JPH11286663A - 粘着シート - Google Patents
粘着シートInfo
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- JPH11286663A JPH11286663A JP10405798A JP10405798A JPH11286663A JP H11286663 A JPH11286663 A JP H11286663A JP 10405798 A JP10405798 A JP 10405798A JP 10405798 A JP10405798 A JP 10405798A JP H11286663 A JPH11286663 A JP H11286663A
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- JP
- Japan
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- sheet
- mbs
- polyvinyl chloride
- chloride resin
- adhesive sheet
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
ートは、ロール状に巻き付けられ、使用される際には巻
き戻される。しかしながら、これら粘着シートにあって
は、環境温度が零下になると、巻き戻し時にシート切れ
が生じるという課題があった。 【解決手段】ポリ塩化ビニル樹脂を基材としたシート
と、該シートに粘着剤層を積層した粘着シートにおい
て、前記シートが、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に
対し、MBS(ブタジエン・スチレン・メチルメタクリ
レート共重合体)3〜10重量部配合されている。
Description
を基材とした粘着シートにかかり、特に環境温度が零下
になっても巻き戻しの際に切れることのない粘着シート
に関する。
粘着シートは、通常、ロール状に巻き付けられ、使用さ
れる際には巻き戻されてから、被着体に粘着させられ
る。
粘着シートにあっては、環境温度が零下になると巻き戻
し時にシート切れが生じるという課題があった。
上記課題を解決するために鋭意研究の結果、ポリ塩化ビ
ニル樹脂を基材とするシートの樹脂組成物にMBS(ブ
タジエン・スチレン・メチルメタクリレート共重合体)
を所定比で配合させることにより、環境温度が零下であ
っても巻き戻し時にシート切れが生じないことを見いだ
し、上記課題を解決した。
ポリ塩化ビニル樹脂を基材とするシートを、ポリ塩化ビ
ニル樹脂100重量部に対し、MBSを3〜10重量部
配合したことを特徴とするものである。
ン・メチルメタクリレート共重合体)は、シート化した
ポリ塩化ビニル樹脂組成物をロール状に形成して巻き戻
しても切れないようにするためのものであり、あまりに
少ないとその効果を発揮し得ず、あまりに多いとシート
が硬くなり過ぎてしまうため、3〜10重量部がよく、
好ましくは3〜5重量部がよい。また、このMBSを小
さく限定すると(具体的には粒径20メツシユ残が5.
0〜0.0%になるように調整すると)、MBSの配合
効果がシート全体に均一化するだけでなく、さらにポリ
塩化ビニル樹脂組成物の分散性、相溶性がよくなる。
リ塩化ビニル樹脂を採用できる。シート切れの生じない
シートにするには、その平均重合度1200〜1400
のものが好ましい。あまりに低いとシートのモジユラ
ス、強度が低くなり、あまりに高いとシートの加工性が
悪くなり、又、モジユラスが高くなりすぎてしまうため
である。
0μmであり、上記ポリ塩化ビニル樹脂に、適宜、安定
剤、可塑剤、充填剤、改質剤又は顔料を配合してもよ
い。
宜選択して採用でき、あまりに少ないとその効果を発揮
し得ずあまりに多いと製造されるフイルム自体が柔らか
くなりすぎてしまうため、配合する場合には20〜65
重量部がよく、好ましくは40〜55重量部がよい。
トリメリツト酸エステル系、ポリエステル系等の高分子
量可塑剤等がある。前記フタル酸エステル系としては、
DOP(ジオクチルフタレート)、DINP(ジイソノ
ニルフタレート)、DIDP(ジイソデシルフタレー
ト)DUP(ジウンデシルフタレート)等がある。前記
トリメリツト酸エステル系としては、TOTM(トリオ
クチルトリメリテート)、TnOTM(トリノルマルオ
クチルトリメリテート)等がある。前記ポリエステル系
としては、アジピン酸系ポリエステル、エポキシ化大豆
油、エポキシ化アマニ油等がある。
悪く、あまりに多いとブリード・ブルームが生じるた
め、1〜10重量部が好ましい。該安定剤としては、バ
リウム−亜鉛系、カルシウム−亜鉛系等がある。
り、無機充填剤としては炭酸カルシウム、タルク、シリ
カ、焼成クレー等がある。上記改質剤としてはホスフア
イト、有機亜リン酸エステル等がある。
双方の面に粘着剤が積層される。該粘着剤としては、従
来公知の粘着剤を採用することができ、具体的にはエラ
ストマ及び粘着付与樹脂を含有させたゴム系粘着剤等が
あり、その厚みは一般に10〜50μmがよい。該粘着
付与樹脂にあってはロジン、変性ロジン、ポリテルペン
樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族石油樹脂、フエノ
ール系樹脂、スチレン系樹脂、クマロンインデン系樹脂
等がある。上記ゴム系粘着剤には、上記組成の本質を崩
さない範囲で老化防止剤、充填剤、軟化剤又は顔料等の
添加剤を添加することができる。
基材とする粘着シートにおいて、シートの基材を、該ポ
リ塩化ビニル樹脂100重量部に対し、MBS(ブタジ
エン・スチレン・メチルメタクリレート共重合体)を3
〜10重量部配合し、これにより環境温度が零下になっ
ても巻き戻し時にシート切れが生じさせないことができ
る。また、該MBSの粒度を小さくすると、シート強度
をより均一に設定することができる。
を開示した表1に基づき比較例を用いて詳細に説明す
る。この表1は実施例とその比較例にかかる粘着シート
の基材組成物たるPVC(ポリ塩化ビニル樹脂)とMB
S(ブタジエン・スチレン・メチルメタクリレート共重
合体)の重量部と、これら実施例・比較例における低温
時強度を開示したものである。
であり、そのうちAは平均重合度1300のPVCであ
り、Bは平均重合度1100のPVCであり、Cは平均
重合度1500のPVCである。また、実施例1、比較
例2〜4のMBSは、篩にかけずに粒径を特定しなかっ
たものであり、実施例2のMBSは粒径分布20メツシ
ユ残が5.0〜0.0%になるように粒度を限定したも
のである。表中、「低温時強度」は環境温度−5℃の際
に、ロール状に形成したシートを15m/minで巻き
戻した際に、シートが切れてしまったのを×、切れなか
ったのを○としたものである。
主剤とした基材としてのシートに粘着剤としてのゴム系
粘着剤を積層し、全厚で130μmにしたものである。
該ゴム系粘着剤は、シート状の基材の上に下塗剤として
の天然ゴムにMMA(メタクリル酸メチル)を50%グ
ラフト重合したものをベースとしたトルエン溶液を塗布
し、さらにその上にゴム系粘着剤のトルエン溶液をコー
ターにより乾燥厚み20μmとなるように塗布して積層
されたものである。表には示さなかったが、実施例・比
較例の粘着シートのうちのシート(基材)は、ポリ塩化
ビニル100重量部に対し、可塑剤としてのDOP(ジ
オクチルフタレート)を38重量部、安定剤としてのバ
リウム−亜鉛系複合安定剤3.5重量部を、表1のMB
Sの他に配合したものであり、その厚みを110μmに
成形したものである。
に、MBSの量が少なすぎても多すぎてもいと低温時強
度が悪かった。比較例3、実施例1、比較例4が示すよ
うに、ポリ塩化ビニル樹脂の平均重合度が低いと低温時
強度が低く、高いと粘着シートが硬くなり、シート切れ
が生じてしまった。MBSの粒度を小さく限定した実施
例2にあっては、PVC組成物全体の分散性・相溶性が
良くなり、上記低温時強度の均一化が図れた。
したシートと、該シートに粘着剤層を積層した粘着シー
トにおいて、前記シートが、ポリ塩化ビニル樹脂100
重量部に対し、MBS(ブタジエン・スチレン・メチル
メタクリレート共重合体)を3〜10重量部配合し、こ
れにより環境温度が零下になっても巻き戻し時にシート
切れが生じなくなった。また、該MBSの粒度を小さく
すると、シート強度をより均一に設定することができ
た。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリ塩化ビニル樹脂を基材としたシート
と、該シートに粘着剤層を積層した粘着シートにおい
て、前記シートが、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に
対し、MBS(ブタジエン・スチレン・メチルメタクリ
レート共重合体)を3〜10重量部配合したことを特徴
とする粘着シート。 - 【請求項2】 上記MBSの粒径分布20メツシユ残
が、5.0〜0.0%であることを特徴とする請求項1
記載の粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10405798A JP3688112B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10405798A JP3688112B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 粘着シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11286663A true JPH11286663A (ja) | 1999-10-19 |
JP3688112B2 JP3688112B2 (ja) | 2005-08-24 |
Family
ID=14370571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10405798A Expired - Fee Related JP3688112B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3688112B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006332207A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Gunze Ltd | ダイシング用基体フイルム |
JP2008066496A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Gunze Ltd | ダイシング用基体フイルム |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10405798A patent/JP3688112B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006332207A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Gunze Ltd | ダイシング用基体フイルム |
JP4524497B2 (ja) * | 2005-05-24 | 2010-08-18 | グンゼ株式会社 | ダイシング用基体フイルム |
JP2008066496A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Gunze Ltd | ダイシング用基体フイルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3688112B2 (ja) | 2005-08-24 |
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