JPH07308919A - ワイヤーソーのワイヤー洗浄装置 - Google Patents
ワイヤーソーのワイヤー洗浄装置Info
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- JPH07308919A JPH07308919A JP10118194A JP10118194A JPH07308919A JP H07308919 A JPH07308919 A JP H07308919A JP 10118194 A JP10118194 A JP 10118194A JP 10118194 A JP10118194 A JP 10118194A JP H07308919 A JPH07308919 A JP H07308919A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28D—WORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
- B28D5/00—Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
- B28D5/0058—Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
- B28D5/0076—Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material for removing dust, e.g. by spraying liquids; for lubricating, cooling or cleaning tool or work
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- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
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- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ワイヤー洗浄効果を向上させ、かつ洗浄液の外
部飛散を防止することができるワイヤーソーのワイヤー
洗浄装置を提供する。 【構成】洗浄液62が貯留してある洗浄槽60内に、ワ
イヤー14が洗浄液62中を走行するように案内するガ
イドローラ72を設けるとともに、ガイドローラ72の
ワイヤー14の走行方向上流側と下流側に、それぞれガ
イドローラ72の回転でワイヤー14の走行方向と逆方
向に回転する回転ブラシ64を設置する。これにより、
ワイヤー14は回転ブラシによりブラッシングされるの
で洗浄効果が向上する。また、回転ブラシ64の上方に
は、洗浄槽60内に送り込まれるワイヤー14と送りだ
されるワイヤー14に対してエアノズル74を設ける。
これにより、ワイヤー14は洗浄終了後に、付着してい
る洗浄液62をエアで吹き飛ばしてから外部に送りださ
れるので、洗浄液62が洗浄槽60外で飛散するのを防
止することができる。
部飛散を防止することができるワイヤーソーのワイヤー
洗浄装置を提供する。 【構成】洗浄液62が貯留してある洗浄槽60内に、ワ
イヤー14が洗浄液62中を走行するように案内するガ
イドローラ72を設けるとともに、ガイドローラ72の
ワイヤー14の走行方向上流側と下流側に、それぞれガ
イドローラ72の回転でワイヤー14の走行方向と逆方
向に回転する回転ブラシ64を設置する。これにより、
ワイヤー14は回転ブラシによりブラッシングされるの
で洗浄効果が向上する。また、回転ブラシ64の上方に
は、洗浄槽60内に送り込まれるワイヤー14と送りだ
されるワイヤー14に対してエアノズル74を設ける。
これにより、ワイヤー14は洗浄終了後に、付着してい
る洗浄液62をエアで吹き飛ばしてから外部に送りださ
れるので、洗浄液62が洗浄槽60外で飛散するのを防
止することができる。
Description
【0001】
【発明の利用分野】本発明はワイヤーソーのワイヤー洗
浄装置に係り、特に、円柱状の半導体インゴット、セラ
ッミク、ガラス等の被加工物を、走行するワイヤーで多
数の薄板状のウェーハに切断するワイヤーソーにおい
て、ワイヤーに付着した加工液を洗浄するワイヤーソー
のワイヤー洗浄装置に関する。
浄装置に係り、特に、円柱状の半導体インゴット、セラ
ッミク、ガラス等の被加工物を、走行するワイヤーで多
数の薄板状のウェーハに切断するワイヤーソーにおい
て、ワイヤーに付着した加工液を洗浄するワイヤーソー
のワイヤー洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体インゴット、セラミック、ガラス
等の被加工物を多数の薄板状のウェーハに切断する切断
装置の一つにワイヤーソーがある。このワイヤーソー
は、ワイヤーが複数の溝付きローラ間に巻掛けられて、
ワイヤー列が形成されると共に、ワイヤーの一方端は一
方のリールに巻回され、他方端は他方のリールに巻回さ
れる。そして、ワイヤーが一方のリールと他方のリール
との間を高速で往復走行する際に、前記ワイヤー列に被
加工物を押し当てると共に、ワイヤー列に砥粒を含む加
工液を供給して砥粒のラッピング作用により被加工物を
多数の薄板状のウェーハに切断するものである。そし
て、ワイヤー走行路には、ワイヤー洗浄装置が設けら
れ、被加工物に押し当てられたワイヤーは、付着した加
工液を洗浄装置で洗浄してからリールに巻き取るように
なっている。
等の被加工物を多数の薄板状のウェーハに切断する切断
装置の一つにワイヤーソーがある。このワイヤーソー
は、ワイヤーが複数の溝付きローラ間に巻掛けられて、
ワイヤー列が形成されると共に、ワイヤーの一方端は一
方のリールに巻回され、他方端は他方のリールに巻回さ
れる。そして、ワイヤーが一方のリールと他方のリール
との間を高速で往復走行する際に、前記ワイヤー列に被
加工物を押し当てると共に、ワイヤー列に砥粒を含む加
工液を供給して砥粒のラッピング作用により被加工物を
多数の薄板状のウェーハに切断するものである。そし
て、ワイヤー走行路には、ワイヤー洗浄装置が設けら
れ、被加工物に押し当てられたワイヤーは、付着した加
工液を洗浄装置で洗浄してからリールに巻き取るように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワイヤーソーのワイヤー洗浄装置は、加工液の付着した
ワイヤーを、洗浄槽内に貯留された洗浄液中にワイヤー
を走行させて加工液を洗浄するか、もしくは走行してい
るワイヤーに洗浄液を噴射して加工液を洗浄しており、
いずれの洗浄方法によってもワイヤーの洗浄は十分に行
われないという欠点があった。また、ワイヤー洗浄時に
ワイヤーに付着した洗浄液が洗浄槽外で飛散してしま
い、ワイヤーソー装置が汚れるという欠点があった。
ワイヤーソーのワイヤー洗浄装置は、加工液の付着した
ワイヤーを、洗浄槽内に貯留された洗浄液中にワイヤー
を走行させて加工液を洗浄するか、もしくは走行してい
るワイヤーに洗浄液を噴射して加工液を洗浄しており、
いずれの洗浄方法によってもワイヤーの洗浄は十分に行
われないという欠点があった。また、ワイヤー洗浄時に
ワイヤーに付着した洗浄液が洗浄槽外で飛散してしま
い、ワイヤーソー装置が汚れるという欠点があった。
【0004】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、ワイヤー洗浄効果を向上させ、かつ洗浄液の
外部飛散を防止することのできる、ワイヤーソーのワイ
ヤー洗浄装置を提供することを目的とする。
たもので、ワイヤー洗浄効果を向上させ、かつ洗浄液の
外部飛散を防止することのできる、ワイヤーソーのワイ
ヤー洗浄装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、一方のリールと他方のリールの間を走行す
るワイヤーに被加工物を押し当てると共に、前記ワイヤ
ーに砥粒を含む加工液を供給して被加工物を多数の薄板
状のウェーハに切断するワイヤーソーであって、前記ワ
イヤー走行路に設けられ、前記ワイヤーに付着した前記
加工液を洗浄するワイヤーソーのワイヤー洗浄装置にお
いて、前記ワイヤー洗浄装置は、前記ワイヤーを洗浄す
る洗浄液を貯留する洗浄槽と、前記洗浄槽内に回動自在
に設けられ、前記ワイヤーが洗浄液内を走行するように
案内するとともに、走行するワイヤーに係合して回転す
るガイドローラと、前記洗浄槽内に回動自在に設けら
れ、前記ワイヤーをブラッシングする回転ブラシと、前
記ガイドローラの回転力を前記回転ブラシの回転動力と
して伝達する動力伝達機構と、前記洗浄槽内に設けら
れ、洗浄の終了したワイヤーにエアを吹きつけるエアノ
ズルと、を備えていることを特徴とする。
するために、一方のリールと他方のリールの間を走行す
るワイヤーに被加工物を押し当てると共に、前記ワイヤ
ーに砥粒を含む加工液を供給して被加工物を多数の薄板
状のウェーハに切断するワイヤーソーであって、前記ワ
イヤー走行路に設けられ、前記ワイヤーに付着した前記
加工液を洗浄するワイヤーソーのワイヤー洗浄装置にお
いて、前記ワイヤー洗浄装置は、前記ワイヤーを洗浄す
る洗浄液を貯留する洗浄槽と、前記洗浄槽内に回動自在
に設けられ、前記ワイヤーが洗浄液内を走行するように
案内するとともに、走行するワイヤーに係合して回転す
るガイドローラと、前記洗浄槽内に回動自在に設けら
れ、前記ワイヤーをブラッシングする回転ブラシと、前
記ガイドローラの回転力を前記回転ブラシの回転動力と
して伝達する動力伝達機構と、前記洗浄槽内に設けら
れ、洗浄の終了したワイヤーにエアを吹きつけるエアノ
ズルと、を備えていることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、ワイヤーを洗浄槽内に貯留し
てある洗浄液中に走行させるとともに、ワイヤーの走行
方向と逆方向に回転する回転ブラシでブラッシングす
る。これにより、ワイヤーの洗浄効果を向上することが
できる。また、ワイヤーが洗浄液中を走行する際に付着
する洗浄液を、エアノズルでエアを吹きつけて除去す
る。これにより、洗浄時にワイヤーに付着した洗浄液が
洗浄槽外で飛散するのを防止することができる。
てある洗浄液中に走行させるとともに、ワイヤーの走行
方向と逆方向に回転する回転ブラシでブラッシングす
る。これにより、ワイヤーの洗浄効果を向上することが
できる。また、ワイヤーが洗浄液中を走行する際に付着
する洗浄液を、エアノズルでエアを吹きつけて除去す
る。これにより、洗浄時にワイヤーに付着した洗浄液が
洗浄槽外で飛散するのを防止することができる。
【0007】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るワイヤー
ソーのワイヤー洗浄装置の好ましい実施例について詳説
する。本発明のワイヤーソーのワイヤー洗浄装置の実施
例を説明する前に、先ずワイヤーソー10の全体構成を
図1にしたがって説明する。図1に示すように、一方の
リール12に巻回されたワイヤー1 4は、ワイヤー案内
装置16、複数の固定ガイドローラ18、18、ダンサ
ローラ20を経由して3本の溝付きローラ22、22、
22に順次巻き掛けられてワイヤー列24を形成した
後、複数のガイドローラ18、18、ダンサローラ2
0、ワイヤー案内装置16を経て他方のリール26に巻
き取られるワイヤー走行路を形成する。また、ダンサロ
ール20には、所定重量の錘44が吊設され、錘44の
荷重によりワイヤー走行路を走行するワイヤー14に常
に所要の張力が付与される。また、ワイヤー走行路の途
中にはワイヤー洗浄装置46が設けられ、ワイヤーに付
着した加工液40をワイヤー14から除去する。また、
夫々のリール12、26は正逆回転可能な駆動モータ2
8、30に連結されると共に、3本のうちの1本の溝付
きローラ22は正逆回転可能な駆動モータ32に連結さ
れる。これにより、一方のリール12から繰り出された
ワイヤー14は、図中実線矢印34方向に高速走行(6
00m/分以上)しながら他方のリール26に巻き取ら
れる。また、他方のリール26に巻き取られたワイヤー
14は図中破線矢印36方向に逆走行して一方のリール
12に巻き取られる。即ち、ワイヤー14は一方のリー
ル12と他方のリール26の間を往復走行する。また、
ワイヤー列24には、砥液貯留タンク38に貯留された
砥粒(通常、GC♯600〜♯1000程度のものが使
用される)を含む加工液40が砥液供給ノズル42から
供給される。2本の砥液供給ノズル42を設けた理由
は、ワイヤー14の往復走行に対応させるためである。
ソーのワイヤー洗浄装置の好ましい実施例について詳説
する。本発明のワイヤーソーのワイヤー洗浄装置の実施
例を説明する前に、先ずワイヤーソー10の全体構成を
図1にしたがって説明する。図1に示すように、一方の
リール12に巻回されたワイヤー1 4は、ワイヤー案内
装置16、複数の固定ガイドローラ18、18、ダンサ
ローラ20を経由して3本の溝付きローラ22、22、
22に順次巻き掛けられてワイヤー列24を形成した
後、複数のガイドローラ18、18、ダンサローラ2
0、ワイヤー案内装置16を経て他方のリール26に巻
き取られるワイヤー走行路を形成する。また、ダンサロ
ール20には、所定重量の錘44が吊設され、錘44の
荷重によりワイヤー走行路を走行するワイヤー14に常
に所要の張力が付与される。また、ワイヤー走行路の途
中にはワイヤー洗浄装置46が設けられ、ワイヤーに付
着した加工液40をワイヤー14から除去する。また、
夫々のリール12、26は正逆回転可能な駆動モータ2
8、30に連結されると共に、3本のうちの1本の溝付
きローラ22は正逆回転可能な駆動モータ32に連結さ
れる。これにより、一方のリール12から繰り出された
ワイヤー14は、図中実線矢印34方向に高速走行(6
00m/分以上)しながら他方のリール26に巻き取ら
れる。また、他方のリール26に巻き取られたワイヤー
14は図中破線矢印36方向に逆走行して一方のリール
12に巻き取られる。即ち、ワイヤー14は一方のリー
ル12と他方のリール26の間を往復走行する。また、
ワイヤー列24には、砥液貯留タンク38に貯留された
砥粒(通常、GC♯600〜♯1000程度のものが使
用される)を含む加工液40が砥液供給ノズル42から
供給される。2本の砥液供給ノズル42を設けた理由
は、ワイヤー14の往復走行に対応させるためである。
【0008】また、前記ワイヤー列24の下方には、ワ
ーク送りテーブル48が設けられ、このワーク送りテー
ブル48はモータ50で回動するネジ桿52により切断
送り方向(図中Y−Y方向)に移動可能に設けられると
共に、ワーク送りテーブル48のワイヤー列24側に
は、被加工物である半導体インゴット54がワークブロ
ック56とスライスベース58を介して支持される。こ
れにより、ワーク送りテーブル48を切断送り方向(ワ
イヤー列24側)に移動させると、半導体インゴット5
4は高速走行するワイヤー列24に押し当てられ、ワイ
ヤー列24に供給される加工液40の砥粒によるラッピ
ング作用により半導体インゴット54を多数の薄板状の
ウェーハに切断する。
ーク送りテーブル48が設けられ、このワーク送りテー
ブル48はモータ50で回動するネジ桿52により切断
送り方向(図中Y−Y方向)に移動可能に設けられると
共に、ワーク送りテーブル48のワイヤー列24側に
は、被加工物である半導体インゴット54がワークブロ
ック56とスライスベース58を介して支持される。こ
れにより、ワーク送りテーブル48を切断送り方向(ワ
イヤー列24側)に移動させると、半導体インゴット5
4は高速走行するワイヤー列24に押し当てられ、ワイ
ヤー列24に供給される加工液40の砥粒によるラッピ
ング作用により半導体インゴット54を多数の薄板状の
ウェーハに切断する。
【0009】ワイヤー洗浄装置46は、上記したワイヤ
ーソー10において、ワイヤー14が被加工物を切断後
に、一方のリール12又は他方のリール26に巻き取ら
れる前にそれぞれ設置される。次に、本発明のワイヤー
ソーのワイヤー洗浄装置46について説明する。図2、
図3、図4に示すように、上部が四角筒状に形成され、
下部が四角錘状になった洗浄槽60が設けられ、その下
方に沈澱タンク88(図4参照)が設置される。洗浄槽
60と沈澱タンク88は、パイプ86でつながれてお
り、パイプ86は沈澱タンク88とナット87により締
結されているが、洗浄槽60とはカップリング84によ
る結合を行い、容易に取り外しできるようになってい
る。洗浄槽60内には、洗浄槽内の1/3程度まで洗浄
液62が貯留されるとともに、ワイヤー14を洗浄液6
2内に走行させるためのガイドローラ72が洗浄槽60
の背板に回動自在に支持される。また、このガイドロー
ラ72のワイヤー14の走行方向上流側と下流側には、
それぞれ回転ブラシ64、64が洗浄槽60の前記背板
に回動自在に支持されるとともに、回転ブラシ64、6
4は、ワイヤー14に接触するように配置される。ま
た、ガイドローラ72と回転ブラシ64を支持する洗浄
槽60の背板外側面には、ガイドローラ72の回転を回
転ブラシ64、64に伝達させるギヤ列がギヤボックス
77内に収納されている。このギヤ列は、ガイドローラ
72の軸端に嵌装されたギヤ78と回転ブラシ64、6
4の軸端に嵌装されたギヤ82、82と、ギヤ78とギ
ヤ82、82の間にそれぞれ設けられた減速ギヤ80、
80とで構成される。これにより、ガイドローラ72の
回転を利用して回転ブラシ64、64をワイヤー14の
走行方向と逆方向に回転させることができる。
ーソー10において、ワイヤー14が被加工物を切断後
に、一方のリール12又は他方のリール26に巻き取ら
れる前にそれぞれ設置される。次に、本発明のワイヤー
ソーのワイヤー洗浄装置46について説明する。図2、
図3、図4に示すように、上部が四角筒状に形成され、
下部が四角錘状になった洗浄槽60が設けられ、その下
方に沈澱タンク88(図4参照)が設置される。洗浄槽
60と沈澱タンク88は、パイプ86でつながれてお
り、パイプ86は沈澱タンク88とナット87により締
結されているが、洗浄槽60とはカップリング84によ
る結合を行い、容易に取り外しできるようになってい
る。洗浄槽60内には、洗浄槽内の1/3程度まで洗浄
液62が貯留されるとともに、ワイヤー14を洗浄液6
2内に走行させるためのガイドローラ72が洗浄槽60
の背板に回動自在に支持される。また、このガイドロー
ラ72のワイヤー14の走行方向上流側と下流側には、
それぞれ回転ブラシ64、64が洗浄槽60の前記背板
に回動自在に支持されるとともに、回転ブラシ64、6
4は、ワイヤー14に接触するように配置される。ま
た、ガイドローラ72と回転ブラシ64を支持する洗浄
槽60の背板外側面には、ガイドローラ72の回転を回
転ブラシ64、64に伝達させるギヤ列がギヤボックス
77内に収納されている。このギヤ列は、ガイドローラ
72の軸端に嵌装されたギヤ78と回転ブラシ64、6
4の軸端に嵌装されたギヤ82、82と、ギヤ78とギ
ヤ82、82の間にそれぞれ設けられた減速ギヤ80、
80とで構成される。これにより、ガイドローラ72の
回転を利用して回転ブラシ64、64をワイヤー14の
走行方向と逆方向に回転させることができる。
【0010】また、回転ブラシ64、64の上方には、
洗浄槽60を横断方向に仕切る仕切り板70が、洗浄槽
60内の壁面に取り付けられた逆L字状の支持部材71
により支持されるとともに、仕切り板70にはワイヤー
14が走行する開口65が形成される。これにより、回
転ブラシ64、64の回転による洗浄液62の上方への
飛散を防止することができる。また、仕切板70の上方
には、洗浄槽60内に送り込まれるワイヤー14と、送
りだされるワイヤー14に対して、エアを吹き付けるエ
アノズル74、74が設けられる。また、エアノズル7
4、74の向かい側にはそれぞれ、スポンジ状の干渉体
66、66が設けられ、吹き飛ばされた洗浄液62を吸
収し、洗浄液62のミスト化を防止するようになってい
る。また、エアノズル74、74の上方にも、洗浄槽6
0内の壁面に取り付けられた逆L字状の支持部材69に
より支持されるとともに、ワイヤー14が走行する開口
63が形成された仕切板68が設けられ、エア吹き付け
時にワイヤー14に付着した洗浄液62が洗浄槽60外
で飛散するのを防止している。また、洗浄槽60の正面
下部には洗浄液補充口76を設け、洗浄液72を容易に
補充できるようにしている。
洗浄槽60を横断方向に仕切る仕切り板70が、洗浄槽
60内の壁面に取り付けられた逆L字状の支持部材71
により支持されるとともに、仕切り板70にはワイヤー
14が走行する開口65が形成される。これにより、回
転ブラシ64、64の回転による洗浄液62の上方への
飛散を防止することができる。また、仕切板70の上方
には、洗浄槽60内に送り込まれるワイヤー14と、送
りだされるワイヤー14に対して、エアを吹き付けるエ
アノズル74、74が設けられる。また、エアノズル7
4、74の向かい側にはそれぞれ、スポンジ状の干渉体
66、66が設けられ、吹き飛ばされた洗浄液62を吸
収し、洗浄液62のミスト化を防止するようになってい
る。また、エアノズル74、74の上方にも、洗浄槽6
0内の壁面に取り付けられた逆L字状の支持部材69に
より支持されるとともに、ワイヤー14が走行する開口
63が形成された仕切板68が設けられ、エア吹き付け
時にワイヤー14に付着した洗浄液62が洗浄槽60外
で飛散するのを防止している。また、洗浄槽60の正面
下部には洗浄液補充口76を設け、洗浄液72を容易に
補充できるようにしている。
【0011】次に、上記の様に構成されたワイヤーソー
のワイヤー洗浄装置46の作用を説明する。加工液40
が付着したワイヤー14は、ガイドローラ72により洗
浄槽60内に案内される。ワイヤー14は、ガイドロー
ラ72を通過する際に洗浄液62中を走行し、ここでワ
イヤー14に付着した加工液40は洗い落とされる。こ
れだけではまだ洗浄が十分に行われないので、さらにワ
イヤー14の走行方向とは逆方向に回転する回転ブラシ
64でワイヤー14をブラッシングして、まだ落としき
れていない加工液40を除去する。しかしながら、上記
の様にワイヤー14を洗浄した場合ワイヤー14に付着
した洗浄液62が、ワイヤー14とともに洗浄槽60外
に同伴されてワイヤーソー装置10を汚してしまう。そ
こで、ワイヤー14を回転ブラシ64で洗浄した後、エ
アノズル74でワイヤー14にエアを吹き付け、ワイヤ
ー14に付着している洗浄液62を吹き飛ばして除去す
る。この時、吹き飛ばされた洗浄液62は、干渉体66
に吸収されるので、吹き飛ばされた洗浄液62がミスト
化して、洗浄槽60外に飛散するのを防止することがで
きる。また、洗浄された加工液40中の砥粒は、洗浄槽
60の下部が傾斜しているので下に落ち、パイプ86を
通り沈澱タンク86で沈澱する。
のワイヤー洗浄装置46の作用を説明する。加工液40
が付着したワイヤー14は、ガイドローラ72により洗
浄槽60内に案内される。ワイヤー14は、ガイドロー
ラ72を通過する際に洗浄液62中を走行し、ここでワ
イヤー14に付着した加工液40は洗い落とされる。こ
れだけではまだ洗浄が十分に行われないので、さらにワ
イヤー14の走行方向とは逆方向に回転する回転ブラシ
64でワイヤー14をブラッシングして、まだ落としき
れていない加工液40を除去する。しかしながら、上記
の様にワイヤー14を洗浄した場合ワイヤー14に付着
した洗浄液62が、ワイヤー14とともに洗浄槽60外
に同伴されてワイヤーソー装置10を汚してしまう。そ
こで、ワイヤー14を回転ブラシ64で洗浄した後、エ
アノズル74でワイヤー14にエアを吹き付け、ワイヤ
ー14に付着している洗浄液62を吹き飛ばして除去す
る。この時、吹き飛ばされた洗浄液62は、干渉体66
に吸収されるので、吹き飛ばされた洗浄液62がミスト
化して、洗浄槽60外に飛散するのを防止することがで
きる。また、洗浄された加工液40中の砥粒は、洗浄槽
60の下部が傾斜しているので下に落ち、パイプ86を
通り沈澱タンク86で沈澱する。
【0012】これにより、本発明のワイヤー洗浄装置4
6は、従来のワイヤー洗浄装置より洗浄力が増し、また
洗浄槽内でワイヤーに付着した洗浄液を取り去ってから
ワイヤーを外部に送り出すため、洗浄槽60外で洗浄液
が飛散することがない。さらに、ガイドローラの回転を
利用して、回転ブラシを回転させたので、新たに回転ブ
ラシを回転させる動力を必要としないので省エネを図る
ことができるとともに、装置を簡略化することができ
る。
6は、従来のワイヤー洗浄装置より洗浄力が増し、また
洗浄槽内でワイヤーに付着した洗浄液を取り去ってから
ワイヤーを外部に送り出すため、洗浄槽60外で洗浄液
が飛散することがない。さらに、ガイドローラの回転を
利用して、回転ブラシを回転させたので、新たに回転ブ
ラシを回転させる動力を必要としないので省エネを図る
ことができるとともに、装置を簡略化することができ
る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るワイ
ヤーソーのワイヤー洗浄装置によれば、加工液が付着し
たワイヤーを洗浄槽内に貯留された洗浄液中を走行させ
るとともに、ワイヤーの走行方向と逆方向に回転する回
転ブラシでブラッシングするので、ワイヤーの洗浄効果
を向上させることができる。また洗浄後に、ワイヤーに
付着している洗浄液を、ワイヤーにエアを吹き付けて除
去するようにしたので、洗浄槽外で洗浄液が飛散するこ
とを防止できる。
ヤーソーのワイヤー洗浄装置によれば、加工液が付着し
たワイヤーを洗浄槽内に貯留された洗浄液中を走行させ
るとともに、ワイヤーの走行方向と逆方向に回転する回
転ブラシでブラッシングするので、ワイヤーの洗浄効果
を向上させることができる。また洗浄後に、ワイヤーに
付着している洗浄液を、ワイヤーにエアを吹き付けて除
去するようにしたので、洗浄槽外で洗浄液が飛散するこ
とを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ワイヤーソーの全体構成を説明する説
明図
明図
【図2】図2は、本発明のワイヤーソーのワイヤー洗浄
装置の実施例を説明する正面図
装置の実施例を説明する正面図
【図3】図3は、本発明のワイヤーソーのワイヤー洗浄
装置の実施例を説明する側面図
装置の実施例を説明する側面図
【図4】図4は、本発明のワイヤーソーのワイヤー洗浄
装置の実施例を説明する背面図
装置の実施例を説明する背面図
10…ワイヤーソー 12、26…リール 14…ワイヤー 16…ワイヤー案内装置 18、72…ガイドローラ 22…溝付きローラ 40…加工液 42…砥液供給ノズル 48…ワーク送りテーブル 54…半導体インゴット 60…洗浄槽 62…洗浄液 64…回転ブラシ 66…干渉体 68、70…仕切板 74…エアノズル 76…洗浄液補充口 77…ギヤボックス 78、80、82…ギヤ 84…カップリング 86…パイプ 88…沈澱タンク
Claims (3)
- 【請求項1】一方のリールと他方のリールの間を走行す
るワイヤーに被加工物を押し当てると共に、前記ワイヤ
ーに砥粒を含む加工液を供給して被加工物を多数の薄板
状のウェーハに切断するワイヤーソーであって、前記ワ
イヤー走行路に設けられ、前記ワイヤーに付着した前記
加工液を洗浄するワイヤーソーのワイヤー洗浄装置にお
いて、 前記ワイヤー洗浄装置は、 前記ワイヤーを洗浄する洗浄液を貯留する洗浄槽と、 前記洗浄槽内に回動自在に設けられ、前記ワイヤーが洗
浄液内を走行するように案内するとともに、走行するワ
イヤーに係合して回転するガイドローラと、 前記洗浄槽内に回動自在に設けられ、前記ワイヤーをブ
ラッシングする回転ブラシと、 前記ガイドローラの回転力を前記回転ブラシの回転動力
として伝達する動力伝達機構と、 前記洗浄槽内に設けられ、洗浄の終了したワイヤーにエ
アを吹きつけるエアノズルと、を備えていることを特徴
とするワイヤーソーのワイヤー洗浄装置。 - 【請求項2】前記動力伝達装置は、前記回転ブラシが、
ワイヤー走行方向に対して逆方向に回転するように動力
を伝達することを特徴とする請求項1のワイヤーソーの
ワイヤー洗浄装置。 - 【請求項3】前記回転ブラシは、前記ガイドローラのワ
イヤー走行方向上流側と下流側とにそれぞれ設けられる
ことを特徴とする請求項1のワイヤーソーのワイヤー洗
浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10118194A JPH07308919A (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | ワイヤーソーのワイヤー洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10118194A JPH07308919A (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | ワイヤーソーのワイヤー洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07308919A true JPH07308919A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14293827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10118194A Pending JPH07308919A (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | ワイヤーソーのワイヤー洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07308919A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2468874A (en) * | 2009-03-24 | 2010-09-29 | Rec Wafer Norway As | Apparatus for cutting wafers using wires and abrasive slurry |
CN105734865A (zh) * | 2016-03-31 | 2016-07-06 | 芜湖富春染织有限公司 | 色纱清洗装置 |
CN107812747A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-03-20 | 浙江新瑞欣精密线锯有限公司 | 一种线锯的镀后清洗装置 |
CN108858838A (zh) * | 2017-05-10 | 2018-11-23 | 松下知识产权经营株式会社 | 锯线及切断装置 |
WO2019223192A1 (zh) * | 2018-05-21 | 2019-11-28 | 淄博名堂教育科技有限公司 | 一种方便穿线的市政工程用电缆清洗装置 |
-
1994
- 1994-05-16 JP JP10118194A patent/JPH07308919A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2468874A (en) * | 2009-03-24 | 2010-09-29 | Rec Wafer Norway As | Apparatus for cutting wafers using wires and abrasive slurry |
CN105734865A (zh) * | 2016-03-31 | 2016-07-06 | 芜湖富春染织有限公司 | 色纱清洗装置 |
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WO2019223192A1 (zh) * | 2018-05-21 | 2019-11-28 | 淄博名堂教育科技有限公司 | 一种方便穿线的市政工程用电缆清洗装置 |
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