JPH11285672A - 洗浄装置における凍結防止方法、および洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置における凍結防止方法、および洗浄装置

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JPH11285672A
JPH11285672A JP8874998A JP8874998A JPH11285672A JP H11285672 A JPH11285672 A JP H11285672A JP 8874998 A JP8874998 A JP 8874998A JP 8874998 A JP8874998 A JP 8874998A JP H11285672 A JPH11285672 A JP H11285672A
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pump
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博 伝田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】洗浄ノズルから被洗浄体に向けて洗浄水を放出
する洗浄装置において、流水による多量の水や加熱エネ
ルギーの消費がなく、しかもコンプレッサー等の大きな
付属設備も必要とせずに、効果的な凍結防止防止方法を
得る。 【構成】装置内に形成される循環管路において洗浄水を
循環させ、この循環管路の流路に臨ませるように洗浄ノ
ズルへ至る洗浄管路を接続し、洗浄水を循環させること
により洗浄管路側へ負圧を発生させ、洗浄管路より洗浄
ノズルを介して外気を吸引させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被洗浄体に向けて洗
浄水を放出して洗浄をはかる洗浄装置に関し、特に洗車
装置のように屋外設置され冬季の凍結防止措置が必要と
されるタイプの洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より知られる洗浄装置における凍結
防止措置の方法としては、例えば実開昭60−1367
83号公報に見られるように、少量の洗浄水を洗浄ノズ
ルより放出させ、その水流により凍結を防止する方法が
一般的である。また、特開昭61−98833号公報に
見られるように、洗浄作業が終了すると洗浄管路に圧縮
空気を導入して、管路の水抜きにより凍結を防止する方
法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の水流
により凍結防止する方法では、洗浄ノズルより絶え間な
く洗浄水を放出させる必要があり、多量の水を消費する
ばかりか、放出した水がノズル周囲の地面等で凍結し洗
浄作業に支障を生じるなどの問題があった。特に、極寒
の地では、水源から得る洗浄水の水温が低く少量の放水
では凍結してしまうため、装置内で加熱して温水を放出
する必要があり、膨大な加熱エネルギーを水と同時に消
費してしまう欠点があった。
【0004】また、後者の圧縮空気により水抜きする方
法では、コンプレッサ等の付属設備が必要となる上、コ
ンプレッサの運転音や圧縮空気の排気音が大きく騒音問
題を起こす懸念があり、また、管路内を乾燥させる程の
完全な水抜きが不可能であるため、わずかな残留水でも
洗浄ノズルで凍結すると、ノズルが放出不能に陥るとい
う問題があった。しかも、圧縮空気をノズルから開放す
る際に、放出部で局部的な温度低下を招き、ノズル部で
の残留水の凍結を促進してしまう欠点もあった。
【0005】従って、この発明の課題とするところは、
流水による多量の水や加熱エネルギーの消費がなく、し
かもコンプレッサー等の大きな付属設備も必要とせず
に、効果的な洗浄装置における凍結防止措置ができない
か、という点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、洗浄水を圧
送して洗浄ノズルから被洗浄体に放出させる洗浄装置に
おいて、凍結防止措置に際し、ポンプを駆動して装置内
に形成される循環管路において洗浄水を循環させ、この
循環管路の流路に臨ませるように洗浄ノズルへ至る洗浄
管路を接続し、洗浄水を循環させることにより洗浄管路
側へ負圧を発生させ、洗浄管路より洗浄ノズルを介して
外気を吸引させるようにすることを特徴として、上記課
題の解決をはかったものである。
【0007】ここで、前記循環管路に洗浄水を循環させ
るポンプとして、洗浄の際に洗浄水を圧送する高圧ポン
プ(スプレー洗浄用に高吐出圧を発生可能なポンプ)ま
たは高吐出ポンプ(複数のノズルから同時放出可能な高
吐出量を発生するポンプ)を使用することができる。ま
た、前記循環管路に洗浄水を循環させるポンプとして、
洗浄の際に洗浄水を圧送する高圧ポンプまたは高吐出ポ
ンプとは別に設けた低圧または低吐出の循環ポンプを使
用しても良い。更に、前記循環管路に洗浄水を循環させ
るポンプとして、洗浄の際に洗浄水を圧送するための高
圧ポンプまたは高吐出ポンプの他に、低圧または低吐出
の循環ポンプを使用可能とし、凍結防止措置に際し、ま
ず高圧ポンプまたは高吐出ポンプにより洗浄水を高速循
環させて洗浄管路の残留水を回収し、この後に前記循環
ポンプにより洗浄水を低速循環させて洗浄管路より洗浄
ノズルを介して外気を吸引させるようにすることもでき
る。なお、前記循環管路には流路の絞り部から下流側へ
行くに従い流路が広がるディフューザが形成され、この
ディフューザの絞り部またはその下流側に前記洗浄管路
を臨ませて、洗浄管路より外気を吸引させるようにすれ
ば良い。
【0008】この発明は、洗浄水を圧送して洗浄ノズル
から被洗浄体に放出させる洗浄装置において、洗浄ノズ
ルへ洗浄水を送出する洗浄管路と、凍結防止措置に際し
て駆動されるポンプと、該ポンプで送出する洗浄水を同
ポンプの上流側へ帰還させる循環管路と、該循環管路と
二方で接続し他の一方は循環管路に接続する流路に臨み
負圧を生じる負圧ポートを形成し、この負圧ポートで前
記洗浄管路と接続する三方接続具と、凍結防止措置とし
て前記循環管路に洗浄水を循環させる制御手段とを備え
たことを特徴として、上記課題を解決した洗浄装置を提
供するものである。
【0009】この洗浄装置において、前記ポンプは、洗
浄の際に洗浄水を圧送する高圧ポンプまたは高吐出ポン
プとしても良く、また、この高圧ポンプまたは高吐出ポ
ンプとは別に設けた低圧または低吐出の循環ポンプであ
っても良い。更に、前記ポンプとして、洗浄の際に洗浄
水を圧送する高圧ポンプまたは高吐出ポンプと、該高圧
ポンプまたは高吐出とは別に設けた低圧または低吐出の
循環ポンプとを使用可能であり、前記制御手段では、凍
結防止措置に際し、まず高圧ポンプまたは高吐出ポンプ
により洗浄水を高速循環させ、この後に前記循環ポンプ
により洗浄水を低速循環させるよう制御することもでき
る。なお、前記三方接続具は、前記循環管路にあって流
路の絞り部から下流側へ行くに従い流路が広がるディフ
ューザを形成し、このディフューザの絞り部またはその
下流側に連通して前記負圧ポートを形成して前記洗浄管
路と接続するようにすれば良い。
【0010】
【作用】この発明によれば、洗浄水を循環させることに
より洗浄管路側へ負圧を発生させ、洗浄管路より洗浄ノ
ズルを介して外気を吸引させることにより、洗浄管路内
で残留水が凍結しても、洗浄管路内に吸気による通気路
を常時確保し洗浄水が放出不能になるのを防止するもの
である。これにより、洗浄水を循環させることにより装
置内の管路の凍結防止ができる上、この洗浄水の循環に
伴い洗浄管路が凍結により使用不能になるのを防止でき
る。
【0011】ここで洗浄水を循環させるポンプは、洗浄
作業に用いられる高吐出ポンプまたは高圧ポンプを使用
することができ、凍結防止のために特別にポンプを追加
設置することなく、経済的に本発明を実施できる。な
お、ポンプの耐久性や消費電力等を考慮して、低圧また
は低吐出の循環ポンプ(洗浄用の高圧ポンプまたは高吐
出ポンプより吐出圧または吐出量が低い小型のもの)を
使用しても良い。更に、高圧ポンプまたは高吐出ポンプ
と低圧または低吐出の循環ポンプの両方を洗浄水の循環
に使用できるようにすれば、まず高圧ポンプまたは高吐
出ポンプにより洗浄水を高速循環させて洗浄管路の残留
水を素早く回収し、この後に前記循環ポンプにより洗浄
水を低速循環させて洗浄管路より洗浄ノズルを介して外
気を継続して吸引させるようにすることができる。ま
た、洗浄水を循環させる流路に、その流路を絞りそこか
ら下流側へ行くに従い流路が広がるディフューザを臨ま
せ、このディフューザの絞り部またはその下流側に洗浄
管路を接続させて、洗浄管路に通気させるに充分な負圧
を発生させるようにすれば良い。
【0012】
【実施例】以下、その実施例について図面を基に詳細に
説明する。図1は実施例の構成説明図で、1は洗浄装置
本体である。洗浄装置本体1には、水源2からの洗浄水
を貯える水タンク3、水タンク3へ供給する洗浄水およ
び水タンク3に貯えた洗浄水を加熱する温水装置4、水
タンク3から洗浄ノズル5へ至る洗浄管路6に設けられ
る複数連のプランジャポンプからなる高圧ポンプ7が備
えられている。水タンク3の洗浄水は、水源2の水温が
低い冬季には温水装置4で加熱されて供給され、更に温
水装置4により所定温度以上に保温される。8は水タン
ク3の洗浄水を保温するに際し温水装置4に洗浄水を循
環させるポンプである。
【0013】洗浄装置本体1内の管路について見ると、
10は公知のロータリポンプからなり高圧ポンプより吐
出圧・吐出量共に低い循環ポンプ11を設け、水タンク
3から洗浄管路5の高圧ポンプ7より上流側(ポンプ7
吸込側)に接続する分岐路、12は洗浄管路5の高圧ポ
ンプ7より下流側(ポンプ7吐出側)から水タンク3へ
至る帰還路で、これにより循環ポンプ11で圧送される
洗浄水を高圧ポンプ7を介して帰還路12へ送り水タン
ク3へ戻す循環管路13が形成される。14は帰還路1
2より分岐し洗浄管路6の下流側(ノズル5側)へ接続
する分岐路で、凍結防止措置に際し洗浄ノズル5より吸
気するのに使用される。15・16・17はいずれも電
磁弁で、15は洗浄管路6の帰還路12及び分岐路14
との接続ポイントの間に、16は帰還路12に、17は
分岐路14にそれぞれ位置する。18は洗浄管路6にあ
って分岐路10と並列になる部分に設けられる逆止弁で
ある。
【0014】20は帰還路12と分岐路14との接続ポ
イントに設けられる三方接続具で、以下その構成を図2
を用いて説明する。21は帰還路12の上流側に接続す
るプラグで、その内部流路に絞り部Sを形成しており、
22はこのプラグ21と螺合接続され帰還路12の下流
側に接続するケーシングで、その内部流路として上流か
ら下流に行くに従い流路が広がるディフューザ部Dと、
このディフューザ部Dと絞り部Sとの間に位置し負圧ポ
ート23からの流体を混入させるミキシング部Mとを形
成している。ここで、プラグ21側から圧送される洗浄
水は、絞り部Sで流路が狭められて流速を増してからデ
ィフューザ部Dへ放出される。この放出された洗浄水
は、拡散・減速されミキシング部Mにおいて負圧ポート
から送られる流体を巻き込むようにしてディフューザ部
D下流へ送られ、結果として分岐路14を介して洗浄管
路6の残留水およびノズル5からの空気を吸い込むよう
作用する。
【0015】図3は上記実施例の制御系を示すブロック
図で、30はマイクロコンピュータを含む制御部、31
は洗浄の開始/停止入力等を行う操作パネル、32は気
温を検出して凍結防止措置の要否を判断するための温度
センサである。図4は上記実施例における凍結防止措置
の動作を示すタイムチャート図で、以下この両図を基に
実施例の動作を説明する。
【0016】操作パネル31で洗浄開始の入力がある
と、制御部30ではまず電磁弁15・16を開弁させ、
少し遅れて高圧ポンプ7を駆動させ、この後洗浄開始か
ら一定時間T1が経過すると、電磁弁16を閉じて洗浄
ノズル5より高圧の洗浄水を噴射させて洗浄動作を可能
にする。高圧ポンプ7の駆動を電磁弁15・16の開弁
より遅らせるのは、電磁弁が開ききらない内にポンプ7
が駆動して管路内に異常高圧が発生するのを防止し、ま
た水圧に晒されずに電磁弁を円滑に開弁動作させる目的
がある。また、一定時間T1だけ電磁弁16を開くの
は、やはり洗浄管路6内に急激な水圧上昇が生じないよ
う配慮したものであるが、ポンプ7の駆動に伴い急激に
洗浄ノズル5より洗浄水が噴射され、ノズル5に大きな
噴射反力が生じるのを防止する意図もある。例えば、洗
浄ノズル5として手持ちタイプのスプレー銃を使用する
装置では、ポンプ7の駆動に伴う反動でスプレー銃の方
向を失い、意図せぬ方向へ洗浄水を飛散させる等の問題
を解消するものである。
【0017】操作パネル31で停止入力があるか、制御
部30での所定の洗浄シーケンスを終了すると、まず高
圧ポンプ7を停止し少し遅れて電磁弁15を閉じて洗浄
動作を終了する。洗浄終了すると、制御部30では温度
センサ32で与える気温により凍結防止措置の要否を判
断し、気温が所定温度以下で凍結防止措置が必要と判断
すると、電磁弁16・17を開き循環ポンプ11を駆動
して凍結防止措置を実行する。なお、温度センサ32に
よらず、操作パネル31に凍結防止スイッチを設けて、
このスイッチ入力により凍結防止措置を行うようにする
こともできる。
【0018】凍結防止措置に入ると、まず電磁弁16・
17を開いた後、最初の一定時間T2だけ高圧ポンプ7
を駆動して、水タンク3の洗浄水を循環管路13におい
て高速循環させ、これにより電磁弁15より下流の洗浄
管路6に残留する洗浄水を三方接続具20において回収
する。一定時間T2が経過すると、高圧ポンプ7を停止
し、代わりに循環ポンプ11を駆動して循環管路13に
おける洗浄水の循環を低速に切り換え、洗浄ノズル5を
介して洗浄管路6より外気を吸入する状態に移行する。
これにより、循環管路13には洗浄水が循環して確実に
凍結防止がはかられると共に、常時ノズル5を通して洗
浄管路6に空気が流通するから、洗浄管路6内で残留水
が凍っても、通気により流路が確保されるため、以後の
洗浄動作時に凍結による管路詰まりを生じて洗浄不能と
なるといった不都合を招くことがない。
【0019】なお、この実施例では、凍結防止措置に際
して高圧ポンプ7と循環ポンプ11を併用しているが、
耐久性の高い高圧ポンプ7が得られる場合、または耐久
性に問題のない高吐出ポンプを使用する場合は、特に循
環ポンプ11を使用することなく、凍結防止措置の間、
高圧ポンプ7または代わりの高吐出ポンプを駆動して循
環管路13に洗浄水を循環させるようにしても良い。こ
うすれば、循環ポンプ11を特に設ける必要がなくな
り、より安価に装置を構成できる。なお、この時、電気
代やポンプの耐久等の問題で高圧ポンプ7や高吐出ポン
プの長時間の連続運転を避けたい場合は、凍結防止措置
開始後の所定時間が経過した後は、ポンプを一定周期で
間欠運転させる等の方法で断続運転に切り換えるように
すれば良い。また、もちろん、凍結防止措置で高圧ポン
プ7を使用することなく、循環ポンプ11だけを最初か
ら駆動して、残留水の回収から通気までを継続して行わ
せるようにすることもできる。
【0020】図5は他の実施例の構成を示す説明図で、
例えば公知の自動洗車機のように、複数の洗浄ノズル5
a〜5cを切り換えて使用するような洗浄装置に本発明
を実施した例を示している。ここでは、切換使用する洗
浄ノズルの系統毎に洗浄管路6a・6bを分岐させ、そ
れぞれに電磁弁15a・15bを設けている。また、こ
れに伴い三方接続具20の負圧ポート23に接続する分
岐路14a・14bも分岐して洗浄管路6a・6bに接
続し、それぞれ電磁弁17a・17bを設けている。な
お、制御系は図3の例と同様のものであり、ここでは省
略する。
【0021】この実施例では、循環ポンプ11を特に備
えず、洗浄に使用される高吐出ポンプ70を用いて凍結
防止措置をも行うものであり、その動作を図6を用いて
説明する。
【0022】洗浄動作は、図示のように、洗浄ノズル5
aを使用する場合には電磁弁15aを開いてから高吐出
ポンプ70を駆動し、洗浄ノズル5a・5bの系統を使
用する場合は電磁弁15a・15bを開いてから高吐出
ポンプ70を駆動して行われる。このとき、図4の例と
同様に、ポンプ70の駆動初期に電磁弁16を開いて管
路内の逃圧操作を行えば、放水の立ち上がりがソフトで
管路に負担をかけない動作ができる。
【0023】凍結防止措置に入ると、電磁弁15a・1
5bが閉じられる一方で電磁弁16が開弁されポンプ7
0が駆動される。そして、図示のように、電磁弁17a
・17bが所定時間T3ずつ交互に開弁されて、洗浄管
路6a・6bに対して残留水の回収と通気とが順番に行
われ、複数の洗浄管路6a・6bの凍結防止がはかられ
るのである。なお、ここで、図1の例のように循環ポン
プを備えている場合は、ポンプ70を駆動しての残留水
の回収と通気とを1回ないし数回ずつ行った後に、ポン
プ70を止め循環ポンプによる通気に切り換えるように
使用すれば良い。
【0024】この発明は以上のように実施できるもの
で、凍結防止措置に際し、循環ポンプ11または高吐出
ポンプ70を駆動して、装置内に形成される循環管路1
3に洗浄水を循環させ、この循環管路13の流路に臨ま
せるように洗浄ノズル5へ至る洗浄管路6を接続し、洗
浄水を循環させることにより洗浄管路6側へ負圧を発生
させ、洗浄管路6より残留水を回収すると共に洗浄ノズ
ル5を介して外気を吸引させ、洗浄ノズル5と洗浄管路
6との凍結防止をはかるものである。
【0025】なお、上記実施例では、洗浄管路6の高圧
ポンプ7または高吐出ポンプ70の下流側を分岐した帰
還路12に三方接続具20を設けているが、三方接続具
20を洗浄管路6と帰還路12との接続ポイントに設け
て、その負圧ポート23を直接洗浄管路6に接続するよ
う構成しても良い。この場合、高圧ポンプ7または高吐
出ポンプ70で圧送され洗浄ノズル5より放出される洗
浄水は負圧ポート23を通るため、図2の実施例構成で
は負圧ポート23へ至る管路抵抗が大きくなるため、も
う少し管路抵抗の小さな構造とする必要がある。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、洗浄水
を循環させることにより洗浄管路側へ負圧を発生させ、
洗浄管路より残留水を回収すると共に洗浄ノズルを介し
て外気を吸引させることにより、洗浄管路内でわずかな
残留水が凍結しても、洗浄管路内に吸気による通気路を
常時確保し洗浄水が放出不能になるのを防止するので、
洗浄水を循環させることにより装置内の循環管路の凍結
防止ができる上、この洗浄水の循環に伴い洗浄ノズルに
至る洗浄管路が凍結により使用不能になるのを防止でき
る。そして、こうして行われる凍結防止措置は、従来の
ように洗浄水の垂れ流しによる多量の水や加熱エネルギ
ーの消費がなく、また圧縮空気で管路の水抜きをするた
めのコンプレッサー等の大きな付属設備も必要とせず、
極めて経済的でクリーンな凍結防止措置が実現できるも
のである。
【0027】なお、洗浄作業に用いられる高吐出ポンプ
または高圧ポンプを使用して、循環管路に洗浄水を循環
させるようにすれば、凍結防止のために特別にポンプを
追加設置することなく、経済的に本発明を実施できる。
また、高吐出ポンプまたは高圧ポンプとは別に設けた低
圧または低吐出の循環ポンプを使用することができ、こ
うすれば耐久性に難のある高吐出ポンプまたは高圧ポン
プを酷使することがなく、長期間安定して使用すること
ができ、また電気代等のランニングコストも低減でき
る。
【0028】更に、高圧ポンプまたは高吐出ポンプと低
圧または低吐出の循環ポンプの両方を洗浄水の循環に使
用できるようにすれば、まず高圧ポンプまたは高吐出ポ
ンプにより洗浄水を高速循環させて洗浄管路の残留水を
素早く回収し、この後に前記循環ポンプにより洗浄水を
低速循環させて洗浄管路より洗浄ノズルを介して外気を
継続して吸引させるようにすることができ、より効果的
に凍結防止できると共に、ポンプの耐久性とランニング
コストとをバランスさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成説明図である。
【図2】実施例要部の断面説明図である。
【図3】実施例の制御系を示すブロック図である。
【図4】実施例の動作を説明するタイムチャート図であ
る。
【図5】他の実施例の構成説明図である。
【図6】他の実施例の動作を説明するタイムチャート図
である。
【符号の説明】
1 洗浄装置本体 5 洗浄ノズル 6 洗浄管路 7 高圧ポンプ 11 循環ポンプ 13 循環管路 20 三方接続具 30 制御部 70 高吐出ポンプ D ディフューザ部 S 絞り部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水を圧送して洗浄ノズルから被洗浄
    体に放出させる洗浄装置において、 凍結防止措置に際し、ポンプを駆動して装置内に形成さ
    れる循環管路において洗浄水を循環させ、この循環管路
    の流路に臨ませるように洗浄ノズルへ至る洗浄管路を接
    続し、洗浄水を循環させることにより洗浄管路側へ負圧
    を発生させ、洗浄管路より洗浄ノズルを介して外気を吸
    引させるようにすることを特徴とした洗浄装置における
    凍結防止方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記循環管路に洗浄
    水を循環させるポンプとして、洗浄の際に洗浄水を圧送
    する高圧ポンプまたは高吐出ポンプを使用することを特
    徴とした洗浄装置における凍結防止方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記循環管路に洗浄
    水を循環させるポンプとして、洗浄の際に洗浄水を圧送
    する高圧ポンプまたは高吐出ポンプとは別に設けた低圧
    または低吐出の循環ポンプを使用することを特徴とした
    洗浄装置における凍結防止方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記循環管路に洗浄
    水を循環させるポンプとして、洗浄の際に洗浄水を圧送
    するための高圧ポンプまたは高吐出ポンプの他に、低圧
    または低吐出の循環ポンプを使用可能とし、凍結防止措
    置に際し、まず高圧ポンプまたは高吐出ポンプにより洗
    浄水を高速循環させて洗浄管路の残留水を回収し、この
    後に前記循環ポンプにより洗浄水を低速循環させて洗浄
    管路より洗浄ノズルを介して外気を吸引させるようにす
    ることを特徴とした洗浄装置における凍結防止方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれかに記載の洗浄
    装置における凍結防止方法において、前記循環管路には
    流路の絞り部から下流側へ行くに従い流路が広がるディ
    フューザが形成され、このディフューザの絞り部または
    その下流側に前記洗浄管路を臨ませて、洗浄管路より外
    気を吸引させるようにすることを特徴とした洗浄装置に
    おける凍結防止方法。
  6. 【請求項6】 洗浄水を圧送して洗浄ノズルから被洗浄
    体に放出させる洗浄装置において、 洗浄ノズルへ洗浄水を送出する洗浄管路と、凍結防止措
    置に際して駆動されるポンプと、該ポンプで送出する洗
    浄水を同ポンプの上流側へ帰還させる循環管路と、該循
    環管路と二方で接続し他の一方は循環管路に接続する流
    路に臨み負圧を生じる負圧ポートを形成し、この負圧ポ
    ートで前記洗浄管路と接続する三方接続具と、凍結防止
    措置として前記循環管路に洗浄水を循環させる制御手段
    とを備えたことを特徴とした洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記ポンプは、洗浄
    の際に洗浄水を圧送する高圧ポンプまたは高吐出ポンプ
    であることを特徴とした洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記ポンプは、洗浄
    の際に洗浄水を圧送する高圧ポンプまたは高吐出とは別
    に設けた低圧または低吐出の循環ポンプであることを特
    徴とした洗浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項6において、前記ポンプとして、
    洗浄の際に洗浄水を圧送する高圧ポンプまたは高吐出ポ
    ンプと、該高圧ポンプまたは高吐出とは別に設けた低圧
    または低吐出の循環ポンプとを使用可能であり、前記制
    御手段では、凍結防止措置に際し、まず高圧ポンプまた
    は高吐出ポンプにより洗浄水を高速循環させ、この後に
    前記循環ポンプにより洗浄水を低速循環させるよう制御
    することを特徴とした洗浄装置。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9いずれかに記載の洗
    浄装置において、前記三方接続具は、前記循環管路にあ
    って流路の絞り部から下流側へ行くに従い流路が広がる
    ディフューザを形成し、このディフューザの絞り部また
    はその下流側に連通して前記負圧ポートを形成して前記
    洗浄管路と接続することを特徴とした洗浄装置。
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