JPH11278799A - 無人フォークリフトにおける荷取り制御装置および無人フォークリフトにおける荷取り制御方法 - Google Patents

無人フォークリフトにおける荷取り制御装置および無人フォークリフトにおける荷取り制御方法

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JPH11278799A
JPH11278799A JP10076203A JP7620398A JPH11278799A JP H11278799 A JPH11278799 A JP H11278799A JP 10076203 A JP10076203 A JP 10076203A JP 7620398 A JP7620398 A JP 7620398A JP H11278799 A JPH11278799 A JP H11278799A
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JP
Japan
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unmanned forklift
pallet
luggage
infrared
camera
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JP10076203A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sugie
弘 杉江
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレット1の位置および姿勢角を計測するこ
とができず、無人フォークリフトに対するパレット1の
姿勢および距離が計測できなかったため、無人フォーク
リフトをパレット1と正対するように効率良く誘導する
ことができないなどの課題があった。 【解決手段】 近赤外カメラ14により、近赤外カメラ
14で荷物パレット11の近赤外反射マーカ16が鮮明
に撮像されるため、荷取り作業現場の照明や背景色など
の環境状況に影響されることがなくなり、確実性の高い
荷物パレット11の位置および姿勢角の検出ができるな
どの効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、荷取り位置に配
置したパレットに対して無人フォークリフトを適正な位
置に誘導することができ、荷の種類に応じて処理するこ
とができ、荷物パレットの位置および姿勢角の計測計算
に必要となるパラメータを同定することができ、荷物パ
レットの位置および姿勢角の計測計算を高速化すること
ができる無人フォークリフトにおける荷取り制御装置お
よび無人フォークリフトにおける荷取り制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、例えば特開平5−24797
号公報に開示された従来の無人フォークリフトにおける
荷取り制御装置であり、図において、1はパレット、2
は無人フォークリフトの前面に設けられたフォークブラ
ケット、3はフォークブラケット2の前面に取り付けら
れたフォーク、4は両フォーク3間において前方に突出
する計測装置の支持板、5は両フォーク3の中間点を回
動支点として所定範囲内で揺動可能に支持板4上に保持
されている揺動ミラー、6は揺動ミラー5の前方に円弧
状に配列された複数の受光素子、7は揺動ミラー5にレ
ーザー光線を投射するためのレーザランプ、8はフォー
ク3と対向するパレット1の端面の水平方向中央に設け
られた反射鏡である。
【0003】次に動作について説明する。レーザランプ
7から照射されたレーザ光が、揺動ミラー5により走査
され、パレット1正面に設置された反射鏡8により反射
され、受光素子6により検出され、パレット1の存在す
る方向角が計測される。荷取り制御装置のコントローラ
(図示なし)は、受光素子6の受光状態に応じて車両が
パレット1に対し水平方向の同一中央線上において対向
していると判断すると、車両を前進させてフォーク3を
パレット1内に進入させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の無人フォークリ
フトにおける荷取り制御装置および無人フォークリフト
における荷取り制御方法は以上のように構成されている
ので、パレット1の位置および姿勢角を計測することが
できず、無人フォークリフトに対するパレットの姿勢お
よび距離が計測できなかったため、無人フォークリフト
をパレットと正対するように効率良く誘導することがで
きないなどの課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、荷取り位置に配置した荷物パレッ
トに対して無人フォークリフトを適正な位置に誘導する
ことができる無人フォークリフトにおける荷取り制御装
置および無人フォークリフトにおける荷取り制御方法を
得ることを目的とする。
【0006】また、異なる種類の荷が混在する場合にお
いても、荷の種類に応じて処理することができる無人フ
ォークリフトにおける荷取り制御装置および無人フォー
クリフトにおける荷取り制御方法を得ることを目的とす
る。
【0007】さらに、荷物パレットの位置および姿勢角
の計測計算に必要となるパラメータを同定することがで
きる無人フォークリフトにおける荷取り制御装置および
無人フォークリフトにおける荷取り制御方法を得ること
を目的とする。
【0008】さらに、荷物パレットの位置および姿勢角
の計測計算を高速化することができる無人フォークリフ
トにおける荷取り制御装置および無人フォークリフトに
おける荷取り制御方法を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る無人フォ
ークリフトにおける荷取り制御装置は、無人フォークリ
フトに対する荷物パレットの位置および姿勢角を検出す
る荷物パレット検出手段と、荷物パレットの位置および
姿勢角情報に基づいて無人フォークリフトの操舵角を制
御する操舵角制御手段とを備えたものである。
【0010】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御装置は、荷物パレット検出手段を無人フォ
ークリフトのフォーク側に設けられ、近赤外ストロボか
らの近赤外線が照射されたときに、荷物パレットの画像
を取り込む近赤外カメラと、荷物パレットの正面に貼付
された複数個の近赤外反射マーカとから構成するように
したものである。
【0011】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御装置は、荷物パレット検出手段を無人フォ
ークリフトのフォーク側に設けられ、可視光ストロボか
らの可視光線が照射されたときに、荷物パレットの画像
を取り込むカラーカメラと、荷物パレットの正面に貼付
された複数個のカラーマーカとから構成するようにした
ものである。
【0012】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御装置は、荷物パレット検出手段を無人フォ
ークリフトのフォーク側に配置されたレーザレーダにし
たものである。
【0013】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御装置は、近赤外カメラまたはカラーカメラ
をズームレンズ付きカメラにしたものである。
【0014】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御装置は、近赤外カメラまたはカラーカメラ
において、ズームレンズ付きカメラであり、かつ、カメ
ラの仰角を制御する機構を有するものである。
【0015】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御装置は、近赤外反射マーカにおいて、荷物
の種類に応じて形状の異なるようにしたものである。
【0016】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御装置は、カラーマーカにおいて、荷物の種
類に応じて色の異なるようにしたものである。
【0017】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御方法は、無人フォークリフトに対して荷物
パレットが遠距離に位置する場合には、無人フォークリ
フトのフォーク側に配置されたレーザレーダによって荷
物パレットの大まかな位置を検出し、無人フォークリフ
トに対して荷物パレットが近距離に位置した場合には、
無人フォークリフトのフォーク側に配置された近赤外カ
メラが近赤外ストロボからの近赤外線が照射されたとき
に、荷物パレットの正面に貼付された複数個の近赤外反
射マーカ画像を取り込み、荷物パレットの位置および姿
勢角を検出するようにしたものである。
【0018】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御方法は、無人フォークリフトに対して荷物
パレットが遠距離に位置する場合には、無人フォークリ
フトのフォークの反対側に配置されたレーザレーダによ
って荷物パレットの大まかな位置を検出し、無人フォー
クリフトに対して荷物パレットが近距離に位置した場合
には、無人フォークリフトに搭載された自己位置推定装
置に基づいて方向転換を行い、無人フォークリフトのフ
ォーク側に配置された近赤外カメラが近赤外ストロボか
らの近赤外線が照射されたときに、荷物パレットの正面
に貼付された複数個の近赤外反射マーカ画像を取り込
み、荷物パレットの位置および姿勢角を検出するように
したものである。
【0019】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御方法は、予め計測された無人フォークリフ
トに対する荷物パレットの位置および姿勢角から、近赤
外カメラの設置角度およびレンズの画角を計算してパラ
メータを決定するようにしたものである。
【0020】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御方法は、無人フォークリフトの移動に応じ
て、カメラ画像内での近赤外反射マーカの位置の変化を
予測して画像処理範囲を制限するようにしたものであ
る。
【0021】この発明に係る無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御方法は、無人フォークリフトに対する荷物
パレットの位置および姿勢角から、無人フォークリフト
の姿勢変更が前進のみで可能か否かを計算し、可能であ
るならば前進によって荷取りを実行し、不可であるなら
ば後退してから再度荷取り走行計画を行うようにしたも
のである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による無
人フォークリフトにおける荷取り制御装置を示す斜視
図、図2はこの発明の実施の形態1による無人フォーク
リフトにおける荷取り制御装置の動作工程を示す構成図
であり、図において、11は荷物パレット、12は無人
フォークリフト、13は無人フォークリフト12の前面
に設けられた2本のフォーク、14は無人フォークリフ
ト12の上面に設けられ、荷物パレット11の画像を取
り込む近赤外カメラ(荷物パレット検出手段)、15は
無人フォークリフト12の上面に設けられ、近赤外カメ
ラ14の近傍に設けられた近赤外ストロボ(荷物パレッ
ト検出手段)、16は荷物パレット11の正面の両端に
貼付された2枚の近赤外反射マーカ(荷物パレット検出
手段)であり、近赤外光を光源に向けて高効率で反射
し、暗い背景中に反射マーカだけがコントラスト良く白
く撮像されるものである。
【0023】17は近赤外ストロボ15の発光に同期し
て荷物パレット11の画像映像を取り込む画像処理装
置、18は画像処理装置17に対して画像処理指令を出
力するとともに、画像処理装置17からの画像処理情報
を取り込む制御コンピュータであり、荷物パレット11
に対して無人フォークリフト12が正対するように走行
経路を計算する。また、走行距離計19とジャイロ20
との計測値をフィードバックして無人フォークリフト1
2が計画された経路に沿って走行するように無人フォー
クリフト12の操舵角が制御され、荷物パレット11と
正対するように誘導操縦する。画像処理により、画像中
から近赤外反射マーカ16の像を抽出し、位置を計算
し、無人フォークリフト12に操作の舵角や速度を指示
する。19は無人フォークリフト12との走行距離を計
測する走行距離計、20は無人フォークリフト12の姿
勢角を計測するジャイロである。
【0024】次に動作について説明する。図3はこの発
明の実施の形態1による無人フォークリフトにおける荷
取り制御装置において荷物パレットの位置および姿勢の
計算法を示すフローチャートである。まず、画像処理装
置17は制御コンピュータ18からの処理指令がある
と、近赤外ストロボ15に同期させて荷物パレット11
の画像を撮像する(ステップST1)。次に、画像処理
装置17は2値化処理を実施して背景と白い物体を分離
し(ステップST2)、ラベリング処理を実施した後、
白い画素を連続した要素毎に分類する(ステップST
3)。続いて、白い要素毎にその重心と面積を計算し
(ステップST4)、後述する座標変換処理を用いて近
赤外カメラ14から近赤外反射マーカ16までの距離を
計算し、その距離を用いて、実際の近赤外反射マーカ1
6の面積を基に画像中での予想面積を計算する。そし
て、予想面積と白い要素の面積を比較し、値が同等であ
るものをマーカ侯補として抽出する(ステップST
5)。
【0025】続いて、近赤外反射マーカ16侯補の周囲
長を計算し、周囲長を面積で除算することにより複雑度
を計算する(ステップST6)。近赤外反射マーカ16
が円形であれば、複雑度が小さくなるため、近赤外反射
マーカ16の侯補中から最も小さな複雑度を有する2個
の近赤外反射マーカ16を荷物パレット11の両側のマ
ーカとする。最後に、座標変換処理を用いて無人フォー
クリフト12に対する2個の近赤外反射マーカ16位置
を計算する。ここで、近赤外反射マーカ16間の距離の
計算結果と実際の値を比較することにより、画像処理が
正しいかどうかを確認する。正しい場合には、幾何学計
算により荷物パレット11の重心位置および姿勢角を計
算して、処理を終了する(ステップST7)。
【0026】次に、カメラ座標系から無人フォークリフ
ト座標系への座標変換処理について説明する。図4はこ
の発明の実施の形態1による無人フォークリフトにおけ
る荷取り制御装置においてカメラと荷物パレットの鉛直
面内における幾何学的関係を示す説明図、図5はこの発
明の実施の形態1による無人フォークリフトにおける荷
取り制御装置においてカメラと荷物パレットの水平面内
における幾何学的関係を示す説明図である。近赤外反射
マーカ16は、カメラ座標系では画素数Yの位置にあ
り、無人フォークリフト座標系ではyの位置にある。近
赤外カメラ14の垂直画角をV_angle、垂直画素
数をV_pixel、カメラの設置高さをH、カメラの
設置角度(仰角)をPhiとすると、Yとyの関係は数
1で与えられる。
【0027】 y=H×tan[Phi+tan-1(Y×tan(V_angle)/V_pixel)] ・・・数1
【0028】また、近赤外反射マーカ16は、カメラ座
標系では画素数Xの位置にあり、無人フォークリフト座
標系では(x,y)の位置にある。近赤外カメラ14の
水平画角をH_angle、水平画素数をH_pixe
lとすると、Xとx,yの関係は数2で与えられる。
【0029】 x=[y×X×tan(H_angle )]/H_pixel ・・・数2
【0030】次に、無人フォークリフトの走行経路計画
について説明する。図6はこの発明の実施の形態1によ
る無人フォークリフトにおける荷取り制御装置において
無人フォークリフト走行系の水平面内における幾何学的
関係を示す説明図である。無人フォークリフト12が1
輪の操舵輪21と2輪の従動輪22を具えている場合の
走行幾何学関係を示す。無人フォークリフト12の中心
位置を、2輪の従動輪22の中点とする。操舵輪21の
旋回中心と無人フォークリフトの中心点の間の距離、即
ちホイールベースをWとし、操舵輪21の操舵角がps
iであるときの、無人フォークリフト12の旋回半径r
は数3で与えられる。
【0031】 r=W/sin(psi ) ・・・数3 W:操舵輪21の旋回中心と無人フォークリフトの中心
点の間の距離
【0032】また、同じく図6にしたがって、無人フォ
ークリフト12の自己位置推定方法について説明する。
微少な時間ΔTの間の無人フォークリフト12の移動量
は、走行距離計によって計測される操舵輪21の速度を
V、ジャイロ20によって計測される無人フォークリフ
ト12の姿勢角をthetaとしたとき、数4、数5、
数6で与えられる。
【0033】 Δx=VΔTcos(psi )cos(theta ) ・・・数4 Δy=VΔTcos(psi )sin(theta ) ・・・数5 Δtheta=VΔsin(psi )/W ・・・数6
【0034】Δx、Δy、Δthetaを累積計算する
ことにより、無人フォークリフト12の現在位置が推定
できる。
【0035】次に、無人フォークリフト12の経路計画
例を示す。図7はこの発明の実施の形態1による無人フ
ォークリフトにおける荷取り制御装置において無人フォ
ークリフトの経路計画例を示す説明図、図8はこの発明
の実施の形態1による無人フォークリフトにおける荷取
り制御装置において無人フォークリフトの別の経路計画
例を示す説明図である。無人フォークリフト座標系の原
点が(0,0)、無人フォークリフト座標系での荷物パ
レット11の位置および姿勢角を(x,y,ang)と
する。このとき、無人フォークリフト12の走行経路
は、点p(px,py)と点q(qx,qy)と中心と
する円弧で構成できる。点pおよび点qの座標値は、数
7で与えられる。数7において、符号は旋回半径rが正
の最小値となるように選択する。
【0036】 r=(−B±√(B2 −AC))/A ・・・数7 A=2−2cos(ang ) B=−2xsin(ang )+2y(1+cos(ang
)) C=−x2 −y2 px=0 py=r qx=x+rsin(ang ) py=y−rcos(ang )
【0037】数7において、xに比べてyが大きい場合
には、B2 −ACが負となって旋回半径rが正の実数と
ならなくなる。この場合には、図8に示すように、円弧
の間を直線で結ぶ経路を用いる。このときの、点pおよ
び点qの座標値は、数8で与えられる。
【0038】 r=x/(2−sin(ang )) ・・・数8
【0039】以上に計画された走行軌道に追従するよう
に無人フォークリフト12を制御する。走行速度は一定
とし、直線軌道上では操舵輪を直線の最終点に向ける。
なお、円弧軌道上では数3を逆に解いて、旋回半径rか
ら操舵角psiを決定し、無人フォークリフト12搭載
のジャイロ20を監視して無人フォークリフト12の姿
勢角が目標値に到達した時点で旋回を終了する。
【0040】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、無人フォークリフト12を基準とした荷物パレット
11の位置および姿勢角を検出することにより、荷物パ
レット11に正対するように無人フォークリフト12の
位置と姿勢角を効率良く誘導することができるなどの効
果が得られる。また、近赤外カメラ14、近赤外ストロ
ボ15、近赤外反射マーカ16を組み合わせることによ
り、近赤外カメラ14で荷物パレット11の近赤外反射
マーカ16が鮮明に撮像されるため、荷取り作業現場の
照明や背景色などの環境状況に影響されることがなくな
り、確実性の高い荷物パレット11の位置および姿勢角
の検出ができるなどの効果が得られる。さらに、近赤外
ストロボ15を使用しているので、可視光ストロボとは
異なり、作業員に眩惑等の影響を与えないなどの効果が
得られる。
【0041】実施の形態2.図9はこの発明の実施の形
態2による無人フォークリフトにおける荷取り制御装置
を示す斜視図あり、図において、実施の形態1と同一の
符号については同一または相当部分を示すので説明を省
略する。実施の形態1では、荷物パレット11の位置お
よび姿勢角検出手段として、近赤外カメラ14、近赤外
ストロボ15、近赤外反射マーカ16を用いていたが、
この実施の形態2の無人フォークリフト32では、その
代わりにカラーカメラ(荷物パレット検出手段)34、
可視光ストロボ35、カラーマーカ36を用いたもので
ある。カラーマーカ36として、荷物パレット11や作
業環境に存在する他の物体とは異なる鮮明な色を用い、
更に、カラーカメラ34を用いてカラーで画像処理を実
施することにより、背景からカラーマーカ36の分離を
容易にすることができる。他の処理は実施形態1と同様
であるので説明を省略する。
【0042】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、荷物パレット11に貼付するカラーマーカ36の色
を、荷取り作業現場の背景色と異なるような鮮明な色に
設定することにより、確実性の高い荷物パレット11の
位置および姿勢角の検出ができるなどの効果が得られ
る。
【0043】実施の形態3.図10はこの発明の実施の
形態3による無人フォークリフトにおける荷取り制御装
置を示す斜視図であり、図において、実施の形態1およ
び実施の形態2と同一の符号については同一または相当
部分を示すので説明を省略する。実施の形態1では、荷
物パレット11の位置および姿勢角検出手段として、近
赤外カメラ14、近赤外ストロボ15、近赤外反射マー
カ16を用いていたが、この実施の形態3の無人フォー
クリフト41では、その代わりにレーザレーダ(荷物パ
レット検出手段)42を用いたものである。レーザレー
ダ42は、近赤外レーザを照射し、物体からの反射光が
帰ってくるまでの時間を計測することにより、レーザレ
ーダと物体間の距離を算出するものであり、水平にレー
ザを走査することにより物体の2次元的形状を検出する
ことができる。したがって、荷物パレット11の幅を予
め計測しておき、レーザレーダ42により検出された面
の幅が、荷物パレット11と同等である場合に、検出さ
れた物体が荷物パレット11であることが確認できる。
さらに、検出された面の方向から荷物パレット11の姿
勢角を計算することが可能である。なお、無人フォーク
リフト41の誘導制御に関しては、実施の形態1と同様
であるので説明を省略する。
【0044】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、レーザレーダ42は、近赤外レーザを照射し、物体
からの反射光が帰ってくるまでの時間を計測することに
より、確実性の高い荷物パレット11の位置および姿勢
角の検出を行うことができるなどの効果が得られる。
【0045】実施の形態4.実施の形態1あるいは実施
の形態2では、ズームレンズがないため、撮像画面中に
おいて、荷物パレット11(図1参照)が遠くにある場
合には小さく写ってしまうが、カメラあるいは画像処理
装置の分解能が一定であるため、荷物パレット11の位
置および姿勢角の精度が劣化するという問題点が生じ
る。
【0046】しかし、この実施の形態4では、実施の形
態1あるいは実施の形態2に対して、ズームレンズを追
加したものであり、ズームレンズを用いることにより、
荷物パレット11が遠くに存在する場合でも精度よく、
その位置および姿勢角を検出することができる。
【0047】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、ズームレンズを用いてカメラ画像中における荷物パ
レット11の大きさを一定に保つことができるため、無
人フォークリフト12から荷物パレット11までの距離
の遠近にかかわらず、一定の精度で荷物パレット11の
位置および姿勢角を検出することができるなどの効果が
得られる。
【0048】実施の形態5.実施の形態1あるいは実施
の形態2では、近赤外カメラ14(図1参照)による撮
像画面中においては、荷物パレット11が遠くにある場
合にはその像が画面の上方に、荷物パレット11が近く
にある場合にはその像が画面の下方に現れる。そのため
に、固定のカメラ仰角においてズームレンズを用いた場
合には、効率良く荷物パレット11の像を拡大すること
ができない。
【0049】この実施の形態5では、近赤外カメラ14
の仰角を制御する機構を追加することにより、画面中の
荷物パレット11の像を最大限まで拡大することが可能
となり、高精度な位置および姿勢角の検出をすることが
できる。
【0050】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、ズームレンズと近赤外カメラ14との仰角を制御す
る機構を併用することにより、近赤外カメラ14の画像
中における荷物パレット11の大きさを最大に保つこと
ができるため、無人フォークリフト12から荷物パレッ
ト11までの距離の遠近にかかわらず、最高の精度で荷
物パレット11の位置および姿勢角を検出することがで
きるなどの効果が得られる。
【0051】実施の形態6.図11はこの発明の実施の
形態6による無人フォークリフトにおける荷取り制御装
置の近赤外反射マーカを示す形成図であり、図におい
て、実施の形態1と同一の符号については同一または相
当部分を示すので説明を省略する。この実施の形態6に
おいて、荷物パレット11に貼付する近赤外反射マーカ
16として形状の異なる複数種類の近赤外反射マーカ1
6a,16bを用意したものである。そして、近赤外反
射マーカ16a,16bの認識処理過程において、パタ
ーンマッチング画像処理法を用いて近赤外反射マーカ1
6a,16bの形状を識別することにより、荷物パレッ
ト11の種類を認識することが可能となる。運搬先が異
なる複数種類の荷物が混在する場合にも、荷物を識別し
て、的確な場所に運搬することが可能となるようにした
ものである。
【0052】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、荷物内容に応じて荷物パレット11に貼付する近赤
外反射マーカ16a,16bの形状を変えることによ
り、荷物パレット11の位置および姿勢角の検出時に、
同時に荷物の種類を識別することができるようになり、
運搬先が異なる複数種類の荷物が混在するような状態に
おいても、的確に運搬作業を実行するできるなどの効果
が得られる。
【0053】実施の形態7.この実施の形態7は、実施
の形態2において、荷物パレット11に貼付するカラー
マーカ36として色の異なる複数種類のものを用意した
ものである。カラーマーカ36の認識処理において、カ
ラーマーカ36の色を識別することにより、荷物パレッ
ト11の種類を認識することが可能となる。したがっ
て、運搬先が異なる複数種類の荷物が混在する場合に
も、荷物を識別して、的確な場所に運搬することが可能
となるようにしたものである。
【0054】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、荷物内容に応じて荷物パレット11に貼付するカラ
ーマーカ36の色を変えることにより、荷物パレット1
1の位置および姿勢角の検出時に、同時に荷物の種類を
識別することができるようになり、運搬先が異なる複数
種類の荷物が混在するような状態においても、的確に運
搬作業を実行することができるなどの効果が得られる。
【0055】実施の形態8.図12はこの発明の実施の
形態8による無人フォークリフトにおける荷取り制御装
置の無人フォークリフトと荷物パレットとを示す斜視図
である。図において、実施の形態1および実施の形態3
と同一の符号については同一または相当部分を示すので
説明を省略する。この実施の形態8では荷物パレット1
1の位置および姿勢角の検出手段として、実施の形態1
記載の近赤外カメラ14および近赤外ストロボ15と、
実施の形態3記載のレーザレーダ42を無人フォークリ
フト51のフォーク13側に搭載したものである。荷物
パレット11が無人フォークリフト51の遠方にある場
合や、荷物パレット11の位置が不明な場合には、レー
ザレーダ42を実施の形態3と同様に用いることによ
り、荷物パレットの位置および姿勢角を検出する。そし
て、荷物パレット11が無人フォークリフト51に十分
接近したところで、近赤外カメラ14を実施の形態1と
同様に用いることにより、荷物パレット11の位置およ
び姿勢角を精度良く検出することができる。
【0056】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、荷物パレット11が無人フォークリフト51から遠
距離にある場合には、検出範囲の広いレーザレーダ42
を用い、近距離では検出精度の高い近赤外カメラ14を
用いることにより、予め荷物パレット11の位置が不確
実な場合でも、確実に荷取りを実行することができるな
どの効果が得られる。
【0057】実施の形態9.図13はこの発明の実施の
形態9による無人フォークリフトにおける荷取り制御装
置の無人フォークリフトと荷物パレットとを示す斜視図
であり、図において、実施の形態1および実施の形態3
と同一の符号については同一または相当部分を示すので
説明を省略する。この実施の形態9では、荷物パレット
11の位置および姿勢角の検出手段として、実施の形態
1記載の近赤外カメラ14および近赤外ストロボ15を
無人フォークリフト61のフォーク13側に搭載し、実
施の形態3記載のレーザレーダ42をフォーク13と反
対の側に搭載し、更に、走行距離計19とジャイロ20
からなる自己位置推定装置(図示なし)を搭載したもの
である。そして、荷取り作業開始時には、フォーク13
の反対側を前にして、無人フォークリフト61は走行
し、レーザレーダ42を実施の形態3と同様に用いるこ
とにより、荷物パレット11のおよその位置および姿勢
角を検出する。
【0058】次に、自己位置推定装置に基づいて、無人
フォークリフト61の位置および姿勢角を推定しながら
旋回を実施して、近赤外カメラ14が荷物パレット11
の方向を向くようにする。最後に、近赤外カメラ14を
実施の形態1と同様に用いることにより、荷物パレット
11の位置および姿勢角を精度良く検出して、荷取り作
業を実施する。レーザレーダ42をフォーク13の反対
側に搭載することにより、荷取りの障害となることな
く、また、フォーク13に荷を積載している場合にも、
レーザレーダ42を障害物検出用のセンサとして使用す
ることが可能となる。
【0059】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、レーザレーダ42がフォーク13と反対の側に搭載
されているため、荷取り時にレーザレーダ42が障害物
とならない。更に、荷物を搭載しているときにも、レー
ザレーダ42を障害物検出用のセンサとして使用するこ
とができるなどの効果が得られる。
【0060】実施の形態10.この実施の形態10では
座標変換処理計算で用いるパラメータを同定する手法を
付加したものである。実施の形態1では、カメラ座標系
から無人フォークリフト座標系への座標変換処理におい
て、計算パラメータとして、カメラの垂直画角V_an
gle、水平画角H_angle、垂直画素数V_Pi
xle、水平画素数H_Pixel、設置高さH、設置
角度(仰角)Phiを数1および数2で用いた。ここ
で、この数1および数2で垂直画素数V_Pixleお
よび水平画素数H_Pixelはカメラおよび画像処理
装置の仕様から容易に決定することができ、設置高さH
も容易に計測することが可能である。他のパラメータに
関して、予め無人フォークリフト座標系で計測した荷物
パレットの位置および姿勢角から同定する。
【0061】はじめに、カメラ座標値X=0となる位置
で、近赤外反射マーカの重心位置をカメラ座標系および
無人フォークリフト座標系で2組計測する。これらを、
(Y1,y1)、(Y2,y2)とすると、カメラの垂
直画角V_angleおよび設置角度Phiは数9で与
えられる。±符号は実際の設置角度と比較して適当な方
を選択するものとする。
【0062】 V_angle =Arctan[((a−b) ±√((a−b)2 −4abc2 )))/2abc2 ] ・・・数9 a=Y1/V_Pixle b=Y2/V_Pixle c=tan[Arctan(y1/H)−Arctan
(y2/H)]
【0063】次に、カメラ座標値Xが0以外となる適当
な位置で、近赤外反射マーカの重心位置をカメラ座標系
および無人フォークリフト座標系で1組計測する。これ
らを(X3,x3,y3)とすると、カメラの水平画角
H_angleは数10で与えられる。
【0064】 H_angle =Arctan[(x3×H_Pixel )/y3x3] ・・・数10
【0065】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、カメラによる荷物パレットの位置および姿勢角の検
出における計算パラメータを簡易に決定することができ
るなどの効果が得られる。
【0066】実施の形態11.図14はこの発明の実施
の形態11による無人フォークリフトにおける荷取り制
御装置の無人フォークリフトと荷物パレットとを示す斜
視図を示す構成図、図15はこの発明の実施の形態11
による無人フォークリフトにおける荷取り制御装置の無
人フォークリフトと荷物パレットの水平面内の幾何学的
関係を示す説明図であり、図において、実施の形態1と
同一の符号については同一または相当部分を示すので説
明を省略する。実施の形態1で用いられている画像処理
において、カメラ画像中の荷物パレット11の位置を予
測して、画像処理範囲を制限し、処理時間の短縮を図る
ものである。荷取り動作を開始した直後の最初の画像処
理では、十分広い領域に対する処理を実施して、近赤外
反射マーカ16を検出する。
【0067】次回以降の画像処理では、前回の荷物パレ
ット11の位置および姿勢角の検出結果、ならびに、前
回と現在の無人フォークリフト12の位置および姿勢角
から、荷物パレット11に貼付された近赤外反射マーカ
16のカメラ座標系における重心位置を予測することが
できる。前回の画像処理実施時における無人フォークリ
フト座標系原点の絶対座標系での位置および無人フォー
クリフト座標系X軸の方向角の自己位置推定装置による
推定値を(xx1,yy1,theta1)、現在の推
定値を(xx2,yy2,theta2)とする。前回
の荷物パレット11の無人フォークリフト座標系での位
置および姿勢角を(x1,y1,ang1)とする。X
Y平面における位置関係を図15に示す。現在の無人フ
ォークリフト座標系でのパレットの位置および姿勢角
(x2,y2,ang2)は数11、数12、数13で
与えられる。
【0068】 x2=xx1+x1−xx2 ・・・数11 y2=yy1+y1−yy2 ・・・数12 ang 2=theta 1+ang 1−theta 2 ・・・数13
【0069】荷物パレット11に貼付された近赤外反射
マーカ16間の距離をLとすると、近赤外反射マーカ1
6および近赤外反射マーカ16の現在の無人フォークリ
フト座標系での位置(mx1,my1)、(mx2,m
y2)は数14、数15、数16、数17で与えられ
る。
【0070】 mx1=x2−L/2×sin(ang2) ・・・数14 my1=y2+L/2×cos(ang2) ・・・数15 mx2=x2+L/2×sin(ang2) ・・・数16 my2=y2−L/2×cos(ang2) ・・・数17
【0071】現在のカメラ座標系での近赤外反射マーカ
16の位置(MX1,MY1)および近赤外反射マーカ
16の位置(MX2,MY2)は数18、数19、数2
0、数21で与えられる。
【0072】 MY1=V_pixel /tan(V_angle ) ×tan[arctan(my1/H)−phi] ・・・数18 MX1=(mx1×H_Pixel )/my1×tan(H_angle ) ・・・数19 MY2=V_pixel /tan(V_angle ) ×tan[arctan(my2/H)−phi] ・・・数20 MX2=(mx2×H_Pixel )/my2×tan(H_angle ) ・・・数21
【0073】以上の計算結果に基づいて、カメラ座標系
でのマーカ位置の近傍のみを画像処理するだけで、荷物
パレットの位置および姿勢角を検出することが可能とな
り、計算時間が短縮される。
【0074】以上のように、この実施の形態11によれ
ば、近赤外カメラ14による荷物パレット11の位置お
よび姿勢角の検出における画像処理範囲が小さくなり、
計算時間が短縮され、短い時間で繰り返し処理が可能と
なる。そのため、無人フォークリフト12の走行制御に
誤差が生じたり、荷物パレット11の位置が変更された
場合にも、瞬時に対応することができるなどの効果が得
られる。
【0075】実施の形態12.実施の形態1における無
人フォークリフト12の走行経路計画では、無人フォー
クリフト12の最小旋回半径が考慮されていないもので
あった。この実施の形態12では、数7あるいは数8で
計算される旋回半径rが無人フォークリフト12の最小
旋回半径Rより小さい場合には、後退を含む無人フォー
クリフト12の切返し動作が必要である。この場合に
は、無人フォークリフト12の最小旋回半径Rの2倍よ
り十分長い距離Lだけ無人フォークリフト12を荷物パ
レット11から後退させ、その後で実施の形態1におけ
る経路計画を実施して、無人フォークリフト12が荷物
パレット11に正対するように誘導する。
【0076】以上のように、この実施の形態12によれ
ば、前進の他に切返し動作も実行することができるた
め、無人フォークリフト12と荷物パレット11の位置
関係がいかなる場合にも、自動荷取りを確実に実行する
ことができるなどの効果が得られる。
【0077】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、無人
フォークリフトに対する荷物パレットの位置および姿勢
角を検出する荷物パレット検出手段と、荷物パレットの
位置および姿勢角情報に基づいて無人フォークリフトの
操舵角を制御する操舵角制御手段とを備えたので、荷物
パレットに正対するように無人フォークリフトの位置と
姿勢角を効率良く誘導することができる効果がある。
【0078】この発明によれば、荷物パレット検出手段
を無人フォークリフトのフォーク側に設けられ、近赤外
ストロボからの近赤外線が照射されたときに、荷物パレ
ットの画像を取り込む近赤外カメラと、荷物パレットの
正面に貼付された複数個の近赤外反射マーカとから構成
したので、荷取り作業現場の照明や背景色などの環境状
況に影響されることがなくなり、確実性の高い荷物パレ
ットの位置および姿勢角の検出が可能となるとともに、
近赤外ストロボを使用しているので、作業員に眩惑等の
影響を与えないなどの効果がある。
【0079】この発明によれば、荷物パレット検出手段
を無人フォークリフトのフォーク側に設けられ、可視光
ストロボからの可視光線が照射されたときに、荷物パレ
ットの画像を取り込むカラーカメラと、荷物パレットの
正面に貼付された複数個のカラーマーカとから構成した
ので、確実性の高い荷物パレットの位置および姿勢角を
検出することができる効果がある。
【0080】この発明によれば、荷物パレット検出手段
を無人フォークリフトのフォーク側に配置されたレーザ
レーダにするように構成したので、確実性の高い荷物パ
レットの位置および姿勢角を検出することができる効果
がある。
【0081】この発明によれば、近赤外カメラまたはカ
ラーカメラをズームレンズ付きカメラにするように構成
したので、無人フォークリフトから荷物パレットまでの
距離の遠近にかかわらず、一定の精度で荷物パレットの
位置および姿勢角を検出することができる効果がある。
【0082】この発明によれば、近赤外カメラまたはカ
ラーカメラにおいて、ズームレンズ付きカメラであり、
かつ、カメラの仰角を制御する機構を有するように構成
したので、無人フォークリフトから荷物パレットまでの
距離の遠近にかかわらず、最高の精度で荷物パレットの
位置および姿勢角を検出することができる効果がある。
【0083】この発明によれば、近赤外反射マーカにお
いて、荷物の種類に応じて形状の異なるように構成した
ので、運搬先が異なる複数種類の荷物が混在するような
環境においても、的確に運搬作業を実行することができ
る効果がある。
【0084】この発明によれば、カラーマーカにおい
て、荷物の種類に応じて色の異なるように構成したの
で、運搬先が異なる複数種類の荷物が混在するような環
境においても、的確に運搬作業を実行することができる
効果がある。
【0085】この発明によれば、無人フォークリフトに
対して荷物パレットが遠距離に位置する場合には、無人
フォークリフトのフォーク側に配置されたレーザレーダ
によって荷物パレットの大まかな位置を検出し、無人フ
ォークリフトに対して荷物パレットが近距離に位置した
場合には、無人フォークリフトのフォーク側に配置され
た近赤外カメラが近赤外ストロボからの近赤外線が照射
されたときに、荷物パレットの正面に貼付された複数個
の近赤外反射マーカ画像を取り込み、荷物パレットの位
置および姿勢角を検出するように構成したので、予め荷
物パレットの位置が不確かな場合でも、確実に荷取りを
実行することができる効果がある。
【0086】この発明によれば、無人フォークリフトに
対して荷物パレットが遠距離に位置する場合には、無人
フォークリフトのフォークの反対側に配置されたレーザ
レーダによって荷物パレットの大まかな位置を検出し、
無人フォークリフトに対して荷物パレットが近距離に位
置した場合には、無人フォークリフトに搭載された自己
位置推定装置に基づいて方向転換を行い、無人フォーク
リフトのフォーク側に配置された近赤外カメラが近赤外
ストロボからの近赤外線が照射されたときに、荷物パレ
ットの正面に貼付された複数個の近赤外反射マーカ画像
を取り込み、荷物パレットの位置および姿勢角を検出す
るように構成したので、荷取り時にレーザレーダが障害
物とならないとともに、荷物を搭載しているときにも、
レーザレーダを障害物検出用のセンサとして使用するこ
とができる効果がある。
【0087】この発明によれば、予め計測された無人フ
ォークリフトに対する荷物パレットの位置および姿勢角
から、近赤外カメラの設置角度およびレンズの画角を計
算してパラメータを決定するように構成したので、荷物
パレットの位置および姿勢角の検出における計算パラメ
ータを容易に決定することができる効果がある。
【0088】この発明によれば、無人フォークリフトの
移動に応じて、カメラ画像内での近赤外反射マーカの位
置の変化を予測して画像処理範囲を制限するように構成
したので、無人フォークリフトの走行制御に誤差が生じ
たり、荷物パレットの位置が変更された場合にも、瞬時
に対応することができる効果がある。
【0089】この発明によれば、無人フォークリフトに
対する荷物パレットの位置および姿勢角から、無人フォ
ークリフトの姿勢変更が前進のみで可能か否かを計算
し、可能であるならば前進によって荷取りを実行し、不
可であるならば後退してから再度荷取り走行計画を行う
ように構成したので、無人フォークリフトと荷物パレッ
トの位置関係がいかなる場合にも、自動荷取りを確実に
実行することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による無人フォーク
リフトにおける荷取り制御装置を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による無人フォーク
リフトにおける荷取り制御装置の動作工程を示す構成図
である。
【図3】 この発明の実施の形態1による無人フォーク
リフトにおける荷取り制御装置において荷物パレットの
位置および姿勢の計算法を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1による無人フォーク
リフトにおける荷取り制御装置においてカメラと荷物パ
レットの鉛直面内における幾何学的関係を示す説明図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態1による無人フォーク
リフトにおける荷取り制御装置においてカメラと荷物パ
レットの水平面内における幾何学的関係を示す説明図で
ある。
【図6】 この発明の実施の形態1による無人フォーク
リフトにおける荷取り制御装置において無人フォークリ
フト走行系の水平面内における幾何学的関係を示す説明
図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による無人フォーク
リフトにおける荷取り制御装置において無人フォークリ
フトの経路計画例を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による無人フォーク
リフトにおける荷取り制御装置において無人フォークリ
フトの別の経路計画例を示す説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による無人フォーク
リフトにおける荷取り制御装置を示す斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態3による無人フォー
クリフトにおける荷取り制御装置を示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態6による無人フォー
クリフトにおける荷取り制御装置の近赤外反射マーカを
示す形成図である。
【図12】 この発明の実施の形態8による無人フォー
クリフトにおける荷取り制御装置の無人フォークリフト
と荷物パレットとを示す斜視図である。
【図13】 この発明の実施の形態9による無人フォー
クリフトにおける荷取り制御装置の無人フォークリフト
と荷物パレットとを示す斜視図である。
【図14】 この発明の実施の形態11による無人フォ
ークリフトにおける荷取り制御装置の無人フォークリフ
トと荷物パレットとを示す斜視図を示す構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態11による無人フォ
ークリフトにおける荷取り制御装置の無人フォークリフ
トと荷物パレットの水平面内の幾何学的関係を示す説明
図である。
【図16】 特開平5−24797号公報に開示された
従来の無人フォークリフトにおける荷取り制御装置であ
る。
【符号の説明】 11 荷物パレット、12,32,41,51,61
無人フォークリフト、13 フォーク、14 近赤外カ
メラ(荷物パレット検出手段)、15 近赤外ストロボ
(荷物パレット検出手段)、16 近赤外反射マーカ
(荷物パレット検出手段)、34 カラーカメラ(荷物
パレット検出手段)、36 カラーマーカ、42 レー
ザレーダ(荷物パレット検出手段)。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷取り位置に配置した荷物パレットに対
    してフォークを挿入して荷取り動作を実行する無人フォ
    ークリフトにおける荷取り制御装置において、 上記無人フォークリフトに対する上記荷物パレットの位
    置および姿勢角を検出する荷物パレット検出手段と、 上記荷物パレットの位置および姿勢角情報に基づいて上
    記無人フォークリフトの操舵角を制御する操舵角制御手
    段とを備えたことを特徴とする無人フォークリフトにお
    ける荷取り制御装置。
  2. 【請求項2】 荷物パレット検出手段は、無人フォーク
    リフトのフォーク側に設けられ、近赤外ストロボからの
    近赤外線が照射されたときに、荷物パレットの画像を取
    り込む近赤外カメラと、 上記荷物パレットの正面に貼付された複数個の近赤外反
    射マーカとから構成されたことを特徴とする請求項1記
    載の無人フォークリフトにおける荷取り制御装置。
  3. 【請求項3】 荷物パレット検出手段は、無人フォーク
    リフトのフォーク側に設けられ、可視光ストロボからの
    可視光線が照射されたときに、荷物パレットの画像を取
    り込むカラーカメラと、 上記荷物パレットの正面に貼付された複数個のカラーマ
    ーカとから構成されたことを特徴とする請求項1記載の
    無人フォークリフトにおける荷取り制御装置。
  4. 【請求項4】 荷物パレット検出手段は、無人フォーク
    リフトのフォーク側に配置されたレーザレーダであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の無人フォークリフトにお
    ける荷取り制御装置。
  5. 【請求項5】 近赤外カメラまたはカラーカメラは、ズ
    ームレンズ付きカメラであることを特徴とする請求項2
    または請求項3記載の無人フォークリフトにおける荷取
    り制御装置。
  6. 【請求項6】 近赤外カメラまたはカラーカメラは、ズ
    ームレンズ付きカメラであり、かつ、カメラの仰角を制
    御する機構を有することを特徴とする請求項2または請
    求項3記載の無人フォークリフトにおける荷取り制御装
    置。
  7. 【請求項7】 近赤外反射マーカは、荷物の種類に応じ
    て形状の異なるものであることを特徴とする請求項2記
    載の無人フォークリフトにおける荷取り制御装置。
  8. 【請求項8】 カラーマーカは、荷物の種類に応じて色
    の異なるものであることを特徴とする請求項3記載の無
    人フォークリフトにおける荷取り制御装置。
  9. 【請求項9】 荷取り位置に配置した荷物パレットに対
    してフォークを挿入して荷取り動作を実行する無人フォ
    ークリフトにおける荷取り制御方法において、 上記無人フォークリフトに対して上記荷物パレットが遠
    距離に位置する場合には、上記無人フォークリフトのフ
    ォーク側に配置されたレーザレーダによって荷物パレッ
    トの大まかな位置を検出し、 上記無人フォークリフトに対して上記荷物パレットが近
    距離に位置した場合には、上記無人フォークリフトのフ
    ォーク側に配置された近赤外カメラが近赤外ストロボか
    らの近赤外線が照射されたときに、荷物パレットの正面
    に貼付された複数個の近赤外反射マーカ画像を取り込
    み、上記荷物パレットの位置および姿勢角を検出するこ
    とを特徴とする無人フォークリフトにおける荷取り制御
    方法。
  10. 【請求項10】 荷取り位置に配置した荷物パレットに
    対してフォークを挿入して荷取り動作を実行する無人フ
    ォークリフトにおける荷取り制御方法において、 上記無人フォークリフトに対して上記荷物パレットが遠
    距離に位置する場合には、上記無人フォークリフトのフ
    ォークの反対側に配置されたレーザレーダによって荷物
    パレットの大まかな位置を検出し、 上記無人フォークリフトに対して上記荷物パレットが近
    距離に位置した場合には、上記無人フォークリフトに搭
    載された自己位置推定装置に基づいて方向転換を行い、
    上記無人フォークリフトのフォーク側に配置された近赤
    外カメラが近赤外ストロボからの近赤外線が照射された
    ときに、荷物パレットの正面に貼付された複数個の近赤
    外反射マーカ画像を取り込み、上記荷物パレットの位置
    および姿勢角を検出することを特徴とする無人フォーク
    リフトにおける荷取り制御方法。
  11. 【請求項11】 予め計測された無人フォークリフトに
    対する荷物パレットの位置および姿勢角から、近赤外カ
    メラの設置角度およびレンズの画角を計算してパラメー
    タを決定することを特徴とする請求項2または請求項3
    記載の無人フォークリフトにおける荷取り制御方法。
  12. 【請求項12】 無人フォークリフトの移動に応じて、
    カメラ画像内での近赤外反射マーカの位置の変化を予測
    して画像処理範囲を制限することを特徴とする請求項2
    または請求項3記載の無人フォークリフトにおける荷取
    り制御方法。
  13. 【請求項13】 無人フォークリフトに対する荷物パレ
    ットの位置および姿勢角から、上記無人フォークリフト
    の姿勢変更が前進のみで可能か否かを計算し、可能であ
    るならば前進によって荷取りを実行し、不可であるなら
    ば後退してから再度荷取り走行計画を行うことを特徴と
    する請求項1記載の無人フォークリフトにおける荷取り
    制御方法。
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