JPH11285893A - 溶接台車 - Google Patents

溶接台車

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JPH11285893A
JPH11285893A JP8970298A JP8970298A JPH11285893A JP H11285893 A JPH11285893 A JP H11285893A JP 8970298 A JP8970298 A JP 8970298A JP 8970298 A JP8970298 A JP 8970298A JP H11285893 A JPH11285893 A JP H11285893A
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JP
Japan
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strip
welding
wheels
copying
roller
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Application number
JP8970298A
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English (en)
Inventor
Tatsuro Wada
田 達 郎 和
Hiroyuki Okazaki
崎 弘 幸 岡
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Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価なレ−ルを要しない溶接台車を提供。ロ
ンジ溶接に使用して好適な溶接台車を提供。 【解決手段】 基台,倣いロ−ラ,車輪,車輪を回転駆
動する駆動機構および溶接ト−チホルダ18a,18b
を備え、y方向に延びる条体32のx,y面に車輪を載
せ、倣いロ−ラにて条体をx方向に挟持する溶接台車に
おいて、磁性体の車輪,磁性体の車軸および車軸を周回
する電気コイル10a,10bを備え;倣いロ−ラは、
z軸を中心に回転自在であって錐面を有し、倣いロ−ラ
を条体を境にして一方側と他方側に2組に区分すると、
少くとも1組の倣いロ−ラ5a,5bは、y方向に延び
るピン3bを中心に回動可に支持されたフレ−ム4a,
4bにて支持し、かつスプリング7a,7bで回動強制
した;ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接ト−チを担持
し、条体にて案内されて条体に沿って移動する溶接台車
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の溶接台車の代表的なものの1つ
には、溶接対象材上に載置されたレ−ルを、台車に装備
した倣いロ−ラにて挟持し、台車に装備した駆動機構の
ピニオンをレ−ル上のラックに噛み合せて、ピニオンを
回転駆動することにより走行するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
レ−ルはラックを備えるので高価なものとなる。また、
上述のような特別製のレ−ルを設置しにくい場合もあ
る。例えば、造船や橋梁の製造において、パネルにLロ
ンジやTロンジを溶接する場合、複数の仮付溶接したロ
ンジが狭いピッチで並んでいると、隣り合うロンジ間に
レ−ルを置いても、溶接台車又はその上の装備がロンジ
とつかえて、溶接台車の走行が無理の場合もある。
【0004】本発明は、高価なレ−ルを要しない溶接台
車を提供することを第1の目的とし、ロンジ溶接に使用
して好適な溶接台車を提供することを第2の目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の第1態様
は、基台(1),複数個の倣いロ−ラ(5a〜5d),複数個の
車輪(8a〜8d),車輪を回転駆動する駆動機構および溶接
ト−チホルダ(18a,18b)を備え、y方向に延びる条体(3
2)のx,y面に車輪を載せ、倣いロ−ラ(5a〜5d)にて該
条体(32)をx方向に挟持する溶接台車において、前記倣
いロ−ラ(5a〜5d)は、z軸を中心に回転自在であって前
記条体(32)のy,z平面に当接するための周面を有し、
前記倣いロ−ラ(5a〜5d)を前記条体(32)を境にして一方
側と他方側に2組に区分すると、少くとも1組の倣いロ
−ラ(5a,5b)は、y方向に延びる軸体(3b)を中心に回動
可に基台(1)に支持された回動部材(4a,4b)にて支持し、
かつ該回動部材(4a,4b)は、それが支持する倣いロ−ラ
(5a,5b)が前記条体(32)のy,z平面に近づく方向に、
ばね部材(7a,7b)で回動強制したことを特徴とする。
【0006】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号を、参
考までに付記した。
【0007】これによれば、駆動機構によって車輪(10
c,10d)が回転駆動されると、条体(32)上を溶接台車が走
行する。条体(32)のx方向の幅が広いところでは、前記
1組の倣いロ−ラ(5a,5b)が条体(32)でx方向に押され
て、ばね部材(7a,7b)が与える回転モ−メントに抗して
その逆方向に、軸体(3b)を中心に外広がりに回動する。
x方向の幅が広いところでは、その逆に、ばね部材(7a,
7b)が与える回転モ−メントで軸体(3b)を中心に内向き
に回動する。すなわち倣いロ−ラ(5a,5b)の倣い移動
は、y方向に延びる軸体(3b)を中心にした回動である。
かくして、倣いロ−ラ(5a〜5d)が常に条体(32)を挟持
し、溶接台車が条体(32)を倣って移動する。倣い移動が
軸体(3b)を中心にした回動であるので倣い機構が簡易と
なり、しかも倣い移動が滑らかである。
【0008】条体(32)は、ラックなどの付加要素を備え
る必要がなく、廉価なものを用いうる。パネルにロンジ
を溶接する場合には、ロンジのフェ−ス(天辺)をその
まま前記条体として用いて、例えば図1に示すように、
ロンジ30のフェ−ス32の上面に車輪(10c,10d)を載
せることにより、比較的に短いピッチで複数のロンジが
パネルに仮付けされているときにも、適用しうる。ま
た、図1に示すように、2つの溶接ト−チ20a,20
bを溶接台車に装備して、パネル40とロンジの脚辺3
1とがなす表,裏コ−ナを、同時に溶接することができ
る。
【0009】(2)本発明の第2態様は、基台(1),複
数個の倣いロ−ラ(5a〜5d),複数個の車輪(8a〜8d),車
輪を回転駆動する駆動機構および溶接ト−チホルダ(18
a,18b)を備え、y方向に延びる磁性条体(32)のx,y面
に車輪を載せ、倣いロ−ラ(5a〜5d)にて該条体(32)をx
方向に挟持する溶接台車において、x方向に相対向して
対をなす磁性体の車輪(8a〜8d)およびそれらを支持する
磁性体の車軸(10c,10d)ならびに該車軸(10c,10d)を周回
する電気コイル(10a,10b)、を備えることを特徴とす
る。
【0010】これによれば、駆動機構によって車輪(10
c,10d)が回転駆動されると、溶接台車は倣いロ−ラ(5a
〜5d)にて条体(32)を挟持して該条体(32)上を走行す
る。電気コイル(10a,10b)に通電すると、車軸(10c,10d)
が磁化されてそれに結合した一対の車輪の一方がN極、
他方がS極となり、車輪が磁性条体(32)に吸着する。こ
れにより車輪スリップがなく、溶接台車の走行速度が安
定なものとなる。
【0011】条体(32)は、ラックなどの付加要素を備え
る必要がなく、廉価なものを用いうる。パネルにロンジ
を溶接する場合には、ロンジのフェ−ス(天辺)をその
まま前記条体として用いて、例えば図1に示すように、
ロンジ30のフェ−ス32の上面に車輪(10c,10d)を載
せることにより、比較的に短いピッチで複数のロンジが
パネルに仮付けされているときにも、適用しうる。ま
た、図1に示すように、2つの溶接ト−チ20a,20
bを溶接台車に装備して、パネル40とロンジの脚辺3
1とがなす表,裏コ−ナを、同時に溶接することができ
る。
【0012】(3)本発明の第3態様は、基台(1),複
数個の倣いロ−ラ(5a〜5d),複数個の車輪(8a〜8d),車
輪を回転駆動する駆動機構および溶接ト−チホルダ(18
a,18b)を備え、y方向に延びる条体(32)のx,y面に車
輪を載せ、倣いロ−ラ(5a〜5d)にて該条体(32)をx方向
に挟持する溶接台車において、x方向に相対向して対を
なす磁性体の車輪(8a〜8d)およびそれらを支持する磁性
体の車軸(10c,10d)ならびに該車軸(10c,10d)を周回する
電気コイル(10a,10b)を備え;前記倣いロ−ラ(5a〜5d)
は、z軸を中心に回転自在であって前記条体(32)のy,
z平面に当接するための周面を有し、前記倣いロ−ラ(5
a〜5d)を前記条体(32)を境にして一方側と他方側に2組
に区分すると、少くとも1組の倣いロ−ラ(5a,5b)は、
y方向に延びる軸体(3b)を中心に回動可に基台(1)に支
持された回動部材(4a,4b)にて支持し、かつ該回動部材
(4a,4b)は、それが支持する倣いロ−ラ(5a,5b)が前記条
体(32)のy,z平面に近づく方向に、ばね部材(7a,7b)
で回動強制した;ことを特徴とする。
【0013】これによれば、上記(1)および(2)の
作用,効果が共に得られる。ロ−ラ(5a,5b)の倣い移動
が、y方向に延びる軸体(3b)を中心にした回動であり、
ばね部材(7a,7b)が与える回転モ−メントは、倣いロ−
ラ(5a,5b)を介して溶接台車(の車輪)を条体(32)から離
す(浮かせる)向きとなるが、車輪と条体との間に働く磁
気吸引力がそれとは逆方向であるので、条体に対する車
輪の加圧接触が確保される。
【0014】
【発明の実施の形態】(4)前記倣いロ−ラ(5a〜5d)の
中の、少くとも回動部材(4a,4b)にて支持された倣いロ
−ラ(5a,5b)は、z方向に条体(32)を受入れるとき条体
の当接により、前記ばね部材(7a,7b)の回動強制の方向
と逆方向の回転モ−メントを受ける錐面を有する(図
1)。
【0015】これによれば、溶接台車を条体(32)に対し
て装着するとき、条体(32)に対してz方向に溶接台車を
降ろすだけで、倣いロ−ラ(5a,5b)が条体を受け入れ、
倣い位置となる。溶接台車を条体(32)から取り外すと
き、条体(32)に対してz方向に溶接台車を引き上げるだ
けで、倣いロ−ラ(5a,5b)が条体から外れる。条体(32)
に対する溶接台車の着脱が簡単である。
【0016】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0017】
【実施例】図1に、本発明の一実施例を示す。図1は、
本発明の一実施例の溶接台車を、パネル40に仮付けさ
れたロンジ30のフェ−ス32に載せた状態の、正面図
である。溶接台車の基台1の上面には、支柱支持用のス
リ−ブ14が固着されており、このスリ−ブ14に支柱
15の下端が挿入され、スリ−ブ14に対する蝶ねじの
締め込みにより、支柱15がスリ−ブ14に固着されて
いる。結果として、支柱15は基台1に立てられ固着さ
れている。支柱15には、溶接台車を持ち運ぶための取
っ手22が固着されている。
【0018】支柱15には、ア−ムガイドブロック16
が固着されており、このブロック16で、ト−チ支持ア
−ム17が、x方向に移動自在に支持され、ブロック1
6にねじ込まれた蝶ねじの締め込みにより、該移動が拘
止されている。ト−チ支持ア−ム17には、ト−チホル
ダ18a,18bがx方向に移動自在に支持され、レバ
−付の拘止機構により、該移動が拘止されている。レバ
−を操作することによって、拘止を解除することができ
る。
【0019】ト−チホルダ18a,18bには、ト−チ
支持脚19a,19bがあり、それに溶接ト−チ20
a,20bが装着されている。図1上では、溶接ト−チ
20a,20bは、パネル40とそれに仮付けされたロ
ンジ30とがなす表,裏コ−ナを溶接狙い位置としてい
る。
【0020】図2に、溶接台車の基台1の底面を示す。
この底面は、図1に示すパネル40側から基台1を見上
げた形で示している。基台1には、4個のロ−ラ支持フ
レ−ム2a〜2cが固着されている。倣いロ−ラ5a〜
5dは、ロ−ラ軸にベアリングを介してロ−ラ輪を結合
したものであり、ロ−ラ軸の上端面にはねじ穴がある。
【0021】基準ロ−ラ5c,5dは、ロ−ラ支持フレ
−ム2c,2dを貫通する蝶ねじを、ロ−ラ軸のねじ穴
にねじ込んでロ−ラ軸の上端面と蝶ねじで、ワッシャを
介してロ−ラ支持フレ−ム2c,2dを加圧する形で、
フレ−ム2c,2dに固着されている(図1の5d,図
3)。ロ−ラ支持フレ−ム2c,2dには、ロンジ30
のフェ−ス32のx方向の幅に応じて、予めロ−ラ5
c,5dのx位置を調整するための、王形の蝶ねじ通し
抜き穴6a,6b(図2,図4)があり、蝶ねじを緩め
てそれを抜き穴6a,6bの王形状の範囲内でx方向に
ずらし、そして蝶ねじを締め込むことにより、ロ−ラ5
c,5dのx位置を調整することができる。
【0022】再度図1を参照する。ロ−ラ支持フレ−ム
2bには、y方向に延びるピン3bが立てられ、このピ
ン3bに、それを中心に回動可の倣いフレ−ム4bが結
合しており、この倣いフレ−ム4bに、倣い移動ロ−ラ
5bのロ−ラ軸が固着されている。ロ−ラ支持フレ−ム
2bと倣いフレ−ム4bとの間には、圧縮コイルスプリ
ング7bが介挿され、それを倣いフレ−ム4bの過度の
開き回動を止めるストッパねじ7dが貫通し、該ストッ
パねじ7dの上端と下端は、それぞれロ−ラ支持フレ−
ム2bと倣いフレ−ム4bに係合し、圧縮コイルスプリ
ング7bは、x,y方向の移動が拘止されている。図1
に示す状態では、圧縮コイルスプリング7bの反発力
で、倣いフレ−ム4bには、ピン3bを中心とする反時
計方向の回動強制力が加わり、これにより倣い移動ロ−
ラ5bがフェ−ス32のy,z面に圧接し、その結果、
倣い移動ロ−ラ5bと基準ロ−ラ5dが、フェ−ス32
をx方向に挟圧している。
【0023】もう1つの倣いフレ−ム4a(図2,図
5)も、上述の倣いフレ−ム4bと同様に、ロ−ラ支持
フレ−ム2aに、y方向に延びる図示しないピンを中心
に回動可に結合しており、この倣いフレ−ム4aが倣い
移動ロ−ラ5aを支持し、圧縮コイルスプリング7a
が、倣い移動ロ−ラ5aをフェ−ス32のy,z面に圧
接するように、倣いフレ−ム4aを回動強制している。
したがって、倣い移動ロ−ラ5aと基準ロ−ラ5cが、
フェ−ス32をx方向に挟圧している。
【0024】再度図2を参照する。基台1の下面には車
軸受けがあり、それらにy方向に延びる2本の車軸10
c,10dが回転自在に保持されている。車軸10cに
は1対の磁性体車輪8a,8cが固着されており、車軸
10dには1対の磁性体車輪8b,8dが固着されてい
る。車軸10cは、基台1に固定された電気コイル10
aを貫通し、車軸10dは、基台1に固定された電気コ
イル10bを貫通している。すなわち、基台1に固定さ
れた電気コイル10a,10bは、車軸10c,10d
を周回しており、これらに通電があると、車軸10c,
10dが磁化されて1対の車輪8a,8cの一方がN極
に、他方がS極になり、同様に1対の車輪8b,8dの
一方がN極に、他方がS極になり、車輪8a〜8dが、
ロンジ30のフェ−ス32に吸着する。
【0025】車軸10c,10dにはそれぞれ歯付プ−
リが固着されており、これらの歯付プ−リに噛み合う歯
付ベルト9が、減速機付モ−タ11(図3)の減速機出
力軸に固着された歯付プ−リ12(図2)にも噛み合っ
ている。モ−タ11が通電されてプ−リ12が回転する
ことにより、車軸10c,10dが回転して車輪8a〜
8dが回転し、溶接台車はy方向に移動する。
【0026】図4には、溶接台車の上面を、図5には左
側面を示す。基台1には、減速機付モ−タ11の上方
に、操作盤13が設けられており、その中に、減速機付
モ−タ11を回転駆動するモ−タドライバ,電気コイル
10a,10bに通電するソレノイドドライバおよび走
行制御回路が格納されている。
【0027】図6に、操作盤13の盤面を示す。操作盤
13の盤面には、電源スイッチ,走行方向指示スイッ
チ,走行速度指示器(ポテンショメ−タ)、運転スタ−
ト/ストップスイッチ,手動走行スイッチおよび指定速
度表示器があり、これらが走行制御回路に接続されてい
る。また、台車1のy方向前後には、リミットスイッチ
21a,21b(図2,図3)があり、これらはモ−タ
ドライバおよびソレノイドドライバに接続されている。
【0028】溶接台車をフェ−ス32から外していると
きには、倣い移動ロ−ラ5a,5bは、圧縮コイルスプ
リング7a,7bの反発力でピン(3b)を中心にz軸
よりやや傾斜している。取っ手22を持って溶接台車を
フェ−ス32の上方に運び、フェ−ス32上に降ろすと
き、フェ−ス32が、倣いロ−ラ5a〜5dの下半分の
錐面(テ−パ周面)に当り、これにより倣い移動ロ−ラ
5a,5bが、ピン(3b)を中心に回動して、対向す
る基準ロ−ラ5c,5dとの間にフェ−ス32を受入
れ、図1に示すように溶接台車がロンジ30のフェ−ス
32を跨ぎ、かつ車輪8a〜8dがフェ−ス32に乗
る。
【0029】作業者が手動走行スイッチを閉(入)にす
ると閉(入)の間、操作盤13のモ−タドライバが、所
定速度(固定値)で、走行方向指示スイッチの指定方向
にモ−タ11を回転駆動する。したがって作業者は、例
えば溶接開始位置(y方向)を調整するために、手動走
行スイッチを操作して溶接台車をy方向所望位置に駆動
することができる。
【0030】作業者が運転スタ−ト/ストップスイッチ
(モ−メンタリ−スイッチ)を押すと、操作盤13のモ
−タドライバが、走行方向指示スイッチの指定方向かつ
走行速度調整器で指定された速度で、モ−タ11を回転
駆動し、かつ、ソレノイドドライバが電気コイル10
a,10bに通電する。運転スタ−ト/ストップスイッ
チがもう一度押されるとモ−タ11の回転駆動を停止
し、電気コイル10a,10bの通電を停止する。この
操作がなく、進行方向で前方側に位置するリミットスイ
ッチ(21a,21bの一方)が、フェ−ス32上に置
かれた図示しない当て片(ストッパ)に当ったときに
は、該スイッチが閉から開に切換わり、モ−タドライバ
はモ−タ11の回転駆動を停止し、ソレノイドドライバ
は電気コイル10a,10bへの通電を停止する。
【0031】倣いロ−ラ5a〜5dの下部が錐面(テ−
パ周面)になっているので、作業者が取っ手22を持っ
て溶接台車を上方に引き上げると、フェ−ス32が倣い
ロ−ラ間から抜ける。
【0032】パネル40に仮付け溶接されたロンジ30
の表,裏下コ−ナ部を溶接する場合、図1に示すよう
に、溶接台車がフェ−ス32上に乗って倣いロ−ラがフ
ェ−ス32を挟持して、溶接台車がフェ−ス32上を、
それが延びるy方向に走行する。複数のロンジが、ト−
チホルダ18a,18b間の距離と同程度又はそれより
短いピッチでx方向に分布している場合でも、各ロンジ
の表,裏下コ−ナ部を同時に自動溶接することができ
る。フェ−ス32に対する溶接台車の装着は、単に、溶
接台車をフェ−ス32上に降ろすことによって完了し、
フェ−ス32からの取り外しは、単に、溶接台車をフェ
−ス32の上方に引き上げることにより完了し、溶接台
車の着,脱作業が簡易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の正面図である。
【図2】 図1に示す基台1の底面図である。
【図3】 図1に示す溶接台車の右側面図であり、一部
は縦断面を示す。
【図4】 図1に示す溶接台車の上面図である。
【図5】 図1に示す溶接台車の左側面図である。
【図6】 図5に示す操作盤13の拡大平面図である。
【符号の説明】
1:基台 2a〜2d:ロ−ラ支
持フレ−ム 3b:ピン 4a,4b:倣いフレ
−ム 5a〜5d:倣いロ−ラ 6a,6b:抜き穴 7a,7b:圧縮コイルスプリング 7c,7d:ストッパねじ 8a〜8d:車輪 9:歯付ベルト 10a,10b:電気
コイル 10c,10d:車軸 11:減速機付モ−タ 12:歯付プ−リ 13:操作盤 14:スリ−ブ 15:支柱 16:ア−ムガイドブロック 17:ト−チ支持ア−
ム 18a,18b:ト−チホルダ 19a,19b:ト−
チ支持脚 20a,20b:溶接ト−チ 21a,21b:リミ
ットスイッチ 22:取っ手 30:ロンジ 31:脚辺 32:フェ−ス 40:パネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台,複数個の倣いロ−ラ,複数個の車
    輪,車輪を回転駆動する駆動機構および溶接ト−チホル
    ダを備え、y方向に延びる条体のx,y面に車輪を載
    せ、倣いロ−ラにて該条体をx方向に挟持する溶接台車
    において、 前記倣いロ−ラは、z軸を中心に回転自在であって前記
    条体のy,z平面に当接するための周面を有し、前記倣
    いロ−ラを前記条体を境にして一方側と他方側に2組に
    区分すると、少くとも1組の倣いロ−ラは、y方向に延
    びる軸体を中心に回動可に基台に支持された回動部材に
    て支持し、かつ該回動部材は、それが支持する倣いロ−
    ラが前記条体のy,z平面に近づく方向に、ばね部材で
    回動強制したことを特徴とする、溶接台車。
  2. 【請求項2】基台,複数個の倣いロ−ラ,複数個の車
    輪,車輪を回転駆動する駆動機構および溶接ト−チホル
    ダを備え、y方向に延びる磁性条体のx,y面に車輪を
    載せ、倣いロ−ラにて該条体をx方向に挟持する溶接台
    車において、 x方向に相対向して対をなす磁性体の車輪およびそれら
    を支持する磁性体の車軸ならびに該車軸を周回する電気
    コイル、を備えることを特徴とする溶接台車。
  3. 【請求項3】基台,複数個の倣いロ−ラ,複数個の車
    輪,車輪を回転駆動する駆動機構および溶接ト−チホル
    ダを備え、y方向に延びる磁性条体のx,y面に車輪を
    載せ、倣いロ−ラにて該条体をx方向に挟持する溶接台
    車において、 x方向に相対向して対をなす磁性体の車輪およびそれら
    を支持する磁性体の車軸ならびに該車軸を周回する電気
    コイルを備え;前記倣いロ−ラは、z軸を中心に回転自
    在であって前記条体のy,z平面に当接するための周面
    を有し、前記倣いロ−ラを前記条体を境にして一方側と
    他方側に2組に区分すると、少くとも1組の倣いロ−ラ
    は、y方向に延びる軸体を中心に回動可に基台に支持さ
    れた回動部材にて支持し、かつ該回動部材は、それが支
    持する倣いロ−ラが前記条体のy,z平面に近づく方向
    に、ばね部材で回動強制した;ことを特徴とする、溶接
    台車。
  4. 【請求項4】前記倣いロ−ラの中の、少くとも回動部材
    にて支持された倣いロ−ラは、z方向に条体を受入れる
    とき条体の当接により、前記ばね部材の回動強制の方向
    と逆方向の回転モ−メントを受ける錐面を有する、請求
    項1又は請求項3記載の溶接台車。
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