JPH11288911A - 半導体ウェーハ洗浄装置及び半導体ウェーハの製造方法 - Google Patents

半導体ウェーハ洗浄装置及び半導体ウェーハの製造方法

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JPH11288911A
JPH11288911A JP33825898A JP33825898A JPH11288911A JP H11288911 A JPH11288911 A JP H11288911A JP 33825898 A JP33825898 A JP 33825898A JP 33825898 A JP33825898 A JP 33825898A JP H11288911 A JPH11288911 A JP H11288911A
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cleaning
wafer
semiconductor wafer
rod
roller
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JP33825898A
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English (en)
Inventor
Yoshie Kaido
義衛 海藤
Jiro Kajiwara
治郎 梶原
Kanji Hosoki
寛二 細木
Masayo Akasaka
匡世 赤坂
Takashi Suzuki
尚 鈴木
Kenichi Kikuoka
健一 菊岡
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Mitsubishi Materials Corp
Mitsubishi Materials Techno Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Mitsubishi Materials Techno Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハの両面洗浄において、その洗浄効果
をより高めるとともに、ローラの挟持によってウェーハ
に無理な負荷をかけることがないようなウェーハ装置及
びウェーハの製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体ウェーハWを一対の洗浄ローラ2
により挟持し、この洗浄ローラ2を回転させることによ
ってウェーハ面を洗浄する半導体ウェーハの洗浄装置に
おいて、この一対の洗浄ローラWのうちの1本の表面
は、ウェーハWの研磨工程で使用される研磨パッドとな
っている。また、これら洗浄ローラ2は、洗浄ローラ回
転機構と、洗浄ローラ並進機構とによって駆動される。
そのため、ウェーハ面の洗浄を効果的に行うことができ
るとともに、ウェーハWには洗浄ローラ2の挟持による
無理な負荷が作用されないようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨工程を経た半
導体ウェーハ(以下ウェーハ)を、回転駆動可能とされ
た一対のブラシにより挟持して、ウェーハの両面を同時
に洗浄するためのウェーハ洗浄装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インゴットより切断されたウェーハは、
最終的な半導体素子の配置工程や、多層化工程が可能と
なるような均一性、平坦性等の諸条件を満たすために、
その表面が化学的機械的に研磨される。研磨工程では、
化学的機械的な微少凹凸の除去過程が伴うため、ウェー
ハ表面には必然的に反応生成物が形成される。研磨工程
後のウェーハ表面には、この反応生成物の多くがそのま
ま滞留することになる。これらの反応生成物をそのまま
放置することは、後の工程に大きな影響を及ぼすだけで
なく、最終的な製品品質に重大な影響を及ぼす。したが
って、このような事態を避けるため、研磨工程の後に
は、ウェーハ表面を洗浄する工程を設ける必要があり、
これを実現するためのウェーハ洗浄装置が従来から提案
されている。
【0003】この従来のウェーハ洗浄装置の一例として
は、例えば、特開平5−47724号公報にて示されて
いるように、研磨が済んだウェーハを縦置きに保持し、
このウェーハの両面を水平方向に配置された一対の円筒
状のブラシにより挟持して、該ブラシをそれぞれ回転さ
せることにより、ウェーハ両面の洗浄を同時に行うウェ
ーハ洗浄装置が知られている。なお、このウェーハの洗
浄時には、ウェーハとブラシの当接部に、適当な洗浄液
を添加することにより、効果的に洗浄を行うことが一般
的である。洗浄液としては、水やアンモニア水溶液等の
アルカリ水溶液が使用されている。
【0004】また、特開平7−6987号公報にて示さ
れている洗浄装置のように、上記円筒状のブラシとし
て、ナイロン繊維のブラシ毛を使用したものが提案され
ている。この発明において、ウェーハを挟持するブラシ
は、並進動作をしない固定式とされ、ウェーハがブラシ
間から除去されたときは、互いに対向するブラシ毛が接
触するようになされており、これによりブラシに付着し
たパーティクルを取り除くような工夫がなされていた。
また、ブラシ毛の植毛密度を高めることによって、洗浄
効果を高める工夫もなされているものであった。
【0005】また、図9、図10に示すような、WO/
02904号に開示されるウェーハ洗浄装置114にお
いては、ウェーハは第1ブラシ126と第2ブラシ12
8とを備えたハウジング123内部にスロット124か
ら挿入される。これら第1、第2ブラシ126、128
はそれぞれ、PVAからなる同一材料によって形成され
ている。ウェーハは、第1、第2ブラシ126、128
の下方に位置する、第1ローラ132と第2ローラ13
4とに形成されたV溝136、138に係合される。
また、第1、第2ブラシ126、128はシャフト14
0、142に設置されており、他端に設けられたモータ
144、146が回転することによって、ベルト14
5、147を介してシャフト140、142が回転され
る。そして、ウェーハを第1、第2ブラシ126、12
8の間に配置させ、第1、第2ローラ132、134に
よって該ウェーハを回転させるとともに、ノズル15
6、158から純水などを供給しつつ第1、第2ブラシ
126、128を回転させることにより、ウェーハ表面
は洗浄される。
【0006】図9、図10に示すように、上板180に
は、第2ブラシ128を回転自在に支持するベアリング
152、154が連結しており、一方下板182には、
第1ブラシ126を回転自在に支持するベアリング14
8、150が連結されている。これら上板180、下板
182のそれぞれの一端は、ピボット184のそれぞれ
の端部184A、184Bに連結されており、中心部1
84Cはハウジング123に連結されている。そしてこ
れら184A、184B、184Cはそれぞれ回転自在
となっている。
【0007】このとき、第1、第2ブラシ126、12
8によるウェーハの挟持圧は、圧力調整手段189に連
結したピストン188、エアシリンダ186を駆動し、
それによって該圧力調整手段189に連結している上板
180を図中、左右方向に移動させることにより行われ
る。つまり、上板180がシャフト142とともに図1
0中、左方向に移動した場合は、ピボット184に連結
している下板182はシャフト140とともに相対的に
右方向に移動し、シャフト140、142間、つまり第
1、第2ブラシ126、128間は狭まって、ウェーハ
は強く押さえつけられながら洗浄される。一方、上板1
80が図10中、右方向に移動すると下板182は相対
的に左方向に移動し、第1、第2ブラシ126、128
間は離れ、ウェーハの挟持圧は小さくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記に示したウェーハ
洗浄装置を使用した場合、確かに洗浄効果の向上、具体
的にはパーティクルの減少が認められる。ところが、棒
状洗浄体としてブラシを用いた洗浄のため、そのブラシ
毛先端によりウェーハ表面に傷をつける懸念を完全に払
拭することはできず、最悪の場合は品質を損なう恐れが
あった。また、このような事態に至らずとも、今般の市
場の要求に応えられるような、さらには、市場をリード
するような高品質の製品を提供するには、ブラシによる
洗浄ではやや不十分であるという問題点があった。
【0009】また、上記に示した従来のウェーハ洗浄装
置においては、一対のブラシが、ウェーハを挟持するた
めの並進移動動作が、同一の駆動機構によって同時にな
されているものであった。一般に、ブラシ外径の寸法
は、一本一本が異なった寸法とならざるを得ない。ま
た、寸法を一定にしようとすれば、研削工程を追加しな
ければならず、非常に困難でありコスト高となってしま
う。そのために、ウェーハを挟持するための移動動作が
同一駆動機構によりなされる装置においては、挟持され
るウェーハに無理な負荷を与える可能性が大きく、最悪
の場合には、ウェーハそのものに損傷を生じさせる可能
性も否定できなかった。また、このような状況に至らず
とも、ウェーハの挟持が完全に行われずに、洗浄が不十
分なものとなってしまう可能性は多いにあった。
【0010】また、この従来のウェーハ洗浄装置におけ
る洗浄後のウェーハ取り出しは、洗浄時高速回転してい
るブラシを低速な回転とし、別に設けられているロボッ
トハンド等によりウェーハを吸着した後、ウェーハのブ
ラシの挟持を解除させて、ウェーハを取り除く方法がと
られていた。しかし、この方法では、ロボットハンドに
てウェーハを挟持しているため、洗浄によってウェーハ
から折角取り除かれ、ブラシに付着したパーティクル
が、再びウェーハに付着してしまうという問題点があっ
た。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ウェーハ表面を効果的に
洗浄するとともに、洗浄時、ブラシの挟持によってウェ
ーハに無理な負荷がかからないようにし、ウェーハ取り
出し時において、洗浄後にブラシに付着したパーティク
ルを、ウェーハに再付着させることがなく、ウェーハの
両面洗浄において、その洗浄効果をより高め、高品質な
洗浄面が得られるウェーハを提供できるようなウェーハ
洗浄装置及びウェーハの製造方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、半導体ウェーハを両面から挟持する複数
の棒状洗浄体と、該棒状洗浄体を、その軸線を中心に回
転させる棒状洗浄体回転機構と、前記半導体ウェーハを
回転させる半導体ウェーハ回転機構とを備えた半導体ウ
ェーハの洗浄装置であって、前記複数の棒状洗浄体は、
そのうち少なくとも1つがポリウレタンを主体とするシ
ートからなる研磨パッドで構成されていることを特徴と
する。
【0013】本発明によれば、洗浄ブラシのうち少なく
とも1本が、ポウレタンを主体とする研磨パッドにより
構成されていることから、研磨における作用と同様な界
面効果により、ウェーハ表面のパーティクルが除去され
ることとなる。
【0014】また、前記研磨表面には開口部が形成され
ているため、開口部に洗浄液が保持され、この保持され
た洗浄液とウェーハ表面との相互作用により、洗浄が進
行されることとなる。
【0015】また、前記複数の棒状洗浄体には、各々を
前記半導体ウェーハに対して、独立に並進移動動作を可
能とする棒状洗浄体駆動機構が備えられているため、該
棒状洗浄体の並進動作を独立に行うことが可能となる。
例えば、一対の棒状洗浄体にて半導体ウェーハを挟持す
る場合、片方の棒状洗浄体を半導体ウェーハに当接した
後で、これに対してもう片方の棒状洗浄体を反対面に当
接するというような独立の動作が可能となる。また、そ
の並進運動の動作量に関しても、各棒状洗浄体におい
て、別個に設定することが可能となる。以上のことか
ら、本発明の棒状洗浄体は、安定したウェーハの挟持が
可能となる。
【0016】前記複数の棒状洗浄体には、各々の独立な
並進移動動作を制御するための制御装置が備えられてい
るため、前記棒状洗浄体駆動機構によって独立に動作可
能とされている棒状洗浄体が、ウェーハを挟持する際ま
たはその挟持を解除する際等において、各棒状洗浄体の
独立動作を、きめ細やかに、かつ正確なものとすること
が可能となる。
【0017】前記制御装置には、前記半導体ウェーハの
洗浄終了時に、前記棒状洗浄体を、前記半導体ウェーハ
の両面に触れるか触れないかの挟持圧となる位置まで並
進移動させる終了処理制御手段が組み込まれているた
め、半導体ウェーハを洗浄装置から取り出す際には、半
導体ウェーハ両面にかかる挟持圧を、洗浄時に比べて小
さなものとすることができる。
【0018】さらに、本発明によるウェーハの製造方法
は、半導体ウェーハの表面を研磨した後、該半導体ウェ
ーハの両面を、複数の棒状洗浄体のうち少なくとも1つ
がポリウレタンを主体とするシートからなる研磨パッド
により構成されているとともに、それぞれが独立に並進
移動可能な棒状洗浄体により両面から挟持して、これら
半導体ウェーハ及び棒状洗浄体を回転することによって
前記半導体ウェーハの洗浄を行い、前記半導体ウェーハ
の洗浄終了時に、前記棒状洗浄体を、前記半導体ウェー
ハの両面に触れるか触れないかの挟持圧となるように並
進移動させた後に、前記半導体ウェーハを保持して両棒
状洗浄体を回転させながら離間させることを特徴とす
る。
【0019】これによれば、複数の棒状洗浄体のうち少
なくとも1つが研磨パッドにより構成された状態で、ウ
ェーハの洗浄が行われることから、ウェーハの両面又は
片面(表面)のいずれかは、その研磨パッドの構成によ
る棒状洗浄体により洗浄され、その洗浄面においては、
研磨パッドの働きにより研磨時と同様な界面効果による
洗浄が進行することとなる。また、独立に動作可能とさ
れ、かつその動作が制御可能とされている棒状洗浄体を
利用して、ウェーハを洗浄する製造方法であることか
ら、ウェーハに対する棒状洗浄体による挟持圧を、微妙
に設定することのできるウェーハの製造方法であるとい
うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて図を参照して説明する。図1、図2において、符
号1は洗浄装置(半導体ウェーハ洗浄装置)、2は洗浄
ローラ(棒状洗浄体)、Wはウェーハである。このうち
洗浄ローラ2は、本実施の形態において、ウェーハWの
両面に対向するように2本設置されている。この洗浄装
置1は、ウェーハ回転機構30、洗浄ローラ回転機構
(棒状洗浄体回転機構)40、洗浄ローラ並進機構5
0、天蓋T、シャッターS、洗浄装置ケースCから構成
されている。また、図1には、洗浄装置1に加えてウェ
ーハ供給機構60を図示している。
【0021】洗浄装置1は、その外枠としてケースCが
設けられ、筐体として囲われているものである。このケ
ースCの前面側には、シャッターSが設けられており、
これが開状態のときウェーハWの出し入れを行い、閉状
態のときに洗浄が行われることになる。また、ケースC
内においては、ウェーハWが挿入されるべき上部に天蓋
Tが設けられている。この天蓋Tは、透明な材質、例え
ばガラス等によって構成されているもので、これにより
洗浄中のウェーハWを監視することが可能となる。以
下、この洗浄装置1のケースC内部に設けられている機
構群の構成について説明する。
【0022】ウェーハ回転機構30は、モータ31の出
力軸にベルト32がかけられており、該ベルト32の他
端にはローラ33が設けられている。このローラ33
は、2本用意されており、互いにベルト34により連結
されている。したがって、モータ31が回転することに
より、2本のローラ33は同時に回転することになる。
これらローラ33の周縁部には、ウェーハ洗浄装置1内
に供給されたウェーハWの周縁部が外接するようになさ
れている。したがって、ローラ33周縁部とウェーハW
周縁部との間には接触抵抗が生じ、このことによって、
ローラ33の回転がウェーハWの回転を可能とするよう
になされている。なお、本実施の形態における2つのロ
ーラ33とベルト34との間には、ベルト34のテンシ
ョンを調整するための調整機構35が設けられている。
この調整機構35を作動することによって、ローラ33
の確実な回転、ひいてはウェーハWの確実な回転動作を
得ることが可能となる。
【0023】洗浄ローラ回転機構40は、前記のウェー
ハ回転機構30と同様に、モータ41、ベルト42及び
プーリ43により構成されているものである。すなわ
ち、モータ41の軸にベルト42が掛けられており、こ
のベルト42の他端にプーリ43が設けられている。そ
して、該プーリ43の中心には、円筒棒状の洗浄ローラ
2の端部に連結されたシャフト44が設けられている。
したがって、洗浄ローラ2の軸線を中心とした回転駆動
は、モータ41からの回転力が、ベルト42、プーリ4
3、シャフト44、洗浄ローラ2の順に伝達されること
によって行われることとなる。このような洗浄ローラ回
転機構40は、洗浄装置1内に設けられる洗浄ローラ2
の本数に応じて設置される。つまり、本実施の形態にお
いては洗浄ローラ2は2本設けられていることから、図
1、図2に示すように、2台の洗浄ローラ回転機構40
が設置されている。したがって、洗浄ローラ2は、これ
ら各々に接続されている洗浄ローラ回転機構40によっ
て独立に回転することが可能とされている。
【0024】ここで、上記洗浄ローラ回転機構40にシ
ャフト44を通じて接続されている円筒棒状の洗浄ロー
ラ2の構成は、以下のようになっている。まず、2本設
置されているうちの1本は、図4に示すように、親水性
高分子であるPVA(ポリビニルアルコール)を原料に
して構成されたPVA製ローラ2aとなっている。この
PVA製ローラ2aの内部は微細な連続気孔体構造とさ
れており、円筒棒表面は、内部の気孔体構造が表面に突
出することに対応して、微細な凸形状が緻密に占められ
ている構造となっている。ウェーハWの洗浄は、これら
の内部の微細な気孔体及び表面凸形状と、洗浄液の相互
作用によって進行することになる。
【0025】また、残りの1本は、ポリウレタンを主体
とした研磨パッドにより構成されたポリウレタン製ロー
ラ2bとなっている。このポリウレタン製ローラ2bの
表面は、図5に示すように、基材3上に、ポリウレタン
を主体とするシート4から構成された研磨パッド表面4
aとされており、この研磨パッド表面4aには開口部5
が形成されている。また、開口部5の周囲には、小さな
開口部6も形成されているものである。このような構造
を有する研磨パッドは、通常ウェーハの仕上げ研磨用パ
ッドとして使用されているものである。研磨において
は、開口部5が研磨液を保持し、この保持された研磨液
とウェーハ表面の相互作用により研磨が進行するように
なされているものである。本実施の形態では、この研磨
パッドをそのまま洗浄用として応用している。
【0026】なお、上記にて説明したウェーハ回転機構
30、洗浄ローラ回転機構40にそれぞれ設置されてい
るモータ(31、41)の軸には、減速機あるいは変速
機、又はその双方が設けられており、これによってウェ
ーハWの回転速度及び洗浄ローラ2の回転速度を調整す
ることが可能とされている。
【0027】洗浄ローラ並進機構50は、図2に示すよ
うに、洗浄装置1内に水平方向に設置された移動軸51
上に、アクチュエータ52と前記の洗浄ローラ回転機構
40を搭載設置したものとなっている。移動軸51は、
洗浄装置1内背面に垂直に設けられた2本の支柱53間
を渡すような形態で設けられている。一方、アクチュエ
ータ52は、この移動軸51上に噛合された状態とされ
ており、これが作動することによって、アクチュエータ
52自らも含めて、移動軸51に沿って動くものとされ
ている。また、このアクチュエータ52は、先述した洗
浄ローラ回転機構40と物理的に連結された状態とされ
ている。したがって、アクチュエータ52が、移動軸5
1上を移動する際には、これに追随するように洗浄ロー
ラ回転機構40も同様に移動することとなる。また、こ
れにともない、洗浄ローラ2が、シャフト44により洗
浄ローラ回転機構40に連結されていたことを思い起こ
せば、洗浄ローラ2にも同様に運動が伝達されることと
なる。また、このようなアクチュエータ52、移動軸5
1は、さきの洗浄ローラ回転機構40と同様に、それぞ
れ洗浄ローラ2の本数に応じて設けられている。この場
合は、つまり、アクチュエータ52と移動軸51が、そ
れぞれ2つづつ設けられていることとなる。これによっ
て、洗浄ローラ2の並進動作は、各々独立に行うことが
可能とされている。
【0028】また、洗浄装置1外部に設けられている機
構として、ウェーハ供給機構60がある。これは、図
1、図3に示すように、ウェーハWを保持する保持部6
1、ウェーハWを、洗浄装置1に供給又は洗浄装置1か
ら回収するための供給部62、ウェーハWを水平方向に
移送するための移送部63とで構成されている。ここ
で、保持部61は2本の爪64により構成されている。
ウェーハWは2本の爪64により裏面を真空吸着するこ
とにより保持される。なお、このような爪64をもつ保
持部61は、基端部において供給部62に対して回転可
能なように接続されている。したがって、保持部61が
基端部において回転することにより、ウェーハWの面を
垂直に、あるいは水平に変化させることができる。ま
た、供給部62は、連結された2本のアーム65により
構成されている。この供給部62は、最外端のアーム6
5の先端に上記の保持部61が、アーム65の基端部に
は移送部63がそれぞれ連結されている。ウェーハWの
洗浄装置1への供給は、このアーム65が連結点を関節
として伸展することによって行われる。そして、このよ
うに保持されたウェーハWは、移送部63により、後述
する洗浄設備M内を移送されることとなる。
【0029】また、上に記したシャッターS、ウェーハ
回転機構30、洗浄ローラ回転機構40、洗浄ローラ並
進機構50、ウェーハ供給機構60には、各機構の動作
を制御するための図示しない制御装置が備えられてい
る。この制御装置は、ウェーハWの洗浄工程を追うに従
って、各機構の動作、すなわち、シャッターSの開閉、
ウェーハW及び洗浄ローラ2の回転、ウェーハWを挟持
又は挟持解除するための洗浄ローラ2の並進移動、ウェ
ーハWの洗浄装置1内への供給等を司るものである。こ
の制御装置は、上記動作を連係して自動洗浄、あるいは
場合によってマニュアル操作による洗浄が行えるように
なされているものである。また、特に洗浄ローラ2の並
進動作に関して、この制御装置は、洗浄終了時に洗浄ロ
ーラ2をウェーハ表面に触れるか触れないかの挟持圧と
なる位置まで移動させる終了処理制御手段を組み込んだ
ものとされている。
【0030】このような各種機構を備えた洗浄装置1
は、図3に示すように、洗浄設備M内に配置されてい
る。この洗浄設備Mには、中央に通路Iが設けられ、そ
の上に2台のウェーハ供給機構60が並列に設置される
とともに、洗浄設備Mの一方の端部に、洗浄装置1、
1′が、シャッターSを通路Iに対向するようにして並
列に2台設けられ、もう一方の端部には、ドライチャン
バーD及びインプットカセットEとアウトプットカセッ
トOが設けられている。したがって、ウェーハWは、こ
の洗浄設備Mにおいて2段の洗浄工程を受けるようにな
されており、かつドライチャンバーDにより薬液による
洗浄、リンス工程及び乾燥工程を受けるようにもなされ
ているものである。このうち、研磨工程を終えたばかり
のウェーハWの第1段階の洗浄を担当する洗浄装置1
は、2本の洗浄ローラ2のうち1本がPVA製ローラ2
a、もう1本がポリウレタン製ローラ2bという先述し
た洗浄装置1の構成とされているものである。一方、残
るもう1台の洗浄装置1′は、前記の第1段階の洗浄を
終えたウェーハWを受け入れ、仕上げ洗浄を行うために
設けられているものである。この仕上げ洗浄を行う洗浄
装置1′に設けられている洗浄ローラ2は、両方ともP
VA製ローラ2aとされている。
【0031】また、ウェーハ供給機構60が2台設置さ
れているのは、1台が、研磨後及び洗浄後の濡れた状態
のウェーハWを保持するためのもの、もう1台が乾燥後
のウェーハWを保持するためのものとして設けられてい
るものである。このようにされるのは、濡れたウェーハ
Wを保持した保持部61は、パーティクルに汚染された
状態となっていることから、この保持部61により乾燥
したウェーハWを保持すると、この乾燥したウェーハW
を再汚染させる可能性があるためである。
【0032】以上のような構成をもつ洗浄装置1、
1′、そして洗浄設備Mにおいて、実際のウェーハWの
洗浄は以下のように行われる。まず、化学的機械的研磨
(CMP)工程を受けたウェーハWを、洗浄設備Mへと
搬送する。このウェーハWを、洗浄設備M外においてウ
ェーハ供給機構60の保持部61によって把持すると同
時に、移送部63を駆動させて洗浄設備M内へ導入す
る。そして、洗浄装置1のシャッターS前面に、ウェー
ハ供給機構60を移動、停止させ、供給部62を作動さ
せることによって、ウェーハWを洗浄装置1内へと供給
する。なお、この際ウェーハWの面が水平方向に対して
垂直になるように、保持部61をその基端部において回
転させておく。また、研磨したウェーハWをインプット
カセットEにセットして洗浄をスタートする構造にして
もよい。この場合、インプットカセットE内のウェーハ
Wを乾燥させないために、純水をスプレーしたり、もし
くは、水槽の中に浸漬しておく等の手段をとる。
【0033】一方、洗浄装置1は、この供給されたウェ
ーハWを洗浄ローラ2により両面から挟持する。この挟
持動作は、洗浄ローラ並進機構50により行われる。す
なわち、アクチュエータ52が移動軸51上を、ウェー
ハWに対して接近するように移動し、これに伴って同方
向に動作する洗浄ローラ2がウェーハWを挟持すること
となる。なお、この挟持動作は、さきに述べたように各
々の洗浄ローラ2に別個に対応したアクチュエータ52
が、各々独立に移動するようになされていることから、
それぞれの洗浄ローラ2の外径寸法にばらつきが生じて
いても、各洗浄ローラ2に対してウェーハWに接触を開
始する位置をあらかじめ設定しておくことにより的確に
ウェーハWを挟持する。
【0034】ウェーハWの洗浄ローラ2による挟持が完
了したら、ウェーハ供給機構60は、後方へ退避して、
洗浄終了まで同位置にて待機する。また、ウェーハ供給
機構60が、このように退避した後に、洗浄装置1のシ
ャッターSを閉状態とする。
【0035】上記のようにウェーハWが洗浄装置1内に
設置されたら、ウェーハ回転機構30のモータ31を作
動させ、ウェーハWの回転を開始する。このウェーハW
の回転は、先述したようにその下部周縁部に外接してい
るローラ33との接触抵抗により達成されるものであ
る。これと同時に、洗浄ローラ回転機構40のモータ4
1も作動させて、ウェーハW両面に対して洗浄ローラ2
が回転摺接するようにする。そして、図示しない洗浄液
供給装置から、水、アンモニア水などのアルカリ水溶液
を、ウェーハWと洗浄ローラ2との当接面に供給する。
この時点からウェーハWの実質的な洗浄開始となる。な
お、このとき洗浄ローラ2の回転速度は、50〜1000rp
mまで制御可能とされているものである。ただし、本発
明はこの回転速度の範囲に特にこだわるものではない。
【0036】上記のような洗浄工程では、洗浄装置1を
構成する2本の洗浄ローラ2のうちの1本が、ポリウレ
タン製ローラ2bとされていることから、ウェーハWの
洗浄は、このポリウレタン製ローラ2bの表面に形成さ
れている開口部5に、洗浄液である水、アンモニア水な
どが保持されることによって、この洗浄液とウェーハW
表面との相互作用が促進され、ウェーハW表面のパーテ
ィクル除去が効果的に進行し、洗浄が行われることとな
る。
【0037】しばらくの間上記のようなウェーハWの洗
浄を続行し、適当な時間が経過して洗浄が十分に行われ
たならば、ウェーハWの取り出しを行う。このウェーハ
Wの取り出しは、次のように行われる。まず、ウェーハ
回転機構30、図示しない洗浄液供給機構の動作を停止
させ、ウェーハWの回転、洗浄液供給を止める。そし
て、洗浄ローラ回転機構40のモータ回転速度を遅く設
定して、ウェーハWに当接する洗浄ローラ2の回転速度
を低速とする。これは、完全に洗浄ローラ2の回転を停
止させてしまうと、ウェーハWに対してパーティクルを
再付着させてしまうためである。また、これと同時に洗
浄ローラ並進機構50を若干外方向に退避移動させる。
これは、ウェーハWの両面に、洗浄ローラ2が触れるか
触れないかの程度とするものである。これによって、洗
浄ローラ2がウェーハWを挟持する挟持圧が洗浄時に比
べて小さいものとなることで、洗浄ローラ2に付着した
パーティクルが、ウェーハW面へ再付着することを極力
抑える効果を得ることとなる。
【0038】このような状態にした上で、洗浄装置1の
シャッターSを開状態とし、その前面にて待機していた
ウェーハ供給機構60の保持部61を洗浄装置1内に導
入する。爪64がウェーハWを完全に保持したことを確
認したら、洗浄ローラ並進機構50を作動させ、前段の
ように洗浄ローラ2がウェーハWに触れるか触れないか
の程度に圧力を掛けていた状態から、洗浄ローラ2をウ
ェーハWから完全に離反した状態とする。このとき、洗
浄ローラ2は回転したまま離反させるものとする。そし
て、ウェーハ供給機構60を後退させ、ウェーハWを洗
浄装置1から取り出す。
【0039】以下、洗浄設備M内に設置されている第2
の洗浄装置1′においても、上記と同様な工程を繰り返
す。なお、この洗浄装置1′における洗浄は、仕上げ洗
浄であるため、使用される洗浄液は水のみとする。そし
て、最終的に、ドライチャンバDにより洗浄後のウェー
ハWを乾燥し、これをアウトプットカセットOに装着す
ることで洗浄全工程が完了する。
【0040】以上説明したように、本実施形態における
洗浄装置1においては、ウェーハWの第1段階の洗浄に
おいて、ウェーハWを挟持する2本の洗浄ローラ2は、
一方がPVA製ローラ2a、他方はポリウレタン製ロー
ラ2bにより構成されているため、洗浄効果を向上させ
ることが可能となった。なお、図6〜図8は、ウェーハ
Wに対して、従来例Cによる洗浄と本実施形態Pによる
洗浄とをそれぞれ施した場合に、ウェーハW面上に確認
された0.2μm以上のパーティクル数の対比を示して
いる。これらの図において、縦軸はパーティクル数、横
軸は洗浄時間、洗浄時の挟持圧等の洗浄条件の相違を表
わしている。また、従来例とは、2本の洗浄ローラ2が
両方ともPVA製ローラ2aにより構成された洗浄装置
による洗浄を指す。さらに、図6は先述した洗浄設備M
内に設置される洗浄装置1、1′において、両装置とも
洗浄液として水を使用した場合、図7は洗浄装置1では
アンモニア水、洗浄装置1′で界面活性剤を使用した場
合、そして、図8は洗浄装置1でアンモニア水、洗浄装
置1′では水を使用した場合のそれぞれの場合に対応し
ている。いずれにしても、これら図6〜図8に示すよう
に、本実施形態における洗浄装置1によって洗浄された
ウェーハW面上のパーティクル数の方が少なくなってお
り、洗浄効果の向上が明らかであることがわかる。洗浄
条件の詳細を図11に示す。
【0041】なお、本実施形態では、洗浄液として水と
アンモニア水を使用することとなっていたが、本発明は
このことに関して特にこだわるものではない。というの
は、図6〜図8に示したように、すべての場合において
ポリウレタン製ローラ2bを使用した場合の方が洗浄効
果は向上しているためである。また、洗浄設備Mには、
洗浄装置1、1′、ウェーハ供給機構60が2台設置さ
れていたが、この台数に関して本発明は特に限定するも
のではない。例えば、洗浄装置は3台設置してもよい。
これに関連して、ドライチャンバD、インプットカセッ
トE、アウトプットカセットOの台数についても同様で
ある。
【0042】また、本実施形態における洗浄装置1によ
れば、洗浄ローラ2の並進動作の駆動源となる洗浄ロー
ラ並進機構50が、各々の洗浄ローラ2に別個に設けら
れていることから、洗浄ローラ2の並進移動を独立に行
うことが可能となっている。これによって、まず、ウェ
ーハWを挟持する際に、各洗浄ローラ2の動作を微妙に
調整することが可能となって、無理な負荷を与えるよう
な態勢でウェーハWを挟持することがなくなった。した
がって、ウェーハWは常に安定した回転動力を与えら
れ、その結果安定した洗浄を行うことが可能となった。
【0043】また、洗浄後にウェーハWを洗浄装置1か
ら取り出す際には、従来ウェーハ供給機構60によるウ
ェーハWの保持が確認されるまでは、洗浄時と同一の圧
力によってウェーハWが洗浄ローラ2に挟持されていた
という事情に対して、上記のような洗浄ローラ2の独立
動作を可能とする洗浄ローラ並進機構50と終了制御手
段とを利用することで、洗浄ローラ2を若干ウェーハW
の外方向に移動させ、ウェーハWを挟持する圧力を軽減
することが可能となった。これにより、ウェーハWの取
り出し時において懸念されていた洗浄後のパーティクル
再付着について、その数を減少させることが可能とな
り、洗浄の効率を向上させることができるようになっ
た。
【0044】なお、本発明によるウェーハの洗浄装置に
おいては、主眼点が洗浄ローラの独立な動作を可能とす
ることにあることから、その機構様式、例えば、各機構
の移動方法、ウェーハの保持方法等に関しては、上記実
施の形態に特に限定されるものではない。具体的な例を
挙げれば、洗浄ローラ並進機構50は、アクチュエータ
52が水平に配置された移動軸51を動作するものとさ
れていたが、これを駆動モータ及びラックピニオン式の
様式として、駆動モータ出力軸先端にギアを設けて、ラ
ックに噛合するようなかたちで運動するようなものとし
てもよい。
【0045】また、洗浄設備Mについて、洗浄装置1、
ウェーハ供給機構60が2台設置されていたが、この台
数に関して本発明は特に限定するものではない。もちろ
ん、ドライチャンバD、インプットカセットE、アウト
プットカセットOについても同様である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるウェ
ーハ洗浄装置によれば、同装置を構成する複数の棒状洗
浄体のうち少なくとも1つが、研磨パッドにより構成さ
れていることから、ウェーハが研磨されるときと同様な
界面効果により、ウェーハ面のパーティクルが除去さ
れ、より効果的な洗浄を実現することが可能となって、
高品質なウェーハ洗浄面を得ることができる。
【0047】また、前記研磨パッドは、ポリウレタンを
主体とするシートからなる研磨パッド表面を有し、この
研磨パッド表面には開口部が形成されていることから、
この開口部が洗浄液を保持することで、前記した研磨と
同様な界面効果が達成され、洗浄を促進することが可能
となり、高品質なウェーハ洗浄面を得ることが可能とな
った。
【0048】ウェーハを挟持する棒状洗浄体の並進動作
を独立に行えるような棒状洗浄体駆動機構を備えたこと
から、ウェーハが洗浄装置内に導入された際、該ウェー
ハを挟持する動作において、棒状洗浄体外径寸法のばら
つきに左右されることなく、一定圧力でウェーハの挟持
が可能となるとともに、ウェーハに対して無理な負荷を
与えるような懸念がなくなった。これにより、ウェーハ
の回転が安定することで、洗浄そのものも安定したもの
とすることが可能となり、洗浄効果を向上させることが
可能となった。
【0049】また、上記の棒状洗浄体駆動機構には、制
御装置が設けられていることから、棒状洗浄体の動き
を、きめ細やかでかつ正確なものとすることが可能とな
るから、ウェーハの挟持がより安定したものとなる。し
たがって、上記した洗浄効果の向上という効果をより高
めることができる。
【0050】さらに、上記制御装置には、終了処理制御
手段が組み込まれていることから、洗浄後、ウェーハを
洗浄装置から取り出す際において、洗浄時に比べてウェ
ーハの挟持圧を減少させるように、棒状洗浄体を若干外
方向に動かすような操作を加えることにより、棒状洗浄
体からウェーハへと再付着するパーティクルの数を減少
させることが可能となって、洗浄の効果を向上させるこ
とができた。
【0051】さらに、本発明にかかるウェーハの製造方
法は、複数の棒状洗浄体のうち少なくとも1つが研磨パ
ッドにより構成されたもので洗浄を行う工程を取り込ん
でいることから、上記のように研磨と同様な界面効果を
利用した洗浄を行うことが可能となり、高品質な洗浄面
をもつウェーハを製造できる。また、ウェーハに対する
棒状洗浄体の微妙な挟持を可能とした洗浄を取り込んで
いることから、安定した洗浄が実施可能となり、結果、
高品質なウェーハ洗浄面を提供することができるウェー
ハ洗浄装置であるということができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態における洗浄装置の側面透視図
である。
【図2】 図1に示す洗浄装置の背面透視図である。
【図3】 図1、図2に示す洗浄装置を配置した洗浄設
備を示す平面図である。
【図4】 ウェーハを挟持する洗浄ローラを示した斜視
図である。
【図5】 ポリウレタン製ローラの表面を示した断面斜
視図である。
【図6】 従来例と本実施形態の洗浄効果の対比を示し
たグラフである。
【図7】 図6に示したグラフとは、使用する洗浄液の
種類を変更した場合のグラフである。
【図8】 図6、図7に示したグラフとは、使用する洗
浄液の種類を変更した場合のグラフである。
【図9】 従来の形態における洗浄装置を説明する上方
から見た平面図である。
【図10】 図9の正面から見た図である。
【図11】 洗浄条件の詳細を説明する図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置(半導体ウェーハ洗浄装置) 2 洗浄ローラ(棒状洗浄体) 2a PVA製ローラ 2b ポリウレタン製ローラ 4 シート 5 開口部 30 ウェーハ回転機構 40 洗浄ローラ回転機構(棒状洗浄体回転機構) 50 洗浄ローラ並進機構 60 ウェーハ供給機構 W ウェーハ(半導体ウェーハ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細木 寛二 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 赤坂 匡世 福島県いわき市常盤水野谷町亀ノ尾85−14 株式会社テクノ大手内 (72)発明者 鈴木 尚 福島県いわき市常盤水野谷町亀ノ尾85−14 株式会社テクノ大手内 (72)発明者 菊岡 健一 福島県いわき市常盤水野谷町亀ノ尾85−14 株式会社テクノ大手内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェーハを両面から挟持する複数
    の棒状洗浄体と、 該棒状洗浄体を、その軸線を中心に回転させる棒状洗浄
    体回転機構と、 前記半導体ウェーハを回転させる半導体ウェーハ回転機
    構とを備えた半導体ウェーハの洗浄装置であって、 前記複数の棒状洗浄体は、そのうち少なくとも1つがポ
    リウレタンを主体とするシートからなる研磨パッドで構
    成されていることを特徴とする半導体ウェーハ洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体ウェーハ洗浄装
    置であって、 前記研磨パッドの表面には開口部が形成されていること
    を特徴とする半導体ウェーハ洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体ウェー
    ハの洗浄装置において、 前記複数の棒状洗浄体には、各々を前記半導体ウェーハ
    に対して、独立に並進移動動作を可能とする棒状洗浄体
    駆動機構が備えられていることを特徴とする半導体ウェ
    ーハ洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体
    ウェーハの洗浄装置において、 前記複数の棒状洗浄体には、各々の独立な並進移動動作
    を制御するための制御装置が備えられていることを特徴
    とする半導体ウェーハ洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の半導体
    ウェーハの洗浄装置において、 前記制御装置には、前記半導体ウェーハの洗浄終了時
    に、前記棒状洗浄体を、前記半導体ウェーハの両面に触
    れるか触れないかの挟持圧となる位置まで並進移動させ
    る終了処理制御手段が組み込まれていることを特徴とす
    る半導体ウェーハ装置。
  6. 【請求項6】 半導体ウェーハの表面を研磨した後、 該半導体ウェーハの両面を、複数の棒状洗浄体のうち少
    なくとも1つがポリウレタンを主体とするシートからな
    る研磨パッドにより構成されているとともに、それぞれ
    が独立に並進移動可能な棒状洗浄体により棒状洗浄体が
    ウェーハに接触するかしないかの位置を基準として両面
    から挟持して、 これら半導体ウェーハ及び棒状洗浄体を回転することに
    よって前記半導体ウェーハの洗浄を行い、 前記半導体ウェーハの洗浄終了時に、 前記棒状洗浄体を、前記半導体ウェーハの両面に触れる
    か触れないかの挟持圧となるように並進移動させた後
    に、前記半導体ウェーハを保持して両棒状洗浄体を離間
    させることを特徴とする半導体ウェーハの製造方法。
JP33825898A 1997-12-01 1998-11-27 半導体ウェーハ洗浄装置及び半導体ウェーハの製造方法 Pending JPH11288911A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4846165B2 (ja) * 2000-03-31 2011-12-28 ラム リサーチ コーポレーション ウエハ処理装置
CN109524327A (zh) * 2017-09-19 2019-03-26 株式会社荏原制作所 磨合装置、磨合系统以及存储介质

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