JP2020132265A - 荷役対象物 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷役対象物の3次元姿勢を高精度に推定することが可能な技術を提供する。【解決手段】荷役対象物は、搬送機によってアクセス可能な第1面を備える。荷役対象物は、第1面に配置されたマーカを備えている。マーカは、予め定められた標識が表示されている平面形状である。マーカは、搬送機に備えられた光学センサを用いてマーカを撮像した画像に基づいて、マーカの平面に対する法線方向である3次元姿勢を推定することが可能なマーカである。マーカの平面が、第1面に対して所定角度で傾いている。【選択図】図2

Description

本明細書に開示する技術は、搬送機によってアクセス可能な荷役対象物に関する。
特許文献1には、マーカをパレットや荷台などの荷役対象物に貼り付け、カメラで撮像したマーカ画像に対してパターンマッチング処理を行うことで、マーカの3次元姿勢を算出する技術が開示されている。マーカの3次元姿勢は、マーカ平面(x−y平面)に対して垂直な軸(z軸)の方向によって表される。これにより、搬送機(例:フォークリフト)に対する荷役対象物の相対的な姿勢を検出している。
特開平11−278799号公報
マーカとカメラが正対した場合(すなわち、マーカ平面に対してカメラの投影軸が垂直に近い場合)には、3次元姿勢を推定する際に、誤差が大きくなってしまう。本明細書は、荷役対象物の3次元姿勢を高精度に推定することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示する荷役対象物の一実施形態は、搬送機によってアクセス可能な第1面を備えた荷役対象物である。荷役対象物は、第1面に配置されたマーカを備えている。マーカは、予め定められた標識が表示されている平面形状である。マーカは、搬送機に備えられた光学センサを用いてマーカを撮像した画像に基づいて、マーカの平面に対する法線方向である3次元姿勢を推定することが可能なマーカである。マーカの平面が、第1面に対して所定角度で傾いている。
マーカの平面部が、荷役対象物の第1面に対して所定角度で傾いている。よって、搬送機が荷役対象物にアクセスする際に、搬送機と荷役対象物の第1面とが正対した場合においても、搬送機に備えられた光学センサの投影軸とマーカの平面部とを、所定角度で傾かせることができる。マーカの垂直軸方向の見かけ上の角度変化を小さくすることができるため、3次元姿勢の推定誤差の発生を抑制することができる。
所定角度は、マーカを撮像した画像に基づいてマーカの位置および姿勢を推定した場合に発生する推定誤差が所定値以下となるように定められた角度であってもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
所定角度は30度以上であってもよい。
複数のマーカが第1面に配置されていてもよい。複数のマーカの平面の各々が第1面に対して有する角度が、各々異なっていてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第1面に垂直な方向から第1面をみたときに、第1面の中心線に対して右側に配置されているマーカの法線ベクトルは、第1面の法線方向に対して右方向のベクトル成分を有しており、第1面の中心線に対して左側に配置されているマーカの法線ベクトルは、第1面の法線方向に対して左方向のベクトル成分を有していてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
マーカの平面の所定角度を可変に制御する角度制御部をさらに備えていてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第1面は、開口部と、開口部の内側に配置されており第1面から窪んでいる窪み面と、を備えていてもよい。マーカは窪み面に配置されていてもよい。開口部は、縁部分の角部の少なくとも一部が除去された形状を備えていてもよい。
荷役対象物は、第1面と同一平面上に位置しない第2面を備えていてもよい。第2面に配置されているマーカをさらに備えていてもよい。
搬送機はフォークリフトであってもよい。荷役対象物はパレットであってもよい。
フォークリフト1の概略斜視図である。 フォークリフト1のブロック図である。 パレット50の一例を示す図である。 所定角度の測定系を示す図である。 相対姿勢と姿勢推定誤差の標準偏差との関係を示すグラフである。 荷役処理の内容を示すフローチャートである。 マーカおよびカメラの位置関係を示す図である。 パレット150の一例を示す斜視図である。 パレット150の一例を示す断面図である。 パレット250の一例を示す図である。 パレット350の一例を示す図である。
(フォークリフト1の構成)
以下、図1および図2を参照して、本実施例のフォークリフト1について説明する。図1はフォークリフト1の概略斜視図であり、図2はブロック図である。フォークリフト1は、無人フォークリフトである。図1に示すように、フォークリフト1は、車体2、制御部10(図2に図示)、マスト20、フォーク22、バックレスト23、カメラ30、を備えている。
車体2は、その両側面のそれぞれに前輪28及び後輪29を備えている。前輪28は、駆動機構を介して駆動輪モータ(不図示)が接続されており、移動制御部17(図2に図示)によって回転駆動されるようになっている。後輪29は、操舵装置(不図示)に接続されており、移動制御部17によって車輪の向きが調整される。移動制御部17が駆動輪モータ及び操舵装置を制御することで、車体2は路面を走行すると共に、車体2の進行方向を変えることができる。
マスト20は、車体2の前面に取付けられている支柱であり、その軸線は上下方向に伸びている。フォーク22は、マスト20に上下方向に移動可能に取付けられている。フォーク22は、一対のツメ22a、22bを有している。フォーク22は、荷役装置制御部18(図2に図示)により昇降される。
バックレスト23は、フォーク22の上に載せた荷物がマスト20の後方に落下するのを防ぐ部材である。カメラ30は、バックレスト23と一体化するように固定されている。これにより、フォーク22がマスト20によって上下するときや、不図示のチルト機構によって前後に傾くときに、カメラ30も一体となって動く。よって、フォーク22を基準としたマーカ画像を取得することができる。
図2のブロック図を説明する。フォークリフト1は、制御部10、フォーク22、前輪28、後輪29、カメラ30、を備える。制御部10は、フォークリフト1を制御する装置である。制御部10は、例えば、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータによって構成することができる。制御部10は、マーカ群位置姿勢推定部11、アクセス位置推定部15、軌道生成部16、移動制御部17、荷役装置制御部18を備えている。マーカ群位置姿勢推定部11〜荷役装置制御部18の各々の動作内容の詳細は、後述する。その他の部位については、図1で説明済みである。
(パレットの構成)
図3に、実施例1に係るパレット50の一例を示す。パレット50は、平パレットである。パレット50の正面50fは、フォークリフト1によってアクセスされる面である。正面50fには、フォーク22を挿入するための空間SPが配置されている。パレット50には、パレット基準座標PCが予め設定されている。空間座標SCのy方向(図3の左右方向)におけるパレット基準座標PCの原点POの位置は、パレット50の正面50fの中央である。空間座標SCのz方向(図3の上下方向)における原点POの位置は、フォーク22を差す高さである。原点POの位置は、設計者によって決定された位置であり、空間上の仮想的な位置である。
パレット50の正面50fには、正面50fから窪んだ平面を有するマーカ配置領域MRが備えられている。マーカ配置領域MRの平面には、平面形状のマーカM1が配置されている。マーカ配置領域MRの平面は、正面50fの垂直面に対して、空間座標SCのy軸回りに所定角度A1傾いている。すなわちマーカM1は、所定角度A1だけ上側を向いた状態である。図3において、マーカ基準座標MC1は、マーカM1の位置および姿勢(向き)を示している。マーカM1の姿勢は、マーカ平面(マーカ基準座標MC1のx−y平面)に対して垂直な軸(マーカ基準座標MC1のz軸)の方向によって表される。
本実施形態では、マーカM1は、AR(Augmented Reality)マーカである。マーカM1は、フォークリフト1に備えられたカメラ30を用いてマーカM1を撮像した画像に基づいて、マーカM1の位置(マーカ基準座標MC1の原点MOの位置)、および、マーカM1の姿勢(マーカ基準座標MC1のz軸方向)を推定することが可能なマーカである。マーカの位置および姿勢の推定には、公開されているソフトライブラリ(例:ARToolkit)を用いることができるため、説明を省略する。
パレット基準座標PCの原点POとマーカ基準座標MC1の原点MOとの相対位置は、予め一意に決まる。同様に、正面50fの垂直面とマーカM1の姿勢(マーカ基準座標MC1のz軸方向)との相対方向は、予め一意に決まる。よって、パレット基準座標PCとマーカ基準座標MC1との位置関係および姿勢関係を既定(拘束)することができる。
(所定角度の決定方法)
所定角度A1は、マーカM1を撮像した画像に基づいてマーカM1の位置および姿勢を推定した場合に発生する推定誤差が、許容値以下となるように決定することができる。所定角度A1の決定方法の具体例を、以下に説明する。
図4に示すような測定系を考える。マーカM1のマーカ基準座標MC1の原点MO位置を(p,p,p)とする。マーカM1の基準寸法をdとする。カメラ30のレンズの焦点距離をfとする。マーカM1をマーカ基準座標MC1のy軸回りに回転させたときの姿勢誤差を考える。y軸方向(y軸回りの回転)の誤差の標準偏差は、マーカM1の姿勢が変化したときにカメラ30の撮像素子に映ったマーカM1の幅が1ピクセル変化する角度に比例すると仮定する。カメラ30の撮像素子に対するマーカM1の傾き(撮像素子座標ICのz軸に対するマーカ基準座標MC1のx−y平面の傾き)を、Φとする。傾きΦの状態からさらにΔΦ傾いたときの、撮像素子に映る画像の幅の変化量を、eピクセルとする。カメラ画角に対してマーカM1が十分に小さいと仮定すると、下式の誤差モデル(近似式)が成立する。
Figure 2020132265
上式は、代数的に解ける式である。この式をΔΦについて解くことで得られる2個の解のうち、絶対値の小さい方の値を、「撮像素子に映ったマーカM1の幅がeピクセル変化する角度」と考えることができる。これに姿勢誤差の標準偏差が比例するものと仮定すると、図5に示すグラフが得られる。
図5の横軸は、カメラ30とマーカM1の相対姿勢(撮像素子座標ICのz軸に対するマーカ基準座標MC1のx−y平面の傾き角度)である。図5の縦軸は、マーカM1の姿勢推定誤差の標準偏差である。y軸回りの姿勢誤差を、マーカM1の姿勢が変化したときにカメラ30の撮像素子に映るマーカM1の幅がeピクセル変化する量で定量化している。図5に示すように、カメラ30とマーカM1の相対姿勢が正対に近いほど(すなわちカメラ30とマーカM1の相対姿勢が0°に近いほど)、姿勢誤差の標準偏差が大きくなることが分かる。
この姿勢誤差モデルに従い、許容される姿勢誤差の標準偏差に応じて、所定角度A1を決定することができる。例えば、姿勢誤差の標準偏差の許容値は、フォーク22をパレット50に差し込む際に意図しない衝突等が発生しないように定めることができる。姿勢誤差の標準偏差の許容値TVが0.02[rad]以下(すなわち1.15°以下)である場合には、図5の矢印Y1に示すように、カメラ30とマーカM1の相対姿勢RPの角度は0.53[rad]となる。すなわち、カメラ30に対しマーカM1を30.38°以上y軸回りに回転させればよい。以上より所定角度A1の下限値は、30.38°となる。
また、所定角度A1の上限値は、マーカM1の外枠がカメラ30で撮像可能な角度までである。マーカM1は、外枠が撮像できれば、その位置や姿勢を推定できるためである。図3や図4のマーカM1では、外枠を黒い枠線で示している。実際には、所定角度A1の上限値は80°以上である。
(荷役処理の内容)
図6を用いて、荷役処理を説明する。S10において制御部10は、荷役処理を開始するか否かを判断する。例えば、ユーザによる荷役開始操作の入力の有無に応じて判断してもよい。否定判断される場合(S10:NO)にはS10へ戻り待機し、肯定判断される場合(S10:YES)にはS20へ進む。S20において、画像データ受信処理が行われる。本説明例では、カメラ30がパレット50を撮像する。そして制御部10は、カメラ30から画像データを受信する。
S30において、マーカ群位置姿勢推定部11は、受信した画像データに基づいてマーカM1の位置(マーカ基準座標MC1の原点MOの位置)および姿勢(マーカ基準座標MC1のz軸方向)を推定する。この推定処理は、公開されているソフトライブラリを用いることができるため、説明を省略する。
S40において、アクセス位置推定部15は、フォーク22を差し込むアクセス位置を推定する。具体的には、パレット基準座標PCの原点POおよび座標姿勢を推定する。図3で説明したように、マーカ基準座標MC1とパレット基準座標PCとの位置関係および姿勢関係は既知であるため、パレット基準座標PCの原点POおよび座標姿勢は容易に算出できる。そしてアクセス位置推定部15は、推定したアクセス位置を、軌道生成部16および荷役装置制御部18へ出力する。
S50において軌道生成部16は、目標位置を設定する。目標位置は、フォーク22のアクセス位置より30cmほど手前に設定してもよい。S60において、軌道生成部16は、S40で算出されたパレット基準座標PCの原点POおよび座標姿勢に基づいて、フォークリフト1の現在位置から対象物までの軌道および速度パターンを生成する。S70において移動制御部17は、生成した軌道および速度パターンに基づいて、目標位置に向けてフォークリフト1を移動させる。
S80において荷役装置制御部18は、不図示の荷役アクチュエータを介してフォーク22の位置を調整する。S90において荷役装置制御部18は、算出されたパレット基準座標PCの原点POおよび座標姿勢に基づいて、フォーク22をアクセス位置に差し込む。S100において、荷役装置制御部18は、パレット50をすくう。S110において、荷降ろし動作および待機位置への復帰動作を行う。これらの動作は自動で行ってもよいし、オペレータが操作してもよい。これらの動作は従来技術で実現できるため、説明は省略する。
(効果)
マーカM1の平面(マーカ基準座標MC1のx−y平面)に対してカメラ30の投影軸(図4の撮像素子座標ICのz軸)が垂直に近い場合には、マーカM1とカメラ30が正対した状態となる。この正対状態では、マーカM1の3次元姿勢(マーカ基準座標MC1のz軸方向)を推定する際に、誤差が大きくなってしまう。これは、マーカM1の平面に対してカメラ30の投影軸が垂直に近い場合には、マーカM1の平面に対してカメラ30の投影軸が傾いている場合に比して、マーカM1の辺や角といった2次元的特徴の検出誤差が3次元姿勢の推定精度に与える影響が大きくなるためである。換言すると、マーカM1とカメラ30が正対した場合には、マーカM1の垂直軸(マーカ基準座標MC1のz軸)方向の見かけ上の角度変化が大きくなってしまう。フォークリフト1がパレット50の正面50fにアクセスしてパレット50に正対すると、カメラ30とマーカM1とが正対してしまうため、マーカM1の3次元姿勢の推定にばらつきが発生してしまう。フォーク22をパレット50に差し込む際に、意図しない衝突等が発生してしまう場合がある。
本明細書の技術では、図7に示すように、マーカM1の平面部が、パレット50の正面50fに対して所定角度A1(図3)だけ傾いている。よって、フォークリフト1がパレット50の正面50fにアクセスしてパレット50に正対した場合においても、カメラ30の投影軸(撮像素子座標ICのz軸)とマーカM1の平面部とを、所定角度A1で傾かせることができる。従って、マーカM1の垂直軸(マーカ基準座標MC1のz軸)方向の見かけ上の角度変化を小さくすることができる。また所定角度A1は、姿勢誤差の標準偏差が許容値以下となるように決定することができる。マーカM1の3次元姿勢の推定誤差を許容値以下に抑制することができるため、フォーク22とパレット50との衝突等を防止することができる。
実施例2では、複数のマーカがパレットに配置されている形態を説明する。実施例1に対して異なる部分について、以下に説明する。図8および図9に、実施例2に係るパレット150の一例を示す。図8は斜視図である。図9は、空間座標SCのx−y平面に平行な面における断面図である。パレット150の正面150fは、フォークリフト1によってアクセスされる面である。正面150fの中心線CL(図8)に対して左側にはマーカ配置領域MR1が備えられており、右側にはマーカ配置領域MR2が備えられている。
マーカ配置領域MR1は、図9に示すように、開口部AP1および窪み面RS1を備えている。窪み面RS1は、開口部AP1の内側に配置されており、正面150fから空間座標SCのx軸正方向へ窪んでいる面である。マーカM1は、窪み面RS1に配置されている。開口部AP1は、縁部分の角部の少なくとも一部の領域R1が除去された切り欠き形状を備えている。
マーカM1の法線ベクトル(マーカ基準座標MC1のz軸)は、正面150fの法線方向ND(図9)に対して左方向のベクトル成分を有している。具体的には、図9に示すように、マーカM1の平面(マーカ基準座標MC1のx−y平面)は、正面50fの垂直面に対して、空間座標SCのz軸回りに所定角度A2傾いている。すなわちマーカM1は、所定角度A2だけ左側を向いた状態である。
同様にしてマーカ配置領域MR2は、図9に示すように、開口部AP2および窪み面RS2を備えている。マーカM2は、窪み面RS2に配置されている。開口部AP2は、縁部分の角部の少なくとも一部の領域R2が除去された切り欠き形状を備えている。マーカM2の法線ベクトル(マーカ基準座標MC2のz軸)は、正面150fの法線方向ND(図9)に対して右方向のベクトル成分を有している。すなわちマーカM2は、所定角度A2だけ右側を向いた状態である。
(効果)
マーカM1およびM2のヨー方向(空間座標SCのz軸回りの方向)の角度を、互いに異ならせている。これにより、例えば、フォークリフト1が左斜め方向D1から接近してくる場合にはマーカM1によりアクセス位置を推定し、フォークリフト1が右斜め方向D2から接近してくる場合にはマーカM2によりアクセス位置を推定することができる。パレット150に対するフォークリフト1の侵入角度を拡大することが可能となる。
開口部AP1は、領域R1が除去された切り欠き形状を備えている。これにより、フォークリフト1が左斜め方向D1から接近してくる場合においても、マーカM1の全体をカメラ30で撮影することが可能となる。同様に開口部AP2は、領域R2が除去された切り欠き形状を備えている。これにより、フォークリフト1が右斜め方向D2から接近してくる場合においても、マーカM2の全体をカメラ30で撮影することが可能となる。パレット150に対するフォークリフト1の侵入角度を拡大することが可能となる。
実施例3では、マーカの所定角度を可変に制御する形態を説明する。実施例1に対して異なる部分について、以下に説明する。図10に、実施例3に係るパレット250の一例を示す。図10は、空間座標SCのx−z平面に平行な面における、マーカM1およびパレット250の断面図である。
マーカM1は、所定角度を可変に制御する角度制御部ACを備えている。角度制御部ACの構造は、様々であってよい。例えば、複数の送り角度でラチェット駆動するギア機構であってもよい。これにより所定角度を、空間座標SCのy軸回りで、角度範囲AA内で変更することができる。
(効果)
カメラ30とマーカM1の相対姿勢と、マーカM1の姿勢推定誤差の標準偏差との関係(図5参照)は、マーカM1のサイズやカメラ30の焦点距離fなどの様々なパラメータが変更されることに応じて、その特性が変化する。すると、パラメータ変更に応じて、姿勢誤差の標準偏差が許容値以下となるような所定角度A1の値も変化する。実施例3のパレット250は、角度制御部ACを備えることにより、所定角度A1の変化に対応することが可能である。所定角度A1を最適値に調整できるため、姿勢誤差の標準偏差を常に許容値以下に維持することが可能となる。
実施例4では、パレットの正面以外の面にもマーカを配置する形態を説明する。実施例1に対して異なる部分について、以下に説明する。図11に、実施例4に係るパレット350の斜視図を示す。パレット350は、正面350f、左側面350lsおよび右側面350rsを備えている。これらの面は、互いに同一平面上に位置しない面である。正面350fは、フォークリフト1がアクセスする面である。正面350fには、マーカM1が配置されている。左側面350lsには、側面マーカM1Lが配置されている。右側面350rsには、不図示の側面マーカM1Rが配置されている。マーカM1、側面マーカM1LおよびM1Rは、すべて垂直面に対して所定角度A1だけ傾いている。
(効果)
フォークリフト1が左側面350lsから接近してくる場合には、正面350fのマーカM1をカメラ30で撮影できない。この場合、カメラ30で側面マーカM1Lを撮影することより、パレット350の位置および姿勢を推定することができる。そして推定結果に基づいて、正面350fに回り込むような軌道を生成することができる。なお、フォークリフト1が右側面350rsから接近してくる場合においても、同様の効果が得られる。パレット150に対するフォークリフト1の侵入角度を拡大することが可能となる。
以上、本明細書が開示する技術の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例)
所定角度A1の傾き方向は、様々な方向であってよい。例えば、ピッチ方向(空間座標SCのy軸回りの方向)の傾きは、図3に示す上側の傾きのみならず、下側の傾きでもよい。所定角度A1の傾き方向は、ピッチ方向のみやヨー方向のみに限定されず、ピッチ方向およびヨー方向の両方向に傾いていてもよい。
本実施形態では、窪み面にマーカを配置する形態を説明したが、この形態に限られない。フォークリフト1と衝突しない程度にパレットから突起した部分に、マーカを配置してもよい。またパレットの正面や側面におけるマーカの位置は、任意であってよい。
実施例2では、正面150fに配置するマーカ数が2個である場合を説明したが、この形態に限られず、3個以上配置してもよい。
実施例3において、マーカの所定角度を可変に制御するタイミングは任意でよい。例えば、フォークリフト1とパレットの距離が近くなることに応じて、所定角度A1を大きくするように制御してもよい。また例えば、マーカM1とカメラ30との相対姿勢が正対に近くなることに応じて、所定角度A1を大きくするように制御してもよい。
位置および姿勢を推定する荷役対象物は、パレットに限られない。荷役対象物は、例えば、パレットを置くトラック荷台であってもよい。
本実施形態では、マーカの位置および姿勢を認識する移動体としてフォークリフトを説明したが、この形態に限られない。マーカの位置・姿勢情報を利用して移動可能な移動体であれば、本明細書の技術を適用可能である。移動体の他の例としては、移動ロボット、モバイルマニュピレータ、ドローンなどが挙げられる。
マーカをパレットに配置する方法は、マーカ間の相対位置が一意に決まるのであれば、様々であってよい。テープでの貼付、接着、ねじ式、磁石式、ピン止めなどの態様でもよい。レーザー印刷、ホットスタンプ印刷、スクリーン印刷などによって、パレットにマーカを直接印刷してもよい。透明なポケットにマーカが差し込まれているマーカ取り付け部を、パレットに固定する態様でもよい。
本実施例ではマーカとしてARマーカを用いる態様を説明したが、この形態に限られない。マーカの位置および姿勢が求まるのであれば、どのようなマーカを用いてもよい。例えば、不可視マーカを用いてもよい。
カメラ30は単眼カメラに限らず、ステレオカメラや不可視マーカ用カメラでもよい。
カメラ30は、フォーク22と一体化していれば、その取り付け方は自由である。例えば図1において、ツメ22aと22bの間であって、フォーク22のバックレスト面より奥側(車体2側)に配置されていてもよい。
パレット50が平パレットである場合を説明したが、カゴパレットなど他の形状のパレットでもよい。
制御部10はフォークリフト1に搭載される形態に限られない。例えば、インターネットなどのネットワーク上に配置されたサーバであってもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
正面50f、150f、350fは、第1面の一例である。パレット50、150、250、350は、荷役対象物の一例である。フォークリフト1は、搬送機の一例である。カメラ30は、光学センサの一例である。
1:フォークリフト 10:制御部 11:マーカ群位置姿勢推定部 15:アクセス位置推定部 16:軌道生成部 17:移動制御部 18:荷役装置制御部 22:フォーク 30:カメラ 50、150、250、350:パレット 50f、150f、350f:正面 A1:所定角度 M1、M2:マーカ

Claims (9)

  1. 搬送機によってアクセス可能な第1面を備えた荷役対象物であって、
    前記第1面に配置されたマーカを備えており、
    前記マーカは、予め定められた標識が表示されている平面形状であり、
    前記マーカは、前記搬送機に備えられた光学センサを用いて前記マーカを撮像した画像に基づいて、前記マーカの平面に対する法線方向である3次元姿勢を推定することが可能なマーカであり、
    前記マーカの平面が、前記第1面に対して所定角度で傾いている、荷役対象物。
  2. 前記所定角度は、前記マーカを撮像した画像に基づいて前記マーカの位置および姿勢を推定した場合に発生する推定誤差が所定値以下となるように定められた角度である、請求項1に記載の荷役対象物。
  3. 前記所定角度は30度以上である、請求項1または2に記載の荷役対象物。
  4. 複数のマーカが前記第1面に配置されており、
    前記複数のマーカの平面の各々が前記第1面に対して有する角度が、各々異なっている、請求項1〜3の何れか1項に記載の荷役対象物。
  5. 前記第1面に垂直な方向から前記第1面をみたときに、
    前記第1面の中心線に対して右側に配置されているマーカの法線ベクトルは、前記第1面の法線方向に対して右方向のベクトル成分を有しており、
    前記第1面の中心線に対して左側に配置されているマーカの法線ベクトルは、前記第1面の法線方向に対して左方向のベクトル成分を有している、請求項4に記載の荷役対象物。
  6. 前記マーカの平面の前記所定角度を可変に制御する角度制御部をさらに備える、請求項1〜5の何れか1項に記載の荷役対象物。
  7. 前記第1面は、開口部と、前記開口部の内側に配置されており前記第1面から窪んでいる窪み面と、を備えており、
    前記マーカは前記窪み面に配置されており、
    前記開口部は、縁部分の角部の少なくとも一部が除去された形状を備えている、請求項1〜6の何れか1項に記載の荷役対象物。
  8. 前記荷役対象物は、前記第1面と同一平面上に位置しない第2面を備えており、
    前記第2面に配置されているマーカをさらに備える、請求項1〜7の何れか1項に記載の荷役対象物。
  9. 前記搬送機はフォークリフトであり、
    前記荷役対象物はパレットである、請求項1〜8の何れか1項に記載の荷役対象物。
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