JP2018178878A - 産業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性の低下を抑制でき、かつ、インフラ整備を行うことなく車速制限を課すこと。【解決手段】フォークリフト10は、走行用モータM1と、走行用モータM1を制御する走行制御装置55と、メインコントローラ40と、走行しようとする路面の幅である路幅を検出する路幅検出装置60を備える。メインコントローラ40は、車幅を路幅から減算した値が小さいほど低い制限速度を設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、産業車両に関する。
工場などの作業場で使用される産業車両には、場所に応じて車速制限が課される場合がある。
特許文献1には、車速制限ボタンを有する産業車両が開示されている。産業車両の操作者は、車速制限が課されている場所を走行する際には、車速制限ボタンを操作する。すると、産業車両に車速制限が課され、制限速度以上での走行ができなくなる。
特許文献2には、路面標識や道路標識を認識することで、標識に表示された制限速度を認識する制限速度認識装置が記載されている。制限速度認識装置は、車両の速度と、制限速度とを比較し、速度超過を検出した場合には警報を行う。
特開2011−16615号公報 特開2005−128790号公報
ところで、特許文献1の産業車両では、車速制限を課すために、産業車両の操作者(オペレータ)が車速制限ボタンを操作する必要がある。操作者は、車速制限が課されている場所か否かを認識して車速制限ボタンを操作する必要があり、作業性が低下するおそれがある。
特許文献2に記載の制限速度認識装置を産業車両に搭載し、標識の制限速度を認識して車速制限を課すようにする場合には、産業車両の操作者が車速制限ボタンを操作することなく車速制限を課すことができる。しかしながら、公道とは異なり、工場などの作業場には、路面標識や道路標識が整備されていない場合も多く、路面標識や道路標識を新たに設ける場合には、インフラ(インフラストラクチャー)整備のためのコストや手間がかかる。
本発明の目的は、作業性の低下を抑制でき、かつ、インフラ整備を行うことなく車速制限を課すことができる産業車両を提供することにある。
上記課題を解決する産業車両は、車体と、前記車体に設置され、荷が積載される荷役装置と、走行駆動装置と、前記走行駆動装置を制御する走行制御装置と、を備え、前記走行駆動装置の駆動により作業場の路面を走行する産業車両であって、前記路面の幅である路幅を検出する路幅検出装置と、車幅又は前記荷役装置に積載された荷の幅を、前記路幅から減算した値が小さいほど低い制限速度を設定する制限速度設定部と、を備え、前記走行制御装置は、前記制限速度設定部によって設定された前記制限速度を実車速が上回らないように前記走行駆動装置を制御する。
これによれば、車幅又は荷の幅と路幅との差に応じた制限速度が設定され、制限速度を上回る車速(実車速)での走行が規制される。車幅又は荷の幅と路幅との差に応じて車速制限が課されるため、産業車両の操作者が操作を行うことなく産業車両に車速制限が課される。したがって、操作者の操作により車速制限が課される産業車両に比べて、操作者の負担が軽減され、作業性の低下が抑制される。なお、車幅よりも幅の長い荷を荷役装置に積載する産業車両においては、車幅又は荷の幅のうち、長い方の幅と路幅との差に応じて車速制限が課される。車幅よりも幅の短い荷を荷役装置に積載する産業車両においては、車幅と路幅との差に応じて車速制限が課される。
車速制限は、路幅検出装置により路幅を検出することで行われる。作業場に存在している路面を利用して車速制限が課されることで、車速制限を課すために新たなインフラ整備を行う必要がない。したがって、インフラ整備のためのコストや、インフラ整備を行う手間をかけることなく産業車両に車速制限を課すことができる。
上記産業車両について、産業車両が前進しているか後進しているかを判定する進行方向判定部を備え、前記制限速度設定部は、産業車両が前進している場合と、後進している場合とで異なる前記制限速度を設定してもよい。
産業車両を前進させる場合と後進させる場合で、操作者の操作性は異なる。進行方向に合わせて制限速度を設定することで、操作性に合わせた車速制限を行うことができる。
上記産業車両について、前記制限速度設定部によって設定される前記制限速度を調整可能な調整部を備えていてもよい。
これによれば、産業車両の操作者や、産業車両の管理者が、調整部によって任意に制限速度を調整することができる。したがって、産業車両が使用される環境に合わせて制限速度を調整することができる。
上記産業車両について、前記路幅検出装置は、走行しようとする前記路面を撮像する撮像装置と、前記撮像装置によって撮像された前記路面の撮像データから前記路幅を算出する路幅算出装置と、を備えていてもよい。
これによれば、色の変化から路面を認識することができるため、路面上の白線などを利用して路幅を算出することができる。
本発明によれば、作業性の低下を抑制でき、かつ、インフラ整備を行うことなく車速制限を課すことができる。
第1実施形態におけるフォークリフトを示す概略側面図。 第1実施形態におけるフォークリフトの概略構成図。 第1実施形態における路幅の算出方法を説明するための図。 第1実施形態における路幅と車幅との差と、前進用の制限速度との関係を示す図。 第1実施形態における路幅と車幅との差と、後進用の制限速度との関係を示す図。 第1実施形態における路幅と車幅との差と、制限速度との関係を示す図。 第1実施形態における路幅と車幅との差と、制限速度との関係を示す図。 第1実施形態におけるフォークリフトの作用を説明するための図。 (a)は第2実施形態における撮像装置の撮像範囲を模式的に示す図、(b)は第2実施形態における路幅の算出方法を説明するための図。 路幅検出装置の変形例を示す図。
(第1実施形態)
以下、産業車両の第1実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、産業車両としてのフォークリフト10は、車体11と、車体11の前下部に配置された駆動輪12と、車体11の後下部に配置された操舵輪13と、を備える。フォークリフト10は、車体11の前部に、荷役装置14を備える。荷役装置14は、車体11の前部に立設されたマスト15と、マスト15に固定されたリフトブラケット16と、リフトブラケット16に固定された一対のフォーク17と、を備える。フォーク17には、荷Wが積載される。
荷役装置14は、リフトブラケット16を昇降動作させるリフトシリンダ18を備える。リフトシリンダ18の動作によって、リフトブラケット16とともに荷役具としてのフォーク17は昇降動作する。荷役装置14は、マスト15を傾動させるティルトシリンダ19を備える。ティルトシリンダ19の駆動によってフォーク17は、マスト15とともに傾動する。リフトシリンダ18、及び、ティルトシリンダ19は油圧シリンダである。フォークリフト10は、駆動輪12を駆動させる走行用モータM1と、荷役装置14を駆動させる荷役用モータM2と、バッテリBとを備える。走行用モータM1及び荷役用モータM2は、バッテリBから供給される電力によって駆動する。フォークリフト10は、走行駆動装置としての走行用モータM1の駆動により走行する。
フォークリフト10は、車体11の中央に設けられた運転室20と、運転室20の中央に設けられた運転シート21とを備える。フォークリフト10は、荷役装置14の昇降動作や傾動動作など各種の動作を行うための複数の荷役レバー22と、フォークリフト10を操舵するためのハンドル23と、フォークリフト10の進行方向を指示するディレクションレバー25とを運転室20に備える。フォークリフト10は、運転室20の床面にアクセルペダル24を備える。フォークリフト10は、車体11の後部に設けられたカウンタウェイト26を備える。フォークリフト10は、表示ユニット30を備える。表示ユニット30は、運転シート21に着座した操作者(オペレータ)が視認可能な位置に配置されている。
図2に示すように、表示ユニット30は、フォークリフト10の状況などが表示されるディスプレイ31と、CPU(演算部)32と、種々の制御を行うためのプログラムなどが記憶されたメモリ33と、複数の操作部34とを備える。複数の操作部34には、ディスプレイ31の表示内容を変更する操作部などが含まれる。操作部34は、例えば、ディスプレイ31の周囲に配置された押しボタンスイッチなどでもよいし、ディスプレイ31に備えられたタッチパネル機能であってもよい。
フォークリフト10は、メインコントローラ40を備える。メインコントローラ40は、CPU(演算部)41と、種々の制御を行うためのプログラムなどが記憶されたメモリ42と、を備える。メモリ42には、車幅が記憶されている。車幅とは、フォークリフト10の左右方向の寸法のうち、最も長い寸法である。
フォークリフト10は、操作者によるアクセルペダル24の操作量(アクセル開度)を検出するアクセルセンサ51を備える。アクセルセンサ51は、アクセルペダル24の操作量に応じた電気信号をメインコントローラ40に出力する。
フォークリフト10は、揚高センサ52を備える。揚高センサ52は、例えば、マスト15に配設されている。揚高センサ52は、フォーク17の揚高(高さ位置)を検出し、検出したフォーク17の揚高に応じた電気信号をメインコントローラ40に出力する。揚高センサ52は、例えば、リールセンサである。
フォークリフト10は、フォーク17に積載された荷Wの重量を検出する荷重センサ53を備える。荷重センサ53は、リフトシリンダ18に配設されている。荷重センサ53は、リフトシリンダ18の内部の油圧を検出し、荷Wの重量に応じた電気信号をメインコントローラ40に出力する。荷重センサ53は、例えば、圧力センサである。
フォークリフト10は、ディレクションレバー25の操作方向を検出するディレクションセンサ54を備える。ディレクションセンサ54は、中立位置(ニュートラル)を基準として、前進を指示する方向にディレクションレバー25が操作されているか、後進を指示する方向にディレクションレバー25が操作されているかを検出する。ディレクションセンサ54は、ディレクションレバー25の操作方向に応じた電気信号をメインコントローラ40に出力する。
メインコントローラ40のCPU41は、アクセルセンサ51からの電気信号を入力することで、目標車速を演算する。メインコントローラ40のCPU41は、目標車速に基づき指令回転数を演算する。指令回転数は、フォークリフト10を目標速度に到達させるための指令値である。また、メインコントローラ40のCPU41は、ディレクションレバー25の操作方向からフォークリフト10を前進させるか後進させるかを判断する。即ち、メインコントローラ40のCPU41は、走行用モータM1を回転させる方向を判断する。メインコントローラ40のCPU41は、揚高センサ52からの電気信号を入力することで、フォーク17の現在の揚高を認識する。メインコントローラ40のCPU41は、荷重センサ53からの電気信号を入力することで、荷Wの重量を認識する。
フォークリフト10は、走行制御装置55を備える。走行制御装置55は、メインコントローラ40に接続されている。本実施形態の走行制御装置55は、モータドライバである。走行制御装置55によって走行用モータM1に供給される電力が制御される。フォークリフト10は、実車速を検出する車速センサ56を備える。本実施形態の車速センサ56は、走行用モータM1に搭載された回転数センサである。車速センサ56は、走行用モータM1の回転数に応じた電気信号を走行制御装置55に出力する。走行制御装置55には、メインコントローラ40から指令回転数、及び、走行用モータM1の回転方向が出力されている。走行制御装置55は、走行用モータM1の回転数が指令回転数と一致するように走行用モータM1を制御する。走行制御装置55は、走行用モータM1の回転方向がメインコントローラ40からの指令と一致するように走行用モータM1を制御する。
本実施形態のフォークリフト10は、作業場で使用される。作業場とは、工場や倉庫などの私有地である。作業場では、路面の幅である路幅と、フォークリフト10の車幅との差に応じた車速制限がフォークリフト10に課される。車速制限は、フォークリフト10の走行が可能な状態である起動状態中に行われ、フォークリフト10が走行している場合であっても、フォークリフト10が停止している場合であっても行われる。フォークリフト10は、路幅を検出するために路幅検出装置60を備える。なお、路面とは、フォークリフト10が走行し得る場所を示す。例えば、作業場内に整備された道路の表面であってもよいし、作業場に設けられた建家内の床面であってもよい。路幅とは、例えば、整備された道路の白線同士の間の寸法、建家内の壁同士の間の寸法、及び、建家内の柱や建家内に置かれた荷などの障害物同士の間の寸法などを示す。
路幅検出装置60は、進行方向に位置する路面を撮像する前方撮像装置61、及び、後方撮像装置62を備える。本実施形態では、前方撮像装置61、及び、後方撮像装置62が撮像装置となる。路幅検出装置60は、路幅を算出する路幅算出装置65を備える。
本実施形態において、各撮像装置61,62は、2つのカメラ63,64を備えるステレオカメラである。各カメラ63,64は、例えば、CCDイメージセンサや、CMOSイメージセンサである。各カメラ63,64は、同一のカメラである。各カメラ63,64は、互いの光軸が平行となるように配置されている。各カメラ63,64のうち一方を第1カメラ63とし、他方を第2カメラ64とする。
前方撮像装置61は、フォークリフト10の前方に位置する路面を撮像する。後方撮像装置62は、フォークリフト10の後方に位置する路面を撮像する。各撮像装置61,62は、路面を撮像して、RGB形式の撮像データを路幅算出装置65に出力する。
路幅算出装置65は、各撮像装置61,62からの撮像データを入力する。路幅算出装置65は、ディレクションセンサ54からの出力を入力することで、フォークリフト10の進行方向を認識している。路幅算出装置65は、フォークリフト10が前進している場合には、前方撮像装置61からの撮像データを入力する。路幅算出装置65は、フォークリフト10が後進している場合には、後方撮像装置62からの撮像データを入力する。即ち、路幅算出装置65は、フォークリフト10が走行しようとする路面の幅を算出する。路幅算出装置65は、例えば、演算部や記憶部(メモリ)を有する画像処理装置である。以下、路幅算出装置65による路幅の算出について説明する。
図3に示すように、路幅算出装置65は、各撮像装置61,62から対象位置P1,P2までの距離dを算出する。対象位置P1,P2は、路面の幅方向に対向する2点であり、この2点間の距離が路幅Lと定義される。即ち、路面のいずれの位置を対象位置P1,P2とするかによって、路幅Lは任意に設定可能である。整備された道路の白線同士の間を路幅とする場合、道路の幅方向に隣り合う白線を検出し、それぞれの白線上における2点を対象位置P1,P2と定める。また、建家内における柱や荷などの障害物同士の間や、建家の壁同士の間を路幅とする場合、隣り合う障害物同士や、隣り合う壁同士を検出し、対象位置P1,P2を定める。
白線、障害物、及び、壁の検出は、RGBの輝度値の変化に基づいて行われる。白線と白線以外の箇所、床面と障害物、及び、床面と壁では、それぞれ、色が異なる。このため、白線と白線以外の箇所との境界、床面と障害物との境界、及び、床面と壁との境界では、路面におけるその他の箇所よりも輝度値が大きく変化する。路幅算出装置65は、輝度値の変化率(=色の変化率)が高い箇所や、輝度値の連続性(=色の連続性)が高い箇所を検出することで、白線、障害物、及び、壁を検出することができ、ひいては、対象位置P1,P2を定めることができる。
ここで、直交座標系(撮像座標)におけるX軸、Y軸、Z軸において、対象位置P1,P2の実際の座標を(X,Y,Z)とし、対象位置P1,P2の撮像データ中の座標を(x,y,z)とした場合、各撮像装置61,62から対象位置P1,P2までの実際の距離dを測定することができれば、路幅Lを算出することができる。なお、本実施形態において、互いに直交するX軸及びZ軸が水平方向と一致し、X軸及びZ軸に直交するY軸が鉛直方向と一致している。本実施形態では、Z軸と光軸とは一致している。撮像装置61,62は、第1カメラ63と第2カメラ64とが水平方向に並ぶように配置されている。
図3に示すように、第1カメラ63(のレンズ)を0点座標O(0,0)とし、対象位置P1の実際の座標を座標P1(−X1,d)、対象位置P2の実際の座標を座標P2(X2,d)とする。上記したように、撮像装置61,62は、第1カメラ63と第2カメラ64とが水平方向に並ぶように配置されているため、いずれの座標でもY座標は0となる。このため、Y座標は省略する。
第1カメラ63で撮像した撮像データ上の対象位置P1の座標を座標p11(x11,−f)とし、第2カメラ64で撮像した撮像データ上の対象位置P1の座標を座標p12(x12,−f)とする。第1カメラ63で撮像した撮像データ上の対象位置P2の座標を座標p21(−x21,−f)とする。撮像データ上の対象位置P1,P2は、実際の対象位置P1,P2に対して上下左右が反転した鏡像である。撮像データ上の対象位置P1,P2の座標p11,p21を反転させた座標を、それぞれ、座標p11’(−x11,f)、座標p21’(x21,f)とする。0点座標O(0,0)、座標P1(−X1,d)、座標p11(x11,−f)、及び、座標p11’(−x11,f)は同一直線上に位置する。0点座標O(0,0)、座標P2(X2,d)、座標p21(−x21,−f)、及び、座標p21’(x21,f)は同一直線上に位置する。なお、fは、カメラ63,64におけるレンズの焦点距離[mm]である。
ここで、撮像装置61,62から実際の対象位置P1,P2までの距離dは、以下の(1)式から算出することができる。なお、撮像装置61,62から実際の対象位置P1,P2までの距離dとは、撮像装置61,62から対象位置P1,P2までのZ軸方向の寸法であり、カメラ63,64同士を通過する線分と、対象位置P1,P2同士を繋ぐ線分との間の距離ともいえる。
bは、撮像装置61,62における両カメラ63,64の眼間距離(視差)[mm]である。眼間距離b、及び、焦点距離fは、撮像装置61,62によって定まった値であり、例えば、路幅算出装置65の記憶部に記憶されている。(x12−x11−b)は、第2カメラ64で撮像した撮像データ上の対象位置P1のX座標から、第1カメラ63で撮像した撮像データ上の対象位置P1のX座標と、眼間距離bとを減算した値(絶対値)[mm]である。
座標p11(x11,−f)と座標p21(−x21,−f)とのX座標の差異を撮像データ上の路幅lとする。座標p11’(−x11,f)と座標p21’(x21,f)とのX座標の差異は、座標p11(x11,−f)と座標p21(−x21,−f)とのX座標の差異と同一である。このため、座標p11’(−x11,f)と座標p21’(x21,f)とのX座標の差異も撮像データ上の路幅lとみなすことができる。
0点座標O、座標P1(−X1,d)、及び、座標P2(X2,d)の3点による三角形と、0点座標O、座標p11’(−x11,f)、及び、座標p21’(x21,f)の3点による三角形とは、相似関係にある。このため、焦点距離fと距離dとの比に基づき、実際の路幅Lを算出することができる。具体的にいえば、実際の路幅Lは、以下の(2)式から算出することができる。
したがって、撮像データ上の路幅l、及び、距離dを算出することで、実際の路幅Lを算出することができる。路幅算出装置65は、算出した路幅Lをメインコントローラ40に出力する。
表示ユニット30のメモリ33には、路幅と車幅との差に対応付けられた制限速度が記憶されている。図4及び図5に示すように、メモリ33には、前進用の制限速度と、後進用の制限速度とが個別に記憶されている。
図4に示すように、制限速度は、路幅と車幅との差が小さいほど低い値となる。本実施形態では、路幅と車幅との差が小さくなるのに比例して、制限速度は小さくなる。即ち、路幅と車幅との差の変化に対して、制限速度は線形に変化する。また、本実施形態では、路幅と車幅との差が閾値T1よりも大きい場合、制限速度は一定となる。すなわち、制限速度の最高速(上限)が定められている。閾値T1は、フォークリフト10が使用される環境(作業場)に合わせて、設定される値である。路幅と車幅との差が0の場合には、制限速度は0km/hとなる。即ち、走行しようとする路面の路幅が車幅よりも狭い場合には、フォークリフト10の進行が禁止される。
図5に示すように、後進用の制限速度は、前進用の制限速度と異なっている。後進用の制限速度は、前進用の制限速度に比べて路幅と車幅との差の変化に対する制限速度の変化が少ない(傾きが小さい)。このため、制限速度が最高速となる閾値T2は、前進用の制限速度に比べて大きい値となっている。即ち、フォークリフト10が後進している場合のほうが厳しい車速制限が課されることになる。
表示ユニット30のメモリ33に記憶される制限速度は表示ユニット30の操作部34を操作することで入力可能である。例えば、操作部34には、路幅と車幅との差に対応付けて制限速度を任意に入力できる調整部が含まれる。調整部を操作して車速制限を入力することで、制限速度を入力することができる。
図6に示すように、路幅と車幅との差に対応付けて制限速度を任意に入力できることで、路幅と車幅との差の変化量に対する制限速度の変化量(=図6に示す傾き)を任意に調整することができる。
また、図7に示すように、走行を可能とする(制限速度を0km/hより大きくする)路幅と車幅との差を任意に調整することもできるし、制限速度の最高速や最低速も任意に調整することができる。例えば、制限速度の最低速を0よりも大きな値とすることも可能である。
表示ユニット30は、メモリ33に記憶された路幅と車幅との差に対応付けられた制限速度をメインコントローラ40に出力する。なお、前進用の制限速度、及び、後進用の制限速度の両方が出力される。
メインコントローラ40は、路幅算出装置65から入力した路幅と、メモリ42に記憶された車幅の情報から、路幅と車幅との差を認識する。メインコントローラ40は、ディレクションセンサ54の検出結果からフォークリフト10が前進しているか後進しているかを検出する。メインコントローラ40は、フォークリフト10が前進している場合には、路幅と車幅との差に対応する前進用の制限速度を制限速度として設定する。メインコントローラ40は、フォークリフト10が後進している場合には路幅と車幅との差に対応する後進用の制限速度を制限速度として設定する。ディレクションセンサ54が進行方向判定部として機能し、メインコントローラ40が制限速度設定部として機能している。
フォークリフト10は、実車速が制限速度を上回らないように制御される。具体的にいえば、メインコントローラ40は、アクセルセンサ51の操作量から演算される目標車速が制限速度を上回っている場合、制限速度と実車速に基づいた回転数指令を出力する。また、メインコントローラ40は、アクセルセンサ51の操作量から算出される目標車速が制限速度以下の場合には、目標車速と実車速との偏差に基づいた回転数指令を出力する。指令回転数は、制限速度を上回らないように演算されているため、走行制御装置55は、制限速度を上回らないように走行用モータM1を駆動することになる。これにより、フォークリフト10には、路幅と車幅との差に応じた制限速度を最高速とする車速制限が課されることになる。
また、フォーク17の揚高が高いほどフォークリフト10の安定性は低下する。このため、メインコントローラ40は、揚高に応じて更なる車速制限を課す。例えば、揚高に閾値を設定し、揚高が閾値よりも低い場合には低揚高、揚高が閾値以上の場合には高揚高とする。メインコントローラ40は、フォーク17の揚高が高揚高の場合には車速制限を課す。本実施形態のメインコントローラ40は、フォーク17の揚高が高揚高の場合、路幅と車幅との差に対応した制限速度に、予め定められた1未満の揚高定数を乗算した値を制限速度とする。例えば、揚高定数を0.8とした場合で、路幅と車幅との差に応じた制限速度が10km/hであれば、設定される制限速度は8km/hとなる。
また、荷Wの重量が重いほどフォークリフト10の安定性は低下する。このため、メインコントローラ40は、荷Wの重量に応じて、更なる車速制限を課す。例えば、荷Wの重量に閾値を設定し、荷Wの重量が閾値よりも軽い場合には低重量、荷Wの重量が閾値以上の場合には高重量とする。本実施形態のメインコントローラ40は、荷Wの重量が高重量の場合、路幅と車幅との差に対応した制限速度に、予め定められた1未満の重量定数を乗算した値を制限速度とする。例えば、重量定数を0.8とした場合で、路幅と車幅との差に応じた制限速度が10km/hであれば、設定される制限速度は8km/hとなる。
上記した揚高による車速制限、及び、荷Wの重量による車速制限は、いずれか一方が行われてもよいし、両方が行われてもよい。両方の車速制限が行われる場合、フォーク17の揚高が高揚高、かつ、荷Wの重量が高重量の場合には、路幅と車幅との差に対応した制限速度に、揚高定数及び重量定数を乗算した値を制限速度とする。例えば、揚高定数を0.8、重量定数を0.8とした場合で、路幅と車幅との差に応じた制限速度が10km/hであれば、設定される制限速度は6.4km/hとなる。
次に、本実施形態のフォークリフト10の作用について説明する。以下の説明では、一例として、フォークリフト10が作業場である工場で使用される場合について説明する。
図8に示すように、工場FCは、敷地内に建家BBを備える。建家BB外には、私道RDが整備されている。私道RDは、幅方向の両端、及び、幅方向の中央に白線を備える。建家BB内の一部には歩行帯WZが設けられている。なお、本実施形態の歩行帯WZは、フォークリフト10の進入を規制し、歩行者のみが進入可能な領域である。建家BB内の一部には、壁Waによって区画された通路が設けられている。建家BB内には、荷W1が置かれている。
図8に示すように、隣り合う白線同士の間の距離L1、荷W1と壁Waとの間の距離L2、壁Wa同士の間の距離L3、及び、荷W1と歩行帯WZとの間の距離L4をそれぞれ路幅とする。距離L4>距離L3>距離L2>距離L1の順に路幅は短くなっている。制限速度は、路幅と車幅との差に応じて設定されるため、場所に応じて、異なる制限速度が設定されることになる。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)メインコントローラ40は、フォークリフト10が走行しようとしている路面の路幅と、車幅との差に応じて車速制限を課す。路幅を検出して車速制限を課すことで、フォークリフト10の操作者が操作を行うことなく車速制限が課される。したがって、操作者の負担が軽減され、作業性の低下が抑制される。また、車幅と路幅との差に応じて自動で車速制限が課されることで、操作者自らが車速を低下させる必要がなく、作業性が向上する。
車速制限は、路幅検出装置60により路幅を検出することで行われる。作業場に存在している路面を利用して車速制限が課されることで、車速制限を課すために新たなインフラ整備を行う必要がない。したがって、インフラ整備のためのコストや、インフラ整備を行う手間をかけることなく産業車両に車速制限を課すことができる。
(2)車幅と路幅との差が同一であっても、フォークリフト10が前進する場合と後進する場合とで、設定される制限速度を異なる値にしている。フォークリフト10を前進させる場合と、後進させる場合とで、フォークリフト10の操作性は異なる。実施形態のフォークリフト10では、フォークリフト10を前進させる場合に比べてフォークリフト10を後進させるほうが操作性が悪い。このため、フォークリフト10を後進させる場合のほうが厳しい車速制限を課すようにしている。このように、進行方向に合わせて個別の制限速度を設定することで、操作性に合わせた車速制限を課すことができる。
(3)表示ユニット30は、車幅と路幅との差に対応付けられる制限速度を調整可能な操作部34を備える。したがって、フォークリフト10の操作者や、フォークリフト10の管理者が任意に制限速度を調整することができる。したがって、フォークリフト10が使用される作業場に合わせて任意に制限速度を調整することができる。
(4)前方撮像装置61及び後方撮像装置62によって撮像された撮像データから路幅の検出を行っている。撮像データでは、路面の色の変化を認識することができるため、路面上の白線などを利用して路幅を算出することができる。
(5)路幅と車幅との差に応じた車速制限に加えて、揚高及び荷重の少なくとも一方に応じて、更なる車速制限を課している。揚高及び荷重により、フォークリフト10の安定性が低下する場合に、更なる車速制限を課すことで、フォークリフト10の安定性を維持することができる。
(6)制限速度を表示する路面標識や道路標識を設けて、これらの標識に表示された速度を認識することで車速制限を課すことも考えられる。しかしながら、この場合には、標識に表示された速度が制限速度となるため、全てのフォークリフト10に同一の制限速度が設定されることになる。フォークリフト10は、種類などによって大きさが異なり、大きさによって制限速度を変更したい場合がある。具体的にいえば、大きいフォークリフト10ほど制限速度を低い値にし、小さいフォークリフト10ほど車速制限を高い値にしたい場合がある。本実施形態のように、路幅と車幅との差に応じて制限速度が設定されることで、同一の箇所を走行する場合に、車幅の大きいフォークリフト10のほうが制限速度が低く設定される。このため、フォークリフト10の車幅に合わせて制限速度を設定することができる。
(第2実施形態)
次に、産業車両の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、撮像装置としてステレオカメラを用いたのに対して、第2実施形態では、撮像装置として単眼カメラを用いている。その他の構成は第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
図9(a)に示すように、撮像装置61,62は、撮像範囲に地平線hが含まれるように車体11に固定されている。撮像装置61,62が設置されている高さ(路面からの距離)、及び、撮像装置61,62が設置されている角度(レンズの向き)は予め把握されている。
図9(a)及び図9(b)に示すように、撮像データ上において、対象位置p41,p51から地平線hまでの距離d1を算出することで、撮像装置61,62から実際の対象位置P41,P51までの距離dを算出することができる。対象位置p41と、対象位置p51とは、撮像データ上の路面において路幅l10を算出する位置の両端である。なお、撮像データ上における地平線hは、単焦点位置と同一位置、あるいは、略同一位置となる。距離d1は、対象位置p41,p51から単焦点位置までの距離ともいえる。
路幅算出装置65は、撮像データ上の座標から路幅l10、及び、距離d1を算出する。路幅算出装置65は、距離d1から距離dを算出する。
図9(b)に示すように、路幅算出装置65は、距離dを算出することで、第1実施形態と同様に、実際の路幅L10を算出することができる。具体的にいえば、第1実施形態の(2)式におけるLをL10に、lをl10とした式から路幅L10を算出することができる。
したがって、第2実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(7)単眼カメラを用いて路幅を検出することができるため、ステレオカメラを用いる場合に比べて撮像装置が安価となる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
○各撮像装置61,62に代えて、距離センサを用いて路幅の検出をしてもよい。即ち、路幅検出装置は、距離センサ、及び、路幅算出装置65となる。
図10に示すように、距離センサ81は、照射波を照射し、照射波に対する反射波から対象物までの距離を検出する。距離センサ81は、例えば、レーザーレンジファインダや、超音波センサである。照射波は、レーザ光や、超音波である。距離センサ81は、照射波を照射し、対象物までの距離を照射角度に対応付けて路幅算出装置65に出力する。なお、この場合の路幅算出装置65は、画像処理機能を備えないECUなどである。
路幅算出装置65は、距離センサ81の検出結果から路幅Lを検出する。例えば、フォークリフト10の全長方向を基準(角度0)とした場合に、照射角度Θ1、及び、照射角度Θ2での距離から路幅を検出する。照射角度Θ1及び照射角度Θ2は、基準からの角度差が同一となる照射角度である。照射角度Θ1で照射された照射波が当たる箇所を照射点P100とし、照射角度Θ2で照射された照射波が当たる箇所を照射点P200とする。この場合、照射点P100と照射点P200との間隔が路幅Lとなる。路幅Lは、距離センサ81から照射点P100までの距離L11、距離センサ81から照射点P200までの距離L21、及び、照射角度Θ1,Θ2を用いて、余弦定理により求めることができる。
照射角度を変更しながら照射波を照射する距離センサ81を用いる場合、距離センサ81は1つでもよい。この場合、路幅算出装置65は、複数の照射角度の中から、照射角度Θ1及びΘ2に該当する距離を用いて路幅Lを算出する。また、照射角度を固定とした2つの距離センサを用いてもよい。
なお、フォークリフト10の傾きによっては、基準(0度)がずれ、路幅Lを正確に検出できなくなる場合がある。このため、フォークリフト10の傾きに応じて、補正を行ってもよい。
○各実施形態において、フォークリフト10が前進している場合と後進している場合とで、同一の制限速度が設定されるようにしてもよい。この場合、路幅算出装置65は、ディレクションセンサ54の検出結果を入力しなくてもよい。
○各実施形態において、フォークリフト10が前進している場合のほうが、後進している場合に比べて厳しい車速制限が課されるようにしてもよい。
○各実施形態において、前進及び後進のうち、いずれか一方が行われる場合にのみ車速制限が課されるようにしてもよい。この場合、前方撮像装置61、及び、後方撮像装置62のうち、車速制限が課される進行方向に位置する撮像装置のみが設けられればよい。
○各実施形態において、前進のみしか行えない産業車両の場合、後方撮像装置62を設けなくてもよい。
○各実施形態において、メモリ33に記憶された制限速度は、操作部34の操作により入力できなくてもよい。この場合、表示ユニット30以外の外部入力装置で、路幅と車幅との差に対応する制限速度がメモリ33に記憶される。
○各実施形態において、フォーク17の揚高、及び、荷Wの重量に応じた車速制限は、閾値を設けることなく行われてもよい。例えば、フォーク17の揚高が高くなるのに比例して制限速度が低くなるようにしてもよいし、荷Wの重量が重くなるのに比例して制限速度が低くなるようにしてもよい。
○各実施形態において、揚高センサ52として、フォーク17の揚高が予め定めた揚高に達すると電気信号を出力するリミットスイッチが用いられてもよい。この場合、リミットスイッチが電気信号を出力するか否かにより、高揚高か低揚高かを判定する。
○各実施形態において、フォーク17の揚高、及び、荷Wの重量による車速制限を行うことなく、車幅と路幅との差に応じた車速制限のみを行ってもよい。この場合、揚高センサ52及び荷重センサ53は設けられなくてもよい。
○各実施形態において、路幅と車幅との差に対応付けられた制限速度は、メインコントローラ40のメモリ42に記憶されていてもよい。
○各実施形態において、走行駆動装置として、エンジンが用いられてもよい。すなわち、フォークリフト10は、エンジンの駆動によって走行してもよい。この場合、走行制御装置は、エンジンへの燃料噴射量などを制御する装置となる。走行制御装置は、フォークリフト10が制限速度を上回らないように、燃料噴射量などを調整する。
○各実施形態において、車幅及び荷Wの幅のうち、幅が長い方と路幅との差に応じて制限速度が設定されてもよい。この場合であっても、各実施形態の場合と同様に、車幅及び荷Wの幅のうち、幅が長い方と路幅との差が小さいほど低い制限速度が設定される。なお、荷Wの幅とは、車幅方向における荷Wの寸法である。上記のように制御を行うことで、結果として、車幅又は荷Wの幅と路幅との差に応じて、制限速度が設定されることになる。
フォークリフト10が搬送する荷Wの幅が予め定められている場合には、荷Wの幅はメインコントローラ40のメモリ42に記憶されていてもよい。また、フォークリフト10が搬送する荷Wの幅が定まっていない場合、荷Wの幅は、各実施形態に記載した路幅Lの算出と同様の算出方法によって算出されてもよい。具体的にいえば、車幅方向における荷Wの両縁をRGBから検出するとともに、撮像装置から荷Wまでの距離と、焦点距離fから荷Wの幅を検出する。
○各実施形態において、車幅よりも幅が長い荷Wを搬送することを前提としたフォークリフト10においては、路幅と荷Wの幅との差に応じて制限速度が設定されるようにしてもよい。
○各実施形態において、フォークリフト10の荷役装置14に積載される荷Wの幅は、車幅よりも短くしてもよいし、車幅よりも長くしてもよい。
○各実施形態において、路幅と車幅との差に応じて、段階的に制限速度を変更してもよい。即ち、「車幅を路幅から減算した値が小さいほど低い制限速度を設定する」とは、車幅を路幅から減算した値と、制限速度とが比例関係にある場合のみを示すものではない。
○各実施形態において、荷役具としてフォーク17以外を用いてもよい。例えば、クランプやラムなどのアタッチメントでもよい。この場合、車幅方向におけるアタッチメントの寸法が車体より長ければ、アタッチメントの寸法が車幅となる。
○各実施形態において、産業車両は、作業場で使用され、かつ、車速制限を課す必要がある車両であればよく、例えば、建機などでもよい。
○各実施形態において、路幅Lの算出方法の一例を記載したが、路幅Lは様々な方法で算出することができる。路幅Lの算出方法は、適宜変更してもよい。
○各実施形態において、路幅算出装置65によって算出された路幅Lに補正値を減算して、この値を路幅としてもよい。補正値は、例えば、一定の値であり、路幅検出装置60で生じる路幅の検出誤差を加味して設定される。
○各実施形態において、フォークリフト10は、車速制限を解除する押しボタンやレバーなどを備えていてもよい。
○各実施形態において、制限速度の上限値は設定されていなくてもよい。
○各実施形態において、車幅と路幅との差のうち、制限速度が最高速となる閾値T1,T2よりも低い値であり、0よりも高い値に制限速度が最低速となる最低速閾値を設定してもよい。そして、この最低速用閾値を下回った場合には、制限速度として、最低速が設定されるようにしてもよい。最低速は、0であってもよいし、0よりも大きい値であってもよい。
○各実施形態において、撮像データは、モノクロ形式や、グレースケール形式のデータであってもよい。
○第1実施形態において、ステレオカメラとして、3つ以上のカメラを備えるものを用いてもよい。
○第1実施形態において、第1カメラ63と第2カメラ64とが水平方向からずれた場合には、Y座標を用いて補正を行ってもよい。
○第1実施形態において、撮像装置61,62は、第1カメラ63と第2カメラ64とが水平方向に並ぶように配置されていなくてもよい。即ち、光軸が水平方向に対してずれていてもよい。この場合、Y座標も加味して路幅を算出する。
○第2実施形態において、車両情報を用いて路幅を検出してもよい。例えば、フォークリフト10の速度や、フォークリフト10の加速度から、フォークリフト10の移動量を算出することができる。そして、この移動量と、撮像データ上での移動量から、撮像データ上での寸法と、実際の寸法との比率を認識することができる。したがって、撮像データ上の路幅から、実際の路幅を認識することができる。
W…荷、M1…走行用モータ(走行駆動装置)、10…フォークリフト(産業車両)、11…車体、14…荷役装置、34…操作部(調整部)、40…メインコントローラ(制限速度設定部)、54…進行方向判定部、55…走行制御装置、60…路幅検出装置、61…前方撮像装置(撮像装置)、62…後方撮像装置(撮像装置)。

Claims (4)

  1. 車体と、
    前記車体に設置され、荷が積載される荷役装置と、
    走行駆動装置と、
    前記走行駆動装置を制御する走行制御装置と、を備え、前記走行駆動装置の駆動により作業場の路面を走行する産業車両であって、
    走行しようとする前記路面の幅である路幅を検出する路幅検出装置と、
    車幅又は前記荷役装置に積載された荷の幅を、前記路幅から減算した値が小さいほど低い制限速度を設定する制限速度設定部と、を備え、
    前記走行制御装置は、前記制限速度設定部によって設定された前記制限速度を実車速が上回らないように前記走行駆動装置を制御する産業車両。
  2. 産業車両が前進しているか後進しているかを判定する進行方向判定部を備え、
    前記制限速度設定部は、産業車両が前進している場合と、後進している場合とで異なる前記制限速度を設定する請求項1に記載の産業車両。
  3. 前記制限速度設定部によって設定される前記制限速度を調整可能な調整部を備える請求項1又は請求項2に記載の産業車両。
  4. 前記路幅検出装置は、
    走行しようとする前記路面を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置によって撮像された前記路面の撮像データから前記路幅を算出する路幅算出装置と、を備える請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の産業車両。
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