JP3071107B2 - ワイヤソーにおけるワイヤ洗浄装置 - Google Patents

ワイヤソーにおけるワイヤ洗浄装置

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JP3071107B2
JP3071107B2 JP23323594A JP23323594A JP3071107B2 JP 3071107 B2 JP3071107 B2 JP 3071107B2 JP 23323594 A JP23323594 A JP 23323594A JP 23323594 A JP23323594 A JP 23323594A JP 3071107 B2 JP3071107 B2 JP 3071107B2
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    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • B28D5/0076Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material for removing dust, e.g. by spraying liquids; for lubricating, cooling or cleaning tool or work

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体材料、
磁性材料、セラミック等の脆性材料をワイヤにより切断
するワイヤソーにおけるワイヤ洗浄装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のワイヤソー装置においては、複
数の溝ローラ間にワイヤが所定ピッチで螺旋状に巻き付
けられ、このワイヤが往復しながら走行し、そのワイヤ
上に砥粒を含むスラリが供給される。そして、この状態
でワイヤに対してワークが押し付けられて、ワークが切
断されるようになっている。
【0003】ところで、このワイヤソー装置では、ワー
クの切断後においても、ワイヤの外周面に砥粒を含むス
ラリが付着している。このため、ワイヤが溝ローラ上か
ら複数のガイドローラを介して走行されてリールに巻き
取られる際に、それらのガイドローラが摩耗し易いとと
もに、装置フレームの上面等がスラリの飛び散りによっ
て汚損されるというおそれがあった。また、スラリが付
着した状態のままワイヤがリールに巻き取られると、巻
取り長さに対する巻取り径が変動して、ワイヤの繰出し
時において繰出し速度に誤差が生じて、ワイヤが緩んだ
りするおそれもあった。
【0004】このような問題点を解消するために、例え
ば特開昭61−92548号(特公平4−45806
号)公報、及び特開平1−132349号公報に示すよ
うなワイヤ洗浄装置を備えたワイヤソー装置が従来から
提案されている。前者のワイヤ洗浄装置においては、洗
浄槽内に貯留された洗浄液中にワイヤを通過させて、ワ
イヤに付着したスラリを洗浄するようになっている。ま
た、後者のワイヤ洗浄装置においては、吹き付けノズル
からワイヤの外周面に洗浄液を吹き付けて、ワイヤに付
着したスラリを洗浄するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの従
来のワイヤ洗浄装置においては、洗浄液を貯留するタン
ク等、洗浄液の循環経路を含めて、装置全体の構成が複
雑で大型になるばかりでなく、汚れた洗浄液の交換が必
要であるというメンテナンス上の問題もあった。また、
洗浄効果の高い洗浄液を使用すると、スラリへの混入に
より、切断能力が低下するという問題があった。しか
も、洗浄液が一定以上に汚れると、その洗浄液を交換す
る必要があり、ランニングコストがアップする要因にな
った。
【0006】さらに、ワイヤの走行経路にフェルト等よ
りなる洗浄材を配設して、この洗浄材によりワイヤに付
着したスラリを拭い取るようにしたワイヤ洗浄装置も従
来から提案されている。しかしながら、この従来装置に
おいては、洗浄材がワイヤとの接触によって摩耗しやす
いため、洗浄材を頻繁に交換する必要があるというメン
テナンス上の問題があった。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、ワイヤ洗浄装置の構成を簡素化して小型
にすることができるとともに、メンテナンスが容易であ
り、ワイヤに付着したスラリを確実に洗浄除去すること
ができるワイヤソーにおけるワイヤ洗浄装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のワイヤソーにおけるワイヤ洗浄
装置の発明では、複数の溝ローラ間において螺旋状に巻
き付けられたワイヤを、進退動作を繰り返しながら一方
向に走行させ、そのワイヤに対して砥粒を含むスラリを
供給しながらワークを押し付けて、そのワークを切断す
るようにしたワイヤソー装置において、前記ワイヤの走
行方向に沿って洗浄空気流を発生させて、ワイヤの外
周面に付着したスラリを洗浄除去するためのワイヤ洗浄
装置を配設したものである。
【0009】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明において、前記ワイヤ洗浄装置はワイヤ
が通過する透孔を備えたノズルを含み、洗浄空気流は透
孔内を流れるものである。
【0010】請求項3の発明では、請求項2に記載の発
明において、前記ワイヤ洗浄装置は、ワイヤ通過用の透
孔を備えた固定ノズルと、同じくワイヤ通過用の透孔を
備え、固定ノズルに対して噴流用の間隙を介して対向す
る可動ノズルとを有し、可動ノズルの移動により前記間
隙が拡縮されるものである。請求項4の発明では、請求
項2又は3に記載の発明において、前記ワイヤ洗浄装置
は、ワイヤ通過用の透孔を備えた固定ノズルと、同じく
ワイヤ通過用の透孔を備え、固定ノズルに対して噴流用
の間隙を介して対向する可動ノズルとを有し、前記洗浄
空気流は、前記間隙を介して固定ノズルのワイヤ通過用
の透孔から噴出されるとともに、前記可動ノズルの前記
固定ノズルと反対側の開口部から透孔内に洗浄空気流が
吸引されるものである。
【0011】請求項5の発明では、前記ワイヤ洗浄装置
は、カバーによって被覆され、該カバーの下部にはスラ
リ回収口が形成されているものである。請求項6の発明
では、複数の溝ローラ間に螺旋状に巻き付けられたワイ
ヤを走行させ、そのワイヤに対して砥粒を含むスラリを
供給しながらワークを押し付けて、そのワークを切断す
るようにしたワイヤソー装置において、前記ワイヤの外
周面に付着したスラリを洗浄除去するためのワイヤ洗浄
装置を配設し、該ワイヤ洗浄装置は前記ワイヤが通過す
る透孔を備えたチューブを含むとともに該チューブ内を
洗浄空気流が流れるものである。
【0012】
【作用】請求1〜5記載のワイヤ洗浄装置においては、
ワークの切断後に、ワイヤがワイヤ洗浄装置を通って走
行される際に、ワイヤの走行方向に沿って洗浄空気流が
発生される。そして、この洗浄空気流により、ワイヤの
外周面に付着したスラリが洗浄除去される。
【0013】特に、請求項2に記載の発明においては、
洗浄空気流がノズルに設けられた透孔内を流れることか
ら、洗浄空気流が確実にワイヤの全周を洗浄する
【0014】特に、請求項に記載の発明では、固定ノ
ズルに対する可動ノズルの移動によりそれらの間隙が拡
縮されることにより、スラリの種類に応じて最適な速度
の洗浄空気流を得ることができる。請求項6に記載の発
明においては、洗浄空気流がチューブ内を流れることか
ら、洗浄空気流が確実にワイヤの全周を洗浄する。
【0015】
【実施例】以下、この発明を具体化したワイヤソーにお
けるワイヤ洗浄装置の一実施例を、図1〜図3に基づい
て詳細に説明する。
【0016】図2及び図3に示すように、3個の溝ロー
ラ1,2,3は所定間隔をおいて平行に配設され、それ
らの外周には多数の溝1a,2a,3aが所定ピッチで
形成されている。鋼線よりなる切断用ワイヤ4は溝ロー
ラ1,2,3の溝1a,2a,3aに連続して螺旋状に
巻き付けられ、溝ローラ1,2,3の回転により溝ロー
ラ1,2,3間において走行される。溝ローラ1,2,
3は図示しないモータにより回転される。
【0017】一対のリール5,6は前記溝ローラ1,
2,3の側方に配設されている。そして、一方のリール
5から複数のガイドローラ7を介して溝ローラ1,2,
3上にワイヤ4が供給されるとともに、溝ローラ1,
2,3上から複数のガイドローラ8を介して他方のリー
ル6にワイヤ4が巻き取られる。また、一方のリール5
から他方のリール6にワイヤ4がすべて巻き取られたと
きには、ワイヤ4の供給及び巻取方向が反転される。な
お、ワイヤ4は一定量進むと少し後退させるという進退
動作走行する。
【0018】一対のダンサレバー9,10は前記溝ロー
ラ1,2,3と各リール5,6との間において、ワイヤ
4の走行経路内に揺動可能に配設され、それらの先端に
はダンサローラ11,12及びウエート13,14が取
り付けられている。そして、これらのウエート13,1
4により、溝ローラ1,2,3間のワイヤ4に所定のテ
ンションが付与されている。
【0019】一対のスラリ供給パイプ15は前記溝ロー
ラ1,2,3の上方に配設され、このスラリ供給パイプ
15から溝ローラ1,2,3間のワイヤ4に対して、砥
粒を含むスラリが流下供給される。ワーク16は溝ロー
ラ1,2,3の上方に上下動可能に配設され、このワー
ク16が溝ローラ1,2,3間のワイヤ4に押し付けら
れることにより、ラッピング作用にてウエハー状に切断
される。
【0020】一対のワイヤ洗浄装置17,18は前記溝
ローラ1,2,3の近傍に位置するように、溝ローラ
1,2,3と各リール5,6との間において、ワイヤ4
の走行経路内にそれぞれ配設されている。そして、切断
後のワイヤ4が溝ローラ1,2,3上から各リール5,
6に向かって走行されて、このワイヤ洗浄装置17,1
8内を通過するとき、その外周面に付着したスラリが洗
浄除去される。
【0021】そこで、このワイヤ洗浄装置17,18の
構成について詳述すると、図1及び図3に示すように、
フレーム21は前記ダンサレバー9,10の下方におい
て、一対のガイドローラ7,8間にそれぞれ配設されて
いる。一対の固定ノズル22は同一軸線上に配置される
とともに、フレーム21の両側面に固定され、それらの
軸心には小径の透孔22aが形成されるとともに、内端
部には円錐状の凹部22bが形成されている。
【0022】一対の可動ノズル23は前記固定ノズル2
2と同一軸線上に配置されるように、フレーム21に対
して移動調整可能に螺合され、それらの軸心には前記小
孔22aと同一軸線上に位置する小径の透孔23aが形
成されるとともに、一端部には固定ノズル22の凹部2
2aに所定間隙をおいて対向する円錐状の凸部23bが
形成されている。そして、前記ワイヤ4がこれらのノズ
ル22,23の透孔22a,23aに挿通された状態
で、リール5,6から溝ローラ1,2,3側へ、または
溝ローラ1,2,3からリール5,6側へ走行される。
【0023】一対のナット24は前記各可動ノズル23
に螺合され、これらのナット24の締め付けにより、各
可動ノズル23が所定の位置に固定される。そして、こ
れらのナット24を緩めた状態で、各可動ノズル23を
回動することにより、固定ノズル22の凹部22bと可
動ノズル23の凸部23bとの間の間隙を拡大又は縮小
して、後述する洗浄空気流の流速を設定変更することが
できる。
【0024】一対の環状をなすエア供給溝25は前記フ
レーム21内に形成され、固定ノズル22の凹部22b
と可動ノズル23の凸部23bとの間の間隙にそれぞれ
連通されている。一対のエア供給パイプ26はフレーム
21に螺着され、エア供給溝25にそれぞれ連通されて
いる。そして、切断後のワイヤ4が走行されるワイヤ洗
浄装置17,18側において、図示しないエア供給源か
らこれらのエア供給パイプ26を介して、各エア供給溝
25内に圧縮エアが供給される。
【0025】これにより、固定ノズル22の凹部22b
と可動ノズル23の凸部23bとの間の間隙を介して、
固定ノズル22の透孔22a内に圧縮エアが噴出され、
その透孔22内から外端開口部に向かって、ワイヤ4の
走行方向に沿った洗浄空気流が発生される。これととも
に、噴流効果により可動ノズル23の固定ノズル22と
反対側の開口部から透孔23a内にエアが吸引されて、
その透孔23a内にワイヤ4の走行方向に沿った洗浄空
気流が発生される。そして、これらの洗浄空気流によ
り、ワイヤ4の外周面に付着したスラリが洗浄除去され
る。
【0026】カバー27は前記各ワイヤ洗浄装置17,
18に被覆装着され、その下部にはスラリ回収口28が
形成されている。そして、ワイヤ4上から洗浄除去され
たスラリが、このカバー27により収集されて、回収口
28から図示しないスラリ溜め等に回収される。
【0027】次に、前記のように構成されたワイヤソー
装置について動作を説明する。さて、このワイヤソー装
置においてワーク16を切断する場合には、溝ローラ
1,2,3間においてワイヤ4が進退動作を繰返しなが
ら一方向に走行され、そのワイヤ4上にスラリ供給パイ
プ15から砥粒を含むスラリが供給される。この状態
で、ワイヤ4に対してワーク16が押し付けられて、ラ
ッピング作用によりワーク16が切断される。
【0028】そして、切断後のワイヤ4がワイヤ洗浄装
置17,18内を通過するとき、エア供給パイプ26か
らフレーム21内の各エア供給溝25に圧縮エアが供給
される。これにより、各固定ノズル22の透孔22a内
に、ワイヤ4の走行方向に沿った洗浄空気流が発生され
るとともに、噴流効果により各可動ノズル23の透孔2
3a内にも、ワイヤ4の走行方向に沿った洗浄空気流が
発生される。そして、これらの洗浄空気流により、ワイ
ヤ4の外周面に付着したスラリが洗浄除去される。この
とき、洗浄空気流はワイヤ4が通過する透孔22a,2
3a内を流れるため、ワイヤ4の全周を確実に洗浄でき
る。しかも、洗浄空気流は噴流効果により、その流量が
増大されるため、一層確実にワイヤの洗浄を行うことが
できる。加えて、一方の透孔22aよりワイヤ4の走行
方向と対向する方向に流れる洗浄空気流によって、ワイ
ヤ4を効率良く洗浄できる。
【0029】また、可動ノズル23を移動調節して、固
定、可動ノズル22,23間の間隙の幅を調節すれば、
任意の洗浄空気流の流速や流量を確保でき、スラリの粘
度や砥粒の配合割合に応じた最適な洗浄空気流を得るこ
とができる。
【0030】以上のように、この実施例のワイヤ洗浄装
置17,18においては、洗浄液を使用してワイヤを洗
浄することなく、ワイヤ4の走行方向に沿って流れる洗
浄空気流により、ワイヤ4に付着したスラリを洗浄除去
するようになっている。このため、洗浄液の循環経路等
の機構を付設する必要がなく、ワイヤ洗浄装置17,1
8の構成を簡素化して小型にすることができる。また、
洗浄液やフェルト等の洗浄材を使用しないために、洗浄
液や洗浄材の交換というような面倒なメンテナンスが不
要である。さらに、洗浄液の混入によりスラリの切断能
力低下というおそれを防止することができる。
【0031】
【別の実施例】次に、この発明におけるワイヤ洗浄装置
の別の実施例を、図4及び図5に基づいて説明する。
【0032】さて、この実施例においては、前記実施例
における固定、可動ノズル22,23の代わりにノズル
としてのボルテックスチューブ31が用いられている。
ボルテックスチューブ31は円筒状に形成され、その両
端にはワイヤ4を挿通するための大、小の挿通孔32,
33が形成されている。エア供給口34はチューブ31
の一端外周に、接線方向へ突出するように形成されてい
る。円筒状のガイド壁35はチューブ31の他端内周に
配設され、前記挿通孔33を形成している。
【0033】そして、このエア供給口34からチューブ
31内に圧縮エアが供給されたとき、そのチューブ31
内に一端側から他端側に向かって移動する渦巻き流が発
生される。そして、その渦巻き流のエアはガイド壁35
により案内されて、ワイヤ4の走行方向に沿ってチュー
ブ31の軸心上をその他端側から一端側へ直線状に流れ
る洗浄空気流が発生される。加えて、噴流効果により挿
通孔33から洗浄空気流が吸入される。洗浄空気流は挿
通孔32から排出される。従って、この洗浄空気流によ
り、ワイヤ4の外周面に付着したスラリを確実に洗浄除
去することができる。
【0034】なお、この発明では各部の構成を以下のよ
うに変更して具体化してもよい。 (a)ワイヤ洗浄装置17,18を前記実施例とは別の
位置、例えば溝ローラ1,2,3とガイドローラ7,8
との間の位置に配置すること。 (b)固定ノズル22と可動ノズル23とを一体化する
こと。 (c)ノズル22,23を、実施例とは逆に互いに向か
い合うように構成すること。
【0035】また、前記実施例より把握される請求項以
外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載
する。 (1)透孔を備えた固定ノズルと同じく透孔を備えた可
動ノズルとをそれぞれ一対設け、各透孔より洗浄空気流
を互いに反対方向へ吹き出すように構成した請求項4に
記載のワイヤソーにおけるワイヤ洗浄装置。このように
構成すれば、いずれかの透孔より吹き出す洗浄空気流を
ワイヤの走行方向と対向させてワイヤの洗浄を効率良く
行うことができる。 (2)複数の溝ローラ間に螺旋状に巻き付けられたワイ
ヤを走行させ、そのワイヤに対して砥粒を含むスラリを
供給しながらワークを押し付けて、そのワークを切断す
るようにしたワイヤソー装置に、ワイヤの走行方向に洗
浄空気流を発生させて、ワイヤの外周面に付着したスラ
リを洗浄除去するためのワイヤ洗浄装置を備え、ワイヤ
でワークを切断後、洗浄装置にてワイヤの外周面に洗浄
空気流を吹き付けて、付着したスラリを洗浄除去するワ
イヤソーにおけるワイヤ洗浄方法。この方法によれば、
ワーク切断後のワイヤに付着したスラリを確実に洗浄除
去することができる。
【0036】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、請求項に記載の発明によれば、ワイヤ
洗浄装置の構成を簡素化して小型にすることができると
ともに、洗浄液がスラリ中に混入するおそれもなく、ワ
イヤに付着したスラリを確実に洗浄除去することができ
る。
【0037】特に、請求項2及び請求項6に記載の発明
によれば、洗浄空気流によりワイヤの全周を効果的に洗
浄することができる
【0038】特に、請求項に記載の発明によれば、ス
ラリの種類に対応して最適速度の洗浄空気流を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のワイヤ洗浄装置を示す部分断面図。
【図2】 そのワイヤ洗浄装置の全体構成を示す概略斜
視図。
【図3】 ワイヤ洗浄装置とその近傍の構成を拡大して
示す部分正面図。
【図4】 ワイヤ洗浄装置の別の実施例を示す部分断面
図。
【図5】 図4のV−V線における部分拡大断面図。
【符号の説明】
1,2,3…溝ローラ、4…切断用ワイヤ、5,6…リ
ール、15…スラリ供給パイプ、16…ワーク、17,
18…ワイヤ洗浄装置、21…フレーム、22…固定ノ
ズル、22a…透孔、23…可動ノズル、23a…透
孔、26…エア供給パイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−102458(JP,A) 特開 昭61−111881(JP,A) 実開 平4−19755(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 27/06 B28D 5/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の溝ローラ間において螺旋状に巻き
    付けられたワイヤを、進退動作を繰り返しながら一方向
    走行させ、そのワイヤに対して砥粒を含むスラリを供
    給しながらワークを押し付けて、そのワークを切断する
    ようにしたワイヤソー装置において、前記 ワイヤの走行方向に沿って洗浄空気流を発生させ
    て、ワイヤの外周面に付着したスラリを洗浄除去する
    ためのワイヤ洗浄装置を配設したワイヤソーにおけるワ
    イヤ洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤ洗浄装置はワイヤが通過する
    透孔を備えたノズルを含み、洗浄空気流は透孔内を流れ
    る請求項1に記載のワイヤソーにおけるワイヤ洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤ洗浄装置は、ワイヤ通過用の
    透孔を備えた固定ノズルと、同じくワイヤ通過用の透孔
    を備え、固定ノズルに対して噴流用の間隙を介して対向
    する可動ノズルとを有し、可動ノズルの移動により前記
    間隙が拡縮される請求項に記載のワイヤソーにおける
    ワイヤ洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤ洗浄装置は、ワイヤ通過用の
    透孔を備えた固定ノズルと、同じくワイヤ通過用の透孔
    を備え、固定ノズルに対して噴流用の間隙を介して対向
    する可動ノズルとを有し、前記洗浄空気流は、前記間隙
    を介して固定ノズルのワイヤ通過用の透孔から噴出され
    るとともに、前記可動ノズルの前記固定ノズルと反対側
    の開口部から透孔内に洗浄空気流が吸引される請求項2
    又は3に記載のワイヤソーにおけるワイヤ洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤ洗浄装置は、カバーによって
    被覆され、該カバーの下部にはスラリ回収口が形成され
    ている請求項4に記載のワイヤソーにおけるワイヤ洗浄
    装置。
  6. 【請求項6】 複数の溝ローラ間に螺旋状に巻き付けら
    れたワイヤを走行させ、そのワイヤに対して砥粒を含む
    スラリを供給しながらワークを押し付けて、そのワーク
    を切断するようにしたワイヤソー装置において、 前記ワイヤの外周面に付着したスラリを洗浄除去するた
    めのワイヤ洗浄装置を配設し、該ワイヤ洗浄装置は前記
    ワイヤが通過する透孔を備えたチューブを含む とともに
    該チューブ内を洗浄空気流が流れる ワイヤソーにおける
    ワイヤ洗浄装置。
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