JPH11284414A - 多層回路基板 - Google Patents
多層回路基板Info
- Publication number
- JPH11284414A JPH11284414A JP10086379A JP8637998A JPH11284414A JP H11284414 A JPH11284414 A JP H11284414A JP 10086379 A JP10086379 A JP 10086379A JP 8637998 A JP8637998 A JP 8637998A JP H11284414 A JPH11284414 A JP H11284414A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic dielectric
- circuit board
- ceramic
- multilayer circuit
- dielectric layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
の小型化が可能で、かつ他の回路特性も安定であるとと
もに、特性の良好な誘電体同軸共振器を内蔵した多層回
路基板を提供する。 【解決手段】セラミック誘電体層1の積層体内に、環状
アース電極とその内部を貫通する柱状内導体7からなる
同軸共振器を設けた多層回路基板において、積層体内に
導電材料が充填された環状溝2をセラミック誘電体層の
積層方向に設けることにより環状アース電極6を形成す
るとともに、環状溝2の略中心部分に導電材料が充填さ
れた柱状孔3をセラミック誘電体層1の積層方向に設け
ることにより柱状内導体7を形成してなり、環状アース
電極6の内部のセラミック誘電体の比誘電率が、環状ア
ース電極6の外部のセラミック誘電体8b、8cの比誘
電率よりも高いものである。
Description
し、特に携帯電話機などで使用されるVCO(電圧制御
発振器)やPLL(フェーズロックループ)モジュー
ル、フィルターモジュールなどに用いられる誘電体同軸
共振器を備えた多層回路基板に関する。
板を図8に示す。この従来の誘電体同軸共振器を搭載し
た回路基板では、複数のチップ部品61が実装された基
板51の表面に、例えばVCOやPLLモジュール等の
高周波回路モジュールを構成するための誘電体同軸共振
器62を実装している。
体同軸共振器62を回路基板51とは別に形成して、回
路基板51上に実装してVCOやPLLモジュール等を
形成していることから、高周波回路モジュールが大型化
するという問題があった。特に、誘電体同軸共振器62
などを回路基板51の表面に実装すると、この回路基板
51の表面部を金属製の蓋体などで覆蓋しなければなら
ず、高周波モジュールが大型化することになる。
ルの小型化を図るべく、誘電体同軸共振器を内蔵した多
層回路基板が、特開平9−191206号公報に開示さ
れている。この公報に開示された多層回路基板を図9に
示す。
体層51a〜51eを積層して多層回路基板を構成して
いるが、この複数のセラミック誘電体層51a〜51e
のうち、中間のセラミック誘電体層51b、51c、5
1dの表面に環状の導体層52b、52c、52dを設
け、この環状の導体層52b、52c、52d部分の複
数箇所に、セラミック誘電体51b、51c、51dの
厚み方向に貫通するビアホール53b、53c、53d
を形成して、このビアホール53b、53c、53d内
に導電材料を充填して誘電体同軸共振器の環状アース電
極にすると共に、この環状に形成されたビアホール53
b、53c、53dの略中心部分に、同じくセラミック
誘電体層51b、51c、51dの厚み方向に貫通する
孔54b、54c、54dを形成して、この孔54b、
54c、54d内に導電材料を充填して誘電体同軸共振
器の柱状内導体にしたものである。
開平9−191206号公報に開示された誘電体同軸共
振器を内蔵した多層回路基板では、ビアホール53b、
53c、53dで充填された導体から構成される環状ア
ース電極の内部のセラミック誘電体と、環状アース電極
の外部のセラミック誘電体とは同一材料からなるもので
あり、比誘電率が同一であり、誘電体同軸共振器の特性
向上や寸法を重視して比誘電率を高くすると、回路基板
では不要な容量結合が発生し、一方、回路基板での不要
な容量結合を抑制することを重視して比誘電率を低くす
ると、誘電体同軸共振器の特性が劣化したり、同軸共振
器が大型化するという問題があった。
電体により同軸共振器を構成すると、特性が良好とな
り、同軸共振器の小型化に有利であり回路モジュールの
小型化に寄与できるが、セラミック誘電体の比誘電率が
高い場合には同軸共振器を構成する以外の伝送線路にお
いて、特に細く長い線路を形成する際に回路パターンの
高密度化の為に線路間を小さくしようとすると、線路間
に不必要な容量結合が発生し、回路特性に影響を与える
こととなり、設計の制約を受けるという問題があった。
電体により同軸共振器を構成すると、同軸共振器以外の
伝送線路における不要な容量結合の発生を抑制できる
が、同軸共振器の特性が劣化したり、同軸共振器が大型
化するという問題があった。
部のセラミック誘電体では、同軸共振器の特性向上およ
び小型化のため比誘電率が高く、環状アース電極の外部
のセラミック誘電体では、同軸共振器以外の伝送線路に
おける不要な容量結合の発生を抑制すべく、比誘電率が
小さいことが要求されるが、このような同軸共振器を内
蔵した多層基板は、従来のグリーンシート積層法では作
製することが困難であった。
に開示された多層回路基板では、セラミック誘電体層5
1a〜51e内に同軸共振器を作り込んでいることか
ら、金属製の蓋体などで同軸共振器を覆蓋した高周波モ
ジュールよりも小型化できるものの、導電材料が充填さ
れた多数のビアホール53b、53c、53dを環状に
配列して同軸共振器の環状アース電極を形成しているこ
とから、セラミック誘電体層51b、51c、51dの
幅方向において隣接するビアホール53b、53c、5
3e間に隙間ができ、ビアホール53b、53c、53
d間の電磁場的結合や線路のインピーダンス不整合によ
って不要な共振が発生し、同軸共振器としての特性が悪
化するという問題があった。
クグリーンシートに、パンチなどで孔を開けてビアホー
ル53b、53c、53dを形成しており、環状に設け
られたビアホール53b、53c、53dの内側の領域
をセラミックグリーンシート内に残すために、製造工程
の点からも、環状アース電極はセラミック誘電層体の幅
方向で不連続にならざるを得なかった。
みてなされたものであり、誘電体同軸共振器を含むフィ
ルターモジュールの小型化が可能で、かつ他の回路特性
も安定であるとともに、特性の良好な同軸共振器を内蔵
した多層回路基板を提供することを目的とする。
板では、セラミック誘電体層の積層体内に、環状アース
電極とその内部を貫通する柱状内導体からなる同軸共振
器を設けた多層回路基板において、前記積層体内に導電
材料が充填された環状溝を前記セラミック誘電体層の積
層方向に設けることにより前記環状アース電極を形成す
るとともに、前記環状溝の略中心部分に導電材料が充填
された柱状孔を前記セラミック誘電体層の積層方向に設
けることにより前記柱状内導体を形成してなり、前記環
状アース電極の内部のセラミック誘電体の比誘電率が、
前記環状アース電極の外部のセラミック誘電体の比誘電
率よりも高いものである。
層体の表面部に導体配線を設けると共に、この積層体内
の導体配線と対峙する部分に内部配線を設けてもよい。
層体内のセラミック誘電体層間にストリップライン型共
振線路を設けると共に、この積層体内の他のセラミック
誘電体層間のストリップライン型共振線路と対峙する部
分に容量用電極を設けてもよい。同軸共振器以外の部分
でも高い比誘電率が要求されるコンデンサ部分やストリ
ップラインにより共振器を構成する部分の誘電体とし
て、高い比誘電率を有する誘電体を用いても良い。
積層体の表面部にチップ部品を搭載してもよい。
る環状アース電極の内部には比誘電率の高い誘電体材料
を用い、それ以外の部分には比較的比誘電率の低い誘電
体材料を用いたので、同軸共振器の特性を向上し、かつ
小型化できるとともに、他の回路パターンの特性への影
響を抑えることができる。尚、同軸共振器以外の部分で
も高い比誘電率が要求されるコンデンサ部分やストリッ
プラインにより共振器を構成する部分のセラミック誘電
体として、高い比誘電率を有する誘電体材料を用いても
良い。
した環状アース電極をセラミック誘電体層の積層方向に
形成でき、従来技術のような隣接するビアホール間の電
磁場的結合や線路のインピーダンス不整合による不要な
共振が発生することはなく、小型で特性の良好な同軸共
振器を内蔵した多層回路基板を提供できる。
実施形態を示す分解斜視図であり、図2は断面図であ
る。図1および図2おいて、1(1a〜1d)はセラミ
ック誘電体層、2(2b、2c)は環状溝、3(3b〜
3d)は柱状孔である。
は、複数層、例えば4層積層して積層体が構成される。
最下層のセラミック誘電体層1aにはアース電極4が設
けられ、二層目と三層目のセラミック誘電体層1b、1
cには導電材料が充填された環状溝2b、2cが設けら
れ、二層目と三層目と最上層のセラミック誘電体層1
b、1c、1dには導電材料が充填された柱状孔3b、
3c、3dが設けられ、最上層のセラミック誘電体層1
dには電極5が設けられている。
体層1aの略全面に設けられている。環状溝2(2b、
2c)はセラミック誘電体層1b、1cの厚み方向にお
いて、セラミック誘電体層1b、1cを貫通して設けら
れている。また、この環状溝2の略中心部分には、柱状
孔3b、3c、3dがセラミック誘電体層1b、1c、
1dの厚み方向においてセラミック誘電体1b、1c、
1dを貫通して設けられている。
b、3c、3d内には導電材料が充填され、各層の環状
溝2b、2c内と柱状孔3b、3c、3d内の導電材料
がセラミック誘電体層1a〜1dの積層方向でそれぞれ
連続するように形成されている。また、最下層のアース
電極4は、二層目のセラミック誘電体層1bに形成され
た導電材料が充填された環状溝2bと接続され、最上層
の電極5は、三層目のセラミック誘電体層1cに形成さ
れた導電材料が充填された柱状孔3cと接続される。こ
の場合、環状溝2b、2c内の導電材料が同軸共振器の
環状アース電極6となり、柱状孔3b、3c、3d内の
導電材料が同軸共振器の柱状内導体7となる。
dに充填される導電材料や電極4、5を構成する導電材
料は、金、銀、銅もしくはその合金のうち少なくとも1
つの金属材料の粉末と、低融点ガラス成分と、有機バイ
ンダーと、有機溶剤とを均質に混練した導電ペーストを
セラミック誘電体層1a〜1dと同時に焼成したものな
どで構成される。
cに、セラミック誘電体層1b、1cの厚み方向に貫通
した環状溝2b、2cを設けて導電材料を充填して共振
器の環状アース電極6を形成すると、セラミック誘電体
層1b、1cの幅方向に連続した環状アース電極6を形
成できる。
内部のセラミック誘電体8b、8cの比誘電率が、環状
アース電極6の外部のセラミック誘電体、即ちセラミッ
ク誘電体層1b、1cの比誘電率よりも高く形成されて
いる。
ック誘電体8b、8cと、環状アース電極6の外部のセ
ラミック誘電体層1b、1cとでは、誘電体材料を異な
らせている。ここで、環状アース電極6の内部のセラミ
ック誘電体8b、8c、即ち高誘電率誘電体としては、
例えば、Mg、Ca、Tiを含有する酸化物を主成分と
し、これに焼結助剤として硼素化合物、アルカリ金属化
合物、及び硼珪酸アルカリ土類系ガラスが添加された、
800℃〜1100℃程度の低温で焼成可能なセラミッ
ク材料が用いられ、その比誘電率は15以上、更に好ま
しくは20以上である。
ク誘電体層1b、1c(以下、低誘電率誘電体というこ
ともある)や、セラミック誘電体層1a、1dは、例え
ばアルミナ、ムライト、コージェライト等のセラミック
材料と、硼珪酸アルカリあるいはアルカリ土類金属系の
ガラス材料とからなり、800℃〜1100℃程度の低
温での焼成が可能なように、セラミック材料が30〜7
0重量%程度の比率のガラスセラミック材料であり、そ
の誘電率は10以下であることが望ましい。
ック誘電体8b、8cとしては、上記した以外のセラミ
ック材料あるいはガラスセラミック材料であっても良い
ことは勿論である。
なセラミック原料粉末に、焼結前の脱バインダ工程で消
失する光硬化可能なモノマー、有機バインダー、さらに
有機溶剤または水とを混練したスリップ材料を用いて多
層化することにより形成される。
合される必要があり、遊離ラジカルの形成、連鎖生長付
加重合が可能で、2級もしくは3級炭素を有したモノマ
ーが好ましく、例えば少なくとも1つの重合可能なエチ
レン系基を有するブチルアクリレートが有効である。ま
た、テトラエチレングリコールジアクリレート等のポリ
エチレングリコールジアクリレートおよびそれらに対応
するメタクリレートも有効である。この光硬化可能なモ
ノマーは、露光で硬化し、現像で露光した領域以外の部
分が容易に除去できるような範囲で添加され、例えば固
形分100重量部に対して5〜15重量部以下である。
めるものであり、アクリル酸もしくはメタクリル酸系重
合体のようなカルボキシル基、アルコール性水酸基を備
えたエチレン性不飽和化合物が用いられる。添加量とし
ては固形分100重量部に対して25重量部以下が好ま
しい。なお、水系スリップ材料とする場合は、モノマー
およびバインダに、親水性の官能基、例えばカルボキシ
ル基を付加すればよい。その付加量は酸価で表せば2〜
300であり、好ましくは5〜100である。
材料等を必要に応じて添加してもよい。例えば光開始系
材料としては、ベンゾフェノン類、アシロインエステル
類化合物などが挙げられる。
すように、支持基板30上に上記したセラミック誘電体
層1のスリップ材料を薄く塗布(薄層化)し、誘電体膜
31aを形成する。この後、露光処理を施し、膜を硬化
させる。
フィルム、アルミナセラミックなどが例示できる。この
支持基板30は、焼成工程前に取り外されるが、特にア
ルミナセラミックなどの場合には、セラミック誘電体層
1a〜1dの焼成と同時に焼成を行い、多層回路基板の
完成品の一部を構成するようにしても構わない。スリッ
プ材料の塗布方法としては、ドクターブレード法、ロー
ルコート法、スクリーン印刷法などがある。乾燥は12
0℃以下で行うことが望ましい。必要な場合は、露光、
現像により溝や孔を形成し、次いで導電材料を塗布して
乾燥し、ビアホール導体や配線導体を形成する。
に示すように、上記した導電性ペーストを用いてアース
電極4となる導体膜41をスクリーン印刷法などで形成
する。
層1aのスリップ材料を塗布して乾燥し、誘電体膜31
bを形成する。セラミック誘電体1bには、環状溝2b
内にセラミック誘電体8bを有するため、先ず、図3
(c)に示すように、誘電体膜31bの環状溝2b内部
を全てくり抜く。つまり、誘電体膜31bに環状溝2b
に該当する部分の外側部分を露光し、硬化させ、環状溝
2b内部に該当する部分を現像し、除去することにより
くり抜き、凹部42を形成する。
膜31bの一部を露光してスリップ材料中に含有させた
光硬化モノマーを硬化させる。この露光処理は、例えば
フォトマスクを誘電体膜31bに近接または載置して、
凹部42に該当する部分以外の領域に、低圧、高圧、超
高圧の水銀灯系の露光光を照射することにより行う。
の領域では、スリップ材料中のモノマーが光重合反応を
起こして硬化し、凹部42に該当する部分の誘電体膜3
1bが現像処理によって除去可能な溶化部となる。
マーが硬化しなかった領域を除去することにより、現像
処理を行う。この現像処理は、クロロセン等の溶剤を例
えばスプレー現像法やパドル現像法によって、光硬化モ
ノマーの非硬化部分の誘電体膜を洗浄除去することによ
って行う。
材料を、凹部42に充填し、乾燥し、高誘電率誘電体膜
38bを形成する。その後、図3(e)に示すように、
環状溝2bおよび柱状孔3bに該当する部分を露光現像
により除去し、環状溝2bおよび柱状孔3bを形成す
る。次に、環状溝2bおよび柱状孔3bに上記した導電
性ペーストを充填する。充填方法は、例えばスクリーン
印刷方法で行なう。
膜31bの上面に、セラミック誘電体層1のスリップ材
料を塗布して乾燥し、誘電体膜31cを形成する。この
誘電体膜31cにも、上記と同様、高誘電率誘電体膜3
8cを形成するとともに、環状溝2cおよび柱状孔3c
を形成し、導電性ペーストを充填する。その後、誘電体
膜31cの上面に、セラミック誘電体層1のスリップ材
料を塗布して乾燥し、誘電体膜31dを形成する。この
誘電体膜31dには、上記と同様にして柱状孔3dを形
成し、導電性ペーストを充填する。この誘電体膜31d
の上面に、柱状孔3d内の導体と接続するように導電膜
51を形成し、図3(f)に示すような積層成形体を作
製する。
ダ過程と焼成過程からなり、脱バインダ過程(〜600
℃)で誘電体膜31a〜dや導電ペースト内の有機成分
が揮発する。その後、所定雰囲気、所定温度、例えば8
50〜1050℃で誘電体膜31a〜d、高誘電率誘電
体膜38b、38c、導体膜41、環状溝2b、2cお
よび柱状孔3b、3c内の導電体を同時に焼成すること
により、本発明の多層回路基板が得られる。
の実施形態では、最下層のセラミック誘電体層1aにア
ース電極4を設け、二層目のセラミック誘電体層1bに
環状溝2bと柱状孔3bを厚み方向に形成し、三層目の
セラミック誘電体1cに環状溝2cと柱状孔3cを形成
すると共に、第二のアース電極4cを設け、最上層のセ
ラミック誘電体層1dに導体配線56a、56bを設け
ると共に、チップ部品9を搭載している。すなわち、内
部配線を構成する第二のアース電極4cと最上層の導体
配線56a、56bは、セラミック誘電体層1dを介し
て対峙して設けられている。
セラミック誘電体8b、8cは、環状アース電極6の外
部のセラミック誘電体層1よりも比誘電率が高い材料か
ら形成されている。
ス電極4cと最上層の導体配線56a、56bをセラミ
ック誘電体層1dを介して対峙して設けると、最上層の
セラミック誘電体層1dの主表面に形成された導体配線
56a、56bは、三層目のセラミック誘電体層1c上
に形成された第二のアース電極4cによりマイクロスト
リップ線路を形成でき、伝送路としてのインピーダンス
制御が可能となる。また、最上層のセラミック誘電体層
1dの主表面には、導体配線56a、56bの他に、V
COやPLLモジュール等を構成するに必要なチップ部
品9等が実装されている。このような構造をとることに
より、上記形態と同様な効果が得られるととともに、セ
ラミック誘電体層1a〜1dの積層方向に形成され環状
アース電極6、この環状アース電極6の内側に形成され
たセラミック誘電体層1の積層方向に形成された柱状内
導体7とする誘電体同軸共振器をセラミック多層回路基
板内に形成した小型なVCOやPLL回路モジュールの
ような高周波回路モジュールを形成することができる。
cに環状溝2c、柱状孔3cを設けて導電材料を充填
し、さらに第二のアース電極4cを形成する工程で環状
溝2cと柱状孔3cの導電材料上にアース電極4cと同
じ厚みの導電材料の層を設けてもよい。このように構成
すると、環状溝2c部分および柱状孔3c部分の導電材
料の厚みと内部配線を構成する第二のアース電極4cを
形成した部分の厚みを同じにでき、セラミック誘電体層
1dの柱状孔3dとの接続を確実にできる。
ップ材料の塗布とパターニングと導電ペーストの塗布を
繰り返して積層体を形成して焼成することにより形成さ
れる。
間、導体配線56a、56bと第二のアース電極4c間
を、環状アース電極6内のセラミック誘電体8b、8c
と同様の誘電体材料で構成しても良い。
この実施形態では、最下層のセラミック誘電体層1aに
アース電極4を設け、二層目のセラミック誘電体層1b
に環状溝2bと柱状孔3bを形成すると共に、第二のア
ース電極10と共振線路11を形成し、三層目のセラミ
ック誘電体層1cに環状溝2cと柱状孔3cを形成する
と共に、共振線路11との間で容量を発生させる二つの
容量用電極12を設け、四層目のセラミック誘電体層1
dに環状溝2dと柱状孔3dを形成すると共に、第三の
アース電極13を形成し、最上層のセラミック誘電体1
eに導体配線16、17、18を設けると共に、チップ
部品19、20、21を搭載した。導体配線16、17
は、入出力用の電極であり、これらの電極とICの容量
用電極12とがビアホール導体22、23により接続さ
れている。この場合、四層目のセラミック誘電体層1d
上に形成される第三のアース電極13が内部配線を構成
し、三層目のセラミック誘電体層1cに形成された二つ
の容量用電極12、セラミック誘電体層1bの共振線路
11が他の内部配線を構成する。
セラミック誘電体8b、8cは、環状アース電極6の外
部のセラミック誘電体層1よりも比誘電率が高い材料か
ら形成されている。
に形成された導体配線16、17、18は、四層目のセ
ラミック誘電体層1d上に形成された内部配線を構成す
るアース電極13によりマイクロストリップ線路を形成
でき、伝送路としてのインピーダンス制御が可能とな
る。また、最上層のセラミック誘電体層1eの主表面に
は、導体配線16、17、18の他に、VCOやPLL
モジュール等を構成するに必要なチップ部品19、2
0、21が実装されている。このような構造をとること
により、導電材料が充填された環状溝2b、2c、2d
をセラミック誘電体層1a〜1eの積層方向に形成され
た環状アース電極6、環状溝2b、2c、2dの略中心
部分に導電材料が充填された柱状孔3b、3c、3dを
セラミック誘電体1a〜1eの積層方向に形成した柱状
内導体7とする誘電体同軸共振器と、共振線路11、容
量用電極12、導体配線16、17、ビアホール導体2
2、23、アース電極4、13により形成される積層型
ストリップラインフィルタをセラミック多層回路基板内
に同時に形成できるため、小型なVCOやPLL回路モ
ジュールのような高周波回路モジュールを低コストで形
成することができる。
板によれば、積層体内に導電材料が充填された環状溝を
セラミック誘電体層の積層方向に設けることにより環状
アース電極を形成するとともに、環状溝の略中心部分に
導電材料が充填された柱状孔をセラミック誘電体層の積
層方向に設けることにより柱状内導体を形成してなり、
環状アース電極の内部のセラミック誘電体の比誘電率
を、環状アース電極の外部のセラミック誘電体の比誘電
率よりも高くしたので、環状の外導体を積層体の厚み方
向に形成でき、小型で特性の良好な誘電体同軸共振器を
内蔵できるとともに、他の回路パターンの特性への影響
を抑えることができる。
分解斜視図である。
断面図である。
ある。
す分解斜視図である。
す断面図である。
を示す分解斜視図である。
を示す断面図である。
図である。
分解斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】セラミック誘電体層の積層体内に、環状ア
ース電極とその内部を貫通する柱状内導体からなる同軸
共振器を設けた多層回路基板において、前記積層体内に
導電材料が充填された環状溝を前記セラミック誘電体層
の積層方向に設けることにより前記環状アース電極を形
成するとともに、前記環状溝の略中心部分に導電材料が
充填された柱状孔を前記セラミック誘電体層の積層方向
に設けることにより前記柱状内導体を形成してなり、前
記環状アース電極の内部のセラミック誘電体の比誘電率
が、前記環状アース電極の外部のセラミック誘電体の比
誘電率よりも高いことを特徴とする多層回路基板。 - 【請求項2】積層体の表面部に導体配線を設けると共
に、この積層体内の前記導体配線と対峙する部分に内部
配線を設けたことを特徴とする請求項1に記載の多層回
路基板。 - 【請求項3】積層体内のセラミック誘電体層間にストリ
ップライン型共振線路を設けると共に、この積層体内の
他のセラミック誘電体層間の前記ストリップライン型共
振線路と対峙する部分に容量用電極を設けたことを特徴
とする請求項1または2記載の多層回路基板。 - 【請求項4】積層体の表面部にチップ部品を搭載したこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の多層
回路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08637998A JP3762095B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 多層回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08637998A JP3762095B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 多層回路基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11284414A true JPH11284414A (ja) | 1999-10-15 |
JP3762095B2 JP3762095B2 (ja) | 2006-03-29 |
Family
ID=13885254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08637998A Expired - Fee Related JP3762095B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 多層回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3762095B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004107830A1 (ja) * | 2003-06-02 | 2004-12-09 | Nec Corporation | プリント回路基板用コンパクトビア伝送路およびその設計方法 |
KR100513709B1 (ko) * | 1999-03-31 | 2005-09-07 | 삼성전자주식회사 | 전압제어발진기의 위상 잡음 감소용 공동공진기 및 그 제작방법 |
KR100552658B1 (ko) * | 1999-03-31 | 2006-02-17 | 삼성전자주식회사 | 전압제어발진기의 위상잡음 감소용 공동공진기 |
JP2009164507A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-23 | Seiko Epson Corp | セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法 |
JP2009303167A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Tdk Corp | 共振器、フィルタ、及び、共振器の製造方法 |
JP2009303168A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Tdk Corp | 共振器、フィルタ、コンデンサ装置、及び、共振器の製造方法 |
JP2018026480A (ja) * | 2016-08-10 | 2018-02-15 | 日本特殊陶業株式会社 | セラミック配線基板及びセラミック配線基板の製造方法 |
CN108258379A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-07-06 | 上海精密计量测试研究所 | 毫米波3d同轴传输线设计制造方法 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP08637998A patent/JP3762095B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100513709B1 (ko) * | 1999-03-31 | 2005-09-07 | 삼성전자주식회사 | 전압제어발진기의 위상 잡음 감소용 공동공진기 및 그 제작방법 |
KR100552658B1 (ko) * | 1999-03-31 | 2006-02-17 | 삼성전자주식회사 | 전압제어발진기의 위상잡음 감소용 공동공진기 |
WO2004107830A1 (ja) * | 2003-06-02 | 2004-12-09 | Nec Corporation | プリント回路基板用コンパクトビア伝送路およびその設計方法 |
JPWO2004107830A1 (ja) * | 2003-06-02 | 2006-07-20 | 日本電気株式会社 | プリント回路基板用コンパクトビア伝送路およびその設計方法 |
US7463122B2 (en) | 2003-06-02 | 2008-12-09 | Nec Corporation | Compact via transmission line for printed circuit board and its designing method |
US7750765B2 (en) | 2003-06-02 | 2010-07-06 | Nec Corporation | Compact via transmission line for printed circuit board and design method of the same |
JP4652230B2 (ja) * | 2003-06-02 | 2011-03-16 | 日本電気株式会社 | プリント回路基板用コンパクトビア伝送路およびその設計方法 |
JP2009164507A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-23 | Seiko Epson Corp | セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法 |
JP2009303167A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Tdk Corp | 共振器、フィルタ、及び、共振器の製造方法 |
JP2009303168A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Tdk Corp | 共振器、フィルタ、コンデンサ装置、及び、共振器の製造方法 |
JP2018026480A (ja) * | 2016-08-10 | 2018-02-15 | 日本特殊陶業株式会社 | セラミック配線基板及びセラミック配線基板の製造方法 |
CN108258379A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-07-06 | 上海精密计量测试研究所 | 毫米波3d同轴传输线设计制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3762095B2 (ja) | 2006-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7092237B2 (en) | Printed circuit board with embedded capacitors therein, and process for manufacturing the same | |
US6538531B2 (en) | Multilayered LC composite component and method for adjusting frequency of the same | |
TWI282261B (en) | Multilayer ceramic electronic part, circuit board and method for producing ceramic green sheet used for manufacturing those part and circuit board | |
US20040121266A1 (en) | Printed circuit board with embedded capacitors therein, and process for manufacturing the same | |
US7361568B2 (en) | Embedded capacitors and methods for their fabrication and connection | |
JP3762095B2 (ja) | 多層回路基板 | |
US7540931B2 (en) | Method of producing ceramic green sheet and method of producing electronic component using this ceramic green sheet | |
JP2003304064A (ja) | 空気層を内蔵したセラミック多層回路基板及びその製造方法 | |
KR100607568B1 (ko) | 이종 유전체를 이용한 다층기판 제조방법 | |
JPH11163526A (ja) | 多層回路基板 | |
JP2004186395A (ja) | セラミック基板の製造方法 | |
KR20050021866A (ko) | 세라믹 그린 시트를 제조하는 방법 및 세라믹 그린 시트를사용하여 전자 부품을 제조하는 방법 | |
JPH11312855A (ja) | コンデンサ内蔵基板 | |
JP4577479B2 (ja) | 多層配線基板形成に用いられる異材質部を有するシート形成方法および異材質部を有するシート | |
KR100566052B1 (ko) | 이종 유전체를 이용한 내장형 캐패시터 및 그의 제조 방법 | |
Samanta et al. | Advanced multilayer thick-film technology for cost-effective millimetre-wave multi-chip modules | |
Perrone et al. | Progress in the Integration of planar and 3D Coils on LTCC by using photoimageable Inks | |
JP2007067427A (ja) | 電子部品の構成に用いられるシート | |
JP4205050B2 (ja) | セラミックグリーンシートの製造方法および当該セラミックグリーンシートを用いた電子部品の製造方法 | |
CN100580830C (zh) | 陶瓷生片及电子元件的制造方法 | |
JP3570242B2 (ja) | セラミック多層基板の製造方法 | |
JP2000101235A (ja) | セラミック多層基板の製造方法 | |
JP4205049B2 (ja) | セラミックグリーンシートの製造方法および当該セラミックグリーンシートを用いた電子部品の製造方法 | |
JP2005159039A (ja) | 回路形成用積層体および回路基板 | |
JP3904767B2 (ja) | 多層回路基板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031215 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040322 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040326 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20040416 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051128 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060112 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |