JP2003227042A - ポリエステル系複合繊維 - Google Patents

ポリエステル系複合繊維

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JP2003227042A
JP2003227042A JP2002027810A JP2002027810A JP2003227042A JP 2003227042 A JP2003227042 A JP 2003227042A JP 2002027810 A JP2002027810 A JP 2002027810A JP 2002027810 A JP2002027810 A JP 2002027810A JP 2003227042 A JP2003227042 A JP 2003227042A
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Yasuki Kobayashi
靖希 小林
聡 ▲くわ▼山
Satoshi Kuwayama
Masayuki Sato
正幸 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハリ・コシ感に優れ、さらにはストレッチバッ
ク性、反発感があり、かつ天然繊維の特徴を有するポリ
エステル系複合繊維を提供する。 【解決手段】エチレンテレフタレート繰り返し単位が8
5モル%以上のポリエチレンテレフタレートである高粘
度ポリエステル成分(A)と低粘度ポリエステル成分
(B)からなるサイドバイサイド型複合繊維であって、
単糸繊度が12〜35dtexであるポリエステル繊維
と天然繊維を混繊または交織編することを特徴とするポ
リエステル系複合繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレンテレフタ
レート繰り返し単位が85モル%以上のポリエチレンテ
レフタレートである高粘度ポリエステル成分(A)と低
粘度ポリエステル成分(B)からなるサイドバイサイド
型複合繊維であって、単糸繊度が12〜35dtexで
あるポリエステル繊維と天然繊維を混繊または交織編す
ることを特徴とするポリエステル系複合繊維に関し、さ
らに詳しくは、ハリ・コシ感に優れ、ストレッチバック
性、反発感があり、かつ天然繊維の特徴を有するポリエ
ステル系複合繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】ストレッチ機能を有した織編物を得るた
めに、固有粘度の異なる2種類のポリエステルをサイド
バイサイド型に接合した潜在捲縮性の複合繊維を使用す
ることは良く知られている。この潜在捲縮性複合繊維に
糸や織編物の状態で捲縮発現処理を施して捲縮を発現さ
せ、ハリ・コシ感とストレッチ性を具備する織編物とし
て利用する際には、糸条の単糸繊度や捲縮性能が布帛に
したときに大きく影響する。
【0003】例えば特開平6−101116号公報には
ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレ
ートをサイドバイサイド型に接合したポリエステル複合
繊維が提案されている。これはポリブチレンテレフタレ
ートを高粘度成分に使用し、高捲縮性・高弾性、弾性回
復性を目的としたものである。しかしながら高粘度成分
にポリブチレンテレフタレートを使用した原糸はポリマ
ー特性上、低ヤング率であり該糸条によって得られる布
帛の曲げ剛性が過小であるため、充分なハリ・コシ感が
得られなかった。
【0004】また従来より、高伸縮性、ハリ・コシ感を
付与する方法としてポリウレタン系糸条を用いる方法が
提案されている。しかしながらポリウレタン固有の性質
として風合いが硬く、ドレープ性が低下し、織物の風合
いが低下する欠点があった。この欠点を回避するために
ポリエステル系糸条と併用して織物を製織することも行
われている。しかしながら、ポリウレタン系糸条とポリ
エステル系糸条とでは染色性に差があり、織物を染色す
る際に染色加工が複雑になったり、所望の色彩に染色す
ることが困難になるという問題があった。特許第287
7512号公報で開示されているように単に単糸繊度を
太くするだけでは、繊維の持つ剛性はアップしハリ・コ
シ感は得られるが、同時にガサツキ感等の風合いが問題
となる。
【0005】さらに、近年、市場の要求機能は多く、天
然繊維の持つ機能、タッチという特徴は市場に好まれる
が、天然素材のみでは市場要求を満たす素材が得られな
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、単糸太繊度糸がサイドバイサイド型複合によ
り構成された潜在捲縮型複合繊維であって、ハリ・コシ
感に加え、ストレッチバック性、反発感に優れ、かつ天
然繊維の特徴を有するポリエステル系複合繊維を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに鋭意研究した結果、単糸太繊度糸がサイドバイサイ
ド型複合により構成された潜在捲縮型複合繊維であっ
て、製織編して得られる布帛に充分なハリ・コシ感、反
発感とストレッチバック性を併せ持つポリエステル系複
合繊維が得られることを見い出した。
【0008】すなわち、本発明はエチレンテレフタレー
ト繰り返し単位が85モル%以上のポリエチレンテレフ
タレートである高粘度ポリエステル成分(A)と低粘度
ポリエステル成分(B)からなるサイドバイサイド型複
合繊維であって、単糸繊度が12〜35dtexである
ポリエステル繊維と天然繊維を混繊または交織編するこ
とを特徴とするポリエステル系複合繊維である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0010】本発明のポリエステル系複合繊維のポリエ
ステル繊維はエチレンテレフタレート繰り返し単位が8
5モル%以上のポリエチレンテレフタレートである高粘
度ポリエステル成分(A)と低粘度ポリエステル成分
(B)からなるサイドバイサイド型複合繊維であって、
単糸繊度が12〜35dtexであることが必要であ
る。
【0011】本発明のポリエステル繊維は、生産の安定
化、捲縮発現性の点から高粘度ポリエステル成分(A)
と低粘度ポリエステル成分(B)との複合比率が60/
40〜40/60であることが好ましい。
【0012】本発明のポリエステル系複合繊維のポリエ
ステル繊維は、高粘度ポリエステル成分(A)と低粘度
ポリエステル成分(B)を通常の複合紡糸機を用いて紡
糸し、延伸することによって得ることが出来る。その際
両ポリエステル成分の固有粘度差[ΔIV]が大き過ぎ
ると捲縮特性は良好となるが、口金吐出孔直下で両成分
の流速差のために吐出曲がりが大きくなり紡糸時の糸切
れが多発するため、ΔIVは0.35以下が好ましい。
逆に粘度差が小さすぎると製糸性は良好となるものの捲
縮発現性が低下するため、ΔIVは0.15以上が好ま
しい。
【0013】本発明の高粘度ポリエステル成分(A)の
固有粘度IVは0.60〜0.90の範囲であることが
好ましく、本発明の低粘度ポリエステル成分(B)の固
有粘度IVは0.45〜0.65の範囲であることが好
ましい。低粘度ポリエステル成分の固有粘度IVが0.
45未満であると吐出ポリマーの曳糸性が乏しく、安定
した製糸が行えない。一方、固有粘度IVが0.65を
超えると布帛の風合いが硬くなり過ぎて粗剛感が強調さ
れてしまう。なお、固有粘度IVはポリエステルポリマ
ーの重合条件あるいはポリエステル成分の温度履歴等の
製糸条件によりコントロールすることが出来る。
【0014】ハリ・コシ感とストレッチ性・反発感を併
せ持つためには糸条の単糸繊度と捲縮性能が布帛とした
ときに大きく影響することから、単糸繊度が12〜35
dtexであることが必要である。単糸繊度が12dt
ex以上であると布帛とした際の曲げ剛性が十分であ
り、本発明の目的とする充分なハリ・コシ感が得られ
る。一方、単糸繊度が35dtex以下であると、曲げ
剛性が過大とならず、捲縮性能の低下を抑制する。より
好ましくは単糸繊度が12〜25dtexである。ま
た、沸水処理後の捲縮伸長率は120〜200%である
ことが本発明の目的とするストレッチ性において好まし
い。捲縮伸長率が120%以上であると、単糸太繊度糸
の粗剛感が強調されず、充分なストレッチ性が得られ
る。また、200%以下の場合、シボが発生せず品位が
良好であることから好ましい。この範囲は、ニットやウ
ール調素材用のように高反発感を要求される用途にて好
ましい捲縮伸長率である。より好ましくは150〜18
0%である。さらに、沸水処理後の捲縮数は5〜15個
/cmであることが好ましい。沸水処理後の捲縮数が1
5個/cm以下の場合、十分なストレッチ性と共に、本
発明の効果であるハリ・コシ感、反発感も得られる。ま
た、沸水処理後の捲縮数が5個/cm以上の場合、捲縮
発現が十分となり、捲縮性の低下を抑制する。より好ま
しくは8〜12個/cmである。
【0015】本発明のポリエステル系複合繊維は該ポリ
エステル繊維と天然繊維を混繊もしくは交織編する必要
がある。天然繊維のみでは、ハリ・コシ感、ストレッチ
性・反発感が得られない。特に、ニット用途では天然繊
維のみではドレープ性が強くハリ・コシ感が得られな
い。さらに、ハリ・コシ感、ストレッチ性・反発感を発
現するには該ポリエステル繊維と天然繊維の混繊および
交織編の複合比率の該ポリエステルが10%以上である
ことが好ましい。複合比率が10%以上であるとハリ・
コシ感、ストレッチ性・反発感が発現し易くなる。ハリ
・コシ感、ストレッチ性・反発感をより発現するには2
0%以上が好ましい。
【0016】本発明の天然繊維は特に限定されるもので
はなく、保温性の優れたウール、ソフトタッチの優れた
カシミアなどの獣毛を用いても良いが、吸水性、触感で
優れ、用途範囲の広い綿が好ましい。これまでに綿の特
徴として成り得なかったハリ・コシ感、ストレッチ性・
反発感を付与することで、綿の特徴を活かした新しい質
感が得られる。
【0017】本発明のポリエステル繊維と天然繊維の混
繊または交織編の方法は、より天然繊維の特徴を活か
し、かつハリ・コシ感、ストレッチ性・反発感を得るた
めにポリエステル繊維を芯部、天然繊維を鞘部とするこ
とが好ましい。しかし、特に限定されるものではない。
【0018】本発明のポリエステル系複合繊維は沸水収
縮率が10〜20%であることが好ましい。沸水収縮率
が10〜20%とすることで製織編した後の染色加工段
階で布帛にとって最適な密度化を得ることができる。
【0019】本発明のポリエステル系複合繊維のポリエ
ステル繊維の断面形状は特に限定されるものではなく、
丸断面以外に異型断面化しても良い。例えば異型断面化
することにより、中空断面化による軽量・保温、三角断
面化による光沢感、高異形断面化による毛細管現象を利
用した吸水性等の機能性を付与することが出来る。ま
た、異型断面の形状によつては糸条の曲げ剛性を利用し
て3次元クリンプ形態をコントロールする事もできる。
【0020】さらに、本発明のポリエステル系複合繊維
のポリエステル繊維に用いるポリエステル成分には本発
明の目的を損なわない限り、必要に応じてイソフタル
酸、2,2−ビス{4−(β−ヒドロキシエトキシ)フ
ェニル}プロパン等の共重合成分や、酸化チタン等の艶
消し剤、ヒンダートフェノール系化合物等の酸化防止
剤、顔料、難撚剤、抗菌剤、消臭剤、導電性付与剤等が
配合されていても良い。
【0021】また、ポリエステル繊維の破断伸度は20
〜50%の範囲内であることが好ましい。この範囲内に
することにより、製糸性が良好であり、且つ捲縮特性が
良好なものが得られる。本発明で言う破断伸度とは主に
延伸倍率により設定するが、使用するポリエステル成分
や糸条の繊度構成との関係より、適宜補正する。
【0022】なお、本原糸の製造方法において延伸熱セ
ット温度は一般的なポリエステルの設定条件よりも若干
低めに設定し、100〜130℃の範囲であることが好
ましい。
【0023】
【実施例】以下、実施例により、本発明をより詳細に説
明する。なお、実施例中の評価方法は次の通りである。
【0024】1.固有粘度 オルソクロロフェノール中(25℃)で測定した値であ
る。以降、IVと記す。
【0025】2.沸水処理後の捲縮伸長率 周長1mである検尺機にて10回カセ取りしたサイドバ
イサイド型複合繊維をフリーの状態で100℃×15分
沸水処理を行う。その後、冷水中で1分間浸漬し、風乾
後1.77×10−2cN/dtexの荷重をかけ、長
さAを測定する。次いで1.77×10−3cN/dt
exの荷重を外した後、3.53cN/dtexの荷重
をかけてその長さBを測定すし、次式より求めた。
【0026】沸水処理後の捲縮伸長率(%)=〔(B−
A)/A〕×100 3.沸水収縮率 周長1mである検尺機にて10回カセ取りしたサイドバ
イサイド型複合繊維に3.53cN/dtexの荷重を
かけ、長さaを測定する。次いで荷重を外した後、フリ
ーの状態で100℃×15分沸水処理を行う。その後、
冷水中で1分間浸漬し、風乾後3.53cN/ctex
の荷重をかけ、長さbを測定し、次式より求めた。
【0027】沸水収縮率(%)=〔(a−b)/b〕×
100 4.捲縮数 サイドバイサイド型複合繊維を7cm切り取り、マルチ
フィラメントの場合、単糸を取り出し、フリーの状態で
100℃×15分沸水処理を行う。その後、冷水中で1
分間浸漬し、風乾後、8.83×10−3cN/dte
xの荷重をかけ、1cmの山と谷の数を数え、1/2に
することで求めた。
【0028】5.製品風合い ハリ・コシ感、反発感、ストレッチバック性を主体に表
面品位を加味して熟練者5名による官能評価を行い、4
段階判定法で評価した。
【0029】 ○○:優 ○:良 △:可 ×:不可 6.製糸性 168時間連続紡糸を行い、製糸性を次の判定方法に従
った。
【0030】 ○○:糸切れ率が3.0%未満 ○:糸切れ率が3.0%以上6.0%未満 △:糸切れ率が6.0%以上10.0%未満 ×:糸切れ率が10.0%以上 −:評価不可 実施例1〜3および比較例1〜3 高粘度ポリエステル成分(A)としてポリエチレンテレ
フタレート(PET)100%からなる固有粘度IV=
0.78のポリエチレンテレフタレートを低粘度ポリエ
ステル成分(B)としてPET100%からなる固有粘
度IV=0.53のポリエチレンテレフタレートを用い
て表1のようにそれぞれ複合比率を変更し、紡速150
0m/minの巻取速度によりサイドバイサイド型に複
合紡糸を行い、未延伸糸を得た。この未延伸糸を残留伸
度が35.0%となるように熱セット温度120℃、延
伸倍率2.7で延伸熱セットを行い、60dtex−4
フィラメントの延伸糸を得た。得られた延伸糸と綿(C
40/1)を表1に示す割合で合撚(1000T/m)
したものから編地を得て、100℃×15分沸水処理を
施した。得られた編物の特性を表1に示す。
【0031】実施例1は本発明の目的とする優れたハリ
・コシ感、反発感およびストレッチバック性を有し、か
つ製糸性が良好であった。
【0032】水準2は布帛の厚みが若干薄いものの、ハ
リ・コシ感が非常に優れており、製糸性も問題なかっ
た。
【0033】水準3は綿の混合比率が高かったため、や
やハリ・コシ感、反発感が不足しているものの、本発明
を満足するものが得られた。
【0034】比較例1は単糸繊度が本発明より細く、捲
縮数が多いため、ハリ・コシ感、反発感が得られなかっ
た。
【0035】比較例2は単糸繊度が本発明より太いた
め、曲げ剛性が高く、硬くなってしまい表面品位も低下
し、捲縮数が少なかった。また、操業性もやや低くなっ
た。
【0036】比較例3は綿なので、ハリ・コシ感、反発
感がなく、ストレッチ性もないものであった。
【0037】実施例4〜7 実施例1の製糸条件をベースに高粘度ポリエステル成分
(A)と低粘度ポリエステル成分(B)のIVをそれぞ
れ変更し、実施例4〜7を得た。得られた編物の特性を
表2に示す。
【0038】実施例4はハリ・コシ感、反発感、ストレ
ッチバック性が優れており、表面品位の良好なものを得
た。
【0039】実施例5は本発明の目的とする全ての特性
を満足し、優れた特性、表面品位を併せ持つものを得
た。
【0040】実施例6は捲縮伸長率が若干低めであり、
ストレッチバック性が若干劣るものの、製糸性に問題な
かった。
【0041】実施例7は沸水収縮率が高めであり、若干
糸切れが見られたものの、得られた布帛は優れた特性を
有していた。
【0042】実施例8〜11 実施例1の製糸条件をベースに延伸倍率を変更し、実施
例8〜11を得た。得られた編物の特性を表3に示す。
【0043】実施例8、9は優れたハリ・コシ感、反発
感、ストレッチバック性、表面品位を併せ持つ編地であ
った。
【0044】実施例10は残留伸度が若干低めであり、
製糸性がやや低いものの、ハリ・コシ感、反発感、スト
レッチバック性の優れたものであった。
【0045】実施例11は捲縮伸長率が若干低めである
が、表面品位に優れ、製糸性も良好であった。
【0046】実施例12、13 実施例1の紡糸冷却条件及び熱セット温度を変更し、捲
縮伸長率、沸水収縮率を変更し、実施例12、13を得
た。得られた編物の特性を表4に示す。
【0047】実施例12は熱セット温度を160℃に設
定し、原糸の沸水収縮率を4.8%にしたものであり、
若干ハリ・コシ感が低めではあるが、ストレッチバック
性が良好である上、嵩高感に優れたものであった。
【0048】実施例13は熱セット温度を100℃に設
定し、原糸の沸水収縮率が33.8%と大きすぎ、若干
の粗剛感は否めないものの、本発明の捲縮特性を満足す
るものであった。
【0049】比較例4 実施例1の製糸条件をベースに吐出量を変更して単糸繊
度を変え、比較例4を得た。得られた編物の特性を表5
に示す。
【0050】比較例4は熱セット温度を110℃に設定
し、同時に延伸倍率を低くして、捲縮伸長率を本発明の
範囲外とした。得られた布帛はハリ・コシ感を有するも
ののストレッチバック性が低く、布帛の厚みのない粗剛
感の強いものであった。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【発明の効果】サイドバイサイド型複合繊維において単
糸繊度と捲縮性能が特定範囲であることによって、充分
な曲げ剛性を有し、ハリ・コシ感に優れ、ストレッチバ
ック性、反発感があり、かつ天然繊維の特徴を有するポ
リエステル系複合繊維を得ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L036 MA05 MA08 MA09 MA17 MA33 MA39 PA01 PA03 RA03 RA04 UA01 UA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンテレフタレート繰り返し単位が8
    5モル%以上のポリエチレンテレフタレートである高粘
    度ポリエステル成分(A)と低粘度ポリエステル成分
    (B)からなるサイドバイサイド型複合繊維であって、
    単糸繊度が12〜35dtexであるポリエステル繊維
    と天然繊維を混繊または交織編することを特徴とするポ
    リエステル系複合繊維。
  2. 【請求項2】請求項1記載のポリエステル系複合繊維で
    あって、ポリエステル繊維の沸水処理後の捲縮伸長率が
    120〜200%かつ捲縮数が5〜15個/cmである
    ことを特徴とするポリエステル系複合繊維。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のポリエステル系複
    合繊維であって、天然繊維が綿であることを特徴とする
    ポリエステル系複合繊維。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載のポリエ
    ステル系複合繊維であって、ポリエステル繊維の複合比
    率が少なくとも10%以上であることを特徴とするポリ
    エステル系複合繊維。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項記載のポリエ
    ステル系複合繊維であって、ポリエステル繊維の沸水収
    縮率が10〜20%であることを特徴とするポリエステ
    ル系複合繊維。
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CN111118916A (zh) * 2019-12-29 2020-05-08 江苏恒力化纤股份有限公司 一种车用地毯的制备方法
CN115443354A (zh) * 2020-04-21 2022-12-06 帝人富瑞特株式会社 防水性布帛和纤维制品

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