JP3725311B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、白黒電子写真複写機、カラー電子写真複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ、スキャナ等の画像処理装置に関し、特に白スジや黒スジの発生原因となる基準白板の汚れとコンタクトガラス面上の汚れによる出力異常を補正する機能を備えた画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
原稿を露光しつつその原稿からの反射光をCCD等の撮像手段により検知して電気信号に変換することにより原稿画像の読み取りを行う画像処理装置においては、露光源の時間的変動や照明ムラ、あるいはCCDの感度ムラ等の変動要因によって正確な原稿画像が得られなくなると云う問題が生じていた。そのため従来より、原稿読み取りに先立って、原稿読み取り領域の近傍に設けた基準板を読み取り、基準板のデータに基づいて読み取った原稿データにシェーディング補正を施すようにしている。また、基準板と原稿の読み取りデータのピーク値をピーク検出回路にて検知して原稿読み取り時のダイナミックレベルを補正するようにしている。
しかしながら基準板の読み取りの際に、基準板の一部分がゴミ等によって汚れていると、原稿読み取り時に汚れた部分に対する補正量が正常の場合と異なってくる。すなわち、原稿読み取り時、基準板の汚れ部分に対応する部分は露光源を高めた状態である白レベル強度が強い状態に補正される。そのため転写紙に書き込まれた状態では、転写紙の移動方向に白スジが付いた状態になる。この基準板の汚れによる過補償を防止する方法として、補正量が所定レベル以上のときはピーク検出回路のピーク検出動作を停止させることによって、過補償を無くす方法が考えられている(特開平4−329762号公報参照)。
また、所定位置に静止した読み取り光学系に対して原稿を移動させて原稿画像を光学的に読み取る方式の装置では、装置内のゴミがコンタクトガラス面上に付着することにより、主走査方向の特定位置の画像がいつも黒状態で現れて、転写紙上の移動方向に黒スジが付いた状態が現れる。この黒スジの防止には、原稿や転写紙の挿入の際にゴミをはじき飛ばすセルフクリーニング機能や、メディアンフィルタを用いてノイズを緩和させる方法が採られている(特開平4−329067号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ピーク検出の動作を一時停止させることによって基準板の汚れによる過補償を防止する特開平4−329762公報記載の方法では、ピーク検出の動作停止により正常領域でのコントラストの低下を招くことになる。
また、原稿や転写紙の挿入の際にゴミをはじき飛ばすセルフクリーニング機能では、静電気や粘着性のゴミ等のようにコンタクトガラス面上に強く付着したゴミでは完全には取り切れなかったり、ゴミが他の部分に移動して別の悪影響が生じたりする。また、メディアンフィルタを用いる方法では、ゴミの原因による黒スジなのか、あるいは実際の黒線画像であるのか区別が付かないため、全ての領域に渡ってフィルタ作用を及ぼすことが必要になり、画像自体を劣化させることになる上、固定ノイズにより失なわれた部分の画像情報を後の段で回復出来ないと云う欠点がある。
そこで、本発明の課題は、基準板または原稿先端の無画像部分を読み取って、隣接データとの出力差の違いから異常データを検出し、検出された異常データの出力を隣接データの出力で補正することによって、基準板に付着したゴミ汚れやコンタクトガラス面上のゴミ汚れの影響が読み取り画像に現れないようにした画像処理装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、所定位置に静止する読み取り光学系によって走査中の原稿画像を光学的に読み取って、デジタル的に処理する機能を備えた画像処理装置において、走査中の原稿先端の無画像部分を読み取り、隣接データとの出力差が予め決められた値以上となる異常データを検出する無画像異常データ検出手段と、前記無画像異常データ検出手段によって検出された異常データの異常値を隣接データの出力値から予測する無画像異常値予測手段と、前記無画像異常データ検出手段によって検出された異常データの位置と、前記無画像異常値予測手段によって予測された該異常データの異常値とを記憶する無画像異常値記憶手段と、前記無画像異常値記憶手段に記憶された異常データの位置に該当する原稿画像データの出力値を、該異常データの異常値でもって補正する画像データ補正手段とを備えたことを特徴としている。
【0005】
上記のように構成したことにより、請求項1記載の発明によれば、所定位置に静止する読み取り光学系により走査中の原稿先端の無画像部分を読み取り、データ異常検出手段によってコンタクトガラス上にゴミが付着した部分の異常データを的確に検出し、無画像異常値予測手段によって異常データの異常値を隣接データの出力値から予測し、無画像異常値記憶手段によって異常データの位置と該異常データの異常値とを記憶し、画像データ補正手段によって該異常データの位置に該当する原稿画像データの出力値を、該異常データの異常値でもって補正することができるので、コンタクトガラス面上のゴミ汚れの影響が読み取り画像に現れないようにすることができる。したがって、基準板の一部分にゴミが付着した状態で読み取りを行った場合でも、基準板にゴミが付着しない正常状態での出力値に直して、シェーディング補正などを正確に行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像処理装置の代表例の一つである画像読み取り装置(以下、スキャナという。)の主要部を示す内部透視側面図である。なお、スキャナの基本的な構成及び機能は既に公知であるので、ここでは本発明を理解する上で関係のある部分の構成及び機能について概要を説明する。
図1において、原稿トレイ20上に置かれた原稿Pは、ピックアップローラ21とレジストローラ対22によって送りだされ、さらに搬送ドラム23と搬送ローラ群24によって一定の速度で搬送させられる。原稿の搬送途中、静止する照明ランプ25、第一ミラー26、第二ミラー27、第三ミラー28で構成される読取部11によって原稿画像が読み取られる。即ち、照明ランプ25から原稿画像を照射し、反射光を第一ミラー26、第二ミラー27、第三ミラー28で集光レンズ30に導き、CCD等の光電変換素子31に照射し原稿画像の反射光に応じた光量が光電変換される。光電変換された電気信号は図示されていない接続線によりプリント基板32に導かれ画像処理され、必要に応じて外部装置に外部接続部17により伝達される。また、読み取られた原稿は排紙ローラ対33によりさらに搬送させられ、排紙トレイ34に集められる。
【0007】
一方、原稿台カバー35を開けて、コンタクトガラス36上に置かれた原稿は、図示右方から左方へ等速度で移動する読取部11により読み取られる。図中、移動後の読取部11の構成部品の符号にはサッフィクス符号‘a’を付してある。すなわち、図示するようにコンタクトガラス36上に置かれた原稿Pは、照明ランプ25aからの光照射により露光され、その反射光が第一ミラー26a、第二ミラー27a、第三ミラー28aで順次反射されて集光レンズ30に導かれ、光電変換素子31に入射し光電変換されることにより読み取られる。光電変換後の信号処理は原稿を搬送しつつ読取を行う場合と同じである。また、搬送モータ37からの回転駆動は、図示していないプーリーやベルトにより上記の各搬送ローラに伝えられる。
また、コンタクトガラス36の読み取り開始側端部(図示右端部)には、照明ランプ25自身の光量のバラツキや、温度、経時変化による光量のバラツキを補正したり、照明ランプ25やCCD等の光電変換素子31の主走査方向(図の手前から奥に向かう垂直方向)の位置の違いによる光量のバラツキを補正するために基準板10が設けられている。すなわち、このスキャナは、原稿Pの読み取りを開始する前に基準板10の下面の読み取りを行い、基準板10の読み取りデータを基準値にして原稿読み取りデータに対してシェーディング補正を施すようになっている。なお、基準板10には、一般に基準白板が使用されるが、グレー(灰色)板が使用される場合もある。
【0008】
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるスキャナの要部のブロック図であり、基準板10に付着したゴミ等の汚れの影響が読み取り画像に現れないようにするための装置構成を示している。
この実施の形態では、コンタクトガラス36上に置かれた原稿Pの画像を読取部11によって読み取る前に、基準板10の主走査方向一ラインを読取部11によって読み取り、その読み取ったデータを基準板データ記憶部1に記憶する。ここで読み取った個々のデータは、図1のCCD等の光電変換素子31の一つの画素出力に相当するものである。また、基準板異常データ検出部2は、基準板データ記憶部1に記憶されている基準板データを一つずつ取り出しては、その隣接データとの出力差を求め、さらに、求めた出力差が出力差許容値記憶部9に記憶されている値の範囲内に収まっているか否かを調べる。そして、もし隣接データとの出力差が出力差許容値記憶部9に記憶されている値以上であれば、注目しているデータを異常データとして扱い、基準板異常値補正部3に知らせる。基準板異常値補正部3ではその情報を受けて、基準板異常データ検出部2で検出された異常データの異常値を隣接データの出力値でもって補正する。さらに、基準板データ書換部4によって、基準板異常値補正部3で補正された該異常データの出力値でもって基準板データ記憶部1に記憶されている該異常データの出力値を書き換えさせる。このようにして、基準板データ記憶部1に記憶された異常データの出力値が全て基準板データ書換部4によって書き換えられる。
【0009】
次に、原稿画像が読取部11によって主走査方向一ラインずつ読み取られる間、画像処理部13の働きによって基準板データ記憶部1に記憶されている基準板データが参照され、シェーデイング補正が施された後、画像データ記憶部12に記憶される。このようにして、原稿画像の副走査方向の全てのラインに渡って画像が読み取られ、シェーデイング補正が施され、画像データ記憶部12に記憶される。その後、画像データ記憶部12に記憶された画像データは、外部接続部17を経て外部装置に渡される。
なお、CPU14は、バスラインを通してスキャナの各部の状態を監視し、タイミングを図って各部に動作指令を出す。また、ROM15には、主にCPU14を動作させるためのプログラムが格納されている。RAM16は、一時的な記憶場所として使用されており、CPU14の計算結果を一時的に格納するために用いられている。
【0010】
図3は、ゴミが付着した基準板10と読取部11の一部の構成を示した図である。照明ランプ25から基準板10に照射された光は、基準板10上で反射され、第一ミラー26で更に方向が曲げられ、図示してない第二ミラー27へと向かう。もし、基準板10上にゴミ10a、10bが付着していると、ゴミの付着している部分では光が散乱し、反射光が減少した状態で第一ミラー26に戻される。
図4は、図3に示したゴミが付着した基準板10を、CCD等の光電変換素子31で読み取った場合における読み取り位置に対する出力レベルの関係を示したものである。図4において、横軸(x軸)は読み取り位置を、縦軸(y軸)は出力レベルを示しており、波形38は基準板10を読み取ったときの出力波形(読み取り波形)を示している。図4中の読み取り波形10a′、10b′は、それぞれ図3の基準板10に付着したゴミ10a、10bの部分の読み取り波形である。また、出力レベルymはゴミが付着してない基準板10を読み取った時の平均出力レベルを、出力レベルynは異常データを検出するための出力レベルを示している。図2の出力差許容値記憶部9には上記両レベルの差ym−ynの値が記憶される。
【0011】
したがって、基準板10上のゴミ10aでの隣接するデータ位置をx1、x2、x3とし、それぞれの位置に対する出力レベル値をy1、y2、y3とする。位置x2のデータを注目データとして扱うと、隣接データとの出力差は、それぞれ|y1−y2|、|y2−y3|となる。従って、|y1−y2|>(ym−yn)と|y2−y3|>(ym−yn)の関係が同時に満たされていれば、基準板異常データ検出部2ではx2の位置にある注目データを異常データとして扱う。同様に、基準板10上のゴミ10bでの隣接するデータ位置をx4、x5、x6とし、それぞれの位置に対する出力レベル値をy4、y5、y6とし、位置x5のデータを注目データとして扱うと、隣接データとの出力差は、それぞれ|y4−y5|、|y5−y6|となる。したがって、|y4−y5|>(ym−yn)と|y5−y6|>(ym−yn)の関係が同時に満たされていれば、同様にx5の位置にある注目データを異常データとして扱う。
すなわち、上記の出力差許容値記憶部9に記憶されている閾値(ym−yn)を通常の基準板10を読み取った時の最大バラツキの範囲に選んでおけば、基準板異常データ検出部2によって基準板10にゴミ等が付着した汚れ部分を読み取った時に異常データを簡単に検出できる。したがって、図4で異常データx2、x5が検出されると、基準板異常値補正部3によって異常データの出力値y2、y5は、y2=(y1+y3)/2、y5=(y4+y6)/2の値に補正され、基準板データ書換部4によって基準板データ記憶部1に記憶された異常データの出力値を書き直す。
【0012】
図6は、本発明の第2の実施の形態におけるスキャナの要部のブロック図であり、所定位置に静止する読取部11に対してよって原稿Pを移動させつつ原稿画像を読み取る際、コンタクトガラス36上の読み取り位置に付着したゴミ等の汚れの影響が読み取り画像に現れないようにするための装置構成を示している。
この実施の形態では、原稿トレイ20上に置かれた原稿Pは、ピックアップローラ21とレジストローラ対22によって送りだされ、さらに搬送ドラム23と搬送ローラ群24によって一定の速度で搬送される。そして原稿先端の無画像部分が読取部11に掛かると、読取部11によって主走査方向の一ラインが読み取られ、その無画像部分の読み取りデータが一時的にRAM16に記憶される。
【0013】
次に、無画像異常データ検出部5は、RAM16より無画像部分の読み取りデータを一つずつ取り出しては、その隣接データとの出力差を求め、さらに求められた出力差が出力差許容値記憶部9に記憶されている値以下であるか否かを調べる。ただし、この場合の出力差許容値記憶部9に記憶されている値は、図2で述べた出力差許容値記憶部9の値と同じである必要はない。もし、隣接データとの出力差が出力差許容値記憶部9に記憶されている値以上となれば、注目しているデータを異常データとして扱い、無画像異常値予測部6に知らせる。無画像異常値予測部6ではその情報を受けて、無画像異常データ検出部5で検出された異常データの異常値を隣接データの出力値から予測する。
【0014】
さらに、無画像異常値記憶部7は、無画像異常データ検出部5によって検出された異常データの位置と、無画像異常値予測部6によって予測された異常値を記憶する。この無画像異常値記憶部7の記憶作業は、無画像異常データ検出部5によって異常データが検出される間中続けられる。全ての異常データに対する無画像異常値記憶部7の記憶作業が終わると、原稿の画像領域部にある原稿画像データが読取部11によって主走査方向一ラインずつ読み取られ、無画像異常値記憶部7に異常データに関する情報が無ければ、そのまま画像データ記憶部12に記憶される。もし、無画像異常値記憶部7に異常データに関する情報があれば、画像データ補正部8によって、異常データの位置に該当する原稿画像データの出力値を前記異常データの異常値で補正した後に、画像データ記憶部12に記憶する。このようにして、原稿走査につれて原稿画像データが読取部11によって次々読み取られ、異常データの位置に該当する原稿画像データの出力値が画像データ補正部8で補正された後、画像データ記憶部12に記憶される。
その後、画像処理部13は、画像データ記憶部12に記憶された原稿画像データに対して変倍処理、フィルタ処理、白黒反転処理等の画像処理を施す。その他、 CPU14、 ROM15、 RAM16、及び外部接続部17の動作は第1の実施の形態と同様である。
【0015】
図6は原稿先端の無画像部分の読み取り状態を説明する説明図である。図6において、レジストローラ対22、搬送ドラム23、搬送ローラ群24、照明ランプ25、第一ミラー26、第二ミラー27、第三ミラー28、集光レンズ30、光電変換素子31、コンタクトガラス36、および基準板10は図1に示したものに対応しており、図示するように所定位置に静止する読取部11によって、走査中の原稿Pの先端の無画像部分が読み取られる。
図7は、走査中の原稿Pの先端の無画像部分が読み取られる状態を判り易く示した図である。画像領域部分P2は、原稿Pに画像が書き込まれている領域部分であり、先端にある斜線部分P1は原稿先端の無画像部分である。即ち、図2のように所定位置に静止する読取部11によって、原稿Pの先端の無画像部分P1の1ラインが読み取られ、一時的にRAM16に記憶される。また図では、原稿Pの無画像部分P1も画像部分P2も共に原稿Pの下側部分を指している。
【0016】
図8は、図6で示したような所定位置に静止する読取部11によって読み取られた波形を示す。波形39は、図6において原稿Pが読み取り位置に到着する前に読取部11によって読み取られた読み取り波形である。また、波形40は、原稿Pの先端にある無画像部分を読み取った読み取り波形である。したがって、波形39は、照明ランプ25からの照射光は搬送ドラム23の表面で反射し、第一ミラー26、第二ミラー27、第三ミラー28で曲げられて集光レンズ30に導られ、光電変換素子31により読み取られた波形である。したがって、波形40の反射光は、波形39の反射光よりも全体的に大きくなり、出力レベルも波形40の方が高い。また、ゴミ等の汚れによる出力レベルの低下を見ると、両波形39と40に共通に現れているレベル低下10c、10dと、波形39にしか現れていないレベル低下10e、10f、10gに分かれる。これらの2種類のレベル低下の違いは、図6の読み取り状態の違いを考えて見れば判るように、両波形39と40に共通に現れているレベル低下10c、10dは、コンタクトガラス36上に付着したゴミ等の汚れであり、波形39にしか現れていないレベル低下10e、10f、10gは、搬送ドラム23上に付着した汚れと判断できる。
【0017】
また、コンタクトガラス36上に付着したゴミ汚れ10cでの隣接するデータ位置をx7、x8、x9とし、それぞれの位置に対する出力レベル値をy7、y8、y9とし、ゴミ汚れ10dでの隣接するデータ位置をx10、x11、x12とし、それぞれの位置に対する出力レベル値をy10、y11、y12とする。
位置x8のデータを注目データとして扱うと、隣接データとの出力差は、それぞれ|y7−y8|、|y8−y9|となる。したがって、出力差許容値記憶部9に(ym1−yn1)の閾値が記憶されていると、|y7−y8|>(ym1−yn1)と|y8−y9|>(ym1−yn1)の関係が同時に満たされていれば、無画像異常データ検出部5によって x8の位置にあるデータを異常データとして扱う。また、同様に|y10−y11|>(ym1−yn1)と|y11−y12|>(ym1−yn1)の関係が同時に満たされていれば、x11の位置にあるデータを異常データとする。
【0018】
さらに、無画像異常値予測部6は異常データy8、y11の異常値を(y7/2+y9/2)−y8、(y10/2+y12/2)−y11として予測し、無画像異常値記憶部7に異常データの位置と上記の異常値を記憶する。この異常データの位置と異常値の記憶は、異常データの検出された分だけ行われる。その後、図7の如く、原稿Pが走査されるにつれて画像部分P1が読み取られるが、読み取り中の全てに渡り上記のゴミによる影響が発生する。図9は、その様子を示したものであり、転写紙に画像を形成した場合、図8のコンタクトガラス36上に付着したゴミ汚れ10c、10dに対応した位置に黒いスジ状の汚れ41、42が発生する。そこで、無画像異常値記憶部7に記憶されている異常データの位置に対応する原稿画像データに対して、画像データ補正部8によって無画像異常値記憶部7に記憶されている異常値分に応じた補正を行うことによって、コンタクトガラス36上に付着したゴミ汚れがあっても黒いスジ状の汚れ41、42の発生を防ぐことができる。なお、上記の実施の形態では、本発明の画像処理装置をスキャナに適用した場合について示したが、このようなスキャナを備えた複写機、ファクシミリ、あるいは複写機、ファクシミリなどの機能を兼ね備えた画像処理装置にも同様に適用できることは云うまでもない。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下のような優れた効果を発揮できる。
請求項1記載の発明によれば、コンタクトガラス上にゴミが付着しても画像の読み取りに影響のないようにしたので、コンタクトガラス上のゴミ付着によって生じていた転写紙上の黒スジを無くした画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す画像処理装置の要部の側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す画像処理装置の要部のブロック図である。
【図3】ゴミが付着した基準板の読み取りを説明する説明図である。
【図4】ゴミが付着した基準板の読み取り出力レベルを説明する説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す画像処理装置の要部のブロック図である。
【図6】原稿先端の無画像部分の読み取り状態を説明する説明図である。
【図7】コンタクトガラス上の原稿先端の無画像部分の読み取り状態を説明する説明図である。
【図8】所定位置に静止する読取部によって読み取られた波形を説明する説明図である。
【図9】コンタクトガラス上に付着したゴミによって発生する黒いスジ状の汚れ状態を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 基準板データ記憶部、2 基準板異常データ検出部、3 基準板異常値補正部、4 基準板データ書換部、5 無画像異常データ検出部、6 無画像異常値予測部、7 無画像異常値記憶部、8 画像データ補正部、9 力差許容値記憶部、10 基準板、11 読取部、12 画像データ記憶部、13 画像処理部、14 CPU、15 ROM、16 RAM、36コンタクトガラス
Claims (1)
- 所定位置に静止する読み取り光学系によって走査中の原稿画像を光学的に読み取って、デジタル的に処理する機能を備えた画像処理装置において、走査中の原稿先端の無画像部分を読み取り、隣接データとの出力差が予め決められた値以上となる異常データを検出する無画像異常データ検出手段と、前記無画像異常データ検出手段によって検出された異常データの異常値を隣接データの出力値から予測する無画像異常値予測手段と、前記無画像異常データ検出手段によって検出された異常データの位置と、前記無画像異常値予測手段によって予測された該異常データの異常値とを記憶する無画像異常値記憶手段と、前記無画像異常値記憶手段に記憶された異常データの位置に該当する原稿画像データの出力値を、該異常データの異常値でもって補正する画像データ補正手段とを、備えたことを特徴とする画像処理装置。
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