JP2022094178A - 産業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業効率の低下を抑制すること。【解決手段】フォークリフトは、アクセルセンサと、走行用モータと、走行制御装置と、ステレオカメラと、障害物検知装置と、主制御装置と、を備える。アクセルセンサは、アクセルペダルの踏み込み量を検知する。走行制御装置は、アクセルペダルの踏み込み量に応じて走行用モータを制御する。障害物検知装置は、障害物を検知する。主制御装置は、フォークリフトが発進する場合であって制限範囲に障害物が存在している場合に車速制限を行う。主制御装置は、アクセルペダルの踏み込み量に対応させて、フォークリフトの進行方向における制限範囲の寸法を変更する。【選択図】図6

Description

本開示は、産業車両に関する。
特許文献1に開示の産業車両は、アクセルセンサと、主制御装置と、カメラと、障害物を検知する障害物検知装置と、を備える。アクセルセンサは、アクセル部材の操作量を検知する。障害物検知装置は、カメラの撮像結果から障害物を検知する。主制御装置は、障害物検知装置により障害物が検知されている場合に、産業車両の発進を規制する。主制御装置は、アクセル部材の操作量が閾値を超えた場合、発進の禁止や車速制限を課すことによって産業車両の発進を規制する。これにより、産業車両と障害物とが接触することを抑制できる。
特開2020-164316号公報
産業車両は、周囲に障害物が多く存在する環境で用いられることが多い。このため、産業車両の操作者は障害物の存在を認識した上で産業車両を操作している場合がある。このような場合であっても産業車両の発進が規制されると、作業効率の低下を招く。
上記課題を解決する産業車両は、走行用モータと、アクセル部材の操作量に応じて前記走行用モータを制御する走行制御装置と、障害物までの距離を測定する測距装置と、前記測距装置の測定結果から障害物を検知する障害物検知装置と、産業車両が発進するか否かを判定する発進判定部と、前記産業車両が発進する場合であって制限範囲に前記障害物が存在している場合に車速制限を行う車速制限部と、前記アクセル部材の操作に関する指標に対応させて、前記産業車両の進行方向における前記制限範囲の寸法を変更する範囲変更部と、を備える。
産業車両の操作者が障害物の存在を認識しているか否かで、操作者によるアクセル部材の操作の態様は異なる。車速制限部は、アクセル部材の操作の指標に対応させて、産業車両の進行方向における制限範囲の寸法を変更する。これにより、産業車両の操作者が障害物の存在を認識しているか否かによって、産業車両の進行方向における制限範囲の寸法が変更される。産業車両の進行方向における制限範囲の寸法が短くなると、車速制限部による車速制限が行われにくくなる。このため、作業効率の低下を抑制することができる。
上記産業車両について、前記指標は、前記アクセル部材の操作量であり、前記範囲変更部は、前記操作量が多いほど前記寸法を長くしてもよい。
産業車両の操作者が障害物の存在を認識している場合、産業車両の操作者が障害物の存在を認識していない場合に比べて、アクセル部材の操作量は少なくなる傾向にある。アクセル部材の操作量が多いほど産業車両の進行方向における制限範囲の寸法を長くすることで、産業車両の操作者が障害物の存在を認識している場合には制限範囲に障害物が入りにくくなる。車速制限部による車速制限が行われにくくなる。このため、作業効率の低下を抑制することができる。
上記産業車両について、前記指標は、前記アクセル部材の操作量における単位時間当たりの増加量であり、前記範囲変更部は、前記操作量における単位時間当たりの増加量が多いほど前記寸法を長くしてもよい。
産業車両の操作者が障害物の存在を認識している場合、産業車両の操作者が障害物の存在を認識していない場合に比べて、アクセル部材の操作量における単位時間当たりの増加量が少なくなる傾向にある。アクセル部材における操作量の単位時間当たりの増加量が多いほど産業車両の進行方向における制限範囲の寸法を長くすることで、産業車両の操作者が障害物の存在を認識している場合には制限範囲に障害物が入りにくくなる。車速制限部による車速制限が行われにくくなる。このため、作業効率の低下を抑制することができる。
本発明によれば、作業効率の低下を抑制できる。
フォークリフトが用いられる作業場を示す模式図。 フォークリフトの斜視図。 フォークリフトの概略構成図。 障害物検知装置が行う処理を示すフローチャート。 検知可能範囲と制限範囲とを模式的に示す図。 主制御装置が行う処理を示すフローチャート。 制限距離と目標車速との対応関係を示す図。 制限範囲に障害物が存在している状態のフォークリフトを示す図。 制限範囲に障害物が存在していない状態のフォークリフトを示す図。 アクセルペダルの踏み込み量における単位時間当たりの増加量を示す図。
(第1実施形態)
以下、産業車両の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、産業車両としてのフォークリフト10は、倉庫、工場、公共施設、商用施設などの作業場で用いられる。作業場には、複数の棚SH1,SH2が配置されている。棚SH1,SH2は、互いに間隔を空けて配置されている。一例として、作業場に2つの棚SH1,SH2が配置されている場合について説明するが、作業場には3つ以上の棚が配置されていてもよい。2つの棚SH1,SH2の1つを第1棚SH1、もう1つを第2棚SH2とする。作業場では、荷役作業が行われる。荷役作業は、棚SH1,SH2に荷Wを置く荷置き作業、及び棚SH1,SH2から荷Wを取る荷取り作業を含む。
図2に示すように、フォークリフト10は、カウンタ式のフォークリフトである。フォークリフト10は、車体11と、2つの駆動輪12と、2つの操舵輪14と、荷役装置20と、を備える。車体11は、ヘッドガード15を備える。2つの駆動輪12は、車体11の前部に配置されている。2つの操舵輪14は、車体11の後部に配置されている。
荷役装置20は、車体11の前部に設けられたマスト21と、マスト21とともに昇降可能に設けられた一対のフォーク22と、マスト21を昇降動作させるリフトシリンダ23と、を備える。フォーク22には、荷Wが積載される。リフトシリンダ23は油圧シリンダである。リフトシリンダ23の伸縮によってマスト21が昇降すると、これに伴いフォーク22が昇降する。本実施形態のフォークリフト10は、フォークリフト10に搭乗した操作者による操作によって走行動作及び荷役動作が行われるものである。以下の説明において、操作者とは、フォークリフト10の操作者である。
図3に示すように、フォークリフト10は、主制御装置31と、アクセルセンサ34と、ディレクションセンサ35と、タイヤ角センサ36と、アクセルペダル37と、ディレクションレバー38と、走行用モータ41と、回転数センサ42と、走行制御装置43と、検知装置51と、バス60と、を備える。
主制御装置31は、プロセッサ32と、記憶部33と、を備える。プロセッサ32としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processor)が用いられる。記憶部33は、RAM(Random access memory)及びROM(Read Only Memory)を含む。記憶部33には、フォークリフト10を動作させるためのプログラムが記憶されている。記憶部33は、処理をプロセッサ32に実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納しているといえる。記憶部33、即ち、コンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。主制御装置31は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェア回路によって構成されていてもよい。処理回路である主制御装置31は、コンピュータプログラムに従って動作する1つ以上のプロセッサ、ASICやFPGA等の1つ以上のハードウェア回路、或いは、それらの組み合わせを含み得る。
アクセルセンサ34は、アクセルペダル37の踏み込み量を検知する。アクセルペダル37は、フォークリフト10を走行させるためのアクセル部材である。アクセルペダル37の踏み込み量は、アクセル開度ともいえる。また、アクセルペダル37の踏み込み量は、アクセルペダル37の操作量ともいえる。アクセルセンサ34は、アクセル開度に応じた電気信号を主制御装置31に出力する。主制御装置31は、アクセルセンサ34からの電気信号によりアクセル開度を認識可能である。アクセルペダル37の踏み込み量は、アクセルペダル37の操作の態様に応じて変化する。このため、アクセルペダル37の踏み込み量は、アクセルペダル37の操作に関する指標である。
ディレクションセンサ35は、進行方向を指示するディレクションレバー38の操作方向を検知する。ディレクションセンサ35は、中立を基準として、前進を指示する方向にディレクションレバー38が操作されているか、後進を指示する方向にディレクションレバー38が操作されているかを検知する。ディレクションセンサ35は、ディレクションレバー38の操作方向に応じた電気信号を主制御装置31に出力する。主制御装置31は、ディレクションセンサ35からの電気信号によりディレクションレバー38の操作方向を認識可能である。主制御装置31は、操作者により前進が指示されているか、後進が指示されているか、いずれも指示されていないかを把握することができる。
タイヤ角センサ36は、操舵輪14の操舵角を検知する。タイヤ角センサ36は、操舵角に応じた電気信号を主制御装置31に出力する。主制御装置31は、タイヤ角センサ36からの電気信号により操舵角を認識可能である。
走行用モータ41は、フォークリフト10を走行させるための駆動装置である。走行用モータ41の駆動により、駆動輪12が回転することでフォークリフト10は走行する。
回転数センサ42は、走行用モータ41の回転数を検知する。回転数センサ42としては、例えば、ロータリエンコーダを用いることができる。回転数センサ42は、走行用モータ41の回転数に応じた電気信号を走行制御装置43に出力する。
走行制御装置43は、走行用モータ41の回転数を制御するモータドライバである。走行制御装置43は、回転数センサ42の電気信号から、走行用モータ41の回転数、及び回転方向を認識可能である。
走行用モータ41、回転数センサ42、及び走行制御装置43は、2つの駆動輪12毎に個別に設けられている。2つの駆動輪12毎に設けられた走行用モータ41の回転数及び回転方向を走行制御装置43により個別に制御することで、2つの駆動輪12の回転数及び回転方向は、独立して制御可能である。2つの駆動輪12毎に設けられた走行用モータ41の回転数は、回転数センサ42により個別に検知可能である。
検知装置51は、ステレオカメラ52と、ステレオカメラ52によって撮像された画像から障害物の検知を行う障害物検知装置55と、を備える。ステレオカメラ52は、測距装置である。
ステレオカメラ52は、フォークリフト10の周囲を撮像するように配置されていればよく、任意の位置に配置することができる。本実施形態のステレオカメラ52は、フォークリフト10の後方を撮像するように配置されている。ステレオカメラ52は、ヘッドガード15に配置されている。ステレオカメラ52は、フォークリフト10の上方からフォークリフト10の走行する路面を鳥瞰できるように配置されている。検知装置51で検知される障害物は、フォークリフト10の後方の障害物である。
ステレオカメラ52は、2つのカメラ53,54を備える。カメラ53,54は、例えば、CCDイメージセンサや、CMOSイメージセンサを用いたものである。各カメラ53,54は、互いの光軸が平行となるように配置されている。2つのカメラ53,54は、互いに離間しているため、2つのカメラ53,54によって撮像される画像では同一障害物がずれて写ることになる。詳細にいえば、同一障害物を撮像した場合、2つのカメラ53,54によって撮像される画像に写る障害物には、2つのカメラ53,54間の距離に応じた画素のずれが生じることになる。本実施形態のステレオカメラ52としては、水平画角が100°以上の広角のステレオカメラ52を用いているが、ステレオカメラ52としては、広角ではないステレオカメラを用いてもよい。
障害物検知装置55は、プロセッサ56と、記憶部57と、を備える。プロセッサ56としては、例えば、CPU、GPU、又はDSPが用いられる。記憶部57は、RAM及びROMを含む。記憶部57には、ステレオカメラ52によって撮像された画像から障害物を検知するための種々のプログラムが記憶されている。記憶部57は、処理をプロセッサ56に実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納しているといえる。記憶部57、すなわち、コンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。障害物検知装置55は、ASICやFPGA等のハードウェア回路によって構成されていてもよい。処理回路である障害物検知装置55は、コンピュータプログラムに従って動作する1つ以上のプロセッサ、ASICやFPGA等の1つ以上のハードウェア回路、或いは、それらの組み合わせを含み得る。
障害物検知装置55は、以下の処理を所定の制御周期で繰り返し行うことで、フォークリフト10の後方に存在する障害物の検知を行う。また、障害物検知装置55は、検知した障害物の位置を導出する。障害物の位置とは、フォークリフト10と障害物との相対的な位置である。
図4に示すように、ステップS100において、障害物検知装置55は、ステレオカメラ52の各カメラ53,54から画像を取得する。
次に、ステップS110において、障害物検知装置55は、ステレオ処理を行うことで、視差画像を取得する。視差画像は、画素に対して視差[px]を対応付けたものである。視差画像とは、必ずしも表示を要するものではなく、視差画像における各画素に視差が対応付けられたデータのことを示す。視差は、ステレオカメラ52の備える2つのカメラ53,54によって撮像された画像を比較し、各画像に写る同一特徴点について画像間の画素数の差を導出することで得られる。障害物検知装置55は、2つのカメラ53,54によって撮像された画像のうち一方を基準画像、他方を比較画像とし、基準画像の画素毎に、最も類似する比較画像の画素を抽出する。障害物検知装置55は、基準画像の画素と、比較画像の画素の画素数の差を視差として算出する。これにより、基準画像の各画素に視差が対応付けられた視差画像を取得することができる。なお、特徴点とは、障害物のエッジなど、境目として認識可能な部分である。特徴点は、輝度情報などから検知することができる。
次に、ステップS120において、障害物検知装置55は、実空間上の座標系であるワールド座標系における特徴点の座標を導出する。ワールド座標系は、フォークリフト10が水平面に位置している状態で水平方向のうちフォークリフト10の車幅方向に延びる軸をX軸、水平方向のうちX軸に直交する軸をY軸、鉛直方向に延びる軸をZ軸とする座標系である。Y軸は、フォークリフト10の前後方向に延びる軸ともいえる。Z軸は、X軸及びY軸の両方に直交する軸ともいえる。特徴点の座標の導出は、ステレオカメラ52の基線長、ステレオカメラ52の焦点距離、及びステップS110で得られた視差画像からカメラ座標系における特徴点の座標を導出した後に、当該座標をワールド座標系における座標に変換することで行われる。なお、図2及び図5には、X軸、Y軸及びZ軸を矢印X,Y,Zで図示している。
図4に示すように、ステップS130において、障害物検知装置55は、特徴点をクラスタ化することで障害物の抽出を行う。障害物検知装置55は、障害物の一部を表す点である特徴点のうち同一障害物を表していると想定される特徴点の集合を1つの点群とし、当該点群を障害物として抽出する。障害物検知装置55は、ステップS120で導出されたワールド座標系における特徴点の座標から、所定範囲内に位置する特徴点を1つの点群とみなすクラスタ化を行う。障害物検知装置55は、クラスタ化された点群を1つの障害物とみなす。なお、ステップS130で行われる特徴点のクラスタ化は種々の手法で行うことができる。
次に、ステップS140において、障害物検知装置55は、ワールド座標系における障害物の座標を導出する。障害物の座標は、点群を構成する特徴点の座標から導出可能である。ワールド座標系における障害物の座標は、フォークリフト10と障害物との相対位置を表している。詳細にいえば、ワールド座標系における障害物の座標のうちX座標は原点から障害物までの左右方向の距離を表しており、Y座標は原点から障害物までの前後方向の距離を表している。原点は、例えば、X座標及びY座標をステレオカメラ52の配置位置とし、Z座標を路面とする座標である。X座標及びY座標から、ステレオカメラ52の配置位置から障害物までのユークリッド距離を導出することも可能である。ワールド座標系における障害物の座標のうちZ座標は、原点からの障害物の高さを表す。
図5に示すように、障害物検知装置55は、検知可能範囲AA1に存在する障害物の位置を導出可能である。検知可能範囲AA1とは、障害物検知装置55が障害物を検知可能な範囲である。検知可能範囲AA1は、例えば、ステレオカメラ52の水平画角、ステレオカメラ52の垂直画角、及びステレオカメラ52の取付角度によって定まる。検知可能範囲AA1は、ステレオカメラ52によって撮像可能な範囲ともいえる。
障害物検知装置55による検知結果は、主制御装置31に取得される。これにより、主制御装置31は、フォークリフト10の後方に存在する障害物を認識することができる。
図3に示すように、主制御装置31、走行制御装置43及び検知装置51は、バス60によって互いに情報を取得可能に構成されている。主制御装置31、走行制御装置43及び検知装置51は、CAN:Controller Area NetworkやLIN:Local Interconnect Networkなどの車両用の通信プロトコルに従った通信を行うことで、互いに情報を取得する。
主制御装置31は、走行制御装置43から走行用モータ41の回転数及び回転方向を取得することで、フォークリフト10の車速を導出する。フォークリフト10の車速は、駆動輪12毎に設けられた走行用モータ41それぞれの回転数及び回転方向、及びギヤ比、駆動輪12の外径などを用いることで導出可能である。なお、主制御装置31は、車速とともにフォークリフト10の進行方向も導出する。フォークリフト10の進行方向とは、前進方向及び後進方向のいずれかである。
主制御装置31は、アクセルセンサ34により検知されたアクセル開度から目標車速を演算する。目標車速は、アクセル開度が大きいほど高くなる。目標車速は、アクセルペダル37の踏み込み量が多いほど高くなるといえる。なお、目標車速とアクセル開度とは、アクセル開度が大きくなるにつれて目標車速が高くなるような対応関係が成立すればよく、目標車速とアクセル開度は比例していなくてもよい。例えば、アクセル開度が大きい程、アクセル開度の変化量に対する目標車速の変化量が大きくてもよい。
主制御装置31は、目標車速から目標回転数を演算する。目標回転数は、フォークリフト10の車速を目標車速に到達させるための回転数である。目標回転数は、2つの走行用モータ41毎に個別に導出される。また、主制御装置31は、ディレクションレバー38の操作方向からフォークリフト10を前進させるか後進させるかを判断する。主制御装置31は、目標回転数を示す情報と走行用モータ41の回転方向を示す情報を含む指令を生成し、走行制御装置43に指令を与える。走行制御装置43は、指令による目標回転数に追従するように走行用モータ41を制御する。走行制御装置43は、指令による回転方向に走行用モータ41が回転するように走行用モータ41を制御する。操作者によるアクセルペダル37の踏み込み量に応じた車速でフォークリフト10は走行する。目標回転数は、アクセルペダル37の踏み込み量に応じて変化するため、走行制御装置43はアクセルペダル37の踏み込み量に応じて走行用モータ41を制御しているといえる。
主制御装置31は、車速上限値を設定することで、車速制限を課すことができる。車速上限値が設定されている場合、主制御装置31は、フォークリフト10の車速が車速上限値を上回らないように制御を行う。例えば、主制御装置31は、アクセル開度から演算される目標車速が車速上限値未満の場合には、アクセル開度から演算された目標車速から目標回転数を演算する一方で、アクセル開度から演算される目標車速が車速上限値以上の場合には、目標車速に代えて車速上限値を用いて目標回転数を演算する。そして、目標回転数と走行用モータ41の回転数が一致するように走行制御装置43に指令を与える。
なお、車速制限が課されていない状態とは、車速上限値が設定されていない態様に加えて、フォークリフト10の到達し得る最高速度よりも高い車速上限値を設定する等、実質的には機能しない車速上限値を設定する態様を含む。
次に、主制御装置31が行う制御について説明する。主制御装置31は、フォークリフト10の発進時に以下の発進時制御を行う。フォークリフト10の発進とは、フォークリフト10が停止状態から走行状態に遷移することである。停止状態とは、フォークリフト10の速度が停止閾値以下の状態である。走行状態とは、フォークリフト10の速度が停止閾値より高い状態である。停止閾値としては、例えば、0[km/h]~0.5[km/h]から任意の値を設定することができる。また、本実施形態において、主制御装置31は、後方への発進時に発進時制御を行う。
図6に示すように、ステップS10において、主制御装置31は、フォークリフト10が後方に発進するか否かを判定する。フォークリフト10が発進するか否かは、種々の手法により判定することができる。主制御装置31は、フォークリフト10の速度が停止閾値以下の状態から停止閾値よりも高くなるとフォークリフト10が発進すると判定してもよい。主制御装置31は、アクセルペダル37の踏み込み量が検知されていない状態からアクセルペダル37の踏み込み量が検知される状態になるとフォークリフト10が発進すると判定してもよい。主制御装置31は、目標車速が0の状態から目標車速が0より高くなるとフォークリフト10が発進すると判定してもよい。
フォークリフト10の発進する方向は、ディレクションセンサ35の検知結果から把握することができる。また、主制御装置31は、フォークリフト10の進行方向を導出しているため、停止閾値以下の速度でフォークリフト10が走行している場合には、フォークリフト10の進行方向をフォークリフト10の発進する方向としてもよい。
ステップS10の判定結果が肯定の場合、主制御装置31は、ステップS11の処理を行う。ステップS10の判定結果が否定の場合、主制御装置31は、ステップS21の処理を行う。ステップS10の判定を行うことで、主制御装置31は、発進判定部を備えているといえる。
ステップS11において、主制御装置31は、目標車速を取得する。主制御装置31は、アクセルセンサ34によって検知されたアクセルペダル37の踏み込み量から目標車速を演算する。これにより、主制御装置31は、目標車速を取得する。
次に、ステップS12において、主制御装置31は、制限範囲を決定する。
図5に示すように、制限範囲AA2は、検知可能範囲AA1も狭い領域である。制限範囲AA2は、検知可能範囲AA1内に設定されている。制限範囲AA2は、フォークリフト10から後方に拡がる領域である。制限範囲AA2は、ワールド座標で規定される。本実施形態では、ワールド座標系のX座標及びY座標により制限範囲AA2を規定しているが、ワールド座標系のX座標及びY座標に加えてZ座標により制限範囲AA2は規定されてもよい。以下の説明において、X軸とはワールド座標系のX軸であり、Y軸とはワールド座標系のY軸である。
制限範囲AA2のY軸方向の寸法は、目標車速に対応して変化する。制限範囲AA2のY軸方向の寸法は、フォークリフト10の進行方向における制限範囲AA2の寸法である。以下の説明において、制限範囲AA2のY軸方向の寸法を制限距離Lと称する。
制限距離Lは、目標車速が高いほど長くなる。目標車速は、アクセルペダル37の踏み込み量が多いほど高くなるため、制限距離Lは、アクセルペダル37の踏み込み量が多いほど長くなるといえる。本実施形態では、目標車速が高くなるにつれて、制限距離Lは段階的に長くなる。言い換えれば、目標車速を複数の速度範囲に区分して、速度範囲毎に制限距離Lを対応付けている。
図7に示すように、目標車速は、第1速度範囲SR1、第2速度範囲SR2、第3速度範囲SR3、及び第4速度範囲SR4に区分されている。第1速度範囲SR1は、0[km/h]を含む速度範囲である。第2速度範囲SR2は、第1速度範囲SR1の上限よりも高い目標車速を含む速度範囲である。第3速度範囲SR3は、第2速度範囲SR2の上限よりも高い目標車速を含む速度範囲である。第4速度範囲SR4は、第3速度範囲SR3の上限よりも高い目標車速を含む速度範囲である。図7に示す例では、第1速度範囲SR1は、0[km/h]以上1.0[km/h]未満の範囲である。第2速度範囲SR2は1.0[km/h]以上2.0[km/h]未満の範囲である。第3速度範囲SR3は2.0[km/h]以上3.0[km/h]未満の範囲である。第4速度範囲SR4は3.0[km/h]以上4.0[km/h]未満の範囲である。
第1速度範囲SR1には、制限距離Lとして第1制限距離L1が対応付けられている。第2速度範囲SR2には、制限距離Lとして第2制限距離L2が対応付けられている。第3速度範囲SR3には、制限距離Lとして第3制限距離L3が対応付けられている。第4速度範囲SR4には、制限距離Lとして第4制限距離L4が対応付けられている。第2制限距離L2は、第1制限距離L1よりも長い。第3制限距離L3は、第2制限距離L2よりも長い。第4制限距離L4は、第3制限距離L3よりも長い。図7に示す例では、第1制限距離L1は0[m]である。第2制限距離L2は1.0[m]である。第3制限距離L3は2.0[m]である。第4制限距離L4は3.0[m]である。各制限距離L1~L4は、フォークリフト10の用いられる環境に基づいて設定されている。例えば、棚SH1,SH2同士の間で荷役作業が行われる環境であれば、2つの棚SH1,SH2同士の間隔が短いほど各制限距離L1~L4は短く設定される。
4.0[km/h]以上の目標車速についても、速度範囲と、これに対応する制限距離Lとを設定してもよい。また、第4速度範囲SR4の上限を設定せずに、第4速度範囲SR4を目標車速が3.0[km/h]以上の範囲全てとしてもよい。
各速度範囲SR1~SR4と各制限距離L1~L4との対応関係は、主制御装置31が読み取り可能な記憶媒体に記憶されている。例えば、各速度範囲SR1~SR4と各制限距離L1~L4との対応関係は、記憶部33に記憶されている。
本実施形態では、制限範囲AA2のX軸方向の寸法は一定であるが、目標車速が高いほど制限範囲AA2のX軸方向の寸法を大きくするようにしてもよい。また、制限範囲AA2のX軸方向の寸法は、目標車速とは異なる要素によって変化してもよい。即ち、制限範囲AA2のX軸方向の寸法は、任意に設定することができる。
制限範囲AA2は、フォークリフト10の後方に常に直線状に延びる領域であってもよいし、フォークリフト10が旋回すると予想される方向に曲がる領域であってもよい。フォークリフト10が旋回すると予想される方向に応じて制限範囲AA2を曲げる場合、主制御装置31は、フォークリフト10が右方に旋回すると予想されるときには制限範囲AA2を右方に曲げ、フォークリフト10が左方に旋回すると予想されるときには制限範囲AA2を左方に曲げる。フォークリフト10が旋回すると予想される方向は、例えば、タイヤ角センサ36の検知結果から把握することができる。ステップS12の処理を行うことで、主制御装置31は範囲変更部を備えているといえる。
図5に示すように、ステップS13において、主制御装置31は、障害物の位置を取得する。詳細にいえば、主制御装置31は、障害物検知装置55から、ワールド座標系における障害物の座標を取得する。
次に、ステップS14において、主制御装置31は、制限範囲AA2に障害物が存在するか否かを判定する。制限範囲AA2に障害物が存在するか否かは、ステップS12で決定された制限範囲AA2と、ステップS13で取得された障害物の位置から判定することができる。制限範囲AA2は、ワールド座標で規定されており、障害物の位置もワールド座標で規定されているため、両者の位置関係から制限範囲AA2に障害物が存在するか否かを判定することができる。ステップS14の判定結果が肯定の場合、主制御装置31は、ステップS15の処理を行う。ステップS14の判定結果が否定の場合、主制御装置31は、ステップS21の処理を行う。
ステップS15において、主制御装置31は、フォークリフト10の発進を規制する。本実施形態では、フォークリフト10の発進が禁止される。主制御装置31は、車速上限値を0[km/h]に設定する。アクセルペダル37が操作されても、目標車速が0[km/h]を超えることが抑制されるため、フォークリフト10の発進が禁止される。ステップS15の処理を行うことで、主制御装置31は車速制限部を備えているといえる。
ステップS21において、主制御装置31は、フォークリフト10の発進を規制しない。主制御装置31は、車速制限を行わない。これにより、アクセルペダル37の踏み込み量に応じた速度でフォークリフト10は発進する。
本実施形態では、ステップS15の処理が行われると、アクセルペダル37の操作が解除されるまで制限距離Lは維持される。アクセルペダル37の操作が解除されると、制限距離Lはリセットされる。
第1実施形態の作用について説明する。
フォークリフト10を発進させる際には、操作者が障害物の存在を認識しているか否かで、アクセルペダル37の踏み込み量は異なる。主制御装置31は、アクセルペダル37の踏み込み量に対応させて、制限距離Lを変更する。
操作者が障害物の存在を認識している場合、操作者が障害物の存在を認識していない場合に比べて、アクセルペダル37の踏み込み量は少なくなる傾向にある。本実施形態では、アクセルペダル37の踏み込み量が多いほど制限距離Lを長くしている。これにより、操作者が障害物の存在を認識している場合には制限範囲AA2に障害物が入りにくくしている。
フォークリフト10が2つの棚SH1,SH2同士の間で荷役作業を行う場合を例に挙げて説明する。
図8に示すように、フォークリフト10が棚SH1から荷Wを取る荷取り作業を行う場合、2つの棚SH1,SH2同士の間で荷取り作業が行われる。フォークリフト10が荷取り作業を終えた後には、フォークリフト10は後進する。フォークリフト10が棚SH1に荷Wを置く荷置き作業を行う場合、2つの棚SH1,SH2同士の間で荷置き作業が行われる。フォークリフト10が荷置き作業を終えた後には、フォークリフト10は後進する。このように、荷取り作業を行った場合であっても、荷置き作業を行った場合であっても、フォークリフト10は後進する。荷取り作業を行っている場合には、フォークリフト10は停止している場合が多い。同様に、荷置き作業を行っている場合には、フォークリフト10は停止している場合が多い。このため、荷取り作業を行った場合であっても、荷置き作業を終えた場合であってもフォークリフト10は後方に向けて発進する。
フォークリフト10は、2つの棚SH1,SH2同士の間で荷役作業を行っているため、フォークリフト10が後方に発進する際には、フォークリフト10の後方に棚SH2が存在している。障害物検知装置55は、棚SH2、及び棚SH2に配置された荷Wの少なくともいずれかを障害物として検知している。
操作者が棚SH2の存在を認識していない場合、操作者は、フォークリフト10の発進によってフォークリフト10と棚SH2とが接触することを想定していない。このため、操作者が棚SH2の存在を認識している場合に比べて、アクセルペダル37の踏み込み量が多くなる。アクセルペダル37の踏み込み量が多いため、制限距離Lも長い。これにより、棚SH2が制限範囲AA2に入り込む。棚SH2が制限範囲AA2に入り込むことで、フォークリフト10の発進が規制される。
図9に示すように、操作者が棚SH2の存在を認識している場合、操作者は、フォークリフト10と棚SH2とが接触するおそれがあることを認識している。操作者は、フォークリフト10と棚SH2との接触を抑制するため、緩やかにフォークリフト10を発進させる。このため、後方に棚SH2が存在していることを認識していない場合に比べて、アクセルペダル37の踏み込み量が少なくなる。アクセルペダル37の踏み込み量が少ないため、制限距離Lも短い。制限範囲AA2に棚SH2が入り込まないため、フォークリフト10の発進が規制されない。
上記した例では棚SH2を障害物の一例として挙げたが、障害物検知装置55によって障害物として検知される障害物であれば、どのような障害物であっても同様の制御が行われる。
フォークリフト10の発進が規制された場合、フォークリフト10の発進の規制によって、操作者は障害物の存在を認識する。操作者は、障害物の存在を認識すると、アクセルペダル37の操作を解除する。操作者が、再度、アクセルペダル37を操作すると、主制御装置31は発進時制御を行う。この際、操作者は、アクセルペダル37の踏み込み量を調整し、フォークリフト10が緩やかに発進するようにする。これにより、制限距離Lが短くなり、制限範囲AA2に障害物が入りにくくなる。制限範囲AA2に障害物が存在しなければ、フォークリフト10が発進する。
第1実施形態の効果について説明する。
(1-1)主制御装置31は、アクセルペダル37の踏み込み量(アクセル部材の操作に関する指標)に対応させて制限距離Lを変更する。操作者が障害物の存在を認識しているか否かで、アクセルペダル37の踏み込み量は異なる。このため、操作者が障害物の存在を認識しているか否かによって、制限距離Lが変更される。制限距離Lが短くなると、制限範囲AA2に障害物が入りにくくなる。主制御装置31が車速制限を行いにくくなるため、作業効率の低下を抑制することができる。
(1-2)主制御装置31は、アクセルペダル37の踏み込み量が多いほど、制限距離Lを長くしている。アクセルペダル37の踏み込み量が多いほど制限距離Lを長くすることで、操作者が障害物の存在を認識している場合には制限範囲AA2に障害物が入りにくくなる。車速制限が行われにくくなることで、作業効率の低下を抑制することができる。
(1-3)アクセルペダル37の踏み込み量が多い場合には、制限距離Lが長くなることで発進の規制が行われやすい。操作者がフォークリフト10の操作に慣れていない場合、障害物の存在を認識しているにも関わらず、アクセルペダル37の踏み込み量を多くしてしまうおそれがある。このような場合であっても、制限距離Lが長くなることでフォークリフト10の発進が規制されるため、操作者の補助を行うことができる。
(第2実施形態)
産業車両の第2実施形態について説明する。以下の説明において、第1実施形態の産業車両と相違する点について説明する。
主制御装置31は、アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量が多いほど制限距離Lを長くする。アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量は、アクセル部材の操作に関する指標である。
図10に示すように、アクセルセンサ34は、アクセルペダル37の踏み込み量が高いほど高い電圧を出力する。主制御装置31は、アクセルセンサ34の出力する電圧からアクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量を認識可能である。単位時間としては、任意の時間を設定することができる。
主制御装置31は、第1実施形態と同様に、制限距離Lを段階的に長くしてもよい。例えば、アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量は複数の範囲に区分されており、これらの範囲に制限距離Lが対応付けられている。主制御装置31は、アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量に対応する制限距離Lを設定する。
第2実施形態の作用について説明する。
操作者が障害物の存在を認識している場合、操作者が障害物の存在を認識していない場合に比べて、アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量が少なくなる傾向にある。主制御装置31は、アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量が多いほど制限距離Lを長くする。これにより、操作者が障害物の存在を認識している場合には制限範囲AA2に障害物が入りにくくなるようにしている。
第1実施形態と同様に、フォークリフト10が2つの棚SH1,SH2同士の間で荷役作業を行う場合を例に挙げて説明する。
図8に示すように、操作者が棚SH2の存在を認識していない場合、操作者はフォークリフト10と棚SH2とが接触することを想定していない。このため、操作者は、棚SH2の存在を認識している場合に比べてフォークリフト10を高い加速度で発進させようとする。アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量が多くなる。これにより、棚SH2が制限範囲AA2に入り込む。棚SH2が制限範囲AA2に入り込むことで、フォークリフト10の発進が規制される。
図9に示すように、操作者が棚SH2の存在を認識している場合、操作者は、フォークリフト10と棚SH2との接触を抑制するようにフォークリフト10を発進させる。操作者は、フォークリフト10を緩やかに加速させようとする。このため、後方に棚SH2が存在していることを認識していない場合に比べて、アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量が少なくなる。アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量は、アクセルペダル37の踏み込み速度ともいえる。アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量が少ないため、制限距離Lも短い。制限範囲AA2に棚SH2が入り込まないため、フォークリフト10の発進が規制されない。
第2実施形態の効果について説明する。
(2-1)主制御装置31は、アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量が多いほど、制限距離Lを長くしている。アクセルペダル37の踏み込み量における単位時間当たりの増加量が多いほど制限距離Lを長くすることで、操作者が障害物の存在を認識している場合には制限範囲AA2に障害物が入りにくくなる。車速制限が行われにくくなることで、作業効率の低下を抑制することができる。
各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○各実施形態において、主制御装置31は、発進の規制をする際に、車速上限値を0より大きな値にしてもよい。この場合、主制御装置31は、車速上限値以下でのフォークリフト10の発進を許容するといえる。フォークリフト10が車速上限値よりも高い速度で走行することが抑制され、フォークリフト10と障害物との接触を抑制することができる。この場合、フォークリフト10及び障害物のうち少なくともいずれかの移動により制限範囲AA2に障害物が存在しなくなると、車速制限は解除される。発進の規制とは、発進の禁止、及び車速上限値以下での発進の許容を含む。
○各実施形態において、発進の規制をする際に、発進の禁止と車速上限値以下での発進の許容とを組み合わせてもよい。主制御装置31は、制限範囲AA2に障害物が存在する場合、フォークリフト10の発進を禁止する。この状態で、アクセルペダル37の操作が解除されると、主制御装置31は、操作者が障害物の存在を認識したとみなす。操作者が障害物の存在を認識している場合、主制御装置31は、制限範囲AA2に障害物が存在している場合であってもフォークリフト10の発進を許容する。この際、主制御装置31は、車速上限値を設定することでフォークリフト10と障害物との接触を抑制する。このように、操作者が障害物の存在を認識していると想定されるか否かによって、フォークリフト10の発進を禁止するか、車速上限値以下での発進を許容するかを異ならせてもよい。
○第1実施形態において、アクセルペダル37の踏み込み量と制限距離Lとは、アクセルペダル37の踏み込み量が多くなるほど制限距離Lが長くなる対応関係が成立すればよい。制限距離Lは、目標車速に代えてアクセルペダル37の踏み込み量自体によって決定されてもよい。制限距離Lは、目標車速に比例して長くなってもよい。
同様に、第2実施形態において、アクセルペダル37の踏み込み量の単位時間当たりの増加量と制限距離Lとは、アクセルペダル37の踏み込み量の単位時間当たりの増加量が多くなるほど制限距離Lが長くなる対応関係が成立すればよい。
○第1実施形態において、主制御装置31は、発進時制御の際に、アクセルペダル37の踏み込み量が閾値以上の場合にフォークリフト10の発進を規制してもよい。
○第2実施形態において、主制御装置31は、発進時制御の際に、アクセルペダル37の踏み込み量の単位時間当たりの増加量が閾値以上の場合にフォークリフト10の発進を規制してもよい。
○各実施形態において、障害物検知装置55は、障害物が人か否かの判定を行ってもよい。障害物が人か否かの判定は、種々の方法で行うことができる。例えば、障害物検知装置55は、ステレオカメラ52の2つのカメラ53,54のうちいずれかで撮像された画像に対して、人検知処理を行う。障害物検知装置55は、ステップS140で得られたワールド座標系における障害物の座標をカメラ座標に変換し、当該カメラ座標をカメラ53,54によって撮像された画像の座標に変換する。障害物検知装置55は、画像における障害物の座標に対して、人検知処理を行う。人検知処理は、例えば、特徴量抽出と、事前に機械学習を行った人判定器と、を用いて行われる。特徴量抽出としては、例えば、HOG:Histogram of Oriented Gradients特徴量、Haar-Like特徴量などの画像における局所領域の特徴量を抽出する手法が挙げられる。人判定器としては、例えば、教師有り学習モデルによる機械学習を行ったものが用いられる。教師有り学習モデルとしては、例えば、サポートベクタマシン、ニューラルネットワーク、ナイーブベイズ、ディープラーニング、決定木等を採用することが可能である。機械学習に用いる教師データとしては、画像から抽出された人の形状要素や、外観要素などの画像固有成分が用いられる。形状要素として、例えば、人の大きさや輪郭などが挙げられる。外観要素としては、例えば、光源情報、テクスチャ情報、カメラ情報などが挙げられる。光源情報には、反射率や、陰影等に関する情報が含まれる。テクスチャ情報には、カラー情報等が含まれる。カメラ情報には、画質、解像度、画角等に関する情報が含まれる。
主制御装置31は、障害物が人か否かに応じて異なる制御を行ってもよい。例えば、主制御装置31は、制限範囲AA2に人が存在するか否かで発進の規制の態様を異ならせてもよい。主制御装置31は、制限範囲AA2に人が存在する場合にはフォークリフト10の発進を禁止する。一方で、主制御装置31は、制限範囲AA2に人とは異なる障害物が存在する場合にはフォークリフト10の車速上限値以下でのフォークリフト10の発進を許容するようにしてもよい。なお、制限範囲AA2に、人及び人以外の障害物の両方が存在している場合、主制御装置31はフォークリフト10の発進を禁止する。主制御装置31は、制限範囲AA2に存在する障害物が人の場合にはフォークリフト10の発進を規制し、制限範囲AA2に存在する障害物が人ではない場合にはフォークリフト10の発進を規制しないでもよい。
主制御装置31は、障害物検知装置55が人を検知しているか否かに応じて制限距離Lを変更してもよい。主制御装置31は、障害物検知装置55が人を検知している場合、障害物検知装置55が人を検知していない場合に比べて制限距離Lを長くしてもよい。この場合、制限距離Lは、アクセルペダル37の踏み込み量に応じて長くなり、かつ、障害物検知装置55が人を検知している場合に長くなる。
○各実施形態において、検知装置51は、測距装置として、ToF(Time of Flight)カメラ、LIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)、又はミリ波レーダーを備えていてもよい。TOFカメラは、カメラと、光を照射する光源と、を備え、光源から照射された光の反射光を受光するまでの時間からカメラによって撮像された画像の画素毎に奥行き方向の距離を導出するものである。LIDARは、照射角度を変更しながらレーザーを照射し、レーザーが当たった部分から反射された反射光を受光することで周辺環境を認識可能な距離計である。ミリ波レーダーは、所定の周波数帯域の電波を周囲に照射することで周辺環境を認識可能なものである。ステレオカメラ52、ToFカメラ、LIDAR、及びミリ波レーダーは、ワールド座標系における3次元座標を計測することができる測距装置である。検知装置51としては、3次元座標を計測することができる測距装置を備えることが好ましい。検知装置51が3次元座標を計測できる測距装置を備える場合、障害物検知装置55は、予め機械学習を行った人判定器を用いることで、障害物が人か人以外の物体かの判定を行うことができる。測距装置は、ステレオカメラ52とLIDAR等、複数の装置を組み合わせたものであってもよい。
検知装置51は、ステレオカメラ52に代えて、水平面を表す座標面であるXY平面での障害物の座標を計測することができる測距装置を備えていてもよい。即ち、測距装置としては、障害物の2次元座標を計測することができるものを用いてもよい。この種の測距装置としては、例えば、水平方向への照射角度を変更しながらレーザーの照射を行う2次元のLIDAR等を用いることができる。また、検知装置51は、ステレオカメラ52に代えて、水平面を表す座標面であるXY平面での障害物までの距離を計測することができる測距装置を備えていてもよい。即ち、測距装置としては、障害物までの相対距離を計測することができるものを用いてもよい。この種の測距装置としては、例えば、超音波センサを用いることができる。
○各実施形態において、検知装置51は、フォークリフト10の進行方向のうち前進方向に存在する障害物の位置を検知するものであってもよい。この場合、ステレオカメラ52は、フォークリフト10の前方を向いて配置される。検知装置51によりフォークリフト10の前進方向に存在する障害物の位置を検知する場合、制限範囲AA2はフォークリフト10から前方に拡がるエリアとなる。また、主制御装置31は、フォークリフト10が前方に発進する場合に、発進時制御を行う。
検知装置51としては、フォークリフト10の進行方向のうち後進方向及び前進方向のいずれの方向に存在する障害物の位置を検知できるものであってもよい。この場合、1つの検知装置51によりフォークリフト10の進行方向のうち後進方向及び前進方向のいずれの方向に存在する障害物を検知可能にしてもよいし、前進方向用の検知装置51と、後進方向用の検知装置51を設けてもよい。フォークリフト10の進行方向のうち後進方向及び前進方向のいずれの方向に存在する障害物の位置を検知する場合、フォークリフト10が前方に発進する場合には制限範囲AA2をフォークリフト10の前方の範囲とする。フォークリフト10が後方に発進する場合には制限範囲AA2をフォークリフト10の後方の範囲とする。即ち、主制御装置31は、フォークリフト10の進行方向が検知装置51により検知された障害物に近づく方向の場合に発進を規制するといえる。
○第1実施形態において、主制御装置31は、アクセルペダル37の操作が解除されなくても、制限距離Lを変更してもよい。即ち、主制御装置31は、制限距離Lの維持を行わなくてもよい。この場合、アクセルペダル37の操作が解除されなくても、アクセルペダル37の踏み込み量に応じて、制限距離Lは変更される。制限範囲AA2に障害物が存在することでフォークリフト10の発進が規制された場合、アクセルペダル37の踏み込み量を少なくしていくことで制限距離Lは短くなっていく。これにより、制限範囲AA2に障害物が存在しなくなると、フォークリフト10を発進させることができる。
○各実施形態において、ステレオカメラ52は、3つ以上のカメラを備えていてもよい。
○各実施形態において、フォークリフト10は、リーチ式のフォークリフトであってもよい。リーチ式のフォークリフトの場合、主制御装置31は、ディレクションレバーの操作量に応じて目標車速を演算する。ディレクションレバーの操作量とは、ディレクションレバーの中立位置からのディレクションレバーの傾動量である。ディレクションレバーの操作量は、ディレクションセンサによって検知される。主制御装置31は、ディレクションセンサの検知結果から、ディレクションレバーの操作量を認識可能である。主制御装置31は、ディレクションセンサの検知結果から各実施形態と同様の制御を行うことができる。この場合、ディレクションレバーがアクセル部材である。ディレクションレバーの操作量は、アクセル部材の操作に関する指標である。
○各実施形態において、フォークリフト10は、遠隔操作されるものであってもよい。この場合、操作者は、フォークリフト10から離れた遠隔地でフォークリフト10の操作を行う。操作者は、遠隔地に設けられた操作端末を操作する。操作端末としては、専用の装置や、タブレット端末などの携帯通信端末を用いることもできる。操作端末は、アクセル部材と、アクセル部材の操作量を検知するアクセルセンサと、アクセル部材の操作量を示す情報をフォークリフト10に送信する通信装置と、を備える。操作端末が、操作レバー等の物理的なアクセル部材を備えている場合、アクセル部材の操作量をアクセルセンサで検知する。操作端末が、アクセル部材として機能するシンボルをタッチパネルに表示する場合、タッチパネルの操作によってフォークリフト10の走行が行われる。例えば、タッチパネル上での操作者のスライド操作によってフォークリフト10の走行を行う場合、スライド量をアクセル部材の操作量としてもよい。この場合、タッチパネルがアクセル部材として機能する。通信装置は、予め定められたフォーマットでデータを生成し、このデータをフォークリフト10に送信するものである。主制御装置31は、通信装置から送信されるデータからアクセル部材の操作量を認識し、この操作量に応じてフォークリフト10の操作を行う。
○各実施形態において、産業車両は、フォークリフト10以外の産業車両であってもよい。例えば、産業車両は、トーイングトラクタ、又はオーダーピッカーであってもよい。
AA2…制限範囲、L…制限距離、10…フォークリフト、31…発進判定部、車速制限部、及び範囲変更部としての主制御装置、37…アクセル部材としてのアクセルペダル、41…走行用モータ、43…走行制御装置、52…測距装置としてのステレオカメラ、55…障害物検知装置。

Claims (3)

  1. 走行用モータと、
    アクセル部材の操作量に応じて前記走行用モータを制御する走行制御装置と、
    障害物までの距離を測定する測距装置と、
    前記測距装置の測定結果から障害物を検知する障害物検知装置と、
    産業車両が発進するか否かを判定する発進判定部と、
    前記産業車両が発進する場合であって制限範囲に前記障害物が存在している場合に車速制限を行う車速制限部と、
    前記アクセル部材の操作に関する指標に対応させて、前記産業車両の進行方向における前記制限範囲の寸法を変更する範囲変更部と、を備える産業車両。
  2. 前記指標は、前記アクセル部材の操作量であり、
    前記範囲変更部は、前記操作量が多いほど前記寸法を長くする請求項1に記載の産業車両。
  3. 前記指標は、前記アクセル部材の操作量における単位時間当たりの増加量であり、
    前記範囲変更部は、前記操作量における単位時間当たりの増加量が多いほど前記寸法を長くする請求項1に記載の産業車両。
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