JPH11283161A - 緊急通報システム - Google Patents
緊急通報システムInfo
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- JPH11283161A JPH11283161A JP9990998A JP9990998A JPH11283161A JP H11283161 A JPH11283161 A JP H11283161A JP 9990998 A JP9990998 A JP 9990998A JP 9990998 A JP9990998 A JP 9990998A JP H11283161 A JPH11283161 A JP H11283161A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 位置情報と時刻情報と走行軌跡情報を送信
し、センタは同一の事故原因からなる緊急情報群である
ことを認識する緊急通報システムを提供する。 【解決手段】 センサにより自車の事故を検出する事故
検出手段(11)と、ＧＰＳやジャイロ、車速センサ等によ
り自車の位置を特定する自車位置特定手段(13,14,15)
と、前記した自車の位置情報と事故情報、さらには予め
記憶させてある車両ＩＤ、乗員ＩＤ情報等の緊急情報を
緊急救援センタにデータ通信するための無線通信手段(1
8)を少なくとも有する車両と、緊急情報を受けてその内
容に基づき車両の置かれている地点に、緊急自動車の出
動要請を行なう緊急救援センタとで構成される緊急通報
システムにおいて、ほぼ同一の事故原因により複数の緊
急情報が車両から発生した場合に、無線通信手段(18)
は、緊急情報に含まれている位置情報と時刻情報に加え
て、事故直前の走行軌跡情報をも送信し、これらの情報
を含む複数の緊急情報を受信した緊急救援センタは、同
一の事故原因からなる緊急情報群であることを認識す
る。
し、センタは同一の事故原因からなる緊急情報群である
ことを認識する緊急通報システムを提供する。 【解決手段】 センサにより自車の事故を検出する事故
検出手段(11)と、ＧＰＳやジャイロ、車速センサ等によ
り自車の位置を特定する自車位置特定手段(13,14,15)
と、前記した自車の位置情報と事故情報、さらには予め
記憶させてある車両ＩＤ、乗員ＩＤ情報等の緊急情報を
緊急救援センタにデータ通信するための無線通信手段(1
8)を少なくとも有する車両と、緊急情報を受けてその内
容に基づき車両の置かれている地点に、緊急自動車の出
動要請を行なう緊急救援センタとで構成される緊急通報
システムにおいて、ほぼ同一の事故原因により複数の緊
急情報が車両から発生した場合に、無線通信手段(18)
は、緊急情報に含まれている位置情報と時刻情報に加え
て、事故直前の走行軌跡情報をも送信し、これらの情報
を含む複数の緊急情報を受信した緊急救援センタは、同
一の事故原因からなる緊急情報群であることを認識す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は緊急通報システムに
係わり、特に緊急救援センタのオペレータが複数の緊急
情報が発生した場合に、それぞれの事故原因を一見して
判断できるよう構成したものである。
係わり、特に緊急救援センタのオペレータが複数の緊急
情報が発生した場合に、それぞれの事故原因を一見して
判断できるよう構成したものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車等の車両の事故等で運転者
による外部との通信が不可能となった場合でも、異常発
生を車両の位置とともに外部に伝達することができる緊
急通報システムが特開平９−１９８５９２に開示されて
いる。それによれば、ＧＰＳからの位置情報を基に自己
位置を計測する航法システムを用いて所定時間毎に自己
位置を計測してその計測値と計測時刻とを記憶手段に記
憶し、車両の異常が異常検出手段で検出された時に記憶
手段に記憶した最新の計測値と計測時刻とを基に作成し
た異常発生メッセージを予め定められた受信装置に無線
公衆電話回線を経由して送出するよう構成している。
による外部との通信が不可能となった場合でも、異常発
生を車両の位置とともに外部に伝達することができる緊
急通報システムが特開平９−１９８５９２に開示されて
いる。それによれば、ＧＰＳからの位置情報を基に自己
位置を計測する航法システムを用いて所定時間毎に自己
位置を計測してその計測値と計測時刻とを記憶手段に記
憶し、車両の異常が異常検出手段で検出された時に記憶
手段に記憶した最新の計測値と計測時刻とを基に作成し
た異常発生メッセージを予め定められた受信装置に無線
公衆電話回線を経由して送出するよう構成している。
【０００３】このシステムは、自己位置データと自己位
置を記憶した時刻データとを基に作成した最新の異常発
生メッセージを所定の通報先にデータ通信するだけで詳
しい事故内容を正確に知らしめることができないという
問題があった。
置を記憶した時刻データとを基に作成した最新の異常発
生メッセージを所定の通報先にデータ通信するだけで詳
しい事故内容を正確に知らしめることができないという
問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
の問題点を解消し、ほぼ同一の事故原因により複数の緊
急情報が車両から発生した場合に、位置情報と時刻情報
に加えて、事故直前の走行軌跡情報をも緊急救援センタ
に送信し、緊急救援センタは、同一の事故原因からなる
緊急情報群であることを認識し、事故の規模の特定やさ
らなる副次災害発生の可能性まで予見する緊急通報シス
テムを提供することを目的とするものである。
の問題点を解消し、ほぼ同一の事故原因により複数の緊
急情報が車両から発生した場合に、位置情報と時刻情報
に加えて、事故直前の走行軌跡情報をも緊急救援センタ
に送信し、緊急救援センタは、同一の事故原因からなる
緊急情報群であることを認識し、事故の規模の特定やさ
らなる副次災害発生の可能性まで予見する緊急通報シス
テムを提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明による事故緊急通
報システムは、センサにより自車の事故を検出する事故
検出手段と、ＧＰＳやジャイロ、車速センサ等により自
車の位置を特定する自車位置特定手段と、前記した自車
の位置情報と事故情報、さらには予め記憶させてある車
両ＩＤ、乗員ＩＤ情報等の緊急情報を後記する緊急救援
センタにデータ通信するための無線通信手段を少なくと
も有する車両と、前記緊急情報を受けてその内容に基づ
き前記車両の置かれている地点に、緊急自動車の出動要
請を行なう緊急救援センタとで構成される緊急通報シス
テムにおいて、同一の事故原因により複数の緊急情報が
前記以外の車両から発生した場合に、前記車両の前記無
線通信手段は、前記緊急情報に含まれている位置情報と
時刻情報に加えて、前記車両の事故直前の走行軌跡情報
をも前記緊急救援センタに送信し、これらの情報を含む
複数の緊急情報を受信した前記緊急救援センタは、同一
の事故原因からなる緊急情報群であることを認識し、事
故の規模の特定やさらなる副次災害発生の可能性まで予
見することを特徴とする。
報システムは、センサにより自車の事故を検出する事故
検出手段と、ＧＰＳやジャイロ、車速センサ等により自
車の位置を特定する自車位置特定手段と、前記した自車
の位置情報と事故情報、さらには予め記憶させてある車
両ＩＤ、乗員ＩＤ情報等の緊急情報を後記する緊急救援
センタにデータ通信するための無線通信手段を少なくと
も有する車両と、前記緊急情報を受けてその内容に基づ
き前記車両の置かれている地点に、緊急自動車の出動要
請を行なう緊急救援センタとで構成される緊急通報シス
テムにおいて、同一の事故原因により複数の緊急情報が
前記以外の車両から発生した場合に、前記車両の前記無
線通信手段は、前記緊急情報に含まれている位置情報と
時刻情報に加えて、前記車両の事故直前の走行軌跡情報
をも前記緊急救援センタに送信し、これらの情報を含む
複数の緊急情報を受信した前記緊急救援センタは、同一
の事故原因からなる緊急情報群であることを認識し、事
故の規模の特定やさらなる副次災害発生の可能性まで予
見することを特徴とする。
【０００６】このような構成を有することにより、複数
の緊急情報を同一原因によるものと特定することによ
り、無用の混乱を防ぐことができる。
の緊急情報を同一原因によるものと特定することによ
り、無用の混乱を防ぐことができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、センサにより自車の事故を検出する事故検出手段
と、ＧＰＳやジャイロ、車速センサ等により自車の位置
を特定する自車位置特定手段と、前記した自車の位置情
報と事故情報、さらには予め記憶させてある車両ＩＤ、
乗員ＩＤ情報等の緊急情報を後記する緊急救援センタに
データ通信するための無線通信手段を少なくとも有する
車両と、前記緊急情報を受けてその内容に基づき前記車
両の置かれている地点に、緊急自動車の出動要請を行な
う緊急救援センタとで構成される緊急通報システムにお
いて、同一の事故原因により複数の緊急情報が前記以外
の車両から発生した場合に、前記車両の前記無線通信手
段は、前記緊急情報に含まれている位置情報と時刻情報
に加えて、前記車両の事故直前の走行軌跡情報をも前記
緊急救援センタに送信し、これらの情報を含む複数の緊
急情報を受信した前記緊急救援センタは、同一の事故原
因からなる緊急情報群であることを認識し、事故の規模
の特定やさらなる副次災害発生の可能性まで予見するこ
とを特徴とする緊急通報システムとしたものであり、複
数の緊急情報を同一原因によるものと特定することによ
り、無用の混乱を防ぐことができるという作用を有す
る。
は、センサにより自車の事故を検出する事故検出手段
と、ＧＰＳやジャイロ、車速センサ等により自車の位置
を特定する自車位置特定手段と、前記した自車の位置情
報と事故情報、さらには予め記憶させてある車両ＩＤ、
乗員ＩＤ情報等の緊急情報を後記する緊急救援センタに
データ通信するための無線通信手段を少なくとも有する
車両と、前記緊急情報を受けてその内容に基づき前記車
両の置かれている地点に、緊急自動車の出動要請を行な
う緊急救援センタとで構成される緊急通報システムにお
いて、同一の事故原因により複数の緊急情報が前記以外
の車両から発生した場合に、前記車両の前記無線通信手
段は、前記緊急情報に含まれている位置情報と時刻情報
に加えて、前記車両の事故直前の走行軌跡情報をも前記
緊急救援センタに送信し、これらの情報を含む複数の緊
急情報を受信した前記緊急救援センタは、同一の事故原
因からなる緊急情報群であることを認識し、事故の規模
の特定やさらなる副次災害発生の可能性まで予見するこ
とを特徴とする緊急通報システムとしたものであり、複
数の緊急情報を同一原因によるものと特定することによ
り、無用の混乱を防ぐことができるという作用を有す
る。
【０００８】また、請求項２に記載の発明は、前記車両
に備えられる前記事故検出手段として、方向を識別する
ことが可能な重力加速度センサや、事故発生時の衝突部
位（正面、右側面、左側面、後部等）を特定する衝突セ
ンサを用いることにより、少なくとも各車両における衝
突部位と方向を含む事故緊急情報を前記緊急救援センタ
に通報するようにしたことを特徴とする請求項１記載の
緊急通報システムとしたものであり、衝突部位と方向を
含む事故緊急情報が緊急救援センタに送られるので、同
一の事故原因からなる緊急情報群であることを認識しや
すいという作用を有する。
に備えられる前記事故検出手段として、方向を識別する
ことが可能な重力加速度センサや、事故発生時の衝突部
位（正面、右側面、左側面、後部等）を特定する衝突セ
ンサを用いることにより、少なくとも各車両における衝
突部位と方向を含む事故緊急情報を前記緊急救援センタ
に通報するようにしたことを特徴とする請求項１記載の
緊急通報システムとしたものであり、衝突部位と方向を
含む事故緊急情報が緊急救援センタに送られるので、同
一の事故原因からなる緊急情報群であることを認識しや
すいという作用を有する。
【０００９】また、請求項３に記載の発明は、重力加速
度センサにより自車の事故を検出する事故検出手段と、
ＧＰＳやジャイロ、車速センサ等のセンス情報から自車
の位置を特定する自車位置特定手段と、前記自車の位置
情報と事故情報、さらには予め記憶させてある車両Ｉ
Ｄ、乗員ＩＤ情報等の緊急情報を後記する緊急救援セン
タにデータ通信するための無線通信手段を少なくとも有
する車両と、前記緊急情報を受けてその内容に基づき前
記車両の置かれている地点に、緊急自動車の出動要請を
行なう緊急救援センタとで構成される緊急通報システム
において、前記車両において発生する緊急情報が、ほぼ
同一の事故原因により複数発生した場合は、最初に発生
した時に構築した第１の緊急情報に対してそれに後続す
る緊急情報としては、前記第１の緊急情報に対しての変
化分のみを前記緊急救援センタに通報するようにしたこ
とを特徴とする緊急通報システムとしたものであり、デ
ータ送信時間の短縮と処理の効率化、データ通信の確実
化を図ることができるという作用を有する。
度センサにより自車の事故を検出する事故検出手段と、
ＧＰＳやジャイロ、車速センサ等のセンス情報から自車
の位置を特定する自車位置特定手段と、前記自車の位置
情報と事故情報、さらには予め記憶させてある車両Ｉ
Ｄ、乗員ＩＤ情報等の緊急情報を後記する緊急救援セン
タにデータ通信するための無線通信手段を少なくとも有
する車両と、前記緊急情報を受けてその内容に基づき前
記車両の置かれている地点に、緊急自動車の出動要請を
行なう緊急救援センタとで構成される緊急通報システム
において、前記車両において発生する緊急情報が、ほぼ
同一の事故原因により複数発生した場合は、最初に発生
した時に構築した第１の緊急情報に対してそれに後続す
る緊急情報としては、前記第１の緊急情報に対しての変
化分のみを前記緊急救援センタに通報するようにしたこ
とを特徴とする緊急通報システムとしたものであり、デ
ータ送信時間の短縮と処理の効率化、データ通信の確実
化を図ることができるという作用を有する。
【００１０】また、請求項４に記載の発明は、重力加速
度センサにより自車の事故を検出する事故検出手段と、
ＧＰＳやジャイロ、車速センサ等のセンス情報から自車
の位置を特定する自車位置特定手段と、前記自車の位置
情報と事故情報、さらには予め記憶させてある車両Ｉ
Ｄ、乗員ＩＤ情報等の緊急情報を後記する緊急救援セン
タに無線データ通信するための無線通信手段を少なくと
も有する車両と、前記緊急情報を受けてその内容に基づ
き前記車両の置かれている地点に、緊急自動車の出動要
請を行なう緊急救援センタとで構成される緊急通報シス
テムにおいて、前記緊急救援センタは、内蔵する地図デ
ータベースから得た地図データ上に前記車両と共に前記
緊急情報もマップマッチングするようにしてディスプレ
イに表示し、前記緊急救援センタのオペレータが事故の
全貌を素早く把握できるようにしたものである。
度センサにより自車の事故を検出する事故検出手段と、
ＧＰＳやジャイロ、車速センサ等のセンス情報から自車
の位置を特定する自車位置特定手段と、前記自車の位置
情報と事故情報、さらには予め記憶させてある車両Ｉ
Ｄ、乗員ＩＤ情報等の緊急情報を後記する緊急救援セン
タに無線データ通信するための無線通信手段を少なくと
も有する車両と、前記緊急情報を受けてその内容に基づ
き前記車両の置かれている地点に、緊急自動車の出動要
請を行なう緊急救援センタとで構成される緊急通報シス
テムにおいて、前記緊急救援センタは、内蔵する地図デ
ータベースから得た地図データ上に前記車両と共に前記
緊急情報もマップマッチングするようにしてディスプレ
イに表示し、前記緊急救援センタのオペレータが事故の
全貌を素早く把握できるようにしたものである。
【００１１】また、請求項５に記載の発明は、前記した
車両と緊急情報をディスプレイ表示する場合には、時刻
情報、前記事故車両における衝突部位、方向とその度合
をも表示することにより、複数の事故が相互に関連する
ものであることをオペレータに一見してわからしめるよ
うにしたことを特徴とする請求項４記載の緊急通報シス
テムとしたものであり、時刻情報、前記事故車両におけ
る衝突部位、方向とその度合をも表示することにより、
オペレータが相互に関連する事故であることを一見して
わかるという作用を有する。
車両と緊急情報をディスプレイ表示する場合には、時刻
情報、前記事故車両における衝突部位、方向とその度合
をも表示することにより、複数の事故が相互に関連する
ものであることをオペレータに一見してわからしめるよ
うにしたことを特徴とする請求項４記載の緊急通報シス
テムとしたものであり、時刻情報、前記事故車両におけ
る衝突部位、方向とその度合をも表示することにより、
オペレータが相互に関連する事故であることを一見して
わかるという作用を有する。
【００１２】以下、本発明の実施の形態について、図面
に基づき説明する。
に基づき説明する。
【００１３】図１は本発明の実施の形態の事故緊急通報
システムに係る車両の概略構成を示すブロック図であ
る。図１において、事故緊急通報システムに係る車両
は、緊急通報装置のＣＰＵ16には、衝突センサ11、手動
ボタン12及びＧＰＳ受信機13からの情報が入力され、更
にオプションではあるが、ジャイロセンサ14及び車速セ
ンサ15からの情報も入力されるようになっている。手動
ボタン12からの情報を除いて上記各センサからの情報は
ＣＰＵ16を介してメモリ17に記憶されるようになってい
る。そして、事故発生時には、メモリ17に記憶された情
報および、運転者が必要に応じて操作する手動ボタン12
からの情報は、無線通信部18を介して後記する緊急救急
センタに通報されるように構成されている。
システムに係る車両の概略構成を示すブロック図であ
る。図１において、事故緊急通報システムに係る車両
は、緊急通報装置のＣＰＵ16には、衝突センサ11、手動
ボタン12及びＧＰＳ受信機13からの情報が入力され、更
にオプションではあるが、ジャイロセンサ14及び車速セ
ンサ15からの情報も入力されるようになっている。手動
ボタン12からの情報を除いて上記各センサからの情報は
ＣＰＵ16を介してメモリ17に記憶されるようになってい
る。そして、事故発生時には、メモリ17に記憶された情
報および、運転者が必要に応じて操作する手動ボタン12
からの情報は、無線通信部18を介して後記する緊急救急
センタに通報されるように構成されている。
【００１４】図２は、本発明の実施の形態の事故緊急通
報システムの概要を説明するためのブロック図である。
図２においては、ほぼ同時に起こった複数の事故、すな
わち事故１ないし事故３に関して、事故に係る車両１乃
至４から緊急情報が緊急救急センタ５に通報される様子
が示されている。図２から明らかなように、緊急救急セ
ンタ５には、事故１に関しての緊急情報としては、事故
車両１から発せられる正面衝突であるとの情報(１−１)
および事故車両２から発せられる正面衝突であるとの情
報(２−１)；事故２に関しての緊急情報としては、事故
車両２から発せられる追突であるとの情報(２−２)およ
び事故車両３から発せられる追突であるとの情報(３)；
さらに、事故３に関しての緊急情報としては、事故車両
４から発せられる側面衝突であるとの情報(４)および事
故車両１から発せられる側面衝突であるとの情報(１−
２)が、それぞれ通報される。
報システムの概要を説明するためのブロック図である。
図２においては、ほぼ同時に起こった複数の事故、すな
わち事故１ないし事故３に関して、事故に係る車両１乃
至４から緊急情報が緊急救急センタ５に通報される様子
が示されている。図２から明らかなように、緊急救急セ
ンタ５には、事故１に関しての緊急情報としては、事故
車両１から発せられる正面衝突であるとの情報(１−１)
および事故車両２から発せられる正面衝突であるとの情
報(２−１)；事故２に関しての緊急情報としては、事故
車両２から発せられる追突であるとの情報(２−２)およ
び事故車両３から発せられる追突であるとの情報(３)；
さらに、事故３に関しての緊急情報としては、事故車両
４から発せられる側面衝突であるとの情報(４)および事
故車両１から発せられる側面衝突であるとの情報(１−
２)が、それぞれ通報される。
【００１５】このことから事故１により、車両１と車両
２が正面衝突し、その後車両３が車両２に突っ込み追突
し、事故２が発生したこと、さらに、別の道路からきた
車両４が車両１に対して側面衝突し、事故３が発生した
ことが判明する。
２が正面衝突し、その後車両３が車両２に突っ込み追突
し、事故２が発生したこと、さらに、別の道路からきた
車両４が車両１に対して側面衝突し、事故３が発生した
ことが判明する。
【００１６】図３は、上記図２に示した事故１ないし事
故３の様子を、内蔵する地図データベースから得た地図
データ上に車両および緊急情報を緊急救急センタ５のデ
ィスプレイに表示する例を示すものである。図３におい
ては、各車両１〜４における衝突部位並びにその程度の
表示(矢印表示)と、各車両１〜４における過去の走行軌
跡の表示(点線表示)がなされて、オペレータによって一
見して或いは容易にわかるようにされている。
故３の様子を、内蔵する地図データベースから得た地図
データ上に車両および緊急情報を緊急救急センタ５のデ
ィスプレイに表示する例を示すものである。図３におい
ては、各車両１〜４における衝突部位並びにその程度の
表示(矢印表示)と、各車両１〜４における過去の走行軌
跡の表示(点線表示)がなされて、オペレータによって一
見して或いは容易にわかるようにされている。
【００１７】ところで緊急情報としては、図４(ａ)に示
されるように、位置、時刻情報、車両ＩＤ情報、乗員Ｉ
Ｄ情報及び事故情報(事故直前の走行軌跡を含む)が送信
される。そして、通常は、位置、時刻情報としては、10
Ｋ〜20Ｋバイトが、また、車両ＩＤ情報、乗員ＩＤ情報
及び事故情報としては、数10バイトで済むようにされて
いる。一方、ほとんどの多重事故の場合は、位置(時刻
を伴う)情報は同じ内容になる。つまり、上記図２の場
合に基づいて説明すれば、事故１で車両１、車両２が止
まっている所に対して、事故２、事故３が僅かの時間差
で発生するものである。
されるように、位置、時刻情報、車両ＩＤ情報、乗員Ｉ
Ｄ情報及び事故情報(事故直前の走行軌跡を含む)が送信
される。そして、通常は、位置、時刻情報としては、10
Ｋ〜20Ｋバイトが、また、車両ＩＤ情報、乗員ＩＤ情報
及び事故情報としては、数10バイトで済むようにされて
いる。一方、ほとんどの多重事故の場合は、位置(時刻
を伴う)情報は同じ内容になる。つまり、上記図２の場
合に基づいて説明すれば、事故１で車両１、車両２が止
まっている所に対して、事故２、事故３が僅かの時間差
で発生するものである。
【００１８】したがって、緊急情報の中で大半を占める
位置情報は、図４(ｂ)に示すように同一車両においては
重複して送る必要なく、この位置情報を送らないことに
より、データ通信時間を大幅に短縮することができる。
位置情報は、図４(ｂ)に示すように同一車両においては
重複して送る必要なく、この位置情報を送らないことに
より、データ通信時間を大幅に短縮することができる。
【００１９】図５は、緊急通報システムに係る車両10の
センサの配置の具体例を示すものである。図５におい
て、事故検出手段は、方向を識別することが可能な重力
加速度センサ８と、事故時の衝突発生部位を特定する衝
突センサ（正面衝突センサ６、右側面衝突センサ７、左
側面衝突センサ７’、後部衝突センサ９）から構成され
ている。
センサの配置の具体例を示すものである。図５におい
て、事故検出手段は、方向を識別することが可能な重力
加速度センサ８と、事故時の衝突発生部位を特定する衝
突センサ（正面衝突センサ６、右側面衝突センサ７、左
側面衝突センサ７’、後部衝突センサ９）から構成され
ている。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、センサに
より自車の事故を検出する事故検出手段と、ＧＰＳやジ
ャイロ、車速センサ等により自車の位置を特定する自車
位置特定手段と、前記した自車の位置情報と事故情報、
さらには予め記憶させてある車両ＩＤ、乗員ＩＤ情報等
の緊急情報を後記する緊急救援センタにデータ通信する
ための無線通信手段を少なくとも有する車両と、前記緊
急情報を受けてその内容に基づき前記車両の置かれてい
る地点に、緊急自動車の出動要請を行なう緊急救援セン
タとで構成される緊急通報システムにおいて、同一の事
故原因により複数の緊急情報が前記以外の車両から発生
した場合に、前記車両の前記無線通信手段は、前記緊急
情報に含まれている位置情報と時刻情報に加えて、前記
車両の事故直前の走行軌跡情報をも前記緊急救援センタ
に送信し、これらの情報を含む複数の緊急情報を受信し
た前記緊急救援センタは、同一の事故原因からなる緊急
情報群であることを認識し、事故の規模の特定やさらな
る副次災害発生の可能性まで予見することを特徴とする
ものであって、複数の緊急情報を同一原因によるものと
特定することにより、無用の混乱を防ぐことができる。
より自車の事故を検出する事故検出手段と、ＧＰＳやジ
ャイロ、車速センサ等により自車の位置を特定する自車
位置特定手段と、前記した自車の位置情報と事故情報、
さらには予め記憶させてある車両ＩＤ、乗員ＩＤ情報等
の緊急情報を後記する緊急救援センタにデータ通信する
ための無線通信手段を少なくとも有する車両と、前記緊
急情報を受けてその内容に基づき前記車両の置かれてい
る地点に、緊急自動車の出動要請を行なう緊急救援セン
タとで構成される緊急通報システムにおいて、同一の事
故原因により複数の緊急情報が前記以外の車両から発生
した場合に、前記車両の前記無線通信手段は、前記緊急
情報に含まれている位置情報と時刻情報に加えて、前記
車両の事故直前の走行軌跡情報をも前記緊急救援センタ
に送信し、これらの情報を含む複数の緊急情報を受信し
た前記緊急救援センタは、同一の事故原因からなる緊急
情報群であることを認識し、事故の規模の特定やさらな
る副次災害発生の可能性まで予見することを特徴とする
ものであって、複数の緊急情報を同一原因によるものと
特定することにより、無用の混乱を防ぐことができる。
【００２１】また、車両において発生する緊急情報が、
複数のセンサ要因により複数発生した場合は、最初に発
生した時に構築した第１の緊急情報に対してそれに後続
する緊急情報としては、前記第１の緊急情報に対しての
変化分のみを前記緊急救援センタに通報するようにして
いるので、データ送信時間の短縮と処理の効率化、デー
タ通信の確実化を図ることができる。
複数のセンサ要因により複数発生した場合は、最初に発
生した時に構築した第１の緊急情報に対してそれに後続
する緊急情報としては、前記第１の緊急情報に対しての
変化分のみを前記緊急救援センタに通報するようにして
いるので、データ送信時間の短縮と処理の効率化、デー
タ通信の確実化を図ることができる。
【図１】本発明の実施の形態の事故緊急通報システムに
係る車両の概略構成を示すブロック図、
係る車両の概略構成を示すブロック図、
【図２】本発明の実施の形態の事故緊急通報システムの
概要を説明するためのブロック図、
概要を説明するためのブロック図、
【図３】車両および緊急情報を緊急救急センタのディス
プレイに表示する例、
プレイに表示する例、
【図４】車両が送信する緊急情報のフォーマット例を示
し、（ａ）事故車両が送信する最初のフォーマット例、
（ｂ）事故車両が次に送信するフォーマット例、
し、（ａ）事故車両が送信する最初のフォーマット例、
（ｂ）事故車両が次に送信するフォーマット例、
【図５】本発明に係る車両のセンサの配置例を示すもの
である。
である。
１〜４、10 車両 ５ 緊急救援センタ ６ 正面衝突センサ ７ 右側面衝突センサ 7' 左側面衝突センサ ８ 加速度センサ ９ 後部衝突センサ 11 衝突センサ 12 手動ボタン 13 GPS受信機 14 ジャイロセンサ 15 車速センサ 16 ＣＰＵ 17 メモリ 18 無線通信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 青史 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目３番１ 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 根岸 辰行 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目３番１ 号 松下通信工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項１】 センサにより自車の事故を検出する事故
検出手段と、ＧＰＳやジャイロ、車速センサにより自車
の位置を特定する自車位置特定手段と、前記した自車の
位置情報と事故情報、さらには予め記憶させてある車両
ＩＤ、乗員ＩＤ情報等の緊急情報を後記する緊急救援セ
ンタにデータ通信するための無線通信手段を少なくとも
有する車両と、 前記緊急情報を受けてその内容に基づき前記車両の置か
れている地点に、緊急自動車の出動要請を行なう緊急救
援センタとで構成される緊急通報システムにおいて、 同一の事故原因により複数の緊急情報が前記以外の車両
から発生した場合に、前記車両の前記無線通信手段は、
前記緊急情報に含まれている位置情報と時刻情報に加え
て、前記車両の事故直前の走行軌跡情報をも前記緊急救
援センタに送信し、これらの情報を含む複数の緊急情報
を受信した前記緊急救援センタは、同一の事故原因から
なる緊急情報群であることを認識し、事故の規模の特定
やさらなる副次災害発生の可能性まで予見することを特
徴とする緊急通報システム。 - 【請求項２】 前記車両に備えられる前記事故検出手段
として、方向を識別することが可能な重力加速度センサ
や、事故発生時の衝突部位（正面、右側面、左側面、後
部等）を特定する衝突センサを用いることにより、少な
くとも各車両における衝突部位と方向を含む事故緊急情
報を前記緊急救援センタに通報するようにしたことを特
徴とする請求項１記載の緊急通報システム。 - 【請求項３】 重力加速度センサにより自車の事故を検
出する事故検出手段と、ＧＰＳやジャイロ、車速センサ
等のセンス情報から自車の位置を特定する自車位置特定
手段と、前記自車の位置情報と事故情報、さらには予め
記憶させてある車両ＩＤ、乗員ＩＤ情報等の緊急情報を
後記する緊急救援センタにデータ通信するための無線通
信手段を少なくとも有する車両と、 前記緊急情報を受けてその内容に基づき前記車両の置か
れている地点に、緊急自動車の出動要請を行なう緊急救
援センタとで構成される緊急通報システムにおいて、 前記車両において発生する緊急情報が、ほぼ同一の事故
原因により複数発生した場合は、最初に発生した時に構
築した第１の緊急情報に対してそれに後続する緊急情報
としては、前記第１の緊急情報に対しての変化分のみを
前記緊急救援センタに通報するようにしたことを特徴と
する緊急通報システム。 - 【請求項４】 重力加速度センサにより自車の事故を検
出する事故検出手段と、ＧＰＳやジャイロ、車速センサ
等のセンス情報から自車の位置を特定する自車位置特定
手段と、前記自車の位置情報と事故情報、さらには予め
記憶させてある車両ＩＤ、乗員ＩＤ情報等の緊急情報を
後記する緊急救援センタに無線データ通信するための無
線通信手段を少なくとも有する車両と、 前記緊急情報を受けてその内容に基づき前記車両の置か
れている地点に、緊急自動車の出動要請を行なう緊急救
援センタとで構成される緊急通報システムにおいて、 前記緊急救援センタは、内蔵する地図データベースから
得た地図データ上に前記車両と該緊急情報をマップマッ
チングするようにしてディスプレイに表示し、前記緊急
救援センタのオペレータが事故の全貌を素早く把握でき
るようにしたことを特徴とする緊急通報システム。 - 【請求項５】 前記事故車両と該緊急情報のディスプレ
イ表示時、時刻情報、前記事故車両における衝突部位、
方向とその度合をも表示し、複数の事故が相互に関連す
るものであることをオペレータに一見してわからしめる
ようにしたことを特徴とする請求項４記載の緊急通報シ
ステム。
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