JP2009164507A - セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波に対応した低誘電率の配線構造を有したセラミック多層基板及びセラミッ
ク多層基板の製造方法を提供する。
【解決手段】中空領域20の凹部21に埋設した昇華性材料22の上に形成した導電性微
粒子の集合体よりなる乾燥パターンを、昇華性材料22が昇華する温度より低い温度で加
熱して、導電性微粒子の集合体を、昇華性材料22が昇華する前に、メタル化して内部配
線15にする。その後、昇華性材料22を昇華させて中空領域20を空間SPにすること
により、メタル化した内部配線15を空中内部配線15aにする。
【選択図】図9

Description

本発明は、セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法に関する。
低温焼成セラミック(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics )技術は、グリ
ーンシートと金属との一括焼成を可能にすることから、セラミックの層間に各種の受動素
子を組み込んだ素子内蔵基板を具現できる。システム・オン・パッケージ(SOP)の実
装技術においては、電子部品の複合化や表面実装部品に発生する寄生効果の最小化を図る
ため、この素子内蔵基板(以下単に、LTCC多層基板という。)に関わる製造方法が鋭
意開発されている。
LTCC多層基板の製造方法では、複数のグリーンシートの各々に受動素子や配線等の
パターンを描画する描画工程と、該パターンを有する複数のグリーンシートを積層して圧
着する圧着工程と、圧着体を一括焼成する焼成工程とが順に実施される。
描画工程には、各種パターンの高密度化を図るため、導電性インクを微小な液滴にして
吐出する、いわゆるインクジェット法が提案されている(例えば、特許文献1)。インク
ジェット法は、数ピコリットル〜数十ピコリットルの液滴を用い、該液滴の吐出位置の変
更によってパターンの微細化や狭ピッチ化を可能にする。
特開2005−57139号公報
ところで、LTCC多層基板は、信号処理の高速化に伴い益々高周波対策の配線構造が
要求されている。一般に、高周波対策の配線構造として空中配線がある。空中配線は、誘
電率が低いため高周波対策の配線構造として注目されている。
しかしながら、LTCC多層基板は、パターンを有する複数のグリーンシートの積層構
造であるため、高周波に対応した低誘電率の配線構造を形成することが困難であった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、高周波に対応
した低誘電率の配線構造を有したセラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法
を提供することである。
本発明のセラミック多層基板は、グリーンシートの焼結体からなる複数の層の各々に配
線が形成されたセラミック多層基板であって、前記配線の周囲の少なくとも一部に中空が
形成されて、空中配線を形成した。
本発明のセラミック多層基板によれば、低誘電率の空中配線ができ高周波に対応した多
層基板となる。
このセラミック多層基板において、前記空中配線は、中空内部配線であってもよい。
このセラミック多層基板によれば、低誘電率の空中内部配線ができ高周波に対応した多
層基板となる。
このセラミック多層基板において、前記空中配線は、中空ビア配線であってもよい。
このセラミック多層基板によれば、低誘電率の空中ビア配線ができ高周波に対応した多
層基板となる。
本発明のセラミック多層基板の製造方法は、導電性微粒子を含んだ液状体を吐出手段に
て液滴にしてグリーンシートの描画面に吐出して、前記グリーンシートに液状パターンを
描画する描画工程と、前記液状パターンを乾燥させて前記グリーンシートに前記導電性微
粒子の集合体よりなる乾燥パターンを形成する乾燥工程と、前記乾燥パターンを形成した
複数の前記グリーンシートを積層して積層体を形成する積層工程と、前記積層体を加圧し
圧着体を形成する圧着工程と、前記圧着体を焼成する焼成工程とを有したセラミック多層
基板の製造方法であって、前記液状パターンを描画する前に、前記乾燥パターンが形成さ
れる前記グリーンシートの描画面の一部に凹部を形成し、該凹部に昇華性材料を埋設して
中空領域を形成する中空領域形成工程と、前記乾燥工程の後であって、前記導電性微粒子
の集合体よりなる乾燥パターンを加熱して、前記導電性微粒子の集合体をメタル化して内
部配線を形成するメタル配線形成工程と、前記メタル配線形成工程の後であって、前記中
空領域の凹部に埋設した昇華性材料を加熱して、該昇華性材料を昇華させて、前記メタル
化した内部配線を空中内部配線にする空中配線形成工程とを設けた。
本発明のセラミック多層基板の製造方法によれば、中空領域の凹部に埋設した昇華性材
料の上に形成した導電性微粒子の集合体よりなる乾燥パターンを加熱すると、導電性微粒
子の集合体は、昇華性材料が昇華する前に、メタル化して内部配線を形成する。その後、
中空領域の凹部に埋設した昇華性材料を加熱して、昇華性材料を昇華させて中空領域に空
間を形成することにより、メタル化した内部配線は空中内部配線となる。
従って、セラミック多層基板に簡単に空中内部配線を形成できる。
本発明のセラミック多層基板の製造方法は、導電性微粒子を含んだ液状体を吐出手段に
て液滴にしてグリーンシートの描画面に吐出して、前記グリーンシートに液状パターンを
描画する描画工程と、前記液状パターンを乾燥させて前記グリーンシートに前記導電性微
粒子の集合体よりなる乾燥パターンを形成する乾燥工程と、前記乾燥パターンを形成した
複数の前記グリーンシートを積層して積層体を形成する積層工程と、前記積層体を加圧し
圧着体を形成する圧着工程と、前記圧着体を焼成する焼成工程とを有したセラミック多層
基板の製造方法であって、前記液状パターンを描画する前に、前記グリーンシートのビア
ホールが形成される位置に前記ビアホールよりも大径の大径ビアホールを貫通形成し、該
大径ビアホールに昇華性材料を埋設した後、前記昇華性材料を埋設した大径ビアホールに
前記ビアホールのための小径ビアホールを形成し、該小径ビアホールと前記大径ビアホー
ルの間に前記昇華性材料よりなる中空領域を形成する中空領域形成工程と、前記小径ビア
ホールに、前記導電性微粒子の集合体よりなるパターンを充填する充填工程と、前記乾燥
工程の後であって、前記小径ビアホールに充填した前記導電性微粒子の集合体よりなるパ
ターンを加熱して、前記導電性微粒子の集合体をメタル化してビア配線を形成するメタル
配線形成工程と、前記メタル配線形成工程の後であって、前記中空領域に充填した昇華性
材料を加熱して、該昇華性材料を昇華させて、前記メタル化したビア配線を空中ビア配線
にする空中配線形成工程とを設けた。
本発明のセラミック多層基板の製造方法によれば、小径ビアホールに充填した導電性微
粒子の集合体よりなるパターンを加熱すると、導電性微粒子の集合体は、昇華性材料が昇
華する前に、メタル化してビア配線を形成する。その後、中空領域の大径ビアホールに埋
設した昇華性材料を加熱して、昇華性材料を昇華させて中空領域に空間を形成することに
より、メタル化したビア配線は空中ビア配線となる。
従って、セラミック多層基板に簡単に空中ビア配線を形成できる。
このセラミック多層基板の製造方法において、前記焼成工程に、前記メタル配線形成工
程と前記空中配線形成工程を含んでもよい。
このセラミック多層基板の製造方法によれば、焼成工程において、まず、メタル化した
配線が形成された後、昇華性材料を昇華させて中空領域に空間を形成してメタル化した内
部配線(又はビア配線)を空中内部配線(又は空中ビア配線)する。続いて、最後に、圧
着体を焼成させてセラミック多層基板は製造される。
従って、メタル配線形成工程と空中配線形成工程を焼成工程の中で、一連となって行う
ため、効率よく空中内部配線(又は空中ビア配線)を作ることができる。
このセラミック多層基板の製造方法において、昇華性材料は、グリーンシートの組成物
の有機バインダであってもよい。
この発明によれば、昇華性材料としての有機バインダは、グリーンシートが焼結する前
に、昇華する。
このセラミック多層基板の製造方法において、前記導電性微粒子は、銀微粒子であって
もよい。
この発明によれば、銀よりなる空中内部配線(又は空中ビア配線)をつくることができ
る。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図9に従って説明する。図1は、本発
明の製造方法を用いて製造したセラミック多層基板からなる回路モジュールの断面図であ
る。
図1において、回路モジュール10は、セラミック多層基板としての低温焼成セラミッ
ク(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics )多層基板11と、LTCC多層基
板11に接続された半導体チップ12とを有する。
LTCC多層基板11は、複数のLTCC基板13を有する。各LTCC基板13は、
それぞれグリーンシートの焼結体であって、厚みが数十μ〜数百μmで形成されている。
各LTCC基板13には、それぞれ抵抗素子、容量素子、コイル素子等の各種の内部素子
14と、各内部素子14に電気的に接続する内部配線15とが形成される。また、各LT
CC基板13には、ビアホールBHが形成され、そのビアホールBHにビア配線16が形
成されている。
また、LTCC多層基板11に形成された内部配線15には、LTCC基板13に形成
した空間SPに形成された空中内部配線15aが含まれている。空中内部配線15aは、
他の内部配線15と相違して、空間SPに形成されていることから低誘電率の配線構造と
なる。
そして、内部素子14、内部配線15(空中内部配線15a)、及びビア配線16は、
それぞれ導電性微粒子の焼結体であり、導電性インクを用いるインクジェット法によって
形成される。
次に、上記LTCC多層基板11の製造方法を図2〜図9に従って説明する。図2はL
TCC多層基板11の製造方法を示すフローチャートであり、図3〜図9はそれぞれLT
CC多層基板11の製造方法を示す工程図である。
図2において、LTCC多層基板11の製造方法では、LTCC基板13の前駆体であ
るグリーンシートに空中内部配線15aを形成する中空領域を形成するための中空領域形
成工程(ステップS10)、中空領域を形成したグリーンシートに液状パターンを描画す
る描画工程(ステップS11)と、該液状パターンを乾燥し導電性微粒子の集合体よりな
る乾燥パターンを形成する乾燥工程(ステップS12)とが順に実行される。次に、LT
CC多層基板11の製造方法では、複数のグリーンシートを積層して積層体を形成する積
層工程(ステップS13)と、該積層体を減圧包装する減圧包装工程(ステップS14)
と、該積層体を圧着して圧着体を形成する圧着工程(ステップS15)と、該圧着体を焼
成する焼成工程(ステップS16)とが順に実行される。
(中空領域形成工程)
図3において、中空領域形成工程では、グリーンシート18に空中内部配線15aを形
成するための中空領域20を形成する工程である。
図3(a)において、グリーンシート18は、ガラスセラミック粉末やバインダ等を含
むガラスセラミック組成物からなる層である。グリーンシート18の膜厚は、内部素子1
4としてコンデンサ素子を形成する場合に数十μmで形成され、他の層においては100
μm〜200μmで形成される。このグリーンシート18は、ドクターブレード法やリバ
ースロールコータ法等のシート成形法を用い、分散媒でスラリー化したガラスセラミック
組成物をキャリアフィルムCF(図4参照)の上に塗布し、該塗布膜をハンドリング可能
な状態に乾燥することによって得られる。
分散媒としては、例えば界面活性剤やシランカップリング剤等を用いることができ、ガ
ラスセラミック粉末を均一に分散させるものであれば良い。
ガラスセラミック粉末は、0.1μm〜5μmの平均粒径を有する粉末であり、例えば
アルミナやフォルステライト等のセラミック粉末にホウ珪酸系ガラスを混合したガラス複
合セラミックを用いることができる。また、ガラスセラミック粉末としては、ZnO−M
gO−Al2O3−SiO2系の結晶化ガラスを用いた結晶化ガラスセラミック、BaO
−Al2O3−SiO2系セラミック粉末やAl2O3−CaO−SiO2−MgO−B
2O3系セラミック粉末等を用いた非ガラス系セラミックを用いても良い。
バインダは、ガラスセラミック粉末の結合剤としての機能を有し、後工程の焼成工程(
約550℃:空中配線形成工程)で分解して容易に除去できる有機高分子である。バイン
ダとしては、例えばブチラール系、アクリル系、セルロース系等のバインダ樹脂を用いる
ことができる。アクリル系のバインダ樹脂としては、例えばアルキル(メタ)アクリレー
ト、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコール(メタ)アク
リレート、シクロアルキル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート化合物の単独
重合体を用いることができる。また、アクリル系のバインダ樹脂としては、該(メタ)ア
クリレート化合物の2種以上から得られる共重合体、あるいは(メタ)アクリレート化合
物と不飽和カルボン酸類等の他の共重合性単量体から得られる共重合体を用いることがで
きる。
なお、バインダは、例えばアジピン酸エステル系可塑剤、ジオクチルフタレート(DO
P)、ジブチルフタレート(DBP)フタル酸エステル系可塑剤、グリコールエステル系
可塑剤等の可塑剤を含有しても良い。
グリーンシート18には、図3(a)に示すように、打ち抜き加工やレーザ加工によっ
て、数十μm〜数百μmの孔径からなる円形孔や円錐孔(以下単に、ビアホールBHとい
う。)が貫通形成されている。ビアホールBHには、導体性ペーストを用いたスキージ法
や導電性インクを用いたインクジェット法等によって、銀、金、銅、パラジウム等の導電
材料19が前工程で充填されている。
次に、図3(b)に示すように、グリーンシート18の空中内部配線15aを形成する
位置(中空領域20)には、レーザ加工等にて凹部21が形成され、その凹部21には、
図3(c)に示すように、昇華性材料22が充填される。
昇華性材料22は、前記グリーンシート18のバインダと同じ、後工程の焼成工程(約
550℃:空中配線形成工程)で分解して容易に除去できる有機高分子である。昇華性材
料22としては、例えばブチラール系、アクリル系、セルロース系等のバインダ樹脂を用
いることができる。アクリル系のバインダ樹脂としては、例えばアルキル(メタ)アクリ
レート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコール(メタ)
アクリレート、シクロアルキル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート化合物の
単独重合体を用いることができる。また、アクリル系の昇華性材料樹脂としては、該(メ
タ)アクリレート化合物の2種以上から得られる共重合体、あるいは(メタ)アクリレー
ト化合物と不飽和カルボン酸類等の他の共重合性単量体から得られる共重合体を用いるこ
とができる。
なお、昇華性材料22は、例えばアジピン酸エステル系可塑剤、ジオクチルフタレート
(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)フタル酸エステル系可塑剤、グリコールエス
テル系可塑剤等の可塑剤を含有しても良い。
各グリーンシート18のビアホールBHに導電材料19が充填されるとともに、各グリ
ーンシート18の空中内部配線15aを形成する位置(中空領域20)に形成した凹部2
1に昇華性材料22が充填されると、中空領域形成工程が終了し、描画工程に移る。
(描画工程)
図4において、描画工程では、液滴吐出装置31が用いられる。
液滴吐出装置31は、グリーンシート18を載置するための載置プレート32と、液状
体としての導電性インクIkを貯留するインクタンク33と、インクタンク33の導電性
インクIkをグリーンシート18の描画面18aに吐出する吐出手段としての液滴吐出ヘ
ッド34とを有する。
載置プレート32は、グリーンシート18と略同じサイズの剛性材料からなる板材であ
って、グリーンシート18を位置決めするための位置決めピン32Pと、グリーンシート
18を加熱するためのヒータ32Hとを有する。そして、グリーンシート18が載置プレ
ート32に載置されるとき、グリーンシート18に形成した位置決め孔Hに位置決めピン
32Pを挿通させることにより、載置プレート32は描画面18aの各位置を液滴吐出ヘ
ッド34に対して位置決めする。
また、載置プレート32にグリーンシート18を載置しているとき、載置プレート32
は、ヒータ32Hを駆動し、グリーンシート18を予め定めた描画温度に加熱するように
なっている。
導電性インクIkは、導電性微粒子Iaを分散媒Ibに分散させた導電性微粒子Iaの
分散系であり、微小な液滴Dを吐出可能にするために、その粘度が20cP以下に調整さ
れている。
導電性微粒子Iaは、数nm〜数十nmの粒径を有する微粒子であり、例えば金、銀、
銅、白金、パラジウム、ロジウム、オスミウム、ルテニウム、イリジウム、鉄、錫、コバ
ルト、ニッケル、クロム、チタン、タンタル、タングステン、インジウム等の金属、ある
いは、これらの合金を用いることができる。これら数nm〜数十nmの粒径の導電性微粒
子は、粒径が非常に小さいことから、非常に低い温度、例えば百数十℃で粒子同士が融着
しメタル化する。
本実施形態では、導電性微粒子Iaとして銀微粒子を用いている。従って、数nm〜数
十nmの粒径を有する銀微粒子は、百数十℃で粒子同士が融着しメタル化する。
分散媒Ibは、導電性微粒子Iaを均一に分散させるものであれば良く、例えば水や水
を主成分とする水溶液系、あるいはテトラデカン等の有機溶剤を主成分とする有機系を用
いることができる。
液滴吐出ヘッド34は、インクタンク33に連通するキャビティ35と、キャビティ3
5に連通するノズル36と、キャビティ35に連結される圧力発生素子37とを備えてい
る。キャビティ35は、インクタンク33からの導電性インクIkを収容し、インクタン
ク33からの該導電性インクIkをノズル36に供給する。
ノズル36は、数十μmの開口を有するノズルである。圧力発生素子37は、キャビテ
ィ35の容積を変更する圧電素子や静電容量素子、あるいはキャビティ35の温度を変更
する抵抗加熱素子であり、キャビティ35の内部に所定圧力を発生させる。圧力発生素子
37が駆動するとき、ノズル36は、導電性インクIkの気液界面(メニスカス)を振動
させ、該導電性インクIkを数ピコリットル〜数十ピコリットルの液滴Dにして吐出する
描画工程では、グリーンシート18と液滴吐出ヘッド34とが描画面18aの面方向に
相対移動し、ノズル36からの複数の液滴Dがそれぞれ描画面18aに着弾して該描画面
18aの上で合一する。これによって、所定方向に連続する液状パターンPLが描画面1
8aの上に形成される。そして、凹部21に充填された昇華性材料22上にも、液状パタ
ーンPLが形成される。
また、グリーンシート18の温度は予め定めた描画温度に加熱されていることから、液
状パターンPLは、分散媒Ibの一部の蒸発によって増粘して描画面18aに沿う濡れ広
がりが抑えられるようになっている。
グリーンシート18への液状パターンPLの描画が完了すると、次に乾燥工程に移る。
(乾燥工程)
図5において、乾燥工程では、描画工程後の液状パターンPLが形成されたグリーンシ
ート18が乾燥炉等の乾燥装置に搬入され、該液状パターンPLを有する状態で予め定め
られた乾燥温度に加熱される。グリーンシート18の温度が予め定められた乾燥温度で加
熱されていることから、液状パターンPLは、その乾燥をさらに促進させる。これによっ
て、液状パターンPLの分散媒Ibの殆どが蒸発し、導電性微粒子Iaの集合体からなる
乾燥パターンPDが描画面18aの上に形成される。
このように、乾燥装置にて、グリーンシート18に描画された液状パターンPLが乾燥
されて乾燥パターンPDになると、次に積層工程に移る。
(積層工程)
図6において、積層工程では、複数のグリーンシート18を積層するためのベースプレ
ート41が用いられる。ベースプレート41は、グリーンシート18と略同じサイズの剛
性材料からなる板材であって、複数のグリーンシート18を位置決めする位置決めピン4
1Pを有する。
積層工程では、まず、1層目のグリーンシート18がベースプレート41に載置される
。位置決めピン41Pが位置決め孔Hに挿通されることによって、1層目のグリーンシー
ト18がベースプレート41に位置決めされる。
次いで、2層目のグリーンシート18が、1層目のグリーンシート18の上に載置され
る。2層目のグリーンシート18は、位置決めピン41Pが位置決め孔Hに挿通されるこ
とによって位置決めされ、1層目のグリーンシート18のみが1層目のグリーンシート1
8の上に積層される。
以後同様に、所定層数のグリーンシート18が順に積層され、複数のグリーンシート1
8からなる積層体(以下単に、積層体42という。)が形成される。
複数のグリーンシート18が積層されるとき、図7に示すように、隣合うグリーンシー
ト18であって、一方のグリーンシート18に昇華性材料22が充填された凹部21が形
成されているとき、他方のグリーンシート18の相対向する位置に形成された昇華性材料
22を充填した凹部21が重なり合うようになっている。
(減圧包装工程)
図8において、減圧包装工程では、カバープレート43と真空包装袋50とが用いられ
る。カバープレート43は、ベースプレート41と略同じサイズの剛性材料からなる板材
であって、ベースプレート41の各位置決めピン41Pを挿通可能にする複数の挿通孔4
3hを有する。真空包装袋50は、ベースプレート41、カバープレート43、及び積層
体42を封入可能な柔軟性を有する包装袋である。
減圧包装工程では、まず、位置決めピン41Pがカバープレート43の挿通孔43hに
挿通され、ベースプレート41とカバープレート43とによって積層体42が挟持される
。ベースプレート41とカバープレート43は、積層体42を挟持した状態で真空包装袋
50に収容され、シーラ等を用いた吸引によって真空包装袋50の内部に真空封入される
。真空封入された積層体42は、真空包装袋50、ベースプレート41、及びカバープレ
ート43を介した大気圧を受けて圧着される。
(圧着工程)
圧着工程では、減圧包装後の積層体42が静水圧プレス装置に搬入され、該積層体42
に静水圧が加えられることによって圧着体が形成される。積層体42は、静水圧を加えら
れる間、乾燥パターンPDはグリーンシート18を介して押圧される。
(焼成工程)
焼成工程では、圧着工程で得られる圧着体がベースプレート41から取り出され、該圧
着体が所定の焼成炉に搬入されて焼成される。
焼成は、以下の手順で行われる。
焼成炉内の温度を百数十℃にして、各グリーンシート18に描画された乾燥パターンP
Dの各導電性微粒子Ia同士が融着させて、導電性微粒子Iaの集合体からなる乾燥パタ
ーンPDを、メタル化して配線を形成する(メタル配線形成工程)。このとき、凹部21
に充填した昇華性材料22上に形成した導電性微粒子Iaの集合体からなる乾燥パターン
PDも、図9(a)に示すように、導電性微粒子Iaの集合体もメタル化して内部配線1
5となる。
乾燥パターンPDを、堅くて曲がらないメタル化した内部配線15にした後、焼成炉内
の温度を300℃、そして、300℃から600℃と徐々に温度を上げる。温度が300
℃から600℃に上昇する過程において、グリーンシート18に含まれているバインダが
昇華する(中空配線形成工程)。
このとき、凹部21に充填されている昇華性材料22も昇華しガスとなって消失する。
昇華性材料22が昇華し消失すると、昇華性材料22を充填していた凹部21にて空間S
Pが形成される。そして、凹部21に充填した昇華性材料22上に形成されていたメタル
化した内部配線15は、その空間SPに浮いた状態で配置される。つまり、空間SPに浮
いた状態で配置されたメタル化した内部配線15は、図9(b)に示すように、空中内部
配線15aとなる。
グリーンシート18に含まれているバインダが昇華されると、焼成炉内の温度を、例え
ば800℃〜9000℃に上げ、グリーンシート18を焼成する。この焼成温度はグリー
ンシート18の組成に応じて適宜変更されるが、前記メタル化した内部配線15(空中内
部配線15a)が空間SP内で形を崩さない温度である。
焼成が完了し焼成炉から圧着体を取り出し冷ますことによって、LTCC多層基板11
が成形される。
なお、乾燥パターンPDとして銀、金、白金、パラジウム等を用いる場合には大気中で
焼成しても良い。焼成工程では、圧着工程における静水圧よりも小さい圧力で圧着体を加
圧しながら焼成しても良い。これによれば、LTCC多層基板11の平坦性が向上され、
グリーンシート18の反りや剥離を防止できる。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、LTCC多層基板11に、空中内部配線15aを形成し
た。従って、空中内部配線15aは、他の内部配線15と相違して、低誘電率の配線構造
となる。その結果、LTCC多層基板11は、高周波に対応した多層基板となり、高周波
対応の回路モジュール10に使用することができる。
(2)本実施形態によれば、中空領域20の凹部21に埋設した昇華性材料22の上に
形成した導電性微粒子Iaの集合体よりなる乾燥パターンPDを、昇華性材料22が昇華
する温度より低い温度で加熱して、導電性微粒子Iaの集合体を、昇華性材料22が昇華
する前に、メタル化して内部配線15にした。その後、中空領域20の凹部21に埋設し
た昇華性材料22をグリーンシート18の焼結温度より低い温度で加熱して、昇華性材料
22を昇華させて中空領域20を空間SPにすることにより、メタル化した内部配線15
を空中内部配線15aにした。
そして、最後に、空中内部配線15aが形を崩さない温度であってグリーンシート18
を焼結させる温度まで加熱して多層基板11を製造した。
従って、空中内部配線15aは、グリーンシート18を前工程で中空領域20を形成す
る以外は、多層基板11の一連の製造工程で簡単に作ることができる。
(3)本実施形態によれば、メタル配線形成工程と空中配線形成工程が焼成工程の中で
、一連となって行うため、効率のよく空中内部配線15aを作ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図10及び図11に従って説明する。なお、本実
施形態では、LTCC多層基板11に形成された多数のビア配線16の一部を空中ビア配
線16aにした点が、第1実施形態と相違する。そのため、説明の便宜上、相違する部分
についてのみ説明する。
尚、グリーンシート18には、打ち抜き加工やレーザ加工によって、数十μm〜数百μ
mの孔径からなるビアホールBHが貫通形成されている。ビアホールBHには、導体性ペ
ーストを用いたスキージ法や導電性インクを用いたインクジェット法等によって、後工程
でビア配線16となる銀からなる導電材料が前工程で充填されている。
又、図10(a)に示すように、グリーンシート18の空中ビア配線16aを形成する
位置(中空領域20)には、打ち抜き加工やレーザ加工等にてビアホールBHより大径の
大径ビアホールBH1が形成される。そして、図10(b)に示しように、その大径ビア
ホールBH1には、昇華性材料22が充填される(充填工程)。
大径ビアホールBH1に昇華性材料22が充填されると、その昇華性材料22が充填さ
れた大径ビアホールBH1に、図10(c)に示すように、該大径ビアホールBH1より
小径の小径ビアホールBH2を、打ち抜き加工やレーザ加工にて開ける。
小径ビアホールBH2が形成されると、該小径ビアホールBH2、導電性インクIkを
用いたインクジェット法によって、後工程で空中ビア配線16aとなる銀からなる導電性
微粒子からなる中空ビアパターンBPが、図10(d)に示すように、充填(描画)され
る。続いて、図10(e)に示すように、各グリーンシート18の描画面18aに内部配
線15のための液状パターンPLを形成する。
そして、乾燥工程を経て、図11(a)に示すように、複数のグリーンシート18を積
層する。つまり、中空ビアパターンBPを、上側のグリーンシート18に形成した乾燥パ
ターンPDと下側のグリーンシート18に形成した乾燥パターンPDと接続されるように
積層する。
そして、減圧包装工程、圧着行程を経て、焼成工程において、図11(b)に示すよう
に、小径ビアホールBH2の導電性微粒子からなる中空ビアパターンBPは、メタル化し
たビア配線16となる。やがて、メタル化した配線の周りに充填されていた昇華性材料2
2が昇華しガスとなって消失し空間SPが形成される。そして、空間SPに配置されたメ
タル化したビア配線16は、図11(c)に示すように、空中ビア配線16aとなる。
本実施形態においても、ビア配線16を、誘電率の低い空中ビア配線16aにすること
ができる。従って、この空中ビア配線16aを有したセラミック多層基板11は、高周波
に対応したセラミック多層基板となる。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、多層基板11に、空中ビア配線16aを形成した。従っ
て、空中ビア配線16aは、他のビア配線16と相違して、低誘電率の配線構造となる。
その結果、LTCC多層基板11は、高周波に対応した多層基板となり、高周波対応の回
路モジュール10に使用することができる。
(2)本実施形態によれば、小径ビアホールBH2に充填した導電性微粒子Iaの集合
体よりなる中空ビアパターンBPを、昇華性材料22が昇華する温度より低い温度で加熱
して、導電性微粒子Iaの集合体を、昇華性材料22が昇華する前に、メタル化してビア
配線16にした。
その後、大径ビアホールBH1に埋設した昇華性材料22をグリーンシート18の焼結
温度より低い温度で加熱して、昇華性材料22を昇華させて中空領域20を空間SPにす
ることにより、メタル化したビア配線16は空中ビア配線16aとなる。
そして、最後に、空中ビア配線16aが形を崩さない温度であってグリーンシート18
を焼結させる温度まで加熱して多層基板11を製造した。
従って、第1実施形態と同様に、空中ビア配線16aは、グリーンシート18を前工程
で中空領域20を形成する以外は、多層基板11の一連の製造工程で簡単に作ることがで
きる。
(3)本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、メタル配線形成工程と空中配線形
成工程が焼成工程の中で、一連となって行うため、効率のよく空中ビア配線16aを作る
ことができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1実施形態では、空中内部配線15aを、第2実施形態では空中ビア配線16aを
有した多層基板11に具体化したが、空中内部配線15a及び空中ビア配線16aを具備
した多層基板11に応用してもよい。
・第1実施形態では、中空領域20の凹部として底部を有する凹部21にしたが、図1
2に示すように、中空領域20の凹部としてグリーンシート18を貫通する形状の貫通穴
21aであってもよい。
つまり、図12(a)に示すように、前工程で、打ち抜き加工やレーザ加工によって形
成されたビアホールBHに、銀、金、銅、パラジウム等の導電材料19が充填されている
グリーンシート18に対して、図12(b)に示すように、グリーンシート18の空中内
部配線15aを形成する位置(中空領域20)に、打ち抜き加工やレーザ加工等にて凹部
としての貫通穴21aを貫通形成する。そして、その貫通穴21aに対して、図12(c
)に示すように、昇華性材料22をする。
以後、第1実施形態と同様な工程を得ることによって、同様な空中内部配線15aを形
成することができる。
・第1実施形態では、複数のグリーンシート18が積層されるとき、図7に示すように
、隣合うグリーンシート18であって、一方のグリーンシート18に昇華性材料22が充
填された凹部21が形成されているとき、他方のグリーンシート18の相対向する位置に
形成された昇華性材料22を充填した凹部21が重なり合うようにした。これを、いずれ
か一方を省略してもよい。この場合、上側又は下側に空間SPが形成された空中内部配線
15aが形成される。
・上記実施形態では、積層工程において、グリーンシート18を加熱してグリーンシー
ト18の硬度を軟化させてもよい。
これによって、減圧包装時にグリーンシート18が軟化する分だけ、大気圧による乾燥
パターンPDにかかる負荷は低減し変形等が抑えられる。この結果、LTCC基板13に
形成するパターンの加工精度を向上できる。
・上記実施形態によれば、圧着工程において、グリーンシート18を加熱してグリーン
シート18を軟化させてもよい。
これによって、グリーンシート18が軟化する分だけ、静水圧による乾燥パターンPD
にかかる負荷は低減し変形等が抑えられる。この結果、LTCC基板13に形成するパタ
ーンの加工精度を向上できる。
・上記実施形態では、描画工程において、グリーンシート18を描画温度に加熱したが
、これを省略してもよい。
・上記実施形態では、ベースプレート41とカバープレート43とによって挟持された
積層体42を減圧包装した。これに限らず、例えばベースプレート41に載置された積層
体42、すなわちカバープレート43を用いない状態で積層体42を減圧包装しても良く
、また積層体42のみを減圧包装する構成であっても良い。
・上記実施形態では、液滴吐出手段を、圧電素子駆動方式の液滴吐出ヘッド34に具体
化した。これに限らず、液滴吐出ヘッドを、抵抗加熱方式や静電駆動方式の吐出ヘッドに
具体化してもよい。
回路モジュールを示す断面図。 セラミック多層基板の製造方法を示すフローチャート。 セラミック多層基板の製造方法の中空領域形成工程を説明する図であって、(a)は中空領域形成前のグリーンシートの断面図、(b)は中空領域の凹部を示すグリーンシートの断面図、(c)は凹部に昇華性材料を充填した状態を示す断面図。 セラミック多層基板の製造方法の描画工程を示す図。 セラミック多層基板の製造方法の乾燥工程を示す図。 セラミック多層基板の製造方法の積層工程を示す図。 凹部に充填した昇華性材料部分におけるグリーンシートの積層状態を示す断面図。 セラミック多層基板の製造方法の減圧包装工程を示す図。 (a)は焼成工程においてメタル化した配線を示す断面図、(b)は焼成工程において空中配線を示す断面図。 第2実施形態を説明する図であって、(a)は中空領域に形成した大径ビアホールを示すグリーンシートの断面図、(b)は大径ビアホールに昇華性材料を充填した状態を示すグリーンシートの断面図、(c)は小径ビアホールを示すグリーンシートの断面図、(d)は小径ビアホールに形成した中空ビアパターンを示すグリーンシートの断面図、(e)はグリーンシートの描画面に描画した液状パターンを示すグリーンシートの断面図。 第2実施形態を説明する図であって、(a)はビアホールに充填した昇華性材料部分におけるグリーンシートの積層状態を示す断面図、(b)はメタル化した配線を示す断面図、(c)は空中配線を示す断面図。 セラミック多層基板の製造方法の別例を説明する図であって、(a)は中空領域形成前のグリーンシートの断面図、(b)は中空領域の凹部を示すグリーンシートの断面図、(c)は凹部に昇華性材料を充填した状態を示す断面図。
符号の説明
BH…ビアホール、BH1…大径ビアホール、BH2…小径ビアホール、BP…中空ビ
アパターン、D…液滴、Ia…導電性微粒子、Ik…導電性インク、PL…液状パターン
、PD…乾燥パターン、11…セラミック多層基板、15…内部配線、15a…空中内部
配線、16…ビア配線、16a…空中ビア配線、18…グリーンシート、18a…描画面
、20…中空領域、21…凹部、21a…貫通穴、22…昇華性材料、31…液滴吐出装
置、34…液滴吐出ヘッド、42…積層体、50…真空包装袋。

Claims (8)

  1. グリーンシートの焼結体からなる複数の層の各々に配線が形成されたセラミック多層基板
    であって、
    前記配線の周囲の少なくとも一部に中空が形成されて、空中配線を形成していることを
    特徴とするセラミック多層基板。
  2. 請求項1に記載のセラミック多層基板において、
    前記空中配線は、中空内部配線であることを特徴とするセラミック多層基板。
  3. 請求項1に記載のセラミック多層基板において、
    前記空中配線は、中空ビア配線であることを特徴とするセラミック多層基板。
  4. 導電性微粒子を含んだ液状体を吐出手段にて液滴にしてグリーンシートの描画面に吐出し
    て、前記グリーンシートに液状パターンを描画する描画工程と、
    前記液状パターンを乾燥させて前記グリーンシートに前記導電性微粒子の集合体よりな
    る乾燥パターンを形成する乾燥工程と、
    前記乾燥パターンを形成した複数の前記グリーンシートを積層して積層体を形成する積
    層工程と、
    前記積層体を加圧し圧着体を形成する圧着工程と、
    前記圧着体を焼成する焼成工程と
    を有したセラミック多層基板の製造方法であって、
    前記液状パターンを描画する前に、前記乾燥パターンが形成される前記グリーンシート
    の描画面の一部に凹部を形成し、該凹部に昇華性材料を埋設して中空領域を形成する中空
    領域形成工程と、
    前記乾燥工程の後であって、前記導電性微粒子の集合体よりなる乾燥パターンを加熱し
    て、前記導電性微粒子の集合体をメタル化して内部配線を形成するメタル配線形成工程と

    前記メタル配線形成工程の後であって、前記中空領域の凹部に埋設した昇華性材料を加
    熱して、該昇華性材料を昇華させて、前記メタル化した内部配線を空中内部配線にする空
    中配線形成工程と
    を設けたことを特徴とするセラミック多層基板の製造方法。
  5. 導電性微粒子を含んだ液状体を吐出手段にて液滴にしてグリーンシートの描画面に吐出し
    て、前記グリーンシートに液状パターンを描画する描画工程と、
    前記液状パターンを乾燥させて前記グリーンシートに前記導電性微粒子の集合体よりな
    る乾燥パターンを形成する乾燥工程と、
    前記乾燥パターンを形成した複数の前記グリーンシートを積層して積層体を形成する積
    層工程と、
    前記積層体を加圧し圧着体を形成する圧着工程と、
    前記圧着体を焼成する焼成工程と
    を有したセラミック多層基板の製造方法であって、
    前記液状パターンを描画する前に、前記グリーンシートのビアホールが形成される位置
    に前記ビアホールよりも大径の大径ビアホールを貫通形成し、該大径ビアホールに昇華性
    材料を埋設した後、前記昇華性材料を埋設した大径ビアホールに前記ビアホールのための
    小径ビアホールを形成し、該小径ビアホールと前記大径ビアホールの間に前記昇華性材料
    よりなる中空領域を形成する中空領域形成工程と、
    前記小径ビアホールに、前記導電性微粒子の集合体よりなるパターンを充填する充填工
    程と、
    前記乾燥工程の後であって、前記小径ビアホールに充填した導電性微粒子の集合体より
    なるパターンを加熱して、前記導電性微粒子の集合体をメタル化してビア配線を形成する
    メタル配線形成工程と、
    前記メタル配線形成工程の後であって、前記中空領域に充填した昇華性材料を加熱して
    、該昇華性材料を昇華させて、前記メタル化したビア配線を空中ビア配線にする空中配線
    形成工程と
    を設けたことを特徴とするセラミック多層基板の製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載のセラミック多層基板の製造方法において、
    前記焼成工程に、前記メタル配線形成工程と前記空中配線形成工程を含むことを特徴と
    するセラミック多層基板の製造方法。
  7. 請求項4〜6のいずれか1に記載のセラミック多層基板の製造方法において、
    前記昇華性材料は、前記グリーンシートの組成物の有機バインダであることを特徴とす
    るセラミック多層基板の製造方法。
  8. 請求項4〜7のいずれか1に記載のセラミック多層基板の製造方法において、
    前記導電性微粒子は、銀微粒子であることを特徴とするセラミック多層基板の製造方法
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