JPH11279874A - 紡績糸およびそれを用いた編物 - Google Patents
紡績糸およびそれを用いた編物Info
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- JPH11279874A JPH11279874A JP8079198A JP8079198A JPH11279874A JP H11279874 A JPH11279874 A JP H11279874A JP 8079198 A JP8079198 A JP 8079198A JP 8079198 A JP8079198 A JP 8079198A JP H11279874 A JPH11279874 A JP H11279874A
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Abstract
級感のあるぬめり感の風合いとを持ち、かつ抗ピリング
性、耐摩耗性に優れた紡績糸を提供すること。また、か
かる紡績糸を用いた編物を提供すること。 【解決手段】 単繊維繊度が2〜9デニールで、沸水収
縮率が1%以下の実質的にストレート状のポリアミド短
繊維3〜50重量%と、沸水収縮率が10%以上の高収
縮性ポリアクリル系短繊維30〜50重量%とが混紡さ
れた紡績糸である。編物は該紡績糸を用いて編成され
る。
Description
獣毛調風合いをもつ紡績糸およびそれを用いた編物に関
し、さらに詳しくはソフトな膨らみと高級感のある獣毛
調風合いを備え、かつ抗ピリング性、耐摩耗性に優れた
紡績糸およびそれを用いた編物に関する。
ゴラ、カシミヤを使ったニットは高級ニット製品として
消費者に受け入れられている。このような天然獣毛のニ
ット製品の特性を合成繊維ステープルによって得ようと
する試みとして、特に獣毛のぬめり性を付与しようとし
たものが実開昭54−55926号公報、実開昭54−
55930号公報などに提案されている。
ーン剤と太デニール繊維とから構成されたものである
が、そのニット製品には天然獣毛調の高級感はなくて合
成繊維特有の粗硬感が強く、ぬめり性も天然獣毛とは異
質のものであるという欠点があった。また、モヘア調と
して、極端に太繊度10〜15dのアクリル繊維に平滑
性を与えて断面構造に工夫をこらしたものや、また繊度
11〜25デニールのポリアミド短繊維を混紡するもの
などの提案もある。しかし、これらはケン縮が付与され
ており、単純に太デニール繊維で構成されたものである
ため、天然獣毛がもつような高級感はなく、合成繊維特
有の粗硬感があるという欠点を有することに変わりはな
かった。
における太デニールの刺毛成分と細デニールのうぶ毛成
分とをそれぞれ合成繊維で置き換え、短繊維混合物とし
て他素材と混紡するようにした紡績糸が提案されている
(特公昭59−16011号公報)。しかし、この混合
物からなる紡績糸は、獣毛に最も近い特性を発揮するも
のの、他素材との混紡方法によっては混合物が紡績糸内
部に隠れてしまうことがあるため、獣毛風合を十分に表
現しきれないことがあった。
毛成分が糸の表面に出てストレート状の毛羽を発現する
ものの、耐熱性が低いために染色および仕上時の熱処理
段階で毛羽が折れ曲がったり、編地面に伏せられてしま
い、ストレート状のヘアー効果がなくなってしまうとい
う欠点があった。
した従来の問題を解消し、天然獣毛の持つソフトな膨ら
みと、さらに高級感のあるぬめり感の風合いを持ち、か
つ抗ピリング性、耐摩耗性に優れた紡績糸を提供するこ
とにある。また、本発明の他の目的は、かかる紡績糸を
用いてなる編物を提供することにある。
明の紡績糸は、単繊維繊度が2〜9デニールで、沸水収
縮率が1%以下の実質的にストレート状のポリアミド短
繊維3〜50重量%と、沸水収縮率が10%以上の高収
縮性ポリアクリル系短繊維30〜50重量%とが混紡さ
れてなることを特徴とするものである。
て編成されてなることを特徴とするものである。このよ
うに本発明では、単繊維繊度が2〜9デニールで、沸水
収縮率が1%以下の実質的にストレート状の低収縮性ポ
リアミド短繊維をヘアー部分に、沸水収縮率が10%以
上の高収縮性ポリアクリル系短繊維をベース部分に使用
して混紡したことにより、天然獣毛に近似したソフトな
膨らみと、ヘアー外観、高級感のあるぬめり風合いを備
え、かつ優れた抗ピリング性、耐摩耗性を発揮すること
ができる。
素材として低収縮性ポリアミド短繊維を使用し、ベース
部分の素材として高収縮性ポリアクリル系短繊維を使用
することを基本に構成されているのが特徴である。
するのに最も近い性能を有しているため、このぬめり感
によってソフトな獣毛タッチを表現することができる。
ポリアミド繊維以外の、例えばポリアクリル繊維は、熱
による形態変化が大きくて耐熱性に劣っており、またポ
リエステル繊維は耐熱性は優れているものの、ポリアク
リル繊維やウールなどのベース部分の素材と同色性を出
す点で問題がある。そのため本発明のヘアー部分の素材
としては、ポリアミド短繊維に限定される。
繊度としては、2〜9デニールとし、好ましくは3〜7
デニールの範囲にする。高級獣毛スーパーキッドモヘア
の繊度構成は15μ程度から30μ程度の太ささのもの
が混じっており、比重1.52、丸断面としてデニール
換算すると、15μ=2.41デニール、30μ=9.
64デニールであるので、キッドモヘアの繊度に相当し
ている。
であると、短繊維の曲げ剛性が低くなるため絡みやす
く、かつ反発性が不足するためべとつき感が出るように
なり、獣毛モヘアのさらっとした高級タッチが得られな
くなる。また、9デニールよりも太くなると、ポリアミ
ド短繊維の先端部が皮膚に対して強い刺激を与え、チク
チク感を生ずるため着用時に不快感を与えるようにな
る。
上記のとおりであるが、この範囲内であれば同一デニー
ルだけであっても、或いは異なるデニールがミックスす
るようになっていてもよい。デニールミックスの場合の
分布は得に限定されない。
捲縮形態が実質的にストレート状であることが必要があ
り、捲縮形態がストレートな天然獣毛のモヘアと同様の
形態にしてある。ここで実質的とは、原綿製造時に全く
捲縮のない状態であって、梱包時の圧縮などにより一部
の短繊維が折れ曲がるなどして生ずる捲縮形態は除くこ
とを意味する。捲縮を付与すれば紡績性は向上するが、
本発明では紡績性を犠牲にしても、製品でのストレート
性や獣毛モヘア様の光沢や風合を得るためにストレート
状にする必要がある。
は、沸水収縮率が1%以下の低収縮性である必要があ
る。一般に編地では、仕上げセットとして120〜13
0℃の高圧スチームで数秒間、形態処理が行われる。沸
水収縮率を1%以下の低収縮性にすることにより、この
ような編地での仕上げ熱セットによる形態変化を少なく
し、ヘアー部分のストレート性を安定維持させることが
できる。
績糸の段階では糸の表面にストレート状の毛羽を発現し
ているものの、染色および仕上時の熱処理で毛羽が収縮
して折れ曲がったり、伏せられたりするため、ストレー
ト状のヘアー効果を消滅させてるおそれがある。
の製造は、例えばストレート状態の原綿を高圧スチーム
で熱処理することにより得ることができる。このときの
高圧スチームセット温度としては、ポリアミド短繊維が
染色および仕上時の熱処理で受ける温度よりも高い熱覆
歴を付与することが重要である。そのため120〜14
0℃で、20〜30分処理するのがよい。
ド短繊維の沸水収縮率を1%以下にするとともに、ポリ
アミド短繊維に高熱でストレートの記憶性を与えるた
め、紡績〜染色、仕上げ時の外力による変形を無くすこ
とができ、また原綿梱包圧縮時や、紡績時の外力による
短繊維の折れ曲りをなくし、むしろ染色や熱処理で受け
る温度でストレートの記憶性をよみがえらせて、折れ曲
りを取り除くようになるのである。
から衣料用して使用されているポリアミドであれば、ナ
イロン6、ナイロン66などいずれでもよく、強伸度特
性なども特に限定されない。また、モヘアの光沢を表現
することから、ブライトかダルかのタイプは特に限定さ
れないが、好ましくはブライトタイプがよい。繊維の断
面形状は特に限定されないが、軽量性、保温性の点から
中空断面糸にすることが好ましく、その中空率を7%以
上にすることが好ましい。
mmの範囲にすることが好ましい。繊維長は、ヘアーの外
観を出現させることや、風合の表現に重要な要件であ
り、繊維長が38mmよりも短いものは抜けやすく、また
紡績糸の段階でヘアー部分が撚込まれてヘアー効果が少
なくなる。また、120mmよりも長くなると、短繊維の
切断点が少なくなり、紡績糸表面に出ても、フィラメン
トを巻き付けた状態になり、獣毛モヘアの高級感が得ら
れなくなる。さらに一般の梳毛方式では紡績することが
難しくなる。
は、獣毛モヘアと同様に、上記38〜120mmの繊維長
の範囲内で、例えば細デニールは短く、太デニールは長
くするようにして、デニールと組み合わせた繊維長ミッ
クスをするとよい。
成するポリアミド短繊維の混紡率は、紡績糸内に3〜5
0重量%、好ましくは5〜50%の範囲になるようにす
る必要がある。混紡率が3重量%未満では、ヘアー部分
が少ないため獣毛調を表現することができなくなる。他
方、50重量%を越えると、紡績糸のヘアー部分が勝ち
過ぎて、合成繊維くささが出るため、高級な獣毛風合が
得られなくなるばかりか、紡績工程中の絡合性不足によ
る紡績性悪化を招くようになる。
収縮性ポリアクリル系短繊維としては、沸水収縮率が1
0%以上、好ましくは13〜30%のものが使用され
る。上述した低収縮性ポリアミド短繊維をヘアー部分と
して糸の表面に浮き出させ、紡績糸にバルキー性を与え
て膨らみのある軽量のニット素材とするためには、その
ベース部分となる混紡相手を高収縮性ポリアクリル系短
繊維とし、バルキー糸にする必要がある。沸水収縮率が
10%以上でないと、十分なバルキー性を糸に付与する
ことができず、しかもヘアー部分のポリアミド短繊維を
糸表面に浮きださせ、ベース部分のポリアクリル系短繊
維を内層に配置することができなくなる。
クリル系短繊維としては、高収縮原綿、トウ紡績でのケ
ン切スライバー、複合短繊維などでこれらを適宜組み合
わせることもできる。
獣毛調紡績糸中に30〜50重量%、好ましくは35〜
45重量%の範囲で混紡されるようにする。高収縮性ポ
リアクリル系短繊維の混紡率が30重量%未満では、バ
ルキー性を糸に付与するのに、高収縮短繊維の糸構成本
数が少なくなり、低収縮性のポリアミド短繊維(ヘアー
繊維)に打ち勝つ収縮力が発揮できないため、完全なバ
ルキー糸を得ることができなくなる。他方、混紡率が5
0重量%を越えると、収縮力が得られる反面、紡績糸の
芯部の構成本数が多くなるため堅くなり、ソフトで膨ら
みのあるバルキー性を得ることができなくなる。
2.5〜4.5g/dの範囲がよく、さらに好ましくは
3〜4g/dにするのがよい。2.5g/d未満では、
製品の抗ピル性はよくなるが、紡績加工中の風綿が多発
して紡績糸強力が低下し、糸切れ障害を招きやすくな
る。4.5g/dよりも大きいと紡績糸強力が高くな
り、紡績性や編成性は向上するが、編物製品での抗ピル
性が極端に悪化する。
縮性ポリアミド短繊維(ヘアー部分)と高収縮性ポリア
クリル系繊維(ベース部分)とで構成されるほか、上述
した混紡率の範囲内で第三成分繊維として、沸水収縮率
が5%以下のポリアクリル系短繊維やウール、レーヨ
ン、天然獣毛などの1種或いは複数を適宜混紡すること
もできる。
リル系短繊維としては、実質的に捲縮のないストレート
状であってもよく、繊度はヘアーのポリアミド短繊維に
合わせて9デニール以下にするのがよい。これら低収縮
性の繊維がヘアー部分のポリアミド短繊維とともに紡績
糸の表面に出ることによって、獣毛風合を一層高めるこ
とができる。
低収縮性ポリアミド短繊維とベース部分の高収縮性ポリ
アクリル系短繊維との組合せから、紡績方法や番手など
特に限定されることなく一般の梳毛紡績によって通常の
方法で得ることができる。紡績糸の撚数としては、ヘア
ー抜けやバルキー性を重視し、撚係数としてメートル方
式でK=40〜85×40〜90%の範囲にするのがよ
い。
用して編物に編成することが好ましく、獣毛調の高級ニ
ット製品にすることができる。
値等の測定方法は、次のとおりである。 (1)抗ピリング性 JIS L1076の方法に従って測定し、その特性を
5級(ピリングの発生がほとんどなく極めて良好)〜1
級(ピリングの発生が著しく多く不良)の5段階で評価
した。
題あり)、×(不良)の3段階で官能評価した。 (3)獣毛調外観評価 布帛の獣毛調外観を、○(極めて良好)、△(やや問題
あり)、×(不良)の3段階で外観目視評価した。
の捲縮のない繊維長76mmのポリアミド短繊維を20重
量%と、単糸繊度3デニール、平均繊維長106mm、沸
水収縮率20%のポリアクリル繊維ケン切紡スライバー
を40重量%と、単糸繊維度3デニール、強度3.2g
/d、繊維長102mm、沸水収縮率3%の低収縮性ポリ
アクリル短繊維を40重量%とを混紡して、番手を2/
32、撚り係数をK=60×65%にして梳毛紡績方式
により獣毛調の紡績糸を製造した
て、そのポリアミド短繊維だけを、単糸繊度、繊維長が
1.7デニール、51mmのポリアミド短繊維(比較例
1)7デニール、102mmのポリアミド短繊維(実施例
2)、10デニール、114mmのポリアミド短繊維(比
較例2)にそれぞれ変えた以外は、実施例1と同様の条
件にして紡績して獣毛調の紡績糸を製造した。いずれの
紡績糸も、その沸水収縮率は22%であった。
り190cm×200gの綛に作成した後、通常のバルキ
ー綛染色(100℃×30mm)にて染色を行い、バルキ
ー綛を得た。この綛を巻き返し、12ゲージ横編機で天
竺編地を作成して、官能評価を実施し、その結果を表−
1に示した。比較例1の編地の風合は、ソフトであるが
反発性が不足するためべとつき感があり、刺毛が細く目
立たないため獣毛調外観を示さず、品位が劣っていた。
いため獣毛外観を示すが、風合いが非常に粗硬となって
いて、着用した場合皮膚への刺激が強く、不快感を与え
るものであった。実施例1、実施例2の編地は、それぞ
れ刺毛の突出も充分あって、良好な獣毛外観を示し、ま
た風合もソフトで適度のぬめり感があり、獣毛モヘアに
近いさらっとしたタッチを有するものであった。
それぞれ2重量%(比較例3)、30重量%(実施例
3)、55重量%(比較例4)に変え、また低収縮性ポ
リアクリル短繊維の混紡率を、それぞれに58重量%
(比較例3)、30重量%(実施例3 )、5重量(比較
例4)%に変えた以外は、実施例1と同様に紡績するこ
とにより、番手が2/32、撚係数がK=60×65%
の紡績糸を製造し、その紡績糸から12ゲージ天竺編地
を編成すると共に、官能評価を実施し、その結果を表−
1に示した。
不足により、落綿、スライバー切れ、糸切れが多発した
ため、評価対象から外した。比較例3の編地外観は、刺
毛突出本数が少なく、獣毛調風合外観を示さない品位の
劣るものであった。
ン切紡スライバーの沸水収縮率を、それぞれ8%に変え
たポリアクリル短繊維(比較例5)、15%に変えたポ
リアクリル短繊維(実施例4)をそれぞれ40重量%混
紡した以外は、実施例1と同様に紡績して紡績糸を製造
し、それを評価編地にした。
収縮率20%の高収縮ポリアクリル短繊維ケン切紡スラ
イバーの混紡率を、それぞれ25重量%(比較例6)、
45重量%(実施例5)、60重量%(比較例7)に異
ならせ、それぞれに低収縮ポリアクリル短繊維を55重
量%(比較例6)、35重量%(実施例5)、20重量
%(比較例7)に混紡した以外は、実施例1と同様にし
て紡績し、それぞれ12ゲージの天竺編地に編成して編
地官能評価を実施した結果を表−1に合わせて示す。
いため外観品位が劣り、また比較例7の編地は、獣毛調
外観を示すが、風合が硬すぎるものであった。実施例
4、5の編地は、それぞれ膨らみもあり、ソフトで良好
な獣毛調外観を示し、優れた獣毛調編地であった。
1、12、13、14 実施例1において、その低収縮ポリアクリル短繊維の沸
水収縮率を10%(比較例8)、短繊維強度を2,1g
/d(比較例9)および4,8g/d(比較例10)に
異ならせ、また低収縮性ポリアクリル短繊維をウール6
0s(実施例6)に変えて混紡した以外は、実施例1と
同様に紡績し、染色、編成加工して編地に編成して編地
官能評価を実施した。
みに欠けており、嵩高性が不足するため品位の劣った編
地であった。実施例6の編地は、は膨らみもよく、ソフ
トで嵩高で獣毛調外観、風合を示す良好な編地であっ
た。
率を4%(比較例11)、また捲縮を11山/in 付与
(比較例12)、繊維長を30mm(比較例13)、11
4mm(実施例7)、126mm(比較例14)にそれぞれ
変えた以外は、実施例1と同様にして紡績し、それら紡
績糸から12ゲージ、天竺編地を作成して編地官能評価
を実施し、その結果を表−1に示す。
であるが、紡績工程中に風綿が多く、糸強力不足による
糸切れが多かった。比較例10の編地は、紡績性、編成
性は良好であったが、抗ピル性が1級と悪かった。比較
例11の編地は、獣毛調外観を示すが、嵩高性、ソフト
性がやや劣っていた。比較例12の編地は、刺毛の出現
は多いが折れ曲っており、高級感がなく風合いが粗硬で
あった。比較例13の編地は、刺毛の出現本数は多いが
短く、また比較例14の編地は、刺毛が長すぎ撚り込ま
れていて出現本数も少なく、いずれも良好な獣毛調風合
い、外観を示さなかった。
らみもあり、ソフトで優れた獣毛調風合いと外観を示し
た。また、実施例7の編地は、刺毛の出現が長くて多
く、風合いも獣毛モヘアに似ており、良好な獣毛調編地
であった。
繊度が2〜9デニールで、沸水収縮率が1%以下の実質
的にストレート状の低収縮性ポリアミド短繊維をヘアー
部分に、沸水収縮率が10%以上の高収縮性ポリアクリ
ル系短繊維をベース部分に使用して混紡したことによ
り、天然獣毛に近似したソフトな膨らみと、ヘアー外
観、高級感のあるぬめり風合いを備え、かつ優れた抗ピ
リング性、耐摩耗性を発揮することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 単繊維繊度が2〜9デニールで、沸水収
縮率が1%以下の実質的にストレート状の低収縮性ポリ
アミド短繊維3〜50重量%と、沸水収縮率が10%以
上の高収縮性ポリアクリル系短繊維30〜50重量%と
が混紡されてなる紡績糸。 - 【請求項2】 第三成分繊維として、沸水収縮率が5%
以下の低収縮性ポリアクリル系短繊維および/またはウ
ールが混紡されてなる請求項1に記載の紡績糸。 - 【請求項3】 前記低収縮性ポリアミド短繊維の繊維長
が38〜120mmである請求項1または2に記載の紡績
糸。 - 【請求項4】 前記高収縮性ポリアクリル系短繊維の強
度が2.5〜4.5g/dである請求項1または2に記
載の紡績糸。 - 【請求項5】 前記低収縮性ポリアミド短繊維が中空率
7%以上の中空繊維である請求項1〜4のいずれかに記
載の紡績糸。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の紡績糸
から編成された編物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8079198A JPH11279874A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 紡績糸およびそれを用いた編物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8079198A JPH11279874A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 紡績糸およびそれを用いた編物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11279874A true JPH11279874A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13728285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8079198A Pending JPH11279874A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 紡績糸およびそれを用いた編物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11279874A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7485060B2 (en) * | 2003-05-30 | 2009-02-03 | Mitsuboshi Belting Ltd. | Rubber composition and power transmission belt incorporating the rubber composition |
CN110396741A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-11-01 | 合肥岸鲁意科技有限公司 | 一种仿毛纱线的生产方法 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP8079198A patent/JPH11279874A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7485060B2 (en) * | 2003-05-30 | 2009-02-03 | Mitsuboshi Belting Ltd. | Rubber composition and power transmission belt incorporating the rubber composition |
CN110396741A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-11-01 | 合肥岸鲁意科技有限公司 | 一种仿毛纱线的生产方法 |
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---|---|---|---|
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20041004 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
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