JPH0798208A - 視覚に基く三次元位置および姿勢の認識方法ならびに視覚に基く三次元位置および姿勢の認識装置 - Google Patents

視覚に基く三次元位置および姿勢の認識方法ならびに視覚に基く三次元位置および姿勢の認識装置

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JPH0798208A
JPH0798208A JP5242495A JP24249593A JPH0798208A JP H0798208 A JPH0798208 A JP H0798208A JP 5242495 A JP5242495 A JP 5242495A JP 24249593 A JP24249593 A JP 24249593A JP H0798208 A JPH0798208 A JP H0798208A
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英樹 斉藤
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Yukinori Kanayama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平面マーカを撮像手段により斜方向から撮影
し、簡単な画像処理を実施するだけで、高速,高精度且
つロバストに位置姿勢認識を行う。 【構成】 平面状のマーカ6には大円部7,小円部8が
表示される。三次元位置認識装置9は、画像処理部1
0,位置姿勢計算部11などから構成される。CCDカ
メラ5で斜方向からマーカ6を撮影すると、その画像デ
ータに基づいて楕円形状の大円部7の重心位置を求め、
撮影画面の中心位置からずれているときには中心位置補
正計算部13によりカメラ5の回転角度を計算して回動
させる。次に、楕円近似計算を最小二乗推定法により計
算してそのパラメータを求めてカメラ5の位置姿勢を計
算し、この結果に基づいて座標変換行列を計算する。マ
ーカ6の画像処理が簡単になると共に、高速且つ高精度
でロバストに位置姿勢を認識できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単眼視カメラにより撮
影した画像情報に基づいてその単眼視カメラの三次元位
置および姿勢を認識するようにした視覚に基く三次元位
置および姿勢の認識方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、自律移動ロボット等のよ
うに、形状および絶対座標位置が既知である対象物体に
対して接近するように移動し、ロボットハンドの先端に
設けたマニピュレータにより対象物体を把持するといっ
た能動的操作を行うようにしたものがある。このような
自律移動ロボット等においては、CCDカメラなどの撮
像手段を搭載してその二次元的な画像情報に基いて対象
物体に対する自己の三次元的な相対位置を認識すること
が必要になる。この場合、位置認識を行うための装置に
おいては、高精度且つ迅速に計算を行って三次元的な位
置のデータを求めることが要求され、しかも安価に実現
できる構成が望まれている。
【0003】そこで、従来では、比較的簡単なものとし
て、例えば、特開平3−166072号公報あるいは特
開平3−166073号公報に示されるようなものが考
えられている。すなわち、これらにおいては、対象装置
に固定された形状および寸法が既知の特殊な幾何学形状
(マーカと呼ぶ)をカメラにより撮影し、そのマーカの
二次元的な画像情報に基いて、その重心位置を計算する
等の方法により対象装置に対するCCDカメラの相対的
な三次元の位置関係を求め、これに基づいてロボットハ
ンドを移動制御するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは、CCDカメラによるマーカ
の撮影を、CCDカメラの光軸に対する垂直面内にマー
カ表示面が位置するようにCCDカメラを移動させて行
うようにしており、マーカの撮影画面がマーカ表示面の
二次元的な相対位置と1対1の対応関係となるようにす
る必要があるため、次のような実用上の不具合がある。
【0005】すなわち、例えば、対象物を把持するため
のロボットハンドにカメラを取り付けていると、対象物
の近傍に配置されたマーカを垂直方向から撮影するため
にロボットハンドを適切な位置まで移動させる必要があ
るが、このとき、ロボットハンド先端のマニピュレータ
が物品の把持状態にある場合などにおいては、その移動
範囲に制約を受けることになる。
【0006】また、CCDカメラによりマーカを視野内
に入るように移動させるために、マーカの設置領域が狭
いと、ロボットハンドがその作業環境と接触して互いに
損傷を与える不具合が生ずるため、マーカの設置領域を
ロボットハンドが十分に移動可能となるような作業環境
にする必要があり、作業環境に大きく制約を与えること
になるという不具合がある。
【0007】ところが、従来、このような不具合を解消
すべく、マーカから斜方向に離れた位置から撮影するこ
とにより、カメラの位置姿勢を高速且つ高精度でロバス
ト(ロバストとは、一般的に、処理や認識の結果がノイ
ズや環境条件の変動によってあまり影響を受けないこと
を定性的に示すことばとして用いられている。)に認識
できるものがなかった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、撮像手段により平面マーカを撮影して
三次元位置を認識するときに、平面マーカに対して撮像
手段を垂直方向に対向させることなく、斜方向から撮影
した画像情報に基づいて、簡単な画像処理を実施するだ
けで、高速且つ高精度でしかもロバストな位置姿勢認識
を行うことができるようにした視覚に基く三次元位置お
よび姿勢の認識方法およびその装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の視覚に基く三次
元位置および姿勢の認識方法は、所定の直径寸法を有す
る円形部およびこの円形部と特定の位置関係にある指標
部からなりそれら円形部および指標部のそれぞれを背景
部分と異なる濃淡情報あるいは色情報により平面上に表
示されたマーカを備え、前記撮像手段からの画像データ
を二値化されたデジタル画像データに変換する前処理計
算処理ステップと、前記デジタル画像データに基づいて
前記マーカの円形部の中心位置を計算する中心位置計算
処理ステップと、前記撮像手段の撮影視野中心位置と前
記マーカの円形部の中心位置との間の中心間距離を計算
してその値が設定誤差値以内であるか否かを判定する中
心位置判定処理ステップと、前記中心間距離が前記設定
誤差値よりも大きいときに、その中心間距離の値が前記
設定誤差値以内となるように前記撮像手段の撮像姿勢を
変更するための回転パラメータを前記マーカの円形部の
中心位置のデータに基づいて計算する中心位置補正処理
ステップと、前記中心間距離の値が前記設定誤差値以内
であるときに、あらかじめ記憶された前記マーカの形状
寸法を示すマーカデータと前記マーカのデジタル画像デ
ータとに基づいて、最小二乗推定法により前記円形部の
輪郭抽出点の楕円近似計算を行うと共に前記指標部との
傾き角度の計算を行い、前記マーカに対する前記撮像手
段の位置姿勢を示す各種パラメータを計算する位置姿勢
計算処理ステップと、この位置姿勢計算処理ステップに
おける前記撮像手段の位置姿勢を示すパラメータ計算結
果に基づいて、前記撮像手段の基準座標系から見た前記
マーカの位置姿勢を表す座標変換行列を計算する座標変
換行列計算処理ステップとを実行することにより、前記
マーカに対する撮像手段の三次元位置姿勢を認識するよ
うにしたところに特徴を有する。
【0010】また、本発明の視覚に基く三次元位置およ
び姿勢の認識装置は、所定の直径寸法を有する円形部お
よびこの円形部と特定の位置関係にある指標部からなり
それら円形部および指標部のそれぞれを背景部分と異な
る濃淡情報あるいは色情報により平面上に表示されたマ
ーカと、撮影画像の画像データを出力する撮像手段と、
前記マーカの形状寸法を示すマーカデータが記憶された
記憶手段と、この撮像手段からの画像データを二値化さ
れたデジタル画像データに変換する前処理計算手段と、
前記デジタル画像データに基づいて前記マーカの円形部
の中心位置を計算する中心位置計算手段と、前記撮像手
段の撮影視野中心位置と前記マーカの円形部の中心位置
との間の中心間距離を計算してその値が設定誤差値以内
であるか否かを判定する中心位置判定手段と、前記中心
間距離が前記設定誤差値よりも大きいときに、その中心
間距離の値が前記設定誤差値以内となるように前記撮像
手段の撮像姿勢を変更するための回転パラメータを前記
マーカの円形部の中心位置のデータに基づいて計算する
中心位置補正手段と、前記中心間距離の値が前記設定誤
差値以内であるときに、前記記憶手段に記憶された前記
マーカデータと前記マーカのデジタル画像データとに基
づいて、最小二乗推定法により前記円形部の輪郭抽出点
の楕円近似計算を行うと共に前記指標部との傾き角度の
計算を行い、前記マーカに対する前記撮像手段の位置姿
勢を示す各種パラメータを計算する位置姿勢計算手段
と、この位置姿勢計算手段による前記撮像手段の位置姿
勢を示すパラメータ計算結果に基づいて、前記撮像手段
の基準座標系から見た前記マーカの位置姿勢を表す座標
変換行列を計算する座標変換行列計算手段とを設けて構
成したところに特徴を有する。
【0011】
【作用】請求項1記載の視覚に基く三次元位置および姿
勢の認識方法によれば、マーカに対して三次元空間の斜
方向に位置する撮像手段によりそのマーカを撮影したと
きに、以下のように各処理ステップを実行することによ
り、マーカに対する撮像手段の三次元位置および姿勢を
認識することができるようになる。
【0012】すなわち、まず、撮像手段により撮影され
たマーカの画像データは、前処理計算処理ステップにお
いて、二値化されたデジタル画像データに変換され、続
いて中心位置計算処理ステップにおいて、マーカの円形
部の中心位置を重心等の近似計算により求められる。こ
の場合、撮像手段はマーカに対して斜方向から撮影して
いるので、撮像手段の光軸に垂直な面から傾く程、撮影
画面中におけるマーカの円形部の形状は偏平した楕円形
状になる。
【0013】次に、中心位置判定処理ステップにおい
て、撮像手段の撮影視野中心位置とマーカの円形部の中
心位置との間の中心間距離が計算され、その値が設定誤
差値以内であるか否かが判定されるようになる。
【0014】このとき、その中心間距離が設定誤差値よ
りも大きいときには、中心位置補正処理ステップにおい
て、その中心間距離の値が前記設定誤差値以内となるよ
うに撮像手段の撮像姿勢を変更するための回転パラメー
タをマーカの円形部の中心位置のデータに基づいて計算
されるようになる。そして、計算されたその回転パラメ
ータに対応した撮影姿勢に撮像手段を回転移動すれば、
マーカを撮影する撮像手段の撮影視野中心位置に円形部
の中心位置が略一致するように移動させることができる
ようになる。
【0015】この後、再び、前述の中心位置計算処理ス
テップおよび中心位置判定処理ステップを実行すると、
撮像手段の撮影視野中心位置とマーカの円形部の中心位
置との間の中心間距離が設定誤差値以内にはいるように
なったことが判定されるようになる。
【0016】そして、中心間距離の値が設定誤差値以内
であるときには、位置姿勢計算処理ステップにおいて、
あらかじめ記憶されたマーカの形状寸法を示すマーカデ
ータとマーカのデジタル画像データとに基づいて、最小
二乗推定法により前記円形部の輪郭抽出点の楕円近似計
算が行われると共にその円形部とマーカの指標部との傾
き角度の計算が行われ、マーカに対する撮像手段の位置
姿勢を示す各種パラメータが計算されるようになる。
【0017】すると、座標変換行列計算処理ステップに
おいて、上述の位置姿勢計算処理ステップにおける撮像
手段の位置姿勢を示すパラメータ計算結果に基づいて、
撮像手段の基準座標系から見たマーカの位置姿勢を表す
座標変換行列が計算され、撮像手段の三次元位置および
姿勢が認識されるようになる。
【0018】これにより、撮像手段によりマーカを斜方
向から撮影したときの画像データに基づいて撮像手段の
三次元位置および姿勢が認識でき、この場合に、マーカ
の円形部に対する簡単な計算処理を実行するだけで良い
ので、高速且つ高精度で認識できると共に、ロバストな
処理結果を得ることができるようになる。
【0019】請求項2記載の視覚に基く三次元位置およ
び姿勢の認識装置によれば、マーカに対して三次元空間
の斜方向に位置する撮像手段によりそのマーカを撮影す
ると、以下のように各手段において処理を実行すること
により、マーカに対する撮像手段の三次元位置および姿
勢を認識することができるようになる。
【0020】すなわち、まず、撮像手段により撮影され
たマーカの画像データは、前処理計算手段により、二値
化されたデジタル画像データに変換され、続いて中心位
置計算手段により、そのデジタル画像データに基づいて
マーカの円形部の中心位置が重心等の計算により求めら
れる。次に、中心位置判定手段により、撮像手段の撮影
視野中心位置とマーカの円形部の中心位置との間の中心
間距離が計算され、その値が設定誤差値以内であるか否
かが判定されるようになる。
【0021】そして、その中心間距離が設定誤差値より
も大きいときには、中心位置補正手段により、その中心
間距離の値が前記設定誤差値以内となるように撮像手段
の撮像姿勢を変更するための回転パラメータをマーカの
円形部の中心位置のデータに基づいて計算されるように
なる。そして、計算されたその回転パラメータに対応し
た撮影姿勢に撮像手段を回転移動すれば、マーカを撮影
する撮像手段の撮影視野中心位置に円形部の中心位置が
略一致するように移動させることができるようになる。
【0022】この後、再び、前述の中心位置計算手段お
よび中心位置判定手段により計算処理を実行すると、撮
像手段の撮影視野中心位置とマーカの円形部の中心位置
との間の中心間距離が設定誤差値以内にはいるようにな
ったことが判定されるようになる。
【0023】そして、中心間距離の値が設定誤差値以内
であるときには、位置姿勢計算手段により、記憶手段に
記憶されているマーカの形状寸法を示すマーカデータと
マーカのデジタル画像データとに基づいて、最小二乗推
定法により前記円形部の輪郭抽出点の楕円近似計算が行
われると共にその円形部とマーカの指標部との傾き角度
の計算が行われ、マーカに対する撮像手段の位置姿勢を
示す各種パラメータが計算されるようになる。
【0024】次に、座標変換行列計算手段により、上述
の位置姿勢計算手段による撮像手段の位置姿勢を示すパ
ラメータ計算結果に基づいて、撮像手段の基準座標系か
ら見たマーカの位置姿勢を表す座標変換行列が計算さ
れ、この結果、撮像手段の三次元位置および姿勢が認識
されるようになる。
【0025】これにより、撮像手段によりマーカを斜方
向から撮影した画像データに基づいて撮像手段の三次元
位置および姿勢が認識でき、この場合において、マーカ
の円形部に対する簡単な計算処理を実行するだけで良い
ので、高速且つ高精度で認識できると共に、ロバストな
処理結果を得ることができるようになるのである。
【0026】
【実施例】以下、本発明を工場内などの軌道上を走行す
る自律移動ロボットに搭載する三次元位置認識装置に適
用した場合の第1の実施例について図1ないし図13を
参照しながら説明する。全体構成の概略を示す図2にお
いて、自律走行ロボット(図示せず)は、工場内などの
軌道上を走行して所定の作業位置で停止して、本体上部
に取り付けられたロボットハンド1により対象物を把持
したり載置したりするなどの作業を行うものであり、セ
ンサの検出信号や外部情報に基づいて所定の停止位置に
停止するようになっている。
【0027】ロボットハンド1は、自律走行ロボットの
本体上部に回動可能に保持されたアーム部2とこのアー
ム部2の先端に回動可能に設けられたヘッド部3から構
成され、このヘッド部3に対象物を把持するためのマニ
ピュレータ4が設けられている。そして、ロボットハン
ド1は、図示しない制御装置からの制御信号に応じてア
ーム部2,ヘッド部3およびマニピュレータ4が駆動制
御されるようになっている。
【0028】この場合、アーム部2は、基端部2aにお
いて垂直方向の軸を回転軸として水平面内で回動可能と
され、中間部に設けられた関節2bにおいて水平方向の
軸を回転軸として垂直面内で回動可能とされている。ま
た、アーム部2の先端部に取り付けられたヘッド部3
は、水平方向の軸を回転軸として垂直面内で回動可能と
され、ヘッド部3の上下方向の軸を回転軸として回動可
能とされると共に、ヘッド部3の突出方向の軸を回転軸
として捩じる方向に回動可能とされている。
【0029】また、このヘッド部3の上部には、マニピ
ュレータ4の動作に支障を来さない位置に撮像手段とし
ての小形のCCDカメラ5が取り付けられており、その
ヘッド部3と共に移動制御されるようになっている。そ
して、このCCDカメラ5により撮影された画像データ
に基づいて、後述するようにして、CCDカメラ5の位
置と姿勢が計算により求められると、その結果に応じて
制御装置によりロボットハンド1の動作が駆動制御され
るようになっている。
【0030】マニピュレータ4により作業する位置に
は、対象物との位置関係があらかじめ決められた関係で
配置されたマーカ6が配設されている。このマーカ6
は、図3に示すように、例えば、長方形状をなす白地の
背景部分に所定半径で描かれた黒色の大円部7と小円部
8からなる。この場合、大円部7は円形部として、小円
部8は指標部として機能するものであり、小円部8は大
円部7の中心位置に対して対象物との方向関係を示す位
置に配置されている。
【0031】さて、三次元位置認識装置9は、具体的に
は、例えば全体の計算制御を実行させるコンピュータ等
から構成されるもので、その内部の機能的なブロック構
成は図1に示すように構成されている。すなわち、図1
において、三次元位置認識装置9の全体は、概略構成と
して、画像処理部10,位置姿勢計算手段としての位置
姿勢計算部11,座標変換行列計算手段としての座標変
換行列計算部12,中心位置補正手段としての中心位置
補正部13および記憶手段としてのメモリ14から構成
されており、それぞれは、後述するフローチャートの流
れに従って計算処理が実行されるようになっている。
【0032】そして、画像処理部10は、前処理計算手
段としての前処理計算部15,中心位置計算手段として
の重心計算部16および中心位置判定手段としての中心
位置判定部17から構成される。前処理計算部15は、
CCDカメラ5が撮影したマーカ6の画像データを二値
化したデジタル画像データとして出力する。重心計算部
16は、前処理計算部15から与えられるデジタル画像
データから楕円形状に撮影されているマーカ6の大円部
7の撮影画面上での重心位置を計算して求めて大円部7
の中心位置データとして出力する。そして、中心位置判
定部17は、大円部7の中心位置データとCCDカメラ
5の撮影画面の中心位置のデータとの間の距離を中心間
距離として計算し、その中心間距離があらかじめ設定さ
れた設定誤差値δ以内であるか否かを判定してその判定
結果を出力する。
【0033】位置姿勢計算部11は、楕円近似計算部1
8,パラメータ計算部19,位置計算部20および姿勢
計算部21から構成されている。楕円近似計算部18
は、前述の前処理計算部15にて出力されたデジタル画
像データに基づいて、後述するようにして輪郭抽出点で
あるエッジデータを求め、そのエッジデータをもとにし
て最小二乗推定法を使って楕円近似計算を行う。パラメ
ータ計算部19は、楕円近似計算により求められた楕円
の各パラメータとメモリ14内にあらかじめ記憶されて
いるマーカ6の形状寸法等を示すマーカデータとから、
CCDカメラ5に対する実際のマーカ6の位置関係を示
す各種パラメータを計算により求める。位置計算部20
は、上述の各種計算結果に基づいて、CCDカメラ5か
ら見たマーカ6の大円部7の中心位置を計算により求め
る。また、姿勢計算部21は、同様にしてマーカ6の姿
勢を基準座標に対するデータとして計算する。
【0034】なお、メモリ14は、マーカ6の形状寸法
等を示すマーカデータが記憶されると共に、CCDカメ
ラ5の撮影画角やアスペクト比(画面の縦横の比率)な
どの、あらかじめわかっている情報が記憶されている。
そして、座標変換行列部12は、上述のようにして求め
られたマーカ6の位置姿勢を表すデータから、CCDカ
メラ5の座標系を基準としたマーカ6の位置姿勢を表す
座標変換行列を計算して求めるようになっており、その
計算結果を、データ出力部22を介して自律移動ロボッ
トの動作を制御する制御装置等に与えるようになってい
る。
【0035】また、中心位置補正計算部13は、前述の
中心位置判定部17において、中心間距離が設定誤差値
δよりも大きいと判断されたときに、マーカ6の大円部
7の中心位置がCCDカメラ5の撮影画面の中心位置に
くるようにCCDカメラ5を回転移動させるための回転
角度を計算し、ロボットハンド1の制御装置に制御デー
タを与えてCCDカメラ5を駆動制御するようになって
いる。
【0036】次に、本実施例の作用について、図4ない
し図13をも参照し、以下、各処理ステップに対応して
順次説明する。まず、自律走行ロボットは、作業位置近
傍に近付くと、別途に設けられたセンサ等により所定の
停止領域内に停止され、その位置でCCDカメラ5によ
りマーカ6の撮影を行なうようにあらかじめティーチン
グされている。これにより、CCDカメラ5の撮影視野
内にマーカ6の全体像が取り込まれるようになってい
る。すると、三次元位置認識装置8は、図4に示す認識
プログラムの流れを示すフローチャートにしたがって三
次元位置姿勢の認識を行うための処理ステップを実行す
るようになる。
【0037】この場合、CCDカメラ5は、マーカ6を
離れた位置から斜方向に見るようにして撮影するのが一
般的であるので、CCDカメラ5により撮影されるマー
カ6の大円部7および小円部8の形状は、撮影画面上に
おいては楕円形状をなす図形として投影されている。
【0038】(a)前処理計算処理ステップ(S1,S
2) さて、まず、前処理計算部15は、ステップS1にて、
CCDカメラ5が撮影した画像の画像データを入力す
る。続いてステップS2にて、前処理計算部15は、前
処理計算を実行するようになる。この前処理計算におい
ては、CCDカメラ5から入力した画像データを所定の
しきい値で二値化することにより、明暗を示すアナログ
データを「1」,「0」などの二値化されたデジタル画
像データに変換して出力するようになる。
【0039】これにより、マーカ6に黒色で描かれた大
円部7および小円部8に該当する位置のデジタル画像デ
ータと白地の背景部分に該当する位置のデジタル画像デ
ータとが、それぞれ「1」および「0」のいずれかのデ
ジタル画像データとして識別されるようになる。
【0040】(b)中心位置計算処理ステップ(S3) この後、ステップS3において、重心計算部16は、撮
影画面上でのマーカ6の大円部7に対応するデジタル画
像データを識別し、続いて識別された大円部7のデジタ
ル画像データの分布状態からその重心位置の座標を計算
により求める。この場合に、求められた重心位置の座標
は、楕円形状に撮影されている大円部7の実際の中心位
置に対応する撮影画面上での座標点とは完全には一致し
ないが、概略的に大円部7の中心位置座標Paとしてい
る。
【0041】これは、CCDカメラ5の光軸を垂直に横
切る面からマーカ6の表面が傾いた位置になる程、撮影
画面上における楕円形状の重心位置と大円部7の中心位
置とがずれるからであり、後述する位置姿勢の認識時に
おいては、この誤差をできるだけ少なくすべく、補正の
計算を実施している。
【0042】(c)中心位置判定処理ステップ(S4) 次に、ステップS4に進むと、中心位置判定部17にお
いて、いま計算した大円部7の中心位置座標Pa(p
x,py)と撮影画面の中心位置座標O(0,0)との
間の距離を計算して中心間距離Dpとして記憶し、その
中心間距離Dpの値が所定誤差値δ以下であるか否かを
判定するようになる。
【0043】これは、撮影したマーカ6の大円部7が撮
影画面上においてその中心位置Paが撮影画面の中心位
置Oの近傍に存在しているか否かを判定するもので、
「NO」と判断された場合にはステップS5に進み、後
述するように、大円部7の中心位置Paが撮影画面の中
心位置Oに近付くようにCCDカメラ5の姿勢が制御さ
れるようになっている。
【0044】(d)中心位置補正処理ステップ(S5,
S6) すなわち、ステップS5においては、中心位置補正計算
部13により、上述のマーカ6の大円部7の中心位置P
a(px,py)の座標データから、次のようにしてC
CDカメラ5の修正データを計算するようになる。
【0045】いま、CCDカメラ5により撮影されてい
る画面が、図5(a)に示すような状態にある場合を例
にとって説明する。この場合、マーカ6の大円部7の中
心位置Pa(px,py)は、撮影画面の中心位置Oの
右上(第1象限)に存在しており、撮影画面とCCDカ
メラ5の視点Vとは、同図(b)に示すような配置関係
となっている。
【0046】ここで、CCDカメラ5の光軸方向をY
軸、光軸に垂直な面内の上方をZ軸,光軸に垂直な面内
の光軸方向を向いて右方向をX軸とすると、CCDカメ
ラ5の視点の位置をそのままの状態に保持しながら、図
6に示すように、光軸をZ軸回りに回転させて撮影画面
上における大円部7の中心位置PaをX軸方向にpxに
相当する距離だけ移動させると共に、光軸をX軸回りに
回転させて撮影画面上における大円部7の中心位置Pa
をY軸方向にpyに相当する距離だけ移動させれば、大
円部7の中心位置Paが撮影画面上の中心位置Oに移動
させることができる。
【0047】そこで、上述の回転移動制御における、Z
軸周りの回転角度およびX軸周りの回転角度をそれぞれ
補正角度D1,D2とおいて、以下のようにしてCCD
カメラ5の光軸を大円部7の中心位置Pに回転移動させ
るための変換行列To/pを求め、ステップS6におい
て、ロボットハンド1の制御装置に制御信号として与え
るようになる。
【0048】すなわち、まず、CCDカメラ5による撮
影視野を表す横方向および縦方向に対する中心位置Oか
らの画角G1およびG2と、CCDカメラ5の撮影画面
上における水平方向寸法PHおよび垂直方向寸法PVは
既知データであるから、補正角度D1およびD2を以下
のようにして求めることができる。
【0049】CCDカメラ5と撮影画面との間の距離を
仮にfとおくと、 tanG1および tanG2は、下に示す
式(1),(2)のように表すことができる。また、 t
anD1および tanD2は、下に示す式(3),(4)の
ように表すことができるから、式(1),(2)から距
離fの値をそれぞれ求めて式(3),(4)に代入する
と、 tanD1および tanD2は、式(5),(6)のよ
うに表すことができるようになる。
【0050】
【数1】
【0051】ところで、このように補正角度D1および
D2で回転する場合に、実際には、例えば、初めにZ軸
周りにCCDカメラ5の光軸を補正角度D1だけ回転さ
せると、回転する前に撮影画面上に対応して位置してい
る大円部7の中心位置Paは、回転した後の撮影画面上
よりも遠い位置に来るので、回転した後の撮影画面上に
投影したときの中心位置Paのy座標値pyを補正する
必要がある。
【0052】このような点を考慮すると、いま、CCD
カメラ5の視線方向を図6中に示すA点に向けたときに
CCDカメラ5の上方ベクトルは、式(7)のようにな
る。次に、CDDカメラ5の視線ベクトルを大円部7の
中心位置座標の点Paに向けるのでその方向ベクトルは
式(8)のようになる。また、これらの基準ベクトルの
外積を行うことにより得られるベクトルは式(9)のよ
うになる。
【0053】
【数2】
【0054】したがって、以上式(7)ないし(9)の
ように得られた各ベクトルから、CCDカメラ5を大円
部7の中心位置座標Pa点に移動するときの座標変換行
列To/pは、式(10)のように得られる。
【0055】
【数3】
【0056】そして、このようにしてCCDカメラ5の
光軸を大円部7の中心位置Paに回転移動させる姿勢制
御が行われると、再び、上述の計算処理ステップS1な
いしS4を繰り返し実行し、前述の中心間距離Dpの値
が誤差値δ以下になったときに、ステップS7に移行す
るようになる。
【0057】(e)位置姿勢計算処理ステップ(S7〜
S10) この状態では、マーカ6の大円部7の中心位置Paとし
て求めた重心位置が、撮影画面の中心位置Oに一致して
いる状態となっているので、大円部7の真の中心位置P
aがほぼ一致しているとみなして以下に示すような位置
姿勢の計算処理を実行するようになる。
【0058】すなわち、まず、ステップS7に進むと、
楕円近似計算部18にて、マーカ6のデジタル画像デー
タに基づいて大円部7のエッジデータを抽出し、続い
て、抽出されたエッジデータに基づいて最小二乗推定法
により楕円近似計算を行い、撮影画面上において楕円形
状をなしている大円部7のパラメータを計算する。
【0059】図7はエッジデータの抽出処理過程を説明
するためのもので、図8はそのフローチャートを示して
いる。デジタル画像データは、撮影画面上に二次元的に
配列されたデータとして記憶されているので、データ検
索の走査ラインを左から右へ向かう方向に設定し、その
走査ラインを下方に所定間隔だけ移動させて順次走査し
ていく。
【0060】まず、データ検索のための走査を開始する
と、デジタル画像データを取り込み(ステップT1)、
取り込んだデジタル画像データの変化幅が一定値を超え
ているか否かを判断する(ステップT2)。「NO」と
判断されたときには、走査ラインが終了するまでの間、
ステップT3を経て、ステップT1ないしT3を繰り返
し実行する。走査ラインが終了してステップT3で「Y
ES」と判断されたときには、ステップT4を経てステ
ップT5に進み、走査ラインを所定間隔だけ移動させ、
以下、上述のステップを繰り返す。
【0061】そして、ステップT2で「YES」と判断
されたときには、ステップT6に進み、データの変化幅
が一定値を超えない区間でそのデジタル画像データの対
応する位置を記憶し(ステップT7)、変化幅が一定値
を超えると再びステップT3に戻り、以下、上述のステ
ップを繰り返すことにより、大円部7のエッジデータを
抽出し、すべてのデジタル画像データについて検索が終
了すると、ステップT4で「YES」と判断して走査を
終了する。
【0062】このようにして、楕円形状をなす大円部7
のエッジデータが抽出されると、次に、これらのエッジ
データに基づいて最小二乗推定法により楕円近似計算を
実行して楕円の方程式を得る。なお、このとき用いる最
小二乗推定法については、本実施例の説明の後の付録に
詳述しており、その導出過程については後述の文献を参
照している。
【0063】さて、このようにして求められた大円部7
に相当する撮影画面上における楕円の方程式から、ステ
ップS8において、パラメータ計算部19において、楕
円の長軸寸法aおよび短軸寸法bを求めると共に、その
楕円の傾き角度αを計算により求める。なお、この計算
過程については、最小二乗推定法による導出過程を示す
付録の中に示している。
【0064】図9はCCDカメラ5の撮影画面上に投影
されたマーカ6の画像を示しており、楕円形状をなす大
円部7の中心位置Paは撮影画面の中心位置Oに一致し
ている状態である。そして、大円部7に対応する楕円形
状はその長軸aおよび短軸bが撮影画面上の座標軸に対
して中心位置Oを回転中心として傾き角度αだけ左方向
に回転された状態となっている。この状態で、大円部7
の長軸aはほぼ撮影画面と平行な面内に存在していると
考えることができるので、撮影画面上における長軸aの
寸法は、マーカ6の傾きに関係なく、CCDカメラ5と
マーカ6の大円部7までの距離dに応じたデータとな
る。
【0065】そして、ステップS9に進むと、位置計算
部20において、前述の前処理計算部15にて求められ
ている小円部8の中心位置Pbを示す座標データに基づ
いて、撮影画面上における大円部7および小円部8の各
中心位置Pa,Pb間を結ぶ直線と短軸bとのなす傾き
角度βを計算にて求め、続いて、撮影画面上における大
円部7の長軸寸法aからCCDカメラ5の視点から大円
部7の中心位置Paまでの距離dを求める。
【0066】すなわち、マーカ6の大円部7の実際の直
径寸法をDとすると、CCDカメラ5の画角Aに対する
撮影画面の寸法の関係から、撮影画面上における長軸寸
法aの画角がわかるので、次式(11)のようにして、
その距離dを求めることができる。
【0067】
【数4】
【0068】次に、ステップS10に進み、姿勢計算部
21において、以上のようにして求めた長軸寸法a、短
軸寸法bおよび距離dの値に基づき、以下のようにし
て、CCDカメラ5の光軸と実際のマーカ6の面とのな
す傾き角度θを計算すると共に、得られた角度θと前述
のようにして求めた撮影画面上における大円部7,小円
部8の各中心位置Pa,Pb間を結ぶ直線と短軸bとの
なす傾き角度βとから長軸aと小円部8の中心点Pbと
のなす実際の傾き角度φを求める。
【0069】図10は、図9のような撮影画面が得られ
ている状態での、CCDカメラ5の視点Vとマーカ6の
配置関係を示す図であり、マーカ6の面が撮影画面であ
る投影面Sを斜めに横切った状態で示されている。マー
カ6の大円部7の中心位置Paは投影面Sの面内に位置
し、大円部7が投影面Sと横切る部分の線分が図9にお
ける大円部7に相当する楕円の長軸aとなっている。
【0070】まず、図中において、CCDカメラ5の視
点Vと大円部7の中心位置Paを結ぶ直線つまり光軸と
マーカ6の面となす傾き角度θについて求める。この傾
き角度θは、図11に示すように、図10の投影面Sを
楕円の長軸a方向から見たときのマーカ6の面とCCD
カメラ5とのなす傾き角度に等しいから、前述の式(1
1)のように計算された距離dと長軸寸法a,短軸寸法
bから次のように計算することができる。
【0071】図11において、CCDカメラ5の視点V
とマーカ6の大円部7の上端と下端とをそれぞれ結んだ
ときに投影面Sを横切る点をt1およびt2とすると、
投影面Sの原点Oと点t1,点t2とをそれぞれ結ぶ線
分r1,r2の長さ寸法を求めると、式(12),(1
3)のようになる。そして、線分r1およびr2の和
は、楕円の短軸寸法bに等しくなるので、これらの関係
から、式(14)が成り立つようになる。したがって、
式(14)を sinθについて解くと、2次方程式となる
から、式(15)のようにその解を得ることができる。
【0072】
【数5】
【0073】なお、線分r1およびr2を求めることに
より、大円部7の正確な中心位置Paを求めることがで
きる。すなわち、前述のように、重心計算により求めら
れる大円部7の重心位置と実際の大円部7の中心位置が
投影された中心位置Paとの間に生じている誤差は、線
分r1とr2の長さが異なることから生ずるもので、重
心計算により算出される重心位置Pgに対して、実際の
中心位置Paは、式(16)で示すように、線分r1と
r2との差を2で割った誤差Δだけ重心位置から移動さ
せた点となる。また、この誤差Δは、CCDカメラ5の
視点がマーカ6から遠ざかる程、この誤差は少なくな
る。
【0074】
【数6】
【0075】次に、長軸aと小円部8の中心点Pbとの
なす実際の傾き角度φを、図12および図13を参照し
て求める。図12は、図11と同様にして投影面Sを楕
円の長軸a方向から見た側面図であり、図13はCCD
カメラ5の視点とマーカ6との位置関係を立体的に示し
たものである。これらの図中、点uは実際のマーカ6の
大円部7の中心点Paと小円部8の中心点Pbとを結ん
だ直線が大円部7の周縁部と交差する点を示しており、
点uaは投影面S上に投影された点uの位置を示してい
る。
【0076】投影面S上において、点uaから長軸aお
よび短軸bまでの距離uvおよびuhの長さ寸法は、大
円部7の半径r(=a/2),距離d,傾き角度θ,φ
を用いて表すと、それぞれ式(17),(18)のよう
になる。前述の傾き角度βは距離uhおよびuvの関係
から、 tanβとして表すと、式(17)および(18)
から式(19)のように導かれる。したがって、傾き角
度φは、傾き角度θおよびβとを用いて式(20)のよ
うになる。
【0077】
【数7】
【0078】以上の結果、マーカ6の位置姿勢を示すた
めの各パラメータd,α,θ,φを求めることができ
る。
【0079】(f)座標変換行列計算処理ステップ(S
11,S12) 次に、ステップS11に進むと、求めた各パラメータ
d,α,θおよびφの値に基づいて、座標変換行列計算
部12において、CCDカメラ5から見たマーカ6の位
置姿勢を表す斉次座標系表現の座標変換行列MARKを
式(21)のように求めるようになる。この場合、座標
変換行列MARKは、式(22)に示すような4行4列
のホモジニアス行列(斉次座標系を表す変換行列)であ
る。
【0080】
【数8】
【0081】また、上述の座標変換行列MARKの各成
分を示す座標変換行列TRS,ROTは、次式(23)
ないし(26)のように定義されている。
【0082】
【数9】
【0083】この後、ステップS12になると、データ
出力部22から、座標変換行列MARKに基づいた位置
姿勢信号が図示しないロボットハンド1の制御装置に出
力されるようになる。
【0084】このような本実施例によれば、平面上に表
示された大円部7および小円部8からなるマーカ6をC
CDカメラ5により斜方向から撮影してCCDカメラ5
の位置姿勢を計算するので、ロボットハンド1の作業環
境に制限を与えることなくなり、しかも、この場合に、
マーカ6を簡単な図形としているので、計算処理ステッ
プを簡単にできると共に、その検出精度を向上させるこ
とができ、したがって、CCDカメラ5の位置姿勢を高
速且つ高精度でロバストに認識することができるように
なる。
【0085】また、本実施例によれば、重心計算部16
により検出した撮影画面上における楕円形状をなす大円
部7の重心位置に対して、パラメータ計算部19におい
ては、大円部7の中心位置Paに対応する位置を補正し
て求めるようにしたので、より正確な位置姿勢を認識す
ることができるようになる。
【0086】図14ないし図16は本発明の第2ないし
第4の実施例を示すもので、マーカ6に代えて、マーカ
23,24,25を用いた場合について示したものであ
る。すなわち、第2の実施例におけるマーカ23におい
ては、大円部7に代えて円環状をなす大円部26を設け
たものである。第3の実施例におけるマーカ24におい
ては、指標部を表す小円部8に代えて、大円部27内に
白色で示した小円部28を設けたものである。第4の実
施例におけるマーカ25においては、第2の実施例で用
いた大円部26に指標部としての矢印状をなす黒色の指
標29を貫通させるように表示したものである。
【0087】そして、このような第2ないし第4の実施
例においても、前記第1の実施例と全く同様にしてマー
カ23,24,25の位置姿勢を認識することができる
ものである。
【0088】なお、上記各実施例においては、マーカ
6,23,24,25を、白地に黒色で円形部および指
標部を表示したものについて述べたが、これに限らず、
例えば、黒地に白色で表示する構成としても良い。ま
た、同様に、異なる色を用いて表示したマーカを用いる
こともできる。なお、この場合には、カラー撮影可能な
CCDカメラを用いると共に、前処理計算部にてカラー
信号を二値化するように構成すれば良い。
【0089】そして、上記各実施例においては、本発明
を自律移動ロボットの三次元位置認識装置に適用した場
合について説明したが、ロボット自身は固定された状態
とされ、作業対象がロボットの近傍に移動してくる構成
の三次元位置認識装置等に適用することもできるもので
ある。
【0090】(付録) 最小二乗推定法による楕円近似
計算の説明 前述のプログラムのステップS7にて実行される、最小
二乗推定法による楕円近似計算の説明をする。なお、計
算の手順については、電子情報通信学会技術研究報告
[画像工学]IE88−108,P9−16に掲載され
た『ディジタル点群の2次曲線による近似について』
(滝山竜三,小野直樹)を参照している。
【0091】まず、近似すべき楕円の方程式を表すため
に、式(a)で示すような一般的な2次曲線の方程式f
(x,y)を考えると、決定すべきパラメータはh,
b,g,f,cとなる。そして、このような2次曲線の
方程式に対して、N個の抽出されたエッジデータの座標
データを表す座標点列が式(b)のように与えられてい
るとする。
【0092】
【数10】
【0093】このとき、最小二乗推定を行う場合の評価
関数Jを、次式(c)を用いると、パラメータh,b,
g,f,cを求めるためには、各パラメータで偏微分し
た結果が全て“0”となれば良いから、次式(d)ない
し(h)を満たすように連立方程式を解けば良い。
【0094】
【数11】
【0095】これを5個のパラメータからなるベクトル
Pを用いて行列で表現すると、式(i)のようになる。
したがって、この式(i)からベクトルPを求めると、
式(j)のように求めることができ、これから各パラメ
ータh,b,g,f,cを得ることができる。
【0096】
【数12】
【0097】ここで、DθおよびDを次式(k)のよう
におくと、式(a)で示す方程式f(x,y)が楕円と
なる条件は、式(m)であるから、楕円の中心点P(x
1,y1)の座標データは、それぞれ式(n)のように
表される。
【0098】
【数13】
【0099】また、楕円の傾き角度αを、0<θ<90
°に制限すると、式(o)のように表すことができるか
ら、この楕円についてその中心点P(x1,y1)を原
点に移動させ、且つ角度αの傾きを角度0に変換する
と、式(p)のように表すことができる。したがって、
このときの係数A,Bは式(q)で示される2次方程式
の根として求めることができる。このとき、h>0であ
るときには、根の大きい方をAとし、h<0であるとき
には、根の小さい方をAとして選べば良い。
【0100】
【数14】
【0101】この結果、得られたA,B,Cの値によ
り、楕円の長軸aおよび短軸bはそれぞれ次式(r)お
よび(s)のように求めることができるようになり、こ
れらにより、マーカ6の大円部7の長軸寸法a,短軸寸
法bおよび軸の傾き角度αを求めることができるのであ
る。
【0102】
【数15】
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の視
覚に基く三次元位置および姿勢の認識方法によれば、平
面上に表示された円形部および指標部からなるマーカを
用い、このマーカに対して三次元空間の斜方向に位置す
る撮像手段により撮影して各処理ステップを実行するこ
とにより、マーカの画像データを二値化されたデジタル
画像データに変換してその円形部の中心位置を計算し、
中心位置判定処理ステップにおいて、マーカの円形部の
中心位置に対する中心間距離を計算して設定誤差値以内
であるか否かが判定し、その中心間距離が設定誤差値よ
りも大きいときに、設定誤差値以内となるように撮像手
段の撮像姿勢を変更させ、中心間距離が設定誤差値以内
にはいると、最小二乗推定法により円形部の輪郭抽出点
の楕円近似計算を行うと共にその円形部とマーカの指標
部との傾き角度の計算によりマーカに対する撮像手段の
位置姿勢を示す各種パラメータを計算し、座標変換行列
を求めることで、撮像手段の三次元位置および姿勢を認
識するようにしたので、マーカの円形部および指標部に
対する簡単な計算処理を実行することで、高速且つ高精
度で認識できると共に、ロバストな処理結果を得ること
ができるようになるという優れた効果を奏する。
【0104】また、請求項2記載の視覚に基く三次元位
置および姿勢の認識装置によれば、上述のマーカを利用
すると共に、上述の各処理ステップを実行する手段を設
けて構成したので、マーカの円形部および指標部に対す
る簡単な計算処理を実行することで、高速且つ高精度で
撮像手段の三次元位置および姿勢を認識できると共に、
ロバストな処理結果を得ることができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体のブロック構成図
【図2】ロボットハンドとマーカとの関係を示す図
【図3】マーカの平面図
【図4】認識プログラムの概略的なフローチャート
【図5】(a)マーカの撮影画面 (b)マーカの撮影画面とCCDカメラの視点との位置
関係を示す図
【図6】中心位置補正処理におけるCCDカメラの姿勢
制御の説明図
【図7】マーカ撮影画面からエッジデータを抽出すると
きの走査ラインの説明図
【図8】エッジデータ抽出プログラムのフローチャート
【図9】中心位置補正処理後のマーカの撮影画面
【図10】CCDカメラの視点とマーカの撮影画面およ
び実際のマーカの配置状態との関係を説明する図
【図11】単軸寸法計算のための撮影画面を大円部長軸
方向から見た作用説明図
【図12】マーカの傾き計算のための図11相当図
【図13】撮影画面の横方向を円形部の長軸方向と一致
させた状態で示す図10相当図
【図14】本発明の第2の実施例を示す図3相当図
【図15】本発明の第3の実施例を示す図3相当図
【図16】本発明の第4の実施例を示す図3相当図
【符号の説明】
1はロボットハンド、2はアーム部、3はヘッド部、4
はマニピュレータ、5はCCDカメラ(撮像手段)、6
はマーカ、7は大円部(円形部)、8は小円部(指標
部)、9は三次元位置認識装置、10は画像処理部、1
1は位置姿勢計算部(位置姿勢計算手段)、12は座標
変換行列計算部(座標変換行列計算手段)、13は中心
位置補正部(中心位置補正手段)、14はメモリ(記憶
手段)、15は前処理計算部(前処理計算手段)、16
は重心計算部(中心位置計算手段)、17は中心位置判
定部(中心位置判定手段)、18は楕円近似計算部、1
9はパラメータ計算部、20は位置計算部、21は姿勢
計算部、22はデータ出力部、23,24,25はマー
カ、26,27は大円部(円形部)、28は小円部(指
標部)、29は指標(指標部)である。
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】
【数3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】
【数8】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の直径寸法を有する円形部およびこ
    の円形部と特定の位置関係にある指標部からなりそれら
    円形部および指標部のそれぞれを背景部分と異なる濃淡
    情報あるいは色情報により平面上に表示されたマーカを
    備え、このマーカを撮像手段により撮影したときの画像
    データに基づいて以下(a)〜(f)の処理ステップを
    実行することを特徴とした視覚に基く三次元位置および
    姿勢の認識方法。 (a)前記撮像手段からの画像データを二値化されたデ
    ジタル画像データに変換する前処理計算処理ステップ、 (b)前記デジタル画像データに基づいて前記マーカの
    円形部の中心位置を計算する中心位置計算処理ステッ
    プ、 (c)前記撮像手段の撮影視野中心位置と前記マーカの
    円形部の中心位置との間の中心間距離を計算してその値
    が設定誤差値以内であるか否かを判定する中心位置判定
    処理ステップ、 (d)前記中心間距離が前記設定誤差値よりも大きいと
    きに、その中心間距離の値が前記設定誤差値以内となる
    ように前記撮像手段の撮像姿勢を変更するための回転パ
    ラメータを前記マーカの円形部の中心位置のデータに基
    づいて計算する中心位置補正処理ステップ、 (e)前記中心間距離の値が前記設定誤差値以内である
    ときに、あらかじめ記憶された前記マーカの形状寸法を
    示すマーカデータと前記マーカのデジタル画像データと
    に基づいて、最小二乗推定法により前記円形部の輪郭抽
    出点の楕円近似計算を行うと共に前記指標部との傾き角
    度の計算を行い、前記マーカに対する前記撮像手段の位
    置姿勢を示す各種パラメータを計算する位置姿勢計算処
    理ステップ、 (f)この位置姿勢計算処理ステップにおける前記撮像
    手段の位置姿勢を示すパラメータ計算結果に基づいて、
    前記撮像手段の基準座標系から見た前記マーカの位置姿
    勢を表す座標変換行列を計算する座標変換行列計算処理
    ステップ。
  2. 【請求項2】 所定の直径寸法を有する円形部およびこ
    の円形部と特定の位置関係にある指標部からなりそれら
    円形部および指標部のそれぞれを背景部分と異なる濃淡
    情報あるいは色情報により平面上に表示されたマーカ
    と、 撮影画像の画像データを出力する撮像手段と、 前記マーカの形状寸法を示すマーカデータが記憶された
    記憶手段と、 この撮像手段からの画像データを二値化されたデジタル
    画像データに変換する前処理計算手段と、 前記デジタル画像データに基づいて前記マーカの円形部
    の中心位置を計算する中心位置計算手段と、 前記撮像手段の撮影視野中心位置と前記マーカの円形部
    の中心位置との間の中心間距離を計算してその値が設定
    誤差値以内であるか否かを判定する中心位置判定手段
    と、 前記中心間距離が前記設定誤差値よりも大きいときに、
    その中心間距離の値が前記設定誤差値以内となるように
    前記撮像手段の撮像姿勢を変更するための回転パラメー
    タを前記マーカの円形部の中心位置のデータに基づいて
    計算する中心位置補正手段と、 前記中心間距離の値が前記設定誤差値以内であるとき
    に、前記記憶手段に記憶された前記マーカデータと前記
    マーカのデジタル画像データとに基づいて、最小二乗推
    定法により前記円形部の輪郭抽出点の楕円近似計算を行
    うと共に前記指標部との傾き角度の計算を行い、前記マ
    ーカに対する前記撮像手段の位置姿勢を示す各種パラメ
    ータを計算する位置姿勢計算手段と、 この位置姿勢計算手段による前記撮像手段の位置姿勢を
    示すパラメータ計算結果に基づいて、前記撮像手段の基
    準座標系から見た前記マーカの位置姿勢を表す座標変換
    行列を計算する座標変換行列計算手段とを有する構成と
    したことを特徴とする視覚に基く三次元位置および姿勢
    の認識装置。
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