JP2009170683A - 多層基板の製造方法 - Google Patents

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Hirotsuna Miura
弘綱 三浦
Hiroki Masuzawa
裕樹 増澤
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Abstract

【課題】液滴を用いて形成したパターンの加工精度を向上させた多層基板の製造方法を提
供する。
【解決手段】描画工程の前に、グリーンシート23の描画面20aに描画工程で描画され
る液状配線パターンPLと同じ形状の溝CHを形成し、描画工程において、その溝CH内
に液状配線パターンPLを描画した。乾燥工程において、溝CH内に描画された液状配線
パターンPLを乾燥配線パターンにして、溝CH内に導電性微粒子Iaの集合体が収容配
置されるようにした。そして、積層工程、減圧包装工程、圧着工程等で、隣り合うグリー
ンシート23からの押圧力が乾燥配線パターンを形成したグリーンシート23に対して加
わっても、導電性微粒子Iaの集合体は溝CH内に収容配置されているため、直接のその
力は導電性微粒子Iaの集合体に加わり難くした。
【選択図】図6

Description

本発明は、多層基板の製造方法に関する。
低温焼成セラミック(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics )技術は、グリ
ーンシートと金属との一括焼成を可能にすることから、セラミックの層間に各種の受動素
子を組み込んだ素子内蔵基板を具現できる。システム・オン・パッケージ(SOP)の実
装技術においては、電子部品の複合化や表面実装部品に発生する寄生効果の最小化を図る
ため、この素子内蔵基板(以下単に、LTCC多層基板という。)に関わる製造方法が鋭
意開発されている。
LTCC多層基板の製造方法では、複数のグリーンシートの各々に受動素子や配線等の
パターンを描画する描画工程と、該パターンを有する複数のグリーンシートを積層して圧
着する圧着工程と、圧着体を一括焼成する焼成工程とが順に実施される。
描画工程には、各種パターンの高密度化を図るため、導電性インクを微小な液滴にして
吐出する、いわゆるインクジェット法が提案されている(例えば、特許文献1)。インク
ジェット法は、数ピコリットル〜数十ピコリットルの液滴を用い、該液滴の吐出位置の変
更によってパターンの微細化や狭ピッチ化を可能にする。
前記圧着工程には、各グリーンシートの積層状態の安定化を図るため、該積層体に静水
圧を加える、いわゆる静水圧成型法が提案されている(例えば、特許文献2〜4)。静水
圧成型法は、積層体を減圧包装し、加熱した液体中に該積層体を静置して液体の静圧を上
昇させる。これによって、積層体への等方的な加圧を可能にする。
特開2005−57139号公報 特開平5−315184号公報 特開平6−77658号公報 特開2007−201245号公報
図11(a)は描画工程によるパターンの平面図であり、図11(b)は図11(a)
のA−A断面図である。図12(a)は圧着工程によるパターンの平面図であり、図12
(b)は図12(a)のA−A断面図である。
インクジェット法に利用される導電性インクは、導電性微粒子の分散系であり、導電性
粒子の粒径としては、一般的に、数nm〜数十nmが用いられる。図11(a)、(b)
に示すように、描画工程を経てグリーンシート100に形成されたパターン101は、導
電性微粒子102の集合体であり、焼成工程によって焼成されるまで、その状態を維持し
続ける。
上記圧着工程においては、パターン101を挟むグリーンシート100が大気圧によっ
て押圧される。焼成前の導電性微粒子102は、グリーンシート100との密着力や粒子
間の結合力が弱いため、図12(a)、(b)に示すように、減圧包装時の大気圧によっ
て容易に押し潰されてしまう。この結果、上記圧着工程では、パターン101がグリーン
シート100の主面100aに沿って延びるように変形し、所望のパターン領域104(
図11及び図12における二点鎖線)から食み出し、隣のパターン101と接触しショー
トしてしまう問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、液滴を用いて
形成したパターンの加工精度を向上させた多層基板の製造方法を提供することである。
本発明の多層基板の製造方法は、導電性微粒子を含んだ液状体を配線パターン形成用液
滴吐出装置にて液滴にして熱可塑性基板に吐出して、前記熱可塑性基板の描画面に液状配
線パターンを描画する描画工程と、前記熱可塑性基板の描画面に描画した前記液状配線パ
ターンを乾燥させて、乾燥配線パターンを形成する乾燥工程と、前記乾燥配線パターンを
形成した複数の前記熱可塑性基板を積層して積層体を形成する積層工程と、前記積層体を
加圧し圧着体を形成する圧着工程と、前記圧着体を焼成する焼成工程とを有した多層基板
の製造方法であって、前記熱可塑性基板を溶解して前記描画面に、前記液滴にて描画され
る前記液状配線パターンと同じ形状の溝を形成する溝形成工程を設け、前記液滴を前記溝
内に配置して液状配線パターンを描画する。
本発明の多層基板の製造方法によれば、熱可塑性基板を溶解して描画面に描画工程で描
画される液状配線パターンと同じ形状の溝を形成し、その溝内に液状配線パターンを描画
する。そして、乾燥工程において、溝内に描画された、液状配線パターンは乾燥配線パタ
ーンなりとなり、溝内に導電性微粒子の集合体が収容配置される。
これにより、積層工程、減圧包装工程、圧着工程等で、隣り合う熱可塑性基板からの押
圧力が乾燥配線パターンを形成した熱可塑性基板に対して加わっても、導電性微粒子の集
合体は溝内に収容配置されているため、直接のその力は導電性微粒子の集合体に加わり難
くなる。その結果、導電性微粒子の集合体は、重ね合わされる熱可塑性基板に潰されてば
らばらになって描画面に沿ってのびて変形することはない。
この多層基板の製造方法において、前記溝形成工程は、前記描画工程の前に、前記熱可
塑性基板を溶解する液体を溝パターン形成用液滴吐出装置にて液滴にして前記描画面に吐
出し前記液状配線パターンと同じ形状の溶解パターンを描画して、前記描画面を溶解して
溝を形成してもよい。
この多層基板の製造方法によれば、溝パターン形成用液滴吐出装置にて熱可塑性基板を
溶解する液体の液滴を熱可塑性基板の描画面に吐出して溶解パターンを形成して溝を形成
するようにしたので、非常に簡単に熱可塑性基板に溝を形成することができる。
この多層基板の製造方法において、前記熱可塑性基板は、セラミック粒子と該セラミッ
ク粒子のバインダ樹脂とを含む低温焼成用シートであり、前記バインダ樹脂が溶解されて
前記描画面に溝が形成される。
この多層基板の製造方法によれば、バインダ樹脂が溶解されて、溶解されたバインダ樹
脂が除かれた部分が凹んで溝となる。
この多層基板の製造方法において、前記溝形成工程は、前記バインダ樹脂を溶解する液
体にて、前記液状配線パターンと同じ形状の溶解パターンを前記描画面に描画し前記溝を
形成する溶解パターン描画工程と、前記描画面に描画した前記溶解パターンの前記バイン
ダ樹脂を溶解する液体を蒸発させ、その溶解したバインダ樹脂のしみ上がりにて前記溝の
周囲に土手を形成する溶解液除去工程を含んでもよい。
この多層基板の製造方法によれば、溶解液除去工程で形成した土手によって、積層工程
、減圧包装工程、圧着工程等で、隣り合う低温焼成用シートからの押圧力が導電性微粒子
の集合体により加わり難くできる。
この多層基板の製造方法において、前記バインダ樹脂は、ブチラール系樹脂、アクリル
系樹脂、セルロース系樹脂のいずれか1つの樹脂であり、前記バインダ樹脂を溶解する液
体は乳酸エチルであってもよい。
この多層基板の製造方法によれば、バインダ樹脂が乳酸エチルにて溶解されて、その溶
解されたバインダ樹脂が除かれた部分が凹んで溝となる。
この多層基板の製造方法において、前記溝形成工程は、前記導電性微粒子を含んだ液状
体に前記熱可塑性基板を溶解する液体を混ぜ、前記描画工程時に、前記熱可塑性基板を溶
解する液体を含ませて前記液状配線パターンを描画して前記描画面を溶解して、前記液状
配線パターンと同じ形状の溝を形成してもよい。
この多層基板の製造方法によれば、液状配線パターンを描画する描画工程とともに、液
状配線パターンと同じ形状の溝が形成され、その溝内に液状配線パターンが配置される。
従って、製造工程を減らすことができ、生産効率を上げることができる。そして、乾燥工
程において、溝内に描画された、液状配線パターンは乾燥配線パターンなりとなり、溝内
に導電性微粒子の集合体が収容配置される。
この多層基板の製造方法において、前記熱可塑性基板は、セラミック粒子と該セラミッ
ク粒子のバインダ樹脂とを含む低温焼成用シートであり、前記バインダ樹脂が溶解されて
前記描画面に溝が形成されるようにしてもよい。
この多層基板の製造方法によれば、バインダ樹脂が溶解されて、溶解されたバインダ樹
脂が除かれた部分が凹んで溝となる。
この多層基板の製造方法において、前記バインダ樹脂は、ブチラール系樹脂、アクリル
系樹脂、セルロース系樹脂のいずれか1つの樹脂であり、前記バインダ樹脂を溶解する液
体は乳酸エチルであってもよい。
この多層基板の製造方法によれば、バインダ樹脂が乳酸エチルにて溶解されて、その溶
解されたバインダ樹脂が除かれた部分が凹んで溝となる。
この多層基板の製造方法において、前記液状体に含まれる導電性微粒子は、金属微粒子
であって液滴に分散されていてもよい。
この多層基板の製造方法によれば、金属粒子を含む乾燥配線パターンは溝内に配置され
る。従って、積層工程や圧着行程において、重ね合わせによる熱可塑性基板から乾燥パタ
ーンにかかろうとする押圧力が直接加わらないようにした。その結果、押圧力にて乾燥配
線パターンの変形や潰れが防止される。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図10に従って説明する。図1は、本発
明の製造方法を用いて製造したセラミック多層基板からなる回路モジュールの断面図であ
る。
図1において、回路モジュール10は、セラミック多層基板としての低温焼成セラミッ
ク(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics )多層基板11と、LTCC多層基
板11に接続された半導体チップ12とを有する。
LTCC多層基板11は、複数のLTCC基板13を有する。各LTCC基板13は、
それぞれ熱可塑性基板としてのグリーンシートの焼結体であって、厚みが数十μ〜数百μ
mで形成されている。各LTCC基板13には、それぞれ抵抗素子、容量素子、コイル素
子等の各種の内部素子14と、各内部素子14に電気的に接続する内部配線15とが形成
されるとともに、それぞれスタックビア構造やサーマルビア構造を成すビア配線16が形
成されている。
そして、内部素子14、内部配線15、及びビア配線16は、それぞれ導電性微粒子の
焼結体であり、導電性インクを用いるインクジェット法によって形成される。
次に、上記LTCC多層基板11の製造方法を図2〜図10に従って説明する。図2は
LTCC多層基板11の製造方法を示すフローチャートであり、図3〜図10はそれぞれ
LTCC多層基板11の製造方法を示す工程図である。
図2において、LTCC多層基板11の製造方法では、LTCC基板13の前駆体であ
るグリーンシートに、後工程で描画する液状配線パターンと同形状の溝を形成する溝形成
工程(ステップS10)、該グリーンシートに形成した溝に沿って液状配線パターンを描
画する描画工程(ステップS11)と、該液状配線パターンを乾燥し導電性微粒子の集合
体よりなる乾燥配線パターンを形成する乾燥工程(ステップS12)とが順に実行される
。次に、LTCC多層基板11の製造方法では、複数のグリーンシートを積層して積層体
を形成する積層工程(ステップS13)と、該積層体を減圧包装する減圧包装工程(ステ
ップS14)と、該積層体を圧着して圧着体を形成する圧着工程(ステップS15)と、
該圧着体を焼成する焼成工程(ステップS16)とが順に実行される。
(溝形成工程)
図3において、溝形成工程では、積層シート20と、溝パターン形成用液滴吐出装置2
1とが用いられる。積層シート20は、キャリアフィルム22と、キャリアフィルム22
上に形成された熱可塑性基板としてのグリーンシート23とからなる。
キャリアフィルム22は、描画工程や乾燥工程においてグリーンシート23を支持する
ためのフィルムであり、例えばグリーンシート23との剥離性や各工程における機械的耐
性に優れたプラスチックフィルムを用いることができる。キャリアフィルム22には、例
えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリ
エチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムを用いることができる。
グリーンシート23は、ガラスセラミック粉末やバインダ等を含むガラスセラミック組
成物からなる層である。グリーンシート23の膜厚は、内部素子14としてコンデンサ素
子を形成する場合に数十μmで形成され、他の層においては100μm〜200μmで形
成される。このグリーンシート23は、ドクターブレード法やリバースロールコータ法等
のシート成形法を用い、分散媒でスラリー化したガラスセラミック組成物をキャリアフィ
ルム22の上に塗布し、該塗布膜をハンドリング可能な状態に乾燥することによって得ら
れる。
分散媒としては、例えば界面活性剤やシランカップリング剤等を用いることができ、ガ
ラスセラミック粉末を均一に分散させるものであれば良い。
ガラスセラミック粉末は、0.1μm〜5μmの平均粒径を有する粉末であり、例えば
アルミナやフォルステライト等のセラミック粉末にホウ珪酸系ガラスを混合したガラス複
合セラミックを用いることができる。また、ガラスセラミック粉末としては、ZnO−M
gO−Al2O3−SiO2系の結晶化ガラスを用いた結晶化ガラスセラミック、BaO
−Al2O3−SiO2系セラミック粉末やAl2O3−CaO−SiO2−MgO−B
2O3系セラミック粉末等を用いた非ガラス系セラミックを用いても良い。
バインダは、ガラスセラミック粉末の結合剤としての機能を有し、後工程の焼成工程で
分解して容易に除去できる有機高分子である。バインダとしては、例えばブチラール系、
アクリル系、セルロース系等のバインダ樹脂を用いることができる。アクリル系のバイン
ダ樹脂としては、例えばアルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)ア
クリレート、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、シクロアルキル(メタ)
アクリレート等の(メタ)アクリレート化合物の単独重合体を用いることができる。また
、アクリル系のバインダ樹脂としては、該(メタ)アクリレート化合物の2種以上から得
られる共重合体、あるいは(メタ)アクリレート化合物と不飽和カルボン酸類等の他の共
重合性単量体から得られる共重合体を用いることができる。
なお、バインダは、例えばアジピン酸エステル系可塑剤、ジオクチルフタレート(DO
P)、ジブチルフタレート(DBP)フタル酸エステル系可塑剤、グリコールエステル系
可塑剤等の可塑剤を含有しても良い。
積層シート20の縁には、円形孔(以下単に、位置決め孔Hという。)が打ち抜き加工
によって形成されている。各位置決め孔Hには、載置プレート24の位置決めピンP1が
挿入され、積層シート20の描画面20aの各位置が溝パターン形成用液滴吐出装置21
に対して位置決めされる。
グリーンシート23には、打ち抜き加工やレーザ加工によって、数十μm〜数百μmの
孔径からなるビア配線16のための円形孔や円錐孔(図示せず以下単に、ビアホールとい
う。)が貫通形成されている。ビアホールには、導体性ペーストを用いたスキージ法や導
電性インクを用いたインクジェット法等によって、銀、金、銅、パラジウム等の導電材料
が前工程で充填されている。
溝パターン形成用液滴吐出装置21は、積層シート20を載置するための載置プレート
24と、溝形成用溶解インクImを貯留するインクタンク25と、インクタンク25の溝
形成用溶解インクImを描画面20aに吐出する溝形成用液滴吐出ヘッド26とを有する
載置プレート24は、積層シート20と略同じサイズの剛性材料からなる板材であって
、積層シート20を位置決めするための位置決めピンP1を有する。そして、積層シート
20が載置プレート24に載置されるとき、位置決めピンP1を位置決め孔Hに挿通させ
ることにより、載置プレート24は描画面20aの各位置を溝形成用液滴吐出ヘッド26
に対して位置決めする。
溝形成用溶解インクImは、本実施形態では乳酸エチルであり、グリーンシート23に
含まれるバインダ樹脂を溶解する液体である。溝形成用溶解インクImは、微小な液滴D
1を吐出可能にするために、その粘度が調整されている。
溝形成用液滴吐出ヘッド26は、インクタンク25に連通するキャビティ27と、キャ
ビティ27に連通するノズル28と、キャビティ27に連結される圧力発生素子29とを
備えている。キャビティ27は、インクタンク25からの溝形成用溶解インクImを収容
し、インクタンク25からの該溝形成用溶解インクImをノズル28に供給する。
ノズル28は、数十μmの開口を有するノズルである。圧力発生素子29は、キャビテ
ィ27の容積を変更する圧電素子や静電容量素子、あるいはキャビティ27の温度を変更
する抵抗加熱素子であり、キャビティ27の内部に所定圧力を発生させる。圧力発生素子
29が駆動するとき、ノズル28は、溝形成用溶解インクImの気液界面(メニスカス)
を振動させ、該溝形成用溶解インクImを数ピコリットル〜数十ピコリットルの液滴D1
にして吐出する。
溝形成工程では、積層シート20と溝形成用液滴吐出ヘッド26とが描画面20aの面
方向に相対移動し、ノズル28からの複数の液滴D1がそれぞれ描画面20aに着弾して
該描画面20aの上で合一する。これによって、所定方向に連続する溶解パターンPXが
描画面20aの上に形成される(溶解パターン描画工程)。尚、溝形成用溶解インクIm
で描画される溶解パターンPXは、後工程の描画工程で描画される液状配線パターンPL
と同じパターンである。
この描画面20a上に溝形成用溶解インクImよりなる溶解パターンPXが形成される
と、描画面20a中の溶解パターンPX(溝形成用溶解インクIm)と接触している部分
は、該溝形成用溶解インクIm(乳酸エチル)がグリーンシート23のバインダを溶かす
。その結果、図4に示すように、描画面20a中の溶解パターンPXと接触している部分
が溶けて溝CHが形成される。
詳述すると、グリーンシート23の描画面20aは、バインダが溶解されることにより
彫り込まれて溝CHが形成される。そして、所定の深さの溝CHが形成される段階で、溶
解パターンPXの溝形成用溶解インクImの除去工程(溶解液除去工程)にはいる。この
除去工程は本実施形態では、溶解パターンPXの溝形成用溶解インクImの蒸発させる。
この溝形成用溶解インクImが蒸発するとき、溶解したバインダのしみ上がりによって溝
CHの周囲に断面半円形状に盛り上がった土手Bが形成される。
そして、周囲を土手Bに囲まれた溝CHがグリーンシート23の描画面20aに形成さ
れると、次に描画工程に移る。
(描画工程)
図5において、描画工程では、溝CHが形成された積層シート20と、配線パターン形
成用液滴吐出装置31とが用いられる。
配線パターン形成用液滴吐出装置31は、積層シート20を載置するための載置プレー
ト32と、液状体としての導電性インクIkを貯留するインクタンク33と、インクタン
ク33の導電性インクIkを描画面20aに吐出する配線用液滴吐出ヘッド34とを有す
る。
載置プレート32は、積層シート20と略同じサイズの剛性材料からなる板材であって
、積層シート20を位置決めするための位置決めピンP2と、積層シート20を加熱する
ためのヒータ32Hとを有する。そして、積層シート20が載置プレート32に載置され
るとき、位置決めピンP2を位置決め孔Hに挿通させることにより、載置プレート32は
描画面20aの各位置を配線用液滴吐出ヘッド34に対して位置決めする。
また、載置プレート32に積層シート20を載置しているとき、載置プレート32は、
ヒータ32Hを駆動し、積層シート20を予め定めた描画温度に加熱するようになってい
る。
導電性インクIkは、導電性微粒子Iaを分散媒Ibに分散させた導電性微粒子Iaの
分散系であり、微小な液滴D2を吐出可能にするために、その粘度が20cP以下に調整
されている。
導電性微粒子Iaは、数nm〜数十nmの粒径を有する微粒子であり、例えば金、銀、
銅、白金、パラジウム、ロジウム、オスミウム、ルテニウム、イリジウム、鉄、錫、コバ
ルト、ニッケル、クロム、チタン、タンタル、タングステン、インジウム等の金属、ある
いは、これらの合金を用いることができる。そして、本実施形態では、導電性微粒子Ia
として銀微粒子を用いている。
分散媒Ibは、導電性微粒子Iaを均一に分散させるものであれば良く、例えば水や水
を主成分とする水溶液系、あるいはテトラデカン等の有機溶剤を主成分とする有機系を用
いることができる。
配線用液滴吐出ヘッド34は、インクタンク33に連通するキャビティ35と、キャビ
ティ35に連通するノズル36と、キャビティ35に連結される圧力発生素子38とを備
えている。キャビティ35は、インクタンク33からの導電性インクIkを収容し、イン
クタンク33からの該導電性インクIkをノズル36に供給する。
ノズル36は、数十μmの開口を有するノズルである。圧力発生素子38は、キャビテ
ィ35の容積を変更する圧電素子や静電容量素子、あるいはキャビティ35の温度を変更
する抵抗加熱素子であり、キャビティ35の内部に所定圧力を発生させる。圧力発生素子
38が駆動するとき、ノズル36は、導電性インクIkの気液界面(メニスカス)を振動
させ、該導電性インクIkを数ピコリットル〜数十ピコリットルの液滴D2にして吐出す
る。
描画工程では、積層シート20と配線用液滴吐出ヘッド34とが描画面20aの面方向
に相対移動し、ノズル36からの複数の液滴D2がそれぞれ描画面20aに着弾して該描
画面20aの上で合一する。
このとき、配線パターン形成用液滴吐出装置31は、描画面20aに液滴D2を吐出し
て前記溶解パターンPXと同じパターン(液状配線パターンPL)を描画面20aに描画
する。従って、配線用液滴吐出ヘッド34から吐出する液滴D2は、図6に示すように、
描画面20aに形成した周囲を土手Bに囲まれた溝CH内に吐出され収容される。その結
果、溶解パターンPXと同形状の、所定方向に連続する液状配線パターンPLが描画面2
0aの上に形成される。
また、積層シート20の温度は予め定めた描画温度に加熱されていることから、液状配
線パターンPLは、分散媒Ibの一部の蒸発によって増粘して描画面20aに沿う濡れ広
がりが抑えられるようになっている。
なお、予め定めた描画温度が過剰に高くなると、キャリアフィルム22とグリーンシー
ト23が熱変形を来たし、液滴D2の着弾精度が損なわれてしまう。そこで、予め定めた
描画温度は例えば40℃〜80℃であって、液滴D2の着弾精度を十分に確保できるよう
に、積層シート20の組成や導電性インクIkの組成に応じて適宜選択される。
配線パターン形成用液滴吐出装置31にて、グリーンシート23の描画面20aに液状
配線パターンPLが形成されると、次に乾燥工程に移る。
(乾燥工程)
図7において、乾燥工程では、描画工程後の溝CH内に配置された液状配線パターンP
Lが形成された積層シート20が乾燥炉等の乾燥装置に搬入され、該液状配線パターンP
Lを有する状態で予め定められた乾燥温度に加熱される。積層シート20の温度が予め定
められた乾燥温度で加熱されていることから、液状配線パターンPLは、その乾燥をさら
に促進させる。
これによって、液状配線パターンPLの分散媒Ibの殆どが蒸発し、導電性微粒子Ia
の集合体からなる乾燥配線パターンPDが描画面20aの上に形成され、該導電性微粒子
Iaの集合体は、図8に示すように、周囲を土手Bに囲まれた溝CH内に収容された状態
に配置される。
なお、予め定めた乾燥温度が過剰に高くなると、キャリアフィルム22とグリーンシー
ト23が熱変形を来たし、積層工程時における他の積層シート20との位置精度が損なわ
れてしまう。そこで、乾燥温度は例えば40℃〜80℃であり、積層工程時の位置精度を
確保できるように、積層シート20の組成や導電性インクIkの組成に応じて適宜選択さ
れる。
このように、乾燥装置にて、積層シート20(グリーンシート23)に描画された液状
配線パターンPLが乾燥されて乾燥配線パターンPDになると、次に積層工程に移る。
(積層工程)
図9において、積層工程では、複数のグリーンシート23を積層するためのベースプレ
ート41が用いられる。ベースプレート41は、積層シート20と略同じサイズの剛性材
料からなる板材であって、複数のグリーンシート23を位置決めする位置決めピンP3を
有する。
積層工程では、まず、1層目の積層シート20が、グリーンシート23を上にした状態
でベースプレート41に載置される。位置決めピンP3が位置決め孔Hに挿通されること
によって、1層目の積層シート20がベースプレート41に位置決めされる。
次いで、2層目の積層シート20が、グリーンシート23を下にした状態でベースプレ
ート41に載置される。2層目の積層シート20は、位置決めピンP3が位置決め孔Hに
挿通されることによって位置決めされ、キャリアフィルム22が剥離されることによって
、1層目のグリーンシート23のみが1層目のグリーンシート23の上に積層される。
以後同様に、所定層数のグリーンシート23が順に積層され、複数のグリーンシート2
3からなる積層体(以下単に、積層体42という。)が形成される。
複数のグリーンシート23が積層されるとき、各グリーンシート23に形成された乾燥
配線パターンPDは、上下方向のグリーンシート23に押圧される。このとき、グリーン
シート23からの押圧力が乾燥配線パターンPDに局所的に伝えられようとする。このと
き、乾燥配線パターンPD、即ち、該導電性微粒子Iaの集合体は周囲を土手Bに囲まれ
た溝CH内に配置されているため、グリーンシート23の全押圧力が、溝CHと土手Bと
によって乾燥配線パターンPD(導電性微粒子Iaの集合体)に加わらない。その結果、
乾燥配線パターンPDは、重ね合わされるグリーンシート23に潰されてばらばらになっ
て描画面20aに沿ってのびる変形はない。
(減圧包装工程)
図10において、減圧包装工程では、カバープレート43と真空包装袋45とが用いら
れる。カバープレート43は、ベースプレート41と略同じサイズの剛性材料からなる板
材であって、ベースプレート41の各位置決めピンP3を挿通可能にする複数の挿通孔4
3Hを有する。真空包装袋45は、ベースプレート41、カバープレート43、及び積層
体42を封入可能な柔軟性を有する包装袋である。
減圧包装工程では、まず、位置決めピンP3がカバープレート43の挿通孔43Hに挿
通され、ベースプレート41とカバープレート43とによって積層体42が挟持される。
ベースプレート41とカバープレート43は、積層体42を挟持した状態で真空包装袋4
5に収容され、シーラ等を用いた吸引によって真空包装袋45の内部に真空封入される。
真空封入された積層体42は、真空包装袋45、ベースプレート41、及びカバープレー
ト43を介した大気圧を受けて圧着される。
積層体42を真空封入する間、乾燥配線パターンPDはグリーンシート23を介して大
気圧が加えられる。本実施形態では、乾燥配線パターンPD、即ち、導電性微粒子Iaの
集合体は周囲を土手Bに囲まれた溝CH内に配置されているため、前記と同様に、この減
圧包装工程において、乾燥配線パターンPDの潰れや変形は抑制される。
(圧着工程)
圧着工程では、減圧包装後の積層体42が静水圧プレス装置に搬入され、該積層体42
に静水圧が加えられることによって圧着体が形成される。積層体42は、静水圧を加えら
れる間、乾燥配線パターンPDはグリーンシート23を介して押圧される。このとき、前
記と同様に、乾燥配線パターンPD、即ち、導電性微粒子Iaの集合体は周囲を土手Bに
囲まれた溝CH内に配置されているため、この圧着工程においても、乾燥配線パターンP
Dの潰れや変形は抑制される。
(焼成工程)
焼成工程では、圧着工程で得られる圧着体がベースプレート41から取り出され、該圧
着体が所定の焼成炉に搬入されて焼成される。焼成温度は、例えば800℃〜1000℃
であって、グリーンシート23の組成に応じて適宜変更される。
なお、乾燥配線パターンPDとして銀、金、白金、パラジウム等を用いる場合には大気
中で焼成しても良い。焼成工程では、圧着工程における静水圧よりも小さい圧力で圧着体
を加圧しながら焼成しても良い。これによれば、LTCC多層基板11の平坦性が向上さ
れ、グリーンシート23の反りや剥離を防止できる。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、描画工程の前に、グリーンシート23の描画面20aに
描画工程で描画される液状配線パターンPLと同じ形状の溝CHを形成し、描画工程にお
いて、その溝CH内に液状配線パターンPLを描画した。そして、乾燥工程において、溝
CH内に描画された液状配線パターンPLを乾燥配線パターンPDにして、溝CH内に導
電性微粒子Iaの集合体が収容配置されるようにした。
これにより、積層工程、減圧包装工程、圧着工程等で、隣り合うグリーンシート23か
らの押圧力が乾燥配線パターンPDを形成したグリーンシート23に対して加わっても、
直接のその力が導電性微粒子Iaの集合体に加わり難くした。
従って、導電性微粒子Iaの集合体は、重ね合わされるグリーンシート23に潰されて
ばらばらになって描画面20aに沿ってのびて変形することはない。その結果、精度の高
い配線パターンを形成することができる。
しかも、液状配線パターンPLの溝形成用溶解インクImを蒸発させるとき、溶解した
バインダのしみ上がりによって溝CHの周囲に断面半円形状に盛り上がった土手Bが形成
されるようにした。従って、この土手Bによって、積層工程、減圧包装工程、圧着工程等
で、隣り合うグリーンシート23からの押圧力が導電性微粒子Iaの集合体により加わり
難くできる。
(2)本実施形態によれば、溝パターン形成用液滴吐出装置21にてグリーンシート2
3を溶解する溝形成用溶解インクImの液滴D1をグリーンシート23の描画面20aに
吐出して溶解パターンPXを形成して溝CHを形成するようにした。従って、溝パターン
形成用液滴吐出装置21を使って溝形成用溶解インクImの液滴D1を吐出するだけで、
非常に簡単にグリーンシート23に溝CHを形成することができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、溝形成用溶解インクImをバインダ樹脂を溶解する乳酸エチルで
構成したが、これに限定されるものではない。溝パターン形成用液滴吐出装置21にて液
滴D1にして吐出する液体であって、グリーンシート23のバインダ樹脂を溶解し溝CH
を形成することができるものであればよい。
・上記実施形態では、積層工程において、グリーンシート23を加熱してグリーンシー
ト23の硬度を軟化させてもよい。
これによって、減圧包装時にグリーンシート23が軟化する分だけ、大気圧による乾燥
配線パターンPDにかかる負荷は低減し変形等が抑えられる。この結果、LTCC基板1
3に形成するパターンの加工精度を向上できる。
・上記実施形態によれば、圧着工程において、グリーンシート23を加熱してグリーン
シート23を軟化させてもよい。
これによって、グリーンシート23が軟化する分だけ、静水圧による乾燥配線パターン
PDにかかる負荷は低減し変形等が抑えられる。この結果、LTCC基板13に形成する
パターンの加工精度を向上できる。
・上記実施形態では、液状配線パターンPLを描画する描画工程の前に、溝CHを形成
した。これを、描画工程時にあわせて行うようにしてもよい。
即ち、導電性インクIk中に溝形成用溶解インクImを混ぜる。そして、溝形成用溶解
インクImを含む導電性インクIkの液滴D2を配線パターン形成用液滴吐出装置31の
配線用液滴吐出ヘッド34から吐出させて液状配線パターンPLを描画面20aに描画さ
せる。このとき、導電性インクIkの液状配線パターンPL中に溝形成用溶解インクIm
が含まれていることから、描画面20aは溶解され液状配線パターンPLと同形状の溝C
Hが形成され、その溝CH内に液状配線パターンPLが配置される。
従って、前記実施形態と同様な効果を有するとともに、導電性インクIk中に溝形成用
溶解インクImを混ぜて描画工程で液状配線パターンPLを描画するだけで溝CHが形成
されるため、製造工程が減り生産効率を向上させることができる。
・上記実施形態では、描画工程において、グリーンシート23を描画温度に加熱したが
、これを省略してもよい。
・上記実施形態では、ベースプレート41とカバープレート43とによって挟持された
積層体42を減圧包装した。これに限らず、例えばベースプレート41に載置された積層
体42、すなわちカバープレート43を用いない状態で積層体42を減圧包装しても良く
、また積層体42のみを減圧包装する構成であっても良い。
回路モジュールを示す断面図。 セラミック多層基板の製造方法を示すフローチャート。 セラミック多層基板の製造方法の溝形成工程を示す図。 溝形成工程で形成されたグリーンシートに形成された溝を説明する説明図。 セラミック多層基板の製造方法の描画工程を示す図。 描画工程で溝内に前記液滴が吐出された状態を示す図。 セラミック多層基板の製造方法の乾燥工程を示す図。 乾燥工程において溝内に配置された乾燥配線パターンを説明する説明図。 セラミック多層基板の製造方法の積層工程を示す図。 セラミック多層基板の製造方法の減圧包装工程を示す図。 従来例のセラミック多層基板の製造方法の描画工程を示す図であって、(a)はグリーンシートの平面図、(b)はグリーンシートの断面図。 従来例のセラミック多層基板の製造方法の圧着行程を示す図であって、(a)はグリーンシートの平面図、(b)はグリーンシートの断面図。
符号の説明
B…土手、CH…溝、D1,D2…液滴、Ia…導電性微粒子、Ik…導電性インク、
Im…溝形成用溶解インク、PL…液状配線パターン、PD…乾燥配線パターン、PX…
溶解パターン、11…セラミック多層基板、20a…描画面、21…溝パターン形成用液
滴吐出装置、23…グリーンシート、26…溝形成用液滴吐出ヘッド、31…配線パター
ン形成用液滴吐出装置、34…配線用液滴吐出ヘッド、35…真空包装袋、42…積層体

Claims (9)

  1. 導電性微粒子を含んだ液状体を配線パターン形成用液滴吐出装置にて液滴にして熱可塑性
    基板に吐出して、前記熱可塑性基板の描画面に液状配線パターンを描画する描画工程と、
    前記熱可塑性基板の描画面に描画した前記液状配線パターンを乾燥させて、乾燥配線パ
    ターンを形成する乾燥工程と、
    前記乾燥配線パターンを形成した複数の前記熱可塑性基板を積層して積層体を形成する
    積層工程と、
    前記積層体を加圧し圧着体を形成する圧着工程と、
    前記圧着体を焼成する焼成工程と
    を有した多層基板の製造方法であって、
    前記熱可塑性基板を溶解して前記描画面に、前記液滴にて描画される前記液状配線パタ
    ーンと同じ形状の溝を形成する溝形成工程を設け、
    前記液滴を前記溝内に配置して液状配線パターンを描画することを特徴とする多層基板
    の製造方法。
  2. 請求項1に記載の多層基板の製造方法において、
    前記溝形成工程は、前記描画工程の前に、前記熱可塑性基板を溶解する液体を溝パター
    ン形成用液滴吐出装置にて液滴にして前記描画面に吐出し前記液状配線パターンと同じ形
    状の溶解パターンを描画して、前記描画面を溶解して溝を形成したことを特徴とする多層
    基板の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の多層基板の製造方法において、
    前記熱可塑性基板は、セラミック粒子と該セラミック粒子のバインダ樹脂とを含む低温
    焼成用シートであり、前記バインダ樹脂が溶解されて前記描画面に溝が形成されることを
    特徴とする多層基板の製造方法。
  4. 請求項3に記載の多層基板の製造方法において、
    前記溝形成工程は、
    前記バインダ樹脂を溶解する液体にて、前記液状配線パターンと同じ形状の溶解パター
    ンを前記描画面に描画し前記溝を形成する溶解パターン描画工程と、
    前記描画面に描画した前記溶解パターンの前記バインダ樹脂を溶解する液体を蒸発させ
    、その溶解したバインダ樹脂のしみ上がりにて前記溝の周囲に土手を形成する溶解液除去
    工程を含むことを特徴とする多層基板の製造方法。
  5. 請求項3又は4に記載の多層基板の製造方法において、
    前記バインダ樹脂は、ブチラール系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂のいずれ
    か1つの樹脂であり、前記バインダ樹脂を溶解する液体は乳酸エチルであることを特徴す
    る多層基板の製造方法。
  6. 請求項1に記載の多層基板の製造方法において、
    前記溝形成工程は、前記導電性微粒子を含んだ液状体に前記熱可塑性基板を溶解する液
    体を混ぜ、前記描画工程時に、前記熱可塑性基板を溶解する液体を含ませて前記液状配線
    パターンを描画して前記描画面を溶解して、前記液状配線パターンと同じ形状の溝を形成
    することを特徴とする多層基板の製造方法。
  7. 請求項1又は6に記載の多層基板の製造方法において、
    前記熱可塑性基板は、セラミック粒子と該セラミック粒子のバインダ樹脂とを含む低温
    焼成用シートであり、前記バインダ樹脂が溶解されて前記描画面に溝が形成されることを
    特徴とする多層基板の製造方法。
  8. 請求項7に記載の多層基板の製造方法において、
    前記バインダ樹脂は、ブチラール系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂のいずれ
    か1つの樹脂であり、前記バインダ樹脂を溶解する液体は乳酸エチルであることを特徴す
    る多層基板の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の多層基板の製造方法において、
    前記液状体に含まれる導電性微粒子は、金属微粒子であって液滴に分散されていること
    を特徴とする多層基板の製造方法。
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