JP7312089B2 - 計測装置 - Google Patents

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Description

本明細書に開示する技術は、対象物の位置および姿勢を推定する計測装置に関する。
対象物の位置や姿勢を高精度に推定する必要がある場合がある。例えば、荷物を自走により運搬する移動体(例:無人牽引車)を、対象物近傍まで移動させる場合などである。一例として、特許文献1には、対象物に配置されたマーカをカメラを用いて認識することで、対象物の位置や姿勢を推定する技術が開示されている。また非特許文献には、関連する技術が開示されている。
特開2015-121928号公報
田中秀幸、角保志、松本吉央、「正面からの観測でも高精度な姿勢推定が可能なARマーカ」、情報処理学会報告、vol.2012-CG-147 No.3 2012/6/22 Daniel F.Abawi, Joachim Bienwald, Ralf Dorner, "Accuracy in optical tracking with fiducial markers: an accuracy function for ARToolKit", Third IEEE and ACM International Symposium on Mixed and Augmented Reality 5-5 Nov. 2004
特許文献1の技術のように、カメラを用いてマーカが貼られた対象物を認識する技術では、マーカおよび対象物の3次元的な姿勢の推定精度が低くなる場合がある。例えば、マーカを正面から観測した場合などである。3次元的な姿勢の一例としては、マーカおよび対象物のヨー方向(上下を軸とした回転方向)やピッチ方向(左右を軸とした回転方向)の回転姿勢が挙げられる。本明細書は、荷役対象物の三次元的な位置姿勢を高精度に推定することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示する計測装置の一実施形態は、マーカが配置されている対象物を撮像可能なカメラと、レーザを用いて対象物の位置を検出可能なレーザセンサと、を備えた計測装置である。計測装置は、カメラを用いてマーカを撮像した画像に基づいて、マーカの位置および姿勢を推定する第1推定部を備える。計測装置は、第1推定部で推定されたマーカの位置および姿勢の誤差を示す第1誤差情報を取得する第1取得部を備える。計測装置は、レーザセンサを用いて対象物を測定した結果に基づいて、対象物の位置および姿勢を推定する第2推定部を備える。計測装置は、第2推定部で推定された対象物の位置および姿勢の誤差を示す第2誤差情報を取得する第2取得部を備える。計測装置は、第1推定部で推定したマーカの位置および姿勢と、第2推定部で推定した対象物の位置および姿勢と、第1誤差情報と、第2誤差情報と、に基づいて対象物の位置および姿勢を補正する補正部を備える。
カメラを用いてマーカの位置および姿勢を推定する場合には、カメラから見た左右方向の計測精度に比して、奥行き方向の距離の計測精度や、ヨー方向(上下を軸とした回転方向)やピッチ方向(左右を軸とした回転方向)の角度の計測精度が低い。一方、レーザセンサを用いて対象物の位置および姿勢を推定する場合には、ヨー方向の角度精度に比して、レーザセンサから見た左右方向の計測精度が低い。すなわち、幅方向はカメラによって高精度な測定が可能であり、奥行方向はレーザセンサによって高精度な測定が可能である。よって、カメラによる測定の誤差分布の異方性と、レーザセンサによる測定の誤差分布の異方性とは、略直交する関係にあるため、誤差分布の補完関係が成立している。補完関係にあるカメラとレーザセンサの観測結果と誤差の性質を考慮して補正を行うことにより、対象物体の位置・姿勢を高精度に推定することが可能となる。
補正部は、カメラの光軸方向に対して略垂直な方向における対象物の位置および姿勢を、第1誤差情報を用いて補正してもよい。補正部は、レーザセンサの光軸方向における対象物の位置および姿勢を、第2誤差情報を用いて補正してもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第2推定部は、対象物の外形形状を示す外形データによって表される外形モデルであって予め用意された外形モデルを、レーザセンサによる計測データに対して位置合わせを行うことで、対象物の位置および姿勢を推定してもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
外形モデルは、マーカとの相対的な位置および姿勢を示すマーカデータを備えていてもよい。第2推定部は、第1推定部で推定されたマーカの位置と、マーカデータが示すマーカの位置が一致するように、外形モデルの初期位置を定めてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
補正部は、カメラの位置および姿勢を示すカメラノード、レーザセンサの位置および姿勢を示すセンサノード、第1推定部で推定したマーカの位置および姿勢を示すマーカノード、第2推定部で推定した対象物の位置および姿勢を示す対象物ノード、の間の相対的位置関係を規定する複数のアークを備えるグラフ構造データを生成するグラフ構造データ生成部をさらに備えていてもよい。補正部は、生成したグラフ構造データを、複数のアークから算出される誤差関数の和が最小となるように最適化することで、対象物の位置および姿勢の推定値を補正してもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
グラフ構造データ生成部は、カメラの誤差モデルに基づく第1の重みと、レーザセンサの誤差モデルに基づく第2の重みとを、複数のアークに付与してもよい。カメラの誤差モデルは、レーザセンサの誤差モデルに比して、光軸方向の誤差分布が大きくてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
牽引車1および搭降載器材115の概略斜視図である。 牽引車1のブロック図である。 航空機の前方から牽引車1が接近する場合の軌道例を示す図である。 形状モデルMDの例を示す図である。 位置姿勢推定処理の内容を示すフローチャートである。 牽引車1の移動例を示す図である。 計測の誤差分布について説明する図である。 図6の位置関係から生成されたグラフ構造データを示す図である。 実施例2に係る物流倉庫内の様子を示す図である。
(牽引車1および搭降載器材115の概略説明)
図1は、牽引車1および搭降載器材115の概略斜視図である。牽引車1は、無人自動走行車である。牽引車1は、カメラ30、LiDAR(Light Detection and Ranging, Laser Imaging Detection and Ranging)31を備えている。カメラ30は、マーカM1、M2等を検出・計測する等の用途に用いられる。LiDAR31は、目標物の位置および姿勢を計測するためのセンサである。本実施例では、LiDAR31は2D-LiDARであり、レーザを移動平面(地面)に平行に1ライン走査する。LiDAR31の走査高さは、図1の点線で示すLiDAR観測点LPに示すように、搭降載器材115の側面が計測できる高さに設定されている。搭降載器材115は、コンテナを航空機101に搭降載する器材である。搭降載器材115の詳細については、後述する。
(牽引車1の構成)
図2に、牽引車1のブロック図を示す。牽引車1は、制御部10、前輪28、後輪29、カメラ30、LiDAR31、エンコーダ40、を備える。
制御部10は、牽引車1を制御する装置である。制御部10は、例えば、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータによって構成することができる。制御部10は、マーカ位置姿勢推定部11、対象物位置姿勢推定部12、グラフ構造データ生成部13、グラフ最適化部14、アクセス位置推定部15、軌道生成部16、移動制御部17、外形モデル記憶部20、マーカ誤差モデル計算部21、対象物誤差モデル計算部22、マーカ誤差モデル記憶部23、対象物誤差モデル記憶部24、車体位置姿勢算出部41、を備える。コンピュータがプログラムを実行することで、制御部10は、図2に示すマーカ位置姿勢推定部11~移動制御部17等として機能する。マーカ位置姿勢推定部11~移動制御部17、マーカ誤差モデル計算部21、対象物誤差モデル計算部22の各々の動作内容の詳細は、後述する。マーカ誤差モデル記憶部23は、後述するマーカ計測誤差情報を記憶する部位である。対象物誤差モデル記憶部24は、後述する対象物計測誤差情報を記憶する部位である。車体位置姿勢算出部41は、エンコーダ40によって検出された前輪28および後輪29の回転角に基づいて、牽引車1の移動方向及び移動量を求める部位である。
前輪28は、操舵装置(不図示)に接続されており、移動制御部17によって車輪の向きが調整される。後輪29は、駆動機構を介して駆動輪モータ(不図示)が接続されており、移動制御部17によって回転駆動されるようになっている。移動制御部17が駆動輪モータ及び操舵装置を制御することで、牽引車1は路面を走行すると共に、進行方向を変えることができる。エンコーダ40は、車輪の回転角および操舵角を検出するセンサを備えた部位である。
(概略説明)
本明細書で説明する技術は、航空機101へコンテナ(貨物)を搭降載するためのガイドレス無人牽引車の軌道生成に関する技術である。具体例を図3に示す。図3は、航空機101の前方から牽引車1が接近する場合(すなわち航空機101に貨物を積み込む場合)を示す図である。
牽引車1は、ドリー(被牽引車)111~114を牽引している。ドリー111~114の各々には、コンテナC1~C4が載置されている。航空機101の貨物室ドアの近傍には、搭降載器材115が配置してある。
搭降載器材115は、荷物出し入れ部115a、第1側面115b、第2側面115c、搬送経路部115dを備えている。搬送経路部115dは、方向y0に伸びている。搬送経路部115dは、コンテナを滑らせて移動させる経路である。搬送経路部115dの方向y0の正方向の端部には、荷物出し入れ部115aが配置されている。荷物出し入れ部115aは、ドリーとの間でコンテナを受け渡しする部位である。
搭降載器材115は、搭降載器材座標系CS0を備えている。搭降載器材座標系CS0は、基準位置P0を基準とした、搭降載器材115の姿勢を表している。基準位置P0は任意の位置でよい。本実施例では、荷物出し入れ部115aの中央部を基準位置P0としている。搭降載器材115の姿勢は、搬送経路部115dが伸びている方向である方向y0と、方向y0に垂直な方向x0とによって定められる。
第1側面115bは、方向x0の正方向側における搭降載器材115の側面である。第1側面115bには、マーカM1およびM2が配置されている。マーカM1およびM2は、マグネットシートにより貼付されている。マーカM1およびM2は、固有IDを検出可能な視覚マーカ(例えばARマーカ)である。
図1および図3に示すように、マーカ基準座標MC1およびMC2は、マーカM1およびM2の各々の位置および姿勢(向き)を示している。マーカM1およびM2は、予め定められた所定距離D1だけ互いに離れて、水平方向に配置されている。またマーカM1およびM2は、それぞれ、搭降載器材座標系CS0の原点との相対位置が、計測あるいは設計によって一意に決められているものとする。よって、マーカM1およびM2の位置と、搭降載器材座標系CS0との関係を既定(拘束)することができる。この幾何学的拘束は、後段のグラフ最適化において利用することができる。
搭降載器材115の第2側面115cは、方向x0の負方向側における搭降載器材115の側面である。第2側面115cには、マーカM3およびM4が配置されている。マーカM3およびM4の内容は、前述したマーカM1およびM2の内容と同様であるため、詳細な説明を省略する。
牽引車1は、始点位置P1から停車位置P3まで移動する。停車位置P3は、ドリー111が搭降載器材115の荷物出し入れ部115aに横付けされた状態になる位置である。このようにドリーを整列させた状態で停車位置P3に牽引車1を停車させるためには、始点位置P1から停車位置P3へ至る目標軌道TT(図3点線)を設定しなければならない。しかし、航空機101は決まった位置および姿勢で停車するとは限らない。従って、荷物の搭降載のたびに目標軌道TTを設定する必要がある。また、ドリーを搭降載器材115に横付けする際に、搭降載器材115の位置だけでなく、ヨー角(上下軸回りの角度)も正確に計測する必要がある。ドリーと搭降載器材115との接触を避けつつ、搭降載器材115上のコンベヤにスムーズにコンテナを載せる必要があるためである。そのため、搭降載器材115の位置および姿勢を正確に推定する必要が生じる。また作業のリードタイムを考慮すると、搭降載器材115の位置および姿勢の推定は、牽引車1の停止時だけでなく移動中にも実行可能であることが望ましい。
なお、航空機101の「後方」から牽引車1が接近する場合(すなわち航空機101から貨物を降ろす場合)には、マーカM3およびM4を観測すればよい。この場合の技術内容も、航空機101の「前方」から牽引車1が接近する場合(図2)と同様であるため、説明を省略する。
(搭降載器材115の外形モデルデータの作成)
事前準備として、搭降載器材115の外形形状を示す外形モデルデータを用意し、外形モデル記憶部20に記憶させておく必要がある。これは、LiDARデータに基づいて搭降載器材115の位置および姿勢を推定するステップ(S40)において、レーザ観測による点群と外形モデルデータによる点群とを、ICP(Iterative Closest Point)マッチングにより重ね合わせるためである。外形モデルデータを作成する方法は、様々であって良い。例えば、CADなどの設計情報から3次元点群データを生成する方法、3次元計測器を用いて実車を計測し直接データを生成する方法、カメラ観測からデータを生成する方法(例:SfM(Structure from Motion)、などが挙げられる。
図4に形状モデルMDの例を示す。形状モデルMDは、搭降載器材115の上面図に対応したモデルである。この例では、LiDAR31がスキャンする高さの点群だけがモデル化されている。具体的には、LiDAR31でレーザ光を走査する水平面で、3次元点群を輪切り形状に抜き出している。形状モデルMDは、基準位置PDを備えている。基準位置PDは、搭降載器材115の基準位置P0(図2参照)と一意に対応する位置である。従って、ICPマッチングにより、搭降載器材115の基準位置P0および姿勢(搭降載器材座標系CS0)を特定することが可能である。また形状モデルMDは、マーカ位置MM1およびMM2との相対的な位置および姿勢を示すマーカデータを備えている。マーカ位置MM1およびMM2は、搭降載器材115の側面に貼り付けられているマーカM1およびM2の中心と一意に対応する位置である。
(位置姿勢推定処理の内容)
図5~図8を用いて、搭降載器材115の位置および姿勢の推定方法を説明する。本説明例では図6に示すように、時刻tにおける移動点MP1から時刻t+2における移動点MP3へ、牽引車1が移動する場合の処理内容を説明する。図6において、車体基準座標VC1~VC3は、時刻t~t+2の各々における牽引車1の位置および姿勢(向き)を示している。車体基準座標VC1およびVC2の原点は、牽引車1の代表位置(本実施例では、後輪接地点の中央)を示している。カメラ基準座標CC1~CC3は、時刻t~t+2の各々におけるカメラ30の位置および姿勢(向き)を示している。視野角VAは、カメラ30の撮影可能な角度範囲である。LiDAR基準座標LC1~LC3は、時刻t~t+2の各々におけるLiDAR31の位置および姿勢(向き)を示している。
図5の位置姿勢推定処理のフローは、ドリーを搭降載器材115に横付けさせる指示が制御部10に入力されたときに、開始される。S10において、データ取得処理が行われる。データ取得処理では、カメラ30は、搭降載器材115に貼られたマーカM1およびM2を撮像する。LiDAR31は、搭降載器材115の車体側面付近を観測する。車体位置姿勢算出部41は、観測データ取得時の車体位置を記録する。
S20において、マーカ位置姿勢推定部11は、カメラ30から受信した画像データに基づいて、マーカM1およびM2の位置および姿勢を推定する。この推定処理は、公開されているソフトライブラリを用いることができるため、説明を省略する。またマーカ位置姿勢推定部11は、マーカM1およびM2の観測によって、各マーカに固有のID情報を取得できる。マーカM1およびM2に予め付与されたID情報と、観測によって取得されたID情報とを比較することにより、マーカM1およびM2を確実に認識することができる。ID情報を用いてマーカM1およびM2を認識することで、画像処理によって搭降載器材の存在の有無や存在位置、器材の方向などを認識する場合に比して、認識精度や識別の確実性を高めることができる。
S30において、マーカ誤差モデル計算部21は、マーカ位置姿勢推定部11で推定されたマーカの位置および姿勢の誤差を示す、マーカ計測誤差情報を取得する。マーカ計測誤差情報は、マーカ誤差モデル記憶部23に記憶される。図7の例を用いて、カメラ30による計測の誤差分布について説明する。図7は、マーカM1およびM2の位置および姿勢を推定する場合を説明している。具体的には、カメラ30からマーカM1へ、光軸OP1の方向(すなわち奥行き方向)に1本の測定線が伸びる。カメラ30には、「光軸OP1方向(奥行方向)の誤差が、光軸OP1に垂直な方向(幅方向)の誤差に比して極端に大きい」という、位置計測の誤差の異方性がある。これは、カメラ30による奥行方向の位置計測は、撮像素子に映ったマーカM1の幅のピクセル変化量に基づいて行われるためである。従って、カメラ30によるマーカM1の位置計測の誤差分布CE1は、光軸OP1方向に極端に大きい長径を有する楕円形となる。また同様に、カメラ30によるマーカM2の位置計測の誤差分布CE2は、光軸OP2方向に極端に大きい長径を有する楕円形となる。
S40において、対象物位置姿勢推定部12は、LiDAR31から受信したLiDARデータに基づいて、搭降載器材115の位置および姿勢を推定する。具体的には、LiDAR観測による点群と外形モデルデータによる点群とを、ICPマッチングにより重ね合わせる。ICPマッチングでは、繰り返し計算を行うことにより、最小二乗法により誤差を最小化することができる。よってICPマッチングを用いることにより、搭降載器材115の位置および姿勢の推定精度を高くすることができる。
ICPマッチングを行うためには、形状モデルMDとLiDAR31による計測データとを、おおまかに位置合わせする(初期重ね合わせする)必要がある。この初期重ね合わせに失敗すると、誤った対応関係に影響されて、収束が遅くなる場合や、正解に到達せずに誤マッチングが発生する場合がある。そこで本明細書の技術では、マーカ位置姿勢推定部11で推定(S20)されたマーカM1およびM2の位置と、マーカデータが示すマーカ位置MM1およびMM2(図4参照)が一致するように、形状モデルMDの初期重ね合わせ位置および初期重ね合わせ姿勢を定める。すなわち、マーカM1およびM2が搭降載器材115の側面に貼り付けられている位置・姿勢の既知の設計情報を元に、マーカ位置姿勢推定部11で推定されたマーカM1およびM2の位置から、形状モデルMDの初期位置および初期姿勢を求める。マーカ位置姿勢推定部11で推定(S20)されたマーカM1およびM2の位置は、奥行方向の確からしさは低いものの、形状モデルMDの初期位置を定めるためには十分な精度を有していると言える。
S50において、対象物誤差モデル計算部22は、対象物位置姿勢推定部12で推定された搭降載器材115の位置および姿勢の誤差を示す、対象物計測誤差情報を取得する。対象物計測誤差情報は、対象物誤差モデル記憶部24に記憶される。
ICPマッチングで発生する誤差の計算に関しては、例えば下記の文献に示すように、幾つかの方法が提案されている。(文献1:Andrea Censi, “An accurate closed-form estimate of ICP’s covariance”, 2007 IEEE International Conference on Robotics and Automation Roma, Italy, 10-14 April 2007.)(文献2:Prakhya Sai Manoj, Liu Bingbing, Yan Rui, and Weisi Lin, “A Closed-form Estimate of 3D ICP Covariance”, MVA2015 IAPR International Conference on Machine Vision Applications, May 18-22, 2015.)。また、ICPマッチングでの誤差に加え、LiDAR31のレーザの測距精度を考慮してもよい。レーザの照射方向の測距誤差は、例えば、ビームの測距精度で表すことができる。レーザのスキャン方向の測距誤差は、例えば、ビーム間隔やビームの太さなどを元に一様分布などで近似することができる。
図7の例を用いて、LiDAR31による計測の誤差分布について説明する。図7において搭降載器材115の第2側面115cに沿って多数並んでいる黒点は、LiDAR31による観測点を示している。ここで、ある所定点SPの位置および姿勢をLiDAR31で測定する場合を例として考える。LiDAR31には、「レーザのスキャン方向の誤差が、光軸OP3方向(奥行方向)の誤差に比して大きい」という、位置計測の誤差の異方性がある。これは、奥行方向の誤差範囲DRは測距精度に依存する一方で、スキャン方向の誤差範囲LRは、スキャン間隔(光源からの距離に比例する)と光芒の幅に基づく一様分布で近似することができるためである。従って、誤差範囲DRよりも誤差範囲LRの方が大きくなるためである。図7では、LiDAR31による位置計測の誤差分布LEは、搭降載器材115の側壁方向に長径を有する楕円形となる。
なお図7において、誤差分布CE1、CE2、LEの誤差楕円の大きさは、分かりやすさのために大きく記載している。実際には、標準偏差でサブmmから数cm程度のばらつきである。
S60において、グラフ構造データ生成部13によって、グラフ構造データ生成処理が行われる。例として、図6の位置関係に基づいて、図8のグラフ構造データが生成される場合について説明する。図8のグラフ構造データは、5種類のノード(車体ノードVN、カメラノードCN、LiDARノードLN、マーカノードM1NおよびM2N、搭降載器材ノードHN)を備える。
車体ノードVN1~VN3は、移動点MP1~MP3の各々における、牽引車1の代表位置および姿勢を示す情報である。牽引車1の代表位置および姿勢は、S10において車体位置姿勢算出部41によって取得することができる。カメラノードCN1~CN3は、移動点MP1~MP3の各々における、カメラ30の位置および姿勢を示す情報である。LiDARノードLN1~LN3は、移動点MP1~MP3の各々における、LiDAR31の位置および姿勢を示す情報である。マーカノードM1NおよびM2Nは、移動点MP1~MP3の各々において推定された、マーカM1およびM2の位置および姿勢を示す情報である。搭降載器材ノードHNは、移動点MP1~MP3の各々において推定された、搭降載器材115の基準位置P0の位置および姿勢を示す情報である。図8では説明の便宜上、すべてのノードを円で示している。しかし実際は、各ノードは、ヨー角姿勢などの姿勢情報も有している。
また図8のグラフ構造データは、7種類のアーク(アークVLA、アークVCA、アークMMA、アークMHA、アークCA、アークLA、アークVVA)を備える。アークVLA1~VLA3、アークVCA1~VCA3、アークMMA、アークMHA1およびMHA2は、図8において実線で示されている。これらの5種類のアークは機械的な拘束であり、基本的に変化しない。図8において、アークCAは、点線で示されている。アークLAは、一点鎖線で示されている。アークVVAは、二点鎖線で示されている。これらの3種類のアークは、観測結果に基づいて形成された拘束である。これらのアークは、センサの性質や、センサと観測対象との距離などによって異なる値を示す。
アークVLA1~VLA3は、移動点MP1~MP3の各々における、車体ノードVNの座標系からみたLiDARノードLNの座標系の位置および姿勢を規定している。同様に、アークVCA1~VCA3は、移動点MP1~MP3の各々における、車体ノードVNの座標系からみたカメラノードCNの座標系の位置および姿勢を規定している。牽引車1の代表位置からみた、LiDAR31およびカメラ30の位置関係は不変である。よって、アークVLA1~VLA3は同一の位置および姿勢を規定するとともに、アークVCA1~VCA3は同一の位置および姿勢を規定する。アークMMAは、マーカノードM1NとM2Nの間の位置および姿勢を規定する。アークMHA1は、マーカノードM1Nと搭降載器材ノードHNの間の位置および姿勢を規定する。アークMHA2は、マーカノードM2Nと搭降載器材ノードHNの間の位置および姿勢を規定する。
アークCA11は、カメラノードCN1の座標系(移動点MP1)からみた、マーカノードM1Nの座標系の位置および姿勢を規定している。また、マーカM2はカメラ30の視野角VA(図6)から外れており、観測できていない。よって、カメラノードCN1とマーカノードM2Nを結ぶアークは規定されていない。アークCA21およびCA22は、カメラノードCN2の座標系(移動点MP2)からみた、マーカノードM1NおよびM2Nの座標系の位置および姿勢を規定している。なお、カメラノードCN3の座標系(移動点MP3)からは、マーカM1およびM2はカメラ30の視野角VAから外れており観測できていない。よって、カメラノードCN3とマーカノードM1NおよびM2Nとを結ぶアークは規定されていない。
アークLA1は、LiDARノードLN1の座標系(移動点MP1)からみた、搭降載器材ノードHNの座標系の位置および姿勢を規定している。同様に、アークLA2は、LiDARノードLN2の座標系(移動点MP2)からみた、搭降載器材ノードHNの座標系の位置および姿勢を規定している。またアークLA3は、LiDARノードLN3の座標系(移動点MP3)からみた、搭降載器材ノードHNの座標系の位置および姿勢を規定している。アークVVA1は、車体ノードVN1とVN2との間の位置および姿勢を規定している。アークVVA2は、車体ノードVN2とVN3との間の位置および姿勢を規定している。
S70において、マーカ誤差モデル記憶部23および対象物誤差モデル記憶部24は、各ノードを結ぶアークに対し、誤差分布をグラフの重みとして与える。すなわち、計測データの分散共分散行列に、誤差分布の分散共分散行列を加算し、その逆行列を最適化の重みとして用いる。具体的に説明する。各アークは、「ノード間の相対位置・姿勢の初期値」と「確からしさ」に関する事前知識を保持している。「確からしさ」は、情報行列で表すことができる。情報行列は、ノード間の相対位置および姿勢の誤差についての分散共分散行例の逆行列である。「確からしさ」の性質は、アーク毎に異なる。すなわち、図8において実線で示されている5種類のアーク(アークVLA1~VLA3、アークVCA1~VCA3、アークMMA、アークMHA1およびMHA2)は機械的な拘束であり、「確からしさ」が高い。一方、アークCA(図8の点線)およびアークLA(図8の一点鎖線)は、観測による拘束であるため、例えば、距離(奥行)方向の「確からしさ」が低い。
本明細書の技術では、マーカ位置姿勢推定部11で推定されたマーカの位置および姿勢の誤差を示すマーカ計測誤差情報を、マーカ誤差モデル記憶部23から読み出す。マーカ計測誤差情報は、カメラ30によるマーカM1およびの検出に関する誤差分布を含んでいる。そして、アークCAに対して、マーカ計測誤差情報に基づく第1の重みを与える。また、搭降載器材115の位置および姿勢の誤差を示す対象物計測誤差情報を、対象物誤差モデル記憶部24から読み出す。対象物計測誤差情報は、LiDAR30による搭降載器材115の位置および姿勢の推定に関する誤差分布を含んでいる。そして、アークLAに対して、対象物計測誤差情報に基づく第2の重みを与える。
S80においてグラフ最適化部14は、S60およびS70で生成したグラフ構造データを最適化する。最適化には、例えば、Graph-Based SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)を用いることができる。Graph-Based SLAMは、カメラ位置やマーカ位置をノード(頂点)、それらの間の相対位置の制約条件をアーク(辺)とするグラフに対して、各制約の誤差総和を最小化するように最適化計算を行う手法である。これにより、マーカノードMN1、MN2および搭降載器材ノードHNの、位置および姿勢を補正することができる。
S90においてアクセス位置推定部15は、最適化によって修正されたグラフ構造データを元に、搭降載器材115の位置および姿勢を取得する。軌道生成部16は、搭降載器材115の位置および姿勢に基づいて、目標軌道TT(図3参照)を生成する。移動制御部17は、目標軌道TTと速度パターンに基づいて、停車位置P3(図3)まで牽引車1を移動するための制御指令値を算出する。
本実施例では、制御部10は、牽引車1の代表位置から見た搭降載器材115の位置を常に出力する。これにより、牽引車1が移動する場合においても、目標軌道TTの生成や修正を行うことが可能となる。
S100において、位置姿勢推定処理を終了するか否かが判断される。例えば、ドリーを横付けする処理が完了しているか否かによって判断してもよい。否定判断される場合(S120:NO)には、S10へ戻り処理を続行する。このようにループ処理することで、位置姿勢推定処理を、移動点MP1~MP3(図6)の各々において行うことができる。よって、牽引車1の移動中において、搭降載器材115の位置および姿勢の推定値を更新することができる。一方、肯定判断される場合(S120:YES)には、処理を終了する。
(効果)
搭降載器材115に貼り付けられたマーカをカメラで撮像することで搭降載器材115の位置や姿勢を認識する技術では、一般的に、搭降載器材115の奥行方向の位置や、ヨー方向やピッチ方向の回転姿勢を正確に求めることが困難である。よって、ドリーを搭降載器材115に横付けする際に、意図しない衝突等が発生してしまう場合がある。本明細書の技術では、搭降載器材115に貼付されたマーカの位置および姿勢をカメラ30を用いて推定するとともに、搭降載器材115の位置および姿勢をLiDAR31を用いて推定する。図7を用いて説明したように、カメラ30による測定の誤差分布の異方性と、LiDAR31による測定の誤差分布の異方性とは、直交する関係にあるため、誤差分布の補完関係が成立している。そして、カメラノードCNからみたマーカノードの位置および姿勢を示すアークCAに対して、カメラ30による測定の誤差分布に基づく第1の重みを与える。また、LiDARノードLNからみた搭降載器材ノードHNの位置および姿勢を示すアークLAに対して、LiDAR31による測定の誤差分布に基づく第2の重みを与える。これにより、補完関係にある誤差分布を用いてグラフ構造を最適化することができる。搭降載器材115の位置・姿勢を高精度に推定することができるため、ドリーを搭降載器材115に確実に横付けすることが可能となる。
(概略説明)
実施例2は、無人フォークリフトへの本技術の適用例である。実施例2の技術の目的は、物流倉庫内の荷を無人フォークリフトに荷役させるため、荷物の乗ったパレットの位置および姿勢を正確に計測することにある。図9に、実施例2に係る物流倉庫内の様子を示す。物流倉庫では、パレットPL1~PL6に載せられた荷物(例:段ボール箱)が、固定ラック上に配置されている。パレットPL1~PL6の各々には、その正面中央部にマーカM11~M16が貼付されている。マーカM11~M16は、パレットの中央に正確に印刷されており、パレットとの位置関係が既定されている。
フォークリフト201は、フォーク210を備えている。フォーク210には、カメラ230およびLiDAR231が固定されている。フォーク210は、マストに沿って上下に移動可能である。フォーク210の高さを調整することで、カメラ230およびLiDAR231の観測高さを調整することができる。またフォークリフト201は、不図示の制御部を備えている。制御部の内容は、実施例1で説明した内容と同様であるため、説明を省略する。
(位置姿勢推定処理)
実施例2のフォークリフト201の例においても、実施例1の図5~図8で説明した位置姿勢推定処理を用いることができる。このとき、実施例1の説明において、「牽引車1」を「フォークリフト201」に読み替え、「搭降載器材115」を「パレットPL」に読み替え、「搭降載器材ノードHN」を「パレットノードPN」に読み替えればよい。
(効果)
図9に示すように、パレットPL1~PL3が同一高さに隙間なく並べられている場合がある。この場合、LiDAR231による観測点LP2(図9点線)は、概ね長い直線状となるため、パレットPL1~PL3の各々の境界を特定することは困難である。また、観測点LP2に示すように、レーザビームをパレットPL1~PL3の側面に正確に走査させることは困難である。よってLiDAR231単独では、荷役対象となるパレットPL1~PL3の正確な位置および姿勢を計測できない。一方、カメラ230によるマーカM11~M13の観測では、パレットPL1~PL3の中心位置を特定することは可能である。しかし前述したように、カメラ230に対する奥行方向の距離や、パレットのヨー角を正確に特定することは困難である。この困難性は、遠方から観測する場合やパレット正面から観測する場合において、顕著となる。よってカメラ230単独では、荷役対象となるパレットPL1~PL3の正確な位置および姿勢を計測できない。
そこで実施例2の技術では、カメラ230およびLiDAR231を組み合わせて、パレットの位置および姿勢を推定する。具体的に説明する。カメラ230によってマーカの高さ方向の位置を計測(S20)できるため、LiDAR231のレーザビームが正しくパレットの側面を走査するように、フォークリフト201の高さを調整できる。また、カメラ230によって、各マーカに固有のID情報を取得できる(S20)。取得されたID情報に基づいて、マーカが貼付されたパレットの幅、高さ、奥行きなどの設計情報を知ることができる。従って、直線状の観測点LP2から、各々のパレットを示す複数の観測点群を特定することができる。そして、観測点群の各々傾きを調べることで、各パレットのヨー角を正確に推定することができる(S40)。これにより、パレットの位置・姿勢を高精度に推定することができるため、フォーク210をパレットに確実に差し込むことが可能となる。
以上、本明細書が開示する技術の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例)
グラフ構造データ生成処理(S60)では、以下に示すように、様々な態様のグラフ構造データを生成することができる。グラフ構造データの態様は、推定結果の要求精度やセンサの精度、計算時間などを総合的に考慮して決定することができる。第1の態様として、図8に示すように、過去(時刻t)から現在(時刻t+2)までの全てのノードおよびアークを用いて、グラフ構造データを作成してもよい。第2の態様として、車体(移動体)ノードを含まないグラフ構造データを用いてもよい。この場合、例えば図8のグラフ構造データの例では、車体ノードVN1~VN3、アークVLA1~VLA3、VCA1~VCA3、VVA1およびVVA2を省略することができる。
第3の態様として、1の時刻の1つの移動点(例:最新の観測結果)におけるセンサノードを備えるグラフ構造データを作成してもよい。例えば、時刻tにおいては、移動点MP1(図8参照)における3つのセンサノード(VN1、CN1、LN1)を備えたグラフ構造データを作成してもよい。また、時刻t+1においては、移動点MP2における3つのセンサノード(VN2、CN2、LN2)を備えたグラフ構造データを作成してもよい。
LiDAR観測点LP(図1の点線)に示すように、LiDAR31のビームを搭降載器材115の側面に走査させる必要がある。しかし、牽引車1の微妙な揺れ、LiDAR31の傾き、搭降載器材115のアウトリガー高さの調整など、様々な理由に起因して、走査が失敗する事態が発生しうる。また、この様な事態は、2D-LiDARのみならず、上下の解像度が低い3D-LiDARにおいても生じ得る。そこで、カメラによるマーカの観測結果(S20)に基づき、搭降載器材115の側面の高さを求めてもよい。そして、求めた高さに応じて、LiDAR31の走査高さを調整するアクチュエータを備えてもよい。これにより、搭降載器材115の側面を確実にレーザ走査することが可能となる。
ICPマッチング(S40)の初期重ね合わせ方法は、マーカの観測結果を利用する方法に限られず、様々な方法が利用可能である。例えば、観測されたLiDAR点群を直線(線分)として近似させ、その傾きや端点位置の情報を使う方法であってもよい。
マーカを搭降載器材115の側面に配置する方法は、マーカ間の相対位置が一意に決まるのであれば、様々であってよい。テープでの貼付、接着、ねじ式、磁石式、ピン止めなどの態様でもよい。レーザ印刷、ホットスタンプ印刷、スクリーン印刷などによって、搭降載器材115にマーカを直接印刷してもよい。また1側面に配置するマーカ数が2個である場合を説明したが、この形態に限られない。
LiDAR31は2D-LiDARに限られず、3D-LiDARも利用可能である。
本実施例では、車体位置姿勢算出部41がエンコーダ40を用いて牽引車1の移動量を求める形態(S10)を説明したが、この形態に限られない。2次元レーザセンサ等を使ったレーザーオドメトリを用いる形態、慣性センサを使う形態、カメラ画像を利用する形態などであってもよい。
本実施形態では、マーカの位置および姿勢を認識する移動体として牽引車1を説明したが、この形態に限られない。マーカの位置・姿勢情報を利用して移動可能な移動体であれば、本明細書の技術を適用可能である。移動体の他の例としては、移動ロボット、モバイルマニュピレータ、ドローンなどが挙げられる。
本実施例ではマーカとしてARマーカを用いる態様を説明したが、この形態に限られない。マーカの位置および姿勢が求まるのであれば、どのようなマーカを用いてもよい。例えば、不可視マーカを用いてもよい。
カメラ30は単眼カメラに限らず、ステレオカメラや不可視マーカ用カメラでもよい。
制御部10は牽引車1に搭載される形態に限られない。例えば、インターネットなどのネットワーク上に配置されたサーバであってもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
搭降載器材115は、対象物の一例である。LiDAR31は、レーザセンサの一例である。牽引車1は、計測装置の一例である。マーカ位置姿勢推定部11は、第1推定部の一例である。マーカ計測誤差情報は、第1誤差情報の一例である。マーカ誤差モデル計算部21は、第1取得部の一例である。対象物位置姿勢推定部12は、第2推定部の一例である。対象物計測誤差情報は、第2誤差情報の一例である。対象物誤差モデル計算部22は、第2取得部の一例である。グラフ構造データ生成部13およびグラフ最適化部14は、補正部の一例である。形状モデルMDは、外形モデルの一例である。搭降載器材ノードHNは、対象物ノードの一例である。
1:牽引車 10:制御部 11:マーカ位置姿勢推定部 12:対象物位置姿勢推定部 13:グラフ構造データ生成部 14:グラフ最適化部 21:マーカ誤差モデル計算部 22:対象物誤差モデル計算部 30:カメラ 31:LiDAR 115:搭降載器材 M1~M4:マーカ

Claims (4)

  1. マーカが配置されている対象物を撮像可能なカメラと、レーザを用いて前記対象物の位置を検出可能なレーザセンサと、を備えた計測装置であって、
    前記カメラを用いて前記マーカを撮像した画像に基づいて、前記マーカの位置および姿勢を推定する第1推定部と、
    前記カメラによる前記マーカの位置および姿勢の誤差を示す第1誤差情報を取得する第1取得部であって、
    前記第1誤差情報は、前記カメラの光軸方向の誤差が、前記カメラの光軸方向に対して略垂直な方向の誤差に比して大きいという誤差分布の異方性を有している、前記第1取得部と、
    前記レーザセンサを用いて前記対象物を測定した結果に基づいて、前記対象物の位置および姿勢を推定する第2推定部と、
    前記第2推定部で推定された前記対象物の位置および姿勢の誤差を示す第2誤差情報を取得する第2取得部であって、
    前記第2誤差情報は、前記レーザのスキャン方向の誤差が、前記レーザの照射方向の誤差に比して大きいという誤差分布の異方性を有している、前記第2取得部と、
    前記第1推定部で推定した前記マーカの位置および姿勢と、前記第2推定部で推定した前記対象物の位置および姿勢と、前記第1誤差情報と、前記第2誤差情報と、に基づいて前記対象物の位置および姿勢を補正する補正部と、
    を備える計測装置。
  2. 前記第2推定部は、前記対象物の外形形状を示す外形データによって表される外形モデルであって予め用意された前記外形モデルを、前記レーザセンサによる計測データに対して位置合わせを行うことで、前記対象物の位置および姿勢を推定する、請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記外形モデルは、前記マーカとの相対的な位置および姿勢を示すマーカデータを備えており、
    前記第2推定部は、前記第1推定部で推定された前記マーカの位置と、前記マーカデータが示す前記マーカの位置が一致するように、前記外形モデルの初期位置を定める、請求項に記載の計測装置。
  4. 前記補正部は、
    前記カメラの位置および姿勢を示すカメラノード、
    前記レーザセンサの位置および姿勢を示すセンサノード、
    前記第1推定部で推定した前記マーカの位置および姿勢を示すマーカノード、
    前記第2推定部で推定した前記対象物の位置および姿勢を示す対象物ノード、
    の間の相対的位置関係を規定する複数のアークを備えるグラフ構造データを生成するグラフ構造データ生成部をさらに備え、
    前記グラフ構造データ生成部は、前記第1誤差情報に基づく第1の重みと、前記第2誤差情報に基づく第2の重みとを、前記複数のアークに付与し、
    前記補正部は、生成した前記グラフ構造データを、前記複数のアークから算出される誤差関数の和が最小となるように最適化することで、前記対象物の位置および姿勢の推定値を補正する、請求項1~の何れか1項に記載の計測装置。
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