JPH11286658A - 感熱性粘着シート - Google Patents
感熱性粘着シートInfo
- Publication number
- JPH11286658A JPH11286658A JP8982798A JP8982798A JPH11286658A JP H11286658 A JPH11286658 A JP H11286658A JP 8982798 A JP8982798 A JP 8982798A JP 8982798 A JP8982798 A JP 8982798A JP H11286658 A JPH11286658 A JP H11286658A
- Authority
- JP
- Japan
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- heat
- sensitive adhesive
- adhesive layer
- adhesive sheet
- rewetting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】接着機能を低下させることなく、耐ブロッキン
グ性を向上した感熱性粘着シートを提供する。 【解決手段】支持体の片面に感熱性粘着剤層、再湿接着
剤層を順次積層した構成とすることにより、耐ブロッキ
ング性を向上させることが可能となる。また、再湿型接
着剤層に水分を付与した後にシートを加熱することによ
り、良好な接着性を得ることが可能となる。
グ性を向上した感熱性粘着シートを提供する。 【解決手段】支持体の片面に感熱性粘着剤層、再湿接着
剤層を順次積層した構成とすることにより、耐ブロッキ
ング性を向上させることが可能となる。また、再湿型接
着剤層に水分を付与した後にシートを加熱することによ
り、良好な接着性を得ることが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常温では非粘着性
であるが加熱により粘着性が発現し、しかも粘着性発現
後も粘着性が持続する感熱性粘着シートに関するもので
ある。
であるが加熱により粘着性が発現し、しかも粘着性発現
後も粘着性が持続する感熱性粘着シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、ラベル用記録シートを、価格表示
用ラベル、商品表示(バーコード)用ラベル、品質表示
用ラベル、計量表示用ラベル、広告宣伝用ラベル(ステ
ッカー)等のラベル用途として使用することが増加して
いる。その記録方式もインクジェット記録方式、感熱記
録方式、感圧記録方式等様々な方式がある。従来よりラ
ベルの情報記録面とは反対面に、粘着剤層と剥離紙を積
層した構成の一般的な粘着シートが、貼り合わせ時に剥
離紙を剥がし加圧のみで簡便に貼り合わせることのでき
るため広く使用されている。しかし、一般的な構成の粘
着シートは、剥離紙を剥離して使用するが、剥離された
剥離紙は回収されて再利用され難く、ほとんどの場合廃
棄処分されている。また、いわゆる粘着剤層はタックを
もっており、剥離紙を剥がした後の取り扱いが非常に難
しく、被着体に不用意に貼り付けてしまったときに貼り
直すために粘着シートを剥がそうとすると、粘着シート
がカールしたりしわが入ったりし、最悪の場合にはシー
トが破れるという問題があった。近年では、常温では粘
着性を示さず剥離紙を必要としない感熱性粘着シートが
注目されている。
用ラベル、商品表示(バーコード)用ラベル、品質表示
用ラベル、計量表示用ラベル、広告宣伝用ラベル(ステ
ッカー)等のラベル用途として使用することが増加して
いる。その記録方式もインクジェット記録方式、感熱記
録方式、感圧記録方式等様々な方式がある。従来よりラ
ベルの情報記録面とは反対面に、粘着剤層と剥離紙を積
層した構成の一般的な粘着シートが、貼り合わせ時に剥
離紙を剥がし加圧のみで簡便に貼り合わせることのでき
るため広く使用されている。しかし、一般的な構成の粘
着シートは、剥離紙を剥離して使用するが、剥離された
剥離紙は回収されて再利用され難く、ほとんどの場合廃
棄処分されている。また、いわゆる粘着剤層はタックを
もっており、剥離紙を剥がした後の取り扱いが非常に難
しく、被着体に不用意に貼り付けてしまったときに貼り
直すために粘着シートを剥がそうとすると、粘着シート
がカールしたりしわが入ったりし、最悪の場合にはシー
トが破れるという問題があった。近年では、常温では粘
着性を示さず剥離紙を必要としない感熱性粘着シートが
注目されている。
【0003】感熱性粘着剤は、固体可塑剤および熱可塑
性樹脂を必須成分とし、これらに粘着付与剤等を混合し
たもので、これらの混合物を支持体上の印刷面の反対面
に塗工することにより感熱性粘着シートが得られる。感
熱性粘着シートの粘着層表面は、常温では全く粘着性を
示さないが、加熱することにより粘着性が発現し、熱源
を取り去った後でも暫くの間粘着性を維持するものであ
り、加熱によりまず固体可塑剤が融解し、熱可塑性樹脂
と粘着付与剤を溶解することにより粘着性が発現すると
考えられている。感熱性粘着シートは、前記の一般的な
粘着シートのように剥離紙を使用しないため、省資源、
環境問題の点から有利である。更に、被着体に接触させ
てから感熱性粘着シートを加熱すれば接着できるため、
貼付ミスを防止できる。
性樹脂を必須成分とし、これらに粘着付与剤等を混合し
たもので、これらの混合物を支持体上の印刷面の反対面
に塗工することにより感熱性粘着シートが得られる。感
熱性粘着シートの粘着層表面は、常温では全く粘着性を
示さないが、加熱することにより粘着性が発現し、熱源
を取り去った後でも暫くの間粘着性を維持するものであ
り、加熱によりまず固体可塑剤が融解し、熱可塑性樹脂
と粘着付与剤を溶解することにより粘着性が発現すると
考えられている。感熱性粘着シートは、前記の一般的な
粘着シートのように剥離紙を使用しないため、省資源、
環境問題の点から有利である。更に、被着体に接触させ
てから感熱性粘着シートを加熱すれば接着できるため、
貼付ミスを防止できる。
【0004】このような利点を有する感熱性粘着シート
であっても、従来のものには問題点を有するものもあっ
た。その問題点の1つとして、ブロッキングが挙げられ
る。ブロッキングは、粘着を意図しないにも拘わらず粘
着性を発現してしまう現象であり、常温よりも高い温度
雰囲気下に長時間曝された場合等に誘発することがあ
る。ロール状態またはそれを枚葉に裁断して積み重ねた
状態のいずれの場合においても、一たびブロッキングを
誘発すれば、感熱性粘着剤層と外面(支持体を挟んで感
熱性粘着剤層と反対面)とが接着し、紙送りに支障をき
たすのみならず、外面の印刷にも悪影響を与えることに
なる。
であっても、従来のものには問題点を有するものもあっ
た。その問題点の1つとして、ブロッキングが挙げられ
る。ブロッキングは、粘着を意図しないにも拘わらず粘
着性を発現してしまう現象であり、常温よりも高い温度
雰囲気下に長時間曝された場合等に誘発することがあ
る。ロール状態またはそれを枚葉に裁断して積み重ねた
状態のいずれの場合においても、一たびブロッキングを
誘発すれば、感熱性粘着剤層と外面(支持体を挟んで感
熱性粘着剤層と反対面)とが接着し、紙送りに支障をき
たすのみならず、外面の印刷にも悪影響を与えることに
なる。
【0005】従来の感熱性粘着シートに用いられている
固体可塑剤としては、フタル酸ジエステル及びカテコー
ルジエステルなどの融点が約40〜140℃の範囲の各
種エステル系化合物が挙げられるが、従来の感熱性粘着
シート用固体可塑剤として最も汎用されているフタル酸
ジシクロヘキシルを例にとって説明すると、この融点は
64℃であるにも拘わらず、この固体可塑剤を用いて作
製された感熱性粘着シートは、約50℃の雰囲気下に保
存することにより粘着性が発現する現象が観察される。
固体可塑剤としては、フタル酸ジエステル及びカテコー
ルジエステルなどの融点が約40〜140℃の範囲の各
種エステル系化合物が挙げられるが、従来の感熱性粘着
シート用固体可塑剤として最も汎用されているフタル酸
ジシクロヘキシルを例にとって説明すると、この融点は
64℃であるにも拘わらず、この固体可塑剤を用いて作
製された感熱性粘着シートは、約50℃の雰囲気下に保
存することにより粘着性が発現する現象が観察される。
【0006】ブロッキングを防止する手段として、感熱
性粘着剤中に滑性のあるワックスを配合する方法(特公
昭62−21835号公報)、無機物を添加あるいは混
合させる方法(特開平2−282050号公報)、固体
可塑剤の表面を無機化合物やコロイド粒子で保護し、固
体可塑剤の軟化を抑制することでブロッキングを防止す
る方法(特開平6−57223号公報、特開平6−10
0847号公報、特開平6−100848号公報)等が
開示されている。しかし、ワックスを配合するとブロッ
キング防止効果が不十分であるばかりか、逆に粘着性の
低下をもたらす。通常の無機物の添加だけでは耐ブロッ
キング性が不十分である。固体可塑剤の表面を無機化合
物やコロイド粒子で保護すると、固体可塑剤の溶融、拡
散に時間がかかり、感熱性粘着剤の粘着性が現れにく
く、接着性能が低下する等の問題を生じ、実用上不十分
である。また、高融点の可塑剤を用いることによりブロ
ッキングは改良されるが、粘着力の著しい低下をもたら
す等の副作用が生じ、実際にはブロッキングが起こらな
いような低温度条件下で輸送、保管されているのが現状
である。
性粘着剤中に滑性のあるワックスを配合する方法(特公
昭62−21835号公報)、無機物を添加あるいは混
合させる方法(特開平2−282050号公報)、固体
可塑剤の表面を無機化合物やコロイド粒子で保護し、固
体可塑剤の軟化を抑制することでブロッキングを防止す
る方法(特開平6−57223号公報、特開平6−10
0847号公報、特開平6−100848号公報)等が
開示されている。しかし、ワックスを配合するとブロッ
キング防止効果が不十分であるばかりか、逆に粘着性の
低下をもたらす。通常の無機物の添加だけでは耐ブロッ
キング性が不十分である。固体可塑剤の表面を無機化合
物やコロイド粒子で保護すると、固体可塑剤の溶融、拡
散に時間がかかり、感熱性粘着剤の粘着性が現れにく
く、接着性能が低下する等の問題を生じ、実用上不十分
である。また、高融点の可塑剤を用いることによりブロ
ッキングは改良されるが、粘着力の著しい低下をもたら
す等の副作用が生じ、実際にはブロッキングが起こらな
いような低温度条件下で輸送、保管されているのが現状
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明が解決
しようとする課題は、接着機能を低下させることなく、
耐ブロッキング性を向上した感熱性粘着シートを提供す
るものである。
しようとする課題は、接着機能を低下させることなく、
耐ブロッキング性を向上した感熱性粘着シートを提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、感熱性粘着
シートについて種々の研究を重ねた結果、支持体の片面
に感熱性粘着剤層、再湿接着剤層を順次積層すると、耐
ブロッキング性が向上するものの、このシートを加熱活
性化しても接着性が不十分であることを確認した。そこ
でさらに、この構成の感熱性粘着シートについて検討を
重ねた結果、再湿型接着剤層に水分を付与してから感熱
性粘着シートを加熱することにより、十分な接着機能を
発現することを見いだした。
シートについて種々の研究を重ねた結果、支持体の片面
に感熱性粘着剤層、再湿接着剤層を順次積層すると、耐
ブロッキング性が向上するものの、このシートを加熱活
性化しても接着性が不十分であることを確認した。そこ
でさらに、この構成の感熱性粘着シートについて検討を
重ねた結果、再湿型接着剤層に水分を付与してから感熱
性粘着シートを加熱することにより、十分な接着機能を
発現することを見いだした。
【0009】すなわち、支持体の片面に、感熱性粘着剤
層、再湿型接着剤層を順次積層した感熱性粘着シートの
発明である。
層、再湿型接着剤層を順次積層した感熱性粘着シートの
発明である。
【0010】再湿型接着剤層がポリビニルアルコールを
含有する感熱性粘着シートの発明である。
含有する感熱性粘着シートの発明である。
【0011】ポリビニルアルコールの鹸化度が80%以
上99%以下である感熱性粘着シートの発明である。
上99%以下である感熱性粘着シートの発明である。
【0012】再湿型接着剤層の塗工量が3g/m2以下で
ある感熱性粘着シートの発明である。
ある感熱性粘着シートの発明である。
【0013】支持体の片面に、感熱性粘着剤層、再湿型
接着剤層を順次積層してなる感熱性粘着シートにおい
て、再湿型接着剤層に水分を付与してから感熱性粘着シ
ートを加熱することにより、粘着性を発現させる感熱性
粘着シートの粘着性発現方法の発明である。
接着剤層を順次積層してなる感熱性粘着シートにおい
て、再湿型接着剤層に水分を付与してから感熱性粘着シ
ートを加熱することにより、粘着性を発現させる感熱性
粘着シートの粘着性発現方法の発明である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の感熱性粘着シー
トについて詳細に説明する。本発明の感熱性粘着シート
は、支持体の片面に、感熱性粘着剤層、再湿型接着剤層
を順次積層したことを特徴とする感熱性粘着シートであ
る。
トについて詳細に説明する。本発明の感熱性粘着シート
は、支持体の片面に、感熱性粘着剤層、再湿型接着剤層
を順次積層したことを特徴とする感熱性粘着シートであ
る。
【0015】本発明に係わる再湿型接着剤とは、常温で
は非粘着性であり、水分の付与により接着性を発現する
接着剤を指す。再湿型接着剤層は、本発明の感熱型粘着
シートの耐ブロッキング性を高めるために感熱性粘着剤
層上に設けられており、常温から60℃程度の高温領域
までは非粘着性でブロッキング防止性を有する必要があ
る。また、感熱型粘着シートを加熱活性化する際には、
支持体と再湿型接着剤層の間にある感熱型粘着剤層中の
固体可塑剤により可塑化、混合される必要がある。しか
し、再湿型接着剤に水分を付与しない場合には再湿型接
着剤層は柔軟性に劣り、本発明の感熱性粘着シートを加
熱活性化しても、感熱性粘着剤層中の固体可塑剤により
溶融、混合されにくく接着性に劣る結果となる。本発明
者は、この構成の感熱性粘着シートについて種々検討を
重ねた結果、再湿型接着剤層に水分を付与し柔軟性を与
えることによって、本発明の感熱性粘着シートを加熱活
性化し接着を行う際に、感熱性粘着剤層中の固体可塑剤
により再湿型接着剤層は可塑化、混合され、十分な接着
性が発現することを見出した。
は非粘着性であり、水分の付与により接着性を発現する
接着剤を指す。再湿型接着剤層は、本発明の感熱型粘着
シートの耐ブロッキング性を高めるために感熱性粘着剤
層上に設けられており、常温から60℃程度の高温領域
までは非粘着性でブロッキング防止性を有する必要があ
る。また、感熱型粘着シートを加熱活性化する際には、
支持体と再湿型接着剤層の間にある感熱型粘着剤層中の
固体可塑剤により可塑化、混合される必要がある。しか
し、再湿型接着剤に水分を付与しない場合には再湿型接
着剤層は柔軟性に劣り、本発明の感熱性粘着シートを加
熱活性化しても、感熱性粘着剤層中の固体可塑剤により
溶融、混合されにくく接着性に劣る結果となる。本発明
者は、この構成の感熱性粘着シートについて種々検討を
重ねた結果、再湿型接着剤層に水分を付与し柔軟性を与
えることによって、本発明の感熱性粘着シートを加熱活
性化し接着を行う際に、感熱性粘着剤層中の固体可塑剤
により再湿型接着剤層は可塑化、混合され、十分な接着
性が発現することを見出した。
【0016】本発明に係わる再湿型接着剤として、にか
わ、アラビアゴム、トラガントゴム、酸化澱粉、エーテ
ル化澱粉等の各種澱粉類、デキストリン、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチ
ルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテル等のポリビ
ニルエーテル類、ポリビニルピロリドン、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ビス
コース等のセルロース誘導体、ポリエチレングリコー
ル、ポリエチレンオキシド、カゼイン、ゼラチン、アル
ギン酸ソーダ等が挙げられる。これらのなかで、ポリビ
ニルアルコールが加湿環境下における保存性、加熱活性
化時の接着性の点で好適である。
わ、アラビアゴム、トラガントゴム、酸化澱粉、エーテ
ル化澱粉等の各種澱粉類、デキストリン、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチ
ルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテル等のポリビ
ニルエーテル類、ポリビニルピロリドン、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ビス
コース等のセルロース誘導体、ポリエチレングリコー
ル、ポリエチレンオキシド、カゼイン、ゼラチン、アル
ギン酸ソーダ等が挙げられる。これらのなかで、ポリビ
ニルアルコールが加湿環境下における保存性、加熱活性
化時の接着性の点で好適である。
【0017】再湿型接着剤層に使用するポリビニルアル
コールの鹸化度は70以上100%以下のものが使用可
能であるが、80%以上99%以下のものが好ましい。
さらに好ましくは87%以上99%以下である。鹸化度
が80%未満の場合、加湿環境下での保存性に劣りブロ
ッキングを生じやすい。鹸化度が99%を超えると再湿
型接着剤層に水分を付与しても再湿型接着剤層の柔軟性
が不十分なため、感熱性粘着シートを加熱活性化時に感
熱性粘着剤層中の固体可塑剤により再湿型接着剤層は十
分に可塑化、混合されにくく、接着力が出にくい。
コールの鹸化度は70以上100%以下のものが使用可
能であるが、80%以上99%以下のものが好ましい。
さらに好ましくは87%以上99%以下である。鹸化度
が80%未満の場合、加湿環境下での保存性に劣りブロ
ッキングを生じやすい。鹸化度が99%を超えると再湿
型接着剤層に水分を付与しても再湿型接着剤層の柔軟性
が不十分なため、感熱性粘着シートを加熱活性化時に感
熱性粘着剤層中の固体可塑剤により再湿型接着剤層は十
分に可塑化、混合されにくく、接着力が出にくい。
【0018】本発明に係わる再湿型接着剤層には、顔料
等も本発明の目的を妨げない範囲で添加可能であり、例
えばアルミニウム、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、
バリウム、チタン等の炭酸塩、酸化物、水酸化物、硫酸
塩等、および天然シリカ、ゼオライト、カオリン、焼成
カオリン等の粘土類を含む無機系顔料、澱粉、スチレン
樹脂、ポリオレフィン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹
脂、パラフィン、天然ワックス、合成ワックス等が使用
可能である。
等も本発明の目的を妨げない範囲で添加可能であり、例
えばアルミニウム、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、
バリウム、チタン等の炭酸塩、酸化物、水酸化物、硫酸
塩等、および天然シリカ、ゼオライト、カオリン、焼成
カオリン等の粘土類を含む無機系顔料、澱粉、スチレン
樹脂、ポリオレフィン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹
脂、パラフィン、天然ワックス、合成ワックス等が使用
可能である。
【0019】本発明に係わる再湿型接着剤層には前記成
分以外に必要に応じて硬膜剤、防腐剤、染料、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、pH調節剤、消泡剤等の各種添加剤
を添加することができる。
分以外に必要に応じて硬膜剤、防腐剤、染料、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、pH調節剤、消泡剤等の各種添加剤
を添加することができる。
【0020】本発明に係わる再湿型接着剤層は、通常紙
塗工用に用いられているブレードコーター、グラビアコ
ーター、グラビアオフセットコーター、バーコーター、
ロールコーター、ナイフコーター、エアナイフコータ
ー、コンマコーター、Uコンマコーター、スムージング
コーター、マイクログラビアコーター、リバースロール
コーター、4本あるいは5本ロールコーター、ディップ
コーター、落下カーテンコーター、スライドコーター、
ダイコーター等、若しくはフレキソ、凸版、グラビア、
オフセット等の各種印刷機を用いて支持体に塗工、印刷
される。
塗工用に用いられているブレードコーター、グラビアコ
ーター、グラビアオフセットコーター、バーコーター、
ロールコーター、ナイフコーター、エアナイフコータ
ー、コンマコーター、Uコンマコーター、スムージング
コーター、マイクログラビアコーター、リバースロール
コーター、4本あるいは5本ロールコーター、ディップ
コーター、落下カーテンコーター、スライドコーター、
ダイコーター等、若しくはフレキソ、凸版、グラビア、
オフセット等の各種印刷機を用いて支持体に塗工、印刷
される。
【0021】本発明に係わる再湿型接着剤層は連続した
塗工層であっても不連続な塗工層であってもよい。不連
続な塗工層として形成する場合は、フレキソ、凸版、グ
ラビア、オフセット等の各種印刷法が使用される。不連
続な塗工層はどのような形状でも構わないが、例えば、
網点状、格子状、縞状等の規則的な形状が好ましい。
塗工層であっても不連続な塗工層であってもよい。不連
続な塗工層として形成する場合は、フレキソ、凸版、グ
ラビア、オフセット等の各種印刷法が使用される。不連
続な塗工層はどのような形状でも構わないが、例えば、
網点状、格子状、縞状等の規則的な形状が好ましい。
【0022】再湿型接着剤層の塗布量は、乾燥塗工量で
3g/m2以下、好ましくは0.5g/m2以上2g/m2以
下の範囲であることが好ましい。塗工量が3g/m2を超
えると、再湿型接着剤層に水分を付与した後に、本発明
の感熱性粘着シートを加熱活性化し接着を行っても、感
熱性粘着剤層中の固体可塑剤による再湿型接着剤層の可
塑化、混合が不十分となり、接着性が出にくい。さら
に、加湿環境下に、本発明の感熱性粘着シートをロール
状態またはそれを枚葉に裁断して積み重ねた状態で保管
した場合に、再湿型接着剤層に生じる接着性が強くなり
ブロッキングを発生しやすくなる。
3g/m2以下、好ましくは0.5g/m2以上2g/m2以
下の範囲であることが好ましい。塗工量が3g/m2を超
えると、再湿型接着剤層に水分を付与した後に、本発明
の感熱性粘着シートを加熱活性化し接着を行っても、感
熱性粘着剤層中の固体可塑剤による再湿型接着剤層の可
塑化、混合が不十分となり、接着性が出にくい。さら
に、加湿環境下に、本発明の感熱性粘着シートをロール
状態またはそれを枚葉に裁断して積み重ねた状態で保管
した場合に、再湿型接着剤層に生じる接着性が強くなり
ブロッキングを発生しやすくなる。
【0023】本発明に係わる感熱性粘着剤層は、少なく
とも固体可塑剤と熱可塑性樹脂から構成される。感熱性
粘着剤層を構成する固体可塑剤は、例えば、フタル酸ジ
ヘキシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジヒド
ロアビエチル、フタル酸ジフェニル、N−シクロへキシ
ル−p−トルエンスルホンアミド、安息香酸スクロー
ス、三安息香酸トリメチロールエタン、四安息香酸ペン
タエリトリット、八酢酸スクロース、イソフタル酸ジメ
チル、クエン酸トリシクロヘキシル、二安息香酸エチレ
ングリコール、カテコールジパルミテート、カテコール
ジステアレート、カテコールジベンゾエート等のカテコ
ール誘導体、さらには、チオビス〔エチレン3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕、トリエチレングリコールビス〔3−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオールビス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕等のヒンダードフェノール系化合物、
2−[5′−(1″,1″,3″,3″−テトラメチル
ブチル)−2′−ヒドロキシフェニル]ベンゾトリアゾ
ール、2−[5′−(1″,1″,2″,3″−テトラ
メチルブチル)−2′−ヒドロキシフェニル]ベンゾト
リアゾール、2−[3′,5′−ジ−(2″,2″−ジ
メチルプロピル)−2′−ヒドロキシフェニル]ベンゾ
トリアゾール、2−(3′−t−ブチル−5′−メチル
−2′−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール等のトリアゾール系化合物等の融点が約40〜
140℃の範囲の各種化合物が挙げられる。これらの化
合物は単独または複数を組み合わせて用いられる。
とも固体可塑剤と熱可塑性樹脂から構成される。感熱性
粘着剤層を構成する固体可塑剤は、例えば、フタル酸ジ
ヘキシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジヒド
ロアビエチル、フタル酸ジフェニル、N−シクロへキシ
ル−p−トルエンスルホンアミド、安息香酸スクロー
ス、三安息香酸トリメチロールエタン、四安息香酸ペン
タエリトリット、八酢酸スクロース、イソフタル酸ジメ
チル、クエン酸トリシクロヘキシル、二安息香酸エチレ
ングリコール、カテコールジパルミテート、カテコール
ジステアレート、カテコールジベンゾエート等のカテコ
ール誘導体、さらには、チオビス〔エチレン3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕、トリエチレングリコールビス〔3−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオールビス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕等のヒンダードフェノール系化合物、
2−[5′−(1″,1″,3″,3″−テトラメチル
ブチル)−2′−ヒドロキシフェニル]ベンゾトリアゾ
ール、2−[5′−(1″,1″,2″,3″−テトラ
メチルブチル)−2′−ヒドロキシフェニル]ベンゾト
リアゾール、2−[3′,5′−ジ−(2″,2″−ジ
メチルプロピル)−2′−ヒドロキシフェニル]ベンゾ
トリアゾール、2−(3′−t−ブチル−5′−メチル
−2′−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール等のトリアゾール系化合物等の融点が約40〜
140℃の範囲の各種化合物が挙げられる。これらの化
合物は単独または複数を組み合わせて用いられる。
【0024】固体可塑剤は、加熱時に融点以上で融解し
熱可塑性樹脂および再湿型接着剤層を可塑化することに
より、感熱性粘着剤として粘着性を発現するが、粘着性
の持続時間は固体可塑剤の種類によって異なる。感熱性
粘着剤層を構成する固体可塑剤としては、粘着性の持続
時間が長く接着性が良好であるということからフタル酸
ジシクロへキシルを使用することが好ましい。
熱可塑性樹脂および再湿型接着剤層を可塑化することに
より、感熱性粘着剤として粘着性を発現するが、粘着性
の持続時間は固体可塑剤の種類によって異なる。感熱性
粘着剤層を構成する固体可塑剤としては、粘着性の持続
時間が長く接着性が良好であるということからフタル酸
ジシクロへキシルを使用することが好ましい。
【0025】これらの固体可塑剤および化合物は、ボー
ルミル、サンドミル、ペイントシェイカー、ダイノミ
ル、アトライター、ヘンチェルミキサー等の湿式もしく
は乾式の粉砕機により微粒化され水分散液として用いら
れるが、従来公知の方法でマイクロカプセル化して使用
することも可能である。固体可塑剤の粒径は10μm以
下が好ましく、より好ましくは5μm以下であるが、実
用上からは1〜2μmである。
ルミル、サンドミル、ペイントシェイカー、ダイノミ
ル、アトライター、ヘンチェルミキサー等の湿式もしく
は乾式の粉砕機により微粒化され水分散液として用いら
れるが、従来公知の方法でマイクロカプセル化して使用
することも可能である。固体可塑剤の粒径は10μm以
下が好ましく、より好ましくは5μm以下であるが、実
用上からは1〜2μmである。
【0026】感熱性粘着剤層を構成する熱可塑性樹脂の
種類としては、(メタ)アクリル酸エステル共重合体、
スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリル酸
エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重
合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化
ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−スチレン共重
合体、ポリブタジエン、ポリウレタン等の樹脂が挙げら
れる。これらは単独または複数を組み合わせて用いられ
る。
種類としては、(メタ)アクリル酸エステル共重合体、
スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリル酸
エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重
合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化
ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−スチレン共重
合体、ポリブタジエン、ポリウレタン等の樹脂が挙げら
れる。これらは単独または複数を組み合わせて用いられ
る。
【0027】感熱性粘着剤層を構成する熱可塑性樹脂
は、ガラス転移温度が50℃以下であることが好まし
く、より好ましくは30℃以下である。ガラス転移温度
が50℃を超えると加熱したときに粘着性が現れにく
い。
は、ガラス転移温度が50℃以下であることが好まし
く、より好ましくは30℃以下である。ガラス転移温度
が50℃を超えると加熱したときに粘着性が現れにく
い。
【0028】本発明における固体可塑剤は、熱可塑性樹
脂100部に対して50〜400部、好ましくは100
〜300部の範囲で用いられる。50部未満の場合はブ
ロッキングが生じやすくなり、400部を超えると粘着
力の低下やチョーキングが生じやすくなる。
脂100部に対して50〜400部、好ましくは100
〜300部の範囲で用いられる。50部未満の場合はブ
ロッキングが生じやすくなり、400部を超えると粘着
力の低下やチョーキングが生じやすくなる。
【0029】本発明に係わる感熱性粘着剤層には粘着力
を向上させるために、粘着付与剤を添加することができ
る。本発明に用いる粘着付与剤の具体例としては、テル
ペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、クマ
ロンインデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール樹脂、
テルペンフェノール樹脂、ロジン誘導体樹脂等が用いら
れる。これら粘着付与剤は、熱可塑性樹脂100部に対
し200部以下、好ましくは20〜150部の範囲で混
合して用いられる。粘着付与剤の添加部数が200部を
超えると接着力の低下を生じ易くなる。
を向上させるために、粘着付与剤を添加することができ
る。本発明に用いる粘着付与剤の具体例としては、テル
ペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、クマ
ロンインデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール樹脂、
テルペンフェノール樹脂、ロジン誘導体樹脂等が用いら
れる。これら粘着付与剤は、熱可塑性樹脂100部に対
し200部以下、好ましくは20〜150部の範囲で混
合して用いられる。粘着付与剤の添加部数が200部を
超えると接着力の低下を生じ易くなる。
【0030】本発明に係わる感熱性粘着剤層には、感熱
性粘着剤層と支持体との接着、感熱性粘着剤層と再湿型
接着剤層との接着または感熱性粘着剤層内の凝集力を高
める目的で、水性高分子バインダー、例えばポリビニル
アルコール、ポリ酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、
アルギン酸ソーダ等を添加することができる。水性高分
子バインダーの混合比率は、感熱性粘着シートの本来の
粘着力を損なわない範囲で添加され、具体的には感熱性
粘着剤層全固形分に対し30重量%以下、より好ましく
は10重量%以下の範囲で用いられる。
性粘着剤層と支持体との接着、感熱性粘着剤層と再湿型
接着剤層との接着または感熱性粘着剤層内の凝集力を高
める目的で、水性高分子バインダー、例えばポリビニル
アルコール、ポリ酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、
アルギン酸ソーダ等を添加することができる。水性高分
子バインダーの混合比率は、感熱性粘着シートの本来の
粘着力を損なわない範囲で添加され、具体的には感熱性
粘着剤層全固形分に対し30重量%以下、より好ましく
は10重量%以下の範囲で用いられる。
【0031】本発明に係わる感熱性粘着剤層には、顔料
等も本発明の目的を妨げない範囲で添加可能であり、例
えばアルミニウム、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、
バリウム、チタン等の炭酸塩、酸化物、水酸化物、硫酸
塩等、および天然シリカ、ゼオライト、カオリン、焼成
カオリン等の粘土類を含む無機系顔料、澱粉、スチレン
樹脂、ポリオレフィン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹
脂、パラフィン、天然ワックス、合成ワックス等が使用
可能である。
等も本発明の目的を妨げない範囲で添加可能であり、例
えばアルミニウム、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、
バリウム、チタン等の炭酸塩、酸化物、水酸化物、硫酸
塩等、および天然シリカ、ゼオライト、カオリン、焼成
カオリン等の粘土類を含む無機系顔料、澱粉、スチレン
樹脂、ポリオレフィン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹
脂、パラフィン、天然ワックス、合成ワックス等が使用
可能である。
【0032】本発明に係わる感熱性粘着剤層には前記成
分以外に必要に応じて硬膜剤、防腐剤、染料、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、pH調節剤、消泡剤等の各種添加剤
を添加することができる。
分以外に必要に応じて硬膜剤、防腐剤、染料、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、pH調節剤、消泡剤等の各種添加剤
を添加することができる。
【0033】支持体に感熱性粘着剤層を塗工若しくは印
刷する際、固体可塑剤が融解しない温度範囲で乾燥され
なければならない。乾燥の手段としては熱風乾燥の他に
赤外線、マイクロ波、高周波による熱源を利用した乾燥
方法が使用できる。
刷する際、固体可塑剤が融解しない温度範囲で乾燥され
なければならない。乾燥の手段としては熱風乾燥の他に
赤外線、マイクロ波、高周波による熱源を利用した乾燥
方法が使用できる。
【0034】本発明に係わる感熱性粘着剤層は、通常紙
塗工用に用いられているブレードコーター、グラビアコ
ーター、グラビアオフセットコーター、バーコーター、
ロールコーター、ナイフコーター、エアナイフコータ
ー、コンマコーター、Uコンマコーター、スムージング
コーター、マイクログラビアコーター、リバースロール
コーター、4本あるいは5本ロールコーター、ディップ
コーター、落下カーテンコーター、スライドコーター、
ダイコーター等、若しくはフレキソ、凸版、グラビア、
オフセット等の各種印刷機を用いて支持体に塗工、印刷
される。
塗工用に用いられているブレードコーター、グラビアコ
ーター、グラビアオフセットコーター、バーコーター、
ロールコーター、ナイフコーター、エアナイフコータ
ー、コンマコーター、Uコンマコーター、スムージング
コーター、マイクログラビアコーター、リバースロール
コーター、4本あるいは5本ロールコーター、ディップ
コーター、落下カーテンコーター、スライドコーター、
ダイコーター等、若しくはフレキソ、凸版、グラビア、
オフセット等の各種印刷機を用いて支持体に塗工、印刷
される。
【0035】感熱性粘着剤層の塗布量は、乾燥塗工量で
通常2g/m2以上50g/m2以下、好ましくは5g/m2
以上35g/m2以下の範囲で塗布される。塗工量が2g
/m2未満であると、加熱による接着を行う際に十分な接
着力が得にくい。また、50g/m2を超えると接着機
能が飽和し経済上好ましくない。
通常2g/m2以上50g/m2以下、好ましくは5g/m2
以上35g/m2以下の範囲で塗布される。塗工量が2g
/m2未満であると、加熱による接着を行う際に十分な接
着力が得にくい。また、50g/m2を超えると接着機
能が飽和し経済上好ましくない。
【0036】本発明に係わる支持体に好ましく用いられ
る原紙は、木材パルプと填料を主成分として構成され
る。木材パルプとしては、LBKP、NBKP等の化学
パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、C
MP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等
のパルプを含み、必要に応じて従来公知の顔料やバイン
ダー及びサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン
化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合
し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機等の
各種装置で支持体の製造が可能であり、酸性、中性、ア
ルカリ性で抄造できる。また、該原紙は、金属ロールと
合成樹脂ロールからなるカレンダー装置をオンマシン処
理しても良い。その際、オフマシン処理しても良く、処
理後に、更にマシンカレンダー、スーパーカレンダー等
でカレンダー処理を施して平坦性をコントロールしても
良い。
る原紙は、木材パルプと填料を主成分として構成され
る。木材パルプとしては、LBKP、NBKP等の化学
パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、C
MP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等
のパルプを含み、必要に応じて従来公知の顔料やバイン
ダー及びサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン
化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合
し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機等の
各種装置で支持体の製造が可能であり、酸性、中性、ア
ルカリ性で抄造できる。また、該原紙は、金属ロールと
合成樹脂ロールからなるカレンダー装置をオンマシン処
理しても良い。その際、オフマシン処理しても良く、処
理後に、更にマシンカレンダー、スーパーカレンダー等
でカレンダー処理を施して平坦性をコントロールしても
良い。
【0037】原紙に含まれる填料としては、例えば、軽
質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タ
ルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、
酸化亜鉛、硫化亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウ
ム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、
合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、ゼオライ
ト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムのような白
色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アク
リル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイク
ロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂のような有機顔料
等が挙げられる。
質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タ
ルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、
酸化亜鉛、硫化亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウ
ム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、
合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、ゼオライ
ト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムのような白
色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アク
リル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイク
ロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂のような有機顔料
等が挙げられる。
【0038】原紙に含まれるサイズ剤としては、例え
ば、酸性抄紙用ロジンサイズ剤、中性抄紙用変性ロジン
サイズ剤、AKD、ASA、カチオンポリマー型サイズ
剤等を挙げることができる。
ば、酸性抄紙用ロジンサイズ剤、中性抄紙用変性ロジン
サイズ剤、AKD、ASA、カチオンポリマー型サイズ
剤等を挙げることができる。
【0039】本発明に係わる支持体としてはさらに、グ
ラシン紙、アート紙、コーテッド紙、キャスト紙などの
塗工紙を用いることが可能である。ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド
等のプラスチックシート、およびこれらの合成繊維から
なる合成紙や不織布、または合成樹脂を紙に片面、また
は両面にラミネートしたラミネート紙、金属箔、または
金属箔と紙、蒸着紙、ホログラム処理を施した不透明シ
ート、合成樹脂フィルムとの貼り合わせ品、マイカ紙、
ガラスペーパー等も使用可能である。
ラシン紙、アート紙、コーテッド紙、キャスト紙などの
塗工紙を用いることが可能である。ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド
等のプラスチックシート、およびこれらの合成繊維から
なる合成紙や不織布、または合成樹脂を紙に片面、また
は両面にラミネートしたラミネート紙、金属箔、または
金属箔と紙、蒸着紙、ホログラム処理を施した不透明シ
ート、合成樹脂フィルムとの貼り合わせ品、マイカ紙、
ガラスペーパー等も使用可能である。
【0040】更に、紙送りや重ねた場合のトラブル防止
のために導電処理を行ったり、支持体と感熱性粘着剤層
の間にアンダーコート層を設ける等、各種の公知技術を
必要に応じて付加することができる。
のために導電処理を行ったり、支持体と感熱性粘着剤層
の間にアンダーコート層を設ける等、各種の公知技術を
必要に応じて付加することができる。
【0041】本発明の感熱性粘着シートは、使用する際
に該シートを60〜200℃に加熱することにより粘着
性を発現させ、ラベル等の用途に使用する。この際、再
湿型接着剤層に水分を付与した後に感熱性粘着剤層を加
熱すると、再湿型接着剤層が水分の影響で柔軟になって
おり、感熱性粘着剤層中の固体可塑剤により可塑化、混
合されやすく、良好な接着性が出やすいため好ましい。
再湿型接着剤層への水分の付与方法としては、ロール、
刷毛等による全面塗工、スプレー、シャワー等による霧
状、しずく状の水滴の付与等の方法が可能である。付与
する水の温度は20〜100℃のいずれでも構わない
が、高温である方が再湿型接着剤の柔軟性が上がり、加
熱活性化時の接着性は良好になる。また、再湿型接着剤
層に水蒸気を当てて、水分の付与と加熱を同時に行うこ
とも可能である。水蒸気の温度は、例えば100℃〜2
00℃のものが使用できる。
に該シートを60〜200℃に加熱することにより粘着
性を発現させ、ラベル等の用途に使用する。この際、再
湿型接着剤層に水分を付与した後に感熱性粘着剤層を加
熱すると、再湿型接着剤層が水分の影響で柔軟になって
おり、感熱性粘着剤層中の固体可塑剤により可塑化、混
合されやすく、良好な接着性が出やすいため好ましい。
再湿型接着剤層への水分の付与方法としては、ロール、
刷毛等による全面塗工、スプレー、シャワー等による霧
状、しずく状の水滴の付与等の方法が可能である。付与
する水の温度は20〜100℃のいずれでも構わない
が、高温である方が再湿型接着剤の柔軟性が上がり、加
熱活性化時の接着性は良好になる。また、再湿型接着剤
層に水蒸気を当てて、水分の付与と加熱を同時に行うこ
とも可能である。水蒸気の温度は、例えば100℃〜2
00℃のものが使用できる。
【0042】
【作用】以下に本発明の作用を述べる。本発明の感熱性
粘着シートは、支持体の片面に感熱性粘着剤層、再湿接
着剤層を順次積層した構成とすることにより、耐ブロッ
キング性を向上させることが可能となる。また、再湿型
接着剤層に水分を付与した後に、本発明の感熱性粘着シ
ートを加熱することにより、良好な接着性が得られる。
再湿型接着剤としてポリビニルアルコールを使用する
と、加湿環境下における保存性、加熱活性化時の接着性
の点で好適である。本発明の感熱性粘着シートを加熱活
性化する方法としては、再湿型接着剤層に水分を付与し
た後に該シートを加熱する方法、再湿型接着剤層に水蒸
気を当てて水分の付与と加熱活性化を同時に行う方法の
いずれを採用しても良好な接着性が得られる。
粘着シートは、支持体の片面に感熱性粘着剤層、再湿接
着剤層を順次積層した構成とすることにより、耐ブロッ
キング性を向上させることが可能となる。また、再湿型
接着剤層に水分を付与した後に、本発明の感熱性粘着シ
ートを加熱することにより、良好な接着性が得られる。
再湿型接着剤としてポリビニルアルコールを使用する
と、加湿環境下における保存性、加熱活性化時の接着性
の点で好適である。本発明の感熱性粘着シートを加熱活
性化する方法としては、再湿型接着剤層に水分を付与し
た後に該シートを加熱する方法、再湿型接着剤層に水蒸
気を当てて水分の付与と加熱活性化を同時に行う方法の
いずれを採用しても良好な接着性が得られる。
【0043】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は、実施例に限られるものではない。
以下に示す部および%のいずれも重量基準である。ま
た、塗工量を示す値は断わりのない限り乾燥後の塗工量
である。
が、本発明の内容は、実施例に限られるものではない。
以下に示す部および%のいずれも重量基準である。ま
た、塗工量を示す値は断わりのない限り乾燥後の塗工量
である。
【0044】予備操作1 支持体の抄造 支持体は、LBKP(濾水度420mlcsf)72部
とNBKP(濾水度440mlcsf)28部からなる
木材パルプ100部に対して、軽質炭酸カルシウム/重
質炭酸カルシウム/タルクの比率が32/33/35の
顔料25部、市販アルキルケテンダイマー0.12部、
市販カチオン系アクリルアミド0.03部、市販カチオ
ン化澱粉1.2部、硫酸バンド0.5部を調製後、長網
抄紙機を用いて坪量100g/m2で抄造した。
とNBKP(濾水度440mlcsf)28部からなる
木材パルプ100部に対して、軽質炭酸カルシウム/重
質炭酸カルシウム/タルクの比率が32/33/35の
顔料25部、市販アルキルケテンダイマー0.12部、
市販カチオン系アクリルアミド0.03部、市販カチオ
ン化澱粉1.2部、硫酸バンド0.5部を調製後、長網
抄紙機を用いて坪量100g/m2で抄造した。
【0045】固体可塑剤分散液の調製 固体可塑剤としてフタル酸ジシクロへキシル(融点64
℃)100部に、分散剤としてノニオン性界面活性剤
(商品名:ノイゲンEA−120、第一工業製薬株式会
社製)2.4重量部と水を均一に混合して濃度56%と
しボールミルを用いて平均粒子径2.0μmになるまで
粉砕し、固体可塑剤分散液を作製した。
℃)100部に、分散剤としてノニオン性界面活性剤
(商品名:ノイゲンEA−120、第一工業製薬株式会
社製)2.4重量部と水を均一に混合して濃度56%と
しボールミルを用いて平均粒子径2.0μmになるまで
粉砕し、固体可塑剤分散液を作製した。
【0046】感熱性粘着剤層塗液の調製 固体可塑剤分散液200部、熱可塑性樹脂として酢酸ビ
ニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合体エマルジ
ョン(住友化学工業株式会社製、スミカフレックス91
0;ガラス転移温度 −20℃)100部、粘着付与剤
としてロジンエステル分散液(荒川化学工業株式会社
製、スーパーエステルE−730)70部を混合して、
固形分濃度50重量%の感熱性粘着剤層塗液を調製し
た。
ニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合体エマルジ
ョン(住友化学工業株式会社製、スミカフレックス91
0;ガラス転移温度 −20℃)100部、粘着付与剤
としてロジンエステル分散液(荒川化学工業株式会社
製、スーパーエステルE−730)70部を混合して、
固形分濃度50重量%の感熱性粘着剤層塗液を調製し
た。
【0047】再湿型接着剤の調整1 鹸化度88%のポリビニルアルコール(クラレ製、PV
A204)を90℃に加熱した水に溶かして10%の澱
粉水溶液を得た。この水溶液を再湿型接着剤Aをする。
A204)を90℃に加熱した水に溶かして10%の澱
粉水溶液を得た。この水溶液を再湿型接着剤Aをする。
【0048】再湿型接着剤の調整2 酸化澱粉(日本食品化工製、MS#3800)を90℃
に加熱した水に溶かして10%の澱粉水溶液を得た。こ
の水溶液を再湿型接着剤Bとする。
に加熱した水に溶かして10%の澱粉水溶液を得た。こ
の水溶液を再湿型接着剤Bとする。
【0049】再湿型接着剤の調整3 アビエチン酸トリヒドロキシエチルアミン 25 部 重合テルペン 7.5部 にかわ 12.5部 カセイカリ 0.5部 水 85 部 以上を混合して、再湿型接着剤Cを得た。
【0050】再湿型接着剤の調整4 アラビアゴム 130 部 食塩 2.5部 グリセリン 2.0部 デンプン 2.0部 水 130 部 以上を混合して、再湿型接着剤Dを得た。
【0051】実施例1 予備操作で作製した支持体の片面に、エアーナイフコー
ターを用いて感熱性粘着剤層塗液の調製で作製した感熱
性粘着剤層塗液を塗工量が25g/m2になるように塗
工、乾燥した。この感熱性粘着剤層上に、グラビアコー
ターを用いて再湿型接着剤Aを塗工量が2g/m2となる
ように塗工、乾燥して本発明の感熱性粘着シートを得
た。
ターを用いて感熱性粘着剤層塗液の調製で作製した感熱
性粘着剤層塗液を塗工量が25g/m2になるように塗
工、乾燥した。この感熱性粘着剤層上に、グラビアコー
ターを用いて再湿型接着剤Aを塗工量が2g/m2となる
ように塗工、乾燥して本発明の感熱性粘着シートを得
た。
【0052】実施例2 実施例1において、再湿型接着剤Bを使用して再湿型接
着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明の感
熱性粘着シートを得た。
着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明の感
熱性粘着シートを得た。
【0053】実施例3 実施例1において、再湿型接着剤Cを使用して再湿型接
着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明の感
熱性粘着シートを得た。
着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明の感
熱性粘着シートを得た。
【0054】実施例4 実施例1において、再湿型接着剤Dを使用して再湿型接
着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明の感
熱性粘着シートを得た。
着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明の感
熱性粘着シートを得た。
【0055】実施例5 再湿型接着剤の調整1において、鹸化度99.6%のポ
リビニルアルコール(クラレ製、PVA117H)を使
用した以外は再湿型接着剤の調整1と同様にして再湿型
接着剤をした。こうして得た再湿型接着剤を使用して再
湿型接着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発
明の感熱性粘着シートを得た。
リビニルアルコール(クラレ製、PVA117H)を使
用した以外は再湿型接着剤の調整1と同様にして再湿型
接着剤をした。こうして得た再湿型接着剤を使用して再
湿型接着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発
明の感熱性粘着シートを得た。
【0056】実施例6 再湿型接着剤の調整1において、鹸化度98.5%のポ
リビニルアルコール(クラレ製、PVA117)を使用
した以外は再湿型接着剤の調整1と同様にして再湿型接
着剤をした。こうして得た再湿型接着剤を使用して再湿
型接着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明
の感熱性粘着シートを得た。
リビニルアルコール(クラレ製、PVA117)を使用
した以外は再湿型接着剤の調整1と同様にして再湿型接
着剤をした。こうして得た再湿型接着剤を使用して再湿
型接着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明
の感熱性粘着シートを得た。
【0057】実施例7 再湿型接着剤の調整1において、鹸化度81.5%のポ
リビニルアルコール(クラレ製、PVA405)を使用
した以外は再湿型接着剤の調整1と同様にして再湿型接
着剤をした。こうして得た再湿型接着剤を使用して再湿
型接着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明
の感熱性粘着シートを得た。
リビニルアルコール(クラレ製、PVA405)を使用
した以外は再湿型接着剤の調整1と同様にして再湿型接
着剤をした。こうして得た再湿型接着剤を使用して再湿
型接着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明
の感熱性粘着シートを得た。
【0058】実施例8 再湿型接着剤の調整1において、鹸化度79.5%のポ
リビニルアルコール(クラレ製、PVA420)を使用
した以外は再湿型接着剤の調整1と同様にして再湿型接
着剤をした。こうして得た再湿型接着剤を使用して再湿
型接着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明
の感熱性粘着シートを得た。
リビニルアルコール(クラレ製、PVA420)を使用
した以外は再湿型接着剤の調整1と同様にして再湿型接
着剤をした。こうして得た再湿型接着剤を使用して再湿
型接着剤層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明
の感熱性粘着シートを得た。
【0059】実施例9 実施例1において、再湿型接着剤層の塗工量を3g/m2
とした以外は実施例1と同様にして本発明の感熱性粘着
シートを得た。
とした以外は実施例1と同様にして本発明の感熱性粘着
シートを得た。
【0060】実施例10 実施例1において、再湿型接着剤層の塗工量を4g/m2
とした以外は実施例1と同様にして本発明の感熱性粘着
シートを得た。
とした以外は実施例1と同様にして本発明の感熱性粘着
シートを得た。
【0061】比較例1 予備操作で作製した支持体の片面に、エアーナイフコー
ターを用いて感熱性粘着剤層塗液の調製で作製した感熱
性粘着剤層塗液を塗工量が25g/m2になるように塗
工、乾燥して感熱性粘着シートを得た。
ターを用いて感熱性粘着剤層塗液の調製で作製した感熱
性粘着剤層塗液を塗工量が25g/m2になるように塗
工、乾燥して感熱性粘着シートを得た。
【0062】比較例2 予備操作で作製した支持体の片面に、エアーナイフコー
ターを用いて感熱性粘着剤層塗液の調製で作製した感熱
性粘着剤層塗液を塗工量が25g/m2になるように塗
工、乾燥した。この感熱性粘着剤層上に、グラビアコー
ターを用いて天然ゴムラテックスを塗工量が2g/m2と
なるように塗工、乾燥して感熱性粘着シートを得た。
ターを用いて感熱性粘着剤層塗液の調製で作製した感熱
性粘着剤層塗液を塗工量が25g/m2になるように塗
工、乾燥した。この感熱性粘着剤層上に、グラビアコー
ターを用いて天然ゴムラテックスを塗工量が2g/m2と
なるように塗工、乾燥して感熱性粘着シートを得た。
【0063】以上の実施例、比較例により得られた感熱
性粘着シートを以下の試験方法により評価し、その結果
を表1に示した。
性粘着シートを以下の試験方法により評価し、その結果
を表1に示した。
【0064】<試験方法> 1)接着性評価1 感熱性粘着シートを25mm幅に断裁し、120℃雰囲
気内で1分間加熱することにより粘着性を発現させた
後、速やかにステンレス鋼板に貼り付けた。1日後、1
80度動剥離強度(300mm/分)をテンシロン万能試
験機にて測定した。なお、表1中の単位はg/25mm
である。接着力が800g/25mm以上の場合接着性
が十分あり優れている。500g/25mm以上800
g/25mm未満の場合は実用上問題のないレベルであ
り、500g/25mm未満の場合は接着性に劣ってお
り実用上使用困難である。
気内で1分間加熱することにより粘着性を発現させた
後、速やかにステンレス鋼板に貼り付けた。1日後、1
80度動剥離強度(300mm/分)をテンシロン万能試
験機にて測定した。なお、表1中の単位はg/25mm
である。接着力が800g/25mm以上の場合接着性
が十分あり優れている。500g/25mm以上800
g/25mm未満の場合は実用上問題のないレベルであ
り、500g/25mm未満の場合は接着性に劣ってお
り実用上使用困難である。
【0065】2)接着性評価2 感熱性粘着シートを25mm幅に断裁し、水を浸した刷
毛で再湿型接着剤層に水分を付与した後、ステンレス鋼
板に仮着した。この化着一体化したシート側から120
℃に加熱した熱スタンプを5秒間接触させることにより
接着を固定した。1日後、180度動剥離強度(300
mm/分)をテンシロン万能試験機にて測定した。な
お、表1中の単位はg/25mmである。接着力が80
0g/25mm以上の場合接着性が十分あり優れてい
る。500g/25mm以上800g/25mm未満の
場合は実用上問題のないレベルであり、500g/25
mm未満の場合は接着性に劣っており実用上使用困難で
ある。
毛で再湿型接着剤層に水分を付与した後、ステンレス鋼
板に仮着した。この化着一体化したシート側から120
℃に加熱した熱スタンプを5秒間接触させることにより
接着を固定した。1日後、180度動剥離強度(300
mm/分)をテンシロン万能試験機にて測定した。な
お、表1中の単位はg/25mmである。接着力が80
0g/25mm以上の場合接着性が十分あり優れてい
る。500g/25mm以上800g/25mm未満の
場合は実用上問題のないレベルであり、500g/25
mm未満の場合は接着性に劣っており実用上使用困難で
ある。
【0066】3)接着性評価3 感熱性粘着シートを25mm幅に断裁し、150℃に加
熱した水蒸気を再湿型接着剤層に吹き付けることによ
り、粘着性を発現させた後、速やかにステンレス鋼板に
貼り付けた。1日後、180度動剥離強度(300mm
/分)をテンシロン万能試験機にて測定した。なお、表
1中の単位はg/25mmである。接着力が800g/
25mm以上の場合接着性が十分あり優れている。50
0g/25mm以上800g/25mm未満の場合は実
用上問題のないレベルであり、500g/25mm未満
の場合は接着性に劣っており実用上使用困難である。
熱した水蒸気を再湿型接着剤層に吹き付けることによ
り、粘着性を発現させた後、速やかにステンレス鋼板に
貼り付けた。1日後、180度動剥離強度(300mm
/分)をテンシロン万能試験機にて測定した。なお、表
1中の単位はg/25mmである。接着力が800g/
25mm以上の場合接着性が十分あり優れている。50
0g/25mm以上800g/25mm未満の場合は実
用上問題のないレベルであり、500g/25mm未満
の場合は接着性に劣っており実用上使用困難である。
【0067】4)耐ブロッキング性評価1 感熱性粘着シートの再湿型接着剤層と該シートの未塗工
面が対向するように重ね合わせ、500g/cm2の加重
をかけ、50℃DRY環境下で1日間保存した。加重を
除いた後に、さらに20℃65%環境下に1日保存後、
ブロッキングの発生状況を下記の基準で評価した。 ◎:ブロッキングを起こさなかったもの。 ○:少しブロッキングするが実用上問題のないもの。 ×:ブロッキングを起こしており実用上問題があるも
の。
面が対向するように重ね合わせ、500g/cm2の加重
をかけ、50℃DRY環境下で1日間保存した。加重を
除いた後に、さらに20℃65%環境下に1日保存後、
ブロッキングの発生状況を下記の基準で評価した。 ◎:ブロッキングを起こさなかったもの。 ○:少しブロッキングするが実用上問題のないもの。 ×:ブロッキングを起こしており実用上問題があるも
の。
【0068】5)耐ブロッキング性評価2 感熱性粘着シートの感熱性粘着剤層と該シートの未塗工
面が対向するように重ね合わせ、500g/cm2の加重
をかけ、30℃80%環境下で1日間保存した。加重を
除いた後に、さらに20℃65%環境下に1日保存後、
ブロッキングの発生状況を下記の基準で評価した。 ◎:ブロッキングを起こさなかったもの。 ○:少しブロッキングするが実用上問題のないもの。 ×:ブロッキングを起こしており実用上問題があるも
の。
面が対向するように重ね合わせ、500g/cm2の加重
をかけ、30℃80%環境下で1日間保存した。加重を
除いた後に、さらに20℃65%環境下に1日保存後、
ブロッキングの発生状況を下記の基準で評価した。 ◎:ブロッキングを起こさなかったもの。 ○:少しブロッキングするが実用上問題のないもの。 ×:ブロッキングを起こしており実用上問題があるも
の。
【0069】
【表1】
【0070】<評価>実施例1〜10に示すように、支
持体の片面に、感熱性粘着剤層、再湿型接着剤層を順次
積層することにより、耐ブロッキング性を向上させるこ
とが可能となる。さらに、再湿型接着剤層に水分を付与
した後にシートの加熱活性化を行う接着性評価2の方
法、あるいは再湿型接着剤層に水蒸気を当てて加熱活性
化する接着性評価3の方法を採用することによって、良
好な接着力が得られる。再湿型接着剤層に水分を付与し
柔軟性を与えることによって、本発明の感熱性粘着シー
トを加熱活性化し接着を行う際に、感熱性粘着剤層中の
固体可塑剤により再湿型接着剤層は可塑化、混合されや
すくなり、十分な接着性が発現したものと考えられる。
実施例1〜4の比較から、再湿型接着剤としてポリビニ
ルアルコールを使用した場合は、再湿型接着剤層に水分
付与後の加熱接着性と加湿環境化の保存性がともに良好
である。実施例1、6、7のように、再湿型接着剤層に
鹸化度が80%以上99%以下のポリビニルアルコール
を使用することにより、接着性と加湿環境下の保存性と
もに良好となる。また、実施例1、9、10の比較か
ら、再湿型接着剤層の塗工量を3g/m2以下とすること
により、再湿型接着剤層に水分付与後の加熱接着性は良
好となる。一方、比較例1に示すような感熱性粘着剤層
上に再湿型接着剤層を設けない構成、あるいは比較例2
に示すような再湿型接着剤層の代わりに天然ゴム層を設
けた構成ででは、50℃DRY環境下での耐ブロッキン
グ性に劣る。
持体の片面に、感熱性粘着剤層、再湿型接着剤層を順次
積層することにより、耐ブロッキング性を向上させるこ
とが可能となる。さらに、再湿型接着剤層に水分を付与
した後にシートの加熱活性化を行う接着性評価2の方
法、あるいは再湿型接着剤層に水蒸気を当てて加熱活性
化する接着性評価3の方法を採用することによって、良
好な接着力が得られる。再湿型接着剤層に水分を付与し
柔軟性を与えることによって、本発明の感熱性粘着シー
トを加熱活性化し接着を行う際に、感熱性粘着剤層中の
固体可塑剤により再湿型接着剤層は可塑化、混合されや
すくなり、十分な接着性が発現したものと考えられる。
実施例1〜4の比較から、再湿型接着剤としてポリビニ
ルアルコールを使用した場合は、再湿型接着剤層に水分
付与後の加熱接着性と加湿環境化の保存性がともに良好
である。実施例1、6、7のように、再湿型接着剤層に
鹸化度が80%以上99%以下のポリビニルアルコール
を使用することにより、接着性と加湿環境下の保存性と
もに良好となる。また、実施例1、9、10の比較か
ら、再湿型接着剤層の塗工量を3g/m2以下とすること
により、再湿型接着剤層に水分付与後の加熱接着性は良
好となる。一方、比較例1に示すような感熱性粘着剤層
上に再湿型接着剤層を設けない構成、あるいは比較例2
に示すような再湿型接着剤層の代わりに天然ゴム層を設
けた構成ででは、50℃DRY環境下での耐ブロッキン
グ性に劣る。
【0071】
【発明の効果】本発明の感熱性粘着シートは、支持体の
片面に感熱性粘着剤層、再湿接着剤層を順次積層した構
成とすることにより、耐ブロッキング性を向上させるこ
とが可能となる。また、再湿型接着剤層に水分を付与し
た後に、本発明の感熱性粘着シートを加熱することによ
り、良好な接着性が得られる。再湿型接着剤としてポリ
ビニルアルコールを使用すると、加湿環境下における保
存性、加熱活性化時の接着性の点で好適である。本発明
の感熱性粘着シートを加熱活性化する方法としては、再
湿型接着剤層に水分を付与した後に該シートを加熱する
方法、再湿型接着剤層に水蒸気を当てて水分の付与と加
熱活性化を同時に行う方法のいずれを採用しても良好な
接着性が得られる。
片面に感熱性粘着剤層、再湿接着剤層を順次積層した構
成とすることにより、耐ブロッキング性を向上させるこ
とが可能となる。また、再湿型接着剤層に水分を付与し
た後に、本発明の感熱性粘着シートを加熱することによ
り、良好な接着性が得られる。再湿型接着剤としてポリ
ビニルアルコールを使用すると、加湿環境下における保
存性、加熱活性化時の接着性の点で好適である。本発明
の感熱性粘着シートを加熱活性化する方法としては、再
湿型接着剤層に水分を付与した後に該シートを加熱する
方法、再湿型接着剤層に水蒸気を当てて水分の付与と加
熱活性化を同時に行う方法のいずれを採用しても良好な
接着性が得られる。
Claims (5)
- 【請求項1】 支持体の片面に、感熱性粘着剤層、再湿
型接着剤層を順次積層したことを特徴とする感熱性粘着
シート。 - 【請求項2】 再湿型接着剤層がポリビニルアルコール
を含有する請求項1に記載の感熱性粘着シート。 - 【請求項3】 ポリビニルアルコールの鹸化度が80%
以上99%以下である請求項1または2に記載の感熱性
粘着シート。 - 【請求項4】 再湿型接着剤層の塗工量が3g/m2以下
である請求項1、2または3に記載の感熱性粘着シー
ト。 - 【請求項5】 支持体の片面に、感熱性粘着剤層、再湿
型接着剤層を順次積層してなる感熱性粘着シートにおい
て、再湿型接着剤層に水分を付与してから感熱性粘着シ
ートを加熱することにより、粘着性を発現させることを
特徴とする感熱性粘着シートの粘着性発現方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8982798A JPH11286658A (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 感熱性粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8982798A JPH11286658A (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 感熱性粘着シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11286658A true JPH11286658A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=13981599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8982798A Pending JPH11286658A (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 感熱性粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11286658A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002309195A (ja) * | 2001-04-12 | 2002-10-23 | Kyodo Giken Kagaku Kk | 粘着シート |
KR20160125949A (ko) * | 2014-02-27 | 2016-11-01 | 필립모리스 프로덕츠 에스.에이. | 첨부된 배리어를 갖는 가연성 열원 및 그 제조 방법 |
-
1998
- 1998-04-02 JP JP8982798A patent/JPH11286658A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002309195A (ja) * | 2001-04-12 | 2002-10-23 | Kyodo Giken Kagaku Kk | 粘着シート |
KR20160125949A (ko) * | 2014-02-27 | 2016-11-01 | 필립모리스 프로덕츠 에스.에이. | 첨부된 배리어를 갖는 가연성 열원 및 그 제조 방법 |
JP2017511686A (ja) * | 2014-02-27 | 2017-04-27 | フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム | バリアが貼り付けられた可燃性熱源およびその製造方法 |
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