JPH11277400A - ワイヤソーの加工用ローラ - Google Patents

ワイヤソーの加工用ローラ

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JPH11277400A
JPH11277400A JP8696598A JP8696598A JPH11277400A JP H11277400 A JPH11277400 A JP H11277400A JP 8696598 A JP8696598 A JP 8696598A JP 8696598 A JP8696598 A JP 8696598A JP H11277400 A JPH11277400 A JP H11277400A
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processing
cooling passage
processing roller
wire saw
resin layer
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JP8696598A
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Inventor
Shigeo Kobayashi
茂雄 小林
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0053Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of drives for saw wires; of wheel mountings; of wheels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工用ローラの樹脂層を内部から有効に冷却
することができて、加工熱の発生に伴う加工精度の変動
を抑制することができるワイヤソーの加工用ローラを提
供する。 【解決手段】 芯金25の外周にスリーブ26を嵌着す
るとともに、そのスリーブ26上に形成された樹脂層2
7の外周面にワイヤ掛装用の溝15a,16a,17a
を形成して加工用ローラ15,16,17を構成する。
芯金25とスリーブ26との間には冷却通路32を、加
工用ローラ15〜17の両端に開口するように形成す
る。加工用ローラ15〜17の両端面に噴射ノズル3
5,36を対向配置し、その噴射ノズル35,36から
噴射させるスラリが冷却通路32内に両端開口部から供
給されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤを用い
て、半導体材料、磁性材料、セラミック等の硬脆材料よ
りなるワークに対し、切断加工を施すようにしたワイヤ
ソーの加工用ローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーにおいては、複数の加工用ロ
ーラが配設され、それらのローラの外周には複数のワイ
ヤ掛装用の環状溝が多数形成されている。また、各加工
用ローラ間において、環状溝には1本のワイヤが順に巻
回されている。そして、加工用ローラの回転に伴いワイ
ヤが走行されながら、そのワイヤ上に遊離砥粒を含むス
ラリが供給され、この状態でワイヤに対しワークが押し
付け接触されて、ワークに切断加工が施されるようにな
っている。
【0003】そして、一般に、各加工用ローラは、芯金
の外周にウレタン等の樹脂層をコーティングすることに
より構成され、その樹脂層の外周面にワイヤ掛装用の環
状溝が形成されている。この加工用ローラは、樹脂層の
熱膨張率が高いため、ワークの加工中に発生する熱によ
り、外周面に変形が生じやすくて、加工精度の低下を招
くという問題があった。
【0004】このような問題に対処するために、加工用
ローラの外周に供給するスラリとともに、加工ローラの
一端部から芯金の内部に専用の冷却液を供給するように
して、加工用ローラを外部と内部との両方から冷却する
ようにしたワイヤソーが従来から提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ワイヤソーにおいては、回転する加工用ローラの一端部
から芯金の内部に冷却液を供給する必要があるため、そ
の供給構成が複雑である。また、冷却が加工用ローラの
中心部において行われるため、樹脂層に対する冷却が有
効に行われない問題があった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、冷却のための構成を簡単にすることがで
きるとともに、加工用ローラの樹脂層を内部から有効に
冷却することができて、加工熱の発生に伴う加工精度の
変動を抑制することができるワイヤソーの加工用ローラ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、芯金の外周に円筒体を
嵌着するとともに、その円筒体に形成された樹脂層の外
周面にワイヤ掛装用の溝を形成し、前記芯金と円筒体と
の間には冷却液を通過させる冷却通路を加工用ローラの
両端に開口するように形成したことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のワイヤソーの加工用ローラにおいて、前記冷却液は加
工液であることを要旨とする。請求項3に記載の発明
は、請求項1または請求項2に記載のワイヤソーの加工
用ローラにおいて、前記冷却通路は、螺旋溝状に形成さ
れ、加工用ローラの回転を利用したポンプ作用により芯
金と円筒体との間に冷却液を通過させることを要旨とす
る。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のワイヤソーの加工用ローラにおいて、前記冷却通路は
多条螺旋溝状に形成されていることを要旨とする。請求
項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれ
かに記載のワイヤソーの加工用ローラにおいて、前記冷
却通路は芯金の外周面に形成されていることを要旨とす
る。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載のワイヤソーの加工用ローラ
において、前記冷却通路は円筒体の内周面に形成されて
いることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下に、この
発明の第1の実施形態を、図1〜図3に基づいて説明す
る。
【0012】図1及び図2に示すように、この実施形態
のワイヤソーの基台11には、切断機構13が一対の支
持フレーム14を介して装設されている。この切断機構
13は平行に延びる3本の加工用ローラ15,16,1
7を備え、それらの外周には多数のワイヤ掛装用の環状
溝15a,16a,17aが形成されている。
【0013】前記加工用ローラ15,16,17の環状
溝15a,16a,17aには、各ローラ15,16,
17を順に周回するように、1本のワイヤ18が巻回さ
れている。支持フレーム14の前部には複数のガイドロ
ーラ20よりなるワイヤガイド機構19が装設されてい
る。そして、図示しないワイヤ走行用モータにて、加工
用ローラ15,16,17が往復回転されることによ
り、ワイヤ18がワイヤガイド機構19を介して加工用
ローラ15,16,17上に往復走行で走行され、全体
として歩進的に移動する。
【0014】前記切断機構13の上方に対向配置される
ように、支持フレーム14上には供給パイプ22が配設
され、この供給パイプ22から遊離砥粒を含む冷却液、
つまり加工液としてのスラリが切断機構13に供給され
る。供給パイプ22の上方にはワーク支持機構23が昇
降可能に配設され、その下部にはワーク24が着脱自在
にセットされる。
【0015】そして、このワイヤソーの運転時には、ワ
イヤ18が切断機構13の加工用ローラ15,16,1
7間で走行されながら、ワーク支持機構23が図示しな
い昇降用モータにより切断機構13に向かって下降され
る。このとき、供給パイプ22からワイヤ18上へ遊離
砥粒を含むスラリが供給されるとともに、そのワイヤ1
8に対しワーク24が押し付け接触され、ラッピング作
用によってワーク24がウエハ状に切断加工される。
【0016】次に、前記加工用ローラ15,16,17
の内部構成について説明する。図3に示すように、各加
工用ローラ15〜17は、芯金25と、その芯金25の
外周に例えば焼ばめ等適宜の固定手段によって嵌着固定
された金属製のスリーブ26と、そのスリーブ26の外
周面に形成されたウレタン等よりなる樹脂層27とから
構成されている。そして、この樹脂層27の外周面に、
ワイヤ18を掛装するための環状溝15a,16a,1
7aが形成されている。スリーブ26と樹脂層27とに
より円筒体が構成されている。
【0017】前記芯金25の両端には取付部28が突設
され、取付部28の係合凹部29には、支持フレーム1
4上の軸受ユニット30に突設されたテーパ状の係合凸
部31が係合されている。これにより、加工用ローラ1
5〜17が軸受ユニット30間に取り付けられている。
【0018】前記芯金25とスリーブ26との間に位置
するように、芯金25の外周面には多条螺旋溝33,3
4よりなる冷却通路32が形成され、各螺旋溝33,3
4の両端には開口部33a,33b,34a,34bが
形成されている。加工用ローラ15〜17の両端面には
噴射ノズル35,36が対向配置され、供給パイプ22
に連結されている。そして、加工用ローラ15〜17の
回転により、ワーク24の切断加工時に、これらの噴射
ノズル35,36から冷却液としての前記スラリが噴射
されるようになっている。
【0019】これにより、加工用ローラ15〜17が一
方向に回転されるときには、一方の噴射ノズル35から
噴射されるスラリが、各螺旋溝33,34の一端開口部
33a,34aから内部に取り込まれて、加工用ローラ
15〜17の回転力により他端側に流動し、他端開口部
33b,34bから排出される。また、加工用ローラ1
5〜17が反対方向に回転されるときには、他方の噴射
ノズル36から噴射されるスラリが、各螺旋溝33,3
4の他端開口部33b,34bから内部に取り込まれ
て、加工用ローラ15〜17の回転力により一端側に流
動し、一端開口部33a,34aから排出される。
【0020】次に、前記のように構成されたワイヤソー
の動作を説明する。ワーク24の切断加工時には、図3
に示すように、噴射ノズル35,36からスラリが噴射
される。そして、加工用ローラ15〜17の回転に伴う
ポンプ作用によってスラリが冷却通路32の両螺旋溝3
3,34内に、開口部33a,34aまたは33b,3
4bから取り込まれて流動される。すなわち、加工用ロ
ーラ15〜17が一方向に回転される場合にはスラリが
一方の開口部33a,34aまたは33b,34bから
螺旋溝33,34内に取り込まれ、加工用ローラ15〜
17が他方向に回転される場合にはスラリが他方の開口
部33b,34bまたは33a,34aから螺旋溝3
3,34内に取り込まれる。スラリはこのようにして螺
旋溝33,34を通過して他方の開口部33a,34a
または33b,34bへ抜け出る。このため、各加工用
ローラ15〜17の樹脂層27は、冷却通路32に沿っ
て流動されるスラリと、供給パイプ22から供給される
スラリとによって、内外両側から同時に冷却される。よ
って、ワーク24の切断加工時に発生する熱により、熱
膨張率の高い樹脂層27が著しく変形することはなく、
高精度の加工を行うことができる。
【0021】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 ・ この実施形態においては、芯金25の外周に円筒体
を構成するスリーブ26が嵌着されているとともに、そ
のスリーブ26上に嵌合された円筒体を構成する樹脂層
27の外周面には環状溝15a〜17aが形成されてい
る。そして、芯金25とスリーブ26との間には冷却通
路32が加工用ローラ15〜17の両端に開口するよう
に形成されている。
【0022】このため、加工用ローラ15〜17の両端
部にスラリの噴射ノズル35,36を対向配置すれば、
それらノズル35,36から噴射されるスラリが加工用
ローラ15〜17の回転に伴って冷却通路32内に両端
開口部から供給される。従って、スラリの供給構成が簡
単である。
【0023】・この実施形態においては、スリーブ26
に対する冷却が芯金25の外周で行われるため、加工
時、スラリによる各加工用ローラ15〜17の外側から
の冷却とともに、加工用ローラ15〜17の樹脂層27
を内部からも有効に冷却することができて、加工熱の発
生に伴う加工精度の変動を抑制することができる。ま
た、同じ冷却液によって各加工用ローラ15〜17の内
外より冷却するため、樹脂層27を内外共に同一温度に
することができる。
【0024】・ この実施形態においては、冷却通路3
2が螺旋溝33,34により構成されている。このた
め、加工用ローラ15〜17の回転に伴い、スラリが冷
却通路32の螺旋溝33,34に沿って順に流動され
て、加工用ローラ15〜17の樹脂層27を全長に亘っ
て内部から均一に冷却することができる。
【0025】・ この実施形態においては、冷却通路3
2が多条の螺旋溝33,34により構成されている。こ
のため、加工用ローラ15〜17の両端に多条螺旋溝3
3,34が複数箇所に開口されて、それらの開口部33
a,33b,34a,34bから各螺旋溝33,34内
にスラリを大量に取り込むことができ、冷却効率を高め
ることができる。
【0026】・ この実施形態においては、冷却通路3
2が芯金25の外周面に形成されている。このため、加
工用ローラ15〜17の製作時に、芯金25の外周面に
冷却通路32を容易に加工することができる。
【0027】・ この実施形態においては、加工用ロー
ラ15〜17の回転に伴い、螺旋溝33,34がポンプ
作用を果たすため、加工用ローラ15〜17の内部に粘
性の高いスラリであっても確実に導入することができ
る。
【0028】(第2の実施形態)次に、この発明の第2
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0029】さて、この第2の実施形態においては、図
4に示すように、スリーブ26の内周面に冷却通路32
を構成する多条螺旋溝40,41が形成されている。そ
して、両螺旋溝40,41の両端には開口部40a,4
0bが形成されている。
【0030】従って、この第2の実施形態においては、
冷却通路32がスリーブ26の内周面に形成されている
ため、冷却通路32を樹脂層27によりいっそう接近し
て配置することができて、樹脂層の冷却効率をいっそう
高めることができる。
【0031】(第3の実施形態)次に、この発明の第3
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0032】さて、この第3の実施形態においては、図
5に示すように、芯金25の外周面に冷却通路32を構
成する複数本の直線溝42が軸線方向に延長形成されて
いる。また、各直線溝42の両端には斜状に延びる導入
部43がポンプ作用を果たすように屈曲形成され、それ
らの端部には開口部43a,43bが形成されている。
【0033】従って、この第3の実施形態においては、
直線状の冷却通路32の長さは螺旋状のものと比較して
短いため、冷却通路32に導入されるスラリ量を最小限
にでき、加工用ローラ15〜17を駆動するモータの負
荷を軽減することができる。
【0034】(第4の実施形態)次に、この発明の第4
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0035】さて、この第4の実施形態においては、図
6に示すように、芯金25の外周面に冷却通路32を構
成する一条の螺旋溝44が形成され、その両端に開口部
44a,44bが形成されている。また、各開口部44
a,44bと間隔をおいて位置するように、螺旋溝44
の両端山部には複数の導入部45が斜状に切欠形成され
ている。
【0036】この第4の実施形態においては、螺旋溝4
4からなる冷却通路32の両端山部に導入部45が切欠
形成されている。このため、冷却通路32が一条の螺旋
溝44から構成されていても、冷却通路32内に両端開
口部44a,44b及び導入部45からスラリを十分に
取り入れることができて、樹脂層27の冷却効率を高め
ることができる。
【0037】(第5の実施形態)次に、この発明の第5
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0038】さて、この第5の実施形態においては、図
7に示すように、芯金25の外周面に冷却通路32を構
成する多条螺旋溝46,47が螺旋方向を逆にして形成
されている。そして、一方の多条螺旋溝46,47の両
端には開口部46a,46b,47a,47bが形成さ
れている。
【0039】従って、この第5の実施形態においては、
冷却通路32が螺旋方向を逆にした多条螺旋溝46,4
7の重合構成されている。このため、加工用ローラ15
〜17の回転方向が変更された場合でも、常にスラリが
加工用ローラ15〜17の開口部46a,47aまたは
46b,47bから導入されて、樹脂層27全体を効果
的に冷却することができる。
【0040】なお、この実施形態は、次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・ ワイヤ18が一方向のみに連続走行するワイヤソー
において、前述した各加工用ローラ15〜17を用いる
こと。
【0041】・ スリーブ26の外周面または樹脂層2
7の内周面に螺旋溝を形成すること。 ・ 各実施形態において、加工用ローラ15〜17間の
ワイヤ18上に供給するスラリとは異なった冷却液を、
各加工用ローラ15〜17内の冷却通路32に供給する
ように構成すること。例えば、砥粒が入ったワイヤ18
に変更する。この場合、冷却液をスラリに代えて遊離砥
粒を含まないクーラントにする。
【0042】・ 各実施形態において、スリーブ26を
焼きばめにするのではなく、芯金25に対して着脱可能
な構成にすること。この構成にすれば、螺旋溝33,3
4,40,41,44,46,47または直線溝42の
清掃を簡単に行うことができる。
【0043】さらに、前記実施形態により把握される請
求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果と
ともに記載する。 ・ 請求項1〜4のいずれかに記載の加工用ローラを備
え、冷却通路32の両端開口に対向して冷却液供給装置
を設けたワイヤソー。
【0044】・ 前記冷却通路は直線溝状に形成し、そ
の両端部には導入部を設けた請求項1または請求項2に
記載のワイヤソーの加工用ローラ。この構成によれば、
直線状の冷却通路の長さは螺旋状のものと比較して短い
ため、冷却通路に導入されるスラリ量を最小限にでき、
加工用ローラを駆動するモータの負荷を軽減することが
できる。
【0045】・ 前記円筒体は適宜固定手段により芯金
の外周に着脱可能に嵌着固定した請求項1ないし請求項
5のいずれかに記載のワイヤソーの加工用ローラ。この
構成によれば、円筒体のみの交換及び溝の清掃が容易に
なる。
【0046】・ 前記螺旋溝状の冷却通路の両端山部に
導入部を形成した請求項3または請求項4に記載のワイ
ヤソーの加工用ローラ。この構成によれば、冷却通路内
に両端開口部及び導入部から冷却液を十分に取り入れる
ことができて、樹脂層の冷却効率を高めることができ
る。
【0047】・ 前記冷却通路は螺旋方向を逆にした螺
旋溝の重合構成からなる請求項3または請求項4に記載
のワイヤソーの加工用ローラ。この構成によれば、加工
用ローラの回転方向が変更された場合でも、常に冷却液
が螺旋方向を逆にした各螺旋溝に沿って流動されて、樹
脂層全体を効果的に冷却することができる。
【0048】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、冷却のための構成を簡単にすることができ
るとともに、加工用ローラの樹脂層を内部から有効に冷
却することができて、加工熱の発生に伴う加工精度の変
動を抑制することができる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、加工時、
同じ冷却液によって加工用ローラの樹脂層全体を外側及
び内側から均一に冷却することができる。請求項3に記
載の発明によれば、加工用ローラの回転を利用して冷却
液を流動できるため、特別にポンプ手段を必要としな
い。
【0050】請求項4に記載の発明によれば、加工用ロ
ーラの両端に多条螺旋状の冷却通路が複数個開口され
て、それらの開口部から各冷却通路内に冷却液を大量に
取り込むことができ、冷却効率を高めることができる。
【0051】請求項5に記載の発明によれば、冷却通路
を芯金の外周面に容易に加工することができる。請求項
6に記載の発明によれば、冷却通路を樹脂層に接近して
形成することができて、樹脂層の冷却効率を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のワイヤソーの第1の実施形態を示
す要部側断面図。
【図2】 ワイヤソーの切断機構を示す斜視図。
【図3】 切断機構の加工用ローラを拡大して示す要部
断面図。
【図4】 加工用ローラの第2の実施形態を示す要部断
面図。
【図5】 加工用ローラの第3の実施形態を示す要部断
面図。
【図6】 加工用ローラの第4の実施形態を示す要部断
面図。
【図7】 加工用ローラの第5の実施形態を示す要部断
面図。
【符号の説明】
13…切断機構、15,16,17…加工用ローラ、1
5a,16a,17a…環状溝、18…ワイヤ、22…
供給パイプ、23…ワーク支持機構、24…ワーク、2
5…芯金、26…スリーブ(円筒体)、27…樹脂層
(円筒体)、32…冷却通路、33,34…螺旋状溝、
33a,33b,34a,34b…開口部、35,36
…噴射ノズル、40,41…螺旋溝、40a,40b…
開口部、42…直線溝、43…導入部、43a,43b
…開口部、44…螺旋溝、44a,44b…開口部、4
5…導入部、46,47,48,49…螺旋溝、46
a,46b,47a,47b…開口部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金の外周に円筒体を嵌着するととも
    に、その円筒体に形成された樹脂層の外周面にワイヤ掛
    装用の溝を形成し、前記芯金と円筒体との間には冷却液
    を通過させる冷却通路を加工用ローラの両端に開口する
    ように形成したワイヤソーの加工用ローラ。
  2. 【請求項2】 前記冷却液は加工液である請求項1に記
    載のワイヤソーの加工用ローラ。
  3. 【請求項3】 前記冷却通路は、螺旋溝状に形成され、
    加工用ローラの回転を利用したポンプ作用により芯金と
    円筒体との間に冷却液を通過させる請求項1または請求
    項2に記載のワイヤソーの加工用ローラ。
  4. 【請求項4】 前記冷却通路は多条螺旋溝状に形成され
    ている請求項3に記載のワイヤソーの加工用ローラ。
  5. 【請求項5】 前記冷却通路は芯金の外周面に形成され
    ている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のワイ
    ヤソーの加工用ローラ。
  6. 【請求項6】 前記冷却通路は円筒体の内周面に形成さ
    れている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のワ
    イヤソーの加工用ローラ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CH696389A5 (de) * 2002-02-19 2007-05-31 Meyer & Burger Ag Maschf Drahtsäge.
JP2011000665A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Mitsubishi Plastics Inc ワイヤソー用メインローラー、そのローラー本体及び製造方法
JP2011051020A (ja) * 2009-08-04 2011-03-17 Sumco Corp ワイヤソー用のメインローラ、および、ワイヤソー
JP2012011490A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Kyocera Corp ローラ、およびそれを用いたワイヤソー装置

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