JP2020033165A - フォークリフト用遠隔操作システム - Google Patents

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Abstract

【課題】設備の追加をすることなく、パレットを障害物と誤検知することを抑制すること。【解決手段】フォークリフト用遠隔操作システムは、フォークリフト20と、フォークリフト20を遠隔操作するのに用いられる遠隔操作装置と、を備える。フォークリフト20は、障害物センサ32と、カメラと、を備える。遠隔操作装置は、画像データの画像処理を行うリモート画像処理部を備える。リモート画像処理部は、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下、かつ、フォークリフト20が前進中か否かを判定する。フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下、かつ、フォークリフト20が前進中の場合、障害物センサ32の検知範囲として第1範囲A1が設定される。第1範囲A1は、フォークリフト20の前方に対して第2範囲A2よりも狭い範囲である。【選択図】図2

Description

本発明は、フォークリフト用遠隔操作システムに関する。
特許文献1に記載の無人フォークリフトは、障害物センサと、制御装置と、を備える。障害物センサとしては、複数の超音波センサ、及び、複数の光電式センサが用いられている。フォークリフトが用いられる場所には、反射板が設置されている。制御装置は、光電式センサによる反射板からの反射光の受光に応じて、超音波センサと、光電式センサとの作動時期を切り替える。超音波センサと、光電式センサでは、障害物の検知範囲が異なる。制御装置は、反射板からの受光に応じて、障害物センサの検知範囲を変更しているといえる。
特開平4−213705号公報
ところで、遠隔操作装置によって遠隔操作されるフォークリフトに、障害物センサを設ける場合がある。この場合、フォークリフトがパレットに近付いた際に、障害物センサの検知範囲にパレットが入り込むと、パレットを障害物として誤検知してしまう。特許文献1と同様に、パレットの載置場所に反射板などの設備を設けることで、パレットに近付く際に障害物センサの検知範囲を短くすることも考えられる。しかしながら、この場合、設備の追加が必要となる。また、予め定められた搬送経路を走行する無人フォークリフトとは異なり、遠隔操作されるフォークリフトが使用される場所では、パレットの載置場所が予め定められていない場合も多く、設備を設ける位置を定められない場合もある。
本発明の目的は、設備の追加をすることなく、パレットを障害物と誤検知することを抑制できるフォークリフト用遠隔操作システムを提供することにある。
上記課題を解決するフォークリフト用遠隔操作システムは、無線通信を行う車両通信部を備えるフォークリフトと、無線通信を行うリモート通信部を備える遠隔操作装置と、を備え、前記リモート通信部から送信される遠隔指示信号によって前記フォークリフトが遠隔操作されるフォークリフト用遠隔操作システムであって、前記フォークリフトは、前記フォークリフトの前方に存在する障害物までの距離を測定する障害物センサと、前記フォークリフトの前方を撮像するカメラと、を備え、前記フォークリフト用遠隔操作システムは、前記カメラによって得られた画像データを画像処理する画像処理部と、前記画像処理部によって得られた情報から前記フォークリフトからパレットまでの距離を検出する検出部と、前記障害物センサの検知範囲を、第1範囲、又は、前記フォークリフトの前方に対する範囲が前記第1範囲よりも広い第2範囲に設定可能である検知範囲設定部と、を備え、前記検知範囲設定部は、前記検出部により検出された前記フォークリフトから前記パレットまでの距離が所定値以下となった場合に、前記障害物センサの前記検知範囲を前記第1範囲に設定する。
これによれば、フォークリフトからパレットまでの距離が所定値以下となると、検知範囲設定部により障害物センサの検知範囲が第1範囲に設定される。第1範囲は第2範囲よりもフォークリフトの前方に対する範囲が狭い。このため、パレットが検知範囲内に入ることが抑制され、障害物と認識されることが抑制される。これにより、パレットを障害物と誤検知することを抑制できる。
上記フォークリフト用遠隔操作システムについて、前記カメラは、単眼カメラであり、前記検出部は、前記画像データ中の前記パレットの大きさから、前記フォークリフトから前記パレットまでの距離を検出してもよい。
フォークリフトの移動に伴い、画像データ中のパレットの大きさは変化する。フォークリフトがパレットに近いほど、画像データ中のパレットは大きくなるため、これを利用して、フォークリフトとパレットとの距離を検出することができる。パレットとの距離を算出することでフォークリフトとパレットとの距離が所定値以下となったことを検出する場合に比べて、検出部の負荷を軽減することができる。
上記フォークリフト用遠隔操作システムについて、前記カメラは、ステレオカメラであり、前記検出部は、前記画像データから得られた視差に基づき、前記フォークリフトから前記パレットまでの距離を検出してもよい。
これによれば、検出部は、視差に基づき、フォークリフトからパレットまでの距離を検出できる。このため、フォークリフトからパレットまでの距離が所定値以下となったことの検出を高い精度で行うことができる。
上記フォークリフト用遠隔操作システムについて、前記遠隔操作装置が前記画像処理部、及び、前記検出部を備えていてもよい。
これによれば、フォークリフトからパレットまでの距離が所定値以下となったことの検出を遠隔操作装置によって行うことができる。
上記フォークリフト用遠隔操作システムについて、前記フォークリフトが前記画像処理部、及び、前記検出部を備えていてもよい。
これによれば、フォークリフトからパレットまでの距離が所定値以下となったことの検出がフォークリフトで行われる。遠隔操作装置によってフォークリフトからパレットまでの距離が所定値以下となったことの検出を行う場合に比べて、検知範囲の変更が遅延することを抑制できる。
本発明によれば、設備の追加をすることなく、パレットを障害物と誤検知することを抑制できる。
フォークリフト用遠隔操作システムの概略図。 フォークリフトの平面図。 フォークリフト、及び、遠隔操作装置を示すブロック図。 障害物センサの検知範囲を設定するための処理を示すフローチャート。 フォークリフトからパレットまでの距離と画像データ中のパレットとの関係を示す図。 フォークリフトからパレットまでの距離と画像データ中のパレットとの関係を示す図。
(第1実施形態)
以下、フォークリフト用遠隔操作システムの第1実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、フォークリフト用遠隔操作システム10は、フォークリフト20と、フォークリフト20を遠隔操作するのに用いられる遠隔操作装置50と、を備える。遠隔操作装置50は、遠隔指示信号を送信する。遠隔指示信号を受信したフォークリフト20は、遠隔指示信号に含まれる指令に応じて動作する。以下の説明において、フォークリフト用遠隔操作システム10を、遠隔操作システム10と称して説明を行う。
本実施形態のフォークリフト20は、リーチ式である。フォークリフト20は、車体21と、車体21に設けられた車輪22と、車体21の前方に向けて延びたリーチレグ23と、車体21の前方に設けられた荷役装置24と、を備える。荷役装置24は、リーチレグ23に対して起立したマスト25と、マスト25に取り付けられたフォーク26と、を備える。フォークリフト20は、フォーク26にパレットPを積載し、パレットPに積載された荷を搬送する。本実施形態では、パレットPとして、矩形板状であり、フォーク26が挿入される孔Hを備える平パレットを例示して説明を行う。
図3に示すように、フォークリフト20は、フォークリフト20に走行動作を行わせる駆動機構27と、フォークリフト20に荷役動作を行わせる荷役機構28と、受信部29と、送信部30と、速度センサ31と、障害物センサ32と、メインコントローラ33と、を備える。
駆動機構27は、車輪22を回転させる駆動源、フォークリフト20の操舵を行う操舵機構などを含む。荷役機構28は、マスト25を動作させる油圧シリンダに作動油を供給する荷役ポンプ、荷役ポンプを駆動させる駆動源、作動油の流通を制御するバルブなどを含む。荷役機構28は、マスト25をリーチレグ23に沿って前後方向に移動させるリーチ動作、マスト25を傾動させるティルト動作、マスト25を昇降させるリフト動作を荷役装置24に行わせることができる。荷役動作は、リーチ動作、ティルト動作、リフト動作のいずれか1つを含む動作である。
受信部29は、遠隔操作装置50から無線送信される遠隔指示信号を受信する。遠隔指示信号は、フォークリフト20に対する指令を含んだ信号である。指令には、走行動作に関する指令、荷役動作に関する指令など、フォークリフト20の動作に関する種々の指令が含まれる。受信部29は、遠隔指示信号を受信すると、当該遠隔指示信号をメインコントローラ33に出力する。
送信部30は、フォークリフト20に関する情報を含んだ車両状態信号を遠隔操作装置50に向けて無線送信する。フォークリフト20に関する情報とは、例えば、フォークリフト20の速度である。車両状態信号は、メインコントローラ33によって生成される。
速度センサ31は、フォークリフト20の速度を検出する。速度センサ31の検出結果は、メインコントローラ33に出力される。
障害物センサ32としては、例えば、レーザーを用いたレーザーレンジファインダや、超音波を用いた超音波センサなどの距離計が用いられる。本実施形態では、障害物センサ32として、レーザーレンジファインダを用いた場合について説明する。
図2、及び、図3に示すように、障害物センサ32は、レーザーを周辺に照射し、レーザーが当たった部分から反射された反射光を受信することで距離を測定する距離計である。本実施形態の障害物センサ32は、水平方向への照射角度を変更しながらレーザーを照射する二次元のレーザーレンジファインダである。レーザーが当たった部分を照射点とすると、障害物センサ32は照射点までの距離を照射角度に対応付けて測定する。言い換えれば、障害物センサ32は、フォークリフト20と照射点との相対座標を測定できる。以下の説明において、レーザーの照射可能角度θ内であり、かつ、レーザーの照射可能距離D内の範囲を検知可能範囲Aとして説明する。検知可能範囲Aとは、障害物センサ32がメインコントローラ33に障害物を検出させることが可能な最大の範囲ともいえる。
障害物センサ32は、フォークリフト20の前方に存在する障害物までの距離を測定できるようにフォークリフト20に取り付けられている。即ち、障害物センサ32の検知可能範囲Aにフォークリフト20の前方が含まれるように障害物センサ32は取り付けられている。また、障害物センサ32は、フォークリフト20によってレーザーが遮られにくい位置に取り付けられている。本実施形態では、リーチレグ23の先端に障害物センサ32が取り付けられている。
メインコントローラ33は、CPU34と、RAM及びROM等からなる記憶部35と、を備える。記憶部35には、フォークリフト20を制御するための種々のプログラムが記憶されている。メインコントローラ33は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する専用のハードウェア、例えば、特定用途向け集積回路:ASICを備えていてもよい。メインコントローラ33は、コンピュータプログラムに従って動作する1つ以上のプロセッサ、ASIC等の1つ以上の専用のハードウェア回路、あるいは、それらの組み合わせを含む回路として構成し得る。プロセッサは、CPU、並びに、RAM及びROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリ、即ち、コンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆるものを含む。
メインコントローラ33は、受信部29から取得した遠隔指示信号に含まれる指令に応じて、駆動機構27、及び、荷役機構28を制御する。これにより、フォークリフト20は、遠隔指示信号に応じた動作を行うことが可能である。
メインコントローラ33は、障害物センサ32の検出結果から、フォークリフト20の前方に存在する障害物を検知する。検知可能範囲Aに障害物が存在する場合、レーザーが障害物に当たる位置と、レーザーが障害物に当たらなくなる位置との境界で検出される距離に変化が生じる。メインコントローラ33は、この距離の変化を利用して、障害物の検知をすることができる。
メインコントローラ33は、障害物を検知すると、フォークリフト20に速度制限を課す。メインコントローラ33は、フォークリフト20の速度が速度制限により設定された速度制限値を上回らないように制御を行う。即ち、遠隔操作装置50からの速度に関する指令が速度制限値を上回るような指令であっても、メインコントローラ33は、速度制限値を上回らないように駆動機構27を制御する。なお、速度制限値は、予め設定された速度であり、障害物の回避に要する時間などに応じて設定される。速度制限値には、フォークリフト20の停止=速度0[km/h]を含む。なお、ここでいう「速度制限」は、フォークリフト20を前進させる場合の速度制限であり、フォークリフト20の後退時には速度制限は課されなくてもよい。
フォークリフト20は、複数のカメラ41〜46と、車両画像処理部47と、画像送信部48と、を備える。複数のカメラ41〜46は、フォークリフト20の周辺環境を撮像するものである。複数のカメラ41〜46は、互いに視点が異なるように配置されている。このため、複数のカメラ41〜46で撮像された画像の視点は互いに異なっている。換言すれば、各画像は、撮像位置又は撮像角度が異なっているとも言える。本実施形態において、各カメラ41〜46は、単眼カメラである。
複数のカメラ41〜46のうち、4つのカメラ41〜44は、車体21の上部に取り付けられている。第1カメラ41は、車体21の前方を向くように配置されている。第2カメラ42、及び、第3カメラ43は、車幅方向両側のうち互いに異なる方向を向くように配置されている。第4カメラ44は、車体21の後方を向くように配置されている。第5カメラ45は、4つのカメラ41〜44よりも下方に配置されている。第5カメラ45は、マスト25の上部に配置されている。第5カメラ45は、車体21の前方、かつ、マストの斜め下を向くように配置されている。第6カメラ46は、4つのカメラ41〜44よりも下方に配置されている。第6カメラ46は、例えば、フォーク26に取り付けられている。第6カメラ46は、車体21の前方を向くように配置されている。第1カメラ41、第5カメラ45、及び、第6カメラ46は、フォークリフト20の前方を撮像するカメラとなる。
本実施形態の車両画像処理部47は、カメラ41〜46の撮像により得られた画像データに対して画像処理を行い、画像処理された画像データを含んだ画像信号を画像送信部48に出力する。なお、本実施形態の画像データは、RGB形式のデータである。画像送信部48は、車両画像処理部47から送られた画像信号を遠隔操作装置50に向けて無線送信する。画像信号は、定期的に送信される。
上記したように、フォークリフト20の受信部29、送信部30、及び、画像送信部48は、遠隔操作装置50との無線通信のために設けられており、無線通信を行う車両通信部として機能している。
次に、遠隔操作装置50について説明する。
遠隔操作装置50は、例えば、フォークリフト20を視認できないような場所、詳細にはフォークリフト20が作業を行う作業場とは異なる場所である管制室に設けられている。
図1に示すように、遠隔操作装置50は、走行操作部51、及び、荷役操作部52を備える。走行操作部51、及び、荷役操作部52は、例えば傾倒可能なレバー式の操作部である。走行操作部51は、遠隔操作装置50によりフォークリフト20に走行動作をさせるときに用いられる。荷役操作部52は、遠隔操作装置50によりフォークリフト20に荷役動作をさせるときに用いられる。荷役操作部52は、荷役動作の種類に応じて、荷役動作の種類と同数設けられていてもよい。また、荷役操作部52を単数とし、荷役操作部52に対応する荷役動作の種類をスイッチなどにより切り替え可能にされていてもよい。
図3に示すように、遠隔操作装置50は、送信部53と、受信部54と、リモートコントローラ55と、を備える。リモートコントローラ55は、CPU56と、RAM及びROM等からなる記憶部57と、を備える。記憶部57には、遠隔操作装置50を制御するための種々のプログラムが記憶されている。リモートコントローラ55は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する専用のハードウェア、例えば、特定用途向け集積回路:ASICを備えていてもよい。リモートコントローラ55は、コンピュータプログラムに従って動作する1つ以上のプロセッサ、ASIC等の1つ以上の専用のハードウェア回路、あるいは、それらの組み合わせを含む回路として構成し得る。プロセッサは、CPU、並びに、RAM及びROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリ、即ち、コンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆるものを含む。
リモートコントローラ55は、走行操作部51の操作量、及び、操作方向に応じて走行動作に関する指令を生成する。リモートコントローラ55は、荷役操作部52の操作量、及び、操作方向に応じて荷役動作に関する指令を生成する。リモートコントローラ55は、走行動作に関する指令、及び、荷役動作に関する指令を含んだ遠隔指示信号を生成する。
送信部53は、リモートコントローラ55によって生成された遠隔指示信号を無線送信する。これにより、走行操作部51、及び、荷役操作部52の操作に応じてフォークリフト20が遠隔操作される。
受信部54は、フォークリフト20の送信部30から送信された車両状態信号を受信する。受信部54は、車両状態信号を受信すると、当該車両状態信号をリモートコントローラ55に送る。リモートコントローラ55は、車両状態信号に含まれる情報から、フォークリフト20の状態を把握する。
遠隔操作装置50は、画像受信部61と、リモート画像処理部62と、モニタ63と、を備える。画像受信部61は、フォークリフト20から送信される画像信号を受信するものである。画像受信部61は、受信した画像信号をリモート画像処理部62に出力する。
リモート画像処理部62は、画像信号に含まれる画像データに対して画像処理を行う。画像処理としては、画像データをモニタ63に表示させるための処理、及び、画像データからパレットPを検出する処理を含む。
モニタ63は、走行操作部51、及び、荷役操作部52を操作する操作者が、視認可能な位置に配置されている。モニタ63には、リモート画像処理部62によってカメラ41〜46によって撮像された画像が表示される。操作者は、モニタ63に表示される画像からフォークリフト20の周辺環境を把握し、フォークリフト20の遠隔操作を行う。
上記したように、遠隔操作装置50の受信部54、送信部53、及び、画像受信部61は、フォークリフト20との無線通信のために設けられており、無線通信を行うリモート通信部として機能している。
遠隔操作システム10は、障害物センサ32によりパレットPが障害物と誤検知されないように、障害物センサ32の検知範囲を設定する処理を行う。以下、障害物センサ32の検知範囲を設定する処理について説明を行う。
図4に示すように、ステップS1において、リモートコントローラ55は、フォークリフト20の速度に応じて、障害物センサ32の検知範囲を導出する。フォークリフト20の速度は、車両状態信号に含まれる速度の情報から把握することができる。検知範囲とは、メインコントローラ33が、車体21の前方に対して障害物の検知を行う範囲である。リモートコントローラ55は、フォークリフト20の速度が速いほど検知範囲を広くし、フォークリフト20の速度が遅いほど検知範囲を狭くする。本実施形態では、フォークリフト20の速度に閾値を設定し、速度が閾値未満の場合には第1範囲A1、速度が閾値以上の場合には第2範囲が導出されるようにしている。第2範囲A2は、フォークリフト20の前方に対する範囲が第1範囲A1よりも広い範囲である。本実施形態では、第2範囲A2は検知可能範囲Aと一致する。第1範囲A1は、フォークリフト20の前方に対する範囲が第2範囲A2よりも狭い範囲であり、範囲0を含む。即ち、第1範囲A1とは、障害物の検知を行わない態様も含むものである。
次に、ステップS2において、リモート画像処理部62は、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下、かつ、フォークリフト20が前進中か否かを判定する。フォークリフト20が前進中か否かは、例えば、リモートコントローラ55から走行操作部51の操作方向に関する情報を取得することで把握することができる。「所定値」は、障害物センサ32の検知可能範囲Aに基づいて設定されており、フォークリフト20がパレットPに近付いた際に、検知可能範囲A内にパレットPが入る距離よりも若干長い距離である。また、フォークリフト20からパレットPまでの距離とは、障害物センサ32からパレットPまでの距離であってもよいし、フォークリフト20の車体21や荷役装置24からパレットPまでの距離であってもよい。即ち、フォークリフト20を構成する部材であれば、いずれの部材を基準としてパレットPまでの距離としてもよい。
フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下か否かは、画像データ中のパレットPの大きさと、予め設定された閾値との比較により行うことができる。本実施形態では、第6カメラ46により撮像された画像データ中のパレットPの側面から、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下か否かを判定する。
図5、及び、図6には、画像データI中のパレットPを模式的に示している。リモート画像処理部62は、画像データIからパレットPの検出を行う。言い換えれば、画像データI中にパレットPが存在しているか否かの判定を行う。画像データI中のパレットPの検出は、画像データIの輝度情報を用いて行われる。物体を撮像すると、物体の周縁と、空間との境目では輝度が大きく変化する。したがって、RGBの輝度値の変化から、物体の輪郭を検出することができる。リモート画像処理部62は、予め定められたパレットPのマッチング画像PMと、画像データI中の物体の輪郭とを比較する。物体の輪郭と、マッチング画像PMとを比較する際には、マッチング画像PMの縮尺を変更して、縮尺の異なる複数のマッチング画像PMとの比較を行う。そして、画像データI中の物体のうち、マッチング画像PMの縦寸法(縦ピクセル)との差と、マッチング画像PMの横寸法(横ピクセル)との差の両方が所定範囲に収まっている物体をパレットPと判断する。なお、縮尺の変更は、マッチング画像PMの縦横比を維持した状態で行われる。これにより、フォークリフト20からパレットPまでの距離に関わらず、言い換えれば、画像データI中のパレットPの大きさに関わらず、パレットPの検出が可能である。
次に、リモート画像処理部62は、画像データI中のパレットPの大きさが閾値以上か否かを判定する。本実施形態では、パレットPの大きさとして、パレットPの側面のうち高さ方向の寸法と、幅方向の寸法の両方を用いて判定を行う。即ち、パレットPの高さ方向の寸法と、パレットPの幅方向の寸法には個別の閾値が設定されており、高さ方向及び幅方向について個別の判定が行われる。以下、パレットPの高さ方向の寸法に対する閾値を高さ閾値、パレットPの幅方向の寸法に対する閾値を幅方向として説明を行う。
図5、及び、図6に示すように、フォークリフト20がパレットPに近付くと、画像データI中のパレットPは大きくなっていく。即ち、パレットPの縦ピクセルと横ピクセルは大きくなっていく。リモート画像処理部62は、パレットPの高さ方向の寸法が高さ閾値を上回り、かつ、パレットPの幅方向の寸法が幅閾値を上回ると、フォークリフト20とパレットPとの距離は、所定値以下と判定する。リモート画像処理部62は、画像データI中のパレットPの大きさを利用して、フォークリフト20とパレットPとの距離を検出しているといえる。なお、高さ閾値、及び、幅閾値としては、長期間の使用に伴うパレットPの摩耗などを考慮して設定される。例えば、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値となる位置から、摩耗していないパレットPを撮像したとする。この場合に得られる画像データI中のパレットPの高さ方向の寸法よりも若干小さい値を高さ閾値とし、画像データI中のパレットPの幅方向の寸法よりも若干小さい値を幅閾値とする。
なお、上記したステップS2の処理は、フォークリフト20の使用される作業場で用いられるパレットPの種類が単数であっても、複数であっても行うことができる。パレットPの種類が単数の場合、単一のマッチング画像PM、単一の高さ閾値、及び、単一の幅閾値が設定されるため、これらとパレットPとの比較を行えばよい。パレットPの種類が複数の場合、複数種類のパレットPに対応したマッチング画像PM、高さ閾値、及び、幅閾値がそれぞれ設定される。この場合、画像データIからパレットPを検出する際に、複数種類のマッチング画像PMを用いてマッチングを行う。複数のマッチング画像PMのうち、画像データI中のパレットPと合致するマッチング画像PMから、リモート画像処理部62は、画像データI中のパレットPの種類を認識することができる。リモート画像処理部62は、認識したパレットPの種類に対応する高さ閾値、及び、幅閾値を用いて、フォークリフト20とパレットPとの距離が所定値以下になったことの判定を行う。本実施形態では、リモート画像処理部62が画像処理部、及び、検出部として機能している。
図4に示すように、ステップS2の判定結果が否定の場合、遠隔操作システム10は、ステップS3の処理を行う。一方で、ステップS2の判定結果が肯定の場合、即ち、フォークリフト20が前進しており、かつ、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下の場合、遠隔操作システム10はステップS4の処理を行う。
ステップS3において、リモート画像処理部62は、ステップS2の判定結果が否定であったことをリモートコントローラ55に出力する。リモートコントローラ55は、ステップS1で導出した検知範囲を指定する指令を含んだ遠隔指示信号を生成し、送信部53から送信を行う。メインコントローラ33は、受信部29を介して、検知範囲を指定する指令を受けとると、当該指令で指定された検知範囲を設定する。これにより、フォークリフト20とパレットPとの距離が所定値より長い場合や、フォークリフト20の後退中には、速度に応じた検知範囲が設定されることになる。即ち、フォークリフト20の速度に応じて、第1範囲A1と第2範囲A2とが切り替えられることになる。
第1範囲A1と第2範囲A2との切り替えは、障害物の検知に用いる距離情報を変更することで行ってもよい。メインコントローラ33は、検知範囲として第1範囲A1を設定した場合、レーザーが照射される照射点のうち第1範囲A1内の照射点を用いて障害物の検知を行う。これにより、第1範囲A1内に存在する障害物が検知される。即ち、第1範囲A1外の照射点については、障害物の検知に用いない。メインコントローラ33は、検知範囲として第2範囲A2を設定した場合、レーザーが照射される照射点のうち第2範囲A2内の照射点を用いて障害物の検知を行う。
また、第1範囲A1と第2範囲A2との切り替えは、障害物センサ32として、2つのセンサを用いることで行ってもよい。例えば、検知可能範囲Aが第1範囲A1のセンサと、検知可能範囲Aが第2範囲A2のセンサとを用いる。メインコントローラ33は、検知範囲として第1範囲A1を設定した場合、検知可能範囲Aが第1範囲A1のセンサを用いて障害物の検知を行う。メインコントローラ33は、検知範囲として第2範囲を設定した場合、検知可能範囲Aが第2範囲A2のセンサを用いて障害物の検知を行う。
ステップS4において、リモート画像処理部62は、ステップS2の判定結果が肯定であったことをリモートコントローラ55に出力する。リモートコントローラ55は、ステップS1で導出した検知範囲に関わらず、第1範囲A1を指定する指定を含んだ遠隔指示信号を生成し、送信部53から送信を行う。メインコントローラ33は、受信部29を介して、第1範囲A1を指定する指令を受け取ると、第1範囲A1を検知範囲として設定する。これにより、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下の場合には、フォークリフト20の速度に関わらず第1範囲A1が検知範囲として設定されることになる。上記したように、リモートコントローラ55の生成する遠隔指示信号により、第1範囲A1と第2範囲A2とを切り替え可能であり、リモートコントローラ55は、検知範囲設定部として機能しているといえる。
なお、遠隔操作装置50は、通信対象(接続対象)となるフォークリフト20を変更することが可能である。したがって、通信対象を変更することで、遠隔操作装置50によって、作業場にある複数のフォークリフト20を遠隔操作できる。
次に、第1実施形態の作用を説明する。
フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値より長い場合、障害物センサ32の検知範囲はフォークリフト20の速度に応じたものとなる。フォークリフト20の速度が速いほど、制動距離が長くなるため、フォークリフト20の速度が閾値以上の場合には、第1範囲A1よりも広い第2範囲A2が設定されるようにしている。これにより、速度に合わせて適切に障害物が検知されるようにしている。
ここで、フォークリフト20の速度が閾値以上の状態でフォークリフト20がパレットPに近付いた際に、検知範囲を第2範囲A2に維持していると、検知範囲にパレットPが入り込み、パレットPが障害物と誤検知され得る。
これに対し、本実施形態では、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になると、速度に関わらず、検知範囲は第1範囲A1となる。このため、検知範囲にパレットPが入り込みにくく、パレットPを障害物と誤検知することを抑制できる。
なお、障害物センサ32を設けることなく、カメラ41〜46を用いて障害物の検知を行うことも考えられる。しかしながら、カメラ41〜46として、単眼カメラを用いた場合、リモート画像処理部62は、障害物の存在を認識できたとしても、当該障害物までの距離を認識することは困難である。このため、フォークリフト20に速度制限を課すタイミングを定めにくい。詳細にいえば、カメラ41〜46によって障害物が撮像された時点で速度制限が課される場合、障害物までの距離が十分に離れているにも関わらず速度制限が課されるおそれがある。これに対して、距離によって障害物を検出する障害物センサ32を用いることで、適切なタイミングで速度制限を課すことができる。
第1実施形態の効果について説明する。
(1−1)フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になると、障害物センサ32の検知範囲は第1範囲A1とされる。これにより、パレットPが障害物と誤検知されることを抑制できる。画像データIに基づき、障害物センサ32の検知範囲を設定することができるため、フォークリフト20の使用される作業場に設備を追加することなく、パレットPが障害物と誤検知されることを抑制できる。設備のない場所であってもパレットPを障害物と誤検知することを抑制できるため、フォークリフト20の使用される作業場の環境に依存することなく、誤検知を抑制できるといえる。
(1−2)カメラ41〜46として、単眼カメラを用いている。フォークリフト20がパレットPに近いほど、画像データI中のパレットPは大きくなるため、これを利用して、フォークリフト20とパレットPとの距離を検出することができる。フォークリフト20からパレットまでの距離を算出することでフォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下となったことを検出する場合に比べて、リモート画像処理部62の負荷を軽減することができる。
(1−3)フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下となったことを検出する画像処理部として、遠隔操作装置50のリモート画像処理部62を用いている。フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下となったことを画像処理により行う場合、当該画像処理を行わない場合に比べて高い処理能力が求められる。遠隔操作装置50のリモート画像処理部62を画像処理部とすることで、フォークリフト20毎に搭載される車両画像処理部47を画像処理部とする場合に比べて、製造コストの低減が図られる。
(第2実施形態)
以下、フォークリフト用遠隔操作システムの第2実施形態について説明する。第2実施形態では、カメラ41〜46として、ステレオカメラを用いている。また、パレットPからフォークリフト20までの距離が所定値以下となったことを検出する処理手順が異なる。その他の構成については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ステレオカメラは、複数の画像データIを得られるものである。本実施形態では、ステレオカメラによる撮像により、2つの画像データIが得られるとする。2つの画像データIのうちの一方を第1画像データとし、他方を第2画像データとして説明を行う。なお、カメラ41〜46のうち、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になったことの検出に用いられるカメラのみをステレオカメラとしてもよい。また、全てのカメラ41〜46をステレオカメラとしてもよい。
カメラ41〜46として、ステレオカメラを用いる場合、第1画像データ、及び、第2画像データを含んだ画像信号が画像送信部48から送信される。また、カメラ41〜46としてステレオカメラを用いる場合、第1実施形態におけるステップS2の判定において、以下の処理を行う。
まず、リモート画像処理部62は、第1実施形態と同様に、第1画像データ、及び、第2画像データからパレットPを検出する。次に、リモート画像処理部62は、第1画像データと第2画像データから、視差を算出する。視差は、第1画像データと、第2画像データとを比較し、各画像データに写る同一の対象物について第1画像データと第2画像データの画像位置の差を算出することで得られる。画像位置の差は、第1画像データ中の対象物と、第2画像データ中の対象物とのピクセル数の差[px]である。リモート画像処理部62は、パレットPを対象物とし、パレットPの視差、詳細にいえば、パレットPの輪郭を構成する各画素の視差を算出する。
リモート画像処理部62は、視差に基づき、フォークリフト20からパレットPまでの距離を算出する。リモート画像処理部62は、算出される距離が所定値以下となると、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になったと判断する。以降の処理は、第1実施形態と同様である。従って、ステレオカメラを用いて、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になることを検出し、これにより障害物センサ32の検知範囲を設定することができる。
なお、カメラ41〜46としてステレオカメラを用いた場合、障害物の検知、及び、障害物までの距離の測定をリモート画像処理部62によって行うことができる。このため、障害物センサ32を設けず、ステレオカメラを用いて障害物の検知を行うことも考えられる。しかしながら、ステレオカメラにより障害物までの距離を測定する場合、視差を算出する必要がある。無地の壁や、同じ模様が均等に描かれている壁の場合、視差を算出しにくく、これらの壁をステレオカメラで検出することは困難である。従って、操作者の誤操作によりフォークリフト20が壁に向かって走行している場合、リモート画像処理部62は、壁を障害物と認識することができず、速度制限が課されないおそれがある。これに対して、障害物センサ32を用いて障害物の検知を行う場合、壁など、ステレオカメラで認識しにくい障害物であっても、検出することが可能である。
第2実施形態の効果について説明する。
(2−1)カメラ41〜46としてステレオカメラを用いて、視差に基づいてパレットPまでの距離を検出している。このため、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になったことの検出を高精度で行うことができる。
各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。各実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○各実施形態において、画像処理部及び検出部として、フォークリフト20の車両画像処理部47を用いてもよい。この場合、第1実施形態のステップS1〜ステップS4の処理、即ち、障害物センサ32の検知範囲を設定する処理は、フォークリフト20側で行われることになる。
ステップS1の処理は、メインコントローラ33によって行われる。メインコントローラ33は、速度センサ31の検出結果からフォークリフト20の速度を把握する。そして、第1実施形態における処理と同様の処理で、速度に応じた検知範囲を導出する。
ステップS2の処理は、車両画像処理部47によって行われる。車両画像処理部47は、メインコントローラ33から速度センサ31の検出結果を取得することで、フォークリフト20が前進しているか否かを判定する。そして、車両画像処理部47は、各実施形態における処理と同様の処理で、フォークリフト20とパレットPとの距離が所定値以下となったことを検出する。
ステップS3の処理は、車両画像処理部47によって行われる。車両画像処理部47は、ステップS2の判定結果が否定であったことをメインコントローラ33に出力する。メインコントローラ33は、速度に応じた検知範囲を設定する。ステップS4の処理は、車両画像処理部47によって行われる。ステップS4において、車両画像処理部47は、ステップS2の判定結果が肯定であったことをメインコントローラ33に出力する。メインコントローラ33は、検知範囲として第1範囲A1を設定する。この場合、メインコントローラ33が検知範囲設定部として機能することになる。
上記したように、画像処理部、及び、検出部として車両画像処理部47を用いると、遠隔操作装置50による処理を介することなく検知範囲の設定が行われる。このため、検知範囲を設定するに際して、画像データIを遠隔操作装置50に送信することによる遅延がなく、速度の変化や、パレットPとの位置関係の変化による検知範囲の変更を迅速に行うことができる。
○各実施形態において、ステップS2における画像データI中からのパレットPの検出は、マッチング画像PMを用いずに行われてもよい。例えば、フォークリフト20の使用される作業場で用いられているパレットPの色を予め設定しておき、画像データI中の色と、予め設定された色とのマッチングによりパレットPを検出してもよい。
○各実施形態において、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になったことの検出方法を変更してもよい。例えば、パレットPの載置される高さが一定の作業場でフォークリフト20が使用される場合、カメラ41〜46の取付位置、及び、取付角度を調整することで、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になったタイミングで、パレットPが撮像範囲に入るようにする。そして、リモート画像処理部62は、画像データI中からパレットPを検出すると、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下と判断する。
○各実施形態において、フォークリフト20の前方の障害物を検出するための障害物センサ32の数は、適宜変更してもよい。例えば、両方のリーチレグ23に障害物センサ32を設けてもよい。
○各実施形態において、フォークリフト20の車幅方向や、フォークリフト20の後方の障害物を検出するための障害物センサ32を設けてもよい。これらの障害物センサ32については、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になったことを契機として、検知範囲の変更を行わなくてもよい。
○各実施形態において、障害物センサ32の取付位置は、フォーク26の先端、マスト25、車体21の上方などフォークリフト20の前方に存在する障害物までの距離を測定できる位置であれば、どのような位置であってもよい。
○各実施形態において、障害物センサ32の検知範囲は、3段階以上に変更可能であってもよい。例えば、検知範囲を3段階に切り替える場合、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下の場合の検知範囲を第1範囲A1とする。そして、フォークリフト20の速度が閾値以上の場合の検知範囲を第1範囲A1よりも広い第2範囲A2とし、フォークリフト20の速度が閾値未満の場合の検知範囲を第1範囲A1と第2範囲A2との間の範囲である第3範囲とする。
なお、検知範囲を3段階以上に切り替える場合、第1範囲A1は、最も範囲の狭い検知範囲でなくてもよい。例えば、3段階以上に検知範囲を切り替え可能な場合、2番目に範囲の広い検知範囲を第1範囲A1とし、最も広い検知範囲を第2範囲A2としてもよい。即ち、第1範囲A1は、最も広い範囲でなければよく、第2範囲A2は、第1範囲A1よりも範囲の広い任意の範囲である。
○各実施形態において、速度に応じた検知範囲の変更は、速度に比例するように変更してもよい。
○各実施形態において、速度に応じた検知範囲の変更は行われなくてもよい。即ち、障害物センサ32の検知範囲の変更は、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下か否かの判断のみで行われてもよい。速度に応じて検知範囲を変更しない場合、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下のときには検知範囲は第1範囲A1とされ、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値より長いときには検知範囲は第2範囲A2とされる。
速度に応じて検知範囲を変更しない場合であっても、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下か否かに応じて障害物センサ32の検知範囲を変更することで、障害物の適切な検出が可能となる。仮に、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下か否かによって検知範囲の変更を行わず、検知範囲を一定とする場合、パレットPを障害物と誤検知することを抑制するためには、検知範囲を常に短く維持する必要がある。すると、フォークリフト20からパレットPまでの距離が十分に長い場合であっても短い検知範囲内の障害物しか検知することができない。
これに対して、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下の場合にのみ検知範囲を第1範囲A1とすることで、パレットPとの距離が所定値より長ければ第1範囲A1よりも広い第2範囲A2での障害物の検知が可能となる。
○各実施形態において、パレットPの高さ方向の寸法、及び、パレットPの幅方向の寸法のうち一方が閾値を超えた場合に、フォークリフト20からパレットPまでの距離は所定値以下になったと判断してもよい。また、各実施形態において、高さ閾値、及び、幅閾値のうち一方が設定されていてもよい。
○各実施形態において、障害物センサ32として、レーザーレンジファインダ、超音波センサ、電波により距離を測定するセンサなどを併用してもよい。
○各実施形態において、障害物を検出した場合、フォークリフト20に速度制限を課すことに代えて、障害物が近いことをモニタ63に表示してもよい。また、速度制限を課すことと、モニタ63への表示の両方を行ってもよい。
○各実施形態において、画像データIの形式としては、例えば、HSV形式などでもよい。また、グレースケールの形式であってもよい。
○各実施形態では、パレットPの一例として平パレットを挙げたが、ポストパレットなど、他の種類のパレットであってもよい。マッチング画像PMや、各閾値をパレットPの種類に合わせて変更することで、いずれの種類のパレットPであっても障害物と誤検知することを抑制できる。
○各実施形態において、リモート画像処理部62は、第1カメラ41や、第5カメラ45の撮像によって得られた画像データから、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下か否かを判断してもよい。
○各実施形態において、フォークリフト20は、カウンタ式であってもよい。
○第1実施形態において、リモート画像処理部62は、パレットPの大きさとして、パレットPの側面の面積を用いてフォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になったことの判断を行ってもよい。この場合、リモート画像処理部62は、マッチング画像PMの面積と、画像データI中のパレットPの面積を比較し、面積の差が所定範囲になると、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になったと判断する。画像データI中のパレットPの面積は、例えば、使用されるパレットPの色を予め設定しておき、画像データI中の当該色の面積を算出することで求められる。
○第1実施形態において、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になったことの判断は、閾値を用いずに行われてもよい。例えば、マッチング画像PMを用いることで、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値以下になったことの判断を行ってもよい。詳細に説明すると、マッチング画像PMとして、フォークリフト20からパレットPまでの距離が所定値となる位置で撮像されたパレットPの画像を用いる。リモート画像処理部62は、マッチング画像PMの縮尺を変更せずにマッチング処理を行う。リモート画像処理部62は、画像データIのパレットPと、マッチング画像PMとの寸法差が所定範囲となった場合、フォークリフト20からパレットPまでの距離は所定値以下と判断する。
○各実施形態において、画像処理部と、検出部とは、別の装置として設けられていてもよい。
A1…第1範囲、A2…第2範囲、P…パレット、10…フォークリフト用遠隔操作システム、20…フォークリフト、29…受信部、30…送信部、32…障害物センサ、33…メインコントローラ、41…第1カメラ、45…第5カメラ、46…第6カメラ、47…車両画像処理部、48…画像送信部、50…遠隔操作装置、53…送信部、54…受信部、55…リモートコントローラ、61…画像受信部、62…リモート画像処理部。

Claims (5)

  1. 無線通信を行う車両通信部を備えるフォークリフトと、無線通信を行うリモート通信部を備える遠隔操作装置と、を備え、前記リモート通信部から送信される遠隔指示信号によって前記フォークリフトが遠隔操作されるフォークリフト用遠隔操作システムであって、
    前記フォークリフトは、
    前記フォークリフトの前方に存在する障害物までの距離を測定する障害物センサと、
    前記フォークリフトの前方を撮像するカメラと、を備え、
    前記フォークリフト用遠隔操作システムは、
    前記カメラによって得られた画像データを画像処理する画像処理部と、
    前記画像処理部によって得られた情報から前記フォークリフトからパレットまでの距離を検出する検出部と、
    前記障害物センサの検知範囲を、第1範囲、又は、前記フォークリフトの前方に対する範囲が前記第1範囲よりも広い第2範囲に設定可能である検知範囲設定部と、を備え、
    前記検知範囲設定部は、前記検出部により検出された前記フォークリフトから前記パレットまでの距離が所定値以下となった場合に、前記障害物センサの前記検知範囲を前記第1範囲に設定するフォークリフト用遠隔操作システム。
  2. 前記カメラは、単眼カメラであり、
    前記検出部は、前記画像データ中の前記パレットの大きさから、前記フォークリフトから前記パレットまでの距離を検出する請求項1に記載のフォークリフト用遠隔操作システム。
  3. 前記カメラは、ステレオカメラであり、
    前記検出部は、前記画像データから得られた視差に基づき、前記フォークリフトから前記パレットまでの距離を検出する請求項1に記載のフォークリフト用遠隔操作システム。
  4. 前記遠隔操作装置が前記画像処理部、及び、前記検出部を備える請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のフォークリフト用遠隔操作システム。
  5. 前記フォークリフトが前記画像処理部、及び、前記検出部を備える請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のフォークリフト用遠隔操作システム。
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