JP2013019680A - 走行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロントカメラ4およびリアカメラ5による撮像画像情報を画像処理し、走行車線の幅員、走行車線の左右の区画線の線種、左側の歩道と車道外側線部間(路肩)の幅員、中央帯の幅員などを検出する。これら情報とナビゲーション装置2からの道路種別情報とから自車走行路の“道路の区分”を予測し、この“道路の区分”に対して予め規定されている設計速度を推定する(ステップS1〜S5)。さらに、ナビゲーション装置2から道路勾配および道路曲線半径情報を獲得し、自車走行路の道路勾配および道路曲線半径に対して予め規定されている設計速度を推定する(ステップS6、S7)。そして、“道路の区分”および道路勾配、道路曲線半径に基づき推定した設計速度から自車走行路の設計速度を推定し、これを自車走行路の推定制限速度とする(ステップS8)。
【選択図】 図3
Description
また、このような走行制御装置を搭載した車両において、周囲車両の走行状態に基づき自動走行させるようにした走行制御装置も提案されている。すなわちこの走行制御装置では、同じように走行制御装置を搭載している自動走行中の周囲車両から、その走行制御装置における設定速度を獲得し、獲得した周囲車両の設定速度を、自車両の設定速度として設定する。つまり、周囲車両の設定速度は走行路に設定された制限速度を満足しているものとみなして周囲車両の設定速度を自車両の設定速度としている。
そこで、この発明は上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、自車走行路の制限速度を的確に推定することの可能な走行制御装置を提供することを目的としている。
(構成)
図1は、本発明の走行制御装置1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、走行制御装置1は、ナビゲーション装置2と、カメラコントローラ3と、フロントカメラ4と、リアカメラ5と、ソナーセンサ6と、制限速度推定部7と、車速センサ8と、を備える。
GPS受信機11は、例えば4つ以上のGPS衛星から到着する電波の時間差によって、自車両の位置(緯度、経度、高度)と進行方向とを計算する。
リアカメラ5は、車両後退時に用いられる車両後方を撮像するリヤビューカメラで構成され、自車走行路全体の区画線、中央帯の幅員や路肩の幅員などを撮像する。
制限速度推定部7は、カメラコントローラ3からの各種検出情報およびソナーセンサ6の検出情報、ナビゲーション処理部13からの現在位置情報やデータベース12の各種情報などをもとに制限速度推定処理を行う。この制限速度推定処理は、自車両が現在走行中の道路の制限速度を推定する処理である。制限速度推定部7は、制限速度推定処理で推定した推定制限速度を表示器14に表示する。また、車速センサ8で検出した自車速が推定制限速度を上回るときには警報発生装置15を作動させてドライバに警告する。
次に、図3のフローチャートを用いて、制限速度推定部7で実行される制限速度の推定を行う制限速度推定処理の処理手順を説明する。
制限速度推定部7では、まずステップS1で、ナビゲーション処理部13から自車両の現在位置情報およびリンクID情報を獲得する。そして、これら自車両の現在位置情報およびリンクID情報に基づき、自車両が走行中の道路(以下、自車走行路ともいう)について、道路構造令で規定される“道路の区分”における“種別”を特定する。また特定した種別から大まかな道路等級を特定する。
“道路の区分における種別”の特定は、データベース12の情報をもとに行う。すなわち、データベース12から、自車両の現在位置における道路のリンクの識別子であるリンクIDを獲得し、このリンクIDに付随した道路情報データから、この道路種別データに含まれる道路種別の情報を獲得する。
走行車線の幅員は、カメラコントローラ3において撮像画像を画像処理して得た走行車線の幅員を用いる。
また、前記走行路の車線数は、カメラコントローラ3から自車走行路全体の区画線の線幅およびその並び順を獲得し、これをもとに推定する。
ここで、中央線や、車線境界線、車道外側線の線幅は、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」において規定されている。つまり、中央線は0.15m以上、0.2m未満、車線境界線は、0.1m以上〜0.15m未満、車道外側線は0.1m以上〜0.15m未満と規定されている。
したがって、“道路の区分における種別”と、車線の幅員とに基づき、表6から“道路等級”と普通道路であるか小型道路であるかを表す普通道路/小型道路の別を推定することができる。
ここで、車線数は、“道路の区分(種別および級)”に応じて、道路構造令の第五条の2で定められている。具体的には、第一種第一級、第二種、第三種第一級の道路の走行車線数は往復2車線より多い車線数、第三種第五級または第四種第四級の道路の走行車線数は1車線、上記以外の“道路の区分”に含まれる道路の走行車線数は2車線と定められている。
そして、車線の幅員による“道路等級”の絞り込み結果と、走行車線から推定した“道路等級”の両方に含まれる“道路等級”を、ステップS2での絞り込み結果とする。
ここで、車道の左側に設ける路肩の幅員は、“道路の区分”に応じて、道路構造令で表7及び表8に示すように定められている。
したがって、歩道と外側線部間(路肩)の幅員と、“道路の区分における種別”と、表7または表8から“道路等級”を推定することができる。
具体的には、まず、車線を往復の方向別に分離する道路であるか否かを判断する。この判断は、カメラコントローラ3で画像処理を行い、例えば中央帯の柵があるかどうかを判断し、柵があるときに往復分離道路であると判断する。
そして、路肩の幅員から推定した“道路等級”と、ステップS2で絞り込んだ“道路等級”との両方に含まれる“道路等級”を、路肩の幅員による“道路等級”の絞り込み結果とする。
ここで、中央帯の幅員は、“道路の区分”に応じて、道路構造令で表9に示すように定められている。
したがって、カメラコントローラ3において撮像情報を画像処理して得た中央帯の幅員と、ステップS1で特定した“道路の区分における種別”とに基づき、表9から“道路等級”を推定することができる。なお、表9において、左側の数値を参照する(右側の数値は例外の場合を表すため)。
そして、中央帯の幅員から推定した“道路等級”と、ステップS3で絞り込んだ“道路等級”との両方に含まれる“道路等級”を中央帯の幅員による“道路等級”の絞り込み結果とする。
ここで、道路の設計速度は、“道路の区分(種別および級)”に応じて、道路構造令で表10に示すように定められている。
したがって、絞り込んだ“道路の区分”に基づき、表10から設計速度を推定することができる。なお、表10において、左側の数値を参照する(右側の数値は例外の場合を表すため)。
なお、表10において、推定した“道路の区分”に対応する設計速度として複数の設計速度が設定されている場合には、設定されている複数の設計速度のうち最小のものを走行中の道路の設計速度として獲得する。
次にステップS7に移行し、自車走行路における道路曲線半径をもとに、走行中の道路の、道路構造令に基づく設計速度を推定する。この推定手順は後述する。
次にステップS8に移行し、走行中の道路における推定制限速度を推定する。
そしてステップS9に移行し、推定した推定制限速度を表示器14に表示する。
次いで、ステップS10に移行し、車速センサ8から獲得した自車速と推定制限速度とを比較し、自車速が推定制限速度を上回るときにはステップS11に移行して警報発生装置15を作動させ、ドライバに警告する。一方、ステップS10で自車速が推定制限速度以下である場合には警報を発することなくそのまま処理を終了する。
したがって、この情報も用いて“道路の区分”の絞り込みを行うようにしてもよい。
まず、ステップS11で、道路勾配が変化しているポイント(以下、勾配変化ポイントという)を検出する。
具体的には、データベース12に格納されている道路勾配の情報を獲得し、これに基づき、自車両前方所定範囲以内、例えば、250〔m〕以内の範囲で勾配変化ポイントが存在するかを判断する。勾配変化ポイントの検出方法は、道路勾配の変化量が予め設定した閾値よりも大きいときに、勾配変化ポイントであると判断する。前記勾配変化ポイントであると判断する閾値は、“道路の区分における種別”に応じて設定される。つまり、この閾値は、道路構造令に基づき設計速度を推定するにあたり、道路勾配を考慮すべきか否かを判定するための閾値であって、例えば、“道路の区分”が第一種から第三種の道路では2度以上の値に設定され、第四種道路では5度以上の値に設定される。
一方、ステップS11で勾配変化ポイントが検出されたときにはステップS12からステップS13に移行し、仮の勾配エリアの切り出しを行う。具体的には、図5(a)、(b)に示すように、勾配変化ポイントのうち最も自車両に近い勾配変化ポイントn1を選択し、この勾配変化ポイントn1の1つ前のノードn0から数えて10ノード(n10)までの間の計10点のノードからなるエリアを仮の勾配エリアとして切り出す。
図5(a)の場合には勾配変化ポイントは2つ(n1,n7)として検出され、仮の勾配エリアの起点のノードをn0とし、終点のノードをn10としたとき、1つ目の登りの勾配変化ポイントであるノードn1を起点として登り勾配が終了するノードn4までのエリアがSub勾配エリアa1として切り出され、2つ目の登りの勾配変化ポイントであるノードn7からn9までのエリアがSub勾配エリアa2として切り出される。
図5(b)の場合には勾配変化ポイントは2つとして検出され、1つ目の登りの勾配変化ポイントであるノードn1を起点として登り勾配が終了するノードn4までのエリアがSub勾配エリアa1′として切り出され、2つ目の下りの勾配変化ポイントであるノードn7からn9までのエリアがSub勾配エリアa2′として切り出される。
次にステップS15に移行し、道路勾配に基づく設計速度の推定を行うか否かを判断する。
例えば図5(a)の場合、Sub勾配エリアa1は、ノードn1からn4の範囲であるため、Sub勾配エリアの距離は、“ノード間距離×3”で表される。例えばナビゲーション装置から通知されるノード間距離node=25〔m〕であるときには、Sub勾配エリアa1の距離は“ノード間距離node=25×3”=75〔m〕となる。また、Sub勾配エリアa2の距離は“ノード間距離node=25×2”=50〔m〕となる。
したがって、Total勾配エリアは、“75〔m〕+50〔m〕=125〔m〕となる。
例えば、ノードn4で勾配が終了している場合には、勾配変化ポイントn1からノードn4間の距離、すなわち、“ノード間距離node=25×3”をTotal勾配エリアとする。また、例えば、仮の勾配エリアにおいて勾配がずっと継続している場合には、勾配変化ポイントのノードn1から仮の勾配エリア端のノードn10までの間の距離をTotal勾配エリアとする。
この平坦エリアは、道路勾配の変化が所定値以下であるエリアをいう。前記所定値は、後述の表11から“道路の区分における種別”に基づき特定される値であって、例えば“道路の区分における種別”が第一種〜第三種の場合には前記所定値は2度とし、第四種の場合には前記所定値は5度とする。
そして、道路勾配の変化が所定値以下となるエリアのノード間距離を演算し、これらの和を平坦エリアとする。例えば、図5(a)に示すように、ノードn0およびノードn1間、ノードn4およびノードn7間、ノードn9およびノードn10間は、それぞれ道路勾配の変化は零であるため、これらノード間の距離の和、すなわち、“25×1+25×3+25×1”が平坦エリアとなる。
具体的には、まず、勾配エリア(すなわち仮の勾配エリア)の道路勾配を推定する。
勾配エリア内に複数のSub勾配エリアが存在する場合には、Sub勾配エリアのうち勾配が最も大きいSub勾配エリアの勾配を、勾配エリアの道路勾配とする。例えば図5(a)の場合には、Sub勾配エリアa1の勾配は登り“6%”、Sub勾配エリアa2の勾配は登り“10%”であるため、Sub勾配エリアa2の勾配“10%”を、この勾配エリアの道路勾配とする。
図5(b)の場合には、Sub勾配エリアa1′の勾配は登り“6%”、Sub勾配エリアa2′の勾配は下り“10%”であるため、Sub勾配エリアa2′の勾配“10%”を、この勾配エリアの道路勾配とする。なお、道路勾配が整数でない場合には小数点以下を切り上げる。
このようにして勾配エリアの道路勾配を推定したならば、推定した勾配エリアの道路勾配に基づき走行中の道路の設計速度を推定する。
ここで、道路の勾配は、“道路の区分における種別”に応じて、道路構造令で表11に示すように、定められている。
また、推定した勾配エリアにおける道路勾配が、表11に設定されている縦断勾配よりも小さいときには、道路勾配に基づく設計速度の推定は行わない。
以上により、走行中の道路における道路勾配に基づく設計速度の推定が終了する。
まず、ステップS21で、カーブ補正エリアを検出する。
具体的には、データベース12に格納されている道路曲線半径を獲得し、この道路曲線半径に基づき、自車両前方の所定範囲(例えば250mの範囲)内に存在するカーブ補正エリアを検出する。すなわち、自車両前方の所定範囲内にR500以下のカーブが存在するか否かを判断する。そして、該当するカーブがなければそのまま処理を終了する。一方、該当するカーブがあればステップS22に移行し、図7に示すように、R500以下のカーブの開始地点から終了地点までをカーブ補正エリアとして切り出す。
次いで、ステップS24に移行し、カーブ曲線半径値に基づく走行路の設計速度の推定を行うか否かを判定する。具体的には、ステップS23で特定したカーブ曲線半径値と閾値とを比較する。前記閾値は、前記ステップS1〜ステップS4により得られた“道路の区分(種別および級)”に基づく設計速度と、道路構造令で定められた表12に示す道路の曲線半径から特定される。
例えば、“道路の区分(種別及び級)”が第一種第三級である場合には設計速度は80〔km/h〕となり、表12から、設計速度が80〔km/h〕の場合の曲線半径は、280〔m〕以上と定められている。
そして、表12から、設計速度80〔km/h〕である場合には、曲線半径は280〔m〕以上でなければならないため、カーブ曲線半径値が曲線半径280mよりも小さいときには、カーブ曲線半径値に基づく走行路の設計速度の推定を行う必要があると判断する。
一方、ステップS24で、カーブ曲線半径値が閾値以上であるときにはカーブ曲線半径値に基づく走行路の設計速度の推定を行う必要はないとしてそのまま処理を終了する。
以上により、走行中の道路におけるカーブ曲線半径値に基づく設計速度の推定が終了する。
カメラコントローラ3では、フロントカメラ4やリアカメラ5による撮像画像情報やソナーセンサ6の検出情報をもとに、走行車線の幅員、自車走行路全体の区画線の線幅およびその並び順、左側の歩道と車道外側線部間(路肩)の幅員、中央帯の幅員などを検出する。
制限速度推定部7では、カメラコントローラ3からの各種検出情報やナビゲーション装置2からの現在位置情報やナビゲーション装置2のデータベース12で保持する各種情報などをもとに図3の制限速度推定処理を行って自車走行路の制限速度を推定する。
制限速度推定部7では、ナビゲーション装置2から自車両の現在位置情報およびリンクID情報を獲得する(ステップS1)。
このとき、現在位置情報から都市部であることが特定された場合には“道路の区分における種別”は“第四種”として推定され、“道路等級”は、表5から“第一級”または“第二級”として推定される。
まず、カメラコントローラ3からの自車走行路全体の区画線の線幅やその並び順から、走行中の道路が往復4車線道路か、往復2車線道路か、往復1車線道路かを判断する。そして、まず走行車線の幅員に基づき前記表6から“道路等級”を推定する(ステップS2)。この場合、“道路の区分における種別”は“第三種”であり、道路の幅員は3mである。よって、表6から、“道路等級”は“第三種第一級(小型道路)”または“第三種第三級(普通道路)”であると推定することができる。
よって、推定した“道路の区分”、すなわち“第三種第一級(小型道路)”から推定される、自車走行路の設計速度は、前記表10から“80km/h”となる。
この場合、ナビゲーション装置2から自車両の現在位置情報およびリンクID情報として“高速道路”である旨が通知され、また自車両の現在位置情報から地方部であることが特定される。そのため、前記表1から“道路の区分における種別”は“第一種”であることが特定され、表2から、“道路等級”は、第一級〜第四級のいずれかであると推定される。
さらに車線数が、往復2車線道路よりも多い場合には、“道路の区分”は、第一種第一級、第二種、第三種第一級のいずれかであると推定される。
したがって、この時点で、“道路の区分”は、第一種第一級“に絞り込まれる。
さらに、中央帯の幅員が4.5mであるため、前記表9から“道路等級”は、“第一種第一級”として推定される。よって、最終的に“道路の区分”は“第一種第一級(小型道路)”と推定される。
そのため、前記表10から、自車走行路の設計速度は、“120km/h”と推定される。
ここで、ナビゲーション装置2からの道路勾配情報に基づき、自車両前方所定範囲以内に勾配変化ポイントがないと判断される場合には、道路勾配に基づく設計速度の推定は行わない。また、道路曲線半径情報に基づき、自車両前方所定範囲以内にカーブ補正エリアがないと判断される場合には、道路曲線半径に基づく設計速度の推定は行わない。
したがって、前記表10から特定した設計速度が、自車走行路の推定制限速度となる。
しかしながら、道路勾配が例えば、10%である場合、“第三種第一級(小型道路)”の道路の場合には、表11において設計速度は“40km/h”として規定されているため、道路勾配のある自車走行路の設計速度は“40km/h”と推定する。
例えば、道路勾配が6%である場合には、“第一種第一級(小型道路)”の設計速度は、前記表11から“120km/h”または“100km/h”と特定されるため、道路勾配のある自車走行路の設計速度は“120km/h”または“100km/h”と推定される。
一方、さらに自車両前方所定範囲以内にカーブ補正エリアがあり、カーブ曲線半径値が閾値よりも小さい場合には、ステップS5で表10から推定した、“道路の区分”に対応する設計速度に対応する曲線半径を表12から獲得し、これを閾値とする。そして、この閾値と、カーブ曲線半径値とを比較し、カーブ曲線半径値が閾値よりも小さいときには、カーブ曲線半径値に対応する設計速度を表12から獲得し、これをカーブ曲線半径値に基づく設計速度とする。そして、道路勾配がない場合には、このカーブ曲線半径値に基づく設計速度を、推定制限速度として特定する。
そして、カーブ曲線半径値から推定した設計速度と、道路勾配から推定した設計速度のうち、いずれか小さい方を、自車走行路の推定制限速度とする。
そして、このようにして推定した推定制限速度を表示器14に表示するとともに、自車速と推定制限速度とを比較する。自車速が推定制限速度以下であるときには警報を発しないが、自車速が推定制限速度を上回るときには警報発生装置15により警報を発生させ(ステップS10、S11)、ドライバに対して注意を促す。一方、自車速が推定制限速度以下であるときには警報を発しない。
また、自車速と推定制限速度とを比較し、自車速が推定制限速度を上回るときには、警報を発してドライバに警告する。そのため、道路構造に適した推定制限速度で走行するように仕向けることができる。
(1)道路種別情報と道路形状情報に基づき道路の設計速度を推定し、推定した設計速度を推定制限速度としたため、正確性の高い適切な推定制限速度を得ることができる。
(2)自車走行路の中央帯の幅員情報も加味して設計速度を設定するのでより正確性の高い制限速度を予測することができる。
(3)道路勾配情報および道路曲線情報も考慮して自車走行路の設計速度を推定しているため、より高精度に設計速度を推定することができる。そのため、より適切な推定制限速度を得ることができる。
(4)推定制限速度を、表示器に表示するとともに、自車速が推定制限速度を上回るときには警報を発するため、運転者に注意を促すことができる。
本実施形態の制限速度推定部7では、常に制限速度推定部7で制限速度を推定するようにしているが、例えば、ナビゲーション装置2に制限速度情報が記憶されている道路を走行中、或いは、道路脇の道路標識などをフロントカメラ4で撮像した撮像画像を画像処理することにより制限速度情報を獲得することができる場合など、制限速度情報を獲得することができる場合には獲得した制限速度を用い、ナビゲーション装置2や撮像画像などから制限速度情報を獲得することのできない道路を走行中に限り、制限速度推定部7で推定制限速度の推定を行うように構成することも可能である。
2 ナビゲーション装置
3 カメラコントローラ
4 フロントカメラ
5 リアカメラ
6 ソナーセンサ
7 制限速度推定部
11 GPS受信機
12 データベース
13 ナビゲーション処理部
14 表示器
15 警報発生装置
Claims (4)
- 道路種別を表す道路種別情報を有するナビゲーション装置と、自車走行路を撮像可能な撮像装置と、その撮像された画像を処理することで少なくとも自車走行路の幅員、路肩幅の情報を有する道路形状情報を生成可能な処理装置と、を備えた走行制御装置であって、
前記ナビゲーション装置から前記道路種別情報を獲得する道路種別情報獲得部と、
前記処理装置の処理結果から前記道路形状情報を獲得する道路形状情報獲得部と、
自車走行路の制限速度を推定する制限速度推定部と、
当該制限速度推定部により推定された前記制限速度を報知する報知部と、を備え、
前記制限速度推定部は、前記道路種別情報獲得部で獲得した道路種別情報と前記道路形状情報獲得部で獲得した道路形状情報とから、前記道路種別をさらに分類して予め規定された設計速度を参照することで自車走行路の制限速度を推定することを特徴とする走行制御装置。 - 前記制限速度推定部は、前記ナビゲーション装置が中央帯幅員情報を有すること、または前記処理装置が中央帯幅員情報を生成することで、前記道路種別情報または前記道路形状情報の少なくとも一方から前記中央帯幅員情報を獲得し、前記中央帯幅員情報も加味して予め規定された設計速度に基づき自車走行路の制限速度を推定することを特徴とする請求項1記載の走行制御装置。
- 前記ナビゲーション装置は、前記道路形状情報として自車走行路の道路勾配情報および道路曲線情報を有し、
前記制限速度推定部は、
前記ナビゲーション装置からの前記道路勾配情報と前記道路曲線情報とをさらに加味して予め規定された設計速度に基づき、自車走行路の制限速度を推定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の走行制御装置。 - 自車速を検出する自車速検出部を有し、
前記報知部は、前記推定制限速度を表示器に表示する表示部と、前記自車速が前記推定制限速度を上回るとき警報を発する警報発生部と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の走行制御装置。
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