正部23とで構成されている。本デジタルカラー複
写機A1では,シェーディング補正における基準板3の
走査は,上記露光ユニット4及びミラーユニット5を移
動させながら行われる。従って,上記走査データ取得部
21では,上記基準板3上の複数のライン上における走
査データが取得される。図2の例では,上記露光ユニッ
ト4及びミラーユニット5を矢印Y1方向に移動させな
がら5本のラインL1〜L5上での走査データがそれぞ
れ取得される。取得された5つの走査データは,上記平
均化処理部22において平均値(所定の統計処理の一
例)が取られ,得られたデータに基づいて上記シェーデ
ィング補正部23によりシェーディング補正が行われ
る。従って,例えば図2のようにラインL2上にゴミP
1が付着しているような場合でも,全ラインに関する走
査データの平均値が取られることにより,ラインL2に
関する走査データにおける上記ゴミP1によるノイズは
1/5に低減され,上記ラインL2に関する走査データ
のみを用いる場合と比べてその影響は大きく低減され
る。尚,上記平均化処理部22において,例えば各走査
データの中で大きく突出した値を有するもの(図2の例
ではラインL2に関する走査データ)を外して平均値を
取るようにしてもよい。これにより,例えば図2の例の
場合には,上記ゴミP1の影響を完全に排除することが
できる。以上説明したように,本実施の形態に係るデジ
タルカラー複写機A1では,シェーディング補正に際
し,基準板3上の複数のライン上における走査データが
取得され,それら各走査データの平均値(所定の統計処
理の一例)に基づいてシェーディング補正が行われるた
め,上記基準板上のゴミ,汚れ,傷による画像への悪影
響を最小限に抑えることが可能となる。
【0008】
【実施例】上記実施の形態では,基準板3上の複数のラ
イン上における走査データの平均値を用いてシェーディ
ング補正を行う例を示したが,この方法では,例えば基
準板上に全ての走査ラインを横切るような傷P2がある
ような場合(図4参照)には効果が期待できない。そこ
で,図3に示すように,上記走査データ取得部21で取
得された各走査データにおける値の変動の特性に基づい
て上記基準板3の異常状態を検出する異常検出部24
(第1,第2の異常検出手段の一例)を設けることが望
ましい。例えば,上記異常検出部24は,各走査データ
中の値の急変部を検出するように構成され,その変化度
合いが所定値を超えていれば基準板3上に異常があると
判断すると共に警告出力部26に対して警告の出力を指
示する。上記警告出力部26は,上記異常検出部24か
らの指示に基づいて,例えば上記光学系による原稿の読
み取り動作の開始を一時停止させると共に,表示部(不
図示)に「基準板が汚れている可能性があります。点検
してください。」などの警告を出力する。これにより,
不正確なシェーディング補正による無駄な画像読み取り
動作を未然に防止できる。尚,図3に示すように,初期
状態記憶部25(記憶手段に相当)に初期状態での基準
板の走査データを記憶しておき,上記異常検出部24に
おいて,現在の基準板の走査データと上記初期状態記憶
部25に記憶された初期状態における基準板の走査デー
タとを比較し,その比較結果に基づいて上記基準板の異
常状態を検出するようにしてもよい。これにより,上記
異常検出部24における判断がより正確なものとなる。
ここで,上記初期状態記憶部25に記憶された初期状態
における基準板の走査データは適宜更新することが望ま
しい。また,以上の例では上記異常検出部24で異常が
検出された場合に警告を行うようにしたが,例えば上記
異常検出部24で異常が検出された走査データを上記平
均化処理部22における平均化処理から排除するように
構成することもできる。また,以上の例では走査データ
取得部21で取得された走査データに基づいて上記異常
検出部24による異常検出を行うようにしたが,上記平
均化処理部22において平均化された走査データに基づ
いて上記異常検出部4による異常検出を行うようにして
もよい。
イン上における走査データの平均値を用いてシェーディ
ング補正を行う例を示したが,この方法では,例えば基
準板上に全ての走査ラインを横切るような傷P2がある
ような場合(図4参照)には効果が期待できない。そこ
で,図3に示すように,上記走査データ取得部21で取
得された各走査データにおける値の変動の特性に基づい
て上記基準板3の異常状態を検出する異常検出部24
(第1,第2の異常検出手段の一例)を設けることが望
ましい。例えば,上記異常検出部24は,各走査データ
中の値の急変部を検出するように構成され,その変化度
合いが所定値を超えていれば基準板3上に異常があると
判断すると共に警告出力部26に対して警告の出力を指
示する。上記警告出力部26は,上記異常検出部24か
らの指示に基づいて,例えば上記光学系による原稿の読
み取り動作の開始を一時停止させると共に,表示部(不
図示)に「基準板が汚れている可能性があります。点検
してください。」などの警告を出力する。これにより,
不正確なシェーディング補正による無駄な画像読み取り
動作を未然に防止できる。尚,図3に示すように,初期
状態記憶部25(記憶手段に相当)に初期状態での基準
板の走査データを記憶しておき,上記異常検出部24に
おいて,現在の基準板の走査データと上記初期状態記憶
部25に記憶された初期状態における基準板の走査デー
タとを比較し,その比較結果に基づいて上記基準板の異
常状態を検出するようにしてもよい。これにより,上記
異常検出部24における判断がより正確なものとなる。
ここで,上記初期状態記憶部25に記憶された初期状態
における基準板の走査データは適宜更新することが望ま
しい。また,以上の例では上記異常検出部24で異常が
検出された場合に警告を行うようにしたが,例えば上記
異常検出部24で異常が検出された走査データを上記平
均化処理部22における平均化処理から排除するように
構成することもできる。また,以上の例では走査データ
取得部21で取得された走査データに基づいて上記異常
検出部24による異常検出を行うようにしたが,上記平
均化処理部22において平均化された走査データに基づ
いて上記異常検出部4による異常検出を行うようにして
もよい。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように,本発明は,基準板
を走査してシェーディング補正を行うデジタル画像読取
装置において,上記走査を上記基準板上の異なる複数の
ライン上で行うと共に,上記複数のラインにおける各走
査データに所定の統計処理を施したデータを用いて上記
シェーディング補正を行うことを特徴とするデジタル画
像読取装置として構成されているため,上記基準板上の
ゴミ,汚れ,傷による画像への悪影響を最小限に抑える
ことが可能となる。上記所定の統計処理としては例えば
平均化処理が考えられるが,上記複数のラインにおける
走査結果の中で,突出した値を有するものを除いた平均
化処理が有効である。また,上記基準板の走査データに
おける値の変動の特性に基づいて上記基準板の異常状態
を検出する第1の異常検出手段を具備して構成すれば,
不正確なシェーディング補正による無駄な画像読み取り
動作を未然に防止できる。また,初期状態における上記
基準板の走査データを記憶する記憶手段と,上記シェー
ディング補正を行う際に,その時の基準板の走査データ
と上記初期状態における基準板の走査データとを比較
し,その比較結果に基づいて上記基準板の異常状態を検
出する第2の異常検出手段とを具備して構成すれば,よ
り正確な異常検出が可能となる。
を走査してシェーディング補正を行うデジタル画像読取
装置において,上記走査を上記基準板上の異なる複数の
ライン上で行うと共に,上記複数のラインにおける各走
査データに所定の統計処理を施したデータを用いて上記
シェーディング補正を行うことを特徴とするデジタル画
像読取装置として構成されているため,上記基準板上の
ゴミ,汚れ,傷による画像への悪影響を最小限に抑える
ことが可能となる。上記所定の統計処理としては例えば
平均化処理が考えられるが,上記複数のラインにおける
走査結果の中で,突出した値を有するものを除いた平均
化処理が有効である。また,上記基準板の走査データに
おける値の変動の特性に基づいて上記基準板の異常状態
を検出する第1の異常検出手段を具備して構成すれば,
不正確なシェーディング補正による無駄な画像読み取り
動作を未然に防止できる。また,初期状態における上記
基準板の走査データを記憶する記憶手段と,上記シェー
ディング補正を行う際に,その時の基準板の走査データ
と上記初期状態における基準板の走査データとを比較
し,その比較結果に基づいて上記基準板の異常状態を検
出する第2の異常検出手段とを具備して構成すれば,よ
り正確な異常検出が可能となる。
【図1】 本発明の実施の形態に係るデジタルカラー複
写機A1の制御部20の概略構成を示すブロック図。
写機A1の制御部20の概略構成を示すブロック図。
【図2】 基準板3における複数の走査ラインと汚れP
1との関係の一例を示す模式図。
1との関係の一例を示す模式図。
【図3】 実施例に係る制御部20′の概略構成を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図4】 基準板3における複数の走査ラインと傷P2
との関係の一例を示す模式図。
との関係の一例を示す模式図。
【図5】 本発明の実施の形態及び実施例に係るデジタ
ルカラー複写機A1の画像読取装置1の概略構成を示す
断面図。
ルカラー複写機A1の画像読取装置1の概略構成を示す
断面図。
3…基準板 21…走査データ取得部 22…平均化処理部 23…シェーディング補正部 24…異常検出部(第1,第2の異常検出手段の一例) 25…初期状態記憶部(記憶手段の一例) 26…警告出力部
Claims (5)
- 【請求項1】 基準板を走査してシェーディング補正を
行うデジタル画像読取装置において,上記走査を上記基
準板上の異なる複数のライン上で行うと共に,上記複数
のラインにおける各走査データに所定の統計処理を施し
たデータを用いて上記シェーディング補正を行うことを
特徴とするデジタル画像読取装置。 - 【請求項2】 上記所定の統計処理が平均化処理である
請求項1記載のデジタル画像読取装置。 - 【請求項3】 上記基準板の走査データにおける値の変
動の特性に基づいて上記基準板の異常状態を検出する第
1の異常検出手段を具備してなる請求項1又は2記載の
デジタル画像読取装置。 - 【請求項4】 初期状態における上記基準板の走査デー
タを記憶する記憶手段と,上記シェーディング補正を行
う際に,その時の基準板の走査データと上記初期状態に
おける基準板の走査データとを比較し,その比較結果に
基づいて上記基準板の異常状態を検出する第2の異常検
出手段とを具備してなる請求項1〜3のいずれかに記載
のデジタル画像読取装置。 - 【請求項5】 上記初期状態における上記基準板の走査
データを適宜更新する請求項4記載のデジタル画像読取
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10091266A JPH11289432A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | デジタル画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10091266A JPH11289432A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | デジタル画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11289432A true JPH11289432A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14021638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10091266A Pending JPH11289432A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | デジタル画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11289432A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7053941B1 (en) | 1999-08-19 | 2006-05-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Image input apparatus |
US7518757B2 (en) | 2002-09-13 | 2009-04-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus and control program therefor |
US7558437B2 (en) | 2005-03-15 | 2009-07-07 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method and apparatus for image processing |
-
1998
- 1998-04-03 JP JP10091266A patent/JPH11289432A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7053941B1 (en) | 1999-08-19 | 2006-05-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Image input apparatus |
US7542081B2 (en) | 1999-08-19 | 2009-06-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Image input apparatus |
US7518757B2 (en) | 2002-09-13 | 2009-04-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus and control program therefor |
US7558437B2 (en) | 2005-03-15 | 2009-07-07 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method and apparatus for image processing |
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